JP3702959B2 - テレビジョン受像機のキャビネットおよびキャビネット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機のキャビネットおよびキャビネットに関し、特に二股プラグが挿入されるテレビジョン受像機のキャビネットおよびキャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のキャビネットとして、二股プラグのそれぞれの接点を挿入可能な挿入穴を形成したものが知られている。このキャビネットでは、二股プラグの各接点の断面外周と略同寸あるいは少し寸法の小さな挿入穴をキャビネット後面に形成し、この挿入穴に対して二股プラグの各接点を嵌合している。また、実開昭55−104882号公報には二股プラグの各接点と嵌り合うエ字状の2個の透孔を設けたキャビネットが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のキャビネットにおいては、二股プラグの複数回の挿抜によって嵌合を維持する力が低下する問題があった。すなわち、上述の2つの従来技術では、いずれにおいてもキャビネットに対して二股プラグの接点を強く嵌め込んでいるので、複数回の挿抜によって挿入穴の径が拡張し、二股プラグを挿入した状態で維持する力が低下してしまう。さらに、上述の2つの従来技術のいずれにおいても挿入穴に対して特定形状の接点を有する二股プラグしか挿入できず、平板状の接点を有するプラグと円柱状の接点を有するプラグの双方を挿入可能な挿入穴は存在したものの、3つの接点形状に対応する挿入穴は存在せず、キャビネットに2種類の穴を形成して一方に2種類のプラグ、他方に他の1種類のプラグを挿入するように構成していた。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、二股プラグを複数回挿入しても挿入状態を維持する力が低下せず、また、一つのキャビネットで複数形状の二股プラグに対応可能なテレビジョン受像機のキャビネットおよびキャビネットを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、壁面に対して貫通された第1および第2の挿入穴に対して二股プラグのそれぞれの接点が挿入されるテレビジョン受像機のキャビネットにおいて、上記第1の挿入穴は略矩形であり、上記第2の挿入穴は、略矩形状の2つの矩形穴と略円弧状の穴とが連結されて形成される穴であって、一方の矩形穴の長手辺は上記第1の挿入穴の長手辺と略平行であり、上記一方の矩形穴の短手辺に他方の矩形穴の長手辺が上記第1の挿入穴の長手辺と略ハの字を形成する所定角度に配向されつつ連結され、上記一方の矩形穴にて上記第1の挿入穴から遠い位置にある長手辺に略円弧状の穴が連結されて形成され、上記第1の挿入穴の両長手辺の縁からキャビネット内側に延設されるとともに上記第1の挿入穴の内側に向けて傾斜された第1のリブと、上記第2の挿入穴にて上記第1の挿入穴側に位置する縁および上記略円弧状の穴の縁からキャビネット内側に垂設された第2のリブとを具備する構成としてある。
【0005】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、キャビネットの壁面に対して貫通した第1および第2の挿入穴を形成し、各穴に対して二股プラグの各接点を挿入する。この挿入に際して3種類の形状のプラグに対応するため、当該3種類の形状のプラグを挿入可能な穴の形状を採用してある。さらに、キャビネットに対して二股プラグが挿入した状態で維持する力を、二股プラグの複数回の挿抜によって低下させないようにキャビネットの内側にリブを形成してある。
【0006】
すなわち、第1の挿入穴は略矩形であり、2つの矩形穴が連結された略「く」の字状の穴に略円弧状の穴を連結して形成される形状の穴として第2の挿入穴を形成する。第2の挿入穴にこの形状を採用することによって、3種類の形状の二股プラグに対応することができる。具体的には、平板状の接点を対抗させた日本,米国向けプラグと平板状の接点をハの字状に垂設したヨーロッパ向けプラグと略円柱状の接点を有するイギリス向けプラグとに対応することができる。
【0007】
第2の矩形穴にて一方の矩形穴の長手辺は、上記第1の挿入穴の長手辺と略平行であるので、これらの平行な長手辺に上記日本,米国向けプラグの各平板を当接させながら挿入することができる。第2の矩形穴にて上記一方の矩形穴の短手辺に他方の矩形穴の長手辺が上記第1の挿入穴の長手辺と略ハの字を形成する所定角度に配向されつつ連結されているので、これらハの字を形成する穴の縁に上記ヨーロッパ向けプラグの各接点を当接させながら挿入することができる。第2の挿入穴にて上記一方の矩形穴にて上記第1の挿入穴から遠い位置にある長手辺に略円弧状の穴が連結されて形成されているので、当該円弧状の穴と第1の挿入穴の長手辺の縁に上記イギリス向けプラグの各接点を当接させながら挿入することができる。
