JP3702315B2 - 制御選択装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は2系列装置間の制御選択装置に関し、特に、電力系統における系統事故が発生した場合、発電量を制御することにより、電力系統の安定運転維持をはかる系統安定化装置における2系列装置間の動作協調の向上を図ったものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、例えば、電力系統の系統事故に対する電力系統制御機器として、発電機を制御して電力系統の安定維持を図ることを目的とする、従来の2系列装置間の制御選択装置のブロック図である。図において、自所の発電機出力は計器用変圧器(PT)、及び計器用変流器(CT)を介して、A/D変換部101a(101b)に導入され、ここでアナログ値からディジタル値へのA/D変換が実行される。そして変換されたディジタル値は後段のP演算部102a(102b)に入力され、この値に基づいて発電電力量を算出する。
【0003】
選択優先順位情報作成部105a(105b)では、前記の発電電力量に基づいて選択優先順位情報107a(107b)が作成され、遮断選択処理部103a(103b)は別途内蔵される演算アルゴリズム(図示せず)によって算出された制御量と、上記発電電力量と選択優先順位情報107a(107b)とにより、遮断選択結果を得る。ここで得られた遮断選択結果は、制御出力部104a(104b)で保持され、起動信号106a(106b)と他系動作受信部108a(108b)の信号がないことの論理積の条件で制御出力が行われるように構成されている。
【0004】
次に動作について説明する。
選択優先順位情報作成部105a(105b)では、発電電力量の大きい順または、小さい順に順位を決定し、選択優先順位情報107a(107b)を得る。遮断選択処理部103a(103b)では、演算アルゴリズム(図示せず)によって得られた制御量を上回るように、発電機を選択優先順位情報107a(107b)の順序で加算選択していく。この結果、得られた遮断選択結果は制御出力部104a(104b)に保持される。
【0005】
このような処理を行う制御選択装置は、故障などに影響されることなく電力を安定供給し続けるために、マスター(主)とスレーブ(従)の2系統設けられている。
【0006】
上記マスター(主)とスレーブ(従)の制御選択装置で各々制御出力部104a(104b)に保持される遮断選択結果は、発電電力量の計測誤差による選択優先順位情報の違いや、遮断選択処理部103a(103b)の演算周期のずれにより、全く異なった遮断選択結果となり得る。このため、制御出力はマスターとスレーブ2系列のどちらか一方のみが行われるように、起動信号106a(106b)の動作協調回路108a(108b),109a(109b),110,111が設けられている。
【0007】
すなわち、マスター(主)の制御選択装置では、起動信号106aが活性で、スレーブ(従)の制御選択装置が動作していないことの論理積条件で制御出力が行われる。
【0008】
スレーブ(従)の制御選択装置では、起動信号106bが活性で、マスター(主)の制御選択装置が動作していないことの論理積条件で制御出力が行われる。
【0009】
なお、スレーブ(従)の制御選択装置に設けられた110,111は、動作信号の系列間伝達遅延時間を考慮した動作遅延タイマーである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の2系列装置間の制御選択装置は以上のように構成されているので、なんらかの要因により、マスター(主)の制御選択装置が動作できず、スレーブ(従)の制御選択装置が動作する場合、動作信号の系列間伝達遅延時間を考慮してスレーブの制御選択装置に設けられた遅延タイマー分だけ、制御出力時間が遅延することとなる。以上のような問題に鑑みて、マスター(主)、スレーブ(従)の制御選択装置ともに動作時間を同一とするには、それぞれの制御出力部で保持される遮断選択結果を2系列間で合わせ込みを行い、マスター、スレーブ同時に制御出力することが可能となるように構成する必要がある。しかしながら、これを実現するには、演算周期の同期をとったり、演算アルゴリズムで使用する入力パラメータの照合や、異常時の処理等が複雑となるなどの問題点があった。
