JP3707430B2 - ミキサー装置および同ミキサー装置と通信可能な音楽装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の音楽装置にてそれぞれ生成されたオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号を入力し、同入力したオーディオ信号または同入力したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成されたオーディオ信号をミキシングするミキサー装置、および同ミキサー装置と無線通信可能な音楽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子楽器、マイクロフォン装置などの複数の音楽装置からのオーディオ信号をミキシングして出力するミキサー装置はよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のミキサー装置においては、複数の音楽装置とケーブルで接続されていたので、ケーブルの配線および結線が面倒であるとともに、各音楽装置やミキサー装置の配置もケーブルにより制限されてしまうという問題があった。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、ケーブルを用いることなく無線により、複数の音楽装置からオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号をミキサー装置に入力して、オーディオ信号またはオーディオ信号生成用に基づいて生成されたオーディオ信号をミキシングするようにしたミキサー装置を提供することにある。また、本発明の目的は、前記のようなミキサー装置と無線通信可能な音楽装置および同ミキサー装置に適用されるコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供することにもある。
【0005】
前記目的を達成するために、本発明の特徴は、複数の音楽装置にてそれぞれ生成されたオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号を入力し、同入力したオーディオ信号または同入力したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成されたオーディオ信号をミキシングするミキサー装置において、複数の音楽装置をスレーブとして機能させるとともに自身をマスターとして機能させて同複数の音楽装置との無線通信を可能とし、複数の音楽装置に対してオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号の送信をそれぞれ要求し、同送信要求に応答した複数の音楽装置からのオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号をそれぞれ受信する無線通信部と、無線通信部にて受信したオーディオ信号または無線通信部にて受信したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号をミキシングするミキシング部とを備えたことにある。
【0006】
この場合、複数の音楽装置とミキサー装置との無線通信の手段としては、たとえばブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)規格に従った無線通信装置を用いることができる。また、オーディオ信号生成用信号が音楽装置からミキサー装置に送信された場合には、ミキシング部に包含されているオーディオ信号生成部にてオーディオ信号生成用信号に基づいてオーディオ信号を生成し、同生成されたオーディオ信号をミキシングするようにするとよい。
【0007】
これによれば、複数の音楽装置からのオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号は無線でミキサー装置に供給されるので、複数の音楽装置とミキサー装置とをケーブルで接続する必要がなくなり、ケーブルの配線および結線の手間を省くことができるとともに、各音楽装置およびミキサー装置の配置がケーブルによる制限を受けことなく自由になる。また、ミキサー装置は、オーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号を複数の音楽装置から入力するものであるので、ミキサー装置をマスターとして機能させるとともに、複数の音楽装置をスレーブとして機能させるようにしたことにより、トラフィック(情報の転送)を効率的に管理できる。
【0008】
また、本発明の他の特徴は、前記無線通信部を、オーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号をアイソクロナス通信方式で複数の音楽装置から受信するように構成したことにある。この場合、アイソクロナス通信(Isochronous transfer)方式は、ACLリンク(Asynchronous Connection-less リンク)を用いたものである。これによれば、音楽装置の数が少なければ比較的高い通信レートでオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号を送ることができて、比較的遅れの少ない通信ができる。
【0009】
また、本発明の他の特徴は、さらに、ミキシング部にてミキシングされたオーディオ信号を前記無線通信部を介して複数の音楽装置に送信するミキシング信号送信手段を設けたことにある。これによれば、複数のオーディオ信号のミキシング結果は各音楽装置へ無線で送られるので、各音楽装置の位置で前記ミキシング結果をモニターすることができる。
【0010】
また、本発明の他の特徴は、前記無線通信部が、ミキシング部にてミキシングされたオーディオ信号を複数の音楽装置にブロードキャスト通信方式(同報通信方式)で送信するようにしたことにある。これによれば、複数のオーディオ信号のミキシング結果はブロードキャスト通信で送信されるので、トラフィック量を増大させることなく、トラフィックを効率的に管理できる。
【0011】
また、本発明の他の特徴は、さらに、複数の音楽装置との無線接続を確立した状態で複数の音楽装置との通信条件を設定する通信条件設定手段を設けたことにある。この場合、通信条件とは、たとえば、ミキサー装置にオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号を入力する音楽装置の種類の選定、同各音楽装置からミキサー装置に供給される信号の種類(オーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号)の選定、複数のオーディオ信号のミキサー結果を出力する音楽装置の選定などである。これによれば、ミキサー装置に供給される複数の音楽装置の組合せが変更されても、同変更に迅速に対応できる。
【0012】