【0008】
さらに、キャビネット内側にて第1の挿入穴の内側に傾斜した第1のリブとキャビネット内側にて第2の挿入穴の縁に垂設した第2のリブとの組で二股プラグの接点に付勢力を作用させることにより、二股プラグがキャビネットに差し込まれた状態で維持する。すなわち、第1のリブが第1の挿入穴の内側に向けて傾斜していることにより、第1の挿入穴に挿入された二股プラグの接点は第1の挿入穴の内側に向けた付勢力を受ける。
【0009】
第2の挿入穴の縁には第2のリブが形成されているので、第2の挿入穴に挿入された二股プラグの接点は当該第2のリブに当接する。この接点は上記第1のリブによって付勢力を受けているが、当該第2のリブに当接することでその反作用を受け、二股プラグがキャビネットに挿入された状態で維持される。このように、本発明では嵌合によって二股プラグの挿入状態を維持するわけではないので、二股プラグの挿抜を繰り返しても挿入穴が拡張することもなく、挿入状態を維持する力を低下させることがない。
【0010】
また、請求項2にかかる発明は、壁面に対して貫通された第1および第2の挿入穴に対して二股プラグのそれぞれの接点が挿入されるキャビネットにおいて、上記第1の挿入穴と第2の挿入穴のいずれかの縁からキャビネット内側に延設されるとともに上記挿入される二股プラグの接点側に向けて傾斜された第1のリブと、上記第1の挿入穴と第2の挿入穴のいずれかの縁からキャビネット内側に垂設されるとともに上記第1のリブの傾斜によって上記二股プラグの一方の接点に作用する付勢力の反作用を上記二股プラグの他方の接点に作用させる第2のリブとを具備し、上記第1のリブは、上記第1の挿入穴の縁にて対面する位置に2つ形成されており、一方は上記挿入される二股プラグの両接点の内側から外側に向けて傾斜され、他方は上記挿入される二股プラグの両接点の外側から内側に向けて傾斜されている構成としてある。
【0011】
すなわち、キャビネットの内側で傾斜された第1のリブで二股プラグの一方の接点に付勢力を作用させ、キャビネットの内側に垂設された第2のリブで二股プラグの他方の接点に対してこの付勢力の反作用を作用させる。この結果、二股プラグ全体では、両接点を内側から外側に向けて押し広げる力、あるいは、両接点を外側から内側に向けて押し狭める力として作用する。従って、キャビネット内部で第1および第2のリブが二股プラグの各接点に対して力を作用させ、挿入状態を維持する。
【0012】
本発明では、第1および第2のリブが組になっており、第1のリブによって二股プラグの接点の一方に付勢力を作用させることができればよい。従って、第1および第2のリブは第1の挿入穴と第2の挿入穴のいずれの縁に形成されていても良い。すなわち、第1の挿入穴の縁に第1のリブが形成され、第2の挿入穴の縁に第2のリブが形成されていても良いし、第1の挿入穴の縁に第2のリブが形成され、第2の挿入穴の縁に第1のリブが形成されていても良い。さらに、第1の挿入穴の縁に2つの第1のリブが形成され、第2の挿入穴の縁に2つの第2のリブが形成されていても良いし、第1の挿入穴の縁に第1および第2のリブが形成され、第2の挿入穴の縁に第1および第2のリブが形成されていても良い。
【0013】
さらに、壁面に対して貫通された第1および第2の挿入穴に対して二股プラグのそれぞれの接点が挿入されるキャビネットにおいて、上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記挿入される二股プラグの両接点の内側に位置する縁は略平行であり、上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記挿入される二股プラグの両接点の外側に位置する縁のいずれか一方は略円弧状であり、上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記略平行な縁の一方の端部は所定角度傾斜しており上記略平行な縁の他方と略ハの字を形成する構成としてある。
【0014】
すなわち、第1および第2の挿入穴は、平板状の接点を対抗させた日本,米国向けプラグと平板状の接点をハの字状に垂設したヨーロッパ向けプラグと略円柱状の接点を有するイギリス向けプラグとの3種類の形状の二股プラグに対応可能な穴を形成している。具体的には、上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記挿入される二股プラグの両接点の内側に位置する縁は略平行であるので、これらの縁に日本,米国向けプラグの平板状の接点を当接させつつ挿入することができる。
【0015】
