JP2606476B2 - 多色記録方法 - Google Patents

多色記録方法

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JP2606476B2
JP2606476B2 JP3101894A JP10189491A JP2606476B2 JP 2606476 B2 JP2606476 B2 JP 2606476B2 JP 3101894 A JP3101894 A JP 3101894A JP 10189491 A JP10189491 A JP 10189491A JP 2606476 B2 JP2606476 B2 JP 2606476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真記録方法を使
用し、感光体等の潜像担持体上に複数のカラー画像を形
成し、この複数のカラー画像を記録シートに一括転写す
るカラー記録方法に関し、特に画像品質の改善に関す
る。
【0002】
【従来の技術】感光体上に形成された複数の静電潜像を
複数の現像手段にて現像し、その後一括して記録紙上に
転写する多色記録装置において、感光体表面に現像剤を
接触させて静電潜像を顕像化する、所謂2成分磁気ブラ
シを使用した多色記録装置は多数提案されている。しか
しこの方式は最初に形成された画像の劣化を防止するた
め、潜像形成方法、第2以降の現像方法及び現像剤に種
々の考案がなされている。
【0003】特公平2−4903号公報に開示される技
術は2色複写装置において、第2の現像手段として磁性
現像剤を用い、その磁気ブラシの穂立ち高さを感光体表
面と0.05〜0.5mmの間隙を保持し配設する(非
接触)ことを特徴としている。この方法においては画像
の混色がなく良好な画像形成が出来る。特開平1−29
1268号公報に開示される技術は多色記録装置におい
て第2色目以降の潜像を非接触現像とし、第2色目以降
の現像機の磁気ブラシの穂立ち高さを第1色目の現像機
の磁気ブラシの穂立ち高さよりも小さくするようにした
ことを特徴としている。この方法においても画像の混色
がなく良好な画像形成が出来る。特開昭58−1165
53号公報に開示される技術は、多色記録方法において
1成分磁性トナーを用い、感光体と当接するブラシの接
触深さを制御し、第1トナー画像の掻き取り防止が提示
されている。ここでは接触深さが0〜0.3mmの範囲
では第1トナー画像の掻き取りが防止できかつ第2の画
像濃度も十分確保できることが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら磁性現像
剤を現像ロールと感光体表面に微小間隙を保持して現像
するには、現像ロール上で現像剤がチェーンを形成する
ため磁気ブラシの穂立ち高さを50μm以下のばらつき
で均一に揃える事は難しく、又非接触であるため現像効
率の低下が発生し十分な画像濃度が得られないという問
題を有している。一方第2色目以降の潜像を非接触現像
とし、第2色目以降の現像機の磁気ブラシの穂立ち高さ
を第1色目現像機の磁気ブラシの穂立ち高さよりも小さ
くするようにした場合、前記と同様に現像効率の低下が
発生し十分な画像濃度が得られず且つ後段になるほど濃
度低下が顕著になり、多色複写画像では濃度のバラツキ
が大きくなるという問題を有している。又1成分磁性ト
ナーの使用は色のにごりが生じるという問題があり、更
には磁性トナーをフェライトキャリア等の2成分現像剤
に置き換えると第1画像中に第2ブラシの摺擦傷(スク
ラッチ)が発生し画像品質を低下させるという問題を有
している。これらの画像濃度、多色画像濃度のバラツ
キ、色の濁り、スクラッチ等の問題をなくすかが多色記
録方法の課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
みてなされたもので、画像の混色、スクラッチ等の画質
欠陥がなく良好な画像形成が出来、且つ第2色目以降も
十分な画像濃度が得られる新規な多色記録方法を提供す
るものである。
【0006】上記目的を達成するために、この発明の多
色記録方法は静電潜像形成部材上に潜像形成工程ならび
に現像工程を複数回繰り返し色の異なるトナー画像を形
成した後、記録紙上に一括して転写する多色記録方法に
おいて、第2以降の現像工程における現像剤が樹脂バイ
