JP3708666B2 - 切換弁操作回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の切換弁をパイロット圧によって制御する切換弁操作回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の切換弁操作回路を図6に示す。
この切換弁操作回路は、2台のポンプ1、2の流体を合流してアクチュエータに供給するものである。第1ポンプ1は、ポンプ通路3に接続した第1切換弁7およびアクチュエータ通路A、Bを介して図示していないアクチュエータに接続している。同じように第2ポンプ2は、ポンプ通路4に接続した第2切換弁8およびアクチュエータ通路A、Bを介して図示していないアクチュエータに接続している。また、上記第1切換弁7に接続したアクチュエータ通路A、Bに、第2切換弁8に接続したアクチュエータ通路A、Bを、図示のようにそれぞれ接続して、流体を合流させている。
【0003】
上記第1、第2切換弁7、8は、それぞれ第1、第2ポンプ1、2と図示していないアクチュエータとを連通したり、遮断したりするものである。これら切換弁7、8が図中右方向に移動して左側位置に切り換わると、ポンプポート3、4がアクチュエータ通路Bに連通するとともに、タンク通路5がアクチュエータ通路Aに連通する。反対に、切換弁7、8が図中左方向に移動して右側位置に切り換わると、ポンプポート3、4がアクチュエータ通路Aに連通し、タンク通路5がアクチュエータ通路Bに連通する。
【0004】
上記第1切換弁7の両側には、パイロット室7a、7bを設けるとともに、スプリング9a、9bの弾性力を作用させている。同様に、第2切換弁8の両側にも、パイロット室8a、8bを設けるとともに、スプリング10a、10bの弾性力を作用させている。このスプリング10a、10bの弾性力は、上記第1切換弁7に作用するスプリング9a、9bの弾性力よりも強くしている。
そして、上記パイロット室7aおよび8aは、パイロット通路11を介して可変パイロットポンプPpの一方のポートに並列に接続され、上記パイロット室7bおよび8bは、パイロット通路12を介して可変パイロットポンプPpの他方のポートに並列に接続されている。
【0005】
一方、上記第1、第2切換弁7、8は、それぞれパイロットポート13a、13b、14a、14bを形成している。これらパイロットポート13a、13b、14a、14bには、それぞれ通路15a、15b、16a、16bを接続している。これら通路のうち、通路15a、16aを上記パイロット通路11に接続し、通路15b、16bを上記パイロット通路12に接続している。
また、上記第1、第2切換弁7、8には、上記両パイロットポート13a、13bおよび14a、14bを連通する連通路17a、17b、18a、18bを形成している。そして、これら連通路17a、17b、18a、18bには、それぞれ切換弁の移動量に応じて開度を可変にする制御絞り19a、19b、20a、20bを設けている。これら制御絞り19a、19b、20a、20bは、切換弁の移動量が最大になったときに開度が最大になる。
【0006】
図6は、上記第1、第2切換弁7、8が中立位置である中立状態を示し、このとき上記両パイロットポート13a、13b、14a、14bは遮断されている。この中立状態から第1、第2切換弁7、8が図中右方向に移動すると、第1切換弁7の両パイロットポート13a、13bが上記連通路17aによって連通し、第2切換弁8の両パイロットポート14a、14bが上記連通路18aによって連通する。このように両パイロットポート13a、13b、14a、14bが連通すれば、第1切換弁の両パイロット室7a、7bが、通路15a、パイロットポート13a、連通路17a、パイロットポート13b、通路15bを介して連通し、同じく第2切換弁の両パイロット室8a、8bも、通路16a、パイロットポート14a、連通路18a、パイロットポート14b、通路16bを介して連通する。
【0007】
上記と反対に、第1、第2切換弁7、8が、図中左方向に移動すると、第1、第2切換弁7、8の両パイロットポート13a、13b、14a、14bが上記連通路17b、18bによって連通する。したがって、第1、第2切換弁7、8の両パイロット室7a、7b、8a、8bも連通する。
【0008】
次に、上記従来例の作用を説明する。
可変パイロットポンプPpが、流体をパイロット通路11側に吐出すると、この流体はパイロット通路11を介して並列に接続したパイロット室7a、8aに供給される。パイロット室7a、8aは、パイロット通路12との連通を遮断されているため、これらパイロット室7a、8aには流体圧が発生する。この流体圧によって図中右方向の力が第1、第2切換弁7、8に作用する。この流体圧による右方向の力がスプリング9b、10bの弾性力よりも大きくなると、第1、第2切換弁7、8は、スプリング9b、10bに抗して図中右方向に移動する。ただし、第1切換弁7と第2切換弁8とに作用しているスプリング9b、10bの弾性力が違うので、移動するタイミングも違う。すなわち、作用するスプリング9bの弾性力が弱い第1切換弁7が、第2切換弁8よりも先に移動する。