【0011】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、2系列ともに動作する場合において、系列毎に非同期に遮断選択結果を得るにも関わらず、制御出力結果がマスター(主)とスレーブ(従)の制御選択装置で同一となり、マスター(主)がなんらかの要因で動作できずスレーブ(従)の制御選択装置でもって動作する場合においても、制御出力の遅れを生じることなく制御することのできる2系列装置間の制御選択装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1にかかる制御選択装置は、発電機の発電量に基づいて複数の発電機から所定の発電機を選択するための優先順位情報を作成する選択優先順位情報作成部と、選択優先順位情報により遮断する発電機の選択演算を行う遮断選択演算処理部と、遮断選択演算処理部の出力を、起動信号を受けることによって制御する制御出力部とを含む第1の制御選択系と、上記第1の制御選択系と同様の構成を有し、上記第1の制御選択系が停止した場合に、上記第1の制御選択系に代わって作動する第2の制御選択系と、上記第1の制御選択系の選択優先順位情報作成部の出力を受けるとともに、出力である選択優先順位情報によって遮断される発電機の選択演算処理が完了するまで、上記第2の制御選択系の動作を抑制する制御抑制手段とを備えたものである。
【0013】
また、本発明の請求項2にかかる制御選択装置は、上記請求項1記載の制御選択装置において、上記第1の制御選択系の選択優先順位情報作成部から送信され、上記第2の制御選択系に入力された選択優先順位情報を、上記第1の制御選択系に転送する選択優先順位情報返送手段を、上記第2の制御選択系に備え、上記第2の制御選択系から返送されてきた選択優先順位情報を受けて、上記第1の制御選択系で生成した選択優先順位情報と比較照合を行う比較照合手段を、上記第1の制御選択系に備え、上記比較照合手段の結果が不一致の場合に、上記制御抑制手段によって、上記第2の制御選択系の出力を抑制するようにしたものである。
【0014】
また、本発明の請求項3にかかる制御選択装置は、上記請求項1記載の制御選択装置において、それぞれ相手側の制御選択系の動作状態を監視する動作監視手段を設け、他方の制御選択系が正常に動作していないことが検出された場合に、自系の選択優先順位情報作成部で作成した選択優先順位情報を用いて自系で単独動作するようにしたものである。
【0015】
また、本発明の請求項4にかかる制御選択装置は、上記請求項3記載の制御選択装置において、上記動作監視手段は、上記第1の制御選択系から上記第2の制御選択系に出力される所定の情報に冗長ビットを付加し、第2の制御選択系から返送されてきた上記冗長ビットを付加された所定の信号と、上記第1の制御選択系から上記第2の制御選択系に出力した上記所定の信号とを比較参照し、その比較参照結果に応じて正常に動作していると判定される制御選択系を単独動作させるようにしたものである。
【0016】
また、本発明の請求項5にかかる制御選択装置は、上記請求項4記載の制御選択装置において、上記所定の情報が、上記選択優先順位情報としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1にかかる制御選択装置を図に基づいて説明する。
図1において、マスター(主)の制御選択装置の制御ロック送信部204の信号は選択優先順位情報107aが更新された時、更新チェック部203によりチェックされ生成される。また、制御ロック中受信部206で受信したスレーブ(従)からの信号は、切り替えスイッチ201へ導入され、信号「有り」で選択優先順位情報107aの情報を選択優先順位情報202へ導入するように構成されている。
【0018】
また、スレーブ(従)の演算完了チェック部212では、遮断選択処理部213の演算が起動され、演算結果が得られたことを検出してマスター(主)の制御選択装置からの制御ロック信号のラッチ(フリップフロップ)210をリセットするように構成されている。その他、図5と同一符号は同一、または相当部分を示す。
【0019】
次に以上にように構成された制御選択装置の動作について説明する。
マスター(主)の制御選択装置で新規に選択優先順位情報107aが生成されると、更新チェック部203ではスレーブ(従)の制御選択装置の制御ロック信号が作成され、制御ロック送信部204へ導入される。
【0020】
そして、スレーブ(従)の制御選択装置の制御ロック受信部207へ接点渡しされた制御ロック信号は、一旦、その後段のフリップフロップ210で保持され、スレーブ(従)の制御選択装置の起動信号106bをロックするとともに、制御ロック中信号として制御ロック中送信部209、制御ロック中受信部206を経て、マスター(主)の制御選択装置の切り替えスイッチ201へ導入される。
【0021】
