JP2003251159A - ろ過膜モジュールの薬品洗浄方法および装置 - Google Patents
ろ過膜モジュールの薬品洗浄方法および装置Info
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Abstract
剤を必要としないか又は少量で済むようにする。薬液貯
留槽の移動台車への搭載および移動台車の移動を容易に
する。 【解決手段】薬液貯留槽からろ過膜モジュールの1次側
に薬液を供給し、薬液でろ過膜モジュールの1次側が満
たされた後、逆の流れで薬液をろ過膜モジュールの1次
側から薬液貯留槽に戻すことを繰り返す。先にアルカリ
性薬液によるろ過膜モジュールの洗浄を行い、後で酸性
薬液洗浄によるろ過膜モジュールの洗浄を行い、それら
の廃液を混合して中和する。アルカリ性薬品洗浄液と酸
性薬品洗浄液とで1つの薬液貯留槽を共用し、移動台車
に搭載する。 【効果】薬液量を節約できる。中和剤を要らないか又は
少量で済む。薬液貯留槽の移動台車への搭載および移動
台車の移動が容易になる。
Description
の薬品洗浄方法および装置に関し、さらに詳しくは、少
ない薬液量で薬品洗浄が可能となるろ過膜モジュールの
薬品洗浄方法、中和剤を必要としないか又は少量で済む
ろ過膜モジュールの薬品洗浄方法、および、薬液貯留槽
の移動台車への搭載および移動台車の移動が容易になる
ろ過膜モジュールの薬品洗浄装置に関する。
膜を用いて上工水を浄化する膜ろ過装置では、定期的に
逆洗操作を行っているが、逆洗操作では完全に除去しき
れない濁質成分や有機物質がろ過膜面やろ過膜の細孔に
蓄積するため、次第にろ過抵抗が増加し、ついには浄水
処理を継続できなくなる。そこで、年間1〜2回程度、
アルカリ性薬品(次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリ
ウムなど)と酸性薬品(クエン酸などの有機酸)とを用
いた薬品洗浄を行っている。
れた薬品洗浄方法では、ろ過膜を洗浄する薬液を洗浄用
ポンプにより循環させている。また、中和剤を用いて薬
液を無害化している。
に開示された薬品洗浄方法では、酸洗浄用タンク及びそ
のリンスタンク、アルカリ洗浄用タンク及びそのリンス
タンクを移動台車に搭載して移動可能にしている。
62号公報に開示の薬品洗浄方法では、薬液を循環させ
るため、循環路を満たす量の薬液が必要であり、多量の
薬液を必要とする問題点がある。また、酸性薬液とアル
カリ性薬液とをそれぞれ中和剤で中和するため、多量の
中和剤を必要とする問題点がある。
に開示の薬品洗浄方法では、4個のタンクが必要とな
り、それらを搭載する移動台車が大型になり、移動もし
にくい問題点がある。
薬品洗浄が可能となるろ過膜モジュールの薬品洗浄方
法、中和剤を必要としないか又は少量で済むろ過膜モジ
ュールの薬品洗浄方法、および、薬液貯留槽の移動台車
への搭載および移動台車の移動が容易になるろ過膜モジ
ュールの薬品洗浄装置を提供することにある。
は、薬液貯留槽からろ過膜モジュールの1次側に薬液を
供給し、薬液でろ過膜モジュールの1次側が満たされた
後、逆の流れで薬液をろ過膜モジュールの1次側から薬
液貯留槽に戻すことを繰り返して、ろ過膜モジュールの
1次側を洗浄することを特徴とするろ過膜モジュールの
薬品洗浄方法を提供する。上記第1の観点によるろ過膜
モジュールの薬品洗浄方法では、薬液を循環させるので
はなく、いわば往復させる。このため、薬液貯留槽から
ろ過膜モジュールまでの流路およびろ過膜モジュールの
1次側を満たすだけの量の薬液で足り、少量の薬液で済
む。
過膜モジュールの薬品洗浄方法において、ろ過膜モジュ
ールの2次側に空気を満たすことを特徴とするろ過膜モ
ジュールの薬品洗浄方法を提供する。上記第2の観点に
よるろ過膜モジュールの薬品洗浄方法では、ろ過膜モジ
