JP3702926B2 - 2色画像形成方法および2色画像形成装置 - Google Patents
2色画像形成方法および2色画像形成装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真プロセスを用いて感光体表面に2色のトナー像を記録形成する2色画像形成方法および2色画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
2色画像形成方法として、帯電器により均一に帯電された感光体を画像の色情報に応じて露光し、露光のなされない部位に高電位部を形成し、弱露光のなされた部位に中間電位部を形成し、強露光のなされた部位に低電位部を形成することで感光体に3段階の電位(静電潜像)を形成し、この内、高電位部と低電位部の潜像に色の異なるトナーを付着させて感光体表面に2色のトナー像を形成する様にした方法が知られている。以下、この方法を便宜上「3レベル2色画像形成方法」と称する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
3レベル2色画像形成方法を適用した2色画像形成装置においては、フリンジ現像(トナー像の周辺が別の色のトナーによって縁取りされた様に現像される現象)と呼ばれる誤印字が生じるという問題がある。以下、第1番目の現像装置における現像方式が正規現像、第2番目の現像装置における現像方式が反転現像である場合を例示し、フリンジ現像の発生について図6を参照しながら説明する。
【0004】
図6(a)に示す様に3レベル2色画像形成方法における感光体露光後の表面電位は、露光なしの部位(高電位部)が帯電電位Vca、弱露光の部位(中間電位部)が中間電位Vw、強露光の部位(低電位部)が放電電位Vdaとして形成される。高電位部(Vca)は現像バイアス電圧Vb1が印加された現像装置によってトナーが正規現像される。また、低電位部(Vda)は現像バイアス電圧Vb2が印加された現像装置によってトナーが反転現像される。なお、中間電位部(Vw)はいずれのトナーも現像されない白地部(背景部)となる部位である。
【0005】
ところが、感光体上の表面電界は図6(b)に示す様に、高電位部(Vca)と低電位部(Vda)の周辺の中間電位部(Vw)は、VcaとVdaの電位部と中間電位Vwとの差が大きいのでエッジ効果による逆向きの電界が発生し、ここに逆の帯電極性のトナーが付着するという現象が生じることとなる。従って、第1のトナーを黒トナー、第2のトナーを赤トナーとした場合には、本来、黒トナー像の周囲を白地部としたいにもかかわらず黒トナー像の周囲が赤トナーで現像されてしまったり、あるいは、赤トナー像の周囲を白地部としたいにもかかわらず赤トナー像の周囲が黒トナーで現像されてしまう様になる。これは、あたかも黒画像の周囲が赤で縁取りされ、赤画像の周囲が黒で縁取りされるようになるので、フリンジ(縁取り)現像と呼ばれる。
【0006】
フリンジ現像は、本来印刷情報のない領域への印字であり、誤印字として印刷結果に間違った情報を記録してしまうことになり、解決しなければならない問題である。
【0007】
このフリンジ現像は、現像バイアス電圧Vb1,Vb2が中間電位Vwに近い程顕著に現れ、中間電位Vwから離れる程少なくなるという特性がある。従って、フリンジ現像を低減する手段としては、この特性を利用し、現像バイアス電圧Vb1,Vb2を中間電位Vwから離す様にすることが考えられる。しかし、この考えに基づき単に現像バイアス電圧Vb1,Vb2を中間電位Vwから離しただけでは、現像バイアスとトナーが付着する画像部との電位差、|Vca−Vb1|および|Vda−Vb2|が小さくなり、画像部に現像されるトナー量が減少し、画像濃度が低下してしまうという問題を招いてしまう。また、背景側の最も大きな電位差である|Vb1−Vda|および|Vb2−Vca|が同時に広がることになりキャリア付着が増加するという問題も発生する。従って、この方法によってフリンジ現像を解決することは困難である。
【0008】
この様なフリンジ現像に起因する問題を解決する別の手段として、抵抗値が低い現像剤を用いるという方法が例えば特開平1−189664号公報にて提案されている。これは、抵抗値が低い現像剤を用いることによって、エッジ効果が弱くなり、周辺の逆向きの電界が弱くなるという特性を利用したものである。しかし、抵抗値が低すぎる現像剤ではキャリアが感光体に付着するという二次的な問題が発生する。単色印刷の場合はキャリアが付着する領域は白紙の領域であるので多少のキャリア付着は画質上問題が現れないが、3レベル2色画像形成方式の場合はキャリアが付着する領域はもう一方の色のトナーが付着する画像領域となり得るので上述の様なキャリア付着は見逃せない。画像領域に付着したキャリアは、転写において感光体上のトナー像と用紙の間に空隙を生じさせ、それによって転写電界強度を低下させ、トナー像の転写不良(白抜け)という大きな問題を引き起こす。これは、文字や画像等の印刷情報の一部が欠落するということであり印刷装置における重大な欠陥となる。従って、低抵抗現像剤の使用によりフリンジ現像を解消することも現実には難しい方法となっている。
【0009】
