JP3705956B2 - プログラム管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラントを制御するコントローラのプログラムを作成するプログラム管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は従来のプログラム管理装置を含むプラント制御装置を示す構成図であり、図において、1はアプリケーションプログラムを実行して、プラントを制御するコントローラ、2はコントローラ1が実行するアプリケーションプログラムを生成するとともに、そのアプリケーションプログラム等を修正するプログラム管理装置、3は例えばイーサネット等の専用データウエイである。
【0003】
図12は従来のプログラム管理装置を示す構成図であり、図において、11は新規なシートを定義するシート定義手段、12はシート定義手段11により定義されたシートにシンボルを配置して、アプリケーションプログラムのソースコードを作成するソースコード作成手段、13はソースコード作成手段12により作成されたソースコードをオブジェクトコードに変換するオブジェクトコード生成手段であり、オブジェクトコード生成手段13はシート定義手段11によって先に定義されたシートに係るソースコードから順番にオブジェクトコードに変換する。
【0004】
14はオブジェクトコードのコード部を生成するオブジェクトコード生成手段13のコード部生成手段、15は各シンボルの中間データ(入力データ又は出力データ)を生成するオブジェクトコード生成手段13の中間データ部割付手段、16は各シンボルのパラメータを生成するオブジェクトコード生成手段13のパラメータ部割付手段、17はシートに配置された全てのシンボルに係るソースコードがオブジェクトコードに変換されたか否かを判定するオブジェクトコード生成手段13のシンボル終了判定手段、18は1つのシートに配置されたシンボルに係るオブジェクトコードをまとめて出力(例えば、ファイル出力)するオブジェクトコード生成手段13のオブジェクトコード出力手段である。
【0005】
図13はプログラム管理装置が生成するアプリケーションプログラムの構成を示す説明図であり、図において、21はシートに配置するシンボルであり、シンボル21はコントローラ1が実行するアプリケーションプログラムのソースコードを構成するPOL(演算用言語)を示す印である。また、シンボル21の種類は、アナログ演算用としては、例えば、PIDP,HIMONI,P,SET等があり、デジタル演算用としては、例えば、AND,OR,NOT等がある。
【0006】
22,23は各シンボルを接続する接続線、24はシンボル21に設定するパラメータ、25はオブジェクトコードのコード部であり、コード部25はプログラムのニーモニックを記憶する部分である。26はオブジェクトコードのデータ部であり、データ部26はシンボル21のパラメータ定数を格納する部分である(シンボル21の場合、3つのパラメータ(P,I,D)を有しているので、3つのパラメータ定数を格納する)。27はオブジェクトコードの中間データ部であり、中間データ部27は各シンボルの入出力データである中間データを格納する。
【0007】
次に動作について説明する。
プラントを制御するコントローラ1は、アプリケーションプログラムにしたがって動作するので、コントローラ1を動作させるためには、アプリケーションプログラムを生成する必要がある。
そのアプリケーションプログラムは、以下に示すように、プログラム管理装置2が生成する。
【0008】
まず、シート定義手段11は、新規なシート(プログラム作成の最小単位)を実行順に定義する。ただし、新規なシートを定義する段階では、そのシートにシンボル等がまったく配置されておらず、いわゆる空のファイルと同様の状態である。
【0009】
ソースコード作成手段12は、シート定義手段11が新規なシートを定義すると、図13(a)に示すように、その新規なシートにシンボル21を配置するとともに、そのシンボル21を接続する接続線22,23,そのシンボル21のパラメータ24,中間データ等を設定して、アプリケーションプログラムのソースコードを作成する。
【0010】
そして、オブジェクトコード生成手段13は、ソースコード作成手段12がアプリケーションプログラムのソースコードを作成すると、シート定義手段11によって先に定義されたシートに係るソースコードから順番にオブジェクトコードに変換する。
例えば、図14のテーブル31に示すように、シート1,シート2,シート3,シート4,シート5の順番でシートを定義した場合には、シート1,シート2,シート3,シート4,シート5の順番で、それらのシートに係るソースコードをオブジェクトコードに変換する(図14のテーブル32を参照)。