また、上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記挿入される二股プラグの両接点の外側に位置する縁のいずれか一方は略円弧状であるので、この略円弧状の縁に略円柱状の接点を有するイギリス向けプラグの接点の円柱外周を当接させつつ挿入することができる。イギリス向けプラグでの接点間距離は日本,米国向けプラグでの接点間距離より大きいので、上記略円弧状の縁を挿入される二股プラグの両接点の外側に位置する縁に形成することによって、日本,米国向けプラグとイギリス向けプラグの兼用挿入穴を形成することができる。
【0016】
さらに、上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記略平行な縁の一方の端部は所定角度傾斜しており上記略平行な縁の他方と略ハの字を形成するので、このハの字部分の縁に上記ヨーロッパ向けプラグにてハの字状を形成する平板状の接点を当接させつつ挿入することができる。ヨーロッパ向けプラグでの接点間距離は日本,米国向けプラグでの接点間距離とほぼ同様であり、接点を挿入する穴を2つとも共通にしようとしても両者が干渉して共通にすることができない。しかし、本発明では、挿入穴の一方にて縁の端部が所定角度傾斜しているので、この傾斜した縁にヨーロッパ向けプラグの接点を当接させつつも、傾斜せず、かつ上記略平行の縁に日本,米国向けプラグの接点を当接させることができ、両プラグの兼用挿入穴を形成することができる。従って、3種類の形状のプラグに対応した挿入穴を有するキャビネットを提供することができる。
【0017】
さらに、請求項3にかかる発明は、壁面に対して貫通された第1および第2の挿入穴に対して二股プラグのそれぞれの接点が挿入されるキャビネットにおいて、上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記挿入される二股プラグの両接点の内側に位置する縁は略平行であり、上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記挿入される二股プラグの両接点の外側に位置する縁のいずれか一方は略円弧状であり、上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記略平行な縁の一方の端部は所定角度傾斜しており上記略平行な縁の他方と略ハの字を形成し、上記第1の挿入穴と第2の挿入穴のいずれかの縁からキャビネット内側に延設されるとともに上記挿入される二股プラグの接点側に向けて傾斜された第1のリブと、上記第1の挿入穴と第2の挿入穴のいずれかの縁からキャビネット内側に垂設されるとともに上記第1のリブの傾斜によって上記二股プラグの一方の接点に作用する付勢力の反作用を上記二股プラグの他方の接点に作用させる第2のリブとを具備する構成としてある。
【0018】
すなわち、日本,米国向けプラグとヨーロッパ向けプラグとイギリス向けプラグとの3種類の形状の二股プラグに対応可能であるとともに、キャビネット内部で第1および第2のリブが二股プラグの各接点に対して力を作用させ、これらのリブによって二股プラグの挿入状態が維持される。従って、二股プラグを複数回挿入しても挿入状態を維持する力が低下せず、また、一つのキャビネットで複数形状の二股プラグに対応可能なキャビネットを提供することができる。
【0019】
さらに、第1および第2のリブが組となり、第1のリブによって二股プラグの接点の一方に付勢力を作用させる構成の具体例として請求項4にかかる発明では、上記第1のリブは、上記挿入される二股プラグの両接点の内側から外側に向けて傾斜されている構成としてある。すなわち、二股プラグの二つの接点に対し、内側から外側に向けて力を作用させることにより二股プラグの挿入状態を維持するようになっている。
【0020】
第1のリブでは二股プラグの両接点の内側から外側に向けて付勢力を作用させるので、第2のリブは二股プラグの両接点の内側に垂設されていればよく、かかる構成によって第1および第2のリブが組となってプラグの挿入状態を維持することが可能になる。第1のリブは二股プラグの接点の内側から外側に向けて力を作用させることができれば良く、二股プラグの接点形状としては平行平板に限定されることはなく、ハの字状の接点であっても良い。
【0021】
さらに、第1および第2のリブが組となり、第1のリブによって二股プラグの接点の一方に付勢力を作用させる構成の具体例として請求項5にかかる発明では、上記第1のリブは、上記挿入される二股プラグの両接点の外側から内側に向けて傾斜されている構成としてある。すなわち、二股プラグの二つの接点に対し、外側から内側に向けて力を作用させることにより二股プラグの挿入状態を維持するようになっている。
【0022】