本発明の目的は、感光体へのキャリア付着が発生せず、且つフリンジ現像を防止し、印刷情報の欠落のない高品質印刷が行える2色画像形成方法および2色画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、均一に帯電した感光体に高電位部、中間電位部、低電位部、前記高電位部の周囲に形成され該高電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第1補正電位部および前記低電位部の周囲に形成され該低電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第2補正電位部の組み合せからなる静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、トナーおよびキャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像または低電位部潜像のいずれか一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第1のトナー像形成工程と、第1のトナー像形成工程に用いたトナーとは異なる色および異なる帯電極性を有する現像剤により磁気ブラシを形成するとともに、第1のトナー像形成工程における磁気ブラシの感光体表面に対する摺擦頻度よりも低い度合いに規定された磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像および低電位部潜像の内、残されたもう一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第2のトナー像形成工程とを有する2色画像形成とすることで達成される。
【0011】
(第1参考例)以下、本発明の第1参考例を図1および図2を用いて説明する。図1は本発明の2色画像成方法が実施される2色画像形成装置の模式的断面側面図、2は現像ローラの周速比とフリンジ現像との関係を説明するモデル図である。
【0012】
図1において、感光ドラム1は負帯電OPCにより構成されているものとする。第1のトナー像形成工程に用いられる第1現像装置5においては、正極性である第1のトナー55と第1のキャリア56を混合した第1現像剤57を用いるものとする。また、第2のトナー像形成工程に用いられる第2現像装置6においては、負極性である第2のトナー65と第2のキャリア66を混合した第2現像剤67を用いるものとする。感光ドラム1は図示の如く時計回りに所定の速度で回転し、先ず感光ドラム1表面は帯電器2によって均一に負に帯電され、露光装置3による露光によって感光ドラム1上には3段階の表面電位Vca、Vw、Vdaからなる静電潜像が形成される。各表面電位の値は例えばVca約−900V、Vw約−450V、Vda約−50Vである。
【0013】
第1現像装置5において、第1ドクタ52と第1現像ローラ51とのギャップである第1ドクタギャップDmd1を1.0mmに設定して搬送量が規制された現像剤57は、電源15によって現像バイアスVb1(約−650V)が印加されるとともに感光ドラム1に対し約2倍の速度、即ち感光ドラムと現像ローラとの速度比である周速比K1=2で反時計回りに回転する第1現像ローラ51によって搬送され、感光ドラム1と第1現像ローラ51とのギャップである現像ギャップDmp1を1.2mmに設定された第1の現像領域59において第1トナー55が感光ドラム1上に現像される。
【0014】
続いて、第2現像装置6において、第2ドクタ62と第2現像ローラ61とのギャップである第2ドクタギャップDmd2を1.0mmに設定して搬送量が規制された現像剤67は、電源16によって現像バイアスVb2(約−250V)が印加されるとともに感光ドラム1に対し約1.4倍の速度、即ち周速比K2=1.4で反時計回りに回転する第2現像ローラ61によって搬送され、感光ドラム1と第2現像ローラ61とのギャップである現像ギャップDmp2を1.2mmに設定された第2の現像領域69において第2トナー65が感光ドラム1上に現像される。
【0015】
なお、現像剤57,67はいずれも抵抗値が約1010Ω・cmと高抵抗値を有するフェライトキャリアを用いるとキャリア付着が防止できて好ましい。しかし、抵抗値が1010Ω・cm以下のキャリアを用いた場合でもキャリア回収装置54,64を用いれば感光ドラム1表面に付着したキャリアを除去でき、キャリア付着による二次的問題を低減させることができる。ここで、キャリア抵抗値はキャリアを一定間隔の電極間に充填し、その電気抵抗の測定値に電極の面積を掛け、さらに電極の間隔で割って得られた値である。また、トナー濃度は4重量%、トナー帯電量は第1現像剤57が約10μC/g、第2現像剤67が約−6μC/gである。
【0016】
以上の手順によって感光ドラム1上に形成された第1のトナー像と第2のトナー像による2色トナー像は、転写前帯電器7によってコロナ照射され、帯電極性が負に揃えられる。なお、転写前帯電器7は図示しない電源により高電圧が印加されており、その印加電圧が正の場合は第1および第2のトナーは正帯電に揃えられ、その印加電圧が負の場合は第1および第2のトナーは負帯電に揃えられる。感光ドラム1上のトナー像の極性を正/負のどちらに揃えるかは転写器8における転写極性により決定すればよい。
【0017】