【0011】
このようにして、アプリケーションプログラムのオブジェクトコードが生成されると、オブジェクトコード生成手段13のオブジェクトコード出力手段18が専用データウエイ3を介して、そのオブジェクトコードをコントローラ1に転送する。
コントローラ1は、プログラム管理装置2からオブジェクトコードを受けると、そのオブジェクトコードのコード部25及びデータ部26をROMに記憶し、そのオブジェクトコードの中間データ部27をRAMに記憶する。
その後、コントローラ1は、そのオブジェクトコードを順番に実行する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来のプログラム管理装置は以上のように構成されているので、シート定義手段11によって先に定義されたシートに係るソースコードから順番にオブジェクトコードに変換する関係上、シート作成後、シートの実行順序を入れ替える必要が生じると、該当シートのソースコードを再作成(シンボルの再配置等)しなければならない課題があった。
特に、シートとシートの間に別のシートを挿入する必要がある場合、新たに挿入されたシート以降に位置するシートのソースコードは全て再作成する必要がある。
【0013】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、シート単位の実行順序を柔軟に設定変更することができるプログラム管理装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るプログラム管理装置は、ソースコードをオブジェクトコードに変換する際、任意のシートに配置されているシンボルの種類がマクロシンボルであるか、通常のシンボルであるのかを判定し、任意のシートに配置されているシンボルの種類が通常のシンボルである場合、同一のシートに係るソースコードを既にオブジェクトコードに変換していれば、その変換済みのオブジェクトコードを引用し、任意のシートに配置されているシンボルの種類がマクロシンボルである場合、そのマクロシンボルのオブジェクトコードを引用するようにしたものである。
【0015】
この発明に係るプログラム管理装置は、同一のシートに対して複数の実行順序の設定を許容する実行順序設定手段を設けたものである。
【0017】
この発明に係るプログラム管理装置は、変換済みのオブジェクトコードを引用する場合、中間データ部を再割付するオブジェクトコード生成手段を設けたものである。
【0018】
この発明に係るプログラム管理装置は、変換済みのオブジェクトコードを引用する場合、中間データ部とパラメータ部を再割付するオブジェクトコード生成手段を設けたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるプログラム管理装置を示す構成図であり、図において、51は新規なシートを定義するシート定義手段、52はシート定義手段51により定義されたシートにシンボルを配置して、アプリケーションプログラムのソースコードを作成するソースコード作成手段、53はシート定義手段51により定義されたシートの実行順序を設定する実行順序設定手段、54はソースコード作成手段52により作成されたソースコードのうち、実行順序設定手段53により設定された実行順序が早いシートに係るソースコードから順番にオブジェクトコードに変換するオブジェクトコード生成手段である。
【0027】
55はオブジェクトコードのコード部を生成するオブジェクトコード生成手段54のコード部生成手段、56は各シンボルの中間データ(入力データ又は出力データ)を生成するオブジェクトコード生成手段54の中間データ部割付手段、57は各シンボルのパラメータを生成するオブジェクトコード生成手段54のパラメータ部割付手段、58はシートに配置された全てのシンボルに係るソースコードがオブジェクトコードに変換されたか否かを判定するオブジェクトコード生成手段54のシンボル終了判定手段、59は1つのシートに配置されたシンボルに係るオブジェクトコードをまとめて出力(例えば、ファイル出力)するオブジェクトコード生成手段54のオブジェクトコード出力手段である。
なお、図2はこの発明の実施の形態1によるプログラム管理方法を説明する動作フロー図である。
【0028】
次に動作について説明する。
プラントを制御するコントローラ1は、アプリケーションプログラムにしたがって動作するので、コントローラ1を動作させるためには、アプリケーションプログラムを生成する必要がある(図11を参照)。