【0009】
第1切換弁7が図中右方向に移動すると、この第1切換弁7に形成した連通路17aを介して両パイロットポート13a、13bが連通する。両パイロットポート13a、13bが連通すると、可変パイロットポンプPpの流体が、パイロット通路11→通路15a→パイロットポート13a→連通路17a→パイロットポート13b→通路15b→パイロット通路12の順に流れる。このとき、制御絞り19aを流れる流体の圧力損失によって、両パイロット室7a、7b間に差圧が生じる。この差圧によって、図中右方向の力が第1切換弁7に作用する。したがって、第1切換弁7は、この差圧による力とスプリング9bによる弾性力とがバランスする位置に移動する。
【0010】
また、第1切換弁7が図中右側に移動すると、ポンプ通路3とアクチュエータ通路Bとが連通し、タンク通路5とアクチュエータ通路Aとが連通する。そのため、第1ポンプ1の流体が図示していないアクチュエータに供給され、このアクチュエータの戻り流体がタンクTに排出される。
なお、上記ポンプ通路3とアクチュエータポートBとの連通開度は、第1切換弁7の移動量に対応している。つまり、第1切換弁7の移動量が大きければ、連通開度も大きくなるが、移動量が小さければ、連通開度も小さくなる。そして、連通開度が大きくなると、図示していないアクチュエータに供給される流量も多くなるが、連通開度が小さくなるとその供給量も少なくなる。
【0011】
上記第1切換弁7の移動量は、可変パイロットポンプPpの流量に対応している。つまり、可変パイロットポンプPpの流量が少なければ、第1切換弁7の両パイロット室7a、7b間の差圧が小さいので移動量も小さいが、反対に流量が多ければ、差圧が大きくなるので移動量も大きくなる。そして、この可変パイロットポンプPpのパイロット流量と、アクチュエータに供給される流量との関係を表したのが、図7に示したグラフである。
図7のグラフは、横軸が可変パイロットポンプPpのパイロット流量を示し、縦軸がアクチュエータに供給される流量を示す。そして、このグラフのs点は、第1切換弁7が右方向にフルストロークした位置を示す。s点では、第1ポンプ1と図示していないアクチュエータとの連通開度が最大になり、このアクチュエータへ供給される第1ポンプ1の流量が最大になる。
【0012】
一方、スプリング10bの弾性力は、パイロット流量がグラフ上のm点に達したときに両パイロット室8a、8b間に生じる差圧によって第2切換弁8が移動するように設定している。そのため、グラフ上のs点、すなわち第1切換弁7がフルストロークした点で、パイロット流量がm点に達し、第2切換弁8が図中右方向に移動する。そして、この第2切換弁8は、上記第1切換弁7と同様に、両パイロット室8a、8bの差圧による力と、スプリング10bによる弾性力とがバランスする位置に移動する。
【0013】
上記のように第2切換弁8が図中右方向に移動すると、ポンプ通路4とアクチュエータ通路Bとが連通し、タンク通路6とアクチュエータ通路Aとが連通する。したがって、第2ポンプ8の流体が、第1ポンプ7の流体に合流して図示していないアクチュエータに供給されるとともに、そのアクチュエータからの戻り流体がタンクTに排出される。
【0014】
また、第2切換弁8は、パイロット流量に対するアクチュエータへの供給流量の特性が、上記第1切換弁7と同じになるように制御絞り20aを設定している。すなわち、図7における第2切換弁8の傾きが、第1切換弁7と同じ傾きになっている。そのため、第1切換弁7がフルストロークして、第1ポンプ1の最大流量が供給されている状態で、第2ポンプ2の流体を合流させると、グラフが同じ傾きで増加する。したがって、第1切換弁7がフルストロークしたと同時に第2切換弁8を移動させれば、可変パイロットポンプPpのパイロット流量に比例してアクチュエータを作動させることができる。なお、このグラフのn点は、第2切換弁8が右方向にフルストロークした状態を示し、このとき第1、第2ポンプ1、2の全流量が図示していないアクチュエータに供給される。
【0015】
なお、可変パイロットポンプPpがパイロット通路12側に流体を吐出した場合、第1、第2切換弁7、8は上記の場合と反対の図中左方向に移動して、右側位置に切り換わる。そして、第1、第2ポンプ1、2がポンプ通路3、4を介してアクチュエータ通路Aに連通し、タンク通路5、6がアクチュエータ通路Bに連通する。したがって、図示していないアクチュエータへ、上記の場合と反対側に第1、第2ポンプ1、2の流体を供給する。しかし、この場合においても、パイロット流量とアクチュエータへの供給流量との関係は図7と同じになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の切換弁操作回路は、第1切換弁7と第2切換弁8とが移動を開始するタイミング、即ち切換タイミングを、スプリングの弾性力だけによって決めていた。しかし、スプリングの弾性力は、組み付け状況によって変化してしまうことがある。スプリングの弾性力が変化してしまえば、切換弁の切換タイミングも変わってしまう。そのため、図7に示すようなパイロット流量とアクチュエータへの供給流量との比例特性を得ることが難しかった。
