JP2000348466A

JP2000348466A - ディスク再生装置

Info

Publication number: JP2000348466A
Application number: JP11156455A
Authority: JP
Inventors: Koji Akita; 幸治秋田
Original assignee: Alpine Electronics Inc
Current assignee: Alpine Electronics Inc
Priority date: 1999-06-03
Filing date: 1999-06-03
Publication date: 2000-12-15

Abstract

(57)【要約】【課題】ＤＶＤ再生装置を使用する国を検出し、自動
的にその国に適したメニュー言語の設定、音声言語の設
定、字幕言語の設定、パレンタルレベル定義の設定等を
行う。・【解決手段】国に対応してメニュー言語の設定、音声
言語の設定、字幕言語の設定、パレンタルレベル定義の
設定をデフォルト設定記憶部１４に記憶しておく。制御
部１２は、ＧＰＳ受信機１１から入力される位置情報に
基づいて国データベース１３をアクセスして装置の現在
位置の属する国を特定し、特定した国に対応する音声言
語の設定、字幕言語の設定、パレンタルレベル定義の設
定等のデフォルト設定情報を前記デフォルト設定記憶部
１４から読み出し、読み出した設定に基づいてＤＶＤ再
生動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はディスク再生装置に
係り、特に、デジタルバーサタイルディスク（ＤＶＤ）
の再生動作を行うディスク再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ディスク型記録媒体としてＤＶＤ
が注目されている。このＤＶＤは、直径が１２ｃｍで厚
さが１．２ｍｍであり、ＣＤ（コンパクトディスク）と
同じ形状ながら、記録密度をあげることにより単層で
４．７ＧＢ、２層で８．５ＧＢの記憶容量を実現してい
る。

【０００３】また、ＭＰＥＧ２による画像データ圧縮技
術やオーディオデータ圧縮技術の採用により、ＤＶＤに
は様々な種類のデータが混在して格納される。ＤＶＤに
映画を記録する場合を考えると、通常はビデオデータや
オーディオデータが格納されるが、例えば、これら以外
に複数の言語の字幕データを格納しておくことにより、
利用者が選択した言語の字幕を表示することが可能とな
る。また、複数の言語の音声データを格納しておくこと
により、利用者が選択した言語の音声を再生することも
できる。また、ＤＶＤ再生装置には、過激な暴力シーン
や教育上好ましくないシーン等に対して適切なものかど
うかを、予めディスクに設定されたレベルと再生装置に
設定されたレベルと比較して自動的に判断して再生する
パレンタル制御機能がある。このパレンタル制御機能
は、予めディスクに設定されているパレンタルレベル
と、利用者が装置に設定した再生可能パレンタルレベル
の上限とを比較して、再生装置に設定された再生可能パ
レンタルレベルの映像、音声等だけを再生する機能であ
る。装置への再生可能パレンタルレベルの設定は、８段
階の設定が可能であるが、国によって同じ数字のレベル
であっても、レベルの定義が各国毎に違っているので、
再生装置には予め使用される国におけるパレンタルレベ
ルの定義が記憶されている必要がある。

【０００４】このパレンタルレベルの定義は各々のレベ
ルについて国によって定義が違っており、例えば、アメ
リカでのパレンタルレベルの定義では、レベル１が
‘Ｇ’、レベル３が‘ＰＧ’、レベル４が‘ＰＧ１
３’、レベル６が‘Ｒ’、レベル７が‘ＮＣ−１７’と
定義されており、日本では、レベル１が「一般向け」、
レベル４が「一般向け制限付き（Ｒ）指定」、レベル７
が「成人指定」と定義されている。

【０００５】ＤＶＤ再生装置は、このような様々なデー
タが格納されたＤＶＤの再生動作を行う。字幕言語の選
択、音声の選択、マルチアングルの選択等はメニュー画
面によりそれぞれの設定を利用者の好みにより変更が可
能になっている。また、近年はＤＶＤ再生装置の小型化
が進み、屋外や車内に於いて手軽にＤＶＤの再生を楽し
むことができるようになってきている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、現在、ヨー
ロッパ等では国間の往来が容易になってきている。この
ため、ひとつのＤＶＤ再生装置が国間を移動することが
考えられ、複数の国の人々が同じＤＶＤ再生装置を使用
することが考えられる。この場合、ＤＶＤ再生装置を使
用する国または地域に適したメニュー言語の設定、字幕
言語の設定、音声言語の設定、パレンタルレベル定義の
設定等をＤＶＤ再生装置の利用者がそれぞれ設定の変更
を行う必要があった。