ンダー中に磁性粉を分散してなる樹脂キャリアを使用す
る2成分現像剤であり、現像剤の穂立高さをL、現像ロ
ールと静電潜像形成部材との間の距離をDとしたとき、
1.0D≦L≦1.2Dの関係になるように設定し、前
記現像ロールに直流あるいは、直流成分をもった交流の
現像バイアスを印加して現像することを特徴とする。
【0007】
【作用】多色記録方法において、複数の潜像形成後、反
転現像を繰り返して多色画像を形成する方法では画像の
混色及び掻き取られたトナーが現像機内に混入し現像剤
寿命の低下を引き起こす。一方、反転現像と正転現像を
組合せ繰り返して多色画像を形成する方法においては反
転現像及び正転現像間では画像の混色及び掻き取られた
トナーが現像機内に混入し現像剤寿命の低下を引き起こ
さないが、反転現像と正転現像間では像乱れが発生し画
像品質の低下を引き起こす。画像の混色及びトナーの掻
き取りを抑止するには非接触現像が好ましいが前述の通
り単色画像としての性能が低下する。従って磁気ブラシ
は感光体表面に接触するものの、その接触量を制御し混
色及び掻き取りを抑止するものである。この時単色画像
としての性能の一つである現像能力を確保する為、通常
の直流現像バイアス電圧か又は直流を重畳した交流現像
バイアス電圧を印加する。尚現像能力の向上には他の手
段としてトナー電荷量の制御、磁気ブラシ密度の増加
(キャリア磁気特性、マグネット磁束密度の制御、現像
ロール周速の制御)等がある。更に接触現像時の機械的
摺擦によるスクラッチ、像乱れ等の画像品質低下を抑止
する為、磁気ブラシとして樹脂バインダー中に磁性粉を
分散してなる樹脂キャリアを使用する。
【0008】
【実施例1】図1は本実施例に使用した多色記録装置の
概略構成を示す。感光体1に対し第1帯電器2にて一様
帯電を実施後、第1露光3にてネガ潜像を形成し第1現
像機4にて反転現像を行い第1の色情報に対応したトナ
ー画像を形成する。次いで第2帯電器5にて一様帯電を
実施後、第2露光6にてネガ潜像を形成し第2現像機7
にて反転現像を行い第2の色情報に対応したトナー画像
を形成する。次いで第3帯電器8にて一様帯電を実施
後、第3露光9にてネガ潜像を形成し第3現像機10に
て反転現像を行い第3の色情報に対応したトナー画像を
形成する。次いで記録紙14上に転写帯電器11により
感光体1に形成された第1、第2、第3の色情報に対応
した色の異なる3種のトナー画像を一括して転写する。
転写終了後感光体上の残留トナーをクリーナー12にて
掻きとり、その後除電器13にて感光体上の残留電荷を
消去し次の作像工程に入る。なお第1、第2および第3
帯電器としてはコロナ放電器の前にグリッド電極を設け
たスコロトロンと呼ばれるタイプの帯電器を用いた。
【0009】図2は、図1における第2現像機7の概略
構成と感光体1の対向領域を模式的に示す。第3現像機
10も図示しないが、第2第現像機と同様の構成をと
る。2現像機7は回動可能な非磁性円筒スリーブ15内
に磁石ロール16を配設し、磁性現像剤17の層厚を層
厚規制板18にて調節し、一定の穂立ち長を形成する。
磁石ロールはS、Nで示される着磁が成されており、S
2、S3磁極間にて磁性現像剤の剥離をおこない、剥離
された現像剤はパドル19にてオーガ(図示せず)側に
搬送される。一方aは感光体と現像機の対向領域の最近
接点間隙(以後現像ギャップと呼ぶ)を、bは現像領域
での感光体がない状態での現像剤穂立ち長を、cは穂立
ち長bと現像ギャップaの差分(以後食い込み量と呼
ぶ)をそれぞれ示す。
【0010】感光体としてФ200mmのアルミパイプ
上に負帯電性の有機光導電体を塗布したものを用い、プ
ロセス速度130mm/secにて、図3に示す作像工
程にて画像形成を行った。初期帯電工程Aにて感光体表
面を−600Vとし、第1露光工程Bを半導体レーザに
て画像部露光電位を−100Vとし、第1現像工程Cに
て現像バイアス電圧を−450Vとし、反転現像にて第
1赤トナー画像を形成した。
【0011】第1現像工程には平均粒径100μmの鉄
粉キャリア使用した通常の2成分現像剤による磁気ブラ
シ現像法を用いた。次いで再帯電工程Dにて感光体表面
を−600Vとし、第2露光工程Eにて半導体レーザを
用いて画像部露光電位を−100Vとし、第2現像工程
Fにて現像バイアス電圧として周波数が3kHZでピー
ク間電圧が0.8kVで直流成分が−450Vの直流重
