JP3707471B2 - Atmモードの専用端末設備における管理部 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、一般に、クライアントの敷地に設置されたATMモードで動作する専用端末設備に関する。
【0002】
本発明は、より詳細には、1999年6月8日出願で未公開のフランス特許出願99−07172に記載されるような、ATMモードの複数の個別設備をグループ化する集合設備における端末装置の管理に関する。マルチ端末装置の個別設備は、ATMモードのネットワークのセルを搬送する遠隔通信ラインに接続され、その遠隔通信ラインの受信チャネルを介して受信されたすべてのセルを端末装置に向けて同報通信する同報通信手段と、端末装置によってその遠隔通信ラインの送信チャネルに向けて送信されたセルを収集する手段とを含む。
【0003】
さらに、管理部が専用電話中央局に結合され、専用電気網のワイヤにおける搬送電流による伝送を介して、かつ/または短距離の無線伝送によってホーム・オートメーション端末装置を管理するホーム・オートメーション設備が周知である。
【0004】
本発明は、経路指定の諸側面、ならびに端末装置の識別、端末装置の機能の提示、および端末装置の所在場所の特定の側面を、端末装置および中央集合ルータとのATMモードだけの通信を介して管理する、個別の端末設備ではなく、専用集合端末設備の管理部を提供することを目的とする。
【0005】
この目的で、ATMモードのアクセス網の外部遠隔通信ラインと、端末装置にサービスを提供する設備内部の遠隔通信ラインとの間のルータに予約された遠隔通信ラインに接続されたATMモードで動作する端末設備のための管理部は、
端末装置によって送信され、管理部に予約された着信セル中で、端末装置の識別子、および端末装置にサービスを提供する内部ラインを指示する端末装置のポート番号を検出し、記憶する手段と、
端末装置の最初の起動の後、端末装置によって提供される機能に応じて、各端末装置にクラスの標識を割り振り、記憶する手段と、
端末装置のクラスの標識、および端末装置の所在場所の標識を有する端末装置リストを作成して、少なくとも1つの所定の機能を提供する端末装置の要求を含む着信セルを送信した要求側の端末装置に管理部から発信されるセル中で、そのリストを伝送するようにする手段とを含むことを特徴とする。
【0006】
管理部は、端末装置の識別、端末装置の機能の提供、および端末装置の所在場所の特定を管理するだけでなく、端末装置または個人によって要求されるサービスまたはアプリケーションなどの機能に対する、要求側の端末装置または個人のアクセス権も管理する。したがって、管理部は、端末設備における端末装置の最初の起動後、管理部において捕捉されるアクセス権を各端末装置に割り振り、記憶して、要求側の端末装置のアクセス権を記憶されたクラスの標識と比較して、要求側の端末装置のアクセス権に適合するクラスの標識を提供し、所定の機能をカバーする端末装置に関してだけ、リストを作成するようにする手段を含む。
【0007】
端末設備におけるホーム・オートメーション端末装置を選択し、管理し、制御する手段が、管理部に特別に備えられている。
【0008】
これに関して、管理部は、好ましくは、セルが含む経路指定アドレスの優先順位に従って管理部に着信するセルを処理し、管理部から発信されるセルを伝送する手段を含む。より正確には、管理部は、管理部に着信し、また管理部から発信される、管理部との通信に予約されたセルの経路指定アドレスのフィールドに含まれる経路指定アドレスに優先順位の標識を対応させるためのテーブルのメモリと、着信セルの経路指定アドレスのフィールドを、テーブルのメモリ中で読み取られた予約された経路指定アドレスと比較する手段と、各着信セルをそれぞれ、着信セルに含まれる経路指定アドレスに対応する優先順位の標識に応じて記憶するための第1のバッファ・メモリと、最高優先順位の標識でアドレス指定される第1のバッファ・メモリに含まれるセルから始めて、着信セルを処理するためにセルを処理する手段と、処理する手段によって生成された発信セルの経路指定アドレスのフィールドをテーブルのメモリ中で読み取られた予約された経路指定アドレスと比較する手段と、各発信セルをそれぞれ、発信セルに含まれる経路指定アドレスに対応する優先順位の標識に応じて記憶するための第2のバッファ・メモリと、最高優先順位の標識に関連する第2のバッファ・メモリに含まれるセルから始めて、発信セルを送信する手段とを含む。
【0009】
また、本発明は、本発明による管理部と、予約された遠隔通信ラインで管理部に接続され、複数の外部遠隔通信ラインでATMモードのアクセス網に接続され、また内部遠隔通信ラインによりATMモードで動作する端末装置に接続されたルータとを含む、ATMモードで動作する端末設備にも関する。端末設備は、ルータが、予約された経路指定アドレス、およびルータ中に記憶された経路指定テーブルで知られていない経路指定アドレスを含んでおり、端末装置およびアクセス網によって予約されたラインに向けて伝送されるセルを経路指定し、また経路指定テーブルで知られている経路指定アドレスを含むセルを内部ラインと外部ラインの間、および内部ライン間で経路指定すること、および管理部が、経路指定テーブルを管理して予約されたラインに向けて経路指定される予約された経路指定アドレスを含むセルを処理し、ルータによって受信されたセルに含まれる予約されていない経路指定アドレスと、ルータから送信されるセル中に含めるべき予約されていない経路指定アドレスとの間の対応を確立するようにする手段を含むことを特徴とする。
【0010】
より詳細には、ルータによって受信された予約された経路指定アドレスを含むセルを強制的に管理部に向わせて、管理部が、そのセルを送信した端末装置に応答するようにするため、ルータは、ルータによって受信されたセル中で、予約された経路指定アドレス、および経路指定テーブルで知られていない経路指定アドレスを検出する手段と、受信されたセル中の知られていない経路指定アドレスを予約された経路指定アドレスで置き換える手段と、予約された経路指定アドレスを含む各セルのデータ・フィールドに、セルが受信されたルータの起点ポートの番号でマークを付ける手段と、マークの付けられたすべてのセルを予約されたラインを介して管理部に向けて経路指定する手段とを含む。
【0011】
本発明のその他の特徴および利点は、対応する添付の図面を参照する本発明のいくつかの好ましい実施形態の以下の説明を読むことで、より明白となる。
【0012】
図1で示したとおり、ATMモードのクライアント専用集合端末設備1は、基本的に、集合管理部3に関連する集合ルータ2と、複数のクライアント専用個別端末設備4とを含む。
【0013】
集合ルータ2は、一般に遠隔通信事業者であるATMモードの、1≦Mであるアクセス・プロバイダのネットワークRA1ないしRAMとのユーザ・ネットワーク・インターフェースUNI(User Network Interface)に対する集合ゲートウェイを構成する。実際には、集合ルータ2は、アクセス・プロバイダのネットワークRA1ないしRAMと少なくとも同じ数の外部の双方向遠隔通信ライン51ないし5Mによるサービスを受け、ライン51ないし5Mは、xDSL技術による伝送をサポートすることができる、たいていの場合、広帯域幅のRNISタイプのTNRネットワークのデジタル端子に接続されて、ATMネットワークのセルのフローを搬送する。ただし、変形形態では、外部ラインが、ATMモード以外の伝送モードに従って信号を搬送し、この外部ラインにサービスを提供する集合ルータのカップラが、ATMモードを外部の伝送モードに適合させる。
【0014】
所定のアドレス指定テーブルとの関係で、集合ルータ2が、外部遠隔通信ライン51ないし5Mから来るATMセルをそれぞれ、とりわけ個別端末設備4に接続された内部遠隔通信ライン61ないし6Nに向ける。また、内部ライン61ないし6Nも、2つの伝送方向でATMセルを搬送するが、とりわけ個別設備とのそれぞれの関係で搬送する。したがって、また、これに相応して集合ルータ2は、とりわけ個別端末設備4からのATMセルの一部を内部遠隔通信ライン61ないし6Nを介して外部遠隔通信ライン51ないし5Mに経路指定し、また一部を集合端末設備1内部の遠隔通信ラインに経路指定する。
【0015】
専用個別端末設備4は、集合端末設備1によって実現された集合体中のクライアントの責任の下にある。例えば、個別端末設備4は、集合端末設備1が敷設された建物中の住居に、または集合端末設備が敷設されたオフィス・ビルの職場に、あるいは、集合端末設備が分かれて設置された建物の集合体のある建物に分散された大学の学部または企業の部門に分かれて配置されたものである。したがって、個別端末設備の内部で、通信は、秘密であり、個別設備の外部に向けられた通信は、先験的にその他の設備に向けて同報通信されてはならない。
【0016】
変形形態では、集合設備が、例えば、建造物に対応する、また建造物中の階に対応する、そして階における個別設備にまで対応する複数の「集合レベル」を有するとき、集合設備は、カスケード式に配置された複数の集合ルータを含む。例えば、図1で示したルータ2は、いくつかの内部ライン61ないし6Nでそれぞれ、第1のレベルの集合ルータに接続され、集合ルータ自体もそれぞれ、第2のレベルの集合ルータに接続される。
【0017】
個別設備4の外部で、集合端末設備1が、以降、6Rで示す予約された内部遠隔通信ラインで接続された集合管理部3などの、集合設備を管理するための一群のリソースを含む。以下で見るとおり、ライン6Rは、ルータが、それぞれのアドレスでライン6Rを特定しているという意味で管理部3に予約されている。したがって、ライン6Rは、管理部3に専用ではなく、例えば、レプリケータを介して端末装置にもサービスを提供することができる。
【0018】
集合管理部3は、集合設備1に含まれるグループの機器および設備を制御し、とりわけ外部遠隔通信ライン51ないし5Mおよび共用されるリソースに関して、これらの機器および設備のサービスおよびアクセス権を管理する。より詳細には、集合管理部3は、端末装置を動作させるとき、また端末装置からの発信コールのときに内部ラインから来るだけでなく、着信コールとして外部ラインからも来る通信を確立するあらゆる要求に関して経路指定の設定を確立し、まだ確立されていない通信のすべての要求をデフォルトで管理し、個別設備4および共用される機器のアーキテクチャおよび配置の情報に関するデータベースを集中化して周期的に更新し、新しい端末装置の識別および場所を、集合設備内に実装する際に登録し、確立された経路指定の設定に従って集合ルータ2の内部で経路指定テーブルを管理し、ローカル・アプリケーションを提供する。
【0019】
変形形態では、集合管理部3は、例えば、ATMモードの専用ラインを介して、集合設備1の外部で遠隔に配置される。
【0020】
内部ライン6nに接続されたクライアント個別端末設備4の1つを図1で詳細に示している。この個別端末設備4は、基本的に、クライアントの敷地に分かれて配置された複数の端末装置7を含み、個別ルータ8によって構成された専用ゲートウェイを介して、少なくとも1つのそれぞれの内部遠隔通信ライン6nに接続され、ただし、1≦n≦Nである。端末装置7は、小型コンピュータ、制御装置、および/または、例えば、カメラやセンサなどのホーム・オートメーション監視装置、ローカル・サーバ、デジタル電話局、ケーブル・テレビジョン受信機等であることが可能である。
【0021】
集合端末設備1における集合ルータ2と同様に、個別端末設備4における個別ルータ8は、個別管理部9によって管理され、端末遠隔通信ライン10を介して端末装置7にサービスを提供する設備における通信ノードを構成する。個別端末設備4は、例えば、前掲のフランス特許出願FR−A−2794591に記載されるようなクライアント・マルチ端末装置の遠隔通信の設備である。
【0022】
個別設備において、個別ルータ8は、それぞれの内部ライン6nを介して受信されたATMセルを個別設備の端末装置7に向けて同報通信するための同報通信部8Dと、個別設備の端末装置7によって生成されたATMセルを収集して、それぞれの内部ライン6nで集合ルータ2に向けて伝送するための収集部8Cとを含む。図1で示すとおり、設備4において、端末装置7は、同報通信部8Dの出力ポートと収集部8Cの入力ポートの間の内部端末ライン10によって構成されるデジタル伝送のローカル・ループ群に分散される。また、個別ルータ8は、同報通信部8Dを介して、ローカル・ループ10において端末装置によって生成されたマーク付けされた相互通信のセルを同報通信して、設備4における端末装置7間の相互通信も確実にする。
【0023】
変形形態では、個別ルータ8は、集合ルータのすべての機能を備え、とりわけ個別設備における端末装置の所在場所を特定するのを助けるような集合ルータである。この場合、管理部9は、ルータ8および個別設備4の端末装置7に関して、管理部3と同様の機能を含む。
【0024】
各端末装置7は、ATMネットワークのインターフェースを介してローカル端末ループ10に接続されるか、あるいは端末装置が、ネットワーク・インターフェースを備えていない従来の遠隔通信装置である場合、アダプタを介してローカル端末ループ10に接続される。インターフェースまたはアダプタは、同報通信部8Dによって同報通信されたATMセルを受信し、端末装置によって生成されたATMセルをローカル・ループに挿入し、収集部8Cの方向でそのローカル・ループを介して他の端末装置に向けて転送するセルを中継する。個別ルータ8の同報通信部および収集部における送信/受信ポートのカップラ、ならびに端末装置およびそのインターフェースとアダプタは、個別端末設備4のアーキテクチャに関するすべての情報を集中化する個別管理部9のデータベース中でディレクトリにまとめられている。一般に、少なくとも端末装置7の識別に関する情報も、集合管理部3中に含められる。
【0025】
変形形態では、個別管理部9は、例えば、ATMモードの専用ラインを介して、集合管理部3に関しても可能であるように設備4のクライアントの敷地の外部で遠隔に配置される。
【0026】
個別端末設備4は、複数の内部ラインで集合ルータに接続されていることが可能である。例えば、第2の内部遠隔通信ライン6n+1が、集合ルータ2を、設備4に含まれ、集合タイプのサービスの同報通信によって端末装置12にサービスを提供するポート・レプリケータ11に接続する。レプリケータ11は、個別ルータ8と同様の構造を有し、つまり、ATMセルの同報通信部とATMセルの収集部とを含み、セルの経路指定機能は、全く保証せず、したがって、互いに通信することができない端末装置12間における互いの通信は、全く保証しない。レプリケータ11は、自らの出力ポートのそれぞれからの情報だけしか同報通信しない。端末装置12に向けて同報通信される情報のプライバシーを確実にするため、レプリケータ11が接続されている内部遠隔通信ライン6n+1は、単一方向であり、ATMセルが、レプリケータ11によって集合ルータ2に向けて転送されることは全くない。
【0027】
レプリケータ11は、図1で示した双方向レプリケータ81と同様に、個別ルータ8の下流に配置することも含め、カスケード式に配置することができる。
【0028】
また、図1で示すとおり、クライアント専用集合端末設備1は、個別設備4を所有するクライアント間で共有されるリソースも含むことが可能である。この共用リソースは、とりわけ、いくつかは、各々、内部遠隔通信ライン62、6Nで接続されていることが可能であり、他のいくつかは、個別設備4における内部ループ10のように、ループを形成する遠隔通信ラインでカスケード式に接続されていることが可能な共用端末装置13である。共用端末装置13は、直接の、または個別設備4の端末装置7からの、あるいは、設備1内に一時的に存在する許可された訪問クライアントの移動端末装置からの、集合管理部3によって許可された集合設備におけるすべてのクライアントにサービスを提供する「固定」端末装置を構成する。端末装置7と同様に、端末装置13は、集合設備1内部の伝送形式に適合するネットワーク・インターフェースを既に備えているのでない場合、ATMセルを受信し、挿入し、中継するためのアダプタを含む。
【0029】
例えば、共用端末装置13は、プリンタ、ファクシミリ装置、建物の門番装置、洗濯機、またはサービス・アプリケーションのサーバである。
【0030】
その他の共用端末装置14が、個別設備4におけるレプリケータ11および端末装置12と同様の仕方で、レプリケータ15を介して集合ルータ2に接続されていることが可能である。端末装置14は、例えば、テレビジョン受信機、または設備1に関連する集合セットを監視する受信機である。
【0031】
集合設備1内部の遠隔通信ライン6nまたは個別設備4内部の遠隔通信ライン10に関しては、一対の金属線によって、あるいはモノモードまたはマルチモードまたはプラスチックの光ファイバによって構成されていることが可能であり、あるいは、少なくとも部分的に無線チャネルに構成されていることが可能である。例えば、遠隔通信ライン6nの速度10は、32Mbit/秒であり、受信では2進コード変換5B−4Bの後、また送信では2進コード変換4B−5Bの後、集合ルータ2内部、または個別ルータ8内部、またはレプリケータ11、15内部の送信/受信カップラの下流で、(4/5)32=25.6Mbit/秒の所定の速度に対応する。他の変形形態によれば、ラインの速度は、より高速であること、例えば、155.52Mbit/秒に等しいことが可能であり、コード変換は、8B−10Bタイプのものであり、セルは、27セルのフレームで区切られていることが可能である。
【0032】
ATMセルのあるフィールドが、本発明の集合ルータ2および集合管理部3において処理されるものと理解して、図3のステップE2で示すセルC1に関連して、以下にATMセルの形式について確認しておく。ATMセルは、5オクテットのヘッダENと、48オクテットの一定サイズを有する有効ロード(ペイロード)を構成するデータ・フィールドCDとを含む。
【0033】
ヘッダの第1のフィールドは、一般的フロー制御GFC(Generic Flow Control)に関し、4ビットを有する。
【0034】
セルのヘッダの後続する6つの半オクテットは、1オクテットの仮想コンジットの識別子VPI(Virtual Path Identifier)と、2オクテットの仮想チャネルの識別子VCI(Virtual Channel Identifier)とを含む経路指定アドレスのフィールドVPI/VCIによって占められる。例えば、集合設備1において、仮想コンジットは、内部遠隔通信ライン6nによって構成され、またこのラインにおける仮想チャネルは、以下で見るとおり、集合管理部3により、このラインによるサービスを受ける端末装置との双方向通信に割り当てられる。別の例によれば、識別子VPIは、仮想チャネルの識別子VCIが、管理部3によって動的に割り振られる複数の内部遠隔通信ラインの集合を指示する。さらに別の例によれば、所定の仮想コンジットの単一の識別子VPIが、集合設備に割り当てられ、管理部3は、集合設備内部のライン61ないし6Nに対する、その所定の識別子VPIで指示されるコンジットの仮想チャネルの識別子VCIの割振りを管理する。