また、本発明の他の特徴は、さらに、複数の音楽装置とは異なる他の音楽装置に有線接続されていて、同他の音楽装置から出力されるオーディオ信号またはオーディオ信号を生成するためのオーディオ信号生成用信号を有線で入力する有線入力手段を設け、前記ミキシング部を、無線通信部にて受信したオーディオ信号または無線通信部にて受信したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号に加えて、有線入力手段にて入力したオーディオ信号または有線入力手段にて入力したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号もミキシングするように構成したことにある。
【0013】
これによれば、ミキサー装置と無線通信不能な音楽装置が存在しても、同音楽装置とミキサー装置とを有線接続すれば、この有線接続された音楽装置からのオーディオ信号または同音楽装置からのオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号も、ミキサー装置にてミキシングが可能となる。その結果、このミキサー装置を種々の音楽装置に適用できるようになる。
【0014】
また、本発明の他の特徴は、さらに、前記複数の音楽装置とは独立してオーディオ信号を発生するオーディオ信号発生手段を設け、前記ミキシング部を、無線通信部にて受信したオーディオ信号または無線通信部にて受信したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号に加えて、オーディオ信号発生手段にて発生されたオーディオ信号もミキシングするように構成したことにある。これによれば、より多くのオーディオ信号をミキシングできて、豊かな音楽を実現できる。
【0015】
また、本発明の他の特徴は、複数のオーディオ信号をミキシングするミキサー装置と無線通信可能に構成した音楽装置であって、ミキシングされるオーディオ信号またはミキシングされるオーディオ信号を生成するためのオーディオ信号生成用信号を発生するミキシング用信号発生手段と、ミキシング用信号発生手段から発生されたオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号をミキサー装置に無線送信するとともに、前記無線送信したオーディオ信号または前記無線送信したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号を含み、ミキサー装置にてミキシングされるとともに同ミキサー装置から無線送信されたミキシング信号を受信する無線通信部と、無線通信部にて受信したオーディオ信号を再生する再生手段とを備えたことにある。
【0016】
この場合も、ミキサー装置と音楽装置との無線通信の手段としては、たとえばブルートゥース規格に従った無線通信装置を用いることができる。また、オーディオ信号生成用信号が音楽装置からミキサー装置に送信された場合には、ミキシング部に包含されているオーディオ信号生成部にてオーディオ信号生成用信号に基づいてオーディオ信号を生成し、同生成されたオーディオ信号をミキシングするようにするとよい。
【0017】
これによっても、音楽装置とミキサー装置とをケーブルで接続する必要がなくなり、ケーブルの配線および結線の手間を省くことができるとともに、音楽装置およびミキサー装置の配置がケーブルによる制限を受けことなく自由になる。また、音楽装置は、ミキサー装置において複数のオーディオ信号のミキシング結果を入力するとともに再生するので、音楽装置の位置で前記ミキシング結果をモニターすることができる。
【0018】
また、本発明の他の特徴は、ミキシング装置および音楽装置に適用されて、ミキシング装置および音楽装置にて前述の機能を実現するようにしたコンピュータ読み取り可能なプログラムにもある。これによれば、無線通信機能を備えたミキシング装置および音楽装置に前述の各種機能を簡単に具備させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明すると、図1は、同実施形態に係るネットワークをブロック図により示している。
【0020】
このネットワークは、複数の音楽装置10〜30と、これらの音楽装置10〜30とそれぞれ無線通信可能なミキサー装置40とにより構成されている。音楽装置10〜30は、楽音信号のようなオーディオ信号を生成したり、このオーディオ信号の生成のために用いられるキーオン信号、キーオフ信号、音色制御信号、音量制御信号などのオーディオ信号生成用信号(例えば、MIDIデータ)を生成したりする。ミキサー装置40は、複数の音楽装置10〜30からのオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号を入力して、オーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号をミキシングして出力するものである。
【0021】
これらの音楽装置10〜30およびミキサー装置40は、それぞれ無線通信部として、ブルートゥース通信規格に従って互いの無線通信を可能とするブルートゥース(Bluetooth:登録商標)・モジュール11,21,31,41をそれぞれ備えている。ブルートゥース通信規格に従った無線通信は、周波数ホッピング型のスペクトル拡散方式を用いて、複数の機器間のデータ交信を実現するものである。また、このブルートゥース通信規格を用いた無線通信においては、一つのマスターと一つ以上のスレーブとからなる無線ネットワークいわゆるピコネットが構成され、同一のピコネット内に属するブルートゥース・モジュールは、周波数軸と時間軸において同期した状態にある。
【0022】
さらに、ブルートゥース通信規格においては、SCO(Synchronous Connection-Oriented)リンクと、ACL(Asynchronous Connection-Less)リンクとの2種類の通信リンクが設定により使い分けられる。また、このACLリンクにおける通信は、非同期通信方式、アイソクロナス通信方式(Isochronous Transfer)およびブロードキャスト通信方式(同報通信方式)のいずれかに設定される。
【0023】
なお、本実施形態においては、上記ブルートゥース通信規格の特徴のうちで、一つのマスターと複数のスレーブとからなるピコネット構成、ACLリンクにおけるアイソクロナス通信方式およびブロードキャスト通信方式を採用することを特徴としている。したがって、本発明には、ブルートゥース通信規格に従わなくても、前記特徴を有する通信規格に従った種々の無線通信技術を適用できる。
【0024】
前記図1のネットワークについて、音楽装置10〜30の具体例を上げて、図2の機能ブロック図を用いてさらに詳細に説明する。なお、図示実線矢印はオーディオ信号を示し、図示破線矢印はMIDIデータを示している。
【0025】