量交流電圧を用い、反転現像にて第2青トナー画像を形
成した。次いで再帯電工程Gにて感光体表面を−600
Vとし、第3露光工程Hにて半導体レーザを用いて画像
部露光電位を−100Vとし、第3現像工程Iにて現像
バイアス電圧として周波数が3kHZでピーク間電圧が
0.8kVで直流成分が−450Vの直流重量交流電圧
を用い、反転現像にて第3黒トナー画像を形成した。こ
こで現像バイアス電圧の交流成分の周波数が1.5kH
Z以下では現像剤中のキャリアの感光体への付着及びカ
ブリが発生しやすく、またピーク間電圧が2.0kV以
上では顕著な混色並びに第2現像機中への第1トナーの
混入が観察された。
【0012】一方第2及び第3現像工程の現像条件とし
て現像ギャップa、現像剤穂立ち長bを変えて実験を行
った。尚上記現像条件以外の設定は、現像ロール外径3
6mm、現像ロール周速390mm/sec、現像ロー
ル主極S1の磁束密度800ガウス、現像ロールの回動
方向は感光体と同方向とした。第2、第3現像剤として
は平均粒径が45μmの、樹脂バインダー中に磁性粉を
分散させた樹脂キャリアと、平均粒径が10μmの非磁
性トナーを10重量パーセント混合したものを使用し
た。トナーの平均電荷量は−10μc/gで、樹脂キャ
リアの密度は3.5g/cc、飽和磁化は40emu/
gをであった。現像ギャップaは0.2mm、0.4m
m、0.6mm、0.8mmとし、現像剤穂立ち長bは
現像ギャップaに対しa−0.05mm、a、a+0.
1mm、a+0.2mmになるよう現像ロール上の現像
剤搬送量を層厚規制板にて調整した。尚現像剤穂立ち長
は光学顕微鏡にて現像ロール主極S1上の穂立ち長を測
定し、その平均値を表1に示した。
【0013】表1の条件下でのテストの結果、表2に示
す画像特性を得た。表2の上段は第2の画像濃度を示
し、下段は第1画像の混色を示す為の代用特性値で、画
像解析装置にて赤フィルターを介して測定した第1赤画
像中の青トナー粒子の面積率(%)を示し、この値を混
色度と呼ぶ。混色度が1%を越えるとカラー画像の色相
が変化するとともに第2現像剤の寿命低下を促進するの
で、混色度は1%以下が望ましい。また画像濃度は、
1.0以上が望ましい。この結果より、第1画像の混色
を抑え、かつ第2の画像濃度を1.0以上得る条件とし
ては、現像剤穂立ち長bが現像ギャップaと等しいかa
+200μm以下、さらに好ましくはa+100μm以
下にするのがよい。またスクラッチはいずれの条件下に
ても観察されなかった。
【表1】
【表2】
【0014】これら現像剤穂立ち長、現像ギャップ、第
2の画像濃度及び混色度の関係を模式的に図4に示す。
図4でイの領域は第2画像濃度は十分確保できるものの
第1画像中に第2トナー粒子の混色が発生、ロの領域は
第1画像中への第2トナー粒子の混色は発生しないもの
の第2の画像濃度が十分に確保できない領域をそれぞれ
示す。一方直線dは現像ギャップと現像剤穂立ち長が等
しい境界領域を、直線eは直線dに対し現像剤穂立ち長
が100μm食い込んでいる領域を、直線fは直線dに
対し現像剤穂立ち長が50μm離間している領域を示し
ている。直線e、fで囲まれる斜線部領域は第2の画像
濃度が十分で、かつ第1画像中に第2トナー粒子の混色
が抑止できる領域である。
【0015】現像剤穂立ちが感光体表面に当接している
か否かは、実施例1とは別の方法にて判断した。感光体
表面に粘着面が表に出るようにテープを貼りつけ、テー
プの表面から現像ギャップを設定し、実施例1と同様の
構成の現像機にてプロセス速度130mm/sec、現
像ロール周速390mm/secとし、潜像形成を行わ
ない状態にて粘着テープ表面への現像剤の付着の有無に
て現像ギャップ維持精度を判定した。現像ギャップが
0.2mm以下では粘着テープ上に付着したトナー濃度
が均一ではなく、ギャップ維持精度に問題があったり、
0.8mm以上では現像電界強度が小さくなるため、細
線再現性及び画像(ソリッド)濃度再現が充分ではなか
った。尚、第1画像中への第3トナー粒子の混色、第2
画像中への第3トナー粒子の混色、並びに第3画像濃度
に対する現像剤穂立ち長、現像ギャップの寄与は上記結
果と同様の傾向を示した。
【0016】
【実施例2】図5は別の多色記録装置の概略構成を示
す。感光体1に対し第1帯電器2にて一様帯電を実施
後、第1露光3にてネガ潜像を形成し第1現像機4にて