【０００７】また、ＤＶＤ再生装置を製造する工場で
は、ＤＶＤ再生装置を工場から出荷する際に、出荷する
国または地域に適したメニュー言語の設定、音声言語の
設定、字幕言語の設定、およびパレンタルレベル定義の
設定をデフォルト値としてＤＶＤ再生装置に設定記憶す
る必要があった。

【０００８】以上から本発明の目的は、ＤＶＤ再生装置
を使用する地域によって、その地域にあったメニュー言
語の設定、音声言語の設定、字幕言語の設定、パレンタ
ルレベル定義の設定等の各種設定を自動的に行うＤＶＤ
再生装置を提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、ディスク型記録媒体に記録された信号を読み出して
映像および音声の再生を行うディスク再生装置におい
て、ディスク装置の現在位置を検出する位置検出手段
と、国または地域毎に各国または各地域に適した装置の
設定状態を記憶する設定状態記憶手段と、前記位置検出
手段により検出した装置の現在位置の属する国または地
域に適した装置の設定状態を前記設定状態記憶手段から
読み出し、装置の設定状態を変更する設定状態変更手段
とを備えるディスク再生装置により達成される。

【００１０】また、上記課題は本発明によれば、前記設
定状態記憶手段に記憶する設定は、メニュー言語設定、
音声言語設定、字幕言語設定、パレンタルレベル定義設
定の中の少なくとも一つを含むディスク再生装置により
達成される。

【００１１】すなわち、以上のように構成すれば、ディ
スク再生装置を使用する地域を検出し、ディスク再生装
置の各種設定項目を自動的に使用する地域にあった設定
にすることができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】（Ａ）概略説明図１は本発明の概略説明図であり、１１はＤＶＤ装置の
現在位置を検出するためのＧＰＳ受信機、１２は装置全
体を制御する制御部、１３は緯度経度で表される位置と
その位置の属する国を記憶した国データベース、１４は
国または地域毎に対応する言語、パレンタルレベル定義
のデフォルト設定を記憶したデフォルト設定記憶部、２
０はＤＶＤを再生するＤＶＤ再生装置である。

【００１３】ＧＰＳ受信機１１はＧＰＳ衛星からの信号
を受信し、装置の現在位置情報を制御部１２へ入力す
る。デフォルト設定記憶部１４は、予め、各国に合った
メニュー言語の設定、音声言語の設定、字幕言語の設
定、パレンタルレベル定義の設定等のデフォルト設定を
国毎に記憶している。また、パレンタルレベルについて
は、レベル１からレベル８までの各レベルについてそれ
ぞれの国毎の定義が記憶されている。例えば、日本の場
合には、レベル１が「一般向け」、レベル４が「一般向
け制限付き（Ｒ）指定」、レベル７が「成人指定」とパ
レンタルレベルの定義が記憶されている。

【００１４】制御部１２は、ＧＰＳ受信機１１から入力
された装置の現在位置情報と国データベース１３に記憶
されている国に基づいて現在位置の属する国を決定し、
現在位置の属する国に対応するデフォルト設定（メニュ
ー言語の設定、音声言語の設定、字幕言語の設定、パレ
ンタルレベル定義の設定等）をデフォルト設定記憶部１
４から読みし、ＤＶＤ再生装置の各種設定を変更する。
ＤＶＤ再生装置２０は制御部１２により設定変更された
メニュー言語、音声言語、字幕言語、パレンタルレベル
定義に基づいてＤＶＤを再生する。

【００１５】（Ｂ）ＤＶＤに記録されたデータの内容図２は、ＤＶＤのボリューム空間の構造を示す図であ
る。同図に示すように、ＤＶＤのボリューム空間は、Ｄ
ＶＤの内周から外周に向かって、ボリューム・ファイル
構造、ＤＶＤ−Ｖｉｄｅｏゾーン、ＤＶＤ−Ｏｔｈｅｒ
ゾーンによって構成されている。これらのうち、ＤＶＤ
−Ｖｉｄｅｏゾーンには、再生動作に必要な各種のデー
タが含まれている。ＤＶＤ−Ｖｉｄｅｏゾーンは、ビデ
オマネージャ（ＶＭＧ）と各タイトルに対応する複数の
ビデオタイトルセット（ＶＴＳ）によって構成されてい
る。

