JP2003265935A - 膜ろ過モジュールの洗浄方法、膜ろ過装置および薬品洗浄装置 - Google Patents
膜ろ過モジュールの洗浄方法、膜ろ過装置および薬品洗浄装置Info
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Abstract
ールのろ過性能を回復させる。 【解決手段】膜ろ過モジュールの原水側を大気圧未満に
減圧し、次に大気圧以上に急昇圧し、大気圧に戻した
後、エアスクラビングしながら洗浄水または薬液の水位
上下を複数回行う。その際、膜ろ過モジュールのろ過水
側に大気圧以上の空気を満たしておく。 【効果】気泡の膨張・急収縮により、ファウリング物質
を剥し易くなり、洗浄効果を向上できる。
Description
の洗浄方法、膜ろ過装置および薬品洗浄装置に関し、フ
ァウリング物質により低下した膜ろ過モジュールのろ過
性能を回復させるための膜ろ過モジュールの洗浄方法、
膜ろ過装置および薬品洗浄装置に関する。
ては、気泡によるエアスクラビング洗浄、逆流水洗浄、
逆流気体洗浄、オゾンガス曝気による洗浄、洗浄用小体
を使用した洗浄、薬品を使用する薬液洗浄などが知られ
ている。
は、膜ろ過モジュール内で洗浄用小体をエアスクラビン
グにより運動させると共に水位を上下させる膜ろ過モジ
ュールの洗浄方法が開示されている。
モジュールの洗浄方法では、実施が簡単なものは洗浄効
果が低く、洗浄効果が高いものは実施が簡単ではない問
題点があった。そこで、本発明の目的は、ファウリング
によりろ過性能が低下した膜ろ過モジュールを洗浄し、
ろ過性能を回復させうる膜ろ過モジュールの洗浄方法、
膜ろ過装置および薬品洗浄装置を提供することにある。
ールの原水側を大気圧未満に減圧することを特徴とする
膜ろ過モジュールの洗浄方法を提供する。上記第1の観
点による膜ろ過モジュールの洗浄方法では、膜ろ過モジ
ュールの一次側を減圧するが、ろ過膜の表面に付着した
ファウリング物質と膜表面の隙間に空気が存在した場
合、減圧により空気が膨張し、ファウリング物質は物理
的に剥離されるか、剥離しやすい状態となる。また、隙
間にある液中に溶解している気体も減圧により気泡にな
り、剥離効果を高める。よって、膜ろ過モジュールのろ
過性能を回復させることが出来る。
ールの原水側を大気圧未満に減圧し、次に大気圧以上に
急昇圧することを特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方
法を提供する。ろ過膜の表面に付着したファウリング物
質と膜表面の隙間に空気が存在した場合、空気に邪魔さ
れて隙間に洗浄液が侵入し難くなり、洗浄効果が弱くな
る。上記第2の観点による膜ろ過モジュールの洗浄方法
では、減圧した後、大気圧以上に急昇圧するが、減圧に
より膨張した空気で広げられた隙間が急に収縮する衝撃
で、隙間に洗浄液が侵入するため、洗浄効果を向上でき
る。
ろ過モジュールの洗浄方法において、大気圧に戻した
後、エアスクラビングしながら洗浄水または薬液の水位
上下を複数回行うとき、下限水位以下で膜ろ過モジュー
ルの原水側を大気圧未満に減圧することを特徴とする膜
ろ過モジュールの洗浄方法を提供する。上記第3の観点
による膜ろ過モジュールの洗浄方法では、剥離しやすい
状態となったファウリング物質を、エアスクラビングし
ながら洗浄水または薬液の水位上下を複数回行うことに
より、完全に剥離し、除去することが出来る。
ろ過モジュールの洗浄方法において、エアスクラビング
しながら洗浄水または薬液の水位上下を行う時、膜ろ過
モジュールのろ過水側に大気圧以上の空気を満たすこと
を特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方法を提供する。
上記第4の観点による膜ろ過モジュールの洗浄方法で
は、膜ろ過モジュールのろ過水側に大気圧以上の空気を
満たすため、膜ろ過モジュールの原水側に満たした洗浄