【0035】
他の変形形態によれば、設備1内部の仮想チャネルに関連する識別子VPIおよびVCIは、3オクテットのアドレス・フィールドVPI/VCIの一部分だけしか占有しない。
【0036】
ヘッダの第4のオクテットの第2の半オクテットは、本発明には関わらない3つのフィールドPT、RES、およびCLPを含む。
【0037】
ATMセルのヘッダの最後で、第5のオクテットは、ヘッダ上の誤りを制御するフィールドHEC(Header Error Control)を構成する。セルを送信する前に、フィールドHECの内容が、そのセルの最初の4オクテットとの関係で所定のアルゴリズムに従って計算される。セルを受信した後、フィールドHECは、受信されたセルのヘッダにおける簡単な誤りを訂正し、セル中で複数の誤りが検出された場合、または同じ論理チャネルVPI/VCIからの所定の数の連続するセル中で誤りが検出された場合、そのセルを拒否するのに役立つ。また、正しいとき、フィールドHECは、セルの区切りとしても役立つ。
【0038】
以下では、とりわけ集合ルータ2または集合管理部3を通過するATMセル中のフィールドHECは、とりわけ経路指定アドレスのフィールドVPI/VCIが変更される、または置換される、または翻訳されるたびに毎回、再計算されるものと想定する。
【0039】
設備においてセルのデータ・フィールドCDは、本発明により、経路指定アドレス、ポート番号NP、端末装置の識別子NSAPなどの、端末装置または通信の初期設定のためのあるパラメータを搬送するのに役立ち、また制御フィールドCCは、共通機能を有する端末装置の要求を表すクラスの識別子ICDEまたはキーワード、端末装置の所在場所の識別子IL、端末装置のリストLTDE、選択された要求を受ける側の端末装置の指示、要求またはコマンドまたは確認応答、最後にデータ・フィールドの完全性を確認するための制御ワードMC(チェックサム)も含むことが可能である。
【0040】
図3を参照すると、集合ルータ2が、基本的に、集合設備1内部の遠隔通信ライン61ないし6Nの側で、送信/受信カップラ201ないし20Nと、所定の経路指定アドレスを検出する手段211〜214を含み、また集合設備外部の遠隔通信ライン51ないし5Mの側で、送信/受信カップラ221ないし22Nと、所定の経路指定アドレスを検出する手段231〜234を含み、また論理チャネル制御手段241〜242と、前述したセット201〜20N、211〜214と221〜22M、231〜234の間で集合ルータ2の中核に配置されたアドレス指定手段25〜26とを含み、集合管理部3によって管理される経路指定テーブルに従って内部ラインと外部ラインの間でATMセルを経路指定し、また内部ライン間でATMセルを経路指定するようになっている。
【0041】
1≦n≦Nおよび1≦m≦Mである各送信/受信カップラ20n、20mが、送信カップラと受信カップラとを含む。送信カップラは、集合ルータ2内部の送信バスBEI、BEEからのATMセルを、それぞれ内部側の伝送ライン6nおよび外部側の伝送ライン5mに接続された出力ポートに向けて転送する。この転送の際、送信カップラは、セルの各オクテットをシリアル化し、場合により、セルをフレームに入れ、送信するセルのフローにスクランブルをかけ、コード変換を行う。これに相応して、受信カップラは、それぞれ内部側の伝送ライン6nおよび外部側の伝送ライン5mからのセルを、集合ルータ内部の受信バスBRI、BREに向けて転送する。詳細には、受信カップラは、受信されたセルのフローをコード変換し、スクランブル解除を行い、場合により、フレームの構成をはずし、各オクテットをパラレル形式にする。
【0042】
オクテットごとのATMセルの読取りおよび書込みは、セルを交換する手段に含まれるスイッチ・シーケンサ242によって生成される送信制御信号および受信制御信号によって巡回式に駆動される。このシーケンサは、集合ルータの時間基準(図示せず)に密接に結び付いている。
【0043】
内部側の送信バスBEIに送られたセルは、送信制御信号EI1ないしEINの制御の下で送信カップラ201ないし20Nにおいて巡回式に読み取られる。受信カップラ201ないし20Nによって受信されたセルは、受信制御信号RI1ないしRINの制御の下で内部側の受信バスBRIに巡回式に書き込まれる。同様に、集合設備1に外部の側で、送信カップラ221ないし22Mが、送信制御信号EE1ないしEEMの制御の下で外部側の送信バスBEEにおいてセルを巡回式に読み取り、また受信制御信号RE1ないしREMの制御の下で、受信カップラ221ないし22Mによって受信されたセルが、外部側の受信バスBREに書き込まれる。
【0044】
受信カップラ中に配置されたFIFOバッファ・メモリが、受信バスBRIおよびBREの入力で、集合設備の内部から来るものでも、また集合設備の外部から来るものでも、集合ルータ2に着信するATMセルのトラフィックに輻輳が生じた場合、それを吸収する。
【0045】
集合設備側の所定の経路指定アドレスを検出する各手段は、アクセス網側と同様に、基本的に、管理部のアドレスの検出器211、231、予約された経路指定アドレスの検出器212、232、起点ポートにマークを付ける回路213、233、およびマルチプレクサ214、234を含む。
【0046】
管理部のアドレスの検出器211、231は、集合管理部3のアドレスを記憶しており、このアドレスは、より明確にすると、集合管理部3にサービスを提供する内部通信ライン6Rに割り振られた仮想コンジットの識別子VPIRによって構成されるものと想定され、したがって、カップラ20Rによって実現される集合ルータのポートを特定する。アドレスVPIRは、起点でルータの検出器211、231中のメモリに書き込まれるか、またはルータを初期設定する段階のときに、検出器211、231に書き込むために管理部3によってルータ2に伝送される。
【0047】
既に述べたとおり、任意の内部ライン61ないし6Nが、集合管理部3を集合ルータ2に接続し、したがって、先験的には、任意の経路指定アドレスVPIR/VCIRを管理部3に割り当てることができる。検出器211、231においてVPIRを集合管理部3に事前に割り当て、また、より一般的には、複数の予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRを管理部に割り振って、とりわけサービスの品質を区別するようにすることにより、管理部に向けられた通信を目的とする論理チャネルを、例えば、個別端末設備4、または共用端末装置13、またはレプリケータ15に割り振ろうとする後の試みが回避される。
【0048】
予約された経路指定アドレスの検出器212、232は、集合管理部3に予約され、ルータ2により予約されたライン6Rを介して管理部3に転送されるセル中で、管理部3の識別子を伴う予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRを形成する、仮想チャネルのアドレスVCIRを記憶している。管理部に予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRは、最初、各端末装置7、13のメモリ中に、集合設備1における各端末装置7、13の構成の際に、動作させるのに先立って導入される。したがって、検出器211〜212、231〜232は、受信バスBRI、BREにおいて、例えば、端末装置の電源投入時に、または端末装置によるコールを確立する要求の際に、または、例えば、内部端末装置と通信する目的、または管理部に特定のアプリケーションをダウンロードする目的のアクセス網からの管理部のコールに関して、端末装置7、13によって伝送されるセルのアドレス・フィールドに含まれる経路指定アドレスVPIR/VCIRを検出する。
【0049】
好ましくは、管理部に予約された複数の経路指定アドレスVPIR/VCIRが、管理部、端末装置、およびアプリケーションに関連するそれぞれのアクションに割り振られるような仕方で提供される。
【0050】
したがって、検出器211〜212、231〜232は、それぞれのバスBRI、BREを調べて、受信されたATMセル中で経路指定アドレスのフィールドを検出し、そのアドレスを記憶されている予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRと比較して、これにより、受信されたセル中で、記憶されている予約されたアドレスとは異なるあらゆる経路指定アドレスを検出する。異なっている場合、受信されたセル中の知られていない経路指定アドレスは、アドレス指定手段25〜26に伝送して、そのアドレスが、アドレス指定テーブルに含まれているのを確認するようにする。含まれていない場合、アドレス指定手段は、検出器211〜212、231〜232において、知られていない経路指定アドレスを予約されたアドレスVPIR/VCIRの所定の1つで置き換えて、対応するセルが、集合管理部3に伝送されるようにすることを命令する。
【0051】
起点ポートにマークを付ける回路213、233は、起点ポートNP、つまり検出された予約の経路指定アドレスVPIR/VCIRを含む、または知られていない経路指定アドレスが検出された後のそのようなアドレスを含むセルが経由して受信された受信カップラ201ないし20N、221ないし22Mを特定する。マークを付ける回路213または233は、受信されたセルのデータ・フィールドの第1のオクテット中に、対応する受信カップラ20nまたは22mのポート番号NP=nまたはNP=mを導入する。起点ポートにマークを付けることは、端末装置が予約されたアドレスを伴うセルを伝送した起点ポートに向けて、管理部が、応答のセルを返送するのに役立つ。
【0052】
複数のルータ2が、例えば、階のレベル、個別住居のレベル、および部屋のレベルでカスケード式になっているとき、各ルータは、階、個別住居、または階にサービスを提供する内部ラインに対応するポート番号でセルにマークを付け、したがって、集合管理部3に接続されたルータは、3つのポート番号でマークが付けられたセルを伝送する。
【0053】
関連する受信カップラ20Rから来る、集合管理部3によって送信されるセルに関しては、全くマーク付けが行われない。
【0054】
マルチプレクサ214、234は、起点ポート213、233にマークを付ける回路と全く同様に、セルのデータ・フィールドの開始にセルの第6のオクテットとして各セル中でマーク付けされるべき起点ポートの番号を導入するように、経路指定アドレスの検出器211〜212、231〜232によって制御される。万一の場合、検出器211〜212、231〜232が、マルチプレクサ214、234を制御して、アドレス指定手段25〜26の制御の下で、知られていない経路指定アドレスの代わりに、予約された経路指定アドレスを導入するようにする。
【0055】
論理チャネルを交換する手段は、スイッチ・シーケンサ242に関連する相互接続マトリックス241を含む。相互接続マトリックス241は、主に、受信バスBRIおよびBREによって受信されたATMセル中の経路指定アドレスVPI/VCIを、バスBEIおよびBEEにおいてそのセルをそれぞれ送信する前に、翻訳された経路指定アドレスに翻訳する。翻訳されたアドレスとの関係で、集合設備1に内部の側のバスBRIによって受信されたセルが、2つの端末装置7、13、または1つの端末装置と集合管理部3が通信しているとき、やはり集合設備側の送信バスBEIに向けられるか、あるいは1つの端末装置が、その設備の外部と通信するため、アクセス網RA1ないしRAMの側の送信バスBEEに向けられる。
【0056】
スイッチ・シーケンサ242は、翻訳された経路指定アドレスを伴うセルのスイッチングとの関係で、それぞれの受信制御信号RI1ないしRIN、およびRE1ないしREMを生成して、受信カップラ201ないし20N、および221ないし22Mを順次に開き、またそれぞれの送信制御信号EI1ないしEIN、およびEE1ないしEEMを生成して、送信カップラを順次に開く。また、受信制御信号RI1ないしRIN、RE1ないしREMは、それぞれのマーク付けを行う回路213、233にも適用して、この回路が、起点ポートに、すなわち、マーク付けされるべき受信されたセルが経由した起点の受信カップラにマークを付けるようにする。
【0057】
相互接続マトリックス241における経路指定アドレスVPI/VCIの翻訳は、基本的にアドレス指定手段を構成するアドレス指定テーブルを管理する回路25中に記憶された経路指定アドレス間の対応との関係で行われる。
【0058】
アドレス指定テーブルは、集合装置の内部と集合装置の外部の間の通信のため、一般に、端末装置によって、または同様に、集合設備1から伝送されたセル中の経路指定アドレスVPI/VCIを、アクセス網RA1ないしRAM側の宛先の論理チャネルを特定する経路指定アドレスVPI/VCIに対応させ、また逆に、伝送の逆方向に沿って対応させる。
【0059】
経路指定アドレスの対応は、管理部に予約されたアドレスには関係せず、常時ライン、およびコールを確立する際に集合管理部3によって確立される一時的ラインに関係する。常時ラインまたは一時的ラインに割り振られる1組のアドレスは、2つの内部伝送ライン61ないし6Nにおける仮想チャネル群、または外部アクセス網のライン51ないし5Mにおける仮想チャネルと内部遠隔通信ライン61ないし6Nにおける仮想チャネルを双方向で関連付ける。
【0060】
いくつかの用途に関しては、専用遠隔通信リンクと同様に、常時ラインが必要である。例えば、アクセス網RA1ないしRAMのどれかでサーバによって遠隔で監視される家宅侵入を検知する常時カメラを端末装置として接続するため、常時ラインが使用される。
【0061】
集合設備を呼び出すことができ、したがって、集合設備に含まれるあらゆる端末装置を呼び出すことができるには、集合管理部3と各アクセス網RAmの間で、常時ラインが不可欠である。
【0062】
一時的ラインは、通常、少なくとも1つの端末装置との、または同様に装置1からの有限期間中の電話通信またはデータ通信に関する。経路指定アドレスVPI/VCI、または、より正確には、論理チャネルが、図3に関連して以下で説明するコールを確立する要求の際、設備1において利用可能な論理チャネルのリソースとの関係で、集合管理部3によって端末装置に割り当てられる。
【0063】
一時的ラインは、このラインを借りる複数の端末装置によって時間的に共有される。対応する1対の経路指定アドレスが、通常の電話機におけるラインの占有とラインの開放と同様の仕方で、仮想チャネルの占有と仮想チャネルの開放の間でそのような端末装置に割り当てられる。
【0064】
経路指定アドレスの対応する1対、つまり、1対の論理チャネルは、ラインを確立する要求が行われるにつれ、集合管理部3によってプログラミングされた経路指定テーブル中に動的な仕方で永久に、または一時的に書き込まれ、好ましくは、既に述べたとおり、予約された経路指定アドレスの優先順位に従って書き込まれる。確立された常時の、または一時的な各ラインに関して、受信されたセル中の経路指定アドレスの翻訳が、その受信されたセルの経路指定アドレスを経路指定テーブルを読み取るアドレスとして適用して、後に送信することができるセルのヘッダ中に挿入されるべき翻訳された対応する経路指定アドレスを読み取ることで、相互接続マトリックス241を介して自動的に達せられる。セルは、集合管理部3を経由することなく、あるポートから別のポートに搬送される。
【0065】
したがって、アドレス指定テーブルは、集合設備1外部のアクセス網RA1ないしRAMのアドレス指定の制約を免れる。集合設備のマネージャは、アクセス・プロバイダとの関係で基本的に異なる可能性がある外部アクセス網のアドレス指定の制約を先験的に気にかける必要なしに、集合管理部3において、少なくとも設備を起動する際、設備内部の論理チャネルに関する経路指定アドレスVPI/VCIを割り振ることができる。したがって、管理部3によってプログラミングされた管理回路25中のアドレス指定テーブルに依存する相互接続マトリックス241における経路指定アドレスの翻訳は、集合設備の外部におけるアドレス指定に対して、集合設備内部のアドレス指定の独立を確実にする。
【0066】
また、アドレス指定手段は、アドレス指定テーブルを保存する、すなわち、受信されるセルの経路指定アドレスと送信されるセルの経路指定アドレスの間の対応を保存するための不揮発性メモリ26も含む。したがって、集合ルータのレベルで電力が遮断された場合、アドレス指定テーブルは、メモリ26中に保存されている。保存メモリ26の更新は、新しいアドレスが導入された後、またはアドレス指定テーブル25中で既存のアドレスが変更された後、回路内部のアドレス指定テーブル25のメモリを利用しないセルの処理間の時点で行われる。また、保存メモリ26は、集合管理部3に接続されたライン6Rに対応する仮想コンジットVPIRの識別子、ならびに管理部との通信に予約された仮想チャネルVCIRのアドレスのリストも記憶する。
【0067】
要するに、主に3つのタイプの経路指定アドレスVPI/VCIが、集合端末設備1において搬送されるセル中で提供される。
【0068】
第1タイプの経路指定アドレスは、端末装置7、13と設備に外部の端末装置の間の、つまり、内部遠隔通信ライン61ないし6Nの1つにおける仮想チャネルと外部遠隔通信ライン51ないし5Mの1つ、または内部ラインの1つにおける仮想チャネルの間の、アドレス指定テーブル25中に記憶された経路指定アドレスの対応に従う、つまり、予約されておらず、テーブルによって知られている経路指定アドレスに依存する、管理部3によって許可された常時通信または一時的通信のための「標準の」ATMセルに関する。
【0069】
第2のタイプの経路指定アドレスは、管理部3との対話のための、それぞれが予約されたアドレスVPIR/VCIRを含むATMセルに関する。
【0070】
第3のタイプの経路指定アドレスは、経路指定テーブル25の構成を宛先とし、管理部3によって送信されるATMセルに関する。
【0071】
次に図4を参照すると、管理部3は、基本的に、予約されたライン6Rに接続された送信/受信カップラ30と、着信セルを管理する手段31、32、33と、発信セルを管理する手段33、34、35と、端末装置、端末装置との通信の経路指定、およびホーム・オートメーション・アプリケーションを管理するためのマルチプロセッサ手段36、37、38とを含んでいる。管理部3は、例えば、プリンタに接続された、ATMネットワーク・カードを有するマイクロプロセッサの形態である。
【0072】
管理部3中の送信/受信カップラ30は、集合ルータ2のカップラ201ないし20Nおよび221ないし22Mと同様の機能を有する。詳細には、送信/受信カップラ30は、予約されたライン6Rを介してルータ2によって送信された着信セルCEのフローにおけるクロックの取得との関係で管理部の時間基準を同期させる。