転写前帯電器7によって帯電極性が負に揃えられた感光ドラム1上の2つのトナー像は、転写器8によって紙等の記録媒体12に転写され、定着装置10により該トナー像は記録媒体12に定着される。転写工程後に感光ドラム1表面に残留したトナーは、クリーナ9によって感光ドラム1表面から除去され、清掃された感光ドラム1領域は次の2色画像形成工程に備えられる。
【0018】
上述の様に本方式ではエッジ部の電界によってフリンジ現像という問題が生じるが、このフリンジ現像は現像領域での電界の影響によって発生するものであるので、現像バイアスや現像剤抵抗によってフリンジ現像の程度は変化する。また、第2の現像装置6でのフリンジ現像は、第1の現像装置5で既に現像が行われて電位Vcaの領域に正極性の第1のトナーが付着しトナー電荷により電位が埋まるため、第2の現像装置6でのフリンジ現像の原因となる電位差|Vca−Vw|が実質的には低下しているため第1の現像装置5に比べフリンジ現像は発生しにくいという特徴がある。つまり、フリンジ現像は最初に現像を行う第1の現像装置5において特に発生しやすい現象であり、第1の現像装置5で強く発生するフリンジ現像を抑制することが重要となる。
【0019】
ここで、本発明者等が着目した点は、第1の現像装置5における現像ローラ51の回転速度でフリンジ現像の程度が変わる点であり、実験の結果、図2に示した様に現像ローラ回転速度が低く、感光体移動速度と同じ場合、即ち周速比が1の場合は、フリンジ現像は画像周囲の全域に発生するが、回転速度を速くして行くにつれ現像ローラ回転方向下流側、即ち、図2において上側のフリンジが消え、さらに速くすると側面のフリンジが消え、現像ローラ回転速度が感光体移動速度の2倍、即ち周速比が2以上となると画像下端側のフリンジも消えることがわかった。
【0020】
これは、現像ローラ51の回転によって現像領域59を移動する現像剤57によって現像が行われるわけであるが、同時に現像剤57が感光体を摺擦する際に付着しているトナーを掻き取るクリーニング効果によるものであり、周速比が増加することによって単位時間に現像領域59を通過する現像剤量が増加するため現像剤57が感光体1を摺擦する頻度が増加した結果であると考えられる。
【0021】
この様に、現像ローラ回転数を増加するほどフリンジ現像は抑制されるが、回転数を上げすぎるとトナー飛散、キャリア飛散といった不具合が発生しやすくなる。また、第2の現像装置6では、第1の現像装置5で現像されたトナー55が付着している感光ドラムを摺擦することになるので、第1のトナー55を掻き取ってしまうという問題も生じる。従って、第2の現像装置6の周速比としては掻き取りが問題とならない2.0以下とすることが好ましい。
【0022】
しかし、第2の現像装置6では上述した様に元々フリンジ現像が発生しにくいことから不必要に周速比を上げる必要はなく、「第1の現像装置5の周速比K1≧第2の現像装置6の周速比K2」として、第1の現像装置5で発生するフリンジの方をより強く抑制することによりフリンジがなく、且つ第1のトナーを掻き取ることもない2色画像形成方法を提供できる様になる。
【0023】
例えば、感光ドラム1の移動方向と現像領域59での現像剤移動方向が同一となる様に現像ローラ51を回転させる場合は、周速比K1を2以上に設定すればフリンジ現像の発生しにくく、第2の現像装置6でフリンジ現像がなく、且つ掻き取りもない、要するに周速比K2を1.4に設定した時と同等のフリンジ抑制効果が得られる。
【0024】
(第2参考例)第1参考例においては、摺擦頻度を増加させてフリンジ現像を抑制する方法について説明したが、摺擦の頻度に代えて摺擦力を強くすることによってもフリンジを抑制することが可能である。
【0025】
以下、第2参考例について図3を用いて説明する。図3において、5は第1の現像装置、51は第1の現像ローラ、52は第1のドクタ、59は第1の現像領域、6は第2の現像装置、61は第2の現像ローラ、62は第2のドクタ、69は第2の現像領域を示す。第1の現像装置5の現像ギャップをDmp1、ドクタギャップをDmd1、第2の現像装置6の現像ギャップをDmp1、ドクタギャップをDmd2としたとき、(Dmp1/Dmd1)<(Dmp2/Dmd2)の条件を満たす様に各ギャップが設定されている。
【0026】
この様にギャップを設定することにより、第1の現像領域59での現像剤充填率をρ1、第2の現像領域69での現像剤充填率をρ2としたとき、ρ1>ρ2の関係となり第1の現像装置5での感光体摺擦力が大きくなるためフリンジ抑制効果も大きくなり、第2現像と同等にすることが可能である。一例としては、第2の現像装置6におけるドクタギャップDmp2を1.0mm、現像ギャップDmd2を1.2mmと設定した時、第1の現像装置5におけるドクタギャップDmp1を1.1mm、現像ギャップDmd1を1.2mmとすると第1の現像装置5と第2の現像装置6ともに問題とならないレベルまでフリンジを抑制することができた。
【0027】
また、(Dmp1/Dmd1)=(Dmp2/Dmd2)、即ちギャップ比が等しい場合でも、Dmp1<Dmp2となる様に絶対的な現像ギャップを小さく設定することによっても摺擦力が強くなりフリンジが低減できることがわかった。具体的な例としては、第2の現像装置6におけるドクタギャップDmp2を1.0mm、現像ギャップDmd2を1.2mmと設定したとき、第1の現像装置5におけるドクタギャップDmp1を0.8mm、現像ギャップDmd1を0.96mmとすると第1現像でのフリンジ抑制程度がほぼ第2現像と同等となった。
