JP3702419B2 - 膜ろ過モジュールの洗浄方法および膜ろ過装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、膜ろ過モジュールの洗浄方法および膜ろ過装置に関し、ファウリング物質により低下した膜ろ過モジュールのろ過性能を回復させるための膜ろ過モジュールの洗浄方法および膜ろ過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の膜ろ過モジュールの洗浄方法としては、気泡によるエアスクラビング洗浄、逆流水洗浄、逆流気体洗浄、オゾンガス曝気による洗浄、洗浄用小体を使用した洗浄、薬品を使用する薬液洗浄などが知られている。
【0003】
例えば、特開平4−126528号公報には、膜ろ過モジュール内で洗浄用小体をエアスクラビングにより運動させると共に水位を上下させる膜ろ過モジュールの洗浄方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の膜ろ過モジュールの洗浄方法では、実施が簡単なものは洗浄効果が低く、洗浄効果が高いものは実施が簡単ではない問題点があった。
そこで、本発明の目的は、ファウリングによりろ過性能が低下した膜ろ過モジュールを洗浄し、ろ過性能を回復させうる膜ろ過モジュールの洗浄方法および膜ろ過装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の観点では、本発明は、膜ろ過モジュールのろ過水側に空気を満たした状態で原水側を大気圧未満に減圧し、所定時間維持することを特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方法を提供する。
上記第1の観点による膜ろ過モジュールの洗浄方法では、膜ろ過モジュールの一次側を減圧するが、ろ過膜の表面に付着したファウリング物質と膜表面の隙間に空気が存在した場合、減圧により空気が膨張し、ファウリング物質は物理的に剥離されるか、剥離しやすい状態となる。また、隙間にある液中に溶解している気体も減圧により気泡になり、剥離効果を高める。よって、膜ろ過モジュールのろ過性能を回復させることが出来る。
【0007】
第2の観点では、本発明は、上記構成の膜ろ過モジュールの洗浄方法において、前記減圧の後、大気圧以上に急昇圧することを特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方法を提供する。
ろ過膜の表面に付着したファウリング物質と膜表面の隙間に空気が存在した場合、空気に邪魔されて隙間に洗浄液が侵入し難くなり、洗浄効果が弱くなる。
上記第2の観点による膜ろ過モジュールの洗浄方法では、減圧した後、大気圧以上に急昇圧するが、減圧により膨張した空気で広げられた隙間が急に収縮する衝撃で、隙間に洗浄液が侵入するため、洗浄効果を向上できる。
【0008】
第3の観点では、本発明は、上記構成の膜ろ過モジュールの洗浄方法において、エアスクラビングしながら洗浄水または薬液の水位上下を複数回行い、その際、前記洗浄水または薬液の液面を下降させ終わった後に、前記減圧を行うことを特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方法を提供する。
上記第3の観点による膜ろ過モジュールの洗浄方法では、剥離しやすい状態となったファウリング物質を、エアスクラビングしながら洗浄水または薬液の水位上下を行うことにより、完全に剥離し、除去することが出来る。
【0009】
第4の観点では、本発明は、上記構成の膜ろ過モジュールの洗浄方法において、エアスクラビングしながら洗浄水または薬液の水位上下を行う時、膜ろ過モジュールのろ過水側に大気圧以上の空気を満たすことを特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方法を提供する。