【0017】
また、スプリングの弾性力が不適切だと、上記比例特性を得るためにスプリングを調節する必要がある。ただし、スプリングの弾性力を調節するためには、切換弁を分解しなくてはならないので、作業コストが高くなっていた。
さらに、第1切換弁と第2切換弁とには、弾性力の異なるスプリングを用いるので、2種類のスプリングが必要になり、部品コストや製造コストも高くなっていた。
この発明の目的は、切換弁の切換タイミングの設定およびその調節が容易で、かつ、安価な切換弁操作回路を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、複数の切換弁と、これら切換弁をノーマル位置に保持するスプリングと、上記切換弁の両側に設けたパイロット室と、切換弁がノーマル位置のとき遮断し、切換弁が切り換わったときに上記両パイロット室を連通する連通路と、この連通路に設けて、切換弁の切換量に応じて開度を大きくする制御絞りと、上記パイロット室に流体を供給する可変パイロットポンプとを備えた切換弁操作回路において、上記複数の切換弁のうち、特定の切換弁の両パイロット室を連通するバイパス通路と、これらバイパス通路に設けた遅延用絞りとを備え、上記複数の切換弁の連通路を可変パイロットポンプに対して直列に接続し、かつ、遅延用絞りは、切換弁の切換順位に応じて開度を特定したことに特徴を有する。
第2の発明は、上記第1の発明において、遅延用絞りを可変絞りにした構成に特徴を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明の第1実施例を図1に示す。この第1実施例は、切換弁とパイロットポンプとの接続が上記従来例と異なる。また、第1切換弁7の両側に設けたスプリング9a、9bと、第2切換弁8の両側に設けたスプリング10a、10bとを同じ仕様にして、同じ弾性力を作用させている。ただし、その他の構成については、上記従来例と同じ構成なので、同じ構成要素については同一の符号を用いるとともに、その詳細な説明を省略する。
【0020】
図1に示す第1実施例では、第1切換弁7の図中右側のパイロット室7bと第2切換弁8の図中左側のパイロット室8aとを直列通路21を介して連通している。また、第1切換弁7の図中左側のパイロット室7aをパイロット通路22に接続し、第2切換弁の図中右側のパイロット室8bをパイロット通路23に接続している。これらパイロット通路22、23は、可変パイロットポンプPpに接続している。
【0021】
上記直列通路21とパイロット通路23とを、バイパス通路24を介して連通し、このバイパス通路24に上記第2切換弁8の両パイロット室8a、8b間に差圧を発生させる遅延用絞り25を設けている。この遅延用絞り25は、上記第1切換弁7がフルストロークしたときの流量が流れると、第2切換弁8を切り換える差圧を発生するようにその開度を設定している。
【0022】
次に、この実施例の作用を説明する。
可変パイロットポンプPpが、流体をパイロット通路22側に吐出すると、この流体は、パイロット通路22を介してパイロット室7aに供給されるとともに、通路15aを介してパイロットポート13aにも導かれる。このとき、パイロットポート13aは遮断されているので、パイロット室7a内に流体圧が生じ、この流体圧による図中右方向の力が第1切換弁7に作用する。そして、この右方向の力がスプリング9bの弾性力よりも大きくなると、第1切換弁が、図中右方向に移動する。第1切換弁7が図中右方向に移動すると、この第1切換弁7に形成した連通路17aを介して両パイロットポート13a、13bが連通する。これら両パイロットポート13a、13bが連通すれば、可変パイロットポンプPpの流体は、パイロット通路22→通路15a→制御絞り19a→連通路17a→通路15b→直列通路21→バイパス通路24→遅延用絞り25→パイロット通路23の順に流れる。
【0023】
上記制御絞り19aを流れる流体の圧力損失によって第1切換弁7の両パイロット室7a、7b間に差圧が生じる。この差圧により図中右方向の力が第1切換弁7に作用する。そのため、第1切換弁7は、この差圧による力と、スプリング9bによる弾性力とがバランスする位置に移動する。このようにして第1切換弁7が図中右方向に移動すると、ポンプ通路3とアクチュエータ通路Bとが連通し、タンク通路5とアクチュエータ通路Aとが連通する。したがって、第1ポンプ1の流体が図示していないアクチュエータに供給され、このアクチュエータの戻り流体がタンクTに排出される。
【0024】
一方、上記のように流体が遅延用絞り25を流れると、この遅延絞り25でも流体の圧力損失が生じ、第2切換弁8の両パイロット室8a、8b間に差圧が生じる。ただし、上述したように、遅延用絞り25は、第1切換弁7がフルストロークしたときに流れる流量によって、第2切換弁8を切り換える差圧を発生するようにその開度を設定している。言い換えれば、第1切換弁7がフルストロークするまで、第2切換弁8を切り換えるだけの差圧が生じない。