音楽装置10は、電子楽器で構成されていて、MIDIデータを生成出力する。この音楽装置10はMIDIデータを発生するMIDIデータ発生器12を備え、MIDIデータ発生器12から発生されたMIDIデータは、ブルートゥース・モジュール11によってミキサー装置40に無線送信される。一方、ミキサー装置40から無線送信されたオーディオ信号はブルートゥース・モジュール11によって受信され、デコーダ13およびD/A変換器14を介してサウンドシステム15に供給される。デコーダ13は、ミキサー装置40にてエンコード(圧縮)されたオーディオ信号をデコード(解凍)して出力する。また、音楽装置10はマイクロコンピュータ16を含んでおり、マイクロコンピュータ16は音楽装置10内の各種機能をプログラム処理によって実現する。
【0026】
音楽装置20も、電子楽器で構成されていて、ディジタル楽音信号(オーディオ信号)を生成出力する。この音楽装置20は、MIDIデータを発生するMIDIデータ発生器22および前記発生されたMIDIデータに基づいてディジタル楽音信号(オーディオ信号)を生成して出力する音源回路23を備えている。このディジタル楽音信号は、エンコーダ24によってエンコード(圧縮)されて、ブルートゥース・モジュール21によってミキサー装置40に無線送信される。一方、ミキサー装置40から無線送信されたオーディオ信号はブルートゥース・モジュール21によって受信され、デコーダ25およびD/A変換器26を介してサウンドシステム27に供給される。デコーダ25も、ミキサー装置40にてエンコード(圧縮)されたオーディオ信号をデコード(解凍)して出力する。また、この場合も、音楽装置20はマイクロコンピュータ28を含んでおり、マイクロコンピュータ28は音楽装置20内の各種機能をプログラム処理によって実現する。
【0027】
音楽装置30は、マイクロフォン装置で構成されていて、人間の声、楽器音などの音響信号を音響/電気変換によりオーディオ信号に変換して出力するマイクロフォン32を備えている。このマイクロフォン32にて変換されたオーディオ信号は、A/D変換器33によってディジタル・オーディオ信号に変換される。そして、この変換されたディジタル・オーディオ信号はエンコーダ34によってエンコード(圧縮)されて、ブルートゥース・モジュール31によってミキサー装置40に無線送信される。一方、ミキサー装置40から無線送信されたオーディオ信号はブルートゥース・モジュール31によって受信され、デコーダ35およびD/A変換器36を介してサウンドシステム37に供給される。デコーダ35も、ミキサー装置40にてエンコード(圧縮)されたオーディオ信号をデコード(解凍)して出力する。また、この場合も、音楽装置30はマイクロコンピュータ38を含んでおり、マイクロコンピュータ38は音楽装置30内の各種機能をプログラム処理によって実現する。
【0028】
ミキサー装置40は、音楽装置10〜30からそれぞれ無線送信された、MIDIデータ、ディジタル楽音信号およびディジタル・オーディオ信号を受信するブルートゥース・モジュール41を備えている。これらの受信されたMIDIデータ、ディジタル楽音信号およびディジタル・オーディオ信号は、それぞれ音源回路42a、デコーダ43aおよびデコーダ43bにそれぞれ出力される。音源回路42aは、MIDIデータに基づいてディジタル楽音信号(オーディオ信号の一種)を生成して出力する。デコーダ43a,43bは、音楽装置20,30にてそれぞれエンコード(圧縮)されたディジタル楽音信号およびディジタル・オーディオ信号をデコード(解凍)して出力する。
【0029】
音源回路42aおよびデコーダ43a,43bには、特性制御回路44a〜44cがそれぞれ接続されている。特性制御回路44a〜44cは、供給されるディジタル楽音信号およびディジタル・オーディオ信号に、コンプレッサ処理、リミッター処理、イコライザ処理などをそれぞれ施して出力する。コンプレッサ処理とは、入力された信号のダイナミックレンジを変更する処理である。リミッター処理とは、入力された信号の最大レベルを抑える処理である。イコライザ処理は、入力信号の周波数特性を変更する処理である。
【0030】
特性制御回路44a〜44cの各出力には、レベル設定回路45a〜45cが接続されている。レベル設定回路45a〜45cは、入力した信号レベルを種々に変更して出力する。レベル設定回路45a〜45cの出力は、加算合成回路46a〜46cに入力されている。加算合成回路46a〜46cは、それぞれレベル設定回路45a〜45cからの信号を選択出力するゲート回路と、前段の加算合成回路(図示左側に位置する加算合成回路)からの加算結果と前記ゲート回路から選択出力される信号を加算して、後段の加算合成回路(図示右側に位置する加算合成回路)に出力する。
【0031】
また、ミキサー装置40は、外部の音楽装置10〜30とは無関係に独立してMIDIデータを出力するMIDIデータ発生器47および前記発生されたMIDIデータに基づいてディジタル楽音信号(オーディオ信号の一種)を生成して出力する音源回路42bを備えている。音源回路42bから出力されたディジタル楽音信号は、前記特性制御回路44a〜44cおよびレベル設定回路45a〜45cと同様に構成した特性制御回路44dおよびレベル設定回路45dを介して加算合成回路46dに出力される。
【0032】
最終段の加算合成回路46dの出力は、レベル設定回路51に入力される。レベル設定回路51は、入力した信号レベルを種々に変更して出力する。レベル設定回路51の出力は、ディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器52を介して、サウンドシステム53に接続されている。
【0033】
また、レベル設定回路45a〜45dの各出力は、前記加算合成回路46a〜46と同様に構成した加算合成回路54a〜54dにも接続されている。なお、加算合成回路54a〜54dにおいては、前段の加算合成回路は図示右側に位置するものに相当し、後段の加算回路は図示左側に位置するものに相当する。そして、最終段の加算合成回路54aの出力は、エンコーダ55によってエンコード(圧縮)されて、ブルートゥース・モジュール41によって音楽装置10〜30にそれぞれ出力される。さらに、ミキサー装置40はマイクロコンピュータ56を含んでおり、マイクロコンピュータ56はミキサー装置40内の各種機能をプログラム処理によって実現する。
【0034】
次に、前記音楽装置10,20として利用される電子楽器およびミキサー装置40として利用される電子楽器機能内蔵型のミキサー装置の一具体例について、図3を用いて説明する。
【0035】
この種の装置は、複数の鍵からなる鍵盤61と、操作パネルに設けられたパネル操作子群62およびディスプレイ63を備えている。各鍵は楽音信号の発生を指示するもので、その押離鍵はバス60に接続された検出回路64により検出される。パネルスイッチ群62は、主としてディスプレイ63における表示と関連して操作され、発生される楽音信号のピッチずれ、音色、音量などの楽音要素、同楽音信号に付与される効果、複数の楽音信号のミキシング状態、自動伴奏音の発生、自動演奏音の再生など、この装置における各種機能を選択または制御する。これらのパネル操作子群62の操作は、バス60に接続された検出回路65により検出される。ディスプレイ63は、バス60に接続された表示回路66の制御のもとに、この装置における各種機能の選択および設定のために記号、文字などを表示する。
