JP3701485B2 - ディスク再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルバーサタイルディスク(DVD)等の再生動作を行うディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディスク型記録媒体としてDVDが注目されている。このDVDは、直径が12cmで厚さが1.2mmであり、CD(コンパクトディスク)と同じ形状ながら、記録密度を上げることにより単層で4.7GB、2層で8.5GBの記憶容量を実現している。
【0003】
また、MPEG2による動画データ圧縮技術やオーディオデータ圧縮技術の採用により、DVDには様々な種類のデータが混在して格納される。DVDに映画を記録する場合を考えると、通常はビデオデータやオーディオデータが格納されるが、例えば、これら以外に複数の言語の字幕データを格納しておくことにより、利用者が選択した言語の字幕を表示することが可能となる。また、映画監督や出演者のプロフィール等の静止画データを格納しておくことにより、利用者の操作によってこれらの内容を表示することが可能になる。さらに、複数の方向から被写体を撮影した画像データを格納しておくことによって再生時に利用者によって被写体を見る方向を選択することができる機能(マルチアングル機能)や、複数のストーリに対応する画像データやオーディオデータを格納しておくことによって利用者の選択に応じてストーリの展開を変えることができる機能(マルチストーリ機能)を実現することもできる。DVD再生装置は、このような様々なデータが格納されたDVDの再生動作を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のDVD再生装置を用いてマルチストーリ機能を実現する場合には、必ずしも操作性がよいとはいえなかった。図10は、従来のDVD再生装置におけるストーリ分岐の概要を示す図である。
【0005】
例えば、それまで再生されていたストーリAが分岐する場合には、分岐選択画面1が表示され、利用者の指示に応じてストーリBとストーリCのいずれかが選択される。ここで、ストーリBが選択された場合には、ストーリBが進行していって分岐選択画面2が表示され、利用者の指示に応じてストーリDとストーリEのいずれかが選択される。ここで、ストーリDが選択された場合には、ストーリDが進行していって分岐選択画面3が再生され、利用者の指示に応じてストーリFとストーリGのいずれかが選択される。
【0006】
ここで、ストーリFが選択されて内容が進行しているときにリバース方向のスキップ動作が実行される場合を考えると、従来のDVD再生装置では、最大でもストーリFの先頭までしか巻き戻すことができなかった。したがって、利用者が例えばストーリ選択をやり直したいと考えた場合であっても選択画面1〜3を直接表示させることができなかった。このような場合に、どうしても選択画面1〜3のいずれかを表示させて、ストーリF以外のストーリ内容の再生を行いたい場合には、再生動作を最初からやりなおす必要があり、利用者の操作が煩雑になるとともに操作に時間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は簡単な操作で、しかも短い時間で分岐選択のやり直しを行うことができるディスク再生装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明のディスク再生装置は、ストーリの分岐選択を指示する分岐選択画面が表示されて分岐先のストーリが選択されたときに、この分岐選択画面の表示に戻って再生動作を繰り返すために必要な分岐情報を分岐情報格納手段に格納しておいて、利用者によってストーリの分岐選択のやり直しが指示されたときにこの分岐情報を読み出して、この分岐情報によって特定される分岐選択画面の表示に戻って再生動作を繰り返している。したがって、利用者は簡単な操作を行うだけで、ストーリの分岐選択から再生動作を繰り返すことができる。また、利用者による操作が簡単になれば、その分だけ操作に要する時間が短縮される。
【0009】