【0028】
また、第1の現像装置5における現像ローラ51の回転方向を現像領域59での現像剤57の移動方向が感光体1の移動方向と逆になるように設定すると感光体との速度差が増大することにより摺擦力が増大し、同方向に移動する場合に比べてさらにフリンジを低減する効果は増大する。
【0029】
(実施例) 次に、これまで説明した参考例を基に、高電位部あるいは低電位部の少なくとも一方の電位部周囲に、高電位部の周囲の場合には高電位部と中間電位部との間の電位を有する第1補正電位部、低電位部周囲の場合には低電位部と中間電位部との間の電位を有する第2補正電位部となる領域を形成する露光制御手段とを併用した実施例を図4および図5を用いて説明する。
【0030】
図4は本発明の補正露光を併用した2色画像形成方法が実施される2色画像形成装置の模式的断面側面図、図5は補正露光によるフリンジ抑制の説明図である。図4において、露光制御手段4は印刷データから今露光しようとしているデータが白部に対応するデータであり、しかもそれが帯電電位部の周囲であるか、あるいは放電電位部の周囲であるかを判定する。そして、帯電電位部の周囲であると判定された場合は、帯電電位部と中間電位部の間の電位を有する第1補正電位部を形成する光量で露光し、放電電位部の周囲であると判定された場合は、放電電位部と中間電位部の間の電位を有する第2補正電位部を形成する光量で露光する。この様に露光することによって、露光後の感光体上の表面電位分布は図5(a)に示すようになる。電位Vcaの帯電電位部の周囲にある白部は、帯電電位Vcaと中間電位Vwの間の電位Vcfが形成される。また、電位Vdaの放電電位部の周囲にある白部は、放電電位Vdaと中間電位Vwの間の電位Vdfが形成される。
【0031】
フリンジ現像を引き起こすそれぞれの画像部周囲のエッジ効果による逆向きの電界は、中間電位とそれぞれの画像部電位Vca、Vdaとの電位差が大きいことによって発生することを前述した。従って、その電位差が小さくなる様に中間電位部と画像部電位の間に、さらにその間の電位部分を形成し、それぞれの部分の電位差を小さくすることによって、図5(b)に示す様にエッジ効果を低減して逆向きの電界を小さくし、フリンジ現像を解決することができる。
【0032】
以後、この画像部周囲の白部に新たに設ける電位(部)を補正電位(部)と呼び、この露光を補正露光と呼ぶ。本実施例では、帯電電位部の周囲のフリンジ補正電位Vcfが約−500Vとなる様に補正露光1の光量を調整し、放電電位部のフリンジ補正電位Vdfが約−400Vとなる様に補正露光2の光量を調整した。また、画像部周辺の補正露光する範囲は、放電電位部周囲の0.3mmとした。フリンジの抑制程度が現像順番に関係なく第1現像と第2現像で同程度となっているためである。
【0033】
以上の様な補正露光を併用することによって、フリンジ現像を完全に解決し、誤印字のない画像を得ることが可能になった。また、高電位部の電位をVca、低電位部の電位をVda、中間の電位をVw、高電位部と中間電位部との間の電位をVcf、低電位部と中間の電位部との間の電位をVdfとしたときに、|Vcf−Vw|≦|Vw−Vdf|の関係になるように補正露光を行う。即ち、第1現像で発生するフリンジ現像を、より強く抑制するように補正露光を行うことにより、第1現像で使用する現像剤にキャリア付着が減少するがフリンジ現像が強く発生することになる抵抗の高いものを用いてもフリンジを抑制することが可能となり、キャリア付着による不具合を大幅に低減することが可能となる。
【0034】
また、上記条件で補正露光を行う時に現像剤抵抗を高くせず、第1の現像装置に印加する現像バイアス電圧をVb1、第2の現像装置に印加する現像バイアス電圧をVb2としたときに|Vb1−Vw|≦|Vw−Vb2|となる様に、第1の現像バイアスVb1を低下させても第1現像のフリンジ現像が抑制されておりフリンジが発生しないため、第1現像の現像電位を広くとれ印刷濃度が向上し、且つ背景部の電位差も縮小するため抵抗の高い現像剤を用いた場合と同様にキャリア付着を大幅に低下させることが可能となる。
【0035】
【発明の効果】
以上述べた様に、本発明によれば、感光体へのキャリア付着が発生せず、且つフリンジ現像を防止し、印刷情報の欠落のない高品質印刷が行える2色画像形成方法および2色画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2色画像形成方法が実施される2色画像形成装置の模式的断面側面図。
【図2】現像ローラの周速比とフリンジ現像の関係を説明するモデル図。
【図3】本発明に用いられる現像装置の模式的断面側面図。
【図4】本発明の2色画像形成方法が実施される2色画像形成装置の模式的断面側面図。
【図5】補正露光によるフリンジ抑制の説明図。
【図6】フリンジ現像の説明図。
【符号の説明】
1…感光ドラム、2…帯電器、3…露光装置、4…露光制御手段、5…第1現像機、6…第2現像機、7…転写前帯電器、8…転写器、9…クリーナ、12…記録媒体。
Claims (7)