【００１６】図３は、ＶＭＧのデータ構造を示す図であ
る。同図に示すように、ＶＭＧは、ビデオマネージャ情
報（ＶＭＧＩ）、ＶＭＧメニュー用ビデオオブジェクト
セット（ＶＭＧＭ−ＶＯＢＳ）、ＶＭＧＩのバックアッ
プ用ファイル（ＶＭＧＩ−ＢＵＰ）によって構成されて
いる。

【００１７】ＶＭＧＩは、ＶＴＳに関する情報（例えば
ＶＴＳの数、各ＶＴＳの識別情報、ＤＶＤ内の各ＶＴＳ
の格納位置等）、タイトルメニューに表示されるタイト
ルの表示順、複数のプログラムチェーン情報（ＰＧＣ
Ｉ）等が含まれている。ＶＭＧＭ−ＶＯＢＳは、タイト
ルを選択するためのメニュー画面（タイトルメニュー）
を再生する際の再生データであるビデオデータを含んで
いる。

【００１８】図４は、ＶＴＳのデータ構造を示す図であ
る。同図に示すように、ＶＴＳは、ビデオタイトルセッ
ト情報（ＶＴＳＩ）、ＶＴＳメニュー用ビデオオブジェ
クトセット（ＶＴＳＭ−ＶＯＢＳ）、ＶＴＳタイトル用
ビデオオブジェクトセット（ＶＴＳＴＴ−ＶＯＢＳ）、
ＶＴＳＩのバックアップ用ファイル（ＶＴＳＩ−ＢＵ
Ｐ）によって構成されている。

【００１９】ＶＴＳＩは、タイトルを識別するためのＶ
ＴＳ−ＩＤ等のタイトルに関する情報、複数のＰＧＣＩ
等が含まれている。ＶＴＳＭ−ＶＯＢＳおよびＶＴＳＴ
Ｔ−ＶＯＢＳは、複数のＶＯＢによって構成されてい
る。このＶＯＢは、ビデオデータやオーディオデータ等
の再生データを含んでいる。

【００２０】再生動作における論理的な処理単位である
プログラムチェーン（ＰＧＣ）は、プログラムチェーン
情報（ＰＧＣＩ）と１あるいは複数のビデオオブジェク
ト（ＶＯＢ）によって構成される。例えば、ＶＭＧＩ内
の１個のＰＧＣＩとＶＭＧＭ−ＶＯＢＳ内の１あるいは
複数のＶＯＢによってＰＧＣが構成され、タイトルメニ
ューを表示するために使用される。また、ＶＴＳＩ内の
１個のＰＧＣＩとＶＴＳＭ−ＶＯＢＳ内の１あるいは複
数のＶＯＢによってＰＧＣが構成され、各タイトルに対
応する音声の言語、字幕の言語およびアングルの詳細設
定を行うメニュー画面（再生状態選択メニュー）を表示
するために使用される。

【００２１】図５は、ＰＧＣの構造の一例を示す図であ
り、ＶＭＧＩ内のＰＧＣＩとＶＭＧＭ−ＶＯＢＳ内の１
あるいは複数のＶＯＢによって構成されるＰＧＣの構造
が示されている。同図に示すように、例えば、ＰＧＣ＃
１は、ＶＭＧＩ内のＰＧＣＩ＃１とＶＭＧＭ−ＶＯＢＳ
内のＶＯＢ＃１〜＃３によって構成されている。また、
ＰＧＣ＃２は、ＶＭＧＩ内のＰＧＣＩ＃２とＶＭＧＭ−
ＶＯＢＳ内のＶＯＢ＃４、＃５によって構成されてい
る。これらのＰＧＣは、ＰＧＣ番号によって特定され
る。このＰＧＣ番号は、ＶＭＧＩ内におけるＰＧＣＩの
格納順によって決定される。例えば、図４に示すＰＧＣ
においては、ＶＭＧ内にＰＧＣＩ＃１、ＰＧＣＩ＃２の
順でＰＧＣが格納されているため、ＰＧＣＩ＃１を含ん
で構成されるＰＧＣ＃１のＰＧＣ番号は「１」、ＰＧＣ
Ｉ＃２を含んで構成されるＰＧＣ＃２のＰＧＣ番号は
「２」となる。