上記の場合、第1切換弁7がフルストロークしていないので、第2切換弁8は移動しない。
【0025】
可変パイロットポンプPpが吐出するパイロット流量の増加にともない、第1切換弁7の両パイロット室7a、7b間の差圧も増加する。差圧が増加すると、第1切換弁7に作用する図中右方向の力も大きくなる。そして、この差圧による図中右方向の力が所定の大きさになると、第1切換弁7が図中右方向フルストロークする。このように、第1切換弁7がフルストロークすれば、上記遅延用絞り25を流れる流体の圧力損失によって、両パイロット室8a、8b間に第2切換弁8を移動させるだけの差圧が生じる。そのため、第2切換弁8がスプリング10bの弾性力に抗して図中右方向に移動し始める。
【0026】
上記のように第2切換弁8が図中右方向に移動すると、連通路18aを介して両パイロットポート14a、14bが連通する。このように両パイロットポート14a、14bが連通すると、第2切換弁8の両パイロット室8a、8bは、直列通路21→通路16a→連通路18a→通路16b→パイロット通路23を介して連通する。また、両パイロット室8a、8bは、バイパス通路24によっても連通している。したがって、第1切換弁7を介して直列通路21に導かれた流体は、直列通路21→バイパス通路24→遅延用絞り25→パイロット通路23という経路と、直列通路21→通路16a→パイロットポート14a→制御絞り20a→連通路18a→パイロットポート14b→通路16b→パイロット通路23という経路とを流れる。
【0027】
上記のように流体が遅延用絞り25および制御絞り20aを流れると、これら両絞り20a、25を流れる流体の圧力損失によって両パイロット室8a、8b間に差圧が生じる。この差圧によって、図中右方向の力が第2切換弁8に作用する。そのため、第2切換弁8は、差圧による力と、スプリング10bによる弾性力とがバランスする位置に移動する。第2切換弁8が図中右方向に移動すると、ポンプ通路4とアクチュエータ通路Bとが連通し、タンク通路6とアクチュエータ通路Aとが連通する。したがって、第2ポンプ2の流体が、第1ポンプ1の流体に合流して図示していないアクチュエータに供給され、このアクチュエータの戻り流体がタンクTに排出される。
【0028】
なお、この第1実施例において、切換弁のパイロット室に供給されるパイロット流量と、図示していないアクチュエータへ供給される流量との関係を、従来例と同様に図7に示す。
上記第2切換弁8は、制御絞り20aの設定によって、パイロット流量に対するアクチュエータへの供給流量の特性を、第1切換弁7と同じにしている。すなわち、図7における第2切換弁8のグラフの傾きが、第1切換弁7と同じ傾きになっている。そのため、第1切換弁7がフルストロークして、第1ポンプ1の最大流量が供給されている状態で、第2ポンプ2の流体を合流させれば、グラフは同じ傾きで増加する。したがって、第1切換弁7がフルストロークしたと同時に第2切換弁8を移動させれば、パイロット流量に比例してアクチュエータを作動させることができる。
【0029】
次に、可変パイロットポンプPpの流体が、上記と反対側のパイロット通路23側に吐出する場合について説明する。
可変パイロットポンプPpから吐出された流体は、パイロット通路23を介して第2切換弁8のパイロット室8bと、通路16bを介してパイロットポート14bとに供給されるだけでなく、バイパス通路24および直列通路21を介してパイロット室8a、7b、さらには通路15bを介してパイロットポート13bに供給される。ただし、第1切換弁7の両パイロット室7a、7bは遮断されているため、流体がパイロット通路23側からパイロット通路22側へ流れない。したがって、上記パイロット室7a、8a、8bには流体圧が生じる。
【0030】
第2切換弁8は、両パイロット室8a、8bに生じる流体圧が等しいので、中立位置を保つ。
一方、1切換弁7の図中右側のパイロット室7bには、上記のように流体圧が作用してるが、反対側のパイロット室7aには、流体圧が作用していない。そのため、両パイロット室7a、7b間には差圧が生じ、第1切換弁7には図中左方向の力が作用する。第1切換弁7は、この左方向の力がスプリング7aの右方向の弾性力よりも大きくなると、スプリング7aに抗して図中左方向に移動する。第1切換7が図中左方向に移動すると、パイロットポート13a、13bとが連通路17bを介して連通する。
【0031】
パイロットポート13a、13bが連通すると、可変パイロットポンプPpの流体が、パイロット通路23→バイパス通路24→遅延用絞り25→直列通路21→通路15b→パイロットポート13b→連通路17b→制御絞り19a→パイロットポート13a→通路15a→パイロット通路22の順に流れる。制御絞り19bに流体が流れれば、両パイロット室7a、7b間に差圧が生じ、第1切換弁7に図中左方向の力が作用する。したがって、第1切換弁7は、この差圧による力とスプリング9aによる弾性力とがバランスする位置に移動する。