ュールの2次側に薬液が透過しないため、それだけ薬液
量を節約できる。
液によるろ過膜モジュールの洗浄を行い、その廃液を洗
浄廃液中和槽に貯留し、次に酸性薬液洗浄によるろ過膜
モジュールの洗浄を行い、その廃液を前記洗浄廃液中和
槽に入れ、アルカリ性薬液と酸性薬液の廃液を混合して
中和することを特徴とするろ過膜モジュールの薬品洗浄
方法を提供する。上記第3の観点によるろ過膜モジュー
ルの薬品洗浄方法では、アルカリ性薬液と酸性薬液の廃
液を混合して中和するため、中和剤を必要としないか又
は少量で済む。なお、洗浄廃液中和槽にアルカリ性薬液
排液が先に貯留しており、そこへ酸性薬液が少しずつ混
合されることになるため、アルカリ性薬液として次亜塩
素酸ナトリウム溶液を使用した場合でも混合液はpH5
以下にはならず、塩素ガスは発生しない。
品洗浄液と酸性薬品洗浄液とで共用する1つの薬液貯留
槽を移動台車に搭載したことを特徴とするろ過膜モジュ
ールの薬品洗浄装置を提供する。上記第4の観点による
ろ過膜モジュールの薬品洗浄装置では、1個のタンクで
済むため、それを搭載する移動台車が小型になり、移動
も容易になる。
本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発
明が限定されるものではない。
モジュールの薬品洗浄装置1を示す構成図である。な
お、以下では、単に薬品洗浄装置1と呼ぶ。薬品洗浄装
置1は、薬液貯留槽2と、薬液ポンプ3と、複数の配管
4a〜4jと、複数の弁VP1〜VP4,VW1,V
W2と、複数の流れ検知器F1〜F4と、弁VP1等の
開閉を制御する制御装置5とを、移動台車6に搭載した
構成である。
ースカップリングC1が取り付けられている。配管4e
には、洗浄に使った後の薬液やリンス水を薬液貯留槽2
へ戻すためのホースカップリングC2が取り付けられて
いる。配管4dには、薬液やリンス水を薬液貯留槽2か
ら供給するためのホースカップリングC3が取り付けら
れている。配管4iには、薬液やリンス水を廃棄するた
めのホースカップリングC4が取り付けられている。配
管4jには、リンス水を廃棄するためのホースカップリ
ングC5が取り付けられている。
なるように、液溜まり部2aが形成されている。
00を示す構成図である。膜ろ過装置100は、従来と
同様の構成に加えて、薬品洗浄操作のためのホースカッ
プリングC6〜C10と、洗浄廃液ピット(トラフでも
配管でも良い)120と、洗浄廃液中和槽121と、リ
ンス排水ピット(トラフでも配管でも良い)122と、
リンス排水槽123と、逆洗排水&泥吐き水ピット11
7(トラフでも配管でも良い)と、逆洗排水&泥吐き水
沈殿槽118とを備えている。
122、逆洗排水&泥吐き水ピット117は、ろ過膜ユ
ニット104A,104B,…や薬品洗浄装置1より下
方に位置するように設置されている。洗浄廃液中和槽1
21、リンス排水槽123、逆洗排水&泥吐き水沈殿槽
118は、各ピット120,122,117より下方に
位置するように設置されている。
の順に動作を説明する。
103および原水ポンプ102A,102B,…を介し
て、原水ライン103に沿って並列に配置されている複
数のろ過膜ユニット104A,104B,…へ供給され
る。
は、原水供給管105から複数のろ過膜モジュール10
6の1次側に供給され、一部はろ過膜モジュール106
の2次側にろ過されて処理水となり、他の一部はろ過さ
れずに循環水集水管107に集められる。
れた処理水は、処理水集水管108に集められ、処理水
ライン110を経由して、処理水槽111へ送水され
る。
集められた原水は、循環水ライン112を経由して、原
水槽101に戻される。
含まれる濁質成分やコロイド状の有機物がろ過膜モジュ
ールのろ過膜面やろ過膜の細孔に捕捉され、ろ過抵抗が