上記第4の観点による膜ろ過モジュールの洗浄方法では、膜ろ過モジュールのろ過水側に大気圧以上の空気を満たすため、膜ろ過モジュールの原水側に満たした洗浄液がろ過側に入らず、洗浄液を節約できる。また、減圧の際に膜ろ過モジュールの二次側から水が入らないので、減圧のスピードが速くなる。
【0010】
第5の観点では、本発明は、膜ろ過モジュールのろ過水側に空気を満たす手段と、前記膜ろ過モジュールのろ過水側に空気を満たした状態で原水側を大気圧未満に減圧する減圧手段とを備えたことを特徴とする膜ろ過装置を提供する。
上記第5の観点による膜ろ過装置では、上記膜ろ過モジュールの洗浄方法を好適に実施できる。
【0011】
第6の観点では、本発明は、上記構成の膜ろ過装置において、前記膜ろ過モジュールのろ過水側に空気を満たす手段は、前記膜ろ過モジュールのろ過水側に大気圧以上の空気を満たす手段であることを特徴とする膜ろ過装置を提供する。
上記第6の観点による膜ろ過装置では、上記膜ろ過モジュールの洗浄方法を好適に実施できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、外圧型の中空糸膜を使用した膜ろ過モジュールを想定しているが、他の形式の膜ろ過モジュールでも本発明を適用できる。
【0013】
−第1の実施形態−
図1は、浄水場に設置された膜ろ過装置100を示す構成図である。
膜ろ過装置100は、従来と同様の構成に加えて、薬品洗浄操作のためのホースカップリングC01〜C13と、コンプレッサCP2と、中和排液槽121と、廃棄ポンプ132と、リンス排水槽123と、インゼクタ8と、インゼクタポンプ133とを備えている。
【0014】
図2は、薬品洗浄装置200を示す構成図である。
薬品洗浄装置200は、洗浄タンク2と、洗浄ポンプ3と、ホースカップリングB01〜B09と、複数の配管およびバルブと、制御装置(図示省略)とを、移動台車6に搭載した構成である。
移動台車6に搭載しているのは、薬品洗浄装置200を移動しながら、多数の膜ろ過モジュール106の一つ一つを順に薬品洗浄していくためである。
【0015】
次に、ろ過操作、逆洗操作、薬品洗浄操作の順に動作を説明する。
【0016】
[ろ過操作]
ろ過操作は、図1に示す接続で行われる。
ろ過操作では、原水は、循環水ポンプ130から、ホースカップリングC08,C06,C05,C01を介して、膜ろ過モジュール106の一次側に供給される。
【0017】
膜ろ過モジュール106の一次側に供給された原水の一部は、膜ろ過モジュール106の二次側にろ過されて処理水となる。原水の他の一部は、ろ過されずに、ホースカップリングC03,C07,バルブV2,V12を介して、循環水槽131に集められる。
【0018】
膜ろ過モジュール106の二次側にろ過された処理水は、ホースカップリングC04,C09,バルブV9を介して、逆洗水槽111に集められ、さらに配水槽へ送水される。
【0019】
一方、ろ過されずに循環水槽131に集められた原水は、循環水ポンプ130,バルブV11,ホースカップリングC08,C06,C05,C01を介して、再び膜ろ過モジュール106の一次側に供給される。
【0020】
上記ろ過操作を継続していると、原水中に含まれる濁質成分やコロイド状の有機物が膜ろ過モジュール106のろ過膜面やろ過膜の細孔に捕捉され、ろ過抵抗が徐々に増加して、ろ過性能が低下してくる。そこで、逆洗操作を行う。
【0021】
[逆洗操作]
逆洗操作は、図1に示す接続で行われる。
逆洗操作では、ろ過操作を中断し、逆洗水槽111から、バルブV25,逆洗ポンプ115,バルブV10,ホースカップリングC09,C04を介して、膜ろ過モジュール106の二次側にろ過水を供給する。
膜ろ過モジュール106の二次側に供給されたろ過水は、膜ろ過モジュール106の一次側に透過し、ホースカップリングC01,C05,C06,C08,バルブV1を介して、排水される。