そのアプリケーションプログラムは、以下に示すように、プログラム管理装置2が生成する。
【0029】
まず、シート定義手段51は、新規なシート(プログラム作成の最小単位)を順番に定義する
図2の例では、テーブル61に示すように、シート1,シート2,シート3,シート4,シート5の順番で、5つのシートを定義している。
ただし、新規なシートを定義する段階では、そのシートにシンボル等がまったく配置されておらず、いわゆる空のファイルと同様の状態である。
【0030】
ソースコード作成手段52は、シート定義手段51が新規なシートを定義すると、図13(a)に示すように、その新規なシートにシンボル21を配置するとともに、そのシンボル21を接続する接続線22,23,そのシンボル21のパラメータ24,中間データ等を設定して、アプリケーションプログラムのソースコードを作成する。
【0031】
一方、実行順序設定手段53は、シート定義手段51が新規なシートを定義すると、シート定義手段51により定義された各シートの実行順序を設定する。
具体的には、図2に示すように、例えば、シート1,シート4,シート2,シート3,シート5の順番で実行する旨を定義する実行順序テーブル62を作成する。
【0032】
そして、オブジェクトコード生成手段54は、実行順序設定手段53がシートの実行順序を設定すると、ソースコード作成手段52により作成されたソースコードのうち、実行順序設定手段53により設定された実行順序が早いシートに係るソースコードから順番にオブジェクトコードに変換する。
即ち、シート1,シート4,シート2,シート3,シート5の順番で、それらのシートに係るソースコードをオブジェクトコードに変換する(図2のテーブル63を参照)。
【0033】
このようにして、アプリケーションプログラムのオブジェクトコードが生成されると、オブジェクトコード生成手段54のオブジェクトコード出力手段59が専用データウエイ3を介して、そのオブジェクトコードをコントローラ1に転送する。
コントローラ1は、プログラム管理装置2からオブジェクトコードを受けると、そのオブジェクトコードのコード部25及びデータ部26をROMに記憶し、そのオブジェクトコードの中間データ部27をRAMに記憶する。
その後、コントローラ1は、そのオブジェクトコードを順番に実行する。
【0034】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、ソースコード作成手段52により作成されたソースコードのうち、実行順序設定手段53により設定された実行順序が早いシートに係るソースコードから順番にオブジェクトコードに変換するように構成したので、シートの実行順序を入れ替える場合でも、該当シートのソースコードを再作成することなく、単に、実行順序テーブル62の内容を変更するだけで、シートの実行順序を入れ替えることができる効果を奏する。
また、シートとシートの間に別のシートを挿入する必要がある場合でも、新たに挿入されたシート以降に位置するシートのソースコードを再作成することなく、単に、実行順序テーブル62の内容を変更するだけで、別のシートを挿入することができる効果を奏する。
【0035】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2によるプログラム管理装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
53aは図1の実行順序設定手段53と同様に、シート定義手段51により定義されたシートの実行順序を設定する実行順序設定手段であるが、実行順序設定手段53aは同一のシートに対して複数の実行順序の設定を許容する設定手段である。54aは図1のオブジェクトコード生成手段54と同様に、ソースコード作成手段52により作成されたソースコードのうち、実行順序設定手段53aにより設定された実行順序が早いシートに係るソースコードから順番にオブジェクトコードに変換するオブジェクトコード生成手段であるが、オブジェクトコード生成手段54aはソースコードをオブジェクトコードに変換する際、同一のシートに係るソースコードを既にオブジェクトコードに変換している場合、その変換済みのオブジェクトコードを引用する生成手段である。
【0036】
71は引用元のシートが存在するか否かを判定する引用元チェック手段、72は引用元のシートが存在する場合、既に変換済みのシートのオブジェクトコードを引用するオブジェクトコード取得手段、73はオブジェクトコード取得手段72により引用されたオブジェクトコードの中間データ部を再割付する中間データ部再割付手段、74はオブジェクトコード取得手段72により引用されたオブジェクトコードに対して、全ての中間データを再割付したか否かを判定するシンボル終了判定手段である。