徐々に増加して、ろ過性能が低下してくる。そこで、逆
洗操作を行う。
処理水を逆洗ポンプ115により逆洗水ライン114に
供給し、この逆洗水ライン114から複数のろ過膜ユニ
ット104A,104B,…に供給する。ろ過膜ユニッ
ト104Aに供給された処理水は、逆洗水として、処理
水集水管108から複数のろ過膜モジュール106の2
次側に供給され、ろ過膜モジュール106の1次側に透
過し、原水供給管105に集められる。原水供給管10
5に集められた逆洗水は、逆洗排水&泥吐き水ピット1
17を介して、逆洗排水&泥吐き水沈殿槽118へ排水
される。この逆洗操作により、ろ過性能が回復すると、
再び、ろ過操作を行う。
返していると、逆洗操作では除去されなかった濁質成分
や有機物が蓄積され、逆洗操作を行っても、ろ過性能を
十分に回復できなくなる。そこで、薬品洗浄操作を行
う。
4B,…の各々について順に行う。
ト104Aを薬品洗浄しようとする場合、薬品洗浄装置
1の移動台車6を移動して、ろ過膜ユニット104Aの
近傍に配置する。次に、ろ過膜ユニット104Aのろ過
操作を停止する。すなわち、原水ポンプ102Aを停止
し、ろ過膜ユニット104Aの原水供給弁VF6,処理水
弁VF8,逆洗水弁VF9 を閉とする。なお、他のろ過膜
ユニット104B,…でのろ過操作は継続していてもか
まわない。
弁VF5は閉になっている。また、薬品洗浄装置1の弁V
W1〜弁VP4は閉になっている。また、薬液ポンプ3は、
停止している。この状態で、作業者は、次の作業を行
う。 ・浄水場内の水道水給水栓と薬品洗浄装置1のホースカ
ップリングC1とをフレキシブルホースで接続する。 ・浄水場内の圧縮空気分配栓と膜ろ過ユニット104A
のホースカップリングC 6及びC9とをフレキシブルホ
ースで接続する。 ・薬品洗浄装置1のホースカップリングC2と膜ろ過ユ
ニット104AのホースカップリングC7とをフレキシ
ブルホースで接続する。 ・薬品洗浄装置1のホースカップリングC3と膜ろ過ユ
ニット104AのホースカップリングC8とをフレキシ
ブルホースで接続する。 ・薬品洗浄装置1のホースカップリングC4と洗浄排液
ピット120とをフレキシブルホースで接続する。 ・薬品洗浄装置1のホースカップリングC5とリンス排
水ピット122とをフレキシブルホースで接続する。
動)。弁VF1から入った圧縮空気は、ろ過膜ユニット1
04Aの処理水集水管108に入り、さらに各ろ過膜モ
ジュール106の2次側に入り、2次側の処理水を1次
側に押し戻す。各ろ過膜モジュール106の1次側に押
し戻された処理水および1次側にあった原水は、原水供
給管105に集まり、弁VF5を経て、逆洗排水&泥吐き
水ピット117に排出される。この時、各ろ過膜モジュ
ール106に付着していた濁質成分や有機物が、処理水
および原水と共に排出されるので、逆洗排水&泥吐き水
沈殿槽118で沈殿処理する。ろ過膜ユニット104A
の泥吐きを確認したら、図4に示すように、弁VF5を
閉とする(手動)。弁VF1は、薬品洗浄操作が終了す
るまで開としておく。
て(手動)、水道水を薬液貯留槽2に所定量投入した
後、弁VW2を閉にする(手動)。ここで、水道水とし
て約35℃の温水を用いれば、後で行うバブリング洗浄
の効果を向上できる。次いで、アルカリ性薬液を薬液貯
留槽2に所定量投入し(手動)、所定の濃度あるいはp
H値に調製する。なお、調製後のアルカリ性薬液の液量
は、少なくとも薬液貯留槽2の液溜まり部2aからろ過
膜モジュール106までの配管およびろ過膜モジュール
106の1次側を満たしうる量とする。調製後のアルカ
リ性薬液を全て薬液貯留槽2に満たした状態でのアルカ
リ性薬液面の液面は、ろ過膜ユニット104Aの原水供
給管105の位置より高低差hだけ低くなる(そうなる
ように薬液貯留槽2の形状が決定されている)。