そして、マスター(主)の制御選択装置での遮断選択処理部103で使用される選択優先順位情報202は、新規に生成された選択優先順位情報107aに置き換わり、新たな遮断選択結果を得ることになる。
【0022】
マスター(主)の制御選択装置では、スレーブ(従)の制御選択装置の制御ロック中信号の確認と同時に、上記新規生成された選択優先順位情報107aを接点渡しにより選択優先順位情報送信部208を経てスレーブ(従)の制御選択装置の遮断選択処理部213へ導入され、新たな遮断選択結果を得ることになる。
【0023】
演算完了チェック部212によってチェックしスレーブ(従)の制御選択装置のフリップフロップ210をリセットして起動信号106bを有効として制御ロック状態のスレーブ(従)の制御選択装置を動作可能状態にする。
【0024】
また、以上のような構成において、なんらかの原因でマスター(主)の制御選択装置が動作しない場合には、スレーブ(従)の制御選択装置側は、起動信号101bによって直ちに動作開始し、マスター(主)の制御選択装置側から導入された選択優先順位情報でもって動作することになる。
【0025】
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、接点渡しによる簡易な結合で2系列間の遮断選択結果が同じになるまでスレーブ(従)の起動信号106bをロックするようにしたので、遮断選択結果が系列毎に非同期に得られても、制御出力結果がマスター(主)とスレーブ(従)の制御選択装置で同一となり、しかも、マスター(主)がなんらかの要因で動作できずスレーブ(従)の制御選択装置が動作するような場合においても、制御出力の遅れを生じることがない。
【0026】
実施の形態2.
次に本発明の実施の形態2による制御選択装置について説明する。上記実施の形態1では、マスター(主)の制御選択装置からスレーブ(従)の制御選択装置へ選択優先順位情報を一方的に送信する構成としたが、スレーブ(従)の制御選択装置へ伝達された選択優先順位情報が誤って伝わったとしてもスレーブ(従)の制御選択装置での演算が終了すればスレーブ(従)の制御選択装置の制御ロックは解除されてしまうおそれがある。本実施の形態2はこのような場合に鑑みてなされたものであり、図2に示すように、スレーブ(従)の制御選択装置からマスター(主)の制御選択装置へ選択優先順位情報を折り返す回路を追加し、選択優先順位情報の認識が、2系列間で完全に一致するまでスレーブ(従)の制御選択装置を制御ロックするようにしたものである。すなわち、マスターとスレーブの制御選択装置にそれぞれ、選択優先順位情報送信部205(305)と選択優先順位情報受信部304(208)を設け、マスターからスレーブに選択優先順位情報を折り返し、一致チェック部301によってその一致が確認されたら、マスター(主)の制御選択装置のフリップフロップ303がリセットされ、これを受けて、制御ロック状態にあるスレーブ(従)の制御選択装置のフリップフロップ210がリセットされるように構成されている。
【0027】
次に動作について説明する。なお、基本的な動作については図1で示したものと同じであるため、ここでは、本実施の形態2の特徴的なものについて説明する。
【0028】
まず、実施の形態1で説明した構成によって、すでに、選択優先順位情報が生成されて、スレーブ(従)の制御選択装置が制御ロック状態になっているものとする。図2において、マスター(主)の制御選択装置で選択優先順位情報107aが新たに生成されたことにより、制御ロック信号がフリップフロップ303で保持される。このフリップフロップ303のリセット条件は、マスター(主)の制御選択装置で生成された選択優先順位情報107aとスレーブ(従)の制御選択装置から折り返された選択優先順位情報302とが一致チェック部301で一致したと判定される場合である。
【0029】
一方、マスター(主)の制御選択装置で生成された選択優先順位情報107aとスレーブ(従)の制御選択装置から折り返された選択優先順位情報302とが一致チェック部301で不一致と判定された場合は、スレーブ(従)の制御選択装置が制御ロックの状態で保持されることとなる。
【0030】
以上のように、本実施の形態2によれば、マスター(主)からスレーブ(従)に選択優先順位情報を転送し、再度マスター(主)へ返送し一致チェック部301において、両者が一致しているか否かの判定を行った後、スレーブ(従)の制御選択装置の制御ロックを解除するようにしたので、選択優先順位情報の合わせ込みをマスター(主)の制御選択装置で一括管理することができ、選択優先順位情報の合わせ込み回路の信頼度を向上させることができる。
【0031】
実施の形態3.