反転現像を行い第1の色情報に対応した赤トナー画像を
形成する。次いで第2露光6にてポジ潜像を形成し第2
現像機7にて正転現像を行い第2の色情報に対応した青
トナー画像を形成する。次いで第2帯電器5にて一様帯
電を実施後、第3露光9にてネガ潜像を形成し第3現像
機10にて反転現像を行い第3の色情報に対応した黒ト
ナー画像を形成する。次いで記録紙14上に転写帯電器
11を介して感光体1に形成された第1、第2、第3の
色情報に対応した色の異なる3種のトナー画像を一括し
て転写する。転写終了後感光体上の残留トナーをクリー
ナー12にて掻きとり、その後除電ランプ13にて感光
体上の残留電荷を消去し次の作像工程に入る。第1、第
2および第3帯電器としては実施例と同様にスコロトロ
ンタイプの帯電器を使用した。
【0017】感光体としてФ200mmのアルミニウム
ドラム上に負帯電性の有機光導電体をコーティングした
ものを用い、プロセス速度130mm/secにて、図
6に示す作像工程にて画像形成を行った。初期帯電工程
Aにて感光体表面を−600Vとし、第1露光工程Bを
半導体レーザにて画像部露光電位を−100Vとし、第
1現像工程Cにて現像バイアス電圧を−450Vとし反
転現像にて第1赤トナー画像を形成した。第1現像工程
には平均粒径約100μmの鉄粉キャリアを使用した通
常の2成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像法を用いた。
次いで第2露光工程Eにて半導体レーザを用いて非画像
部露光電位を−100Vとし、第2現像工程Fにて現像
バイアス電圧として周波数が3kHZでピーク間電圧が
0.8kVの交流成分と、−250Vの直流成分を有す
る直流重量交流電圧を用い、正転現像にて第2青トナー
画像を形成した。ここで現像バイアス電圧の交流成分の
周波数が1.5kHZ以下では現像剤中のキャリアの感
光体への付着及びカブリが発生しやすく、またピーク間
電圧が2.0kV以上では顕著な像乱れが観察された。
次いで再帯電工程Gにて感光体表面電位を−600Vと
し、第3露光工程Hにて半導体レーザを用いて画像部露
光電位を−100Vとし、第3現像工程Iにて現像バイ
アス電圧として周波数が3kHZでピーク間電圧が0.
8kVの交流成分と、−450Vの直流成分を有する直
流重量交流電圧を用い、反転現像にて第3黒トナー画像
を形成した。ここで第2及び第3現像工程の現像条件と
して現像ギャップa、現像剤穂立ち長bを実施例1と同
様に変えて実験を行った。尚上記現像条件以外の設定
は、現像ロール外径36mm、現像ロール周速390m
m/sec、現像ロール主極S1の磁束密度800ガウ
ス、現像ロール回動方向は感光体と同方向とした。
【0018】第2、第3現像剤としては平均粒径が45
ミクロンの樹脂バインダー中に磁性紛を分散させた樹脂
キャリアと、平均粒径が10ミクロンの非磁性トナーを
10重量パーセント混合したものを使用した。トナーの
平均電荷量は第2現像剤が10μC/g、第3現像剤が
−10μC/gで、樹脂キャリアの密度、飽和磁化は第
2、第3現像剤ともに3.5g/cc、40emu/g
である。上記条件下でのテストの結果、第1画像と第2
画像に関し、第2画像濃度は実施例1と略同等の値を得
た。第1画像の像乱れについて表3に示す結果を得た。
像乱れとは図7に示す如く、ライン画像の上端側つまり
プロセス方向側にトナー粒子が画像エリアをはみ出して
移動し、画像エッジ部を乱す画質欠陥のことである。実
施例1とは異なり混色が発生しない理由は第1、第2現
像剤の摩擦帯電極性が異なることによる。
【表3】
【0019】評価方法としては図中ハで示される如く、
ライン画像端部からのトナーの移動量を画像解析装置に
て測定し、横線の線幅の太りに応じてG1からG5まで
グレード付けし、許容レベルをG4以下とした。次のよ
うな太り率定義し、この値でグレード付けした。 太り率=[(n色時の線幅−単色の線幅)/単色の線幅
×100]。 G1は太り率が10%以下、G2は30%以下、G3は
50%以下、G4は100%以下、G5は100%以上
である。太り率が100%以上の場合、文字がつぶれて
非常に読み難くなる。太り率は好ましくは50%以下で
ある。
【0020】この結果からわかるように、現像剤穂立ち
長bが、現像ギャップaと等しいかa+200μm以