【0073】
セルを管理する2つの手段は、予約されたセルの優先順位の標識IPを、管理部との下り方向の通信および上り方向の通信に予約され、それぞれ、カップラ30によって受信される着信セルCEの経路指定アドレスのフィールド、およびカップラ30によって送信される発信セルCSの経路指定アドレスのフィールドに含まれる経路指定アドレスVPIR/VCIRに対応させる対応テーブルのメモリ33を共通に有する。優先順位の標識は、例えば、優先順位IP1ないしIPKの低い方から高い方へ順序付けられ、第1のバッファ・メモリおよび第2のバッファ・メモリの役割をするK個の着信セル待ち行列321ないし32KおよびK個の発信セル待ち行列341ないし34Kを指示する。
【0074】
着信セルを管理する手段において、セル復号器−スイッチ31が、カップラ30によって受信された着信セルの経路指定アドレスのフィールドを、管理部3に向う上り方向の通信に予約され、テーブルのメモリ33中で読み取られた経路指定アドレスVPIR/VCIRと比較する。次に、着信セルが、その着信セルに含まれる予約された経路指定アドレスに対応してメモリ33中で読み取られ、テーブルのメモリ33中で見出された、1≦k≦Kである優先順位の標識IPkでアドレス指定される待ち行列32k中に書き込まれる。最高優先順位の標識でアドレス指定される待ち行列を読み取り、空にして、バスBCEを介してマルチプロセッサ手段においてその順序に従ってセルを処理することから始めて、着信セルが、第1の待ち行列321ないし32K中で読み取られる。
【0075】
したがって、マルチプロセッサ手段36、37、38は、最高優先順位の標識に関連するセルから始めて、やはり優先順位の標識に応じて送信すべき発信セルCSを生成するようにすることで、着信セルCEを処理する。
【0076】
逆に、プロセッサ38は、データ・バスBCSを介してマルチプロセッサ手段36、37、38によって生成された発信セルCSの経路指定アドレスのフィールドを、テーブルのメモリ33中で読み取られた予約された経路指定アドレスと比較する。各発信セルが、プロセッサ38に接続された優先順位アドレス指定バスBAPの制御の下で、発信セルの経路指定アドレスのフィールドに含まれる予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRに対応してメモリ33中で読み取られた優先順位の標識IPkに応じて待ち行列34k中に記憶される。第2の待ち行列341ないし34Kの出力と送信カップラ30の入力の間の送信マルチプレクサ35は、少なくとも1つの発信セルを含み、最高優先順位の標識でアドレス指定された第2の待ち行列341ないし34Kを読み取り、空にすることから始めて、優先順位の標識の高い方から低い方への順序で発信セルCSを送信する。
【0077】
変形形態では、着信セル中の予約された経路指定アドレスに関する優先順位の標識の数は、発信セル中の予約された経路指定アドレスに関する優先順位の標識の数とは異なる。というのは、先験的に、管理部から端末装置への相異なる問合せおよび応答の優先順位の性質および数が、端末装置から管理部への相異なる応答および問合せの優先順位の性質および数とは必ずしも同一ではないからである。
【0078】
例えば、通常の端末装置からアクセス網への通信の要求は、ホーム・オートメーション端末装置によって伝送される動作状態の定期的メッセージに対しては優先されるが、火災検知器によって伝送された警報メッセージに対しては優先されない。
【0079】
優先順位は、ATMモードのサービス品質が守られるようにする所定のアプリケーションおよび/またはアプリケーションの所定の段階のアクションも含め、着信セルCE中で管理部に要求されるアクション、および発信セルCS中で端末装置に要求されるアクションに依存する。
【0080】
予約されたアドレスVPIR/VCIRに関して管理部3においてセルを処理する優先順位は、ATMセルのヘッダに含まれる優先順位損失ビットCLP(Cell Loss Priority)とは独立である。
【0081】
集合管理部中のマルチプロセッサ手段は、基本的に、マイクロプロセッサに統合することができる3つのプロセッサ36、37、および38を含む。これらのプロセッサは、プロセッサによって処理されるアドレス、識別子および標識などの端末装置の様々なパラメータに関するデータベース39を共通で管理する。
【0082】
プロセッサ36は、集合設備におけるあらゆる端末装置7、13、または同様の端末手段9、11、15に関して、端末装置TEで一般に示される管理部に宣言された各端末装置の識別および動作状態を管理する。データベース39中で、設備において起動された各端末装置TEが、以下で見るとおり、とりわけ、それぞれの識別子NSAP(Network Service Access Point)、および端末装置によって送信された着信セルCEが経由する集合ルータ2の受信カップラ20n、20mのポート番号NPで識別されて特定され、また、第3のプロセッサ38によって主に管理される複数のパラメータおよび経路指定アドレスにアドレス指定される。
【0083】
端末装置TEの固有識別子NSAPは、着信セルのデータ・フィールド(ペイロード)CDに含まれる。端末の識別子NSAPは、通常、ポート番号NPによって占有されるデータ・フィールドの1つまたは複数の第1のオクテットの後に、20オクテットの長さで続く。
【0084】
識別子NSAPはそれぞれ、ATMネットワーク中の端末装置を指示する。通常、識別子NSAPは、権限のある者によって定義されている識別子の形式を示す最初の3オクテットと、ネットワークの事業者のATMアドレス指定プランに関して集合設備1を指示する「サブネットワーク」のアドレスを含む10オクテットと、端末装置自体を識別し、しばしば、その端末装置が含むATMインターフェースまたはATMアダプタにおいて決定的に固定された6オクテットと、先行する19オクテットによって識別された端末装置における論理タスクをアドレス指定する最後の1オクテットとを含む。
【0085】
端末装置自体を特定する6オクテットは、端末装置の製造業者の識別子、端末装置のタイプの識別子IT、および通し番号をMAC(Medium Access Control)アドレスと同様の仕方で含む。
【0086】
また、プロセッサ36は、集合設備内部の端末装置が最初に起動された後、集合管理部のマネージャによって捕捉されて、データベース39に書き込まれるクラスの標識ICも管理する。クラスの標識ICは、MACアドレス中のITタイプの標識よりも正確ではない仕方で、端末装置が、要求を受ける側の端末装置として、要求側の端末装置の問合せに応答して提供することができる1つまたは複数の所定の機能を定義する。ただし、変形形態では、その後、ITタイプの標識で端末装置の機能の定義に関するクラスの標識ICを置き換えること、または補完することが考慮される。
【0087】
例えば、ファクシミリ、印刷、およびスキャナを提供するマルチ機能の端末装置は、少なくともスキャナの機能が極めて特定のアクセス権によってしかアクセス可能でない場合、マネージャにより、前述した3つの機能のうち1つまたは2つだけしかグループ化しないクラスの標識で分類される。その他のクラス標識は、例えば、暖房機能、照明機能、監視機能、家庭サービス機能、照会サービス機能またはデータベース機能等を示す。複数のクラス標識を同一の端末装置に関連付けることができる。
【0088】
アプリケーションまたはサービスを含め、要求される所定の機能は、集合管理部自体によって、とりわけプロセッサ37および38を介して供与される特定の機能であることが可能である。例えば、各内部端末装置の製造業者によって供与されるコントロール・ドライバが、端末装置の識別子NSAPに関連して、端末装置が起動される際に管理部3の特定のRAMメモリの一部分に自動的に実装される。このドライバは、電話機、テレビ電話機、モデムなど様々なタイプの遠隔通信の端末装置のための遠隔制御、ならびに要求されたサービスの表示可能リスト中で端末を記号で表すため、端末装置の名前および/またはイメージのグラフィックス表示モードに関わることができる。
【0089】
端末装置TEの動作状態は、端末装置TEによって送信され、最初の起動に予約された経路指定アドレスを含む着信セルを受信したときにプロセッサ36によってデータベース39中に記憶され、次に、端末装置TEによって送信され、プロセッサ36によって送信された端末装置TEの定期的問合せ(ポーリング)に予約された発信セルの確認応答に予約された着信セルを受信したときに記憶される。端末装置TEが最初に起動されたとき、プロセッサ36が、利用可能な経路指定アドレスVPIRT/VCIRTを端末装置TEのポート番号NPに対応させて、そのアドレスVPIRT/VCIRTを、端末装置を宛先とする管理部からのあらゆる発信セルCS中に含めるようにする。問合せのセルに応答して、プロセッサ36が、端末装置TEからもはや確認応答のセルを受信しない場合、比較的長い期間にわたる端末装置TEの停止の後、プロセッサ36は、管理部から別の端末装置に向けての下り方向の通信のために経路指定アドレスVPIRT/VCIRTをデータベース39中で利用可能にする。端末装置TEは、長い期間が満了したとき、次回に電源が投入された際に最初の起動の手続きを行う。
【0090】
第2のプロセッサ37は、集合設備1におけるローカルのホーム・オートメーション・アプリケーションを管理する。プロセッサ37は、管理部のマネージャが、集合設備におけるホーム・オートメーション端末装置を選択し、管理し、制御するのを可能にする。ホーム・オートメーション端末装置は、門番装置、監視カメラ、侵入感知装置、煙感知装置、ランプ、放熱器またはボイラ、ロール・シャッタ等とすることができる。集合管理部3のディスプレイが、端末装置のアイコンまたは記号などのグラフィックス表示を表示し、また形状、タッチ、および/またはグラフィックス・アイテムのグラフィックス表示を表示する。マネージャは、プロセッサ37を介して、カメラの向き、放熱器のサーモスタットの調整、ランプの照明の強度などのホーム・オートメーション端末装置の機能を制御する。したがって、プロセッサ37は、ホーム・オートメーション端末装置を宛先とし、コマンドを含むデータ・フィールドを有する発信セルCSを生成する。また、管理部に着信するコマンドの確認応答のセルも、プロセッサ37によって処理される。
【0091】
第3のプロセッサ38は、内部コールおよび外部コール、つまり、内部端末装置からの、またアクセス網RA1ないしRAMから来る外部端末装置からのすべてのコール、経路指定アドレス、および優先順位の標識IP1ないしIPK、ならびに集合設備1の端末装置のディレクトリを管理する。
【0092】
発信コールおよび着信コールは、集合管理部3を介して強制的に確立される。
【0093】
コールが、要求側の内部端末装置TEによって伝送された、コールの要求に予約された経路指定アドレスを含む経路指定フィールドを有する着信セルCSの受信によって開始されている場合、プロセッサ38は、所定の認証アルゴリズムに従ってその要求側の端末装置を認証する。管理部3のマネージャによって要求側の端末装置TEに事前に割り振られているアクセス権DAに応じて、また内部論理チャネルの可用性に応じて、プロセッサ38は、ルータ2と内部端末装置の間の内部論理チャネルを指示する経路指定アドレスVPITE/VCITEを割り振り、このアドレスVPITE/VCITEに、ルータ2から内部または外部の遠隔の要求を受けた側の端末装置に向う内部論理チャネルまたは外部論理チャネルを指示する別の経路指定アドレスVPI/VCIを対応させる。経路指定アドレスVPITE/VCITEが、着信コールに関して要求を受ける側になる端末装置TEに同様の仕方で割り振られる。
【0094】
したがって、プロセッサ38は、集合ルータの経路指定テーブル25と同様の経路指定アドレスのペアのテーブルを管理し、したがって、各コール要求の後、経路指定テーブル25を更新して、ルータ2が、管理部3によって生成された経路指定の設定を実行し、2つの内部端末装置間で、または内部端末装置と外部端末装置の間で、従来の電話通信またはデータ通信を経路指定するようにする。
【0095】
2つの経路指定アドレスの間の上記の対応は、プロセッサ36によって生成され、管理部3から発信され、経路指定テーブルを管理する回路25によって処理される経路指定テーブルを構成するセルを介して、集合ルータの経路指定テーブル中に転記される。発信される構成するセルのヘッダ中のアドレス指定フィールドは、回路25のアドレス指定テーブル中に、内部経路指定アドレスと外部経路指定アドレスの新しいペア、または内部経路指定アドレスの新しいペアが導入されるように制御するための第1の予約されたアドレスVPIR1/VCIR1を含むか、あるいは内部経路指定アドレスと外部経路指定アドレスのペアにおいて、または内部経路指定アドレスのペアにおいて内部経路指定アドレス変更するための第2の予約されたアドレスVPIR2/VCIR2を含む。
【0096】
また、プロセッサ38は、バスBAPを介して予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRを優先順位の標識IP1ないしIPKに対応させるテーブルのメモリも管理する。テーブルのメモリ33の対応は、最初、プログラミングされ、設備1が変化するにつれて管理部3のマネージャによってプロセッサ38を介して更新される。プロセッサ38は、自らの、また他の2つのプロセッサ36および37の並列マルチタスクの動作を管理して、優先順位の標識IP1ないしIPKに応じて、実行中、優先順位のより低いタスクが自発的に中断されるという犠牲を払って優先的タスクが実行されるようにする。
【0097】
また、プロセッサ38は、端末装置のアクセス権DAに依存する端末装置のディレクトリ、端末装置のクラスの標識IC、および端末装置の所在場所の標識ILも管理する。
【0098】
要求側の端末装置TDRに関連するアクセス権DAは、ホーム・オートメーション端末装置、または共用端末装置などの要求を受ける側の端末装置TDEの1つまたは複数の所定の機能に対する、または要求を受ける側の端末装置におけるアプリケーションに対する、あるいはアクセス網によって供与されるサービスに対する全体的または部分的アクセスを表すものである。要求側の端末装置TDRのアクセス権DAは、要求側の端末装置TDRが、最初の起動の際に管理部に対して自らを宣言した後、管理部3のマネージャによって割り振られ、更新されて、要求側の端末装置の識別子NSAPに関連付けて、プロセッサ38を介してデータベース39中に記憶される。プロセッサ38は、要求側の端末装置によって送信された着信する予約されたセルCEに応答して、このアクセス権DAをデータベース39中で読み取られた記憶されたクラス識別子ICと比較して、アクセス権に適合するクラスの標識を提供する端末装置またはアプリケーションに対してのみ、要求側の端末装置からのアクセスを許可するようにする。
【0099】
例えば、要求側の端末装置TDRのアクセス権は、要求を受ける側のホーム・オートメーション端末装置または共用端末装置の何らかの選択されたタイプに対応する端末装置において読取り/書込みアクセス、および/または所定の変更を行うためのアクセスを許可する。要求側の端末装置によって送信された着信セルCEのデータ・フィールドに含まれる要求を受ける側の端末装置のクラス標識ICが、要求側の端末装置のアクセス権DAによってアクセス不可能なあるタイプの要求を受ける側の端末装置を定義している場合、プロセッサ38は、クラスICの要求を受ける側の端末装置に対するアクセスを要求側の端末装置に禁止する。
【0100】
要求側の端末装置が、「訪問移動」端末装置である場合、この端末装置は、設備の固定端末装置に関するのと同じ仕方でプロセッサ36に対して自らを宣言する。管理部3のマネージャが、訪問移動端末装置に特定のアクセス権を付加して、プロセッサ38が、集合設備の所定のリソースをその端末装置に提供するようにし、訪問移動端末装置によって要求された端末装置を識別するようにする。これにより、あらゆる不正アクセスが回避され、ことによると、訪問移動端末装置のユーザに料金請求を行うことが可能になる。
【0101】
第1の変形形態によれば、プロセッサ38は、端末装置にサービスを提供する内部ライン61ないし6Nを指示する集合ルータ2のポート番号NPに対応してのみ、例えば、個別設備4における端末装置または共用端末装置に所在場所の標識ILを自動的に割り振る。
【0102】
第2の変形形態によれば、アクセス権DAと同様に内部端末装置にそれぞれ関連する所在場所の標識ILが、集合設備における内部端末装置のそれぞれの起動の後、集合管理部のマネージャによって捕捉されて、プロセッサ38を介してデータベース39中に記憶される。端末装置が、設備において移動性のものである場合、新たに起動されるたびに毎回、関連する所在場所の標識が更新される。所在場所の標識ILは、集合設備1における、または個別設備4における、例えば、個別住居に関する部屋、建物の階、さらには部屋中の正確な場所など、集合設備1の下位区分における関連する端末装置の比較的正確な所在場所を示す。
【0103】
第3の変形形態によれば、端末装置の所在場所の標識ILが、端末装置のユーザによって捕捉されて、集合設備における端末装置の起動の際に、予約された経路指定アドレスを有する着信セルCEのデータ・フィールドCDの制御フィールドCC中に含められる。次に、プロセッサ38が、バスBCEを介して着信セルから所在場所の標識ILを抽出して、やはりその着信セルから抽出された端末装置の識別子NSAPに関連付けて記憶する。
【0104】
実際には、要求側の端末装置TDRによって送信された要求を受ける側の端末装置TDEを探索する着信セルに対してプロセッサ38によって準備される応答が、要求を受ける側の端末装置の標識ICおよびILにそれぞれ一致して、1つまたは複数の発信セル中で、探し出された要求を受ける側の端末装置の1つまたは複数の機能名、および探し出された要求を受ける側の端末装置が設置されている1つまたは複数の場所の名前を含む。また、この応答は、要求側の端末装置のアクセス権DAの対応に応じて、要求を受ける側の端末装置に関連する「許可」メッセージまたは「禁止」メッセージも含む。したがって、データベース39を備えたプロセッサ38は、探索エンジンと等価であり、探索結果を示す表示可能な応答および/または音声応答を伝送する。例えば、クライアントは、端末装置において、集合設備のすべての共用プリンタのリストを知ることができ、あるいはDECTの、またはデュアル・モードDECT/GSMのモバイル無線電話端末装置に関するDECT標準による付近の電話基地局のリストを知り、所在場所の標識に応じて最も近い基地局の付近に赴くことができる。
【0105】
