JP3707978B2 - 半導体集積回路とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路、特にIIL素子を有するバイポーラ型の集積回路とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IILはバイポーラプロセス技術を使って形成できるため、同一チップ上にデジタル回路とアナログ回路とを容易に集積できる特長があり、集積回路に広く用いられている。
【0003】
IILを高速に動作させるには、逆方向構造の縦型トランジスタのエミッタおよびベース領域に蓄積される少数電荷を低減することが重要である。例えば、バイポーラプロセスの素子分離に用いる厚い酸化膜でIIL素子を取り囲むことにより、ベース領域に蓄積される少数電荷を大幅に低減でき、IILを高速化できる。
【0004】
図9(a)〜図9(d)は従来のIILの構造を示す図である。図9(d)は平面図、図9(a)は図9(d)のA−A’に沿った断面図、図9(b)は図9(d)のB−B’に沿った断面図、図9(c)は図9(d)のC−C’に沿った断面図を示す。
【0005】
N型シリコン基板1上にN型エピタキシャル層2が形成され、N型エピタキシャル層2中にP型拡散層8およびP型拡散層9が形成され、P型拡散層9中にN型拡散層12が形成されている。そして、N型拡散層12をコレクタとし、P型拡散層9をベースとし、N型エピタキシャル層2をエミッタとする逆方向構造の縦型NPNトランジスタを構成している。更にP型半導体膜4aは、縦型NPNトランジスタのベース蓄積電荷を低減する等の目的で、LOCOS膜3を跨いで形成され、縦型NPNトランジスタのベース電極および横型PNPトランジスタのコレクタ電極を兼ねている。P型半導体膜4bが横型PNPトランジスタのコレクタ電極4aから離れた所定の位置に、横型PNPトランジスタのエミッタ電極として形成されている。横型PNPトランジスタのコレクタ電極4aおよびエミッタ電極4bは、素子分離LOCOS膜3の周辺部を横切って同一素子領域上に形成されている。素子分離LOCOS膜3で素子間を取り囲むことにより、縦型NPNトランジスタのエミッタおよぴベースの蓄積電荷等の低減を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のとおり従来の技術では、図9(c)および図9(d)に示す様に、横型PNPトランジスタのコレクタ電極4aおよびエミッタ電極4bとして用いる半導体膜が、素子分離LOCOS膜3の周辺部を横切って同一素子領域上に形成されている。横型PNPトランジスタのコレクタ電極4aおよびエミッタ電極4bとして用いる半導体膜をエッチングした時のエッチング残渣4cは、シリコンとの段差があるLOCOS膜3の周辺部において残りやすく、このエッチング残渣を介して横型PNPトランジスタのコレクタとエミッタとの間にリーク電流が流れるという課題があった。
【0007】
また図9(d)に示すように、横型PNPトランジスタのコレクタ電極4aとエミッタ電極4bが対向する部分の素子領域の幅は、コレクタ電極4aおよびエミッタ電極4bが対向する幅と同一にしているため、横型PNPトランジスタのエミッタ(P型拡散層6)とコレクタ(P型拡散層7)が対向しているベース領域が幅広くなり、P型拡散層6から供給されるインジェクタ電流は横型PNPトランジスタのベース電流として多く流れ、IILのβeffが低くなるという課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の半導体集積回路は、第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電型の半導体層と、前記半導体層表面の第1の素子領域を取り囲む素子分離領域に形成された絶縁膜と、前記第1の素子領域内に前記絶縁膜上を横切って形成された第2導電型の第1の半導体膜と、前記第1の素子領域内に形成され、且つ前記絶縁膜の周辺部を横切らずに形成された第2導電型の第2の半導体膜とを備える。前記第1の半導体膜がIILの横型トランジスタのコレクタ電極を構成し、前記第2の半導体膜が前記横型トランジスタのエミッタ電極を構成する。
【0009】
上記構成の半導体集積回路において、前記第1の半導体膜と前記第2の半導体膜が対向する部分における前記第1の素子領域の幅が、前記第1の素子領域の他の部分の幅より狭く形成されることが好ましい。
【0010】