特に、ストーリの進行に伴って順番に表示される複数の分岐選択画面のそれぞれに対応する分岐情報を分岐選択画面の表示順に分岐情報格納手段に格納しておいて、ストーリの分岐選択のやり直しが指示されたときに、直前に分岐情報格納手段に格納された分岐情報を読み出すことが望ましい。最後に格納された分岐情報を読み出すことにより、一つ前に表示された分岐選択画面に戻って再生処理を繰り返すことができる。したがって、この分岐情報を直前に格納された順に読み出すことにより、分岐選択画面を直前に表示されたものから順に表示させることができ、分岐したストーリを遡って行くことができる。
【0010】
また、上述した分岐情報として、分岐選択画面に対応したプログラムチェーン情報を用いることが望ましい。DVDに記録された各種のデータを考えると、再生される映画等のストーリはプログラムチェーンを単位として構成されており、このプログラムチェーンのつながりや分岐選択画面に関する情報がプログラムチェーン情報に含まれているため、これを分岐情報として格納しておくことにより、以前のストーリの分岐選択をやり直すことが容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態のDVD再生装置について図面を参照しながら説明する。
【0012】
(1)DVDに記録されたデータの内容
まず、ディスク型記録媒体としてのDVDに記録されたデータの詳細について説明する。図1は、DVDのボリューム空間の構造を示す図である。同図に示すように、DVDのボリューム空間は、DVDの内周から外周に向かって、ボリューム・ファイル構造、DVD−Videoゾーン、DVD otherゾーンによって構成されている。これらのうち、DVD−Videoゾーンには、再生動作に必要な各種のデータが含まれている。DVD−Videoゾーンは、ビデオマネージャ(VMG)と各タイトルに対応する複数のビデオタイトルセット(VTS)によって構成されている。
【0013】
図2は、VMGのデータ構造を示す図である。同図に示すように、VMGは、ビデオマネージャ情報(VMGI)、VMGメニュー用ビデオオブジェクトセット(VMGM_VOBS)、VMGIのバックアップ用ファイル(VMGI_BUP)によって構成されている。
【0014】
VMGIは、VTSに関する情報(例えばVTSの数、各VTSの識別情報、DVD内の各VTSの格納位置等)、タイトルメニューに表示されるタイトルの表示順、複数のプログラムチェーン情報(PGCI)等が含まれている。VMGM_VOBSは、複数のビデオオブジェクト(VOB)によって構成されている。このVOBは、タイトルを選択するためのメニュー画面(タイトルメニュー)を再生する際の再生データであるビデオデータを含んでいる。
【0015】
図3は、VTSのデータ構造を示す図である。同図に示すように、VTSは、ビデオタイトルセット情報(VTSI)、VTSメニュー用ビデオオブジェクトセット(VTSM_VOBS)、VTSタイトル用ビデオオブジェクトセット(VTSTT_VOBS)、VTSIのバックアップ用ファイル(VTSI_BUP)によって構成されている。
【0016】
VTSIは、タイトルを識別するためのVTS_ID等のタイトルに関する情報、複数のPGCI等が含まれている。VTSM_VOBSおよびVTSTT_VOBSは、複数のVOBによって構成されている。このVOBは、ビデオデータやオーディオデータ等の再生データを含んでいる。
【0017】
再生動作における論理的な処理単位であるプログラムチェーン(PGC)は、プログラムチェーン情報(PGCI)と1あるいは複数のビデオオブジェクト(VOB)によって構成される。例えば、VMGI内の1個のPGCIとVMGM_VOBS内の1あるいは複数のVOBによってPGCが構成される。また、VTSI内の1個のPGCIとVTSM_VOBS内の1あるいは複数のVOBによってPGCが構成される。あるいは、VTSI内の1個のPGCIとVTSTT_VOBS内の1あるいは複数のVOBによってPGCが構成される。
【0018】
VMGI内のPGCIとVMGM_VOBS内の1あるいは複数のVOBによって構成されるPGCは、タイトルメニューを表示するとともに、このタイトルメニュー内のいずれかの項目が選択されたときに、対応するデータの再生箇所を特定するためのものである。また、VTSI内のPGCIとVTSTT_VOBS内の1あるいは複数のVOBによって構成されるPGCは、タイトルメニュー内のいずれかの項目が選択されたときに、対応する内容の再生を行うためのものである。また、このPGCIによって、マルチストーリ再生動作における分岐選択画面やその分岐選択画面に表示されたストーリの中から利用者によって選択されたストーリの再生が可能になる。