要求側の端末装置TDRによって送信された着信セルCEにより要求を受ける側の端末装置TDEのネーム・コールが行われたとき、プロセッサ38は、要求を受けた側の端末装置と同じクラスの端末装置を識別するリストを含む応答の発信セルCSを伝送し、あるいは、変形形態では、プロセッサ38が、データベース39中で要求された通りの端末装置の識別子を見出さなかった場合、要求側の端末装置の最も近くにある同じクラスの端末装置の識別子を含む応答の発信セルCSを伝送する。
【0106】
図5を参照すると、集合端末設備1に含まれる、本明細書では端末装置TEで示す任意の端末装置7、13または同様の端末手段9、11、15と集合管理部3の間の対話は、端末装置TEが最初に起動された際、以下のステップE1ないしE7を含む。
【0107】
ステップE1で端末装置TEに電源が投入された後、また端末装置TEが接続されている設備内部のラインのレベルで同期が回復された後、端末装置TEは、ステップE2で、集合ルータ2に認識ATMセルC1を送信する。セルC1の経路指定アドレスのフィールドは、集合設備1の任意の端末装置の起動だけに予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRを含む。セルC1のデータ・フィールドCDは、端末装置TEの固有識別子NSAPを含む。
【0108】
次のステップE3で、集合ルータ2の対応するカップラ201ないし20Nにおいて、端末装置によって送信されたセルC1が受信された後、受信バスBRIにおけるセルC1のヘッダ中のアドレス指定フィールドが、検出器211および212によって読み取られ、検出器211および212は、そのフィールドにおいて、管理部3に割り振られた仮想コンジット6Rの識別子VPIR、および端末装置の起動に予約された仮想チャネルの識別子VCIRを認識する。したがって、検出器211および212は、マークを付ける回路213に命令して、データ・フィールドの第1のオクテット中に、セルが経由して受信された受信カップラ201ないし20Nに対応するポートの番号NPを導入することで、セルC1にマークを付けるようにさせる。受信カップラは、シーケンサ242によって生成されたそれぞれの受信制御信号RI1ないしRINとの関係で特定される。したがって、マルチプレクサ214の出力で、C2で示されるマークを付けられた受信されたセルのデータ・フィールドの第1のオクテットは、対応する受信ポートのポート番号NPによって占有される。
【0109】
ステップE4で、アドレス指定テーブル25が、マークを付けられたセルC2が管理部に予約されたアドレスを含むのを認識して、マルチプレクサ214の出力から内部送信バスBEIに向けて、集合管理部3に結合され、シーケンサ242によって開かれる送信カップラ20Rの方向で、翻訳を行わない相互接続マトリックス241を介し、セルC2を経路指定する。
【0110】
ステップE5で、マークを付けられたセルC2が、管理部3によって処理されて端末装置の識別子NSAPが読み取られ、ポート番号NPが抽出されて、その識別子とポート番号が内部メモリ中で関連付けられるようになり、これにより、管理部が、設備において端末装置を探し出すことが可能になり、したがって、集合設備のユーザによって要求される分類に従って端末装置のリストを示すことが可能になる。
【0111】
ステップE6で、管理部3が、端末装置TEに、つまり、NSAP−NPのペアに、ポート番号NPに対応する仮想コンジットVPIRTの識別子を含む利用可能な経路指定アドレスVPIRT/VCIRTを割り振り、集合ルータの対応する送信カップラに向けてセルを返送するようにする。マークが付けられた受信されたセルC2に応答して、管理部3は、端末装置TEに割り振られた経路指定アドレスVPIRT/VCIRTと、第2のオクテットから端末装置の識別子NSAPを含むデータ・フィールドCDとを含むヘッダを有するマークの付けられていない確認応答ATMセルC3を伝送する。セルC3は、カップラ20Rを介して管理部3によって伝送されるので、ルータ2において全くマーク付けを受けず、バスBRI、マルチプレクサ214、相互接続マトリックス241、および送信バスBEIを経由して、とりわけ、前に割り振られた経路指定アドレスVCIRT/VPIRTに、つまり、起点ポートNPに対応し、端末装置TEに間接または直接にサービスを提供する内部ライン61ないし6Nにおける論理チャネルを示すアドレスに対応する、集合ルータの送信カップラ201および20Nに向けて転送される。
【0112】
ステップE7で、また実際、ステップE2において認識セルC1を送信して以来、端末装置TEは、自らが接続されているラインを常時、調べて、受信されるすべてのATMセルのデータ・フィールドを読み取り、これにより、端末装置の識別子の場所である20オクテットを独自の端末装置識別子NSAPと比較する。端末装置TEは、ステップE6で、管理部によって伝送された確認応答セルC3中で識別子NSAPを認識した場合、管理部3によって端末装置TEに割り振られた、セルC3に含まれる経路指定アドレスVPIRT/VCIRTを記憶する。割り振られた経路指定アドレスVPI/VCIは、集合管理部3から端末装置TEへの後のすべての下り向きの通信に関して、終始一貫して使用される。したがって、端末装置TEの動作が停止されるか、または移動されない限り、管理部3との対話は、管理部3によって端末装置TEに割り振られた経路指定アドレスVPIRT/VCIRTに対応する仮想チャネルにおける、管理部3から端末装置TEに向かう下り方向に沿って伝送されるセルによって行われ、また管理部3に予約された、したがって集合ルータ2内部の検出器211および212によって知られている経路指定アドレスVPIR/VCIRに対応する仮想チャネルにおける上り方向に沿って端末装置TEによって管理部3に伝送されるセルによって行われる。
【0113】
ステップE7の後、端末装置TEを待機状態にする、または停止させることができる。
【0114】
後に、端末装置TEが起動された後、端末装置TEは、一時的ラインまたは常時ラインのために、設備におけるローカルの要求を受ける側の端末装置との発信コールの確立、またはアクセス網における遠隔の端末装置との発呼要求の確立を集合管理部3に要求し、ステップE1ないしE7と同様のステップが実行されるが、ローカルまたは遠隔の端末装置と双方向で通信するため、端末装置TEへの利用可能な経路指定アドレスVPITE/VCITEの割振りが伴う。次に、ステップE6で、管理部3が、利用可能な経路指定アドレスVPITE/VCITEを、セル3のデータ・フィールド中に端末装置識別子NSAPの後に続くように導入し、これが、次にステップE7で読み取られて、要求側の端末装置TE中に記憶される。
【0115】
プロセッサ38は、アドレスVPITE/VCITEに、ローカルの端末装置に向う内部論理チャネルまたは遠隔の端末装置に向う外部論理チャネルの経路指定アドレスを対応させ、構成ATMセルを介して集合ルータ2中のアドレス指定テーブル25を更新する。
【0116】
要求側の端末装置TDRと、基本的に集合管理部3中のプロセッサ38およびデータベース39との間の対話によって所定の機能のコールに関するディレクトリ照会の要求を処理することは、図6で示した主なステップA1ないしA15を含む。
【0117】
端末装置TDRによって送信され、コールを確立する要求に予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRを含む着信セルCEが受信されたA1後、プロセッサ38は、ステップA2で、集合ルータ21のポートの番号NPを含む受信された着信セルのデータ・フィールドの第1のオクテットを分析し、端末装置TDRの識別子NSAPに対応してデータベース39中に書き込む。番号NPが、集合設備1内部の受信ポートを指示している場合、要求側の端末装置TDRは、ステップA3で、集合設備内部の端末装置として分類され、少なくとも個別設備4のレベルで所在場所が特定されるか、または端末装置TDRが共用端末装置である場合、ローカル・ループ62、6Nのレベルで所在場所が特定される。
【0118】
次に、プロセッサ38は、ステップA4で、着信セルCEの制御フィールドCCが、集合管理部も含め、端末装置によって提供されることが可能な要求された少なくとも1つの所定の機能を指示するクラスの標識ICDEを含んでいることを確認する。クラスの標識ICDEが、受信されたセル中で全く見出されない場合、プロセッサ38は、ステップA5で、着信セルCEのデータ・フィールドCDの制御フィールドCCに含まれる要求される1つまたは複数の機能のファジイ分析に取りかかる。要求される機能は、例えば、最初、要求側の端末装置TDRにおいて捕捉され、セルCEの制御フィールドCC中に含められて、プロセッサ38が、所定のアルゴリズムに従ってクラスの標識ICDEを判定するようにするキーワードのリストの形態で表現される。したがって、プロセッサ38は、ステップA5でキーワードのファジイ分析から推定された要求されるサービスの標識ICDE、またはステップA4で受信されたセルに含まれる正確な標識ICDEをステップA6で記録する。
【0119】
ステップA7で、プロセッサ38は、要求側の端末装置TDRの識別子NSAPに対応してデータベース39中で要求側の端末装置TDRのクラスの標識ICおよびアクセス権DAを読み取り、標識ICが、標識ICDEに不適合でないかどうかを確認するようにする。
【0120】
プロセッサ38は、ステップA8で、要求される端末装置またはサービスのクラスの標識ICDEと比較して要求側の端末装置TDRのアクセス権DAを分析する。端末装置TDRにアクセス権が全く関連付けられていない場合、またはデータベース39中で読み取られたアクセス権DAが、要求側の端末装置TDRが、ICDEで指示される要求されるサービスにアクセスするのを許可しない場合、サービスに対するアクセスのこの失敗A13は、例えば、記録されかつ/または印刷されたファイルの形態で、コールの報告書を確立すること、また場合によっては要求されたサービスの報告書を確立する最後のステップA14に到り、またステップA15でコールの終了に到る。
【0121】
ステップA8で、要求側の端末装置TDRのアクセス権DAが、要求されるクラスの標識ICDEに適合する場合、プロセッサ38は、ステップA9で、要求されるクラスの標識ICDEで指定される要求される1つまたは複数の所定の機能をカバーする、したがって、要求側の端末装置TDRのアクセス権DAに適合するサービス提供プロファイルを指示するクラス標識ICを有する、管理部3を含めたすべての内部および外部の端末装置をデータベース39中で探索する。要求を受ける側の端末装置のリストLTDEが、プロセッサ38により、クラスの標識ICおよび所在場所の標識ILをリスト中の要求を受ける側の端末装置の各識別子NSAPに対応させて作成される。より正確には、プロセッサ38は、要求を受ける側の各端末装置に関して、その端末装置の名前および/またはアイコンまたは記号などのグラフィックス表示、その端末装置が所在する場所、ならびに、好ましくは、1つまたは複数のクラス標識に応じてその端末装置が提供する様々な機能およびアプリケーションを含むリストの行を確立する。必要な場合、このリストは、AAL(ATM Adaptation Layer)転送モードに従って、プロセッサ38からの1つのまたは複数の発信セルCSに断片化され、要求側の端末装置TDRにおいてセルの再組立てが行われることで伝送される。
【0122】
次に、LTDEリストは、要求側の端末装置TDRのディスプレイ上で表示され、かつ/またはリストの端末装置にそれぞれ関連する選択アドレスを伴う音声告知の形で提供される。ステップA10で、要求側の端末装置に向き合うユーザが、カーソル・キーにより、または要求側の端末装置のキーボード上で選択の要求を受ける側の端末装置TDESに関連するアドレス(番号)をタイプ入力することにより、リストの要求を受ける側の端末装置の1つ、好ましくは、最も近いところにある要求を受ける側の端末装置を通常の仕方で選択する。次に、選択の要求を受ける側の端末装置TDESのアドレスが、着信セルCE中で端末装置TDRから集合管理部3に伝送される。
【0123】
ステップA10におけるリストLTDEの照会の際、所定のタイムアウトが満了した時に要求を受ける側の端末装置TDESが全く選択されていない場合、またはユーザが、ステップA11でキャンセル・キーを押したとき、要求側の端末装置TDRは、コールの終了をプロセッサ38に通知し、プロセッサ38は、ステップA14を実行して、ステップA15でコールを終了させる。
【0124】
そうでない場合、選択の要求を受ける側の端末装置のアドレスに応答して、プロセッサ38は、ステップA12で、ルータ2と、管理部3における選択されたアプリケーションとしてのものも含めて選択の要求を受ける側の端末装置TDESとの間の通信を確立し、また経路指定テーブル25中の2つの経路指定アドレスの対応により、ルータと要求側の端末装置TDRの間の通信を確立して選択のサービスを提供する。次に、ステップA14およびA15に従ってコールの終了を処理する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるクライアント専用集合端末設備を示す概略ブロック図である。
【図2】 本発明によるATMセルを示す図である。
【図3】 集合端末設備に含まれる集合ルータを示す概略ブロック図である。
【図4】 本発明による集合端末設備に含まれる集合管理部を示す概略ブロック図である。
【図5】 任意の内部端末装置と集合管理部の間における、とりわけ内部端末装置を起動する際の対話のアルゴリズムを示す図である。
【図6】 基本的に集合管理部において実行される、端末装置による機能のコールを処理するアルゴリズムを示す図である。
本発明は、一般に、クライアントの敷地に設置されたATMモードで動作する専用端末設備に関する。
【0002】
本発明は、より詳細には、1999年6月8日出願で未公開のフランス特許出願99−07172に記載されるような、ATMモードの複数の個別設備をグループ化する集合設備における端末装置の管理に関する。マルチ端末装置の個別設備は、ATMモードのネットワークのセルを搬送する遠隔通信ラインに接続され、その遠隔通信ラインの受信チャネルを介して受信されたすべてのセルを端末装置に向けて同報通信する同報通信手段と、端末装置によってその遠隔通信ラインの送信チャネルに向けて送信されたセルを収集する手段とを含む。
【0003】
さらに、管理部が専用電話中央局に結合され、専用電気網のワイヤにおける搬送電流による伝送を介して、かつ/または短距離の無線伝送によってホーム・オートメーション端末装置を管理するホーム・オートメーション設備が周知である。
【0004】
本発明は、経路指定の諸側面、ならびに端末装置の識別、端末装置の機能の提示、および端末装置の所在場所の特定の側面を、端末装置および中央集合ルータとのATMモードだけの通信を介して管理する、個別の端末設備ではなく、専用集合端末設備の管理部を提供することを目的とする。
【0005】
この目的で、ATMモードのアクセス網の外部遠隔通信ラインと、端末装置にサービスを提供する設備内部の遠隔通信ラインとの間のルータに予約された遠隔通信ラインに接続されたATMモードで動作する端末設備のための管理部は、
端末装置によって送信され、管理部に予約された着信セル中で、端末装置の識別子、および端末装置にサービスを提供する内部ラインを指示する端末装置のポート番号を検出し、記憶する手段と、
端末装置の最初の起動の後、端末装置によって提供される機能に応じて、各端末装置にクラスの標識を割り振り、記憶する手段と、
端末装置のクラスの標識、および端末装置の所在場所の標識を有する端末装置リストを作成して、少なくとも1つの所定の機能を提供する端末装置の要求を含む着信セルを送信した要求側の端末装置に管理部から発信されるセル中で、そのリストを伝送するようにする手段とを含むことを特徴とする。
【0006】
管理部は、端末装置の識別、端末装置の機能の提供、および端末装置の所在場所の特定を管理するだけでなく、端末装置または個人によって要求されるサービスまたはアプリケーションなどの機能に対する、要求側の端末装置または個人のアクセス権も管理する。したがって、管理部は、端末設備における端末装置の最初の起動後、管理部において捕捉されるアクセス権を各端末装置に割り振り、記憶して、要求側の端末装置のアクセス権を記憶されたクラスの標識と比較して、要求側の端末装置のアクセス権に適合するクラスの標識を提供し、所定の機能をカバーする端末装置に関してだけ、リストを作成するようにする手段を含む。
【0007】
端末設備におけるホーム・オートメーション端末装置を選択し、管理し、制御する手段が、管理部に特別に備えられている。
【0008】
これに関して、管理部は、好ましくは、セルが含む経路指定アドレスの優先順位に従って管理部に着信するセルを処理し、管理部から発信されるセルを伝送する手段を含む。より正確には、管理部は、管理部に着信し、また管理部から発信される、管理部との通信に予約されたセルの経路指定アドレスのフィールドに含まれる経路指定アドレスに優先順位の標識を対応させるためのテーブルのメモリと、着信セルの経路指定アドレスのフィールドを、テーブルのメモリ中で読み取られた予約された経路指定アドレスと比較する手段と、各着信セルをそれぞれ、着信セルに含まれる経路指定アドレスに対応する優先順位の標識に応じて記憶するための第1のバッファ・メモリと、最高優先順位の標識でアドレス指定される第1のバッファ・メモリに含まれるセルから始めて、着信セルを処理するためにセルを処理する手段と、処理する手段によって生成された発信セルの経路指定アドレスのフィールドをテーブルのメモリ中で読み取られた予約された経路指定アドレスと比較する手段と、各発信セルをそれぞれ、発信セルに含まれる経路指定アドレスに対応する優先順位の標識に応じて記憶するための第2のバッファ・メモリと、最高優先順位の標識に関連する第2のバッファ・メモリに含まれるセルから始めて、発信セルを送信する手段とを含む。
【0009】
また、本発明は、本発明による管理部と、予約された遠隔通信ラインで管理部に接続され、複数の外部遠隔通信ラインでATMモードのアクセス網に接続され、また内部遠隔通信ラインによりATMモードで動作する端末装置に接続されたルータとを含む、ATMモードで動作する端末設備にも関する。端末設備は、ルータが、予約された経路指定アドレス、およびルータ中に記憶された経路指定テーブルで知られていない経路指定アドレスを含んでおり、端末装置およびアクセス網によって予約されたラインに向けて伝送されるセルを経路指定し、また経路指定テーブルで知られている経路指定アドレスを含むセルを内部ラインと外部ラインの間、および内部ライン間で経路指定すること、および管理部が、経路指定テーブルを管理して予約されたラインに向けて経路指定される予約された経路指定アドレスを含むセルを処理し、ルータによって受信されたセルに含まれる予約されていない経路指定アドレスと、ルータから送信されるセル中に含めるべき予約されていない経路指定アドレスとの間の対応を確立するようにする手段を含むことを特徴とする。
【0010】