この逆洗操作により、ろ過性能が回復すると、再び、ろ過操作を行う。
【0022】
しかし、上記ろ過操作と逆洗操作とを繰り返していると、逆洗操作では除去されなかったファウリング物質により、ろ過膜の閉塞が生じる。この閉塞を解消するために、通常3〜6ヶ月に1回、膜ろ過モジュール106の薬品洗浄操作を行う。
【0023】
[薬品洗浄操作]
(排水)
膜ろ過を停止し、バルブV1,V2,V13を開き、膜ろ過モジュール106の一次側(原水側)に残っている原水を排水する。この際、バルブV8,V9,V10を閉じて、二次側のろ過水が一次側に逆流しないようにする。
排水後、全てのバルブを閉じる。そして、図3に示すように、接続替えする。
【0024】
(ろ過側からの加圧および強制排水)
図3に示す接続で、バルブV3,V4,V30,V31を開き、コンプレッサCP2を運転し、バブルポント以下の圧縮空気を膜ろ過モジュール106の二次側(ろ過水側)へ送り、二次側のろ過水を一次側へ逆流させ、膜ろ過モジュール106の内部の水をすべて強制的に排水する。
排水が終了したら、バルブV30,V31を閉じる。
膜ろ過モジュール106の二次側をバブルポント以下の圧縮空気で加圧し続けることによって、この後に行う薬液洗浄の際の二次側への薬液の侵入を防止し、薬液の使用量を低減することができる。
【0025】
(泥吐き)
水道水を給湯器により加温し、ろ過膜の耐熱温度以下である35℃以下30℃以上の洗浄温水を洗浄タンク2に作る。
バルブV15,V4,V5,V30を開き、洗浄ポンプ3およびコンプレッサCP2を運転する。これにより、圧縮空気が混入した洗浄温水が膜ろ過モジュール106の一次側に供給され、ろ過膜を揺動させながら水面が上昇する。
膜ろ過モジュール106の一次側が洗浄温水で満水になった状態(バルブV30から洗浄温水が吐出され始めた時点)で洗浄ポンプ3を停止し、同時にバルブV15を閉じる。次に、バルブV31を開き、膜ろ過モジュール106内の洗浄温水を自然流下により排水する。これにより、圧縮空気が混入した洗浄温水が排水され、ろ過膜を揺動させながら水面が下降する。
排水が終了したら、バルブV31を閉じる。
上記操作を1回以上行った後、コンプレッサCP2を停止し、全てのバルブを閉じる。
上記操作により、膜ろ過モジュール106内に蓄積していた濁質やろ過膜から剥離したファウリング物質が、排出される。
【0026】
(アルカリ洗浄、液面上下スクラビング洗浄)
アルカリ洗浄用薬液(例えば、苛性ソーダ水溶液に次亜塩素酸ナトリウム溶液を加えたもの)を洗浄タンク2に入れる。
バルブV15,V4,V5,V14を開き、洗浄ポンプ3を運転する。これにより、圧縮空気が混入した薬液が膜ろ過モジュール106の一次側に供給され、ろ過膜を揺動させながら液面が上昇する。エアスクラビングによる薬液の乱流により、ろ過膜表面にせん断力による物理洗浄力が発生し、洗浄効果が上がる。特に、液面付近では、乱流が大きくなるため、洗浄効果が大きい。
【0027】
膜ろ過モジュール106の一次側が薬液で満水になった状態(バルブ14から薬液が吐出され始めた時点)で洗浄ポンプ3を停止する。なお、液面計を使用して薬液の水位を検知し、洗浄ポンプ3を停止してもよい。洗浄ポンプ3の停止により、膜ろ過モジュール106内の薬液は、自然流下により、洗浄タンク2に逆流する。これにより、圧縮空気が混入した薬液が排出され、ろ過膜を揺動させながら液面が下降する。
上記液面上下スクラビング洗浄を1回以上行った後、バルブV5,V15を閉じる。
【0028】
(減圧洗浄)
初回はリンス排水槽123に原水を予め貯留してあり、2回目以後はリンス排水槽123にリンス排水が貯留しているものとする。
バルブV4,V14を閉じ、バルブV7,V6を開き、インゼクタポンプ133を運転し、インゼクタ8により膜ろ過モジュール106内を大気圧未満に減圧する。圧力が−700mmHg程度であることを連成計Pの指示値により確認した後、所定時間(例えば、1〜2分間)、その圧力を維持する。