ブリング洗浄) 図4に示すように、ろ過膜ユニット104Aの弁VF2を
開とし(手動)、弁V F3を開とする(手動)。
1の三方弁VP1をZX方向に開とし(制御装置5によ
り自動)、弁VP2を開とし(自動)、薬液ポンプ3の
運転を開始する(自動)と同時にろ過膜ユニット104
Aの弁VF4を開とする(自動)。これにより、ろ過膜
モジュール106の1次側に薬液貯留槽2からアルカリ
性薬液が入ると共に圧縮空気が入り、アルカリ性薬液が
ろ過膜モジュール106の1次側を上昇しながらバブリ
ング洗浄が行われる。ここで、上昇する薬液面がバブリ
ングにより波打つと共に気液境界面で気泡のはじける現
象で薬液面に接する膜面に周波数の高い振動を与え、ア
ルカリ性薬液による化学的洗浄に加えて振動による物理
的洗浄で洗浄効果が高められる。この時、ろ過膜モジュ
ール106の2次側には圧縮空気の圧力が掛かっている
ので、アルカリ性薬液が2次側に透過することはない。
このため、アルカリ性薬液の使用量が少なくて済む効果
がある。
管107,弁VF2,ホースカップリングC7,C2,流
れ検出器F1を経由して、大気に出て行く。
次側の上端まで上昇しきった後、循環水集水管107,
弁VF2,ホースカップリングC7,C2,流れ検出器F
1を経由して、薬液貯留槽2に戻る。これを流れ検知器
F1(この検知器は電磁式流量計などで代用しても良
い)で検知すると、制御装置5は、図4に示すように、
薬液ポンプ3を停止する(自動)。すると、この時点で
はhより大きくなっている高低差により、アルカリ性薬
液は、原水供給管105,弁VF3,ホースカップリング
C8,C3,VP2,流れ検出器F2,三方弁VP1を
経由して、薬液貯留槽2に戻る。そして、アルカリ性薬
液の液面がろ過膜モジュール106の1次側を下降しな
がら、バブリング洗浄が行われる。全てのアルカリ性薬
液が薬液貯留槽2に戻ると、流れ検出器F2で流れを検
知しなくなる。そこで、制御装置5は、上記薬液ポンプ
3の運転を再開し(自動)、上記の薬液面の上昇/下降
を伴ったバブリング洗浄を複数回繰り返す。ただし、図
4では、STEP−04(アルカリ性薬液注入とバブリ
ング洗浄)は1回だけになっている。
終わると、制御装置5は、図4に示すように、ろ過膜ユ
ニット104Aの弁VF4を閉じる(自動)。そして、薬
品洗浄装置1の三方弁VP1をZY方向に切り換え(自
動)、弁VP3を開とし(自動)、薬液ポンプ3を運転
する(自動)。これにより、薬液貯留槽2に溜まってい
るアルカリ性薬液が、洗浄廃液ピット120へ排液され
る。アルカリ性薬液の排液が終了すると、図4に示すよ
うに、流れ検知器F4が流れを検知しなくなるので、制
御装置5は、薬液ポンプ3を停止し(自動)、弁V P3
を閉とする(自動)。なお、薬液貯留槽2の底部にドレ
イン弁を配設して排液することも可能である。
リ性薬液は、自然流下で、洗浄廃液中和槽121に貯留
され、後述する酸性薬液排液と混合し、中和により無害
化される。
とする(自動)。すると、リンス水として水道水が、ホ
ースカップリングC1,弁VW1,流れ検出器F2,弁
VP2,ホースカップリングC3,C8,弁VF3,原水
供給管105,ろ過膜モジュール106の1次側,循環
水集水管107,弁VF2,ホースカップリングC7,C
2,流れ検出器F1を経由して、薬液貯留槽2に送水さ
れ貯留される。これにより、リンス水が通過した配管経
路および薬液貯留槽2がリンスされる。
間が経過した後、制御装置5は、図4に示すように、弁
VP4を開とする(自動)。これにより、薬液貯留槽2
のリンス水が、高低差により、リンス排水ピット122
へ排水される。
ス水は、自然流下で、リンス排水槽123に貯留され、
後述する酸性薬液に対するリンス水と混合し、中和によ
り無害化される。
間行った後、図4に示すように、弁VW1を閉じ(自