上記課題を解決するために本発明の半導体集積回路の製造方法は、第1導電型の半導体基板上に第1導電型の半導体層を形成する工程と、前記半導体層表面の素子領域を取り囲む素子分離領域に素子分離酸化膜を形成する工程と、前記半導体基板上全面に半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜に第2導電型の第1の不純物を導入して第2導電型の半導体膜とする工程と、前記第2導電型の半導体膜上に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜および前記第2導電型の半導体膜を選択的にエッチングして、前記第2導電型の半導体膜から、前記素子分離酸化膜を横切って第1の素子領域と第2の素子領域にまたがる第1の半導体膜を形成すると同時に、前記第1の素子領域内に前記素子分離酸化膜の周辺部を横切らずに配置された第2の半導体膜を形成する工程と、前記第1の不純物を前記半導体層に導入し第2導電型の第1の拡散層を形成する工程と、前記第2の素子領域に第2導電型の第2の不純物を導入し、第2導電型の第2の拡散層を形成する工程と、前記第2導電型の第2の拡散層に第1導電型の第1の不純物を導入し、第1導電型の第1の拡散層を形成する工程とを備え、前記第1の半導体膜をIILの横型トランジスタのコレクタ電極とし、前記第2の半導体膜を前記横型トランジスタのエミッタ電極とすることを特徴とする
【0011】
上記構成の半導体集積回路、およびその製造方法によれば、同一素子領域上に形成する横型PNPトランジスタのコレクタ電極とエミッタ電極のうちのエミッタ電極が、素子分離LOCOS膜の周辺部を横切っていない。したがって、横型PNPトランジスタのコレクタ電極およびエミッタ電極として用いる半導体膜をエッチングした時のエッチング残渣が、LOCOS膜の周辺部に残っても、そのエッチング残渣を介して前記横型PNPトランジスタのコレクタとエミッタが電気的に繋がることがないので、横型PNPトランジスタのコレクタとエミッタ間に流れるリーク電流を阻止できる。
【0012】
また、横型PNPトランジスタのコレクタ電極とエミッタ電極が対向する部分における素子領域の幅が、同じ素子領域の他の部分より狭く形成されているため、横型PNPトランジスタのエミッタとコレクタが対向しているベース領域が狭くなり、ベース電流を減らすことができ、IILのβeffを向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明の半導体集積回路の一例を図1に示す。図1(d)は平面図、図1(a)は図1(d)のA−A’に沿った断面図、図1(b)は図1(d)のB−B’に沿った断面図、図1(c)は図1(d)のC−C’に沿った断面図である。
【0014】
N型シリコン基板101は、アンチモンまたは砒素が、不純物濃度1×1018〜5×1019cm-3程度にドーピングされている。このN型シリコン基板101は縦型NPNトランジスタのエミッタとなる。N型シリコン基板101上に、リンまたは砒素を5×1015〜1×1016cm-3程度ドーピングして膜厚0.7〜1.2μm程度のN型エピタキシャル層102が形成されている。このN型エピタキシャル層102は、縦型NPNトランジスタのエミッタおよび横型PNPトランジスタのベースとなる。
【0015】
N型エピタキシャル層102の第1の素子領域(横型PNPトランジスタの形成領域)に、P型拡散層106および107が表面濃度約1×1020cm-3、接合深さ0.2〜0.4μmで形成されている。N型エピタキシャル層102の第2の素子領域(縦型NPNトランジスタの形成領域)に、P型拡散層108が表面濃度約1×1020cm-3、接合深さ0.2〜0.4μmで形成されている。前記第2の素子領域中には更に、P型拡散層109が表面濃度約1×1017cm-3、接合深さ0.2〜0.4μmで形成され、そのP型拡散層109中に、N型拡散層112が表面濃度約2×1020cm-3、接合深さ0.05〜0.2μmで形成されている。
【0016】
P型拡散層106は横型PNPトランジスタのエミッタ層となり、P型拡散層107は前記横型PNPトランジスタのコレクタ層となる。P型拡散層108は前記縦型NPNトランジスタの外部ベース層となり、P型拡散層109は縦型NPNトランジスタの活性ベース層となり、N型拡散層112は縦型NPNトランジスタのコレクタ層となる。
【0017】
またP型半導体膜が、縦型NPNトランジスタのベース電極と横型PNPトランジスタのコレクタ電極を兼ねたコレクタ電極104aとして形成されている。PNPトランジスタのコレクタ電極104aから離れてかつ素子分離LOCOS膜103の周辺部を横切らない所定の位置に、P型半導体膜がインジェクタとなる横型PNPトランジスタのエミッタ電極104bとして形成されている。酸化膜105は、コレクタ電極104aおよびエミッタ電極104bの上とN型半導体膜111の上に絶縁膜として形成されている。N型半導体膜111は縦型NPNトランジスタのコレクタ電極となる。また110はサイドウォール膜、113はフィールド絶縁膜、114はアルミ電極である。素子分離LOCOS膜103は、膜厚が0.8〜1.3μm程度で、素子間を取り囲むように形成されており、主に縦型NPNトランジスタのエミッタおよぴベースの蓄積電荷等の低減を図っている。
