JP3055808U - 多角度に組み合わせ可能な電気のコネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多角度に組み合わせ可能な電気のコネクタの
提供。 【解決手段】 ソケット側導電端子１が、一つの縦長の
長条形の薄片体とされ、その上端近くの両側にそれぞれ
凹所１１が設けられ、該凹所１１に該縦長の長条形の薄
片体に対して垂直に前方に延伸された一対の平行な挟持
片１２、１２’が形成され、該挟持片１２、１２’が、
それぞれ適当な距離を隔て且つ前方ほど内向きに傾斜す
る一対のリブ１２１、１２１’と該リブ１２１、１２
１’の前方に連接するＬ形縦向片体１２２、１２２’と
で組成され、両側の該Ｌ形縦向片体１２２、１２２’に
対向するよう内側に突出する接触端面１２３、１２３’
が形成され、該Ｌ形縦向片体１２２、１２２’の底部が
円弧状端面とされ、該挟持片１２、１２’の底端の両側
に楔形部１２４、１２４’が形成されて該楔形部１２
４、１２４’より下に幅が狭い直条形の挿入端１２５が
形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はプラグとソケットで組成された、一種の低挿入力と高保持力の電気の コネクタとされ、ソケットの上方或いは前方の任意の角度よりプラグのプラグ側 導電端子をソケットの挿入孔内のソケット側導電端子間に挿入でき、ソケット側 導電端子のＬ形縦向接触端面がプラグ側導電端子の挿入により僅かに拡張されて その弾性回復力により緊密にプラグ側導電端子を挟持し位置決めできるようにし てあるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図１を参照されたい。図１は従来の一種の電気のコネクタを示し、該コネクタ は、プラグとソケットで組成されてソケットの上方或いは前方の任意の角度より プラグのプラグ側導電端子をソケットの挿入孔内のソケット側導電端子間に挿入 可能で、ソケット側導電端子でプラグ側導電端子を挟持固定することで導電を行 うものとされている。

【０００３】 このような従来のコネクタは、そのソケット２０の挿入孔２０１内に設置され たソケット側導電端子１０が、一対のＬ形の挟持片１０１、１０１’を具え、挟 持片の上部の接触端面１０２、１０２’の面積が縮小され、さらに該挟持片１０ １、１０１’には横向きの挟持力が不足していた。このため図２に示されるよう に、プラグ３０が上からソケット２０のソケット側導電端子１０間に挿入される 時、良好な接触効果が得られなかった。ゆえに電気性能が不良である現象が形成 され、またその弾性範囲が十分でなく、何度も抜き差しすることで永久的な変形 を形成し、ゆえに信頼性が低かった。この状況は、プラグ側導電端子を前方から ソケット２０内のソケット側導電端子１０に挿入する時（図３参照）にも見られ た。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 本考案はソケットとプラグで組成された多角度に組み合わせ可能な電気のコネ クタにおいて、一種のソケット側導電端子を提供することを課題とし、該導電端 子の挟持片は、弾性が良好で、疲労変形を発生しにくく且つ接続の安定性が良好 で、完全にプラグが挿入されていなくとも離脱しにくく、抜取りにくく、電気特 性が良好であるものとする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、ソケット側導電端子１、プラグ３及びソケット２を具えた 多角度に組み合わせ可能な電気のコネクタにおいて、 該ソケット側導電端子１が、一つの縦長の長条形の薄片体とされ、その上端近 くの両側にそれぞれ凹所１１が設けられ、該凹所１１に該縦長の長条形の薄片体 に対して垂直に前方に延伸された一対の平行な挟持片１２、１２’が形成され、 該挟持片１２、１２’が、それぞれ適当な距離を隔て且つ前方ほど内向きに傾斜 する一対のリブ１２１、１２１’と該リブ１２１、１２１’の前方に連接するＬ 形縦向片体１２２、１２２’とで組成され、両側の該Ｌ形縦向片体１２２、１２ ２’に対向するよう内側に突出する接触端面１２３、１２３’が形成され、該Ｌ 形縦向片体１２２、１２２’の底部が円弧状端面とされ、該挟持片１２、１２’ の底端の両側に楔形部１２４、１２４’が形成されて該楔形部１２４、１２４’ より下に幅が狭い直条形の挿入端１２５が形成されており、以上の構成を有する ことを特徴とする多角度に組み合わせ可能な電気のコネクタとしている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の多角度に組み合わせ可能な電気のコネクタは、図４に示されるように 、ソケット側導電端子１と、ソケット２、及びプラグ３で組成され、その特徴は 以下のようである。