次に本発明の実施の形態3による制御選択装置について説明する。上記実施の形態1,2では、2系列とも正常に選択優先順位情報が合わせ込みできる場合について述べたが、本実施の形態3では、図3に示すように、相手系の装置運転状態を監視する回路を組み込むことで片系運転を可能としたものである。
【0032】
すなわち、図3において、401a(b),402a(b)は、図示しない診断回路において、装置に異常があることを通知する装置異常情報、および装置ロック情報であり、それぞれの出力は相手側の制御選択装置に入力される構成となっている。また、405はスレーブ(従)の制御選択装置に設けられた切り替えスイッチであり、マスター(主)の制御選択装置に異常、もしくは装置ロック状態があった場合に、マスター(主)の制御選択装置から転送されてきた選択優先順位情報211(306)から、スレーブ(従)の制御選択装置で作成された選択優先順位情報404に切り替えるように構成されている。
【0033】
次に動作について説明する。
図3でマスター(主)の装置状態401a,402aの情報が、装置ロックまたは、装置異常の場合、スレーブ(従)の制御選択装置に入力された選択優先順位情報信号は、切り替えスイッチ405へ導入される。
【0034】
そして、遮断選択処理部213で使用する選択優先順位情報をマスター(主)から伝送された選択優先順位情報から、スレーブ(従)の制御選択装置で独自に生成した選択優先順位情報404へ切り替えられ、スレーブ(従)の単独運転となる。
【0035】
一方、スレーブ(従)の制御選択装置の装置状態401b,402bの情報が、装置ロックまたは、装置異常の場合、マスター(主)の制御選択装置に入力された信号は、切り替えスイッチ201へ導入され、遮断選択処理部103で使用する選択優先順位情報を、選択優先順位情報作成部105aで新規生成された選択優先順位情報107aをそのまま選択優先順位情報202として導入するよう、切り替えスイッチ201が固定され、マスター(主)の単独運転となる。
【0036】
当然ながら、装置ロックまたは、装置異常の系列は制御ロック状態となる。
【0037】
以上のように、本実施の形態3によれば、マスター(主)とスレーブ(従)の制御選択装置の動作状態を監視する回路を設け、他方が正常に動作していない場合には、正常系で生成された選択優先順位情報を用いて動作するようにしたので、片系が制御ロックをともなう異常の場合、健全系列が単独で運転することができ、システムの信頼度を向上させることができるという効果がある。
【0038】
実施の形態4.
次に本発明の実施の形態4による制御選択装置について説明する。上記実施の形態3では、相手系の制御ロック状態の有無の監視を行う場合について述べたが、本実施の形態4では、図4に示すように、接点渡しの信号に冗長ビットを付加して入出力回路の監視を行い、相手系が制御ロック状態に至らない場合でも異常を検知して片系のみ単独運転することができるようにしたものである。すなわち、図4において、マスター(主)の制御選択装置の制御ロック送信部204’から定マーク化された制御ロック信号506aが出力され、選択優先順位情報送信部205’からはパリティーを付加した選択優先順位情報507aが出力され、それぞれスレーブ(従)側の定マークチェック部503,パリティーチェック部504において検出される。また、スレーブ(従)の制御選択装置の制御ロック中送信部209’から定マーク化された制御ロック信号506bが出力され、選択優先順位情報送信部305’からはパリティーを付加した選択優先順位情報507bが出力され、それぞれマスター(主)側の定マークチェック部502,パリティーチェック部501において検出される。また、505は定マークおよびパリティの両方がOR回路で検出され、異常とするための確定タイマーである。
【0039】
次に本発明の特徴的な動作について説明する。
制御ロック信号506aは定マーク化され、また、選択優先順位情報507aはパリティーを付加されて、各々受信側でチェックを実施される。
【0040】
マスター(主)側の制御選択装置のパリティーチェック部501、定マークチェック部502で「異常」が検出された場合、すなわちスレーブ(従)の制御選択装置側に異常が発生した場合は、確定タイマー505が所定時間動作した後、マスター(主)を単独運転可能なように、切り替えスイッチ201へ信号を伝送する。この時、スレーブ(従)からの選択優先順位情報、又は制御ロック中信号が更新できないため、マスター(主)側で生成された選択優先順位情報107aと、スレーブ(従)側から転送されてきた選択優先順位情報302とが不一致または、制御ロック中信号が「なし」となることにより、制御ロック保持用フリップフロップ303がリセットされずにスレーブ(従)の制御選択装置は制御ロックのままとなる。