より詳細には、ルータによって受信された予約された経路指定アドレスを含むセルを強制的に管理部に向わせて、管理部が、そのセルを送信した端末装置に応答するようにするため、ルータは、ルータによって受信されたセル中で、予約された経路指定アドレス、および経路指定テーブルで知られていない経路指定アドレスを検出する手段と、受信されたセル中の知られていない経路指定アドレスを予約された経路指定アドレスで置き換える手段と、予約された経路指定アドレスを含む各セルのデータ・フィールドに、セルが受信されたルータの起点ポートの番号でマークを付ける手段と、マークの付けられたすべてのセルを予約されたラインを介して管理部に向けて経路指定する手段とを含む。
【0011】
本発明のその他の特徴および利点は、対応する添付の図面を参照する本発明のいくつかの好ましい実施形態の以下の説明を読むことで、より明白となる。
【0012】
図1で示したとおり、ATMモードのクライアント専用集合端末設備1は、基本的に、集合管理部3に関連する集合ルータ2と、複数のクライアント専用個別端末設備4とを含む。
【0013】
集合ルータ2は、一般に遠隔通信事業者であるATMモードの、1≦Mであるアクセス・プロバイダのネットワークRA1ないしRAMとのユーザ・ネットワーク・インターフェースUNI(User Network Interface)に対する集合ゲートウェイを構成する。実際には、集合ルータ2は、アクセス・プロバイダのネットワークRA1ないしRAMと少なくとも同じ数の外部の双方向遠隔通信ライン51ないし5Mによるサービスを受け、ライン51ないし5Mは、xDSL技術による伝送をサポートすることができる、たいていの場合、広帯域幅のRNISタイプのTNRネットワークのデジタル端子に接続されて、ATMネットワークのセルのフローを搬送する。ただし、変形形態では、外部ラインが、ATMモード以外の伝送モードに従って信号を搬送し、この外部ラインにサービスを提供する集合ルータのカップラが、ATMモードを外部の伝送モードに適合させる。
【0014】
所定のアドレス指定テーブルとの関係で、集合ルータ2が、外部遠隔通信ライン51ないし5Mから来るATMセルをそれぞれ、とりわけ個別端末設備4に接続された内部遠隔通信ライン61ないし6Nに向ける。また、内部ライン61ないし6Nも、2つの伝送方向でATMセルを搬送するが、とりわけ個別設備とのそれぞれの関係で搬送する。したがって、また、これに相応して集合ルータ2は、とりわけ個別端末設備4からのATMセルの一部を内部遠隔通信ライン61ないし6Nを介して外部遠隔通信ライン51ないし5Mに経路指定し、また一部を集合端末設備1内部の遠隔通信ラインに経路指定する。
【0015】
専用個別端末設備4は、集合端末設備1によって実現された集合体中のクライアントの責任の下にある。例えば、個別端末設備4は、集合端末設備1が敷設された建物中の住居に、または集合端末設備が敷設されたオフィス・ビルの職場に、あるいは、集合端末設備が分かれて設置された建物の集合体のある建物に分散された大学の学部または企業の部門に分かれて配置されたものである。したがって、個別端末設備の内部で、通信は、秘密であり、個別設備の外部に向けられた通信は、先験的にその他の設備に向けて同報通信されてはならない。
【0016】
変形形態では、集合設備が、例えば、建造物に対応する、また建造物中の階に対応する、そして階における個別設備にまで対応する複数の「集合レベル」を有するとき、集合設備は、カスケード式に配置された複数の集合ルータを含む。例えば、図1で示したルータ2は、いくつかの内部ライン61ないし6Nでそれぞれ、第1のレベルの集合ルータに接続され、集合ルータ自体もそれぞれ、第2のレベルの集合ルータに接続される。
【0017】
個別設備4の外部で、集合端末設備1が、以降、6Rで示す予約された内部遠隔通信ラインで接続された集合管理部3などの、集合設備を管理するための一群のリソースを含む。以下で見るとおり、ライン6Rは、ルータが、それぞれのアドレスでライン6Rを特定しているという意味で管理部3に予約されている。したがって、ライン6Rは、管理部3に専用ではなく、例えば、レプリケータを介して端末装置にもサービスを提供することができる。
【0018】
集合管理部3は、集合設備1に含まれるグループの機器および設備を制御し、とりわけ外部遠隔通信ライン51ないし5Mおよび共用されるリソースに関して、これらの機器および設備のサービスおよびアクセス権を管理する。より詳細には、集合管理部3は、端末装置を動作させるとき、また端末装置からの発信コールのときに内部ラインから来るだけでなく、着信コールとして外部ラインからも来る通信を確立するあらゆる要求に関して経路指定の設定を確立し、まだ確立されていない通信のすべての要求をデフォルトで管理し、個別設備4および共用される機器のアーキテクチャおよび配置の情報に関するデータベースを集中化して周期的に更新し、新しい端末装置の識別および場所を、集合設備内に実装する際に登録し、確立された経路指定の設定に従って集合ルータ2の内部で経路指定テーブルを管理し、ローカル・アプリケーションを提供する。
【0019】
変形形態では、集合管理部3は、例えば、ATMモードの専用ラインを介して、集合設備1の外部で遠隔に配置される。
【0020】
内部ライン6nに接続されたクライアント個別端末設備4の1つを図1で詳細に示している。この個別端末設備4は、基本的に、クライアントの敷地に分かれて配置された複数の端末装置7を含み、個別ルータ8によって構成された専用ゲートウェイを介して、少なくとも1つのそれぞれの内部遠隔通信ライン6nに接続され、ただし、1≦n≦Nである。端末装置7は、小型コンピュータ、制御装置、および/または、例えば、カメラやセンサなどのホーム・オートメーション監視装置、ローカル・サーバ、デジタル電話局、ケーブル・テレビジョン受信機等であることが可能である。
【0021】
集合端末設備1における集合ルータ2と同様に、個別端末設備4における個別ルータ8は、個別管理部9によって管理され、端末遠隔通信ライン10を介して端末装置7にサービスを提供する設備における通信ノードを構成する。個別端末設備4は、例えば、前掲のフランス特許出願FR−A−2794591に記載されるようなクライアント・マルチ端末装置の遠隔通信の設備である。
【0022】
個別設備において、個別ルータ8は、それぞれの内部ライン6nを介して受信されたATMセルを個別設備の端末装置7に向けて同報通信するための同報通信部8Dと、個別設備の端末装置7によって生成されたATMセルを収集して、それぞれの内部ライン6nで集合ルータ2に向けて伝送するための収集部8Cとを含む。図1で示すとおり、設備4において、端末装置7は、同報通信部8Dの出力ポートと収集部8Cの入力ポートの間の内部端末ライン10によって構成されるデジタル伝送のローカル・ループ群に分散される。また、個別ルータ8は、同報通信部8Dを介して、ローカル・ループ10において端末装置によって生成されたマーク付けされた相互通信のセルを同報通信して、設備4における端末装置7間の相互通信も確実にする。
【0023】
変形形態では、個別ルータ8は、集合ルータのすべての機能を備え、とりわけ個別設備における端末装置の所在場所を特定するのを助けるような集合ルータである。この場合、管理部9は、ルータ8および個別設備4の端末装置7に関して、管理部3と同様の機能を含む。
【0024】
各端末装置7は、ATMネットワークのインターフェースを介してローカル端末ループ10に接続されるか、あるいは端末装置が、ネットワーク・インターフェースを備えていない従来の遠隔通信装置である場合、アダプタを介してローカル端末ループ10に接続される。インターフェースまたはアダプタは、同報通信部8Dによって同報通信されたATMセルを受信し、端末装置によって生成されたATMセルをローカル・ループに挿入し、収集部8Cの方向でそのローカル・ループを介して他の端末装置に向けて転送するセルを中継する。個別ルータ8の同報通信部および収集部における送信/受信ポートのカップラ、ならびに端末装置およびそのインターフェースとアダプタは、個別端末設備4のアーキテクチャに関するすべての情報を集中化する個別管理部9のデータベース中でディレクトリにまとめられている。一般に、少なくとも端末装置7の識別に関する情報も、集合管理部3中に含められる。
【0025】
変形形態では、個別管理部9は、例えば、ATMモードの専用ラインを介して、集合管理部3に関しても可能であるように設備4のクライアントの敷地の外部で遠隔に配置される。
【0026】
個別端末設備4は、複数の内部ラインで集合ルータに接続されていることが可能である。例えば、第2の内部遠隔通信ライン6n+1が、集合ルータ2を、設備4に含まれ、集合タイプのサービスの同報通信によって端末装置12にサービスを提供するポート・レプリケータ11に接続する。レプリケータ11は、個別ルータ8と同様の構造を有し、つまり、ATMセルの同報通信部とATMセルの収集部とを含み、セルの経路指定機能は、全く保証せず、したがって、互いに通信することができない端末装置12間における互いの通信は、全く保証しない。レプリケータ11は、自らの出力ポートのそれぞれからの情報だけしか同報通信しない。端末装置12に向けて同報通信される情報のプライバシーを確実にするため、レプリケータ11が接続されている内部遠隔通信ライン6n+1は、単一方向であり、ATMセルが、レプリケータ11によって集合ルータ2に向けて転送されることは全くない。
【0027】
レプリケータ11は、図1で示した双方向レプリケータ81と同様に、個別ルータ8の下流に配置することも含め、カスケード式に配置することができる。
【0028】
また、図1で示すとおり、クライアント専用集合端末設備1は、個別設備4を所有するクライアント間で共有されるリソースも含むことが可能である。この共用リソースは、とりわけ、いくつかは、各々、内部遠隔通信ライン62、6Nで接続されていることが可能であり、他のいくつかは、個別設備4における内部ループ10のように、ループを形成する遠隔通信ラインでカスケード式に接続されていることが可能な共用端末装置13である。共用端末装置13は、直接の、または個別設備4の端末装置7からの、あるいは、設備1内に一時的に存在する許可された訪問クライアントの移動端末装置からの、集合管理部3によって許可された集合設備におけるすべてのクライアントにサービスを提供する「固定」端末装置を構成する。端末装置7と同様に、端末装置13は、集合設備1内部の伝送形式に適合するネットワーク・インターフェースを既に備えているのでない場合、ATMセルを受信し、挿入し、中継するためのアダプタを含む。
【0029】
例えば、共用端末装置13は、プリンタ、ファクシミリ装置、建物の門番装置、洗濯機、またはサービス・アプリケーションのサーバである。
【0030】
その他の共用端末装置14が、個別設備4におけるレプリケータ11および端末装置12と同様の仕方で、レプリケータ15を介して集合ルータ2に接続されていることが可能である。端末装置14は、例えば、テレビジョン受信機、または設備1に関連する集合セットを監視する受信機である。
【0031】
集合設備1内部の遠隔通信ライン6nまたは個別設備4内部の遠隔通信ライン10に関しては、一対の金属線によって、あるいはモノモードまたはマルチモードまたはプラスチックの光ファイバによって構成されていることが可能であり、あるいは、少なくとも部分的に無線チャネルに構成されていることが可能である。例えば、遠隔通信ライン6nの速度10は、32Mbit/秒であり、受信では2進コード変換5B−4Bの後、また送信では2進コード変換4B−5Bの後、集合ルータ2内部、または個別ルータ8内部、またはレプリケータ11、15内部の送信/受信カップラの下流で、(4/5)32=25.6Mbit/秒の所定の速度に対応する。他の変形形態によれば、ラインの速度は、より高速であること、例えば、155.52Mbit/秒に等しいことが可能であり、コード変換は、8B−10Bタイプのものであり、セルは、27セルのフレームで区切られていることが可能である。
【0032】
ATMセルのあるフィールドが、本発明の集合ルータ2および集合管理部3において処理されるものと理解して、図3のステップE2で示すセルC1に関連して、以下にATMセルの形式について確認しておく。ATMセルは、5オクテットのヘッダENと、48オクテットの一定サイズを有する有効ロード(ペイロード)を構成するデータ・フィールドCDとを含む。
【0033】
ヘッダの第1のフィールドは、一般的フロー制御GFC(Generic Flow Control)に関し、4ビットを有する。
【0034】
セルのヘッダの後続する6つの半オクテットは、1オクテットの仮想コンジットの識別子VPI(Virtual Path Identifier)と、2オクテットの仮想チャネルの識別子VCI(Virtual Channel Identifier)とを含む経路指定アドレスのフィールドVPI/VCIによって占められる。例えば、集合設備1において、仮想コンジットは、内部遠隔通信ライン6nによって構成され、またこのラインにおける仮想チャネルは、以下で見るとおり、集合管理部3により、このラインによるサービスを受ける端末装置との双方向通信に割り当てられる。別の例によれば、識別子VPIは、仮想チャネルの識別子VCIが、管理部3によって動的に割り振られる複数の内部遠隔通信ラインの集合を指示する。さらに別の例によれば、所定の仮想コンジットの単一の識別子VPIが、集合設備に割り当てられ、管理部3は、集合設備内部のライン61ないし6Nに対する、その所定の識別子VPIで指示されるコンジットの仮想チャネルの識別子VCIの割振りを管理する。
【0035】
他の変形形態によれば、設備1内部の仮想チャネルに関連する識別子VPIおよびVCIは、3オクテットのアドレス・フィールドVPI/VCIの一部分だけしか占有しない。
【0036】
ヘッダの第4のオクテットの第2の半オクテットは、本発明には関わらない3つのフィールドPT、RES、およびCLPを含む。
【0037】
ATMセルのヘッダの最後で、第5のオクテットは、ヘッダ上の誤りを制御するフィールドHEC(Header Error Control)を構成する。セルを送信する前に、フィールドHECの内容が、そのセルの最初の4オクテットとの関係で所定のアルゴリズムに従って計算される。セルを受信した後、フィールドHECは、受信されたセルのヘッダにおける簡単な誤りを訂正し、セル中で複数の誤りが検出された場合、または同じ論理チャネルVPI/VCIからの所定の数の連続するセル中で誤りが検出された場合、そのセルを拒否するのに役立つ。また、正しいとき、フィールドHECは、セルの区切りとしても役立つ。
【0038】
以下では、とりわけ集合ルータ2または集合管理部3を通過するATMセル中のフィールドHECは、とりわけ経路指定アドレスのフィールドVPI/VCIが変更される、または置換される、または翻訳されるたびに毎回、再計算されるものと想定する。
【0039】
設備においてセルのデータ・フィールドCDは、本発明により、経路指定アドレス、ポート番号NP、端末装置の識別子NSAPなどの、端末装置または通信の初期設定のためのあるパラメータを搬送するのに役立ち、また制御フィールドCCは、共通機能を有する端末装置の要求を表すクラスの識別子ICDEまたはキーワード、端末装置の所在場所の識別子IL、端末装置のリストLTDE、選択された要求を受ける側の端末装置の指示、要求またはコマンドまたは確認応答、最後にデータ・フィールドの完全性を確認するための制御ワードMC(チェックサム)も含むことが可能である。
【0040】
図3を参照すると、集合ルータ2が、基本的に、集合設備1内部の遠隔通信ライン61ないし6Nの側で、送信/受信カップラ201ないし20Nと、所定の経路指定アドレスを検出する手段211〜214を含み、また集合設備外部の遠隔通信ライン51ないし5Mの側で、送信/受信カップラ221ないし22Nと、所定の経路指定アドレスを検出する手段231〜234を含み、また論理チャネル制御手段241〜242と、前述したセット201〜20N、211〜214と221〜22M、231〜234の間で集合ルータ2の中核に配置されたアドレス指定手段25〜26とを含み、集合管理部3によって管理される経路指定テーブルに従って内部ラインと外部ラインの間でATMセルを経路指定し、また内部ライン間でATMセルを経路指定するようになっている。
【0041】
1≦n≦Nおよび1≦m≦Mである各送信/受信カップラ20n、20mが、送信カップラと受信カップラとを含む。送信カップラは、集合ルータ2内部の送信バスBEI、BEEからのATMセルを、それぞれ内部側の伝送ライン6nおよび外部側の伝送ライン5mに接続された出力ポートに向けて転送する。この転送の際、送信カップラは、セルの各オクテットをシリアル化し、場合により、セルをフレームに入れ、送信するセルのフローにスクランブルをかけ、コード変換を行う。これに相応して、受信カップラは、それぞれ内部側の伝送ライン6nおよび外部側の伝送ライン5mからのセルを、集合ルータ内部の受信バスBRI、BREに向けて転送する。詳細には、受信カップラは、受信されたセルのフローをコード変換し、スクランブル解除を行い、場合により、フレームの構成をはずし、各オクテットをパラレル形式にする。
【0042】
オクテットごとのATMセルの読取りおよび書込みは、セルを交換する手段に含まれるスイッチ・シーケンサ242によって生成される送信制御信号および受信制御信号によって巡回式に駆動される。このシーケンサは、集合ルータの時間基準(図示せず)に密接に結び付いている。
【0043】
内部側の送信バスBEIに送られたセルは、送信制御信号EI1ないしEINの制御の下で送信カップラ201ないし20Nにおいて巡回式に読み取られる。受信カップラ201ないし20Nによって受信されたセルは、受信制御信号RI1ないしRINの制御の下で内部側の受信バスBRIに巡回式に書き込まれる。同様に、集合設備1に外部の側で、送信カップラ221ないし22Mが、送信制御信号EE1ないしEEMの制御の下で外部側の送信バスBEEにおいてセルを巡回式に読み取り、また受信制御信号RE1ないしREMの制御の下で、受信カップラ221ないし22Mによって受信されたセルが、外部側の受信バスBREに書き込まれる。
【0044】
受信カップラ中に配置されたFIFOバッファ・メモリが、受信バスBRIおよびBREの入力で、集合設備の内部から来るものでも、また集合設備の外部から来るものでも、集合ルータ2に着信するATMセルのトラフィックに輻輳が生じた場合、それを吸収する。
【0045】
集合設備側の所定の経路指定アドレスを検出する各手段は、アクセス網側と同様に、基本的に、管理部のアドレスの検出器211、231、予約された経路指定アドレスの検出器212、232、起点ポートにマークを付ける回路213、233、およびマルチプレクサ214、234を含む。
【0046】