下、より好ましくはa+100μm以下であれば、第1
画像の像乱れが抑えられることがわかった。またスクラ
ッチはいずれの条件下にても観察されなかった。尚、第
1画像中への第3トナー粒子の混色、第2画像中への第
3トナー粒子の混色、並びに第3画像濃度に対する現像
剤穂立ち長、現像ギャップの寄与は表2の結果と同様の
傾向を示した。
【0021】
【比較例1および2】図1と図3、図5と図6に示す装
置及び作像方法にて、第2現像として飽和磁化60em
u/gの粒径50μmフェライトキャリアを用いた2成
分現像剤を使用した。図1および図3のトナーの平均電
荷量は−12μC/g、図5および図6のトナーの平均
電荷量は11μC/gでトナー粒径は共に10μmであ
る。現像ギャップa(0.4mm)にたいして穂立ち長
bを、a−0.05mm、a、a+0.1mm、a+
0.2mmとし第1および第2現像のみを動作させて、
第1画像の混色率、スクラッチ、像乱れを評価した。尚
これ以外の諸条件は実施例1および2と同様とした。表
4に結果を示す。図1の装置と図3の方法を用いた場合
を比較例1、図5の装置と図6の方法を用いたものを比
較例2と呼ぶ。
【表4】
【0022】第2画像濃度に関しては表示しないが実施
例1、2と同様の結果を示した。混色率は図1に示す装
置にて図3の作像プロセスにて得た結果を示す。比較例
1では現像剤穂立ちbが長くなるにつれて混色率が悪く
なり、b=a+0.2mmの場合非常に悪いことがわか
る。また比較例2では現像剤穂立ちbが長くなるにつれ
て像乱れが悪くなり、b=a+0.2mmの場合太り率
が100%以上になることがわかる。スクラッチについ
ては比較例1、2に現像剤穂立長さが長くなるにつれて
悪くなり、b=a+0.1mmの場合問題であった。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば多色記
録方法において、少なくとも第2段以降の現像工程にお
ける2成分磁気ブラシとして樹脂バインダー中に磁性粉
を分散してなる樹脂キャリアを使用し、ソフトな現像剤
の穂を形成し、トナー画像に磁気ブラシが接触する時に
発生するスクラッチを抑え、又現像ギャップに対する現
像剤穂立ち長(食い込み量)を制御することにより、同
極性現像の組合せ時に発生する混色、異極性現像の組合
せ時に発生する像乱れを抑止することが出来、かつ画像
濃度も確保することが出来る。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明における実施例1の多色記録装置
の概略構成図。
【図2】図2は図1および図5における多色記録装置の
第2以降の現像装置の概略構成図。
【図3】図3は図1における多色記録装置を用いた作像
工程図。
【図4】図4は実施例1の現像ギャップと現像剤穂立ち
長の画像特性に与える効果の概念図。
【図5】図5は実施例2の多色記録装置の概略構成図。
【図6】図6は図5における多色記録装置を用いた作像
工程図。
【図7】図7は像乱れを説明するための模式図をそれぞ
れ示す。
【符号の説明】
1…感光体、2…第1帯電器、3…第1露光、4…第1
現像機、5…第2帯電器、6…第2露光、7…第2現像
機、8…第3帯電器、9…第3露光、10…第3現像
機、11…転写帯電器、12…クリーナー、13…除電
器、14…転写部材、15…現像スリーブ、16…磁
石、17…現像剤、18…層厚規制板、19…パドル、
20…画像、21…トナー粒子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像形成部材上に潜像形成工程および
    現像工程を複数回繰り返して色の異なるトナー画像を形
    成した後、記録紙上に一括して転写する多色記録方法に
    おいて、第2以降の現像工程における現像剤が樹脂バイ
    ンダー中に磁性粉を分散してなる樹脂キャリアを使用す
    る2成分現像剤であり、現像剤の穂立高さをL、現像ロ
    ールと静電潜像形成部材との間の距離をDとしたとき、
    1.0D≦L≦1.2Dの関係になるように設定し、前
    記現像ロールに直流あるいは、直流成分をもった交流の
    現像バイアス電圧を印加して現像することを特徴とする
    多色記録方法。
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