【0041】
一方、スレーブ(従)側のパリティーチェック部504、定マークチェック部503で「異常」が検出された場合、すなわちマスター(主)の制御選択装置側に異常が発生した場合は、確定タイマー505が所定時間作動した後、マスター(主)の制御選択装置の切り替えスイッチ201を作動させるための3入力OR回路に信号が入力されるとともにスレーブ(従)の制御選択装置を装置ロックとし、切り替えスイッチ201が接続されて選択優先順位情報107aを選択優先順位情報202として遮断選択処理部103に導入することで、マスター(主)の制御選択装置のみで単独運転が可能となる。
【0042】
以上のように、本実施の形態4では、接点渡しの入出力回路の信号のやり取りを監視をするようにしたので、系が制御ロック状態に至らない場合でも異常を検知して、片系で単独に運転することができ、システムの信頼性を向上させることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明本発明の請求項1にかかる制御選択装置によれば、発電機の発電量に基づいて複数の発電機から所定の発電機を選択するための優先順位情報を作成する選択優先順位情報作成部と、選択優先順位情報により遮断する発電機の選択演算を行う遮断選択演算処理部と、遮断選択演算処理部の出力を、起動信号を受けることによって制御する制御出力部とを含む第1の制御選択系と、上記第1の制御選択系と同様の構成を有し、上記第1の制御選択系が停止した場合に、上記第1の制御選択系に代わって作動する第2の制御選択系と、上記第1の制御選択系の選択優先順位情報作成部の出力を受けるとともに、該出力である選択優先順位情報によって遮断される発電機の選択演算処理が完了するまで、上記第2の制御選択系の動作を抑制する制御抑制手段とを備えたものとしたので、遮断選択結果が系列毎に非同期に得られても、制御出力結果が双方の制御選択装置で同一となり、しかも、第1の制御選択系がなんらかの要因で動作できず第2の制御選択系が動作するような場合においても、制御出力の遅れを生じることなく、迅速な動作を行うことができるという効果がある。
【0044】
また、本発明の請求項2にかかる制御選択装置によれば、上記請求項1記載の制御選択装置において、上記第1の制御選択系の選択優先順位情報作成部から送信され、上記第2の制御選択系に入力された選択優先順位情報を、上記第1の制御選択系に転送する選択優先順位情報返送手段を、上記第2の制御選択系に備え、上記第2の制御選択系から返送されてきた選択優先順位情報を受けて、上記第1の制御選択系で生成した選択優先順位情報と比較照合を行う比較照合手段を、上記第1の制御選択系に備え、上記比較照合手段の結果が不一致の場合に、上記制御抑制手段によって、上記第2の制御選択系の出力を抑制するようにしたので、選択優先順位情報の合わせ込みを第1の制御選択装置で一括管理することができ、選択優先順位情報の合わせ込み回路の信頼度を向上させることができるという効果がある。
【0045】
また、本発明の請求項3にかかる制御選択装置によれば、上記請求項1記載の制御選択装置において、それぞれ相手側の制御選択系の動作状態を監視する動作監視手段を設け、他方の制御選択系が正常に動作していないことが検出された場合に、自系の選択優先順位情報作成部で作成した選択優先順位情報を用いて自系で単独動作するようにしたので、片系が制御ロックをともなう異常の場合、健全系列が単独で運転することができ、システムの信頼度を向上させることができるという効果がある。
【0046】
また、本発明の請求項4にかかる制御選択装置によれば、上記請求項3記載の制御選択装置において、上記動作監視手段は、上記第1の制御選択系から上記第2の制御選択系に出力される所定の情報に冗長ビットを付加し、第2の制御選択系から返送されてきた上記冗長ビットを付加された所定の信号と、上記第1の制御選択系から上記第2の制御選択系に出力した上記所定の信号とを比較参照し、その比較参照結果に応じて正常に動作していると判定される制御選択系を単独動作させるようにしたので、系が制御ロック状態に至らない場合でも異常を検知して、片系で単独に運転することができ、システムの信頼性を向上させることができるという効果がある。
【0047】