管理部のアドレスの検出器211、231は、集合管理部3のアドレスを記憶しており、このアドレスは、より明確にすると、集合管理部3にサービスを提供する内部通信ライン6Rに割り振られた仮想コンジットの識別子VPIRによって構成されるものと想定され、したがって、カップラ20Rによって実現される集合ルータのポートを特定する。アドレスVPIRは、起点でルータの検出器211、231中のメモリに書き込まれるか、またはルータを初期設定する段階のときに、検出器211、231に書き込むために管理部3によってルータ2に伝送される。
【0047】
既に述べたとおり、任意の内部ライン61ないし6Nが、集合管理部3を集合ルータ2に接続し、したがって、先験的には、任意の経路指定アドレスVPIR/VCIRを管理部3に割り当てることができる。検出器211、231においてVPIRを集合管理部3に事前に割り当て、また、より一般的には、複数の予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRを管理部に割り振って、とりわけサービスの品質を区別するようにすることにより、管理部に向けられた通信を目的とする論理チャネルを、例えば、個別端末設備4、または共用端末装置13、またはレプリケータ15に割り振ろうとする後の試みが回避される。
【0048】
予約された経路指定アドレスの検出器212、232は、集合管理部3に予約され、ルータ2により予約されたライン6Rを介して管理部3に転送されるセル中で、管理部3の識別子を伴う予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRを形成する、仮想チャネルのアドレスVCIRを記憶している。管理部に予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRは、最初、各端末装置7、13のメモリ中に、集合設備1における各端末装置7、13の構成の際に、動作させるのに先立って導入される。したがって、検出器211〜212、231〜232は、受信バスBRI、BREにおいて、例えば、端末装置の電源投入時に、または端末装置によるコールを確立する要求の際に、または、例えば、内部端末装置と通信する目的、または管理部に特定のアプリケーションをダウンロードする目的のアクセス網からの管理部のコールに関して、端末装置7、13によって伝送されるセルのアドレス・フィールドに含まれる経路指定アドレスVPIR/VCIRを検出する。
【0049】
好ましくは、管理部に予約された複数の経路指定アドレスVPIR/VCIRが、管理部、端末装置、およびアプリケーションに関連するそれぞれのアクションに割り振られるような仕方で提供される。
【0050】
したがって、検出器211〜212、231〜232は、それぞれのバスBRI、BREを調べて、受信されたATMセル中で経路指定アドレスのフィールドを検出し、そのアドレスを記憶されている予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRと比較して、これにより、受信されたセル中で、記憶されている予約されたアドレスとは異なるあらゆる経路指定アドレスを検出する。異なっている場合、受信されたセル中の知られていない経路指定アドレスは、アドレス指定手段25〜26に伝送して、そのアドレスが、アドレス指定テーブルに含まれているのを確認するようにする。含まれていない場合、アドレス指定手段は、検出器211〜212、231〜232において、知られていない経路指定アドレスを予約されたアドレスVPIR/VCIRの所定の1つで置き換えて、対応するセルが、集合管理部3に伝送されるようにすることを命令する。
【0051】
起点ポートにマークを付ける回路213、233は、起点ポートNP、つまり検出された予約の経路指定アドレスVPIR/VCIRを含む、または知られていない経路指定アドレスが検出された後のそのようなアドレスを含むセルが経由して受信された受信カップラ201ないし20N、221ないし22Mを特定する。マークを付ける回路213または233は、受信されたセルのデータ・フィールドの第1のオクテット中に、対応する受信カップラ20nまたは22mのポート番号NP=nまたはNP=mを導入する。起点ポートにマークを付けることは、端末装置が予約されたアドレスを伴うセルを伝送した起点ポートに向けて、管理部が、応答のセルを返送するのに役立つ。
【0052】
複数のルータ2が、例えば、階のレベル、個別住居のレベル、および部屋のレベルでカスケード式になっているとき、各ルータは、階、個別住居、または階にサービスを提供する内部ラインに対応するポート番号でセルにマークを付け、したがって、集合管理部3に接続されたルータは、3つのポート番号でマークが付けられたセルを伝送する。
【0053】
関連する受信カップラ20Rから来る、集合管理部3によって送信されるセルに関しては、全くマーク付けが行われない。
【0054】
マルチプレクサ214、234は、起点ポート213、233にマークを付ける回路と全く同様に、セルのデータ・フィールドの開始にセルの第6のオクテットとして各セル中でマーク付けされるべき起点ポートの番号を導入するように、経路指定アドレスの検出器211〜212、231〜232によって制御される。万一の場合、検出器211〜212、231〜232が、マルチプレクサ214、234を制御して、アドレス指定手段25〜26の制御の下で、知られていない経路指定アドレスの代わりに、予約された経路指定アドレスを導入するようにする。
【0055】
論理チャネルを交換する手段は、スイッチ・シーケンサ242に関連する相互接続マトリックス241を含む。相互接続マトリックス241は、主に、受信バスBRIおよびBREによって受信されたATMセル中の経路指定アドレスVPI/VCIを、バスBEIおよびBEEにおいてそのセルをそれぞれ送信する前に、翻訳された経路指定アドレスに翻訳する。翻訳されたアドレスとの関係で、集合設備1に内部の側のバスBRIによって受信されたセルが、2つの端末装置7、13、または1つの端末装置と集合管理部3が通信しているとき、やはり集合設備側の送信バスBEIに向けられるか、あるいは1つの端末装置が、その設備の外部と通信するため、アクセス網RA1ないしRAMの側の送信バスBEEに向けられる。
【0056】
スイッチ・シーケンサ242は、翻訳された経路指定アドレスを伴うセルのスイッチングとの関係で、それぞれの受信制御信号RI1ないしRIN、およびRE1ないしREMを生成して、受信カップラ201ないし20N、および221ないし22Mを順次に開き、またそれぞれの送信制御信号EI1ないしEIN、およびEE1ないしEEMを生成して、送信カップラを順次に開く。また、受信制御信号RI1ないしRIN、RE1ないしREMは、それぞれのマーク付けを行う回路213、233にも適用して、この回路が、起点ポートに、すなわち、マーク付けされるべき受信されたセルが経由した起点の受信カップラにマークを付けるようにする。
【0057】
相互接続マトリックス241における経路指定アドレスVPI/VCIの翻訳は、基本的にアドレス指定手段を構成するアドレス指定テーブルを管理する回路25中に記憶された経路指定アドレス間の対応との関係で行われる。
【0058】
アドレス指定テーブルは、集合装置の内部と集合装置の外部の間の通信のため、一般に、端末装置によって、または同様に、集合設備1から伝送されたセル中の経路指定アドレスVPI/VCIを、アクセス網RA1ないしRAM側の宛先の論理チャネルを特定する経路指定アドレスVPI/VCIに対応させ、また逆に、伝送の逆方向に沿って対応させる。
【0059】
経路指定アドレスの対応は、管理部に予約されたアドレスには関係せず、常時ライン、およびコールを確立する際に集合管理部3によって確立される一時的ラインに関係する。常時ラインまたは一時的ラインに割り振られる1組のアドレスは、2つの内部伝送ライン61ないし6Nにおける仮想チャネル群、または外部アクセス網のライン51ないし5Mにおける仮想チャネルと内部遠隔通信ライン61ないし6Nにおける仮想チャネルを双方向で関連付ける。
【0060】
いくつかの用途に関しては、専用遠隔通信リンクと同様に、常時ラインが必要である。例えば、アクセス網RA1ないしRAMのどれかでサーバによって遠隔で監視される家宅侵入を検知する常時カメラを端末装置として接続するため、常時ラインが使用される。
【0061】
集合設備を呼び出すことができ、したがって、集合設備に含まれるあらゆる端末装置を呼び出すことができるには、集合管理部3と各アクセス網RAmの間で、常時ラインが不可欠である。
【0062】
一時的ラインは、通常、少なくとも1つの端末装置との、または同様に装置1からの有限期間中の電話通信またはデータ通信に関する。経路指定アドレスVPI/VCI、または、より正確には、論理チャネルが、図3に関連して以下で説明するコールを確立する要求の際、設備1において利用可能な論理チャネルのリソースとの関係で、集合管理部3によって端末装置に割り当てられる。
【0063】
一時的ラインは、このラインを借りる複数の端末装置によって時間的に共有される。対応する1対の経路指定アドレスが、通常の電話機におけるラインの占有とラインの開放と同様の仕方で、仮想チャネルの占有と仮想チャネルの開放の間でそのような端末装置に割り当てられる。
【0064】
経路指定アドレスの対応する1対、つまり、1対の論理チャネルは、ラインを確立する要求が行われるにつれ、集合管理部3によってプログラミングされた経路指定テーブル中に動的な仕方で永久に、または一時的に書き込まれ、好ましくは、既に述べたとおり、予約された経路指定アドレスの優先順位に従って書き込まれる。確立された常時の、または一時的な各ラインに関して、受信されたセル中の経路指定アドレスの翻訳が、その受信されたセルの経路指定アドレスを経路指定テーブルを読み取るアドレスとして適用して、後に送信することができるセルのヘッダ中に挿入されるべき翻訳された対応する経路指定アドレスを読み取ることで、相互接続マトリックス241を介して自動的に達せられる。セルは、集合管理部3を経由することなく、あるポートから別のポートに搬送される。
【0065】
したがって、アドレス指定テーブルは、集合設備1外部のアクセス網RA1ないしRAMのアドレス指定の制約を免れる。集合設備のマネージャは、アクセス・プロバイダとの関係で基本的に異なる可能性がある外部アクセス網のアドレス指定の制約を先験的に気にかける必要なしに、集合管理部3において、少なくとも設備を起動する際、設備内部の論理チャネルに関する経路指定アドレスVPI/VCIを割り振ることができる。したがって、管理部3によってプログラミングされた管理回路25中のアドレス指定テーブルに依存する相互接続マトリックス241における経路指定アドレスの翻訳は、集合設備の外部におけるアドレス指定に対して、集合設備内部のアドレス指定の独立を確実にする。
【0066】
また、アドレス指定手段は、アドレス指定テーブルを保存する、すなわち、受信されるセルの経路指定アドレスと送信されるセルの経路指定アドレスの間の対応を保存するための不揮発性メモリ26も含む。したがって、集合ルータのレベルで電力が遮断された場合、アドレス指定テーブルは、メモリ26中に保存されている。保存メモリ26の更新は、新しいアドレスが導入された後、またはアドレス指定テーブル25中で既存のアドレスが変更された後、回路内部のアドレス指定テーブル25のメモリを利用しないセルの処理間の時点で行われる。また、保存メモリ26は、集合管理部3に接続されたライン6Rに対応する仮想コンジットVPIRの識別子、ならびに管理部との通信に予約された仮想チャネルVCIRのアドレスのリストも記憶する。
【0067】
要するに、主に3つのタイプの経路指定アドレスVPI/VCIが、集合端末設備1において搬送されるセル中で提供される。
【0068】
第1タイプの経路指定アドレスは、端末装置7、13と設備に外部の端末装置の間の、つまり、内部遠隔通信ライン61ないし6Nの1つにおける仮想チャネルと外部遠隔通信ライン51ないし5Mの1つ、または内部ラインの1つにおける仮想チャネルの間の、アドレス指定テーブル25中に記憶された経路指定アドレスの対応に従う、つまり、予約されておらず、テーブルによって知られている経路指定アドレスに依存する、管理部3によって許可された常時通信または一時的通信のための「標準の」ATMセルに関する。
【0069】
第2のタイプの経路指定アドレスは、管理部3との対話のための、それぞれが予約されたアドレスVPIR/VCIRを含むATMセルに関する。
【0070】
第3のタイプの経路指定アドレスは、経路指定テーブル25の構成を宛先とし、管理部3によって送信されるATMセルに関する。
【0071】
次に図4を参照すると、管理部3は、基本的に、予約されたライン6Rに接続された送信/受信カップラ30と、着信セルを管理する手段31、32、33と、発信セルを管理する手段33、34、35と、端末装置、端末装置との通信の経路指定、およびホーム・オートメーション・アプリケーションを管理するためのマルチプロセッサ手段36、37、38とを含んでいる。管理部3は、例えば、プリンタに接続された、ATMネットワーク・カードを有するマイクロプロセッサの形態である。
【0072】
管理部3中の送信/受信カップラ30は、集合ルータ2のカップラ201ないし20Nおよび221ないし22Mと同様の機能を有する。詳細には、送信/受信カップラ30は、予約されたライン6Rを介してルータ2によって送信された着信セルCEのフローにおけるクロックの取得との関係で管理部の時間基準を同期させる。
【0073】
セルを管理する2つの手段は、予約されたセルの優先順位の標識IPを、管理部との下り方向の通信および上り方向の通信に予約され、それぞれ、カップラ30によって受信される着信セルCEの経路指定アドレスのフィールド、およびカップラ30によって送信される発信セルCSの経路指定アドレスのフィールドに含まれる経路指定アドレスVPIR/VCIRに対応させる対応テーブルのメモリ33を共通に有する。優先順位の標識は、例えば、優先順位IP1ないしIPKの低い方から高い方へ順序付けられ、第1のバッファ・メモリおよび第2のバッファ・メモリの役割をするK個の着信セル待ち行列321ないし32KおよびK個の発信セル待ち行列341ないし34Kを指示する。
【0074】
着信セルを管理する手段において、セル復号器−スイッチ31が、カップラ30によって受信された着信セルの経路指定アドレスのフィールドを、管理部3に向う上り方向の通信に予約され、テーブルのメモリ33中で読み取られた経路指定アドレスVPIR/VCIRと比較する。次に、着信セルが、その着信セルに含まれる予約された経路指定アドレスに対応してメモリ33中で読み取られ、テーブルのメモリ33中で見出された、1≦k≦Kである優先順位の標識IPkでアドレス指定される待ち行列32k中に書き込まれる。最高優先順位の標識でアドレス指定される待ち行列を読み取り、空にして、バスBCEを介してマルチプロセッサ手段においてその順序に従ってセルを処理することから始めて、着信セルが、第1の待ち行列321ないし32K中で読み取られる。
【0075】
したがって、マルチプロセッサ手段36、37、38は、最高優先順位の標識に関連するセルから始めて、やはり優先順位の標識に応じて送信すべき発信セルCSを生成するようにすることで、着信セルCEを処理する。
【0076】
逆に、プロセッサ38は、データ・バスBCSを介してマルチプロセッサ手段36、37、38によって生成された発信セルCSの経路指定アドレスのフィールドを、テーブルのメモリ33中で読み取られた予約された経路指定アドレスと比較する。各発信セルが、プロセッサ38に接続された優先順位アドレス指定バスBAPの制御の下で、発信セルの経路指定アドレスのフィールドに含まれる予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRに対応してメモリ33中で読み取られた優先順位の標識IPkに応じて待ち行列34k中に記憶される。第2の待ち行列341ないし34Kの出力と送信カップラ30の入力の間の送信マルチプレクサ35は、少なくとも1つの発信セルを含み、最高優先順位の標識でアドレス指定された第2の待ち行列341ないし34Kを読み取り、空にすることから始めて、優先順位の標識の高い方から低い方への順序で発信セルCSを送信する。
【0077】
変形形態では、着信セル中の予約された経路指定アドレスに関する優先順位の標識の数は、発信セル中の予約された経路指定アドレスに関する優先順位の標識の数とは異なる。というのは、先験的に、管理部から端末装置への相異なる問合せおよび応答の優先順位の性質および数が、端末装置から管理部への相異なる応答および問合せの優先順位の性質および数とは必ずしも同一ではないからである。
【0078】
例えば、通常の端末装置からアクセス網への通信の要求は、ホーム・オートメーション端末装置によって伝送される動作状態の定期的メッセージに対しては優先されるが、火災検知器によって伝送された警報メッセージに対しては優先されない。
【0079】
優先順位は、ATMモードのサービス品質が守られるようにする所定のアプリケーションおよび/またはアプリケーションの所定の段階のアクションも含め、着信セルCE中で管理部に要求されるアクション、および発信セルCS中で端末装置に要求されるアクションに依存する。
【0080】
予約されたアドレスVPIR/VCIRに関して管理部3においてセルを処理する優先順位は、ATMセルのヘッダに含まれる優先順位損失ビットCLP(Cell Loss Priority)とは独立である。
【0081】
集合管理部中のマルチプロセッサ手段は、基本的に、マイクロプロセッサに統合することができる3つのプロセッサ36、37、および38を含む。これらのプロセッサは、プロセッサによって処理されるアドレス、識別子および標識などの端末装置の様々なパラメータに関するデータベース39を共通で管理する。
【0082】
プロセッサ36は、集合設備におけるあらゆる端末装置7、13、または同様の端末手段9、11、15に関して、端末装置TEで一般に示される管理部に宣言された各端末装置の識別および動作状態を管理する。データベース39中で、設備において起動された各端末装置TEが、以下で見るとおり、とりわけ、それぞれの識別子NSAP(Network Service Access Point)、および端末装置によって送信された着信セルCEが経由する集合ルータ2の受信カップラ20n、20mのポート番号NPで識別されて特定され、また、第3のプロセッサ38によって主に管理される複数のパラメータおよび経路指定アドレスにアドレス指定される。
【0083】
端末装置TEの固有識別子NSAPは、着信セルのデータ・フィールド(ペイロード)CDに含まれる。端末の識別子NSAPは、通常、ポート番号NPによって占有されるデータ・フィールドの1つまたは複数の第1のオクテットの後に、20オクテットの長さで続く。
【0084】