【0036】
また、バス60には、CPU71、タイマ72、ROM73、RAM74および外部記憶装置75も接続されている。CPU71は、タイマ72およびRAM74との協働により、ROM73、RAM74または外部記憶装置75に記憶されている図4,5に示すプログラムを含む各種プログラムを実行して、この装置の各種機能を実現する。外部記憶装置34は、ハードディスクHD、フレキシブルディスクFD、コンパクトディスクCD、光ディスクMO、ディジタルビデオディスクDVD,半導体メモリなどの比較的大容量の記録媒体と、同各記録媒体に対するドライブユニットを含むものである。これらの記録媒体には、各種プログラム、楽音信号を生成および同生成された楽音信号を制御するための各種制御データ、楽音信号の発生を制御するための制御データ(MIDIデータからなる自動演奏データ)など、この装置の各種機能の実現に利用される各種データが記憶されている。
【0037】
また、バス60には、MIDIインターフェース回路76およびブルートゥース・モジュール77も接続されている。MIDIインターフェース回路76は、有線接続された電子楽器、シーケンサなどの他の音楽装置78からMIDIデータを入力するとともに、同他の音楽装置78にMIDIデータを出力する。ブルートゥース・モジュール77は、無線接続された電子楽器、シーケンサ、マイクロフォン装置などの他の音楽装置に内蔵されたブルートゥース・モジュール79からオーディオ信号およびMIDIデータを受信するとともに、同他の音楽装置に内蔵されたブルートゥース・モジュール79へオーディオ信号およびMIDIを送信する。
【0038】
さらに、バス60には、音源回路81およびミキシング回路82も接続されている。音源回路81は、バス60を介して入力されたキーオン、キーオフなどを表す制御信号(MIDIデータ)に応じて楽音信号を生成してミキシング回路82に出力する。この場合、前記制御信号(MIDIデータ)は、鍵盤61における演奏操作および自動演奏による外部記憶装置75に記憶されていた楽曲データの再生によって供給される。また、音源回路81には、他のMIDI機器78から有線でMIDIインターフェース回路76に供給されるMIDIデータおよび他のブルートゥース・モジュール79から無線でブルートゥース・モジュール77に供給されるMIDIデータもバス60を介して供給される。
【0039】
ミキシング回路82は、音源回路81から供給される複数系列のディジタル楽音信号を各系列ごとに異なるチャンネルにて入力し、各チャンネルごとに楽音信号の特性およびレベルを制御した後に、複数の楽音信号をミキシングする。ミキシング回路82には、他の音楽装置84と有線接続されたオーディオ入力回路83も接続されている。オーディオ入力回路83は、他の音楽装置(電子楽器、自動演奏装置、マイクロフォン装置など)からオーディオ信号を有線で入力して、ミキシング回路82に出力する。また、ミキシング回路82には、他のブルートゥース・モジュール79から無線送信されて、ブルートゥース・モジュール77にて受信したオーディオ信号もバス60を介して入力される。ミキシング回路82は、オーディオ入力回路83およびブルートゥース・モジュール77からのオーディオ信号も前記楽音信号とは異なるチャンネルにてそれぞれ入力し、各チャンネルにてオーディオ信号の特性およびレベルを制御し、前記音源回路81からのディジタル楽音信号にミキシングする。
【0040】
ミキシング回路82の出力は、D/A変換器85に接続されている。D/A変換器85は、ミキシング回路からのディジタル・オーディオ信号をアナログ・オーディオ信号に変換して、サウンドシステム86に出力する。サウンドシステム86は、アンプ86a,86b、スピーカ86cおよびヘッドフォン86dからなる。
【0041】
ここで、図2の音楽装置10,20およびミキサー装置40と、前記図3のように構成した音楽装置との関係について説明しておく。まず、図2の音楽装置10と図3の音楽装置との関係について説明すると、図2のMIDIデータ発生器12は、図3の鍵盤61の演奏による演奏データを出力する装置および外部記憶装置75に記憶された楽曲データ中の演奏データを再生する装置に対応、すなわち図3の鍵盤61、検出回路64、CPU71、外部記憶装置75などに対応する。図2のブルートゥース・モジュール11、D/A変換器14およびサウンドシステム15は、図3のブルートゥース・モジュール77、D/A変換器85およびサウンドシステム86にそれぞれ対応する。図2のデコーダ13は、図3のブルートゥース・モジュール77にて受信したオーディオ信号をプログラム処理によってデコードする装置、すなわちCPU71、RAM74などに対応する。図2のマイクロコンピュータ16は、図3のCPU71、タイマ72、ROM73、RAM74および外部記憶装置75に対応する。
【0042】
図2の音楽装置20と図3の音楽装置との関係について説明すると、図2のMIDIデータ発生器12は、図3の鍵盤61の演奏による演奏データを出力する装置、外部記憶装置75に記憶された楽曲データ中の演奏データを再生する装置、MIDIデータを外部から入力する装置など、すなわち図3の鍵盤61、検出回路64、CPU71、外部記憶装置75、MIDIインターフェース回路76、ブルートゥース・モジュール77などに対応する。図2の音源回路23は、演奏データ、MIDIデータなどに応じて楽音信号を生成する装置、すなわち図3の音源回路81に対応する。図2のブルートゥース・モジュール21、デコーダ25、D/A変換器26、サウンドシステム27およびマイクロコンピュータ28は、前述した図2のブルートゥース・モジュール11、デコーダ13、D/A変換器14、サウンドシステム15およびマイクロコンピュータ16の場合と同様である。
【0043】
図2のミキサー装置40と図3の音楽装置との関係について説明すると、図2のMIDIデータ発生器47は、図3の鍵盤61の演奏による演奏データを出力する装置および外部記憶装置75に記憶された楽曲データ中の演奏データを再生する装置に対応、すなわち図3の鍵盤61、検出回路64、CPU71、外部記憶装置75などに対応する。図2の音源回路42a,42bは、演奏データ、MIDIデータなどに応じて楽音信号を生成する装置、すなわち図3の音源回路81に対応する。図2のデコーダ43a,43bは、図3のブルートゥース・モジュール77にて受信したオーディオ信号をプログラム処理によってデコードする装置、すなわちCPU71、RAM74などに対応する。図2のエンコーダ55は、図3のブルートゥース・モジュール77へ出力するオーディオ信号をプログラム処理によってエンコードする装置、すなわちCPU71、RAM74などに対応する。
【0044】