第1のリブでは二股プラグの両接点の外側から内側に向けて付勢力を作用させるので、第2のリブは二股プラグの両接点の外側に垂設されていればよく、かかる構成によって第1および第2のリブが組となってプラグの挿入状態を維持することが可能になる。第1のリブは二股プラグの接点の外側から内側に向けて力を作用させることができれば良く、二股プラグの接点形状としては平行平板に限定されることはなく、円柱状の接点であっても良い。
【0023】
さらに、共通の挿入穴で複数形状の二股プラグに対応するための好適な構成例として上記第1のリブは、上記第1の挿入穴の縁にて対面する位置に2つ形成されており、一方は上記挿入される二股プラグの両接点の内側から外側に向けて傾斜され、他方は上記挿入される二股プラグの両接点の外側から内側に向けて傾斜されている構成としてある。
【0024】
すなわち、傾斜された第1のリブが第1の挿入穴の縁にて対面する位置に2つ形成されていることにより、一方の第1のリブで二股プラグの両接点の内側から外側に向けて付勢力を作用させ、他方の第1のリブで二股プラグの両接点の外側から内側に向けて付勢力を作用させることができる。従って、第2の挿入穴の縁にて2つの第2のリブを垂設すれば、共通の挿入穴にて複数形状の二股プラグに対応することができる。
【0025】
例えば、イギリス向けプラグの各接点間距離は、日本,米国向けプラグの各接点間距離より長いので、イギリス向けプラグの挿入状態を維持する第1および第2のリブを挿入穴の外側の縁に形成し、日本,米国向けプラグの挿入状態を維持する第1および第2のリブを挿入穴の内側の縁に形成すれば、共通の挿入穴で複数の形状の二股プラグを挿入して維持することが可能になる。
【0026】
さらに、請求項6にかかる発明では、上記第1の挿入穴は略矩形であり、上記第2の挿入穴は略矩形状の2つの矩形穴と略円弧状の穴とが連結されて形成される穴であって、上記一方の矩形穴の短手辺に他方の矩形穴の長手辺が上記第1の挿入穴の長手辺と略ハの字を形成する所定角度に配向されつつ連結され、上記一方の矩形穴にて上記第1の挿入穴から遠い位置にある長手辺に略円弧状の穴が連結されて形成されている構成としてある。
【0027】
すなわち、第1の挿入穴と第2の挿入穴において、向かい合う辺の縁に日本,米国向けプラグの平板状の接点を当接させつつ挿入することができ、第1の挿入穴の縁と上記第2の挿入穴において第1の挿入穴から遠い位置にある円弧状の縁とにイギリス向けプラグの略円柱状の接点を当接させつつ挿入することができる。さらに、ハの字状を形成する挿入穴の縁にヨーロッパ向けプラグのハの字状の接点を当接させつつ挿入することができる。また、第1の挿入穴の内側に第1のリブを形成し第2の挿入穴の縁に第2のリブを形成すれば、3種の形状の二股プラグを挿入可能であり、いずれの形状の二股プラグであっても挿入穴を拡張させることなく複数回の挿入が可能であり、キャビネットに挿入した状態で維持することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1にかかる発明によれば、二股プラグを複数回挿入しても挿入状態を維持する力が低下せず、また、一つのキャビネットで複数形状の二股プラグに対応可能なテレビジョン受像機のキャビネットを提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、二股プラグを複数回挿入しても挿入状態を維持する力が低下しないキャビネットを提供することができる。
さらに、一つのキャビネットで複数形状の二股プラグに対応可能なキャビネットを提供することができる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、二股プラグを複数回挿入しても挿入状態を維持する力が低下せず、また、一つのキャビネットで複数形状の二股プラグに対応可能なキャビネットを提供することができる。
【0029】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、第1および第2のリブの組で、二股プラグの挿入状態を維持させる力を作用させることができる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、第1および第2のリブの組で、二股プラグの挿入状態を維持させる力を作用させることができる。
さらに、共通の挿入穴にて複数形状の二股プラグに対応することができる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、3種の形状の二股プラグを挿入可能な挿入穴を形成することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)本発明の概要:
(2)挿入穴の構成:
(3)リブの構成:
(4)プラグの挿入:
(5)他の実施形態:
(6)まとめ:
【0031】
(1)本発明の概要:
図1は、本発明にかかるキャビネット10が後面に装着されるテレビジョン受像機を示す斜視図である。キャビネット10の下部には3種の電源プラグが挿入可能な挿入穴20が形成されている。本実施形態における挿入穴20に対しては、日本,米国向けプラグとヨーロッパ向けプラグとイギリス向けプラグの3種のいずれをも挿入可能である。
【0032】
図2〜図4には、これら3種の電源プラグを示している。すなわち、図2は日本,米国向けプラグの正面図およびA−A断面図であり、図3はヨーロッパ向けプラグの正面図およびB−B断面図であり、図4はイギリス向けプラグの正面図およびC−C断面図である。図2に示すように日本,米国向けプラグ12の接点12a,12bは平板状の金属部材であって両者が平行に向かい合うように日本,米国向けプラグ12の本体から垂設されている。
【0033】
図3に示すように、ヨーロッパ向けプラグ14の接点14a,14bは平板状の金属部材であって接点14aの平面と接点14bの平面は互いに非平行になるようにヨーロッパ向けプラグ14の本体から垂設され、C−C断面図で接点14a,14bがハの字を形成している。図4に示すように、イギリス向けプラグ16の接点16a,16bは円柱状の金属部材でありイギリス向けプラグ16の本体から垂設されている。尚、図2に示す接点12a,12bの離間距離Ljと図4に示す接点16a,16bの離間距離Luとでは、接点16a,16bの離間距離Luの方が長くなっている。
【0034】
本実施形態における挿入穴20は、矩形穴と、屈曲するとともに円弧状の縁を有する穴とを形成することによって上述の3種の電源プラグを挿入可能にしている。さらに、キャビネット10の内面に対して第1および第2のリブを形成することにより、上記3種の電源プラグを挿入した状態で接点に対して付勢力を作用させ、挿入した状態を維持できるように構成してある。本発明では、各リブで挿入状態を維持するようになっているので、挿入された電源プラグを取り外し再度挿入したとしても挿入穴が拡張されるなどすることが無く、電源プラグを複数回挿入しても挿入状態を維持する力が低下することがない。
【0035】
(2)挿入穴の構成:
図5は、キャビネット10の後面に形成された挿入穴20の拡大図である。挿入穴20は、矩形の開口部を有する第1の挿入穴21と第2の挿入穴22とを備えている。第2の挿入穴22は、2つの略矩形の穴22a,22bが連結されて略「く」の字状を形成した穴と略円弧状の穴22cとが連結されて形成される穴である。挿入穴21の長手辺と略矩形の穴22aの長手辺は平行になるように配向されている。
【0036】
略矩形の穴22bは、当該略矩形の穴22bの長手辺22b1と略矩形の穴22aの長手辺22a1とが交差するように配向されつつ、略矩形の穴22aの短手辺に連結されている。従って、略矩形の穴22aと略矩形の穴22bとにより、略「く」の字状に開口した穴を形成している。また、略円弧状の穴22cは、略矩形の穴22bの長手辺であって第1の挿入穴21と反対側の長手辺に連結されている。第1の挿入穴21の長手辺21a1と略矩形の穴22aの長手辺22a1との距離は、上記日本,米国向けプラグ12の接点12a,12bの向かい合う面の距離よりわずかに短くなっている。従って、日本,米国向けプラグ12の接点12a,12bを第1の挿入穴21と第2の挿入穴22とに挿入することができる。
【0037】
略矩形の穴22bの長手辺22b1と挿入穴21の長手辺21a1との距離は上記ヨーロッパ向けプラグ14の接点14a,14bの向かい合う面の距離よりわずかに短くなっている。従って、ヨーロッパ向けプラグ14の接点14a,14bを第1の挿入穴21と第2の挿入穴22とに挿入することができる。略円弧状の穴22cの縁は上記イギリス向けプラグ16の外周の円弧とほぼ同形であり、当該略円弧状の穴22cの縁と上記挿入穴21の長手辺21a2とが所定距離離間していることにより、上記イギリス向けプラグ16の接点16a,16bを第1の挿入穴21と第2の挿入穴22とに挿入することができる。尚、図5においてベタ塗りで示す部位はキャビネット10の壁面を貫通していることを示している。
【0038】
(3)リブの構成:
本実施形態においては、キャビネット10の裏面、すなわち、キャビネット10がテレビジョン受像機に装着されたときにテレビジョン受像機の内部に配向する面に第1のリブおよび第2のリブが形成されている。図6は、キャビネット10の裏側から見た挿入穴20の拡大図であり、図7はそのE−E断面図である。図に示すように、キャビネット10の裏側にはその壁面からプラグの挿入方向(図6の紙面手前方向)へ向けて延設された第1のリブ31a,31bと第2のリブ32a,32bとが形成されている。
【0039】
第1のリブ31aは第1の挿入穴21の長手辺21a1に沿ってプラグの挿入方向に延設されており、第1のリブ31bは第1の挿入穴21の長手辺21a2に沿ってプラグの挿入方向に延設されている。本実施形態において第1のリブ31a,31bには傾斜が与えられており、キャビネット10の壁面から離れるに従って第1のリブ31a,31bが互いに近づくようになっている。また、第1のリブ31a,31bの向かい合う面にはガイド部31a1,31b1が形成されている。