なお、図4はこの発明の実施の形態2によるプログラム管理方法を説明する動作フロー図である。
【0037】
次に動作について説明する。
上記実施の形態1では、シート定義手段51により定義された各シートを1回だけ実行するものについて示したが、シート定義手段51により定義された同一のシートを2回以上実行するようにしてもよい。
【0038】
具体的には、図4の実行順序テーブル62aに示すように、実行順序設定手段53aが、実行順序の1番目と3番目にシート1を割り当てると、オブジェクトコード生成手段54aはソースコードをオブジェクトコードに変換する際、同一のシートに係るソースコードを既にオブジェクトコードに変換しているか否かを判定する。
【0039】
この例の場合、実行順序が1番目,2番目,4番目,5番目のシートに係るソースコードを変換する際には、そのソースコードと同じソースコードを過去に変換していないので、上記実施の形態1と同様に、そのソースコードをオブジェクトコードに変換する。
しかし、実行順序が3番目のシートは、実行順序が1番目のシートと同一であるため、3番目のシートに係るソースコードと同じソースコードを既にオブジェクトコードに変換している(1番目のシートに係るソースコードは、既にオブジェクトコードに変換している)。
【0040】
そこで、3番目のシートに係るソースコードはオブジェクトコードに変換せずに、1番目のシートに係るオブジェクトコードを、3番目のシートに係るオブジェクトコードとして引用する(図4のテーブル63aを参照)。
ただし、1番目のシートに係るオブジェクトコードを引用する場合でも、柔軟なアプリケーションプログラムの作成を可能にするため、オブジェクトコード取得手段72がオブジェクトコードを引用した後、中間データ部再割付手段73がそのオブジェクトコードの中間データ部を再割付する(図5の下線部は再割付をした部分である)。
【0041】
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、ソースコードをオブジェクトコードに変換する際、同一のシートに係るソースコードを既にオブジェクトコードに変換している場合、その変換済みのオブジェクトコードを引用するように構成したので、一部のシートは実際にソースコードを作成することなく、オブジェクトコードを取得することができる効果を奏する。
また、オブジェクトコードのパラメータ部を共有できるため、速やかにアプリケーションプログラムを作成することができるとともに、アプリケーションプログラムの保守性を高めることができる効果がある。
【0042】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3によるプログラム管理装置を示す構成図であり、図において、図3と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
54bはオブジェクトコード生成手段54aと同様に、同一のシートに係るソースコードを既にオブジェクトコードに変換している場合、その変換済みのオブジェクトコードを引用するオブジェクトコード生成手段であるが、変換済みのオブジェクトコードを引用する際、中間データ部とパラメータ部を再割付する生成手段である。
81はオブジェクトコード取得手段72により引用されたオブジェクトコードのパラメータ部を再割付するパラメータ部再割付手段、82はパラメータ部再割付手段81により再割付されたパラメータ部にパラメータ値を再設定するパラメータ値再設定手段である。
【0043】
次に動作について説明する。
上記実施の形態2では、変換済みのオブジェクトコードを引用する場合、中間データ部を再割付するものについて示したが、変換済みのオブジェクトコードを引用する場合、中間データ部とパラメータ部を再割付するようにしてもよい。
ただし、この場合、引用元のパラメータ部と異なるパラメータ値を設定することができるようにするため、この実施の形態3では、パラメータ部再割付手段81により再割付されたパラメータ部にパラメータ値を再設定するパラメータ値再設定手段82を設けている(図7の下線部は再割付をした部分である)。
これにより、この実施の形態3によれば、上記実施の形態2と同様の効果を奏するとともに、パラメータ部を再割付する分、更に柔軟なアプリケーションプログラムの作成が可能になる。
【0044】
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態3によるプログラム管理装置を示す構成図であり、図において、図6と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