【００２２】なお、ＶＴＳＩ内のＰＧＣＩとＶＴＳＭ−
ＶＯＢＳ内の１あるいは複数のＶＯＢによって構成され
るＰＧＣや、ＶＴＳＩ内のＰＧＣＩとＶＴＳＴＴ−ＶＯ
ＢＳ内の１あるいは複数のＶＯＢによって構成されるＰ
ＧＣも、図５に示したＰＧＣと同様の構造を有してい
る。また、ＰＧＣＩには、対応する複数のＶＯＢの再生
順序や、次に再生動作を行うＰＧＣに関する情報等が含
まれている。

【００２３】図６は、上述したＶＭＧＭ−ＶＯＢＳ、Ｖ
ＴＳＭ−ＶＯＢＳ、ＶＴＳＴＴ−ＶＯＢＳに含まれるＶ
ＯＢのデータ構造を示す図である。同図に示すように、
ＶＯＢは、複数のセルによって構成されている。そし
て、各セルは、複数のビデオオブジェクトユニット（Ｖ
ＯＢＵ）によって構成されている。各ＶＯＢＵは、ナビ
ゲーションパック（ＮＶ−ＰＣＫ）と、ビデオパック
（Ｖ−ＰＣＫ）、サブピクチャパック（ＳＰ−ＰＣＫ）
およびオーディオパック（Ａ−ＰＣＫ）の少なくとも１
つを含んで構成されている。

【００２４】ＮＶ−ＰＣＫは、再生制御情報（ＰＣ
Ｉ）、データサーチ情報（ＤＳＩ）を含んで構成されて
いる。ＰＣＩとＤＳＩには、Ｖ−ＰＣＫやＡ−ＰＣＫ等
の再生順序やＶＯＢＵのデータ量等が設定されている。
Ｖ−ＰＣＫ、ＳＰ−ＰＣＫ、Ａ−ＰＣＫは、それぞれ再
生データの種別（動画、サブピクチャ、オーディオ）等
の情報が含まれているパックヘッダ、パケットヘッダ
や、データ圧縮されたビデオデータ、サブピクチャデー
タ、オーディオデータ（圧縮再生データ）を含んで構成
されている。

【００２５】（Ｃ）ＤＶＤ再生装置の全体構成図７は本発明を適用した一実施例のＤＶＤ再生装置の全
体構成を示す図である。同図に示すＤＶＤ再生装置は、
ＤＶＤ２１に記録された信号を読み取るためのスピンド
ルモータ２２、光ピックアップ２３、送りモータ２４、
およびサーボ制御部２５と、読み取った信号に基づいて
画像やオーディオの再生を行うためのＲＦアンプ２６、
デジタル信号処理部２７、４個のバッファ用ＲＡＭ２
８、３１、３３、３５、オーディオ・ビデオ（Ａ／Ｖ）
分離部２９、オーディオデコーダ３０、ビデオデコーダ
３２、サブピクチャデコーダ３４、ビデオプロセッサ３
６、エンコーダ３７および２個のデジタルアナログ（Ｄ
／Ａ）変換器３８、３９と、利用者が各種の指示を入力
するための操作部と、ＤＶＤ再生装置の全体を制御する
システムコントローラ（制御部）１２を備えている。

【００２６】また、ＤＶＤ再生装置は、ＧＰＳ衛星から
の信号を受信してＤＶＤ再生装置の現在位置（緯度・経
度）を検出するＧＰＳ受信機１１、位置情報（緯度・経
度）に基づいて対応する国を記憶している国データベー
ス１３、国に対応するＤＶＤ装置の各種デフォルト設定
（メニュー言語、字幕言語、字幕言語、パレンタルレベ
ル定義等）を記憶しているデフォルト設定記憶部１４、
装置の現在位置の属する国を記憶するメモリ１５を備え
ている。

【００２７】尚、ＧＰＳ受信機１１、システムコントロ
ーラ（制御部）１２、国データベース１３、デフォルト
設定記憶部１４は、図１で説明の物と同様のものであ
る。

【００２８】スピンドルモータ２２は、ＤＶＤ２１を一
定の線速度で回転させる。光ピックアップ２３は、ＤＶ
Ｄ２１に記録されたデータを検出するものであり、例え
ば半導体レーザとホトダイオードとが内蔵されている。
送りモータ２４は、光ピックアップ２３をＤＶＤ２１の
径方向に移動させるものである。