【0029】
図4の(a)に示すように、ファウリング物質Fとろ過膜Mの膜面の間に微小な気泡Bが存在している。減圧することにより、図4の(b)に示すように、気泡Bが膨張し、ファウリング物質Fを膜表面から剥がす効果を持つ。また、ファウリング物質Fと膜表面の間にある水に溶解している気体が気泡となり、これもファウリング物質Fを膜表面から剥がす効果を持つ。
【0030】
なお、バブルポイント圧力が大気圧より小さい膜(膜口径が大きい膜)を洗浄する場合は、膜ろ過モジュール106の二次側からの圧縮空気による加圧を行わず、バルブV3,V4,V16を閉じて、膜ろ過モジュール106の一次側と二次側の両方を減圧して減圧洗浄を行う。
【0031】
(急昇圧洗浄)
バルブV6,V7を閉め、インゼクタポンプ133を停止し、バルブV14を開き、膜ろ過モジュール106内を急激に大気圧に戻す。または、コンプレッサCP2を運転しておいて、バルブV6,V7を閉め、インゼクタポンプ133を停止し、バルブV5を開き、急激に大気圧以上(ろ過膜の耐圧以下)とする。
【0032】
図5の(a)に示すように、ファウリング物質Fとろ過膜Mの膜面の間に存在している微小な気泡Bにより、薬液Lの浸透が妨げられている。減圧することにより、図5の(b)に示すように、気泡Bが膨張し、ファウリング物質Fを膜表面から剥がし、隙間を広げる効果を持つ。ここで、瞬間的に膜ろ過モジュール106の一次側を大気圧以上とすると、図5の(c)に示すように、膜表面に残っていた薬液Lがファウリング物質Fと膜表面の間に侵入し、洗浄効果を上げることが出来る。
【0033】
液面上下エアスクラビングと減圧洗浄と急昇圧洗浄のサイクルを1回以上繰り返す。減圧洗浄と急昇圧洗浄とにより剥がれやすくなったファウリング物質を膜表面から完全に剥離させることが出来る。
この後、全てのバルブを閉じる。
【0034】
(排液)
バルブV18を開き、洗浄タンク2内の薬液を中和排液槽121へ排液する。
排液が終わると、バルブV18を閉じる。
【0035】
(リンス)
バルブV17,V4,V14,V16,V19,V35を開け、原水ポンプ102から膜ろ過モジュール106の一次側に原水を送水し、膜ろ過モジュール106の一次側を通過した原水をバルブV14から洗浄タンク2へ排水し、さらにリンス排水槽123へ排水する。これにより、原水で膜ろ過モジュール106の一次側の薬液をすすぐ。また、ろ過膜を透過したろ過水をバルブV16から洗浄タンク2へ排水し、さらにリンス排水槽123へ排水する。これにより、ろ過水で膜ろ過モジュール106の二次側もすすぐ。
この後、全てのバルブを閉じる。
【0036】
(ろ過側からの加圧および強制排水)
バルブV3,V4,V30,V31を開き、コンプレッサCP2を運転し、バブルポント以下の圧縮空気を膜ろ過モジュール106の二次側(ろ過水側)へ送り、二次側のろ過水を一次側へ逆流させ、膜ろ過モジュール106の内部の水をすべて強制的に排水する。
排水が終了したら、バルブV30,V31を閉じる。
膜ろ過モジュール106の二次側をバブルポント以下の圧縮空気で加圧し続けることによって、この後に行う薬液洗浄の際の二次側への薬液の侵入を防止し、薬液の使用量を低減することができる。
【0037】
(酸洗浄、液面上下スクラビング洗浄)
酸洗浄用薬液(例えば、くえん酸水溶液)を洗浄タンク2に入れる。
バルブV15,V4,V5,V14を開き、洗浄ポンプ3を運転する。これにより、圧縮空気が混入した薬液が膜ろ過モジュール106の一次側に供給され、ろ過膜を揺動させながら液面が上昇する。エアスクラビングによる薬液の乱流により、ろ過膜表面にせん断力による物理洗浄力が発生し、洗浄効果が上がる。特に、液面付近では、乱流が大きくなるため、洗浄効果が大きい。
【0038】