91は任意のシートに埋め込むシートをマクロシンボルとして定義するマクロシンボル定義手段、54cはオブジェクトコード生成手段54bと同様に、同一のシートに係るソースコードを既にオブジェクトコードに変換している場合、その変換済みのオブジェクトコードを引用するオブジェクトコード生成手段であるが、任意のシートに係るソースコードをオブジェクトコードに変換する際、そのマクロシンボルのオブジェクトコードを引用する生成手段である。
92はシンボルの種類がマクロシンボルであるか、通常のシンボルであるかを判定するマクロシンボル判定手段、93はシートに配置された全てのシンボルに係るソースコードがオブジェクトコードに変換されたか否かを判定するシンボル終了判定手段である。
【0045】
次に動作について説明する。
上記実施の形態3では、同一のシートに係るソースコードを既にオブジェクトコードに変換している場合、その変換済みのオブジェクトコードを引用するものについて示したが、マクロシンボルが埋め込まれたシートに係るソースコードをオブジェクトコードに変換する際、そのマクロシンボルのオブジェクトコードを引用するようにしてもよい。
【0046】
即ち、任意のシートの一部に他のシートを埋め込む場合、マクロシンボル定義手段91が他のシート(図9(a)を参照)をマクロシンボルとして定義し、そのマクロシンボルを任意のシートに配置するようにする(図9(b)を参照)。
【0047】
これにより、オブジェクトコード生成手段54cは、ソースコードをオブジェクトコードに変換する際、任意のシートに配置されているシンボルの種類が、マクロシンボルであるか、通常のシンボルであるかを判定する。
通常のシンボルの場合には、上記実施の形態3と同様に処理するが、マクロシンボルの場合には、そのマクロシンボルのソースコードをオブジェクトコードに変換せず、そのマクロシンボルのオブジェクトコードを引用する。
【0048】
なお、図10は任意のシートに係るオブジェクトコードであるが、点線で囲まれている部分が、他のシートから引用されたマクロシンボルのオブジェクトコードである。
【0049】
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、任意のシートに埋め込むシートをマクロシンボルとして定義するマクロシンボル定義手段91を設け、任意のシートに係るソースコードをオブジェクトコードに変換する際、そのマクロシンボルのオブジェクトコードを引用するように構成したので、同じようなロジックを含むシートを追加する場合、共通するロジックの部分を新たに作成することなく、オブジェクトコードを取得することができる効果を奏する。
また、共通するロジックの部分を変更する必要が生じても、引用元のシートのロジックを修正するだけで、ロジックの変更を完了することができるので、アプリケーションプログラムの保守性を高めることができる効果を奏する。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ソースコード作成手段により作成されたソースコードのうち、実行順序設定手段により設定された実行順序が早いシートに係るソースコードから順番にオブジェクトコードに変換するオブジェクトコード生成手段を設けるように構成したので、シートの実行順序を入れ替える場合でも、該当シートのソースコードを再作成することなく、シートの実行順序を入れ替えることができる効果がある。
また、シートとシートの間に別のシートを挿入する必要がある場合でも、新たに挿入されたシート以降に位置するシートのソースコードを再作成することなく、別のシートを挿入することができる効果がある。
また、この発明によれば、ソースコードをオブジェクトコードに変換する際、任意のシートに配置されているシンボルの種類がマクロシンボルであるか、通常のシンボルであるのかを判定し、任意のシートに配置されているシンボルの種類が通常のシンボルである場合、同一のシートに係るソースコードを既にオブジェクトコードに変換していれば、その変換済みのオブジェクトコードを引用するように構成したので、一部のシートは実際にソースコードを作成することなく、オブジェクトコードを取得することができる効果がある。
任意のシートに配置されているシンボルの種類がマクロシンボルである場合、そのマクロシンボルのオブジェクトコードを引用するように構成したので、同じようなロジックを含むシートを追加する場合、共通するロジックの部分を新たに作成することなく、オブジェクトコードを取得することができる効果がある。