【0019】
図4は、PGCの構造の一例を示す図であり、VMGI内のPGCIとVMGM_VOBS内の1あるいは複数のVOBによって構成されるPGCの構造が示されている。同図に示すように、例えば、PGC#1は、VMGI内のPGCI#1とVMGM_VOBS内のVOB#1〜#3によって構成されている。また、PGC#2は、VMGI内のPGCI#2とVMGM_VOBS内のVOB#4、#5によって構成されている。これらのPGCは、PGC番号によって特定される。このPGC番号は、VMGI内におけるPGCIの格納順によって決定される。例えば、図3に示すPGCにおいては、VMG内にPGCI#1、PGCI#2の順でPGCが格納されているため、PGCI#1を含んで構成されるPGC#1のPGC番号は「1」、PGCI#2を含んで構成されるPGC#2のPGC番号は「2」となる。
【0020】
なお、VTSI内のPGCIとVTSM_VOBS内の1あるいは複数のVOBによって構成されるPGCや、VTSI内のPGCIとVTSTT_VOBS内の1あるいは複数のVOBによって構成されるPGCも、図4に示したPGCと同様の構造を有している。また、PGCIには、対応する複数のVOBの再生順序や、次に再生動作を行うPGCに関する情報等が含まれている。
【0021】
図5は、マルチストーリ再生動作において処理されるプログラムチェーン(PGC)とストーリおよび分岐選択画面との対応関係を示す図である。同図に示すように、1個のPGCは、1個のストーリとこのストーリに続いて表示される分岐選択画面の再生動作を行うために用いられる。例えば、PGC#1はストーリAの内容の再生と分岐選択画面1の表示を行うために必要な各種のデータが含まれる。また、PGC#2はストーリBの内容の再生と分岐選択画面2の表示を行うために必要な各種のデータが含まれる。
【0022】
また、マルチストーリ再生動作において処理されるPGCを構成するPGCIには、ストーリ再生時に処理されるVOBに関する情報や、分岐選択画面の表示を行う際に処理されるVOBに関する情報、あるいは分岐選択画面に表示された各ストーリを再生するためのPGCに関する情報等が含まれている。
【0023】
図6は、上述したVMGM_VOBS、VTSM_VOBS、VTSTT_VOBSに含まれるVOBのデータ構造を示す図である。同図に示すように、VOBは、複数のセルによって構成されている。そして、各セルは、複数のビデオオブジェクトユニット(VOBU)によって構成されている。各VOBUは、ナビゲーションパック(NV_PCK)と、ビデオパック(V_PCK)、サブピクチャパック(SP_PCK)およびオーディオパック(A_PCK)の少なくとも1つを含んで構成されている。
【0024】
NV_PCKは、再生制御情報(PCI)、データサーチ情報(DSI)を含んで構成されている。PCIとDSIには、次に再生すべきVOBUの位置やVOBUのデータ量等が設定されている。V_PCK、SP_PCK、A_PCKは、それぞれ再生データの種別(動画、サブピクチャ、オーディオ)等の情報が含まれているパックヘッダ、パケットヘッダや、データ圧縮されたビデオデータ、サブピクチャデータ、オーディオデータ(圧縮再生データ)を含んで構成されている。
【0025】
(2)DVD再生装置の全体構成
図7は、本発明を適用した一実施形態のDVD再生装置の全体構成を示す図である。同図に示すDVD再生装置100は、DVD10に記録された信号を読み取るためのスピンドルモータ12、光ピックアップ14、送りモータ16およびサーボ制御部18と、読み取った信号の増幅等を行うためのRFアンプ22、デジタル信号処理部24、4個のバッファ用RAM26、34、38、42、ストリーム分離部30、オーディオデコーダ32、ビデオデコーダ36、サブピクチャデコーダ40、ビデオプロセッサ44、ビデオエンコーダ46およびデジタル−アナログ(D/A)変換器48と、利用者が各種の指示を入力するための操作部58と、DVD再生装置100の全体を制御するシステムコントローラ60とを含んで構成されている。
【0026】
スピンドルモータ12は、DVD10を一定の線速度で回転させる。光ピックアップ14は、DVD10に記録されたデータを検出するものであり、例えば半導体レーザとホトダイオードとが内蔵されている。送りモータ16は、光ピックアップ14をDVD10の径方向に移動させるものである。
【0027】