特性制御回路44a〜44d、レベル設定回路45a〜45,51、加算合成回路46a〜46d,54a〜54dは、オーディオ信号の特性をプログラム処理によって制御する装置、オーディオ信号のレベルをプログラム処理によって制御する装置およびオーディオ信号をプログラム処理によって加算合成する装置、すなわちパネルスイッチ群62、検出回路65、CPU71、RAM74、ミキシング回路82などに対応する。図2のブルートゥース・モジュール41、D/A変換器52およびサウンドシステム53は、図3のブルートゥース・モジュール77、D/A変換器85およびサウンドシステム86にそれぞれ対応する。図2のマイクロコンピュータ56は、図3のCPU71、タイマ72、ROM73、RAM74および外部記憶装置75に対応する。
【0045】
また、図2の音楽装置(マイクロフォン装置)30の具体例については図示しないが、この音楽装置30におけるサウンドシステム37は、図3に示すようなサウンドシステム86に対応するもので、スピーカおよびヘッドフォンを含む。また、図2のマイクロコンピュータ装置38は、図3のCPU71、タイマ72、ROM73、RAM74および外部記憶装置75と同様な回路で構成される。
【0046】
次に、上記ような構成の音楽装置10〜30およびミキサー装置40の動作を図4,5のフローチャートに沿って説明する。これらの音楽装置10〜30およびミキサー装置40においては、音楽装置10〜30がスレーブとなり、かつミキサー装置40がマスターとなるように、各装置10〜40のブルートゥース・モジュール11,21,31,41が予め設定されている。そして、互いにデータの送受信が可能な所定エリア内において各装置10〜40の電源が投入されると、各ブルートゥース・モジュール11,21,31,41間でACLリンクが確立される。あるいは、既に電源が投入された状態で各装置10〜40が所定エリア内に移動されると、各ブルートゥース・モジュール11,21,31,41間でACLリンクを確立される。この場合、マスターとなるミキサー装置40の電源を最初に投入しておき、その後スレーブとなる各音楽装置10〜30の電源を投入(あるいはスレーブをマスターと通信可能なエリア内に移動)される。これは、マスターとなるブルートゥース・モジュールが存在しないと、ピコネット接続が確立されないからである。このようにして、マイクロコンピュータ16,28,38,56は、ステップS10,S20,S30,S40の処理により、ブルートゥース・モジュール11,21,31、41の前記ACLリンクを確立する。
【0047】
次に、音楽装置10〜30およびミキサー装置40との間の信号の送受信条件が設定される。この場合、ユーザは、音楽装置10〜30およびミキサー装置40のディスプレイ63を見ながらパネルスイッチ群62を操作する。以下、上述した図2の場合を例にして、前記送受信条件の設定について説明する。ミキサー装置40においては、マイクロコンピュータ56によるステップS41の処理により,下記表1に示すように、受信条件として、ミキシングにおけるチャンネル、入力ソースおよび入力信号の種類が設定される。また、同ステップS41においては、送信条件として、下記表2に示すミキシング結果の出力先も設定される。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
音楽装置10〜30においては、マイクロコンピュータ16,28,38によるステップS11,S21,S31の処理により,下記表3に示すように、送信条件として、出力先および出力信号の種類が設定される。また、これらのステップS11,S21,S31の処理においては、受信条件として、下記表4に示すモニタ入力ソースも設定される。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
前記ステップS41の処理後、マイクロコンピュータ56は、ステップS42にて、接続されているスレーブ数、送受信信号の種類(MIDI/オーディオ信号)などに応じてデータの通信条件を設定するとともに、送受信するオーディオ信号のエンコード条件を設定する。具体的には、接続されているスレーブの数が多いときはエンコード時のオーディオ信号のクオリティを低くしたり(クオリティが低ければ、1チャンネルあたりのデータ量が少なくなるので、同時に送受信できるチャンネルを増やすことができる)、逆にスレーブ数が少ないときはエンコード時のクオリティを高くしたりする(同時に送受信するチャンネルが少なければ、1チャンネルあたりのデータ量を多くすることができ、エンコードのクオリティを高くして送受信可能となる)。あるいは、送受信信号としてMIDIが含まれているときはエンコード時のオーディオ信号のクオリティを高くしたりする(MIDIは送受信するデータ量が少ないので、その分をオーディオ信号のデータ送受信に割り振ることでオーディオ信号の質を高くする)。いずれにしても、接続されているスレーブの数や送受信信号の種類に応じて、最大限クオリティの高いオーディオデータの送受信ができるようにエンコード条件を可変に設定する。
【0054】
そして、ステップS43にて、エンコード条件をブルートゥース・モジュール41を介して音楽装置10〜30に送信する。音楽装置10〜30においては、前記送信されたエンコード条件がブルートゥース・モジュール11,21,31を介してマイクロコンピュータ16,28,38に取り込まれる。そして、以降、デコーダ13,25,35,43a,43bおよびエンコーダ24,34,55におけるデコード動作およびエンコード動作が前記エンコード条件に従って制御されるようになる。
【0055】
このような各種条件の設定後、音楽装置10において、マイクロコンピュータ16によるステップS12の処理により、MIDIデータがMIDIデータ発生器12から発生されると、ブルートゥース・モジュール11はこのMIDIデータを一時的に記憶する。
【0056】
また、音楽装置20においては、マイクロコンピュータ28によるステップS22の処理により、MIDIデータがMIDIデータ発生器22から発生されると、ステップS23の処理により、音源回路23にて前記MIDIデータに基づいてディジタル楽音信号が生成される。このディジタル楽音信号は、ステップS24の処理により、エンコーダ24にてエンコードされてブルートゥース・モジュール21に供給され、ブルートゥース・モジュール21は前記エンコードされたディジタル楽音信号を一時的に記憶する。
【0057】
さらに、音楽装置30においては、マイクロフォン32に人間の声、楽器音などのオーディオ信号が入力されると、このオーディオ信号はA/D変換器33にてA/D変換される。そして、マイクロコンピュータ28によるステップS32の処理により、このA/D変換されたディジタル・オーディオ信号は、エンコーダ34にてエンコードされてブルートゥース・モジュール31に供給され、ブルートゥース・モジュール31は前記エンコードされたディジタル楽音信号を一時的に記憶する。
【0058】
この状態で、マイクロコンピュータ56によるステップS44の処理より、ミキサー装置40から音楽装置10にデータ送信が要求されると、音楽装置10は、マイクロコンピュータ16のステップS13の処理により、前記ブルートゥース・モジュール11に一時的に記憶したMIDIデータをミキサー装置40に送信する。ミキサー装置40は、この送信されたMIDIデータをブルートゥース・モジュール41にて受信する。