液がろ過側に入らず、洗浄液を節約できる。また、減圧
の際に膜ろ過モジュールの二次側から水が入らないの
で、減圧のスピードが速くなる。
ールの原水側を大気圧未満に減圧する減圧手段を備えた
ことを特徴とする膜ろ過装置を提供する。上記第5の観
点による膜ろ過装置では、上記膜ろ過モジュールの洗浄
方法を好適に実施できる。
るための洗浄タンクと、薬液を膜ろ過モジュールの原水
側へ送液するための洗浄ポンプと、膜ろ過モジュールの
原水側を大気圧未満に減圧するための減圧手段とを、移
動台車に搭載したことを特徴とする薬品洗浄装置を提供
する。上記第6の観点による薬品洗浄装置では、上記膜
ろ過モジュールの洗浄方法を好適に実施できる。
の形態を説明する。なお、外圧型の中空糸膜を使用した
膜ろ過モジュールを想定しているが、他の形式の膜ろ過
モジュールでも本発明を適用できる。
成図である。膜ろ過装置100は、従来と同様の構成に
加えて、薬品洗浄操作のためのホースカップリングC0
1〜C13と、コンプレッサCP2と、中和排液槽121
と、廃棄ポンプ132と、リンス排水槽123と、イン
ゼクタ8と、インゼクタポンプ133とを備えている。
である。薬品洗浄装置200は、洗浄タンク2と、洗浄
ポンプ3と、ホースカップリングB01〜B09と、複数の
配管およびバルブと、制御装置(図示省略)とを、移動
台車6に搭載した構成である。移動台車6に搭載してい
るのは、薬品洗浄装置200を移動しながら、多数の膜
ろ過モジュール106の一つ一つを順に薬品洗浄してい
くためである。
の順に動作を説明する。
で行われる。ろ過操作では、原水は、循環水ポンプ13
0から、ホースカップリングC08,C06,C05,C01を
介して、膜ろ過モジュール106の一次側に供給され
る。
れた原水の一部は、膜ろ過モジュール106の二次側に
ろ過されて処理水となる。原水の他の一部は、ろ過され
ずに、ホースカップリングC03,C07,バルブV2,V
12を介して、循環水槽131に集められる。
れた処理水は、ホースカップリングC04,C09,バルブ
V9を介して、逆洗水槽111に集められ、さらに配水
槽へ送水される。
られた原水は、循環水ポンプ130,バルブV11,ホー
スカップリングC08,C06,C05,C01を介して、再び
膜ろ過モジュール106の一次側に供給される。
含まれる濁質成分やコロイド状の有機物が膜ろ過モジュ
ール106のろ過膜面やろ過膜の細孔に捕捉され、ろ過
抵抗が徐々に増加して、ろ過性能が低下してくる。そこ
で、逆洗操作を行う。
で行われる。逆洗操作では、ろ過操作を中断し、逆洗水
槽111から、バルブV25,逆洗ポンプ115,バルブ
V10,ホースカップリングC09,C04を介して、膜ろ過
モジュール106の二次側にろ過水を供給する。膜ろ過
モジュール106の二次側に供給されたろ過水は、膜ろ
過モジュール106の一次側に透過し、ホースカップリ
ングC01,C05,C06,C08,バルブV1を介して、排
水される。この逆洗操作により、ろ過性能が回復する
と、再び、ろ過操作を行う。
返していると、逆洗操作では除去されなかったファウリ
ング物質により、ろ過膜の閉塞が生じる。この閉塞を解
消するために、通常3〜6ヶ月に1回、膜ろ過モジュー
ル106の薬品洗浄操作を行う。
開き、膜ろ過モジュール106の一次側(原水側)に残
っている原水を排水する。この際、バルブV8,V9,
V10を閉じて、二次側のろ過水が一次側に逆流しない
ようにする。排水後、全てのバルブを閉じる。そして、
図3に示すように、接続替えする。
に示す接続で、バルブV3,V4,V30,V31を開き、
コンプレッサCP2を運転し、バブルポント以下の圧縮
空気を膜ろ過モジュール106の二次側(ろ過水側)へ
送り、二次側のろ過水を一次側へ逆流させ、膜ろ過モジ
ュール106の内部の水をすべて強制的に排水する。排
水が終了したら、バルブV30,V31を閉じる。膜ろ過モ
ジュール106の二次側をバブルポント以下の圧縮空気