サーボ制御部18は、上述したスピンドルモータ12および送りモータ16を駆動するとともに、光ピックアップ14に内蔵された対物レンズ(図示せず)を動かすことにより半導体レーザの焦点位置をDVD10の記録面と垂直方向および水平方向に移動させる。また、サーボ制御部18は、DVD10からのデータの読み取りに必要な各種のサーボ(フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、回転サーボ)制御を行う。
【0028】
RFアンプ22は、光ピックアップ14に内蔵されたホトダイオードから出力される電気信号を増幅するものであり、DVD再生装置100に大きな振動や衝撃等が加わってトラックジャンプが発生すると、トラックジャンプ検出信号を出力する機能も有している。
【0029】
デジタル信号処理部24は、RFアンプ22から出力される信号に対して、デジタルデータに変換した後にDVD10のデータフォーマットに応じた信号復調処理(8−16復調処理)と誤り訂正処理を行い、RAM26に格納する。そして、デジタル信号処理部24は、システムコントローラ60の指示に応じて、RAM26に格納したデータに含まれるVOBUを抽出してストリーム分離部30に出力する。
【0030】
ストリーム分離部30は、システムコントローラ60の指示に応じて、デジタル信号処理部24から出力されるVOBUを構成するパックヘッダを解析することにより、オーディオパック(A_PCK)、ビデオパック(V_PCK)、サブピクチャパック(SP_PCK)、ナビゲーションパック(NV_PCK)を分離する。ストリーム分離部30によって分離されたオーディオパックはオーディオデコーダ32に出力され、ビデオパックはビデオデコーダ36に出力され、サブピクチャパックはサブピクチャデコーダ40に出力され、ナビゲーションパックはシステムコントローラ60に転送される。
【0031】
オーディオデコーダ32は、ストリーム分離部30から出力されるオーディオパックに対して所定のデコード処理を行ってオーディオデータを出力する。ビデオデコーダ36は、ストリーム分離部30から出力されるビデオパックに対して所定のデコード処理を行ってビデオデータを出力する。サブピクチャデコーダ40は、ストリーム分離部30から出力されるサブピクチャパックに対して所定のデコード処理を行ってサブピクチャデータを出力する。
【0032】
ビデオプロセッサ44は、システムコントローラ60の指示に応じて、ビデオデコーダ36から出力されるビデオデータとサブピクチャデコーダ40から出力されるサブピクチャデータとを合成した画像データを生成し、ビデオエンコーダ46に出力する。例えば、サブピクチャデコーダ40から出力される字幕用サブピクチャデータをビデオデコーダ36から出力されるビデオデータに合成することにより画像データを生成する。ビデオエンコーダ46は、ビデオプロセッサ44から出力されるデジタルの画像データをNTSCのアナログの画像信号に変換する。この画像信号が例えばディスプレイ装置(図示せず)に出力されることによって、画像再生が行われる。
【0033】
D/A変換器48は、オーディオデコーダ32から出力されるオーディオデータをアナログのオーディオ信号に変換する。このオーディオ信号が例えばスピーカ(図示せず)から出力されることによって、オーディオ音声の再生が行われる。
【0034】
操作部58は、タイトル再生の指示を与えるための再生キーや、マルチストーリ再生動作やマルチアングル再生動作における選択指示を行うための選択キー、あるいはマルチストーリ再生動作において分岐選択を再度行うためのリセレクトキー等の各種操作キーを備えており、キーの操作状態に応じた信号がシステムコントローラ60に向けて出力される。
【0035】
システムコントローラ60は、各種のサーボ指令をサーボ制御部18に出力したり、利用者の操作指示に応じた画像生成指示をビデオプロセッサ44に出力する等、全機能ブロックの制御を行う。また、システムコントローラ60は、デジタル信号処理部24から出力されるデータに含まれるVMGI、VTSI、ストリーム分離部30から出力されるNV_PCKを受け取って解析することにより、ストリーム分離部30等に対して再生動作に必要な各種の制御を行う。
【0036】
また、システムコントローラ60は、RAM62にマルチストーリ再生動作において分岐選択画面を表示するために必要なPGCIを格納する。
【0037】