【0059】
ミキサー装置40においては、ステップS45の処理により、ブルートゥース・モジュール41にて受信したMIDIデータが音源回路42aに送られる。そして、音源回路42aは、このMIDIデータに基づいてディジタル楽音信号を生成する。
【0060】
また、マイクロコンピュータ56によるステップS46の処理より、ミキサー装置40から音楽装置20にデータ送信が要求されると、音楽装置20は、マイクロコンピュータ28のステップS24の処理により、前記ブルートゥース・モジュール21に一時的に記憶したエンコードされたディジタル楽音信号をミキサー装置40に送信する。ミキサー装置40は、この送信されたディジタル楽音信号をブルートゥース・モジュール41にて受信する。そして、この楽音信号は、ステップS47の処理により、デコーダ43aにてデコードされる。
【0061】
また、マイクロコンピュータ56によるステップS48の処理より、ミキサー装置40から音楽装置30にデータ送信が要求されると、音楽装置30は、マイクロコンピュータ38のステップS33の処理により、前記ブルートゥース・モジュール11に一時的に記憶したエンコードされたディジタル・オーディオ信号をミキサー装置40に送信する。ミキサー装置40は、この送信されたディジタル・オーディオ信号をブルートゥース・モジュール41にて受信する。そして、このディジタル・オーディオ信号は、ステップS49の処理により、デコーダ43bにてデコードされる。
【0062】
さらに、ミキサー装置40において、マイクロコンピュータ56による図5のステップS50の処理により、MIDIデータがMIDIデータ発生器47から発生されると、ステップS51の処理により、音源回路42bにて前記MIDIデータに基づいてディジタル楽音信号が生成される。
【0063】
次に、前記生成およびデコードされたディジタル楽音信号およびディジタル・オーディオ信号は、ステップS52の処理により、音源回路42a,42bおよびデコーダ43a、43bからミキシング回路を構成する特性制御回路44a〜44dに供給される。特性制御回路44a〜44dは、音源回路42a、デコーダ43a,43bおよび音源回路42bからのディジタル楽音信号およびディジタル・オーディオ信号の特性をそれぞれ独立して制御して、レベル設定回路45a〜45dにそれぞれ出力する。レベル設定回路45a〜45dは、特性の制御された各ディジタル楽音信号および各ディジタル・オーディオ信号の音量レベルをそれぞれ独立して制御し、加算合成回路46a〜46dにそれぞれ出力する。
【0064】
加算合成回路46a〜46dは、これらのディジタル楽音信号およびディジタル・オーディオ信号を加算合成して、同合成したディジタル・オーディオ信号をレベル設定回路51を介してD/A変換器52に出力する。D/A変換器52は、このディジタル・オーディオ信号をアナログ・オーディオ信号に変換してサウンドシステム53に供給する。そして、サウンドシステム53が前記アナログ・オーディオ信号を発音する。
【0065】
一方、前記レベル設定回路45a〜45dからのディジタル楽音信号およびディジタル・オーディオ信号は加算合成回路54a〜54dにもそれぞれ供給され、同加算合成回路54a〜54dは、これらのディジタル楽音信号およびディジタル・オーディオ信号を加算合成して出力する。
【0066】
そして、マイクロコンピュータ56によるステップS53の処理により、前記ディジタル楽音信号およびディジタル・オーディオ信号を加算合成したディジタル・オーディオ信号はエンコーダ55にてエンコードされて、ブルートゥース・モジュール41に一時的に記憶される。このブルートゥース・モジュール41に一時的に記憶されたディジタル・オーディオ信号は、ステップS54の処理により、同モジュール41から音楽装置10〜30にそれぞれブロードキャスト通信方式(同報通信方式)で送信される。
【0067】
音楽装置10〜30は、前記送信されたディジタル・オーディオ信号をブルートゥース・モジュール11〜31にてそれぞれ受信する。そして、マイクロコンピュータ16,28,38によるステップS14,S26,S34の処理により、前記受信されたディジタル・オーディオ信号はデコーダ13,25,35にてそれぞれデコードされる。これらのデコードされたディジタル・オーディオ信号は、D/A変換器14,26,36にてそれぞれアナログ・オーディオ信号に変換される。そして、これらのアナログ・オーディオ信号はサウンドシステム15,27,37に供給されて発音される。
【0068】
前記ステップS14,S26,S34,S54の処理後、マイクロコンピュータ16,28,38,56は、ステップS12,S22,S32,S42にそれぞれ戻り、前述したステップS12,S22,S32,S42〜ステップS14,S26,S34,S54の処理を繰返し実行して、上述したオーディオ信号のミキシング動作を実行し続ける。
【0069】
上記作動説明からの理解できるように、上記実施形態によれば、複数の音楽装置10〜30からのオーディオ信号(楽音信号を含む)およびMIDIデータは、無線でミキサー装置40に供給されるので、複数の音楽装置10〜30とミキサー装置40とをケーブルで接続する必要がなくなり、ケーブルの配線および結線の手間を省くことができるとともに、各音楽装置10〜30およびミキサー装置40の配置がケーブルによる制限を受けことなく自由になる。
【0070】
また、ミキサー装置40は、オーディオ信号およびMIDIデータを複数の音楽装置10〜30から入力するものであるので、ミキサー装置40をマスターとして機能させるとともに、複数の音楽装置10〜30をスレーブとして機能させるようにしたことにより、トラフィック(情報の転送)を効率的に管理できる。具体的には、ブルートゥースのピコネット接続において、データの送受信は必ずマスターとスレーブとの間で通信を行なっている。このため、仮にあるスレーブから他のスレーブへとデータを送信する場合は一旦あるスレーブからマスターへとデータを送信し、その後、マスターから他のスレーブへとデータを送信する必要がある。あるスレーブを音楽装置、他のスレーブをミキサー装置40にした場合を仮定すると、音楽装置10〜30から送信されたデータは一旦マスターにて受信され、その後マスターからミキサー装置40へと送信されることになるが、このようにすると一つのデータを2回送らなければならず、通信トラフィックが増大してしまうとともに、データが届くまでの時間遅延も増大してしまう。ところが、ミキサー装置40をマスターとすると、スレーブである各音楽装置10〜30から一度のデータ送信でミキサー装置40へとデータが送信されるので、通信トラフィックの増大および時間遅延の増大を防ぐことができる。
【0071】