動)、弁VP2を閉じ(自動)、薬液ポンプ3を運転す
る。これにより、薬液貯留槽2内のリンス水が全て排水
される。制御装置5は、流れ検知器F3が流れを検知し
なくなると、薬液ポンプ3を停止し(自動)、弁VP4
を閉じる(自動)。
て(手動)、水道水を薬液貯留槽2に所定量投入した
後、弁VW2を閉にする(手動)。ここで、水道水とし
て約35℃の温水を用いれば、後で行うバブリング洗浄
の効果を向上できる。次いで、酸性薬液を薬液貯留槽2
に所定量投入し(手動)、所定の濃度あるいはpH値に
調製する。なお、調製後の酸性薬液の液量は、少なくと
も薬液貯留槽2の液溜まり部2aからろ過膜モジュール
106までの配管およびろ過膜モジュール106の1次
側を満たしうる量とする。調製後の酸性薬液を全て薬液
貯留槽2に満たした状態での酸性薬液面の液面は、ろ過
膜ユニット104Aの原水供給管105の位置より高低
差hだけ低くなる(そうなるように薬液貯留槽2の形状
が決定されている)。
グ洗浄) 制御装置5に指示し、図4に示すように、薬品洗浄装置
1の三方弁VP1をZX方向に開とし(自動)、弁V
P2を開とし(自動)、薬液ポンプ3の運転を開始する
(自動)と同時にろ過膜ユニット104Aの弁VF4を
開とする(自動)。これにより、ろ過膜モジュール10
6の1次側に薬液貯留槽2から酸性薬液が入ると共に圧
縮空気が入り、酸性薬液がろ過膜モジュール106の1
次側を上昇しながらバブリング洗浄が行われる。ここ
で、上昇する薬液面がバブリングにより波打つと共に気
液境界面で気泡のはじける現象で薬液面に接する膜面に
周波数の高い振動を与え、酸性薬液による化学的洗浄に
加えて振動による物理的洗浄で洗浄効果が高められる。
この時、ろ過膜モジュール106の2次側には圧縮空気
の圧力が掛かっているので、酸性薬液が2次側に透過す
ることはない。このため、酸性薬液の使用量が少なくて
済む効果がある。
管107,弁VF2,ホースカップリングC7,C2,流
れ検出器F1を経由して、大気に出て行く。
上端まで上昇しきった後、循環水集水管107,弁
VF2,ホースカップリングC7,C2,流れ検出器F1
を経由して、薬液貯留槽2に戻る。これを流れ検知器F
1で検知すると、制御装置5は、図4に示すように、薬
液ポンプ3を停止する(自動)。すると、この時点では
hより大きくなっている高低差により、酸性薬液は、原
水供給管105,弁VF3,ホースカップリングC8,C
3,VP2,流れ検出器F2,三方弁VP1を経由し
て、薬液貯留槽2に戻る。そして、酸性薬液の液面がろ
過膜モジュール106の1次側を下降しながら、バブリ
ング洗浄が行われる。全ての酸性薬液が薬液貯留槽2に
戻ると、流れ検出器F2で流れを検知しなくなる。そこ
で、制御装置5は、上記薬液ポンプ3の運転を再開し
(自動)、上記の薬液面の上昇/下降を伴ったバブリン
グ洗浄を複数回繰り返す。ただし、図4では、STEP
−09(酸性薬液注入とバブリング洗浄)は1回だけに
なっている。
終わると、制御装置5は、図4に示すように、ろ過膜ユ
ニット104Aの弁VF4を閉じる(自動)。そして、薬
品洗浄装置1の三方弁VP1をZY方向に切り換え(自
動)、弁VP3を開とし(自動)、薬液ポンプ3を運転
する(自動)。これにより、薬液貯留槽2に溜まってい
る酸性薬液が、洗浄廃液ピット120へ排液される。酸
性薬液の排液が終了すると、図4に示すように、流れ検
知器F4が流れを検知しなくなるので、制御装置5は、
薬液ポンプ3を停止し(自動)、弁VP3を閉とする
(自動)。
液は、自然流下で、洗浄廃液中和槽121に貯留され、
先に貯留しているアルカリ性薬液排液と混合し、中和に
より無害化される。この時、中和剤を併用してもよい。
なお、先に洗浄廃液中和槽121に貯留しているアルカ
リ性薬液排液は例えばpH12(水酸化ナトリウム0.