上述したDVD再生装置100の全体がデータ再生手段に、システムコントローラ60が再生手順制御手段に、RAM62が分岐情報格納手段にそれぞれ対応する。
【0038】
(3)DVD再生装置の動作
次に、上述したDVD再生装置100の動作を説明する。図8は、DVD再生装置100においてマルチストーリ再生動作を行う場合の動作手順を示す流れ図であり、以前に表示された分岐選択画面を再び表示させて分岐選択をやり直す場合の動作手順が示されている。なお、図5に示した分岐選択画面およびストーリとPGCとの対応関係があるものとする。
【0039】
システムコントローラ60は、通常の再生動作(ステップ100)と並行して、操作部58のリセレクトキーが押下されたか否か(ステップ101)、ストーリ選択のための分岐画面が表示されたか否か(ステップ102)を判定する。例えば、図5に示したように、PGC#1に対応した再生動作が行われて分岐選択画面1の表示を行うための再生動作が行われると、ステップ102において肯定判断がなされ、次にシステムコントローラ60は、表示中の分岐選択画面に含まれる複数の選択肢に対応するストーリの中からいずれかが選択されたか否かを判定する(ステップ103)。利用者が操作部58の選択キーを操作していずれかのストーリが選択されると、次にシステムコントローラ60は、現在表示中の分岐選択画面に対応するPGCを構成するPGCIの内容の内、分岐選択画面を表示するのに必要なデータをRAM62に格納し(ステップ104)、その後ステップ100に戻って、選択されたストーリの内容に関する再生動作が継続される。
【0040】
このようにして、ストーリが進行して分岐選択画面が表示される毎に、対応するPGCIの内容がRAM62に格納される。図9は、RAM62の格納内容の一例を示す図である。このRAM62には、アドレス1の格納領域から順番に格納順に各分岐選択画面に対応するPGCIが格納される。例えば、図5に示した分岐選択画面1が表示されてストーリBが選択された場合には、RAM62のアドレス1の格納領域に分岐選択画面1に対応するPGCI#1の内容の一部が格納される。また、さらにストーリが進行して分岐選択画面2が表示されてストーリDが選択された場合には、RAM62のアドレス2の格納領域に分岐選択画面2に対応するPGCI#2の内容の一部が格納される。
【0041】
また、上述した再生動作の途中で利用者によって操作部58のリセレクトキーが押下されると、ステップ101において肯定判断が行われ、次にシステムコントローラ60は、RAM62に直前に格納されたPGCIの内容を読み出して、このPGCIによって特定される分岐選択画面の表示を行う(ステップ105)。その後、利用者によるストーリ選択待ち(ステップ103)、またはリセレクト入力待ち(ステップ106)の状態となる。再び、リセレクトキーが押下された場合には、もう一つ前の分岐選択画面の表示を行い(ステップ105)、ストーリ選択がなされた場合には、現在の分岐選択選択画面の再生順で次に位置する分岐選択画面以降のRAM格納データを削除する(ステップ104)。その後、上述したステップ103に戻って、いずれかのストーリが選択されたか否かの判定以降の処理が繰り返される。
【0042】
例えば、図5に示すストーリFを再生している場合を考えると、システムコントローラ60のRAM62には、図9に示すように順番にPGCI#1、PGCI#2、PGCI#4の各内容が格納されている。この状態において、利用者によって操作部58のリセレクトキーが押下された場合には、最後にRAM62に格納されたPGCI#4の内容が読み出される。PGCI#4には、ストーリDの進行に関係するVOBを特定するための情報が含まれており、このVOBの中には分岐選択画面4の表示内容および各選択肢が選択された場合に次にどのPGCを処理すればよいか等の情報が含まれているため、PGCI#4の内容をRAM62から読み出すことにより、一つ前の分岐選択画面4の表示から再生動作をやりなおすことが可能になる。
【0043】
このように、本実施形態のDVD再生装置100では、分岐選択画面が表示されてストーリが選択される毎に、この分岐選択画面に対応するプログラムチェーン情報(PGCI)の内容をRAM62に格納しており、利用者によって操作部58に備わったリセレクトキーが押下されたときに、このRAM62に格納されたPGCIの内容を読み出すことにより、一つ前の分岐選択画面の表示以降の再生動作を行うことができる。したがって、一つ前のストーリの分岐に戻って、現在とは異なるストーリを選択して再生動作を継続することができるため、他のストーリを選択するために再生動作を最初からやり直す必要がなく、簡単な操作で、しかも短い時間で分岐選択のやり直しを行うことができる。