識別子NSAPはそれぞれ、ATMネットワーク中の端末装置を指示する。通常、識別子NSAPは、権限のある者によって定義されている識別子の形式を示す最初の3オクテットと、ネットワークの事業者のATMアドレス指定プランに関して集合設備1を指示する「サブネットワーク」のアドレスを含む10オクテットと、端末装置自体を識別し、しばしば、その端末装置が含むATMインターフェースまたはATMアダプタにおいて決定的に固定された6オクテットと、先行する19オクテットによって識別された端末装置における論理タスクをアドレス指定する最後の1オクテットとを含む。
【0085】
端末装置自体を特定する6オクテットは、端末装置の製造業者の識別子、端末装置のタイプの識別子IT、および通し番号をMAC(Medium Access Control)アドレスと同様の仕方で含む。
【0086】
また、プロセッサ36は、集合設備内部の端末装置が最初に起動された後、集合管理部のマネージャによって捕捉されて、データベース39に書き込まれるクラスの標識ICも管理する。クラスの標識ICは、MACアドレス中のITタイプの標識よりも正確ではない仕方で、端末装置が、要求を受ける側の端末装置として、要求側の端末装置の問合せに応答して提供することができる1つまたは複数の所定の機能を定義する。ただし、変形形態では、その後、ITタイプの標識で端末装置の機能の定義に関するクラスの標識ICを置き換えること、または補完することが考慮される。
【0087】
例えば、ファクシミリ、印刷、およびスキャナを提供するマルチ機能の端末装置は、少なくともスキャナの機能が極めて特定のアクセス権によってしかアクセス可能でない場合、マネージャにより、前述した3つの機能のうち1つまたは2つだけしかグループ化しないクラスの標識で分類される。その他のクラス標識は、例えば、暖房機能、照明機能、監視機能、家庭サービス機能、照会サービス機能またはデータベース機能等を示す。複数のクラス標識を同一の端末装置に関連付けることができる。
【0088】
アプリケーションまたはサービスを含め、要求される所定の機能は、集合管理部自体によって、とりわけプロセッサ37および38を介して供与される特定の機能であることが可能である。例えば、各内部端末装置の製造業者によって供与されるコントロール・ドライバが、端末装置の識別子NSAPに関連して、端末装置が起動される際に管理部3の特定のRAMメモリの一部分に自動的に実装される。このドライバは、電話機、テレビ電話機、モデムなど様々なタイプの遠隔通信の端末装置のための遠隔制御、ならびに要求されたサービスの表示可能リスト中で端末を記号で表すため、端末装置の名前および/またはイメージのグラフィックス表示モードに関わることができる。
【0089】
端末装置TEの動作状態は、端末装置TEによって送信され、最初の起動に予約された経路指定アドレスを含む着信セルを受信したときにプロセッサ36によってデータベース39中に記憶され、次に、端末装置TEによって送信され、プロセッサ36によって送信された端末装置TEの定期的問合せ(ポーリング)に予約された発信セルの確認応答に予約された着信セルを受信したときに記憶される。端末装置TEが最初に起動されたとき、プロセッサ36が、利用可能な経路指定アドレスVPIRT/VCIRTを端末装置TEのポート番号NPに対応させて、そのアドレスVPIRT/VCIRTを、端末装置を宛先とする管理部からのあらゆる発信セルCS中に含めるようにする。問合せのセルに応答して、プロセッサ36が、端末装置TEからもはや確認応答のセルを受信しない場合、比較的長い期間にわたる端末装置TEの停止の後、プロセッサ36は、管理部から別の端末装置に向けての下り方向の通信のために経路指定アドレスVPIRT/VCIRTをデータベース39中で利用可能にする。端末装置TEは、長い期間が満了したとき、次回に電源が投入された際に最初の起動の手続きを行う。
【0090】
第2のプロセッサ37は、集合設備1におけるローカルのホーム・オートメーション・アプリケーションを管理する。プロセッサ37は、管理部のマネージャが、集合設備におけるホーム・オートメーション端末装置を選択し、管理し、制御するのを可能にする。ホーム・オートメーション端末装置は、門番装置、監視カメラ、侵入感知装置、煙感知装置、ランプ、放熱器またはボイラ、ロール・シャッタ等とすることができる。集合管理部3のディスプレイが、端末装置のアイコンまたは記号などのグラフィックス表示を表示し、また形状、タッチ、および/またはグラフィックス・アイテムのグラフィックス表示を表示する。マネージャは、プロセッサ37を介して、カメラの向き、放熱器のサーモスタットの調整、ランプの照明の強度などのホーム・オートメーション端末装置の機能を制御する。したがって、プロセッサ37は、ホーム・オートメーション端末装置を宛先とし、コマンドを含むデータ・フィールドを有する発信セルCSを生成する。また、管理部に着信するコマンドの確認応答のセルも、プロセッサ37によって処理される。
【0091】
第3のプロセッサ38は、内部コールおよび外部コール、つまり、内部端末装置からの、またアクセス網RA1ないしRAMから来る外部端末装置からのすべてのコール、経路指定アドレス、および優先順位の標識IP1ないしIPK、ならびに集合設備1の端末装置のディレクトリを管理する。
【0092】
発信コールおよび着信コールは、集合管理部3を介して強制的に確立される。
【0093】
コールが、要求側の内部端末装置TEによって伝送された、コールの要求に予約された経路指定アドレスを含む経路指定フィールドを有する着信セルCSの受信によって開始されている場合、プロセッサ38は、所定の認証アルゴリズムに従ってその要求側の端末装置を認証する。管理部3のマネージャによって要求側の端末装置TEに事前に割り振られているアクセス権DAに応じて、また内部論理チャネルの可用性に応じて、プロセッサ38は、ルータ2と内部端末装置の間の内部論理チャネルを指示する経路指定アドレスVPITE/VCITEを割り振り、このアドレスVPITE/VCITEに、ルータ2から内部または外部の遠隔の要求を受けた側の端末装置に向う内部論理チャネルまたは外部論理チャネルを指示する別の経路指定アドレスVPI/VCIを対応させる。経路指定アドレスVPITE/VCITEが、着信コールに関して要求を受ける側になる端末装置TEに同様の仕方で割り振られる。
【0094】
したがって、プロセッサ38は、集合ルータの経路指定テーブル25と同様の経路指定アドレスのペアのテーブルを管理し、したがって、各コール要求の後、経路指定テーブル25を更新して、ルータ2が、管理部3によって生成された経路指定の設定を実行し、2つの内部端末装置間で、または内部端末装置と外部端末装置の間で、従来の電話通信またはデータ通信を経路指定するようにする。
【0095】
2つの経路指定アドレスの間の上記の対応は、プロセッサ36によって生成され、管理部3から発信され、経路指定テーブルを管理する回路25によって処理される経路指定テーブルを構成するセルを介して、集合ルータの経路指定テーブル中に転記される。発信される構成するセルのヘッダ中のアドレス指定フィールドは、回路25のアドレス指定テーブル中に、内部経路指定アドレスと外部経路指定アドレスの新しいペア、または内部経路指定アドレスの新しいペアが導入されるように制御するための第1の予約されたアドレスVPIR1/VCIR1を含むか、あるいは内部経路指定アドレスと外部経路指定アドレスのペアにおいて、または内部経路指定アドレスのペアにおいて内部経路指定アドレス変更するための第2の予約されたアドレスVPIR2/VCIR2を含む。
【0096】
また、プロセッサ38は、バスBAPを介して予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRを優先順位の標識IP1ないしIPKに対応させるテーブルのメモリも管理する。テーブルのメモリ33の対応は、最初、プログラミングされ、設備1が変化するにつれて管理部3のマネージャによってプロセッサ38を介して更新される。プロセッサ38は、自らの、また他の2つのプロセッサ36および37の並列マルチタスクの動作を管理して、優先順位の標識IP1ないしIPKに応じて、実行中、優先順位のより低いタスクが自発的に中断されるという犠牲を払って優先的タスクが実行されるようにする。
【0097】
また、プロセッサ38は、端末装置のアクセス権DAに依存する端末装置のディレクトリ、端末装置のクラスの標識IC、および端末装置の所在場所の標識ILも管理する。
【0098】
要求側の端末装置TDRに関連するアクセス権DAは、ホーム・オートメーション端末装置、または共用端末装置などの要求を受ける側の端末装置TDEの1つまたは複数の所定の機能に対する、または要求を受ける側の端末装置におけるアプリケーションに対する、あるいはアクセス網によって供与されるサービスに対する全体的または部分的アクセスを表すものである。要求側の端末装置TDRのアクセス権DAは、要求側の端末装置TDRが、最初の起動の際に管理部に対して自らを宣言した後、管理部3のマネージャによって割り振られ、更新されて、要求側の端末装置の識別子NSAPに関連付けて、プロセッサ38を介してデータベース39中に記憶される。プロセッサ38は、要求側の端末装置によって送信された着信する予約されたセルCEに応答して、このアクセス権DAをデータベース39中で読み取られた記憶されたクラス識別子ICと比較して、アクセス権に適合するクラスの標識を提供する端末装置またはアプリケーションに対してのみ、要求側の端末装置からのアクセスを許可するようにする。
【0099】
例えば、要求側の端末装置TDRのアクセス権は、要求を受ける側のホーム・オートメーション端末装置または共用端末装置の何らかの選択されたタイプに対応する端末装置において読取り/書込みアクセス、および/または所定の変更を行うためのアクセスを許可する。要求側の端末装置によって送信された着信セルCEのデータ・フィールドに含まれる要求を受ける側の端末装置のクラス標識ICが、要求側の端末装置のアクセス権DAによってアクセス不可能なあるタイプの要求を受ける側の端末装置を定義している場合、プロセッサ38は、クラスICの要求を受ける側の端末装置に対するアクセスを要求側の端末装置に禁止する。
【0100】
要求側の端末装置が、「訪問移動」端末装置である場合、この端末装置は、設備の固定端末装置に関するのと同じ仕方でプロセッサ36に対して自らを宣言する。管理部3のマネージャが、訪問移動端末装置に特定のアクセス権を付加して、プロセッサ38が、集合設備の所定のリソースをその端末装置に提供するようにし、訪問移動端末装置によって要求された端末装置を識別するようにする。これにより、あらゆる不正アクセスが回避され、ことによると、訪問移動端末装置のユーザに料金請求を行うことが可能になる。
【0101】
第1の変形形態によれば、プロセッサ38は、端末装置にサービスを提供する内部ライン61ないし6Nを指示する集合ルータ2のポート番号NPに対応してのみ、例えば、個別設備4における端末装置または共用端末装置に所在場所の標識ILを自動的に割り振る。
【0102】
第2の変形形態によれば、アクセス権DAと同様に内部端末装置にそれぞれ関連する所在場所の標識ILが、集合設備における内部端末装置のそれぞれの起動の後、集合管理部のマネージャによって捕捉されて、プロセッサ38を介してデータベース39中に記憶される。端末装置が、設備において移動性のものである場合、新たに起動されるたびに毎回、関連する所在場所の標識が更新される。所在場所の標識ILは、集合設備1における、または個別設備4における、例えば、個別住居に関する部屋、建物の階、さらには部屋中の正確な場所など、集合設備1の下位区分における関連する端末装置の比較的正確な所在場所を示す。
【0103】
第3の変形形態によれば、端末装置の所在場所の標識ILが、端末装置のユーザによって捕捉されて、集合設備における端末装置の起動の際に、予約された経路指定アドレスを有する着信セルCEのデータ・フィールドCDの制御フィールドCC中に含められる。次に、プロセッサ38が、バスBCEを介して着信セルから所在場所の標識ILを抽出して、やはりその着信セルから抽出された端末装置の識別子NSAPに関連付けて記憶する。
【0104】
実際には、要求側の端末装置TDRによって送信された要求を受ける側の端末装置TDEを探索する着信セルに対してプロセッサ38によって準備される応答が、要求を受ける側の端末装置の標識ICおよびILにそれぞれ一致して、1つまたは複数の発信セル中で、探し出された要求を受ける側の端末装置の1つまたは複数の機能名、および探し出された要求を受ける側の端末装置が設置されている1つまたは複数の場所の名前を含む。また、この応答は、要求側の端末装置のアクセス権DAの対応に応じて、要求を受ける側の端末装置に関連する「許可」メッセージまたは「禁止」メッセージも含む。したがって、データベース39を備えたプロセッサ38は、探索エンジンと等価であり、探索結果を示す表示可能な応答および/または音声応答を伝送する。例えば、クライアントは、端末装置において、集合設備のすべての共用プリンタのリストを知ることができ、あるいはDECTの、またはデュアル・モードDECT/GSMのモバイル無線電話端末装置に関するDECT標準による付近の電話基地局のリストを知り、所在場所の標識に応じて最も近い基地局の付近に赴くことができる。
【0105】
要求側の端末装置TDRによって送信された着信セルCEにより要求を受ける側の端末装置TDEのネーム・コールが行われたとき、プロセッサ38は、要求を受けた側の端末装置と同じクラスの端末装置を識別するリストを含む応答の発信セルCSを伝送し、あるいは、変形形態では、プロセッサ38が、データベース39中で要求された通りの端末装置の識別子を見出さなかった場合、要求側の端末装置の最も近くにある同じクラスの端末装置の識別子を含む応答の発信セルCSを伝送する。
【0106】
図5を参照すると、集合端末設備1に含まれる、本明細書では端末装置TEで示す任意の端末装置7、13または同様の端末手段9、11、15と集合管理部3の間の対話は、端末装置TEが最初に起動された際、以下のステップE1ないしE7を含む。
【0107】
ステップE1で端末装置TEに電源が投入された後、また端末装置TEが接続されている設備内部のラインのレベルで同期が回復された後、端末装置TEは、ステップE2で、集合ルータ2に認識ATMセルC1を送信する。セルC1の経路指定アドレスのフィールドは、集合設備1の任意の端末装置の起動だけに予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRを含む。セルC1のデータ・フィールドCDは、端末装置TEの固有識別子NSAPを含む。
【0108】
次のステップE3で、集合ルータ2の対応するカップラ201ないし20Nにおいて、端末装置によって送信されたセルC1が受信された後、受信バスBRIにおけるセルC1のヘッダ中のアドレス指定フィールドが、検出器211および212によって読み取られ、検出器211および212は、そのフィールドにおいて、管理部3に割り振られた仮想コンジット6Rの識別子VPIR、および端末装置の起動に予約された仮想チャネルの識別子VCIRを認識する。したがって、検出器211および212は、マークを付ける回路213に命令して、データ・フィールドの第1のオクテット中に、セルが経由して受信された受信カップラ201ないし20Nに対応するポートの番号NPを導入することで、セルC1にマークを付けるようにさせる。受信カップラは、シーケンサ242によって生成されたそれぞれの受信制御信号RI1ないしRINとの関係で特定される。したがって、マルチプレクサ214の出力で、C2で示されるマークを付けられた受信されたセルのデータ・フィールドの第1のオクテットは、対応する受信ポートのポート番号NPによって占有される。
【0109】
ステップE4で、アドレス指定テーブル25が、マークを付けられたセルC2が管理部に予約されたアドレスを含むのを認識して、マルチプレクサ214の出力から内部送信バスBEIに向けて、集合管理部3に結合され、シーケンサ242によって開かれる送信カップラ20Rの方向で、翻訳を行わない相互接続マトリックス241を介し、セルC2を経路指定する。
【0110】
ステップE5で、マークを付けられたセルC2が、管理部3によって処理されて端末装置の識別子NSAPが読み取られ、ポート番号NPが抽出されて、その識別子とポート番号が内部メモリ中で関連付けられるようになり、これにより、管理部が、設備において端末装置を探し出すことが可能になり、したがって、集合設備のユーザによって要求される分類に従って端末装置のリストを示すことが可能になる。
【0111】
ステップE6で、管理部3が、端末装置TEに、つまり、NSAP−NPのペアに、ポート番号NPに対応する仮想コンジットVPIRTの識別子を含む利用可能な経路指定アドレスVPIRT/VCIRTを割り振り、集合ルータの対応する送信カップラに向けてセルを返送するようにする。マークが付けられた受信されたセルC2に応答して、管理部3は、端末装置TEに割り振られた経路指定アドレスVPIRT/VCIRTと、第2のオクテットから端末装置の識別子NSAPを含むデータ・フィールドCDとを含むヘッダを有するマークの付けられていない確認応答ATMセルC3を伝送する。セルC3は、カップラ20Rを介して管理部3によって伝送されるので、ルータ2において全くマーク付けを受けず、バスBRI、マルチプレクサ214、相互接続マトリックス241、および送信バスBEIを経由して、とりわけ、前に割り振られた経路指定アドレスVCIRT/VPIRTに、つまり、起点ポートNPに対応し、端末装置TEに間接または直接にサービスを提供する内部ライン61ないし6Nにおける論理チャネルを示すアドレスに対応する、集合ルータの送信カップラ201および20Nに向けて転送される。
【0112】
ステップE7で、また実際、ステップE2において認識セルC1を送信して以来、端末装置TEは、自らが接続されているラインを常時、調べて、受信されるすべてのATMセルのデータ・フィールドを読み取り、これにより、端末装置の識別子の場所である20オクテットを独自の端末装置識別子NSAPと比較する。端末装置TEは、ステップE6で、管理部によって伝送された確認応答セルC3中で識別子NSAPを認識した場合、管理部3によって端末装置TEに割り振られた、セルC3に含まれる経路指定アドレスVPIRT/VCIRTを記憶する。割り振られた経路指定アドレスVPI/VCIは、集合管理部3から端末装置TEへの後のすべての下り向きの通信に関して、終始一貫して使用される。したがって、端末装置TEの動作が停止されるか、または移動されない限り、管理部3との対話は、管理部3によって端末装置TEに割り振られた経路指定アドレスVPIRT/VCIRTに対応する仮想チャネルにおける、管理部3から端末装置TEに向かう下り方向に沿って伝送されるセルによって行われ、また管理部3に予約された、したがって集合ルータ2内部の検出器211および212によって知られている経路指定アドレスVPIR/VCIRに対応する仮想チャネルにおける上り方向に沿って端末装置TEによって管理部3に伝送されるセルによって行われる。