【０００７】 該ソケット側導電端子１は、縦長の長条形の薄片体とされ、その上端近くの両 側にそれぞれ凹所１１が設けられ、該凹所１１部分に、該長条形の薄片体に対し て垂直に前方に折り曲げられた一対の平行な挟持片１２、１２’が形成され、該 挟持片１２、１２’はそれぞれ一対の、適当な距離離れ且つ徐々に内に傾斜する リブ１２１、１２１’と、該リブ１２１、１２１’の前端に連接するＬ形縦向片 体１２２、１２２’で組成され、且つ該Ｌ形縦向片体１２２、１２２’の内側面 にプレスにより対向するように突出する接触端面１２３、１２３’が形成され、 該Ｌ形縦向片体１２２、１２２’の底部に円弧端面が形成されている。また縦長 の長条形の薄片体の両側の挟持片１２、１２’より下に位置する部分に楔形部１ ２４、１２４’が形成され、該楔形部１２４、１２４’の底端に下向きに幅を縮 小した直条形の挿入端１２５が延設されている。

【０００８】 本考案の組み合わせは、以下のステップを以てなされる。 １．図５に示されるように、ソケット側導電端子１がソケット２の挿入孔２１ 内に挿入され、その挿入端１２５が該挿入孔２１より突出し、並びにその楔形部 １２４、１２４’の係止作用により緊密にソケット２に固定される。 ２．プラグ３の底側の複数の平行に配列されたプラグ側導電端子３１が上方よ り（図６の如し）或いは前方より（図７の如し）ソケット２内のソケット側導電 端子１に挿入される時、まず接触端面１２３、１２３’の間の位置決めと案内を 受け、プラグ側導電端子３１は順調にソケット側導電端子１に進入し、こうして 進入（或いは離脱）する時、不定方向の圧迫を受けて変形することがない。 ３．プラグ側導電端子３１がソケット側導電端子１に挿入される時、接触端面 １２３、１２３’がやや外向きに拡張される。 ４．一部或いは完全にソケット側導電端子１に進入した後、接触端面１２３、 １２３’が弾性回復力により面対面の緊密な接触を以てプラグ側導電端子３１を 圧迫してそれを位置決めし、安定した使用状態を形成する。 ５．プラグ３がこうしてソケット２に組み合わされる時、プラグ側導電端子３ １とソケット側導電端子１が突き当たる状況を発生しないため、傷や変形による 電気特性への影響を回避できる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は以下のような優れた点を有している。 １．低挿入力と高保持力を有して、振動を発生する機器に使用されても脱落し ない。 ２．手で着脱でき、組合せと分離操作が敏捷に行え、実用的である。 ３．分離或いは組み付け時に、任意の不定方向の力で行え、操作が水平或いは 垂直角度に制限されず、且つ結合後の安定性が良好である。 ４．縦方向に組合せ角度を変換でき、即ち、ソケットとプラグの組合せ角度が 水平或いは垂直方向に限られないため、異なる電器の連接に適用されうる。 ５．ソケット側導電端子とプラグ側導電端子の接触面積が大きく、その電器性 能が増進されているほか、挿入量不足の時の接触不良を防止できる。 ６．ソケット側導電端子がその楔形部の係止作用によりソケット内でしっかり と固定されているため、表面接着処理を行わなくとも脱出するおそれがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の多角度に組み合わせ可能な電気のコネク
タの分解斜視図である。

【図２】図１の組合せ断面図である。

【図３】図１のもう一つの角度での組合せ断面図であ
る。

【図４】本考案の分解斜視図である。

【図５】図４中のソケットの側面断面図である。

【図６】図４の組合せ断面図である。

【図７】図４のプラグを別角度からソケットに挿入した
状態の断面図である。

【符号の説明】

１、１０ ソケット側導電端子 １２、１２’、１０１、１０１’ 挟持片 １０２、１０２’、１２３、１２３’ 接触端面 １１ 凹所 １２１、１２１’ リブ １２２、１２２’ Ｌ形縦向片体 １２４、１２４’ 楔形部 １２５ 挿入端 ２、２０ ソケット ２１、２０１ 挿入孔 ３、３０’ プラグ ３１ プラグ側導電端子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ソケット側導電端子１、プラグ３及びソ
   ケット２を具えた多角度に組み合わせ可能な電気のコネ
   クタにおいて、 該ソケット側導電端子１が、一つの縦長の長条形の薄片
   体とされ、その上端近くの両側にそれぞれ凹所１１が設
   けられ、該凹所１１に該縦長の長条形の薄片体に対して
   垂直に前方に延伸された一対の平行な挟持片１２、１
   ２’が形成され、該挟持片１２、１２’が、それぞれ適
   当な距離を隔て且つ前方ほど内向きに傾斜する一対のリ
   ブ１２１、１２１’と該リブ１２１、１２１’の前方に
   連接するＬ形縦向片体１２２、１２２’とで組成され、
   両側の該Ｌ形縦向片体１２２、１２２’に対向するよう
   内側に突出する接触端面１２３、１２３’が形成され、
   該Ｌ形縦向片体１２２、１２２’の底部が円弧状端面と
   され、該挟持片１２、１２’の底端の両側に楔形部１２
   ４、１２４’が形成されて該楔形部１２４、１２４’よ
   り下に幅が狭い直条形の挿入端１２５が形成されてお
   り、以上の構成を有することを特徴とする多角度に組み
   合わせ可能な電気のコネクタ。