【0018】
ここで、図1(a)〜(d)に示されるように、横型PNPトランジスタのエミッタ電極104bは、横型PNPトランジスタのコレクタ電極104aと同一の素子領域内に形成されるが、横型PNPトランジスタのエミッタ電極104bはLOCOS酸化膜103の周辺部を横切っていない。そのため、横型PNPトランジスタのコレクタ電極およびエミッタ電極として用いる半導体膜をエッチングした時のエッチング残渣104cが、LOCOS膜の周辺部に残っても、エッチング残渣を介して横型PNPトランジスタのコレクタとエミッタは電気的に繋がらないため、横型PNPトランジスタのコレクタとエミッタ間に流れるリーク電流を阻止できる。
【0019】
また、横型PNPトランジスタのコレクタ電極104aと、横型PNPトランジスタのエミッタ電極104bが対向する部分における素子領域の幅W1は、同じ素子領域の他の部分の幅W2より狭く形成されているため、横型PNPトランジスタのエミッタとコレクタが対向しているベース領域が狭くなり、横型PNPトランジスタのベース電流を減らすことができ、IILのβeffを向上させることができる。
【0020】
次に、本発明の半導体集積回路の製造方法の一例を図2〜図8に示す。各図において、(a)は図1(d)のA−A’断面図、(b)は図1(d)のC−C’断面図である。
【0021】
まず、図2に示すように、アンチモンまたは砒素を1×1018〜5×1019cm-3程度ドーピングした結晶方位が(111)あるいは(100)のN型シリコン基板201上に、1080℃、80Torr程度の条件でジクロロシランとアルシンガスを用いてN型エピタキシャル層202を成長させる。N型エピタキシャル層202の厚さは0.7〜1.2μmで、リンの不純物濃度が8×1015cm-3程度である。N型シリコン基板201はNPNトランジスタのエミッタ層、N型エピタキシャル層202はNPNトランジスタのエミッタ層および横型PNPトランジスタのベース層となる。次に、エピタキシャル層202上に図面には表示されていない酸化膜を35nm程度成長させ、シリコン窒化膜203を約120nm成長させる。シリコン窒化膜203は、ジクロロシランとアンモニアの混合ガスを用いて減圧CVD法で成長させる。
【0022】
次に図3に示すように、フォトリソグラフィーにより素子分離領域を開口したレジスト204をマスクにして、ドライエッチングによりシリコン窒化膜203とN型エピタキシャル層202を続けてエッチングし、素子分離領域にN型エピタキシャル層202の膜厚の半分よりも若干深い程度の深さ0.4〜0.7μmのシリコン溝205を形成する。なおシリコン窒化膜203はCHF3ガスで、N型エピタキシャル層202はSF6系ガスを用いてドライエッチングする。
【0023】
続いて、酸素プラズマアッシングを用いて、レジスト204を除去した後、図4に示すように、図面には表示されていない酸化膜を35nm程度成長させ、シリコン窒化膜206を約40nm成長させる。シリコン窒化膜206は、ジクロロシランとアンモニアの混合ガスを用いて減圧CVD法で成長させる。続いて、CHF3ガスでウエハ全面を異方性ドライエッチングして、素子分離領域のシリコン窒化膜を除き、素子領域とシリコン溝205の側面にシリコン窒化膜206を残す。
【0024】
次に図5に示すように、素子分離LOCOS膜207を、シリコン窒化膜203およびシリコン窒化膜206をマスクにして選択的に0.8〜1.3μmの厚さに形成する。LOCOS膜207は、1050℃のパイロジェニック酸化により形成する。このように、シリコン溝205にLOCOS膜207を形成することによって、LOCOS膜207はN型シリコン基板201まで到達するので、IILのNPNトランジスタのエミッタとして動作するN型エピタキシャル層202の領域が減り、NPNトランジスタのエミッタ蓄積電荷量を減らすことができ、IILを高速化できる。
【0025】
次にリン酸液によりシリコン窒化膜203およびシリコン窒化膜206を除去し、続いてパッド酸化膜をパッファードHF液により除去した後、図6に示すように膜厚が300nm程度のアモルファスシリコン膜208を減圧CVD法により成長させる。次に、注入量が7×1015cm-2程度のボロンを、20keV程度でアモルファスシリコン膜208ヘイオン注入した後、膜厚が150nm程度の酸化膜209を減圧CVD法により形成する。ここでアモルファスシリコン膜208のかわりにポリシリコン膜を用いてもよい。
【0026】