で加圧し続けることによって、この後に行う薬液洗浄の
際の二次側への薬液の侵入を防止し、薬液の使用量を低
減することができる。
ろ過膜の耐熱温度以下である35℃以下30℃以上の洗
浄温水を洗浄タンク2に作る。バルブV15,V4,V
5,V30を開き、洗浄ポンプ3およびコンプレッサCP
2を運転する。これにより、圧縮空気が混入した洗浄温
水が膜ろ過モジュール106の一次側に供給され、ろ過
膜を揺動させながら水面が上昇する。膜ろ過モジュール
106の一次側が洗浄温水で満水になった状態(バルブ
V30から洗浄温水が吐出され始めた時点)で洗浄ポンプ
3を停止し、同時にバルブV15を閉じる。次に、バル
ブV31を開き、膜ろ過モジュール106内の洗浄温水を
自然流下により排水する。これにより、圧縮空気が混入
した洗浄温水が排水され、ろ過膜を揺動させながら水面
が下降する。排水が終了したら、バルブV31を閉じる。
上記操作を1回以上行った後、コンプレッサCP2を停
止し、全てのバルブを閉じる。上記操作により、膜ろ過
モジュール106内に蓄積していた濁質やろ過膜から剥
離したファウリング物質が、排出される。
浄)アルカリ洗浄用薬液(例えば、苛性ソーダ水溶液に
次亜塩素酸ナトリウム溶液を加えたもの)を洗浄タンク
2に入れる。バルブV15,V4,V5,V14を開き、
洗浄ポンプ3を運転する。これにより、圧縮空気が混入
した薬液が膜ろ過モジュール106の一次側に供給さ
れ、ろ過膜を揺動させながら液面が上昇する。エアスク
ラビングによる薬液の乱流により、ろ過膜表面にせん断
力による物理洗浄力が発生し、洗浄効果が上がる。特
に、液面付近では、乱流が大きくなるため、洗浄効果が
大きい。
満水になった状態(バルブ14から薬液が吐出され始め
た時点)で洗浄ポンプ3を停止する。なお、液面計を使
用して薬液の水位を検知し、洗浄ポンプ3を停止しても
よい。洗浄ポンプ3の停止により、膜ろ過モジュール1
06内の薬液は、自然流下により、洗浄タンク2に逆流
する。これにより、圧縮空気が混入した薬液が排出さ
れ、ろ過膜を揺動させながら液面が下降する。上記液面
上下スクラビング洗浄を1回以上行った後、バルブV
5,V15を閉じる。
原水を予め貯留してあり、2回目以後はリンス排水槽1
23にリンス排水が貯留しているものとする。バルブV
4,V14を閉じ、バルブV7,V6を開き、インゼクタ
ポンプ133を運転し、インゼクタ8により膜ろ過モジ
ュール106内を大気圧未満に減圧する。圧力が−70
0mmHg程度であることを連成計Pの指示値により確
認した後、所定時間(例えば、1〜2分間)、その圧力
を維持する。
物質Fとろ過膜Mの膜面の間に微小な気泡Bが存在して
いる。減圧することにより、図4の(b)に示すよう
に、気泡Bが膨張し、ファウリング物質Fを膜表面から
剥がす効果を持つ。また、ファウリング物質Fと膜表面
の間にある水に溶解している気体が気泡となり、これも
ファウリング物質Fを膜表面から剥がす効果を持つ。
さい膜(膜口径が大きい膜)を洗浄する場合は、膜ろ過
モジュール106の二次側からの圧縮空気による加圧を
行わず、バルブV3,V4,V16を閉じて、膜ろ過モジ
ュール106の一次側と二次側の両方を減圧して減圧洗
浄を行う。
インゼクタポンプ133を停止し、バルブV14を開き、
膜ろ過モジュール106内を急激に大気圧に戻す。また
は、コンプレッサCP2を運転しておいて、バルブV
6,V7を閉め、インゼクタポンプ133を停止し、バ
ルブV5を開き、急激に大気圧以上(ろ過膜の耐圧以
下)とする。
物質Fとろ過膜Mの膜面の間に存在している微小な気泡
Bにより、薬液Lの浸透が妨げられている。減圧するこ
とにより、図5の(b)に示すように、気泡Bが膨張
し、ファウリング物質Fを膜表面から剥がし、隙間を広
げる効果を持つ。ここで、瞬間的に膜ろ過モジュール1
06の一次側を大気圧以上とすると、図5の(c)に示
すように、膜表面に残っていた薬液Lがファウリング物