なお、上記のように流体が遅延用絞り25を流れると、第2切換弁8の両パイロット室8a、8bにも差圧が生じるが、前に述べたように、第1切換弁7がフルストロークするまでは、第2切換弁8は移動しない。
【0032】
そして、上記の状態からパイロット流量が増加して、両パイロット室7a、7b間の差圧が大きくなり、第1切換弁7に作用する左方向の力も大きくなると、第1切換弁7が図中左方向にフルストロークする。第1切換弁7がフルストロークすれば、上述したように、遅延用絞り25を流れる流体の圧力損失によって、第2切換弁8を移動させるだけの差圧が両パイロット室8a、8b間に生じる。この差圧による力は、第2切換弁に図中左方向に作用して、第2切換弁8がスプリング10aの弾性力に抗しながら図中左方向に移動を開始する。
【0033】
以上のように、この第1実施例の切換弁操作回路は、可変パイロットポンプPpが、流体をどちら側に吐出しても、第1切換弁7がフルストロークしたと同時に第2切換弁8が移動を開始するようになっている。その場合には、図7に示すパイロット流量に対するアクチュエータへの供給流量との比例特性を得ることができる。したがって、パイロット流量に比例してアクチュエータを作動させることができる。
【0034】
次に、上記第1実施例の切換弁操作回路の具体例を図2に示す。ただし、上記第1実施例と同じ部材については同じ符号を使用するとともにその詳細な説明を省略する。
図2に示すように、第1切換弁7は、ケーシング27の両側に、内部にパイロット室7a、7bを形成したパイロットキャップ29a、29bを取り付けている。上記ケーシング27には、スプール28を摺動自在に設けて、その両端をパイロット室7a、7bに臨ませている。また、パイロット室7a、7bには、スプリング9a、9bを設けるとともにその弾性力をバネ受け30a、30bを介して上記スプール28の両端に作用させている。これらバネ受け30a、30bは、連通孔32a、32bを形成するとともに、その端部を上記スプリング9a、9bの弾性力によってケーシング27に押し付けている。
上記スプール28の両側には、段部31a、31bを形成し、この段部31a、31bとケーシング27とが相まって制御絞り19a、19bを構成している。
【0035】
一方、同じ構成からなる第2切換弁8のパイロット室8aと上記第1切換弁7のパイロット室7bとを直列通路21によって接続している。そして、第1切換弁7のパイロット室7aをパイロット通路22を介して可変パイロットポンプPpに連通し、第2切換弁8のパイロット室8bをパイロット通路23を介して可変パイロットポンプPpに連通している。また、上記直列通路21とパイロット通路23とを、バイパス通路24を介して連通している。なお、このバイパス通路24には、遅延用絞り25を設けている。
【0036】
次に、この具体例の作用を説明する。
可変パイロットポンプPpが流体をパイロット通路22側に吐出すると、この流体がパイロット室7aおよび通路15aを介してパイロットポート13bに供給される。このときパイロットポート13bは、スプール28によって遮断されているため、パイロット室7aには流体圧が発生し、スプール28に図中右方向の力が作用する。この右方向の力がスプリング9bの弾性力よりも大きくなると、スプール28が図中右方向に移動する。スプール28が移動すると、このスプール28に形成した段部31aとパイロットポート13aとが連通する。そのため、パイロット室7aの流体は、連通孔32a→段部31a→パイロットポート13a→通路15b→パイロット室7bの順に流れる。そして、パイロット室7bに供給された流体は、直列通路21→バイパス通路24→遅延用絞り25→パイロット通路23の順に流れて、可変パイロットポンプPp戻る。
【0037】
上記のように流体が流れると、段部31aとケーシング27との隙間によって流体の圧力損失が生じる。そのため、両パイロット室7a、7b間に差圧が生じて、スプール28に図中右方向の力が作用し、スプール28は、差圧による右方向の力とスプリング9bによる左方向の弾性力とがバランスする位置に移動する。
一方、遅延用絞り25を流体が流れることによって、第2切換弁8の両パイロット室8a、8b間にも差圧が生じる。だだし、この遅延用絞り25は、第1切換弁7がフルストロークしたときに流れる流量で第2切換弁8のスプール28を切り換える差圧を発生するようにその開度を設定している。そのため、第1切換弁7がフルストロークしていない状態では、第2切換弁8のスプール28は移動しない。
【0038】
上記の状態から可変パイロットポンプPpの吐出量が増加して、第1切換弁7の両パイロット室7a、7b間の差圧が増加すると、第1切換弁7のスプール28に作用する図中右方向の力も大きくなる。そして、この力が所定の大きさになると、第1切換弁7のスプール28が図中右方向フルストロークする。このように第1切換弁7がフルストロークすると、上記遅延用絞り25を流れる流体の圧力損失によって、両パイロット室8a、8b間に第2切換弁8のスプール28を移動させるだけの差圧が生じる。そのため、第2切換弁8がスプリング10bの弾性力に抗して図中右方向に移動し始める。