【0040】
図8は挿入穴21のF−F断面図であり、図9は挿入穴21のG−G断面図である。図に示すように、ガイド部31a1,31b1は第1のリブ31a,31bの向かい合う面にて向かい合うように所定の厚みで突出された部位であり、第1のリブ31a,31bの縁に沿って電源プラグの挿入方向に長く形成された部位である。ガイド部31a1,31b1は第1のリブ31a,31bの縁の双方に形成されているので、第1のリブ31a,31bに当接しながら挿入される電源プラグの接点が中央に配置されるようにガイドすることができる。第2のリブ32aは第2の挿入穴の長手辺22a1,22b1および長手辺22b1に隣り合う短辺の縁にてプラグの挿入方向に垂設されており、第2のリブ32bは略円弧状の穴22cの縁に沿ってプラグの挿入方向に垂設されている。
【0041】
(4)プラグの挿入:
次に、上記構成にかかる挿入穴20に対して上述の3種の電源プラグを挿入する様子を説明する。図10は、上記日本,米国向けプラグ12の接点12a,12bを挿入穴20に挿入した状態でキャビネット10の裏面から挿入穴20を眺めた状態を示しており、図11はキャビネット10のH−H断面図を示している。上述のように、第1の挿入穴21の長手辺21a1と略矩形の穴22aの長手辺22a1との距離は、上記日本,米国向けプラグ12の接点12a,12bの向かい合う面の距離よりわずかに短くなっているので、接点12a,12bを第1の挿入穴21と第2の挿入穴22とに挿入することができる。
【0042】
上記第1のリブ31aは先端に向かうに連れ、図10,図11の紙面下方に向かって傾斜しており、第1のリブ31aは接点12bの挿入方向に位置しているので、接点12bが挿入されると第1のリブ31aを図10,図11の紙面上方に向けて撓ませることになる。日本,米国向けプラグ12を完全に挿入した図11に示す状態において、第1のリブ31aは、当該第1のリブ31aが撓んでいることの反作用として接点12bに対して紙面下方に配向した付勢力を作用させる。
【0043】
ここで、接点12aは上記第2のリブ32aと当接しており、当該第2のリブはキャビネット10に対して垂設されているので、上記付勢力によって接点12aが第2のリブ32aに対して押しつけられる。この結果、第1のリブ31aと第2のリブ32aとで、接点12a,12bに対してこれらを外側に押し広げようとする力を作用させることになる。従って、第1の挿入穴21と第2の挿入穴22とに対して挿入された日本,米国向けプラグ12は、キャビネット10に挿入された状態で維持される。
【0044】
むろん、日本,米国向けプラグ12を取り外したいときには、引き抜くことによって取り外すことができる。日本,米国向けプラグ12を抜いたときに上記第1のリブ31aはその撓力によって、上記図6に示す状態に復帰する。従って、日本,米国向けプラグ12の引き抜き後に再び挿入することができ、挿入状態を維持する力を低下させることなく再び挿入状態で維持することができる。
【0045】
図12は、上記ヨーロッパ向けプラグ14の接点14a,14bを挿入穴20に挿入した状態でキャビネット10の裏面から挿入穴20を眺めた状態を示しており、図13はキャビネット10のI−I断面図を示している。上述のように、略矩形の穴22bの長手辺22b1と挿入穴21の長手辺21a1との距離は上記ヨーロッパ向けプラグ14の接点14a,14bの向かい合う面の距離よりわずかに短くなっている。従って、ヨーロッパ向けプラグ14の接点14a,14bを第1の挿入穴21と第2の挿入穴22とに挿入することができる。
【0046】
上記第1のリブ31aは先端に向かうに連れ、図12,図13の紙面下方に向かって傾斜しており、第1のリブ31aは接点14aの挿入方向に位置しているので、接点14aが挿入されると第1のリブ31aを図12,図13の紙面上方に向けて撓ませることになる。ヨーロッパ向けプラグ14を完全に挿入した図13に示す状態において、第1のリブ31aは、当該第1のリブ31aが撓んでいることの反作用として接点14aに対して紙面下方に配向した付勢力を作用させる。
【0047】
ここで、接点14bは上記第2のリブ32aと当接しており、当該第2のリブはキャビネット10に対して垂設されているので、上記付勢力によって接点14bが第2のリブ32aに対して押しつけられる。この結果、第1のリブ31aと第2のリブ32aとで、接点14a,14bに対してこれらを外側に押し広げようとする力を作用させることになる。従って、第1の挿入穴21と第2の挿入穴22とに対して挿入されたヨーロッパ向けプラグ14は、キャビネット10に挿入された状態で維持される。