膜ろ過モジュール106の一次側が薬液で満水になった状態(バルブ14から薬液が吐出され始めた時点)で洗浄ポンプ3を停止する。洗浄ポンプ3の停止により、膜ろ過モジュール106内の薬液は、自然流下により、洗浄タンク2に逆流する。これにより、圧縮空気が混入した薬液が排出され、ろ過膜を揺動させながら液面が下降する。
上記液面上下スクラビング洗浄を1回以上行った後、バルブV5,V15を閉じる。
【0039】
(減圧洗浄)
バルブV4,V14を閉じ、バルブV7,V6を開き、インゼクタポンプ133を運転し、インゼクタ8により膜ろ過モジュール106内を大気圧未満に減圧する。圧力が−700mmHg程度であることを連成計Pの指示値により確認した後、所定時間(例えば、1〜2分間)、その圧力を維持する。
【0040】
(急昇圧洗浄)
バルブV6,V7を閉め、インゼクタポンプ133を停止し、バルブV14を開き、膜ろ過モジュール106内を急激に大気圧に戻す。または、コンプレッサCP2を運転しておいて、バルブV6,V7を閉め、インゼクタポンプ133を停止し、バルブV5を開き、急激に大気圧以上(ろ過膜の耐圧以下)とする。
【0041】
液面上下エアスクラビングと減圧洗浄と急昇圧洗浄のサイクルを1回以上繰り返す。減圧洗浄と急昇圧洗浄とにより剥がれやすくなったファウリング物質を膜表面から完全に剥離させることが出来る。
この後、全てのバルブを閉じる。
【0042】
(排液)
バルブV18を開き、洗浄タンク2内の薬液を中和排液槽121へ排液する。
排液が終わると、バルブV18を閉じる。
【0043】
中和排液槽121へ排液された酸性薬液は、先に貯留しているアルカリ性薬液排液と混合し、中和により無害化される。この時、中和剤を併用してもよい。
なお、先に中和排液槽121に貯留しているアルカリ性薬液排液は例えばpH12(苛性ソーダ0.4%+次亜塩素酸ナトリウム0.1%水溶液)であり、例えばpH2.7の酸性薬液(クエン酸1%水溶液)が後から混合されても、混合液は例えばpH5.08どまりであり、pH5以下にはならないため、塩素ガスは発生しない。
【0044】
(リンス)
バルブV17,V4,V14,V16,V19,V35を開け、原水ポンプ102から膜ろ過モジュール106の一次側に原水を送水し、膜ろ過モジュール106の一次側を通過した原水をバルブV14から洗浄タンク2へ排水し、さらにリンス排水槽123へ排水する。これにより、原水で膜ろ過モジュール106の一次側の薬液をすすぐ。また、ろ過膜を透過したろ過水をバルブV16から洗浄タンク2へ排水し、さらにリンス排水槽123へ排水する。これにより、ろ過水で膜ろ過モジュール106の二次側もすすぐ。
この後、全てのバルブを閉じる。そして、図1に示すように接続を戻し、ろ過操作を再開する。
【0045】
新品時のろ過能力の35%から75%まで低下した膜ろ過モジュール106に対して上記薬品洗浄操作を行った(液面上下エアスクラビングと減圧洗浄と急昇圧洗浄のサイクルを4回繰り返した)。この結果、新品時のろ過能力の71%から96%まで回復できた。
これに対して、(減圧洗浄)及び(急昇圧洗浄)を省いて同じ操作を行った結果、新品時のろ過能力の65%から90%までしか回復しなかった。
さらに、薬液を循環して膜ろ過モジュール106の一次側と二次側を洗浄する従来の方法では、新品時のろ過能力の55%から85%までしか回復しなかった。
【0046】
−第2の実施形態−
図6は、浄水場に設置された膜ろ過装置100’を示す構成図である。
この膜ろ過装置100’は、第1の実施形態の膜ろ過装置100からインゼクタ8およびインゼクタポンプ133を省いた構成である。
【0047】
図7は、薬品洗浄装置200’を示す構成図である。
この薬品洗浄装置200’は、第1の実施形態の薬品洗浄装置200に真空ポンプ4を追加した構成である。
【0048】
ろ過操作、逆洗操作の動作は、第1の実施形態と同様である。
【0049】
薬品洗浄操作では、図8に示すように接続を替える。