【0044】
特に、分岐選択画面が表示され、いずれかのストーリが選択される毎に、対応するPGCIの内容をRAM62に格納しているため、それまでに表示された全ての分岐選択画面を再度表示させることができ、利用者は、それまでに再生されたストーリ選択を全てやり直すことが可能となる。
【0045】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、それまでに再生された分岐選択画面を再表示するために、対応する全てのPGCIの内容を格納したが、直前に表示された分岐選択画面に対応するPGCIの内容のみをRAM62に格納するようにしてもよい。
【0046】
また、上述した実施形態では、RAM62にPGCIの内容を格納したが、PGCIの内容そのものを格納する代わりに、該当するPGCIの番号のみを格納するようにしてもよい。この場合には、この番号に対応するPGCIの内容をDVD10から再度読み取ることになるが、以前に表示された分岐選択画面を再度表示させて、ストーリの選択をやり直すことが可能となる。
【0047】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、ストーリの分岐選択を指示する分岐選択画面に戻って再生動作を繰り返すために必要な分岐情報を分岐情報格納手段に格納しておいて、利用者によってストーリの分岐選択のやり直しが指示されたときに、この分岐情報によって特定される分岐選択画面の表示に戻って再生動作を繰り返しており、利用者は簡単な操作を行うだけであって、短時間で、ストーリの分岐選択から再生動作を繰り返すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVDのボリューム空間の構造を示す図である。
【図2】VMGのデータ構造を示す図である。
【図3】VTSのデータ構造を示す図である。
【図4】PGCの構造の一例を示す図である。
【図5】マルチストーリ再生動作において処理されるPGCとストーリおよび分岐選択画面との対応関係を示す図である。
【図6】VOBのデータ構造を示す図である。
【図7】一実施形態のDVD再生装置の全体構成を示す図である。
【図8】DVD再生装置においてマルチストーリ再生動作を行う場合の動作手順を示す流れ図である。
【図9】RAMの格納内容の一例を示す図である。
【図10】従来のDVD再生装置におけるストーリ分岐の概要を示す図である。
【符号の説明】
10 DVD
18 サーボ制御部
24 デジタル信号処理部
30 ストリーム分離部
32 オーディオデコーダ
36 ビデオデコーダ
40 サブピクチャデコーダ
44 ビデオプロセッサ
58 操作部
60 システムコントローラ
62 RAM
Claims (2)
- ディスク型記録媒体に記録された信号を読み出して映像および音声の再生を行うデータ再生手段と、
ストーリの分岐選択を指示する分岐選択画面が前記ストーリの進行に伴って順番に表示されて分岐先のストーリが選択されたときに、それぞれの前記分岐選択画面の表示に戻って前記データ再生手段による再生動作を繰り返すために必要な分岐情報を前記分岐選択画面の表示順に格納する分岐情報格納手段と、
ストーリの分岐選択のやり直しが複数回指示されたときに、このやり直し指示が行われる毎に、前記分岐情報格納手段に格納されている一つ前に表示されていた前記分岐選択画面に対応する前記分岐情報を読み出して、この分岐情報によって特定される前記分岐選択画面の表示に戻って再生動作を繰り返す指示を前記データ再生手段に対して行う再生手順制御手段と、
を備え、ストーリの分岐選択のやり直しが複数回指示されたときに前記再生手順制御手段によって最終的に表示された前記分岐選択画面よりも再生順で次に位置する前記分岐選択画面に対応する前記分岐情報が前記分岐情報格納手段から削除されることを特徴とするディスク再生装置。 - 請求項1において、
前記分岐情報は、前記分岐選択画面に対応したプログラムチェーン情報であることを特徴とするディスク再生装置。
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