【0039】
第2切換弁8のスプール28が図中右方向に移動すれば、第1切換弁7と同様に、段部31aとパイロットポート14aとが連通する。そのため、直列通路21の流体は、パイロット室8a→連通孔32a→段部31a→パイロットポート14a→通路16b→パイロット室8b→パイロット通路23という経路を流れる。
一方、直列通路21は、バイパス通路24を介してパイロット通路23に連通している。そのため、直列通路21の流体は、バイパス通路24→遅延用絞り25→パイロット通路23という経路にも流れる。このように流体が制御絞り20aおよび遅延用絞り25を流れると、それぞれの絞り20a、25を流れる流体の圧力損失によって、両パイロット室8a、8b間に差圧が生じる。この差圧によって、図中右方向の力が第2切換弁8のスプール28に作用する。そのため、スプール28は、この差圧による力と、スプリング10bによる弾性力とがバランスする位置に移動する。
【0040】
なお、この具体例においても、上記第1実施例と同様に、上記第1、第2切換弁7、8のスプール28が切り換わると、図示していないポンプと図示していないアクチュエータとが連通し、このアクチュエータと図示していないタンクとが連通する。
また、可変パイロットポンプPpがパイロット通路23側に流体を吐出した場合、第1、第2切換弁7、8のスプール28が図中左方向に移動する。ただし、この場合においても、第2切換弁8よりも先に第1切換弁7のスプール28が切り換わる。そして、遅延用絞り25は、この第1切換弁7のスプール28がフルストロークしたと同時に、第2切換弁8のスプール28が移動する差圧を生じるように開度を設定している。
【0041】
上記第1実施例では、2台の切換弁7、8を接続しているが、この発明の切換弁操作回路は、2台の切換弁に留まらず、複数の切換弁を接続することができる。以下に3台の切換弁を接続した第2実施例を図3にもとづいて説明する。
なお、この第2実施例は、第1実施例における第2切換弁8のパイロット室8bとパイロット通路23との間に第3切換弁40を接続したものである。そのため、第1、第2切換弁7、8は、第1実施例と同じ構成である。したがって、ここでは第1、第2切換弁7、8の詳細な説明を省略する。
【0042】
第3切換弁40は、上記第1、2切換弁7、8と同様に、40a、40bがパイロット室、41a、41bがスプリング、48a、48bが連通路、49a、49bが制御絞り、50a、50bがパイロットポートを示す。
上記パイロット室40aを直列通路46を介して第2切換弁8のパイロット室8bに接続し、パイロット室40bをパイロット通路23に接続している。これら直列通路46とパイロット通路23とを、バイパス通路43によって連通している。また、直列通路43と上記パイロットポート50aとを通路47aによって連通し、パイロット通路23と上記パイロットポート50bとを通路47bによって連通している。
【0043】
上記バイパス通路43には、遅延用絞り44を設けている。この遅延用絞り44は、第1、第2切換弁7、8をフルストロークさせるだけの流量が流れた場合に、第3切換弁40を切り換える差圧を発生するようにその開度を設定している。また、第2切換弁8の両パイロット室8a、8bを連通するバイパス通路24に設けた遅延用絞り25は、第1切換弁7をフルストロークさせるだけの流量が流れた場合に、第2切換弁8を切り換える差圧を発生するようにその開度を設定している。
なお、第3切換弁40には、ポンプ通路51を介して第3ポンプ45を接続し、タンク通路42を介してタンクTを接続している。また、アクチュエータ通路A、Bを介して図示していないアクチュエータを接続している。
【0044】
次に、この第2実施例の作用を説明する。
可変パイロットポンプPpの流体が、パイロット通路22側を介してパイロット室7aに供給されると、パイロットポート13aが遮断されているため、パイロット室7a内に流体圧が生じる。この流体圧によって、第1切換弁7には図中右方向の力が作用する。そして、この力がスプリング9bの弾性力よりも大きくなると、第1切換弁が図中右方向に移動する。第1切換弁7が右方向に移動すると、連通路17aを介して両パイロットポート13a、13bが連通する。したがって、可変パイロットポンプPpの流体が、パイロット通路22→通路15a→制御絞り19a→連通路17a→通路15b→直列通路21→バイパス通路24→遅延用絞り25→直列通路46→バイパス通路43→遅延用絞り44→パイロット通路23の順に流れる。
【0045】
上記のように流体が流れると、制御絞り19aを流れる流体の圧力損失により、第1切換弁7の両パイロット室7a、7b間に差圧が生じる。この差圧により、第1切換弁7には、図中右方向の力が作用し、スプリング9bの左方向の弾性力とバランスする位置に移動する。このように第1切換弁7が図中右方向に移動すると、ポンプ通路3とアクチュエータ通路Bとが連通し、タンク通路5とアクチュエータ通路Aとが連通する。そして、第1ポンプ1の流体が図示していないアクチュエータに供給され、このアクチュエータの戻り流体がタンクTに排出される。