また、共通するロジックの部分を変更する必要が生じても、引用元のシートのロジックを修正するだけで、ロジックの変更を完了することができるので、アプリケーションプログラムの保守性を高めることができる効果がある。
【0051】
この発明によれば、同一のシートに対して複数の実行順序の設定を許容する実行順序設定手段を設けるように構成したので、同一のシートを複数回実行することができる効果がある。
【0053】
この発明によれば、変換済みのオブジェクトコードを引用する場合、中間データ部を再割付するオブジェクトコード生成手段を設けるように構成したので、柔軟なアプリケーションプログラムの作成が可能になる効果がある。
【0054】
この発明によれば、変換済みのオブジェクトコードを引用する場合、中間データ部とパラメータ部を再割付するオブジェクトコード生成手段を設けるように構成したので、柔軟なアプリケーションプログラムの作成が可能になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるプログラム管理装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるプログラム管理方法を説明する動作フロー図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるプログラム管理装置を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるプログラム管理方法を説明する動作フロー図である。
【図5】 オブジェクトコードの内容を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態3によるプログラム管理装置を示す構成図である。
【図7】 オブジェクトコードの内容を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態4によるプログラム管理装置を示す構成図である。
【図9】 マクロシンボルの挿入例を示す説明図である。
【図10】 オブジェクトコードの内容を示す説明図である。
【図11】 従来のプログラム管理装置を含むプラント制御装置を示す構成図である。
【図12】 従来のプログラム管理装置を示す構成図である。
【図13】 プログラム管理装置が生成するアプリケーションプログラムの構成を示す説明図である。
【図14】 従来のプログラム管理方法を説明する動作フロー図である。
【符号の説明】
51 シート定義手段、52 ソースコード作成手段、53,53a 実行順序設定手段、54,54a,54b,54c オブジェクトコード生成手段、91 マクロシンボル定義手段。
Claims (4)
- 新規なシートを定義するシート定義手段と、上記シート定義手段により定義されたシートにシンボルを配置して、アプリケーションのソースコードを作成するソースコード作成手段と、上記シート定義手段により定義されたシートの実行順序を設定する実行順序設定手段と、上記ソースコード作成手段により作成されたソースコードのうち、上記実行順序設定手段により設定された実行順序が早いシートに係るソースコードから順番にオブジェクトコードに変換するオブジェクトコード生成手段とを備えたプログラム管理装置において、任意のシートに埋め込むシートをマクロシンボルとして定義するマクロシンボル定義手段を設け、上記オブジェクトコード生成手段は、ソースコードをオブジェクトコードに変換する際、任意のシートに配置されているシンボルの種類がマクロシンボルであるか、通常のシンボルであるのかを判定し、任意のシートに配置されているシンボルの種類が通常のシンボルである場合、同一のシートに係るソースコードを既にオブジェクトコードに変換していれば、その変換済みのオブジェクトコードを引用し、任意のシートに配置されているシンボルの種類がマクロシンボルである場合、そのマクロシンボルのオブジェクトコードを引用することを特徴とするプログラム管理装置。
- 実行順序設定手段は、同一のシートに対して複数の実行順序の設定を許容することを特徴とする請求項1記載のプログラム管理装置。
- オブジェクトコード生成手段は、変換済みのオブジェクトコードを引用する場合、中間データ部を再割付することを特徴とする請求項1記載のプログラム管理装置。
- オブジェクトコード生成手段は、変換済みのオブジェクトコードを引用する場合、中間データ部とパラメータ部を再割付することを特徴とする請求項1記載のプログラム管理装置。
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