また、本発明の請求項5にかかる制御選択装置は、上記請求項4記載の制御選択装置において、上記所定の情報が、上記選択優先順位情報としたので、処理を複雑化することなく、既存のデータを利用して上記系の動作状態を判定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による制御選択方式を使用した2系列間の制御選択装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による制御優先順位の折り返し機能を備えた2系列間の制御選択装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による結合部の監視機能を備えた2系列間の制御選択装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による結合部に冗長ビットを付加した監視機能を備えた2系列間の制御選択装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 従来の制御選択方式を使用した2系列間の制御選択装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101a,101b A/D変換部、102a,102b 潮流演算部、
103a,103b 遮断選択作成部、104a,104b 制御出力部、
105a,105b 選択優先順位情報作成部、106a,106b 起動信号、
107,202,211,302,306,404 選択優先順位情報、108他系動作受信、201,405 切り替えスイッチ、203 更新チェック部、
204 制御ロック送信部、205 選択優先順位情報送信部、206 制御ロック中受信部、208 選択優先順位情報受信部、209 制御ロック中送信部、
212 演算起動、213 遮断選択処理部、303 フリップフロップ、
401a,401b 装置ロック、402a,402b 装置異常、
501,503 パリティーチェック部、502,504 定マークチェック、505 確定タイマー。

Claims (5)

  1. 発電機の発電量に基づいて複数の発電機から所定の発電機を選択するための優先順位情報を作成する選択優先順位情報作成部と、選択優先順位情報により遮断する発電機の選択演算を行う遮断選択演算処理部と、遮断選択演算処理部の出力を、起動信号を受けることによって制御する制御出力部とを含む第1の制御選択系と、
    上記第1の制御選択系と同様の構成を有し、上記第1の制御選択系が停止した場合に、上記第1の制御選択系に代わって作動する第2の制御選択系と、
    上記第1の制御選択系の選択優先順位情報作成部の出力を受けるとともに、出力である選択優先順位情報によって遮断される発電機の選択演算処理が完了するまで、上記第2の制御選択系の動作を抑制する制御抑制手段とを備えたことを特徴とする制御選択装置。
  2. 請求項1記載の制御選択装置において、
    上記第1の制御選択系の選択優先順位情報作成部から送信され、上記第2の制御選択系に入力された選択優先順位情報を、上記第1の制御選択系に転送する選択優先順位情報返送手段を、上記第2の制御選択系に備え、
    上記第2の制御選択系から返送されてきた選択優先順位情報を受けて、上記第1の制御選択系で生成した選択優先順位情報と比較照合を行う比較照合手段を、上記第1の制御選択系に備え、
    上記比較照合手段の結果が不一致の場合に、上記制御抑制手段によって、上記第2の制御選択系の出力を抑制することを特徴とする制御選択装置。
  3. 請求項1記載の制御選択装置において、
    それぞれ相手側の制御選択系の動作状態を監視する動作監視手段を設け、
    他方の制御選択系が正常に動作していないことが検出された場合に、自系の選択優先順位情報作成部で作成した選択優先順位情報を用いて自系で単独動作することを特徴とする制御選択装置。
  4. 請求項3記載の制御選択装置において、
    上記動作監視手段は、上記第1の制御選択系から上記第2の制御選択系に出力される所定の情報に冗長ビットを付加し、第2の制御選択系から返送されてきた上記冗長ビットを付加された所定の信号と、上記第1の制御選択系から上記第2の制御選択系に出力した上記所定の信号とを比較参照し、その比較参照結果に応じて正常に動作していると判定される制御選択系を単独動作させるものであることを特徴とする制御選択装置。
  5. 請求項4記載の制御選択装置において、
    上記所定の情報が、上記選択優先順位情報であることを特徴とする制御選択装置。
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