4%+次亜塩素酸ナトリウム0.1%水溶液)であり、
例えばpH2.7の酸性薬液(クエン酸1%水溶液)が
後から混合されても、混合液は例えばpH5.08どま
りであり、pH5以下にはならないため、塩素ガスは発
生しない。
22へ排液された酸性薬液に対するリンス水は、自然流
下で、リンス排水槽123に貯留され、先に貯留してい
るアルカリ性薬液に対するリンス水と混合し、中和によ
り無害化される。
したら、作業者は、膜ろ過ユニット104Aの弁VF1,
VF2,VF3を閉とし(手動)、すべてのフレキシブルホ
ースを取り外す。この後、膜ろ過ユニット104Aは、
通常のろ過操作に戻ることが出来る。
台車6を次の膜ろ過ユニット104Bに移動し、薬品洗
浄を行う。
法および装置によれば、次の効果が得られる。 (1)薬液の注入と排出とを往復式に繰り返す方式であ
り、循環式でないため、少ない薬液量で薬品洗浄が可能
となる。 (2)アルカリ性薬液と酸性薬液の廃液を混合して中和
するため、中和剤を必要としないか又は少量で済む。ま
た、アルカリ性薬液洗浄を先に行い、酸性薬液洗浄を後
で行うため、洗浄廃液中和槽で塩素ガスが発生しない。 (3)アルカリ性薬液、酸性薬液、リンス水の貯留槽と
して1つの貯留槽を共用することにより設備費が安価と
なり、設置スペースを小さくでき、移動台車への搭載お
よび移動台車の移動が容易になる。
薬品洗浄装置を示す構成図である。
示す構成図である。
タイムチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 薬液貯留槽からろ過膜モジュールの1次
側に薬液を供給し、薬液でろ過膜モジュールの1次側が
満たされた後、逆の流れで薬液をろ過膜モジュールの1
次側から薬液貯留槽に戻すことを繰り返して、ろ過膜モ
ジュールの1次側を洗浄することを特徴とするろ過膜モ
ジュールの薬品洗浄方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のろ過膜モジュールの薬
品洗浄方法において、ろ過膜モジュールの2次側に空気
を満たすことを特徴とするろ過膜モジュールの薬品洗浄
方法。 - 【請求項3】 アルカリ性薬液によるろ過膜モジュール
の洗浄を行い、その廃液を洗浄廃液中和槽に貯留し、次
に酸性薬液洗浄によるろ過膜モジュールの洗浄を行い、
その廃液を前記洗浄廃液中和槽に入れ、アルカリ性薬液
と酸性薬液の廃液を混合して中和することを特徴とする
ろ過膜モジュールの薬品洗浄方法。 - 【請求項4】 アルカリ性薬品洗浄液と酸性薬品洗浄液
とで共用する1つの薬液貯留槽を移動台車に搭載したこ
とを特徴とするろ過膜モジュールの薬品洗浄装置。
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JP2002053203A JP3668939B2 (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | ろ過膜モジュールの薬品洗浄方法 |
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