薬品洗浄操作の動作は、インゼクタ8を作動させる代わりに真空ポンプ4を作動させる以外は、第1の実施形態と同様である。
【0050】
なお、薬品洗浄に用いる薬品は、ファウリング物質の種類に応じて、塩酸,シュウ酸などの酸水溶液、アスコルビン酸などの還元剤、界面活性剤などを使用してもよい。
【0051】
−第3の実施形態−
図9は、浄水場に設置された膜ろ過装置100”を示す構成図である。
この膜ろ過装置100”は、第2の実施形態の膜ろ過装置100’に、バルブV32を含む配管と、バルブV33および真空ポンプ40と、バルブV34とを追加した構成である。
【0052】
ろ過操作、逆洗操作の動作は、第2の実施形態と同様である。ただし、バルブV34は開とする。
【0053】
また、この膜ろ過装置100”では、膜ろ過モジュール106のろ過抵抗が上昇した時、又は、一定の時間間隔(例えば、20〜30分間に1回)毎に、薬品を使用しない減圧洗浄操作および急昇圧洗浄操作を次のように実施する。
【0054】
(ろ過側からの加圧および強制排水)
膜ろ過を停止し、バルブV1,V34,V2,V13を開き、膜ろ過モジュール106の一次側(原水側)に残っている原水を排水する。
また、バルブV8,V9,V10を閉じ、バルブV32を開き、コンプレッサCP2を運転し、バブルポント以下の圧縮空気を膜ろ過モジュール106の二次側(ろ過水側)へ送り、二次側のろ過水を一次側へ逆流させ、膜ろ過モジュール106の内部の水をすべて強制的に排水する。
排水が終了したら、バルブV1,V34,V2,V32を閉じる。
【0055】
(減圧洗浄)
真空ポンプ40を作動し、バルブV33を開き、膜ろ過モジュール106内を大気圧未満に減圧する。圧力が−700mmHg程度であることを連成計Pの指示値により確認した後、所定時間(例えば、1〜2分間)、その圧力を維持する。減圧することにより、ファウリング物質と膜面の間に在る気体の体積が膨張して気泡になり、ファウリング物質を膜表面から剥がす効果を持つ。また、ファウリング物質と膜表面の間にある水に溶解している気体が気泡となり、これもファウリング物質を膜表面から剥がす効果を持つ。
【0056】
(急昇圧洗浄)
バルブV33を閉じ、真空ポンプ40を停止し、バルブV2,V13を開き、膜ろ過モジュール106内を急激に大気圧に戻す。または、コンプレッサCP1を運転しておいて、バルブV20を開き、急激に大気圧以上(ろ過膜の耐圧以下)とする。
瞬間的に膜ろ過モジュール106の一次側を大気圧以上とすることにより、ファウリング物質が膜表面から剥がれやすくなり、洗浄効果を上げることが出来る。
【0057】
(エアスクラビング)
バルブV34,V13,V2を開け、循環水ポンプ130を運転し、原水を膜ろ過モジュール106の一次側に送水し、満水になった状態(バルブV13から原水が吐出され始めた時点)で循環水ポンプ130を停止し、バルブV34を閉じる。
次に、コンプレッサCP1を運転し、バルブV20を開き、膜ろ過モジュール106の一次側をエアスクラビングし、減圧洗浄および圧力急変洗浄により剥離しやすくなったファウリング物質をろ過膜から剥離させる。
所定時間のエアスクラビングの後、バルブV20を閉じ、コンプレッサCP1を停止する。
【0058】
(逆洗)
バルブV2を閉じ、バルブV25,V10,V34,V1を開き、逆洗ポンプ115を運転し、逆洗水槽111からろ過水を膜ろ過モジュール106の二次側に供給し、一次側に透過した水を排水し、膜ろ過モジュール106の逆洗を行う。
所定時間の逆洗の後、逆洗ポンプ115を停止し、バルブV10,V1を閉じる。
【0059】
(運転再開)
バルブV2,V12,V11を開け、循環水ポンプ130の運転を開始し、膜ろ過を再開する。
【0060】
図10は、膜ろ過装置100”で薬品洗浄を行う場合に用いる薬品洗浄装置200”を示す構成図である。