【0046】
一方、上記のように流体が遅延用絞り25、44を流れると、これら遅延絞り25、44でも流体の圧力損失が生じ、第2、第3切換弁8、40の両パイロット室8a、8b、40a、40b間に差圧が生じる。ただし、上述したように、遅延用絞り25は、第1切換弁7がフルストロークしたときに流れる流量で第2切換弁8を切り換える差圧を発生するようにその開度を設定し、遅延用絞り44は、第1、第2切換弁7、8がフルストロークしたときに流れる流量で第3切換弁40を切り換える差圧を発生するようにその開度を設定している。つまり、上記第2、第3切換弁8、40は、上記遅延用絞り25、44を流れるパイロット流量が、所定の流量に達しないかぎり移動しない。
【0047】
可変パイロットポンプPpの吐出量が増加して、第1切換弁7の両パイロット室7a、7b間の差圧も増加すると、第1切換弁7が図中右方向フルストロークする。このとき上記遅延用絞り25を流れる流体の圧力損失によって、第2切換弁8の両パイロット室8a、8b間に第2切換弁8を移動させるだけの差圧が生じる。したがって、第2切換弁8がスプリング10bの弾性力に抗して図中右方向に移動し始める。第2切換弁8が図中右方向に移動すると、ポンプ通路4とアクチュエータ通路Bとが連通し、タンク通路6とアクチュエータ通路Aとが連通する。したがって、第2ポンプ2の流体が、第1ポンプ1の流体に合流して図示していないアクチュエータに供給される。
【0048】
また、第2切換弁8が図中右方向に移動すると、この第2切換弁8は左側位置に切り換わり、この第2切換弁8に形成した連通路18aを介して両パイロットポート14a、14bが連通する。そのため、上記第1切換弁と同様に、第2切換弁8が、差圧による力とスプリング10bによる弾性力とがバランスする位置に移動する。
【0049】
さらに可変パイロットポンプPpの吐出量が増加すると、第2切換弁8が図中右側にフルストーロークする。このとき延用絞り44を流れる流体の圧力損失によって、第3切換弁40の両パイロット室40a、40b間に、この第3切換弁40を移動させるだけの差圧が生じる。したがって、第3切換弁40がスプリング41bの弾性力に抗して図中右方向に移動し始める。第3切換弁40が図中右方向に移動すると、ポンプ通路51とアクチュエータ通路Bとが連通し、タンク通路42とアクチュエータ通路Aとが連通する。したがって、第3ポンプ45の流体が、第1、第2ポンプ1、2の流体に合流して図示していないアクチュエータに供給される。
【0050】
第3切換弁40が図中右方向に移動すれば、上記第1、第2切換弁7、8と同様に、連通路48aを介して両パイロットポート50a、50bが連通する。そのため、この第3切換弁40は、差圧による力とスプリング41bによる弾性力とがバランスする位置に移動する。
そして、この第2実施例のパイロット流量に対するアクチュエータへの供給流量の関係を表したのが図5に示すグラフである。
【0051】
なお、上記第2、第3切換弁8、40は、パイロット流量に対するアクチュエータへの供給流量の特性を、第1切換弁7と同じにしている。すなわち、第2、第3切換弁8、40は、制御絞り20a、49aの設定によって、第1切換弁7とグラフの傾きが同じになっている。そのため、第1切換弁7がフルストロークしたと同時に第2切換弁8が移動して、かつ、第2切換弁8がフルストロークしたと同時に第3切換弁40が移動すると、パイロット流量に対するアクチュエータへの供給流体の関係は、図5に示すような比例特性となる。
【0052】
次に、可変パイロットポンプPpが、上記と反対側のパイロット通路23側に流体を吐出する場合について説明する。
可変パイロットポンプPpから吐出された流体は、パイロット通路23を介して第3切換弁40のパイロット室40b、バイパス通路43および直列通路46を介してパイロット室40aとパイロット室8b、バイパス通路24および直列通路21を介してパイロット室8aとパイロット室7b、通路15bを介してパイロットポート13bに供給される。
このとき第1切換弁7は、図4に示す中立位置にあり、パイロット室7aとパイロット室7bとが遮断されている。そのため、可変パイロットポンプPpの流体がパイロット通路23からパイロット通路22へ流れない。したがって、上記パイロット室7a、8a、8b、40a、40bには等しい流体圧が生じる。
【0053】
第2、第3切換弁8、40は、それぞれ両側のパイロット室8a、8b、40a、40bに等しい流体圧が作用しているので、中立位置を保つ。
しかし、第1切換弁7のパイロット室7aには流体圧が作用していないので、両パイロット室7a、7b間に差圧が生じる。そのため、第1切換弁7には図中左方向の力が作用して、この左方向の力がスプリング7aの右方向の弾性力よりも大きくなると、第1切換弁7はスプリング7aに抗して図中左方向に移動する。第1切換7が図中左方向に移動すると、パイロットポート13a、13bとが連通路17bを介して連通する。
【0054】