【0113】
ステップE7の後、端末装置TEを待機状態にする、または停止させることができる。
【0114】
後に、端末装置TEが起動された後、端末装置TEは、一時的ラインまたは常時ラインのために、設備におけるローカルの要求を受ける側の端末装置との発信コールの確立、またはアクセス網における遠隔の端末装置との発呼要求の確立を集合管理部3に要求し、ステップE1ないしE7と同様のステップが実行されるが、ローカルまたは遠隔の端末装置と双方向で通信するため、端末装置TEへの利用可能な経路指定アドレスVPITE/VCITEの割振りが伴う。次に、ステップE6で、管理部3が、利用可能な経路指定アドレスVPITE/VCITEを、セル3のデータ・フィールド中に端末装置識別子NSAPの後に続くように導入し、これが、次にステップE7で読み取られて、要求側の端末装置TE中に記憶される。
【0115】
プロセッサ38は、アドレスVPITE/VCITEに、ローカルの端末装置に向う内部論理チャネルまたは遠隔の端末装置に向う外部論理チャネルの経路指定アドレスを対応させ、構成ATMセルを介して集合ルータ2中のアドレス指定テーブル25を更新する。
【0116】
要求側の端末装置TDRと、基本的に集合管理部3中のプロセッサ38およびデータベース39との間の対話によって所定の機能のコールに関するディレクトリ照会の要求を処理することは、図6で示した主なステップA1ないしA15を含む。
【0117】
端末装置TDRによって送信され、コールを確立する要求に予約された経路指定アドレスVPIR/VCIRを含む着信セルCEが受信されたA1後、プロセッサ38は、ステップA2で、集合ルータ21のポートの番号NPを含む受信された着信セルのデータ・フィールドの第1のオクテットを分析し、端末装置TDRの識別子NSAPに対応してデータベース39中に書き込む。番号NPが、集合設備1内部の受信ポートを指示している場合、要求側の端末装置TDRは、ステップA3で、集合設備内部の端末装置として分類され、少なくとも個別設備4のレベルで所在場所が特定されるか、または端末装置TDRが共用端末装置である場合、ローカル・ループ62、6Nのレベルで所在場所が特定される。
【0118】
次に、プロセッサ38は、ステップA4で、着信セルCEの制御フィールドCCが、集合管理部も含め、端末装置によって提供されることが可能な要求された少なくとも1つの所定の機能を指示するクラスの標識ICDEを含んでいることを確認する。クラスの標識ICDEが、受信されたセル中で全く見出されない場合、プロセッサ38は、ステップA5で、着信セルCEのデータ・フィールドCDの制御フィールドCCに含まれる要求される1つまたは複数の機能のファジイ分析に取りかかる。要求される機能は、例えば、最初、要求側の端末装置TDRにおいて捕捉され、セルCEの制御フィールドCC中に含められて、プロセッサ38が、所定のアルゴリズムに従ってクラスの標識ICDEを判定するようにするキーワードのリストの形態で表現される。したがって、プロセッサ38は、ステップA5でキーワードのファジイ分析から推定された要求されるサービスの標識ICDE、またはステップA4で受信されたセルに含まれる正確な標識ICDEをステップA6で記録する。
【0119】
ステップA7で、プロセッサ38は、要求側の端末装置TDRの識別子NSAPに対応してデータベース39中で要求側の端末装置TDRのクラスの標識ICおよびアクセス権DAを読み取り、標識ICが、標識ICDEに不適合でないかどうかを確認するようにする。
【0120】
プロセッサ38は、ステップA8で、要求される端末装置またはサービスのクラスの標識ICDEと比較して要求側の端末装置TDRのアクセス権DAを分析する。端末装置TDRにアクセス権が全く関連付けられていない場合、またはデータベース39中で読み取られたアクセス権DAが、要求側の端末装置TDRが、ICDEで指示される要求されるサービスにアクセスするのを許可しない場合、サービスに対するアクセスのこの失敗A13は、例えば、記録されかつ/または印刷されたファイルの形態で、コールの報告書を確立すること、また場合によっては要求されたサービスの報告書を確立する最後のステップA14に到り、またステップA15でコールの終了に到る。
【0121】
ステップA8で、要求側の端末装置TDRのアクセス権DAが、要求されるクラスの標識ICDEに適合する場合、プロセッサ38は、ステップA9で、要求されるクラスの標識ICDEで指定される要求される1つまたは複数の所定の機能をカバーする、したがって、要求側の端末装置TDRのアクセス権DAに適合するサービス提供プロファイルを指示するクラス標識ICを有する、管理部3を含めたすべての内部および外部の端末装置をデータベース39中で探索する。要求を受ける側の端末装置のリストLTDEが、プロセッサ38により、クラスの標識ICおよび所在場所の標識ILをリスト中の要求を受ける側の端末装置の各識別子NSAPに対応させて作成される。より正確には、プロセッサ38は、要求を受ける側の各端末装置に関して、その端末装置の名前および/またはアイコンまたは記号などのグラフィックス表示、その端末装置が所在する場所、ならびに、好ましくは、1つまたは複数のクラス標識に応じてその端末装置が提供する様々な機能およびアプリケーションを含むリストの行を確立する。必要な場合、このリストは、AAL(ATM Adaptation Layer)転送モードに従って、プロセッサ38からの1つのまたは複数の発信セルCSに断片化され、要求側の端末装置TDRにおいてセルの再組立てが行われることで伝送される。
【0122】
次に、LTDEリストは、要求側の端末装置TDRのディスプレイ上で表示され、かつ/またはリストの端末装置にそれぞれ関連する選択アドレスを伴う音声告知の形で提供される。ステップA10で、要求側の端末装置に向き合うユーザが、カーソル・キーにより、または要求側の端末装置のキーボード上で選択の要求を受ける側の端末装置TDESに関連するアドレス(番号)をタイプ入力することにより、リストの要求を受ける側の端末装置の1つ、好ましくは、最も近いところにある要求を受ける側の端末装置を通常の仕方で選択する。次に、選択の要求を受ける側の端末装置TDESのアドレスが、着信セルCE中で端末装置TDRから集合管理部3に伝送される。
【0123】
ステップA10におけるリストLTDEの照会の際、所定のタイムアウトが満了した時に要求を受ける側の端末装置TDESが全く選択されていない場合、またはユーザが、ステップA11でキャンセル・キーを押したとき、要求側の端末装置TDRは、コールの終了をプロセッサ38に通知し、プロセッサ38は、ステップA14を実行して、ステップA15でコールを終了させる。
【0124】
そうでない場合、選択の要求を受ける側の端末装置のアドレスに応答して、プロセッサ38は、ステップA12で、ルータ2と、管理部3における選択されたアプリケーションとしてのものも含めて選択の要求を受ける側の端末装置TDESとの間の通信を確立し、また経路指定テーブル25中の2つの経路指定アドレスの対応により、ルータと要求側の端末装置TDRの間の通信を確立して選択のサービスを提供する。次に、ステップA14およびA15に従ってコールの終了を処理する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるクライアント専用集合端末設備を示す概略ブロック図である。
【図2】 本発明によるATMセルを示す図である。
【図3】 集合端末設備に含まれる集合ルータを示す概略ブロック図である。
【図4】 本発明による集合端末設備に含まれる集合管理部を示す概略ブロック図である。
【図5】 任意の内部端末装置と集合管理部の間における、とりわけ内部端末装置を起動する際の対話のアルゴリズムを示す図である。
【図6】 基本的に集合管理部において実行される、端末装置による機能のコールを処理するアルゴリズムを示す図である。
Claims (19)
- ATMモードのアクセス網の外部遠隔通信ライン(51〜5M)と、端末装置(7、13)にサービスを提供する設備内部の遠隔通信ライン(61〜6N)との間のルータ(2)に、予約された遠隔通信ライン(6R)によって接続された、ATMモードで動作する端末設備(1)のための管理部(3)であって、
前記端末装置によって送信され、前記管理部に予約された着信セル(CE)中で、前記端末装置の識別子(NSAP)、および少なくとも前記端末装置にサービスを提供する前記内部ラインを指示する端末装置のポート番号(NP)を検出し、記憶する手段(36、39)と、
前記端末装置の最初の起動の後、前記端末装置によって提供される機能に応じて、各端末装置にクラスの標識(IC)を割り振り、記憶する手段(36、39)と、
前記端末装置の前記クラスの標識(IC)、および前記端末装置の所在場所の標識(IL)を有する端末装置リスト(LTDE)を作成して、少なくとも1つの所定の機能(ICDE)を提供する端末装置の要求を含む着信セルを送信した要求側の端末装置(TDR)に前記管理部から発信されるセル(CS)中で、前記リストを伝送するようにする手段(38)とを含むことを特徴とする管理部(3)。 - 前記所定の機能(ICDE)が、前記管理部(3)自体によって供与されることを特徴とする請求項1に記載の管理部。
- 利用可能な経路指定アドレス(VPIRT/VCIRT)を端末装置のポート番号(NP)に対応させて、前記端末装置を宛先とする前記管理部からのすべての発信セル(CS)中に前記アドレス(VPIRT/VCIRT)を含めるようにする手段(36)を含む請求項1または2に記載の管理部。
- 前記端末装置を前記端末装置に定期的に問い合わせ、前記端末装置の動作状態を記憶して、前記管理部から停止された端末装置に向けての通信に予約されている経路指定アドレス(VPIRT/VCIRT)を利用可能にする手段(36、39)を含む請求項3に記載の管理部。
- 所定の機能を提供する端末装置の前記要求が、着信セル(CE)のデータ・フィールド(CD)の制御フィールド(CC)に含まれるクラスの標識(ICDE)の形態で表現されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の管理部。
- 少なくとも1つの所定の機能を提供する端末装置の前記要求が、前記要求側の端末装置(TDR)において捕捉され、着信セル(CE)のデータ・フィールド(CD)の制御フィールド(CC)中に含められるキーワードの形態で表現され、リストを作成するための前記手段(38)が、前記キーワードのファジイ分析からクラスの標識(ICDE)を推定する(A5)ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の管理部。
- 前記端末装置にサービスを提供する前記内部ラインを指示する前記ポート番号(NP)に対応する、端末装置にのみ所在場所の標識(IL)を割り振るようにする手段(38、39)を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の管理部。
- 前記端末装置にそれぞれ関連し、前記端末設備において前記端末装置がそれぞれ起動された後、管理部によって捕捉される所在場所の標識(IL)を記憶する手段(38、39)を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の管理部。
- 前記端末装置にそれぞれ関連し、前記端末設備において前記端末装置が起動されたとき、前記端末装置において捕捉され、着信セル(CE)のデータ・フィールド(CD)の制御フィールド(CC)中に含められる所在場所の標識(IL)を記憶する手段(38、39)を含むことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の管理部。
- 端末装置のリスト(LTDE)が、各端末装置に関して、前記端末装置の名前および/またはグラフィックス表示、前記端末装置によって提供される少なくとも1つの機能の場所および名称、ならびに前記要求側の端末装置(TDR)において選択可能である前記端末装置のアドレスを含むことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の管理部。
- 前記端末設備において前記端末装置が最初に起動された後、前記管理部において捕捉されるアクセス権(DA)を各端末装置に割り振り、記憶して、前記要求側の端末装置(TDR)の前記アクセス権を記憶された前記クラスの標識(IC)と比較(A8)して、前記要求側の端末装置アクセス権に適合するクラスの標識(IC)を提供し、前記所定の機能(ICDE)をカバーする端末装置に関してのみ、前記リスト(LTDE)を作成(A9)するようにする手段(38、39)を含むことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の管理部。
- 前記端末設備におけるホーム・オートメーション端末装置を選択し、管理し、制御する手段(37)を含む請求項1ないし11のいずれか一項に記載の管理部。
- 前記管理部において前記着信セル(CE、CS)を処理し、前記セルが含む経路指定アドレス(VPIR、VCIR)の優先順位に従って前記管理部から前記発信セル(CS)を伝送する手段(31〜35)を含む請求項1ないし12のいずれか一項に記載の管理部。
- 前記管理部に着信し、また前記管理部から発信される、前記管理部との通信に予約されたセル(CE、CS)の経路指定アドレスのフィールドに含まれる経路指定アドレス(VPIR/VCIR)に優先順位の標識(IP1〜IPK)を対応させるためのテーブルのメモリ(33)と、
前記着信セル(CE)の経路指定アドレスの前記フィールドを、前記テーブルのメモリ(33)中で読み取られた予約された前記経路指定アドレスと比較する手段(31)と、
各着信セル(CE)をそれぞれ、前記着信セルに含まれる前記経路指定アドレスに対応する優先順位の前記標識に応じて記憶するための第1のバッファ・メモリ(321、32K)と、
最高優先順位の前記標識でアドレス指定される前記第1のバッファ・メモリに含まれるセルから始めて、前記着信セルを処理するためにセルを処理する手段(36、37、38)と、
前記処理する手段によって生成された前記発信セル(CS)の経路指定アドレスの前記フィールドを、前記テーブルのメモリ(33)中で読み取られた予約された前記経路指定アドレスと比較する手段(38)と、
各発信セル(CS)をそれぞれ、前記発信セルに含まれる前記経路指定アドレスに対応する優先順位の前記標識に応じて記憶するための第2のバッファ・メモリ(341〜34K)と、
最高優先順位の前記標識に関連する前記第2のバッファ・メモリに含まれるセルから始めて、前記発信セルを送信する手段(35)とを含む請求項1ないし12のいずれか一項に記載の管理部。 - 管理部(3)と
予約された遠隔通信ライン(6R)で前記管理部に接続され、複数の外部遠隔通信ライン(51〜5M)でATMモードのアクセス網(RA1〜RAM)に接続され、また内部遠隔通信ライン(61〜6N)によりATMモードで動作する端末装置(7)に接続されたルータ(2)とを含む、ATMモードで動作する端末設備(1)であって、
前記ルータ(2)が、予約された経路指定アドレス(VPIR/VCIR)、および前記ルータ中に記憶された経路指定テーブル(25)で知られていない経路指定アドレスを含んでおり、前記端末装置(7)および前記アクセス網(RA1〜RAM)によって伝送されたセルを前記予約されたライン(6R)に向けて経路指定し、また前記経路指定テーブル(25)で知られている経路指定アドレス(VPI/VCI)を含むセルを前記内部ラインと前記外部ラインの間、ならびに前記内部ライン間で経路指定すること、および
前記管理部(3)が、前記経路指定テーブル(25)を管理して、前記予約されたライン(6R)に経路指定される予約された経路指定アドレス(VPIR/VCIR)を含む前記セルを処理し、前記ルータ(2)によって受信されたセルに含まれる予約されていない経路指定アドレス(VPI/VCI)と、前記ルータから送信されるセル中に含めるべき予約されていない経路指定アドレスの間の対応を確立するようにする手段(38、39)と
前記端末装置によって送信され、前記管理部に予約された着信セル(CE)中で、前記端末装置の識別子(NSAP)、および少なくとも前記端末装置にサービスを提供する前記内部ラインを指示する端末装置のポート番号(NP)を検出し、記憶する手段(36、39)と、
前記端末装置の最初の起動の後、前記端末装置によって提供される機能に応じて、各端末装置にクラスの標識(IC)を割り振り、記憶する手段(36、39)と、
前記端末装置の前記クラスの標識(IC)、および前記端末装置の所在場所の標識(IL)を有する端末装置リスト(LTDE)を作成して、少なくとも1つの所定の機能(ICDE)を提供する端末装置の要求を含む着信セルを送信した要求側の端末装置(TDR)に前記管理部から発信されるセル(CS)中で、前記リスト(LTDE)を伝送するようにする手段(38)とを含むことを特徴とする設備(1)。 - 前記ルータ(2)が、
前記ルータによって受信されたセル(C1)中で、予約された経路指定アドレス(VPIR/VCIR)および前記経路指定テーブル(25)で知られていない経路指定アドレスを検出する手段(211、212、231、232)と、
受信されたセル中の前記知られていない経路指定アドレスを予約された経路指定アドレスで置き換える手段(211、212、231、232、25)と、
予約された経路指定アドレスを含む各セルのデータ・フィールドに、前記セルがそれを経由して受信された前記ルータの起点ポート(20n、22m)の番号(NP)でマークを付ける手段(213、233)と、
すべてのマークの付けられた前記セル(C2)を前記予約されたライン(6R)を介して前記管理部(3)に向けて経路指定する手段(241、242)とを含むことを特徴とする請求項15に記載の設備。 - それぞれの内部ライン(6n)に接続され、端末装置(7)と、前記それぞれの内部ラインを介して受信されたセルを個別設備の前記端末装置に向けて同報通信するための同報通信部(8D)と、前記個別設備の前記端末装置によって生成されたセルを収集して、前記それぞれの内部ラインで前記ルータ(2)に向けて前記セルを伝送するための収集部とを含む少なくとも1つの個別端末設備(4)を含む請求項15または16に記載の設備。
- 個別設備(4)の間で共用され、それぞれの内部遠隔通信ライン(62)で前記ルータ(2)に接続された少なくとも1つの端末装置(13)を含む請求項14ないし17のいずれか一項に記載の設備。
- 同報通信によって複数の端末装置(12、14)にサービスを提供し、それぞれの内部遠隔通信ライン(6n+1、61)で前記ルータ(2)に接続された少なくとも1つのレプリケータ(11、15)を含む請求項14ないし18のいずれか一項に記載の設備。
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