【0048】
むろん、ヨーロッパ向けプラグ14を取り外したいときには、引き抜くことによって取り外すことができる。ヨーロッパ向けプラグ14を抜いたときに上記第1のリブ31aはその撓力によって、上記図6に示す状態に復帰する。従って、ヨーロッパ向けプラグ14の引き抜き後に再び挿入することができ、挿入状態を維持する力を低下させることなく再び挿入状態で維持することができる。尚、本実施形態において第2のリブ32aは略矩形の穴22bの短辺の縁においても垂設されており、この部位があることによってヨーロッパ向けプラグ14の位置が傾きにくいと言う利点があるものの、挿入状態を維持するためには、当該第2のリブ32aが略矩形の穴22bの短辺の縁においても垂設されていることが必須となるわけではない。
【0049】
図14は、上記イギリス向けプラグ16の接点16a,16bを挿入穴20に挿入した状態でキャビネット10の裏面から挿入穴20を眺めた状態を示しており、図15はキャビネット10のJ−J断面図を示している。上述のように、略円弧状の穴22cの縁は上記イギリス向けプラグ16の外周の円弧とほぼ同形であり、当該略円弧状の穴22cの縁と上記挿入穴21の長手辺21a2とが所定距離離間していることにより、上記イギリス向けプラグ16の接点16a,16bを第1の挿入穴21と第2の挿入穴22とに挿入することができる。
【0050】
上記第1のリブ31bは先端に向かうに連れ、図14,図15の紙面上方に向かって傾斜しており、第1のリブ31bは接点16bの挿入方向に位置しているので、接点16bが挿入されると第1のリブ31bを図14,図15の紙面下方に向けて撓ませることになる。イギリス向けプラグ16を完全に挿入した図15に示す状態において、第1のリブ31bは、当該第1のリブ31bが撓んでいることの反作用として接点16bに対して紙面上方に配向した付勢力を作用させる。
【0051】
ここで、接点16aは上記第2のリブ32bと当接しており、当該第2のリブはキャビネット10に対して垂設されているので、上記付勢力によって接点16aが第2のリブ32bに対して押しつけられる。この結果、第1のリブ31bと第2のリブ32bとで、接点16a,16bに対してこれらを内側に押し縮めようとする力を作用させることになる。従って、第1の挿入穴21と第2の挿入穴22とに対して挿入されたイギリス向けプラグ16は、キャビネット10に挿入された状態で維持される。
【0052】
むろん、イギリス向けプラグ16を取り外したいときには、引き抜くことによって取り外すことができる。イギリス向けプラグ16を抜いたときに上記第1のリブ31bはその撓力によって、上記図6に示す状態に復帰する。従って、イギリス向けプラグ16の引き抜き後に再び挿入することができ、挿入状態を維持する力を低下させることなく再び挿入状態で維持することができる。
【0053】
(5)他の実施形態:
本発明によれば、3種形状の二股プラグを共通の挿入穴に挿入することができる。また、二股プラグを複数回挿抜しても挿入穴に不可逆的な変形を生じさせないので、挿入状態を維持する力を低下させることがない。かかる構成のキャビネットを使用して好適な例としては、上記実施形態のようにテレビジョン受像機に限定されない。すなわち、二股プラグを挿入し得る総てのキャビネットに適用することができる。例えば、ビデオデッキやDVD(Digital Versatile Disk)デッキや音響映像機器のキャビネットに適用することが可能である。
【0054】
(6)まとめ:
このように、本発明においては、キャビネットの裏面かつ挿入穴の縁に、挿入されるプラグの接点側に傾斜した第1のリブと垂設された第2のリブとを形成する。従って、プラグの接点は第1のリブと第2のリブから挿入状態を維持する力を受け、挿入状態が維持される。また、略矩形の第1の挿入穴と、2つの略矩形の穴が連結されて略「く」の字状を形成した穴と略円弧状の穴とを連結して形成した第2の挿入穴を組で形成し、二股プラグの挿入穴とする。従って、3種形状の二股プラグを共通の挿入穴で挿入維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるキャビネットが後面に装着されるテレビジョン受像機を示す斜視図である。
【図2】日本,米国向けプラグの正面図およびA−A断面図である。
【図3】ヨーロッパ向けプラグの正面図およびB−B断面図である。
【図4】イギリス向けプラグの正面図およびC−C断面図である。
【図5】キャビネットの後面に形成された挿入穴の拡大図である。
【図6】キャビネットの裏側から見た挿入穴の拡大図である。
【図7】キャビネットのE−E断面図である。
【図8】挿入穴のF−F断面図である。
【図9】挿入穴のG−G断面図である。
【図10】日本,米国向けプラグを挿入穴に挿入した状態で挿入穴を眺めた状態を示す図である。