- 均一に帯電した感光体に高電位部、中間電位部、低電位部、前記高電位部の周囲に形成され該高電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第1補正電位部および前記低電位部の周囲に形成され該低電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第2補正電位部の組み合せからなる静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
トナーおよびキャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像または低電位部潜像のいずれか一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第1のトナー像形成工程と、
第1のトナー像形成工程に用いたトナーとは異なる色および異なる帯電極性を有する現像剤により磁気ブラシを形成するとともに、第1のトナー像形成工程における磁気ブラシの感光体表面に対する摺擦頻度よりも低い度合いに規定された磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像および低電位部潜像の内、残されたもう一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第2のトナー像形成工程とを有し、
第1補正電位部および第2補正電位部は、第1のトナー像形成工程および第2のトナー像形成工程によって可視像化されたトナー像の周囲から、それぞれ0.3mm以内の範囲で中間電位部に形成されることを特徴とする2色画像形成方法。 - 均一に帯電した感光体に高電位部、中間電位部、低電位部、前記高電位部の周囲に形成され該高電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第1補正電位部および前記低電位部の周囲に形成され該低電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第2補正電位部の組み合せからなる静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
トナーおよびキャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像または低電位部潜像のいずれか一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第1のトナー像形成工程と、
第1のトナー像形成工程に用いたトナーとは異なる色および異なる帯電極性を有する現像剤により磁気ブラシを形成するとともに、第1のトナー像形成工程における磁気ブラシの感光体表面に対する摺擦力よりも小さい値の摺擦力に規定された磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像および低電位部潜像の内、残されたもう一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第2のトナー像形成工程とを有し、
第1補正電位部および第2補正電位部は、第1のトナー像形成工程および第2のトナー像形成工程によって可視像化されたトナー像の周囲から、それぞれ0.3mm以内の範囲で中間電位部に形成されることを特徴とする2色画像形成方法。 - 均一に帯電した感光体に高電位部、中間電位部、低電位部、前記高電位部の周囲に形成され該高電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第1補正電位部および前記低電位部の周囲に形成され該低電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第2補正電位部の組み合せからなる静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
トナーおよびキャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像または低電位部潜像のいずれか一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第1のトナー像形成工程と、
第1のトナー像形成工程に用いたトナーとは異なる色および異なる帯電極性を有する現像剤により磁気ブラシを形成するとともに、第1のトナー像形成工程における磁気ブラシの感光体表面に対する摺擦頻度よりも低い度合いに規定された磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像および低電位部潜像の内、残されたもう一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第2のトナー像形成工程とを有し、
前記静電潜像の高電位部の電位をVca、低電位部の電位をVda、中間電位部の電位をVw、第1補正電位部の電位をVcf、第2補正電位部の電位をVdfとしたとき、次の条件(1)を満たすことを特徴とする2色画像形成方法。
|Vcf−Vw|<|Vw−Vdf| … (1) - 均一に帯電した感光体に高電位部、中間電位部、低電位部、前記高電位部の周囲に形成され該高電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第1補正電位部および前記低電位部の周囲に形成され該低電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第2補正電位部の組み合せからなる静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
トナーおよびキャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像または低電位部潜像のいずれか一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第1のトナー像形成工程と、
第1のトナー像形成工程に用いたトナーとは異なる色および異なる帯電極性を有する現像剤により磁気ブラシを形成するとともに、第1のトナー像形成工程における磁気ブラシの感光体表面に対する摺擦力よりも小さい値の摺擦力に規定された磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像および低電位部潜像の内、残されたもう一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第2のトナー像形成工程とを有し、
前記静電潜像の高電位部の電位をVca、低電位部の電位をVda、中間電位部の電位をVw、第1補正電位部の電位をVcf、第2補正電位部の電位をVdfとしたとき、次の条件 (1) を満たすことを特徴とする2色画像形成方法。
|Vcf−Vw|<|Vw−Vdf| … (1) - 第1のトナー像形成工程用磁気ブラシを保持する現像ローラに印加する現像バイアス電圧をVb1、第2のトナー像形成工程用磁気ブラシを保持する現像ローラに印加する現像バイアス電圧をVb2、中間電位部の電位をVwとしたとき、次の条件(2)を満たすことを特徴とする請求項1または2記載の2色画像形成方法。
|Vb1−Vw|<|Vw−Vb2 … (2) - 均一に帯電した感光体に高電位部、中間電位部および低電位部の組み合せからなる静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記高電位部の周囲に形成され該高電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第1補正電位部および前記低電位部の周囲に形成され該低電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第2補正電位部を形成する露光制御手段と、
トナーおよびキャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像または低電位部潜像のいずれか一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第1のトナー像形成手段と、
第1のトナー像形成手段に用いたトナーとは異なる色および異なる帯電極性を有する現像剤により磁気ブラシを形成するとともに、第1のトナー像形成手段における磁気ブラシの感光体表面に対する摺擦頻度よりも低い度合いに規定された磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像および低電位部潜像の内、残されたもう一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第2のトナー像形成手段とを有し、
第1補正電位部および第2補正電位部は、第1のトナー像形成工程および第2のトナー像形成工程によって可視像化されたトナー像の周囲から、それぞれ0.3mm以内の範囲で中間電位部に形成されることを特徴とする2色画像形成装置。 - 均一に帯電した感光体に高電位部、中間電位部および低電位部の組み合せからなる静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記高電位部の周囲に形成され該高電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第1補正電位部および前記低電位部の周囲に形成され該低電位部と前記中間電位部との間の電位を有する第2補正電位部を形成する露光制御手段と、
トナーおよびキャリアを含む現像剤により磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像または低電位部潜像のいずれか一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第1のトナー像形成手段と、
第1のトナー像形成手段に用いたトナーとは異なる色および異なる帯電極性を有する現像剤により磁気ブラシを形成するとともに、第1のトナー像形成手段における磁気ブラシの感光体表面に対する摺擦力よりも小さい値の摺擦力に規定された磁気ブラシを前記感光体表面に接触させ、前記高電位部潜像および低電位部潜像の内、残されたもう一方の潜像にトナーを供給しトナー像として可視像化させる第2のトナー像形成手段とを有し、
第1補正電位部および第2補正電位部は、第1のトナー像形成工程および第2のトナー像形成工程によって可視像化されたトナー像の周囲から、それぞれ0.3mm以内の範囲で中間電位部に形成されることを特徴とする2色画像形成装置。
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