しかも、ミキサー装置40は、オーディオ信号およびMIDIデータをアイソクロナス通信方式で複数の音楽装置10〜30から受信するように構成したので、オーディオ信号およびMIDIデータを比較的高い通信レートで送信できて、比較的遅れの少ない通信ができる。具体的には、ブルートゥースのピコネット接続においては、前述したとおりSCOリンクとACLリンクとがある。SCOリンクは、一定の通信速度(64kbps)が確保されたリアルタイム音声通信に適した最大3チャンネルの通信リンクである。一方、ACLリンクは、通信速度がデータトラフィック等により変化する本来なら音声通信には向いていない通信リンクである。一見、SCLリンクの方がミキサー装置40に適しているように思われるが、ACLリンクは最大7チャンネル、最大の通信速度も高く(例えば、最大432.6kbps)、高音質のオーディオデータを送信可能であり、しかもACLリンクの中にも非同期通信方式、アイソクロナス通信方式およびブロードキャスト通信方式があって、このうちのアイソクロナス通信方式は比較的時間遅延が少ない方式である。したがって、本実施形態においては、この通信速度で、比較的遅延の少ないACLリンクのアイソクロナス通信方式を採用することで比較的能力の高いミキサー装置40を実現した。なお、高能力を要求しなければ、SCOリンクを採用して最大3チャンネルのミキサー装置40を実現してもよい。
【0072】
また、各音楽装置10〜30は、ミキサー装置40にてミキシングされたオーディオ信号を受信して再生するので、複数のオーディオ信号のミキシング結果が各音楽装置10〜30の位置でモニターすることができる。この場合のオーディオ信号の送信は、ブロードキャスト通信方式(同報通信方式)で行なわれるので、トラフィック量を増大させることなく、トラフィックを効率的に管理できる。具体的には、ブロードキャスト通信方式はデータを受信したスレーブ側がデータを受信した旨をマスターに返送する必要がなく、しかも一度に複数のスレーブに対して同一のデータを送信できるので、トラフィック効率を高くすることができる。なお、各スレーブにおいてデータを受信した旨をマスターに返送しなことにより、確実にデータが届く保証はなくなるが、ミキシング結果の確認程度であれば、多少のデータの損失は問題にはならない。この場合、データ損失に基づくノイズ発生を防ぐため、データ平滑化のためのフィルタを用いるとよい。
【0073】
また、このようなミキサー装置40と音楽装置10〜30との通信条件は、ステップS10、S11,S20,S21,S30,S31,S40,S41の処理より設定されるので、ミキサー装置40と複数の音楽装置10〜30の組合せが変更されても、同変更に迅速に対応できる。
【0074】
さらに、上記図2の機能ブロック図を用いた作動説明では具体的に説明しなかったが、ミキサー装置40には、図3に示すように、他の音楽装置84からオーディオ入力回路83に有線でオーディオ信号を入力することもでき、このオーディオ信号をミキシングすることも可能である。また、ミキサー装置40には、図3に示すように、他の音楽装置78からMIDIデータを有線で入力することもでき、このMIDIデータに基づいて音源回路81で生成したオーディオ信号をミキシングすることも可能である。したがって、無線通信手段を有さない他の音楽装置によるオーディオ信号およびMIDIデータに基づくオーディオ信号もミキサー装置40でミキシングでき、より多くのオーディオ信号をミキシングできて、豊かな音楽を実現できる。
【0075】
なお、上記実施形態においては、ミキサー装置40に3個の音楽装置10〜30を接続するようにしたが、ミキサー装置40に接続される音楽装置の数はこれに限らず、他の数であってもよい。具体的には、上記実施形態のようにブルートゥース・モジュールを無線通信手段として利用する場合、現在のブルートゥース・バージョン1.0のピコネットは最大7つのスレーブを持つことができるので、7個の音楽装置をスレーブとしてミキサー装置40に無線接続可能である。ただし、スレーブの数が多くなると、ミキサー装置40と各スレーブとの間のデータ転送レートが低くなり、音質が低下するので、3,4個程度の音楽装置をミキサー装置40に接続することが望ましい。しかし、今後のブルートゥース技術の進歩により、データ転送レートが高くなれば、ミキサー装置40に接続される音楽装置の数が増えても高音質でのミキシングが可能である。
【0076】
また、音楽装置10〜30として、電子楽器およびマイクロフォン装置を採用するようにしたが、オーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号の送信可能な音楽装置であれば、いかなる装置を音楽装置として採用してもよいし、その組合せも自由にできる。
【0077】
また、上記実施形態においては、ミキサー装置40に2個の音源回路42a、42bおよび2個のデコーダ43a,43bを用いた場合についてのみ説明したが、音源回路およびデコーダの数も自由に設定できる。また、音楽装置10〜30とは独立してMIDIデータを発生するMIDIデータ発生器47に関しても、その数を増加させてもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、電子楽器機能を備えたミキサー装置40、すなわち楽音信号を発生する音源回路42a,42bを内蔵したミキサー装置40を採用した。しかし、ミキサー装置40としては、電子楽器機能を備えておらず、オーディオ信号のみを受信してミキシングするミキサー装置を採用することもできる。
【0079】
また、電子楽器、マイクロフォン装置などの音楽装置10〜30からMIDIデータやオーディオ信号をミキサー装置40が受信し、オーディオ信号をミキシングしている間に、新たなスレーブである音楽装置がピコネットの通信範囲内に入ってきたときは、この音楽装置をピコネットに加え、前記オーディオ信号のミキシングにも参加させるようにしてもよい。このとき、ミキサー装置40において予め設定されたスレーブである音楽装置であればピコネットに加え、それ以外の場合にはピコネットに加えないようにするのがよい。また、オーディオ信号をミキシングしている間に、一つまたは複数の音楽装置(スレーブ)がピコネットの通信範囲から外れたとき、あるいは同音楽装置の電源が切られたときは、ピコネットから外すようにするとよい。
【0080】
また、各チャンネルのデータ送受信時間遅延を吸収するため、所定時間分のオーディオデータを蓄積するバッファを設け(例えば、各特性制御回路44の前段に設け)、各チャンネルのデータを同期させて出力するようにしてもよい。このようにすると、多少の時間遅延は発生するものの、データ送信時間遅延があっても、音が途切れることがなくなる。
【0081】
また、上記実施形態においては、音楽装置10,20として鍵盤を有する電子楽器を採用するようにした。しかし、鍵盤以外の演奏操作子を有する電子楽器、例えば弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の電子楽器を採用することもできる。
【0082】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変形も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るネットワークを示すブロック図である。