次に図7に示すように、フォトリソグラフィーにより開口したレジスト210をマスクにして、酸化膜209およびアモルファスシリコン膜208を異方性エッチングし、横型PNPトランジスタのエミッタ電極208b、横型PNPトランジスタのコレクタ電極と縦型NPNトランジスタのベース電極を兼ねたコレクタ電極208a、および縦型NPNトランジスタのコレクタ開口部211を形成する。なお、酸化膜209のエッチングはCHF3ガスを用い、アモルファスシリコン膜208のエッチングはHBrと塩素系の混合ガスを用いる。
【0027】
ここで、同一素子領域に形成する横型PNPトランジスタのエミッタ電極208bとコレクタ電極208aのうち、エミッタ電極208bが素子分離LOCOS膜207の周辺部を横切っていない。従って、横型PNPトランジスタのエミッタ電極208bおよびコレクタ電極208aを形成するエッチング時のエッチング残渣208cがLOCOS膜207の周辺部に残っても、横型PNPトランジスタのコレクタ電極208aとエミッタ電極208bは、エッチング残渣208cを介して繋がることはなく、横型PNPトランジスタのコレクタとエミッタ間に流れるリーク電流を阻止できる。
【0028】
更にこの製造方法によると、横型PNPトランジスタのエミッタ電極208bとコレクタ電極208aは同一の半導体膜を使って同じ工程で形成できるうえに、横型PNPトランジスタのコレクタとエミッタ間に流れるリーク電流を阻止できる。従って、例えば横型PNPトランジスタのコレクタ電極を形成した後にエッチング残渣表面にシリコン窒化膜などの絶縁膜を形成し、次に縦型NPNトランジスタのエミッタ電極を形成するような製造方法に比べて、工程数を削減できる。
【0029】
続いて、酸素プラズマアッシングを用いてレジスト210を除去する。次に図示されていない酸化膜を10〜20nm程度全面に形成する。この時、エミッタ電極208bとコレクタ電極208aを構成するアモルファスシリコン膜からボロンが基板へ拡散し、図8に示すように、P型拡散層212が形成される。次に、縦型NPNトランジスタのコレクタ開口部211の領域を開口したレジストをマスクにして、注入量が3×1012cm-2程度のボロンを、30keV程度でイオン注入する。続いて、酸素プラズマアッシングを用いて、レジストを除去する。次に、膜厚が40nm程度のシリコン窒化膜213を減圧CVD法により堆積し、膜厚が150〜250nm程度のポリシリコン膜214を減圧CVD法により堆積する。ここで、ポリシリコン膜214のかわりにアモルファスシリコン膜を用いても良い。続いてポリシリコン膜214を異方性エッチングし、次にコレクタ開口部211領域を開口したレジストをマスクにして、シリコン窒化膜213をエッチングした後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去する。
【0030】
次に、バッファードHFを使ってコレクタ開口部211の酸化膜をエッチングし、膜厚が150〜200nm程度のポリシリコン膜215を減圧CVD法により堆積する。ここで、ポリシリコン膜215のかわりにアモルファスシリコン膜を用いてもよい。続いてポリシリコン膜215へ、注入量が1×1016〜2×1016cm-2程度の砒素を40keV程度でイオン注入した後、例えば温度が1050℃程度、時間が30秒程度の熱処理をして、ポリシリコン膜215中の砒素を活性化させ基板へ拡散させる。それにより、縦型NPNトランジスタのコレクタ層となるN型拡散層217を形成すると共に、縦型NPNトランジスタのコレクタ開口部211下のN型エピタキシャル層202中に注入されているボロンを活性化して、縦型NPNトランジスタのベース層となるP型拡散層216を形成する。次に、フォトリソグラフィーにより所定の領域を開口したレジストをマスクにして、ポリシリコン膜215を異方性エッチングした後、酸素プラズマアッシングを用いてレジストを除去して縦型NPNトランジスタのコレクタ電極を形成する。以上の様にして、図8に示すような横型PNPトランジスタと逆方向構造の縦型NPNトランジスタを形成する。
【0031】
以上の様な製造方法によると、横型PNPトランジスタのエミッタ電極とコレクタ電極を同じ半導体膜をつかって一度に形成できるうえに、横型PNPトランジスタのコレクタとエミッタ間に流れるリーク電流を阻止できる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の半導体集積回路とその製造方法によれば、横型PNPトランジスタのエミッタ電極が、素子分離LOCOS膜の周辺部を横切っていないため、LOCOS膜の周辺部に残った半導体膜のエッチング残渣を介して、横型PNPトランジスタのコレクタとエミッタが電気的に繋がるのを防ぐことができ、横型PNPトランジスタのコレクターエミッタ間に流れるリーク電流を阻止できる。
【0033】
また、横型PNPトランジスタのコレクタ電極とエミッタ電極が対向する部分における素子領域の幅が、同じ素子領域の他の部分より狭く形成されているため、横型PNPトランジスタのベース電流を減らすことができ、IILのβeffを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体集積回路の構成を示し、(a)〜(c)は断面図、(d)は平面図