この薬品洗浄装置200”は、第2の実施形態の薬品洗浄装置200’から真空ポンプ4とバルブV4とを省略した構成である。
【0061】
薬品洗浄操作では、図11に示すように接続を替える。
薬品洗浄操作の動作は、バルブV4を作動させる代わりにバルブV34を作動させる以外は、第2の実施形態と同様である。
【0062】
【発明の効果】
本発明の膜ろ過モジュールの洗浄方法および膜ろ過装置によれば、次の効果を得ることが出来る。
(1)膜ろ過モジュールの一次側を減圧することにより、ファウリング物質とろ過膜面の隙間にある気泡の体積を膨張させると共に隙間にある液に溶解している気体を気泡化することにより、ファウリング物質をろ過膜面から剥がしたり、剥がれ易くすることが出来る。
(2)減圧後、瞬間的に大気圧以上にすることにより、ファウリング物質とろ過膜面の隙間に衝撃的に洗浄液を浸透させ、洗浄効果を向上させることが出来る。
(3)エアスクラビングしながら洗浄液面を上下することにより、剥がれ易くなったファウリング物質を完全に剥がすことが出来る。
(4)膜ろ過モジュールの二次側に大気圧以上の空気を満たすことにより、洗浄液を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる膜ろ過装置の構成図である。
【図2】第1の実施形態にかかる薬品洗浄装置の構成図である。
【図3】第1の実施形態にかかる薬品洗浄時の接続を示す構成図である。
【図4】減圧洗浄の効果を示す説明図である。
【図5】急昇圧洗浄の効果を示す説明図である。
【図6】第2の実施形態にかかる膜ろ過装置の構成図である。
【図7】第2の実施形態にかかる薬品洗浄装置の構成図である。
【図8】第2の実施形態にかかる薬品洗浄時の接続を示す構成図である。
【図9】第3の実施形態にかかる膜ろ過装置の構成図である。
【図10】第3の実施形態にかかる薬品洗浄装置の構成図である。
【図11】第3の実施形態にかかる薬品洗浄時の接続を示す構成図である。
【符号の説明】
4,40 真空ポンプ
6 移動台車
8 インゼクタ
100,100’,100” 膜ろ過装置
106 膜ろ過モジュール
200,200’,200” 薬品洗浄装置
Claims (6)
- 膜ろ過モジュールのろ過水側に空気を満たした状態で原水側を大気圧未満に減圧し、所定時間維持することを特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方法。
- 請求項1に記載の膜ろ過モジュールの洗浄方法において、前記減圧の後、大気圧以上に急昇圧することを特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方法。
- 請求項1または請求項2に記載の膜ろ過モジュールの洗浄方法において、エアスクラビングしながら洗浄水または薬液の水位上下を複数回行い、その際、前記洗浄水または薬液の液面を下降させ終わった後に、前記減圧を行うことを特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方法。
- 請求項3に記載の膜ろ過モジュールの洗浄方法において、エアスクラビングしながら洗浄水または薬液の水位上下を行う時、膜ろ過モジュールのろ過水側に大気圧以上の空気を満たすことを特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方法。
- 膜ろ過モジュールのろ過水側に空気を満たす手段と、前記膜ろ過モジュールのろ過水側に空気を満たした状態で原水側を大気圧未満に減圧する減圧手段とを備えたことを特徴とする膜ろ過装置。
- 請求項5に記載の膜ろ過装置において、前記膜ろ過モジュールのろ過水側に空気を満たす手段は、前記膜ろ過モジュールのろ過水側に大気圧以上の空気を満たす手段であることを特徴とする膜ろ過装置。
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