パイロットポート13a、13bが連通すると、可変パイロットポンプPpの流体が、パイロット通路23→バイパス通路43→遅延用絞り44→直列通路46→バイパス通路24→遅延用絞り25→直列通路21→通路15b→制御絞り19b→連通路17b→通路15a→パイロット通路22の順に流れる。制御絞り19bを流れる流体の圧力損失によって、両パイロット室7a、7b間に差圧が生じ、この差圧によって第1切換弁7には図中左方向の力が作用する。第1切換弁7は、この差圧による力とスプリング9aによる弾性力とがバランスする位置に移動する。可変パイロットポンプPpの吐出量が増加して、第1切換弁7が図中左方向にフルストロークすると、上述したように、遅延用絞り25を流れる流体の圧力損失によって、第2切換弁8を移動させるだけの差圧が両パイロット室8a、8b間に生じる。この差圧による力は、第2切換弁8に図中左方向するので、第2切換弁8がスプリング10aの弾性力に抗して図中左方向に移動を開始する。
【0055】
さらに、可変パイロットポンプPpの吐出量が増加して、第2切換弁8もフルストロークすると、遅延用絞り44を流れる流体の圧力損失によって第3切換弁40を移動させるだけの差圧が両パイロット室40a、40b間に生じる。この差圧による左方向の力によって第3切換弁40が移動する。
このように、第2実施例の切換弁操作回路は、可変パイロットポンプPpの流体がどちら側に吐出されても、第1切換弁7がフルストロークしたと同時に第2切換弁8が移動を開始し、第2切換弁8がフルストロークしたと同時に第3切換弁40が移動を開始する。そして、このときのパイロット流量に対するアクチュエータへの供給流量の関係は、図5に示すような比例特性になる。
【0056】
次に、第3実施例を図4に示す。
この第3実施例は、第1実施例の遅延用絞り25を、可変遅延用絞り26にした点に特徴を有し、その他の点は第1実施例と同じである。
第3実施例のように、バイパス通路24に可変遅延用絞り26を設ければ、この可変遅延用絞り26の開度を変えるだけで容易に第2切換弁8の作動を開始するタイミングを変えることができる。例えば、この可変絞り26の開度を大きくすれば、同じパイロット流量に対する差圧が小さくなり、この第2切換弁8が切り換わるタイミングを遅くすることができる。また、開度を小さくすれば、差圧が大きくなり、切り換わるタイミングが早くなる。
【0057】
【発明の効果】
第1の発明によれば、切換弁の切換タイミングを、遅延用絞りによって設定することができる。そのため、従来のように、切換弁を分解したりして、スプリングの弾性力を調節する必要がなくなった。
また、遅延用絞りの開度は、スプリングの弾性力の設定に比べて、正確かつ簡単に設定できる。そのため、切換タイミングもより正確に設定できる。
そして、同じ仕様の切換弁を用いることができるので、部品コスト、組み付けコスト、製造コストを安くすることができる。
第2の発明によれば、バイパス通路に設けた可変遅延用絞りの開度を調節するだけで、切換タイミングを容易に調節することができる。
したがって、より簡単にパイロット流量とアクチュエータへの供給流量との比例特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す。
【図2】この発明の第1実施例の具体例を示す。
【図3】この発明の第2実施例を示す。
【図4】この発明の第3実施例を示す。
【図5】第2実施例のパイロット流量と、アクチュエータへの供給流量とのグラフを示す。
【図6】従来の切換弁操作回路を示す。
【図7】従来および第1実施例の切換弁操作回路のパイロット流量と、アクチュエータへの供給流量とのグラフを示す。
【符号の説明】
Pp 可変パイロットポンプ
7 第1切換弁
8 第2切換弁
40 第3切換弁
9a、 9b スプリング
10a、10b スプリング
41a、41b スプリング
7a、 7b パイロット室
8a、 8b パイロット室
40a、40b パイロット室
17a、17b 連通路
18a、18b 連通路
48a、48b 連通路
19a、19b 制御絞り
49a、49b 制御絞り
24 、43 バイパス通路
25 、44 遅延用絞り
26 可変遅延用絞り

Claims (2)

  1. 複数の切換弁と、これら切換弁をノーマル位置に保持するスプリングと、上記切換弁の両側に設けたパイロット室と、切換弁がノーマル位置のとき遮断し、切換弁が切り換わったときに上記両パイロット室を連通する連通路と、この連通路に設けて、切換弁の切換量に応じて開度を大きくする制御絞りと、上記パイロット室に流体を供給する可変パイロットポンプとを備えた切換弁操作回路において、上記複数の切換弁のうち、特定の切換弁の両パイロット室を連通するバイパス通路と、これらバイパス通路に設けた遅延用絞りとを備え、上記複数の切換弁の連通路を可変パイロットポンプに対して直列に接続し、かつ、遅延用絞りは、切換弁の切換順位に応じて開度を特定した切換弁操作回路。
  2. 遅延用絞りを可変絞りにしたことを特徴とする請求項1記載の切換弁操作回路。
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