質Fと膜表面の間に侵入し、洗浄効果を上げることが出
来る。
昇圧洗浄のサイクルを1回以上繰り返す。減圧洗浄と急
昇圧洗浄とにより剥がれやすくなったファウリング物質
を膜表面から完全に剥離させることが出来る。この後、
全てのバルブを閉じる。
2内の薬液を中和排液槽121へ排液する。排液が終わ
ると、バルブV18を閉じる。
V16,V19,V35を開け、原水ポンプ102から膜
ろ過モジュール106の一次側に原水を送水し、膜ろ過
モジュール106の一次側を通過した原水をバルブV1
4から洗浄タンク2へ排水し、さらにリンス排水槽12
3へ排水する。これにより、原水で膜ろ過モジュール1
06の一次側の薬液をすすぐ。また、ろ過膜を透過した
ろ過水をバルブV16から洗浄タンク2へ排水し、さら
にリンス排水槽123へ排水する。これにより、ろ過水
で膜ろ過モジュール106の二次側もすすぐ。この後、
全てのバルブを閉じる。
ブV3,V4,V30,V31を開き、コンプレッサCP2
を運転し、バブルポント以下の圧縮空気を膜ろ過モジュ
ール106の二次側(ろ過水側)へ送り、二次側のろ過
水を一次側へ逆流させ、膜ろ過モジュール106の内部
の水をすべて強制的に排水する。排水が終了したら、バ
ルブV30,V31を閉じる。膜ろ過モジュール106の二
次側をバブルポント以下の圧縮空気で加圧し続けること
によって、この後に行う薬液洗浄の際の二次側への薬液
の侵入を防止し、薬液の使用量を低減することができ
る。
洗浄用薬液(例えば、くえん酸水溶液)を洗浄タンク2
に入れる。バルブV15,V4,V5,V14を開き、洗
浄ポンプ3を運転する。これにより、圧縮空気が混入し
た薬液が膜ろ過モジュール106の一次側に供給され、
ろ過膜を揺動させながら液面が上昇する。エアスクラビ
ングによる薬液の乱流により、ろ過膜表面にせん断力に
よる物理洗浄力が発生し、洗浄効果が上がる。特に、液
面付近では、乱流が大きくなるため、洗浄効果が大き
い。
満水になった状態(バルブ14から薬液が吐出され始め
た時点)で洗浄ポンプ3を停止する。洗浄ポンプ3の停
止により、膜ろ過モジュール106内の薬液は、自然流
下により、洗浄タンク2に逆流する。これにより、圧縮
空気が混入した薬液が排出され、ろ過膜を揺動させなが
ら液面が下降する。上記液面上下スクラビング洗浄を1
回以上行った後、バルブV5,V15を閉じる。
ルブV7,V6を開き、インゼクタポンプ133を運転
し、インゼクタ8により膜ろ過モジュール106内を大
気圧未満に減圧する。圧力が−700mmHg程度であ
ることを連成計Pの指示値により確認した後、所定時間
(例えば、1〜2分間)、その圧力を維持する。
インゼクタポンプ133を停止し、バルブV14を開き、
膜ろ過モジュール106内を急激に大気圧に戻す。また
は、コンプレッサCP2を運転しておいて、バルブV
6,V7を閉め、インゼクタポンプ133を停止し、バ
ルブV5を開き、急激に大気圧以上(ろ過膜の耐圧以
下)とする。
昇圧洗浄のサイクルを1回以上繰り返す。減圧洗浄と急
昇圧洗浄とにより剥がれやすくなったファウリング物質
を膜表面から完全に剥離させることが出来る。この後、
全てのバルブを閉じる。
2内の薬液を中和排液槽121へ排液する。排液が終わ
ると、バルブV18を閉じる。
は、先に貯留しているアルカリ性薬液排液と混合し、中
和により無害化される。この時、中和剤を併用してもよ
い。なお、先に中和排液槽121に貯留しているアルカ
リ性薬液排液は例えばpH12(苛性ソーダ0.4%+
次亜塩素酸ナトリウム0.1%水溶液)であり、例えば
pH2.7の酸性薬液(クエン酸1%水溶液)が後から
混合されても、混合液は例えばpH5.08どまりであ
り、pH5以下にはならないため、塩素ガスは発生しな
い。
V16,V19,V35を開け、原水ポンプ102から膜
ろ過モジュール106の一次側に原水を送水し、膜ろ過
モジュール106の一次側を通過した原水をバルブV1
4から洗浄タンク2へ排水し、さらにリンス排水槽12