【図11】キャビネットのH−H断面図である。
【図12】ヨーロッパ向けプラグを挿入穴に挿入した状態で挿入穴を眺めた状態を示す図である。
【図13】キャビネットのI−I断面図である。
【図14】イギリス向けプラグを挿入穴に挿入した状態で挿入穴を眺めた状態を示す図である。
【図15】キャビネットのJ−J断面図である。
【符号の説明】
10…キャビネット
12…日本,米国向けプラグ
12a,12b…接点
14…ヨーロッパ向けプラグ
14a,14b…接点
16…イギリス向けプラグ
16a,16b…接点
20…挿入穴
21…第1の挿入穴
21a1,21a2…長手辺
22…第2の挿入穴
22a,22b…略矩形の穴
22a1,22b1…長手辺
22c…略円弧状の穴
31a,31b…第1のリブ
31a1,31b1…ガイド部
32a,32b…第2のリブ
Claims (6)
- 壁面に対して貫通された第1および第2の挿入穴に対して二股プラグのそれぞれの接点が挿入されるテレビジョン受像機のキャビネットにおいて、
上記第1の挿入穴は略矩形であり、
上記第2の挿入穴は、略矩形状の2つの矩形穴と略円弧状の穴とが連結されて形成される穴であって、一方の矩形穴の長手辺は上記第1の挿入穴の長手辺と略平行であり、上記一方の矩形穴の短手辺に他方の矩形穴の長手辺が上記第1の挿入穴の長手辺と略ハの字を形成する所定角度に配向されつつ連結され、上記一方の矩形穴にて上記第1の挿入穴から遠い位置にある長手辺に略円弧状の穴が連結されて形成され、
上記第1の挿入穴の両長手辺の縁からキャビネット内側に延設されるとともに上記第1の挿入穴の内側に向けて傾斜された第1のリブと、
上記第2の挿入穴にて上記第1の挿入穴側に位置する縁および上記略円弧状の穴の縁からキャビネット内側に垂設された第2のリブとを具備することを特徴とするテレビジョン受像機のキャビネット。 - 壁面に対して貫通された第1および第2の挿入穴に対して二股プラグのそれぞれの接点が挿入されるキャビネットにおいて、
上記第1の挿入穴と第2の挿入穴のいずれかの縁からキャビネット内側に延設されるとともに上記挿入される二股プラグの接点側に向けて傾斜された第1のリブと、
上記第1の挿入穴と第2の挿入穴のいずれかの縁からキャビネット内側に垂設されるとともに上記第1のリブの傾斜によって上記二股プラグの一方の接点に作用する付勢力の反作用を上記二股プラグの他方の接点に作用させる第2のリブとを具備し、
上記第1のリブは、上記第1の挿入穴の縁にて対面する位置に2つ形成されており、一方は上記挿入される二股プラグの両接点の内側から外側に向けて傾斜され、他方は上記挿入される二股プラグの両接点の外側から内側に向けて傾斜されていることを特徴とするキャビネット。 - 壁面に対して貫通された第1および第2の挿入穴に対して二股プラグのそれぞれの接点が挿入されるキャビネットにおいて、
上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記挿入される二股プラグの両接点の内側に位置する縁は略平行であり、
上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記挿入される二股プラグの両接点の外側に位置する縁のいずれか一方は略円弧状であり、
上記第1および第2の挿入穴の縁であって上記略平行な縁の一方の端部は所定角度傾斜しており上記略平行な縁の他方と略ハの字を形成し、
上記第1の挿入穴と第2の挿入穴のいずれかの縁からキャビネット内側に延設されるとともに上記挿入される二股プラグの接点側に向けて傾斜された第1のリブと、
上記第1の挿入穴と第2の挿入穴のいずれかの縁からキャビネット内側に垂設されるとともに上記第1のリブの傾斜によって上記二股プラグの一方の接点に作用する付勢力の反作用を上記二股プラグの他方の接点に作用させる第2のリブとを具備することを特徴とするキャビネット。 - 上記第1のリブは、上記挿入される二股プラグの両接点の内側から外側に向けて傾斜されていることを特徴とする上記請求項2または請求項3のいずれかに記載のキャビネット。
- 上記第1のリブは、上記挿入される二股プラグの両接点の外側から内側に向けて傾斜されていることを特徴とする上記請求項2〜請求項4のいずれかに記載のキャビネット。
- 上記第1の挿入穴は略矩形であり、上記第2の挿入穴は略矩形状の2つの矩形穴と略円弧状の穴とが連結されて形成される穴であって、上記一方の矩形穴の短手辺に他方の矩形穴の長手辺が上記第1の挿入穴の長手辺と略ハの字を形成する所定角度に配向されつつ連結され、上記一方の矩形穴にて上記第1の挿入穴から遠い位置にある長手辺に略円弧状の穴が連結されて形成されていることを特徴とする上記請求項2〜請求項5のいずれかに記載のキャビネット。
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