【図2】 本発明の半導体集積回路の製造方法を示す工程断面図
【図3】 本発明の半導体集積回路の製造方法を示す工程断面図
【図4】 本発明の半導体集積回路の製造方法を示す工程断面図
【図5】 本発明の半導体集積回路の製造方法を示す工程断面図
【図6】 本発明の半導体集積回路の製造方法を示す工程断面図
【図7】 本発明の半導体集積回路の製造方法を示す工程断面図
【図8】 本発明の半導体集積回路の製造方法を示す工程断面図
【図9】 従来例の半導体集積回路の構成を示し、(a)〜(c)は断面図、(d)は平面図
【符号の説明】
1,101 N型シリコン基板
2,102 N型エピタキシャル層
3,103 素子分離LOCOS膜
4a,104a P型半導体膜(PNPトランジスタのコレクタ電極)
4b,104b P型半導体膜(PNPトランジスタのエミッタ電極)
4c,104c P型半導体膜のエッチング残渣
5,105 酸化膜
6,106 P型拡散層
7,107 P型拡散層
8,108 P型拡散層
9,109 P型拡散層
10,110 サイドウォール膜
11,111 N型半導体膜
12,112 N型拡散層
13,113 フィールド膜
14,114 アルミ電極
201 N型シリコン基板
202 N型エピタキシャル層
203 シリコン窒化膜
204 フォトレジスト
205 シリコン溝
206 シリコン窒化膜
207 素子分離LOCOS膜
208 アモルファスシリコン膜
208a アモルファスシリコン膜
208b アモルファスシリコン膜
208c アモルファスシリコン膜のエッチング残渣
209 酸化膜
210 フォトレジスト
211 NPNトランジスタのコレクタ開口部
212 P型拡散層
213 シリコン窒化膜
214 ポリシリコン膜
215 ポリシリコン膜
216 P型拡散層
217 N型拡散層

Claims (3)

  1. 第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層表面の第1の素子領域を取り囲む素子分離領域に形成された絶縁膜と、
    前記第1の素子領域内に前記絶縁膜上を横切って形成された第2導電型の第1の半導体膜と、
    前記第1の素子領域内に形成され、且つ前記絶縁膜の周辺部を横切らずに形成された第2導電型の第2の半導体膜とを備え、
    前記第1の半導体膜がIILの横型トランジスタのコレクタ電極を構成し、
    前記第2の半導体膜が前記横型トランジスタのエミッタ電極を構成する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 記第1の半導体膜と前記第2の半導体膜が対向する部分における前記第1の素子領域の幅が、前記第1の素子領域の他の部分の幅より狭く形成される請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 第1導電型の半導体基板上に第1導電型の半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層表面の素子領域を取り囲む素子分離領域に素子分離酸化膜を形成する工程と、
    前記半導体基板上全面に半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜に第2導電型の第1の不純物を導入して第2導電型の半導体膜とする工程と、
    前記第2導電型の半導体膜上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜および前記第2導電型の半導体膜を選択的にエッチングして、前記第2導電型の半導体膜から、前記素子分離酸化膜を横切って第1の素子領域と第2の素子領域にまたがる第1の半導体膜を形成すると同時に、前記第1の素子領域内に前記素子分離酸化膜の周辺部を横切らずに配置された第2の半導体膜を形成する工程と、
    前記第1の不純物を前記半導体層に導入し第2導電型の第1の拡散層を形成する工程と、
    前記第2の素子領域に第2導電型の第2の不純物を導入し、第2導電型の第2の拡散層を形成する工程と、
    前記第2導電型の第2の拡散層に第1導電型の第1の不純物を導入し、第1導電型の第1の拡散層を形成する工程とを備え
    前記第1の半導体膜をIILの横型トランジスタのコレクタ電極とし、前記第2の半導体膜を前記横型トランジスタのエミッタ電極とすることを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
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