3へ排水する。これにより、原水で膜ろ過モジュール1
06の一次側の薬液をすすぐ。また、ろ過膜を透過した
ろ過水をバルブV16から洗浄タンク2へ排水し、さら
にリンス排水槽123へ排水する。これにより、ろ過水
で膜ろ過モジュール106の二次側もすすぐ。この後、
全てのバルブを閉じる。そして、図1に示すように接続
を戻し、ろ過操作を再開する。
低下した膜ろ過モジュール106に対して上記薬品洗浄
操作を行った(液面上下エアスクラビングと減圧洗浄と
急昇圧洗浄のサイクルを4回繰り返した)。この結果、
新品時のろ過能力の71%から96%まで回復できた。
これに対して、(減圧洗浄)及び(急昇圧洗浄)を省い
て同じ操作を行った結果、新品時のろ過能力の65%か
ら90%までしか回復しなかった。さらに、薬液を循環
して膜ろ過モジュール106の一次側と二次側を洗浄す
る従来の方法では、新品時のろ過能力の55%から85
%までしか回復しなかった。
構成図である。この膜ろ過装置100’は、第1の実施
形態の膜ろ過装置100からインゼクタ8およびインゼ
クタポンプ133を省いた構成である。
図である。この薬品洗浄装置200’は、第1の実施形
態の薬品洗浄装置200に真空ポンプ4を追加した構成
である。
形態と同様である。
を替える。薬品洗浄操作の動作は、インゼクタ8を作動
させる代わりに真空ポンプ4を作動させる以外は、第1
の実施形態と同様である。
ング物質の種類に応じて、塩酸,シュウ酸などの酸水溶
液、アスコルビン酸などの還元剤、界面活性剤などを使
用してもよい。
構成図である。この膜ろ過装置100”は、第2の実施
形態の膜ろ過装置100’に、バルブV32を含む配管
と、バルブV33および真空ポンプ40と、バルブV34と
を追加した構成である。
形態と同様である。ただし、バルブV34は開とする。
過モジュール106のろ過抵抗が上昇した時、又は、一
定の時間間隔(例えば、20〜30分間に1回)毎に、
薬品を使用しない減圧洗浄操作および急昇圧洗浄操作を
次のように実施する。
過を停止し、バルブV1,V34,V2,V13を開き、
膜ろ過モジュール106の一次側(原水側)に残ってい
る原水を排水する。また、バルブV8,V9,V10を閉
じ、バルブV32を開き、コンプレッサCP2を運転し、
バブルポント以下の圧縮空気を膜ろ過モジュール106
の二次側(ろ過水側)へ送り、二次側のろ過水を一次側
へ逆流させ、膜ろ過モジュール106の内部の水をすべ
て強制的に排水する。排水が終了したら、バルブV1,
V34,V2,V32を閉じる。
ルブV33を開き、膜ろ過モジュール106内を大気圧未
満に減圧する。圧力が−700mmHg程度であること
を連成計Pの指示値により確認した後、所定時間(例え
ば、1〜2分間)、その圧力を維持する。減圧すること
により、ファウリング物質と膜面の間に在る気体の体積
が膨張して気泡になり、ファウリング物質を膜表面から
剥がす効果を持つ。また、ファウリング物質と膜表面の
間にある水に溶解している気体が気泡となり、これもフ
ァウリング物質を膜表面から剥がす効果を持つ。
ンプ40を停止し、バルブV2,V13を開き、膜ろ過モ
ジュール106内を急激に大気圧に戻す。または、コン
プレッサCP1を運転しておいて、バルブV20を開き、
急激に大気圧以上(ろ過膜の耐圧以下)とする。瞬間的
に膜ろ過モジュール106の一次側を大気圧以上とする
ことにより、ファウリング物質が膜表面から剥がれやす
くなり、洗浄効果を上げることが出来る。
V2を開け、循環水ポンプ130を運転し、原水を膜ろ
過モジュール106の一次側に送水し、満水になった状
態(バルブV13から原水が吐出され始めた時点)で循環
水ポンプ130を停止し、バルブV34を閉じる。次に、
コンプレッサCP1を運転し、バルブV20を開き、膜ろ
過モジュール106の一次側をエアスクラビングし、減
圧洗浄および圧力急変洗浄により剥離しやすくなったフ
ァウリング物質をろ過膜から剥離させる。所定時間のエ