【図2】 図1のネットワークをより詳細に示す機能ブロック図である。
【図3】 図1および図2の音楽装置(電子楽器)およびミキサー装置の具体例を示すブロック図である。
【図4】 図1および図2のミキサー装置および音楽装置にて実行されるリンク設定およびデータの送受信に関係するプログラムの前半部分を示すフローチャートである。
【図5】 同プログラムの後半部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10〜30…音楽装置、40…ミキサー装置、11,21,31,41…ブルートゥース・モジュール、12,22,47…MIDIデータ発生器、15,27,37,53…サウンドシステム、16,28,38,56…マイクロコンピュータ、23,42a,42b…音源回路、32…マイクロフォン、44a〜44d…特性制御回路、45a〜45d,51…レベル設定回路、46a〜46d,54a〜54d…加算合成回路。
Claims (9)
- 複数の音楽装置にてそれぞれ生成されたオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号を入力し、同入力したオーディオ信号または同入力したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成されたオーディオ信号をミキシングするミキサー装置において、
前記複数の音楽装置をスレーブとして機能させるとともに自身をマスターとして機能させて同複数の音楽装置との無線通信を可能とし、前記複数の音楽装置に対して前記オーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号の送信をそれぞれ要求し、同送信要求に応答した前記複数の音楽装置からの前記オーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号をそれぞれ受信する無線通信部と、
前記無線通信部にて受信したオーディオ信号または前記無線通信部にて受信したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号をミキシングするミキシング部とを備えたミキサー装置。 - 前記請求項1に記載したミキサー装置において、
前記無線通信部は、前記オーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号をアイソクロナス通信方式で前記複数の音楽装置から受信するようにしたミキサー装置。 - 前記請求項1または2に記載したミキサー装置において、さらに
前記ミキシング部にてミキシングされたオーディオ信号を前記無線通信部を介して前記複数の音楽装置に送信するミキシング信号送信手段を設けたミキサー装置。 - 前記請求項3に記載したミキサー装置において、
前記無線通信部は、前記ミキシング部にてミキシングされたオーディオ信号を前記複数の音楽装置にブロードキャスト通信方式で送信するようにしたミキサー装置。 - 前記請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載したミキサー装置において、さらに
前記複数の音楽装置との無線接続を確立した状態で前記複数の音楽装置との通信条件を設定する通信条件設定手段を設けたミキサー装置。 - 前記請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載したミキサー装置において、さらに
前記複数の音楽装置とは異なる他の音楽装置に有線接続されていて、同他の音楽装置から出力されるオーディオ信号またはオーディオ信号を生成するためのオーディオ信号生成用信号を有線で入力する有線入力手段を設け、
前記ミキシング部を、前記無線通信部にて受信したオーディオ信号または前記無線通信部にて受信したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号に加えて、前記有線入力手段にて入力したオーディオ信号または前記有線入力手段にて入力したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号もミキシングするように構成したミキサー装置。 - 前記請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載したミキサー装置において、さらに
前記複数の音楽装置とは独立してオーディオ信号を発生するオーディオ信号発生手段を設け、
前記ミキシング部を、前記無線通信部にて受信したオーディオ信号または前記無線通信部にて受信したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号に加えて、前記オーディオ信号発生手段にて発生されたオーディオ信号もミキシングするように構成したミキサー装置。 - 複数のオーディオ信号をミキシングするミキサー装置と無線通信可能に構成した音楽装置であって、
前記ミキシングされるオーディオ信号または前記ミキシングされるオーディオ信号を生成するためのオーディオ信号生成用信号を発生するミキシング用信号発生手段と、
前記ミキシング用信号発生手段から発生されたオーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号を前記ミキサー装置に無線送信するとともに、前記無線送信したオーディオ信号または前記無線送信したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号を含み、前記ミキサー装置にてミキシングされるとともに同ミキサー装置から無線送信されたミキシング信号を受信する無線通信部と、
前記無線通信部にて受信したオーディオ信号を再生する再生手段とを備えた音楽装置。 - 複数の音楽装置から無線送信されたオーディオ信号またはオーディオ信号を生成するためのオーディオ信号生成用信号を受信する無線通信部を備え、前記無線通信部にて受信したオーディオ信号または前記無線通信部にて受信したオーディオ信号生成用信号に基づいて生成したオーディオ信号をミキシングするミキサー装置に適用されるコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、
前記無線通信部を、
前記複数の音楽装置をスレーブとするマスターとして機能させて、
前記複数の音楽装置に対して前記オーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号の送信を要求するように動作させ、かつ
同送信要求に応答した前記複数の音楽装置からの前記オーディオ信号またはオーディオ信号生成用信号を受信するように動作させるコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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