アスクラビングの後、バルブV20を閉じ、コンプレッサ
CP1を停止する。
V10,V34,V1を開き、逆洗ポンプ115を運転し、
逆洗水槽111からろ過水を膜ろ過モジュール106の
二次側に供給し、一次側に透過した水を排水し、膜ろ過
モジュール106の逆洗を行う。所定時間の逆洗の後、
逆洗ポンプ115を停止し、バルブV10,V1を閉じ
る。
け、循環水ポンプ130の運転を開始し、膜ろ過を再開
する。
を行う場合に用いる薬品洗浄装置200”を示す構成図
である。この薬品洗浄装置200”は、第2の実施形態
の薬品洗浄装置200’から真空ポンプ4とバルブV4
とを省略した構成である。
続を替える。薬品洗浄操作の動作は、バルブV4を作動
させる代わりにバルブV34を作動させる以外は、第2の
実施形態と同様である。
膜ろ過装置および薬品洗浄装置によれば、次の効果を得
ることが出来る。 (1)膜ろ過モジュールの一次側を減圧することによ
り、ファウリング物質とろ過膜面の隙間にある気泡の体
積を膨張させると共に隙間にある液に溶解している気体
を気泡化することにより、ファウリング物質をろ過膜面
から剥がしたり、剥がれ易くすることが出来る。 (2)減圧後、瞬間的に大気圧以上にすることにより、
ファウリング物質とろ過膜面の隙間に衝撃的に洗浄液を
浸透させ、洗浄効果を向上させることが出来る。 (3)エアスクラビングしながら洗浄液面を上下するこ
とにより、剥がれ易くなったファウリング物質を完全に
剥がすことが出来る。 (4)膜ろ過モジュールの二次側に大気圧以上の空気を
満たすことにより、洗浄液を節約することができる。
ある。
である。
す構成図である。
ある。
である。
す構成図である。
ある。
図である。
示す構成図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 膜ろ過モジュールの原水側を大気圧未満
に減圧することを特徴とする膜ろ過モジュールの洗浄方
法。 - 【請求項2】 膜ろ過モジュールの原水側を大気圧未満
に減圧し、次に大気圧以上に急昇圧することを特徴とす
る膜ろ過モジュールの洗浄方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の膜ろ過
モジュールの洗浄方法において、大気圧に戻した後、エ
アスクラビングしながら洗浄水または薬液の水位上下を
複数回行うとき、下限水位以下で膜ろ過モジュールの原
水側を大気圧未満に減圧することを特徴とする膜ろ過モ
ジュールの洗浄方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の膜ろ過モジュールの洗
浄方法において、エアスクラビングしながら洗浄水また
は薬液の水位上下を行う時、膜ろ過モジュールのろ過水
側に大気圧以上の空気を満たすことを特徴とする膜ろ過
モジュールの洗浄方法。 - 【請求項5】 膜ろ過モジュールの原水側を大気圧未満
に減圧する減圧手段を備えたことを特徴とする膜ろ過装
置。 - 【請求項6】 薬液を貯留するための洗浄タンクと、薬
液を膜ろ過モジュールの原水側へ送液するための洗浄ポ
ンプと、膜ろ過モジュールの原水側を大気圧未満に減圧
するための減圧手段とを、移動台車に搭載したことを特
徴とする薬品洗浄装置。
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---|---|---|---|
JP2002071173A JP3702419B2 (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 膜ろ過モジュールの洗浄方法および膜ろ過装置 |
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---|---|---|---|
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