【００２９】サーボ制御部２５は、上述したスピンドル
モータ２２および送りモータ２４を駆動するとともに、
光ピックアップ２３に内蔵されたフォーカスレンズ（図
示せず）を動かすことにより半導体レーザの焦点位置を
ＤＶＤ２１の記録面と垂直方向に移動させる。また、サ
ーボ制御部２５は、ＤＶＤ２１からのデータの読み取り
に必要な各種のサーボ（フォーカスサーボ、トラッキン
グサーボ、回転サーボ）制御を行う。

【００３０】ＲＦアンプ２６は、光ピックアップ２３に
内蔵されたホトダイオードから出力される電気信号を増
幅するものであり、ＤＶＤ再生装置２０に大きな振動や
衝撃等が加わってトラックジャンプが発生すると、トラ
ックジャンプ検出信号を出力する機能も有している。

【００３１】デジタル信号処理部２７は、ＲＦアンプ２
６から出力される信号に対して、デジタルデータに変換
した後にＤＶＤ２１のデータフォーマットに応じた信号
復調処理（８−１６復調処理）と誤り訂正処理を行い、
これらの処理が行われた後のデータをシステムコントロ
ーラ１２に出力するとともにＲＡＭ２８に格納する。そ
して、デジタル信号処理部２７は、システムコントロー
ラ１２の指示に応じて、ＲＡＭ２８に格納したデータに
含まれるＶＯＢＵを抽出してＡ／Ｖ分離部２９に出力す
る。

【００３２】Ａ／Ｖ分離部２９は、システムコントロー
ラ１２の指示に応じて、デジタル信号処理部２７から出
力されるＶＯＢＵを構成するパックヘッダを解析するこ
とにより、オーディオパック（Ａ−ＰＣＫ）、ビデオパ
ック（Ｖ−ＰＣＫ）、サブピクチャパック（ＳＰ−ＰＣ
Ｋ）を分離する。Ａ／Ｖ分離部２９によって分離された
オーディオパックはオーディオデコーダ３０に出力さ
れ、ビデオパックはビデオデコーダ３２に出力され、サ
ブピクチャパックはサブピクチャデコーダ３４に出力さ
れる。

【００３３】オーディオデコーダ３０は、Ａ／Ｖ分離部
２９から出力されるオーディオパックに対して所定のデ
コード処理を行ってオーディオデータを出力する。ビデ
オデコーダ３２は、Ａ／Ｖ分離部２９から出力されるビ
デオパックに対して所定のデコード処理を行ってビデオ
データを出力する。サブピクチャデコーダ３４は、Ａ／
Ｖ分離部２９から出力されるサブピクチャパックに対し
て所定のデコード処理を行ってサブピクチャデータを出
力する。

【００３４】ビデオプロセッサ３６は、システムコント
ローラ１２の指示に応じて、ビデオデコーダ３２から出
力されるビデオデータとサブピクチャデコーダ３４から
出力されるサブピクチャデータとを合成した画像データ
を生成し、エンコーダ３７に出力する。例えば、サブピ
クチャデコーダ３４から出力される字幕用サブピクチャ
データをビデオデコーダ３２から出力されるビデオデー
タに合成することにより画像データを生成する。エンコ
ーダ３７は、ビデオプロセッサ３６から出力される画像
データを表示用の映像データに変換するとともに、複写
防止用のマイクロビジョン信号を重畳する。

【００３５】Ｄ／Ａ変換器３８は、オーディオデコーダ
３０から出力されるオーディオデータをアナログのオー
ディオ信号に変換する。このオーディオ信号が例えばス
ピーカ（図示せず）から出力されることによって、オー
ディオ音声の再生が行われる。また、Ｄ／Ａ変換器３９
は、エンコーダ３７から出力される映像データをアナロ
グの画像信号に変換する。この画像信号が例えばディス
プレイ装置（図示せず）に出力されることによって、画
像再生が行われる。

【００３６】操作部４０は、タイトル再生の指示を与え
るための再生キーや、タイトルを選択する場合の指示を
与えるためのカーソルキー、選択したタイトルや詳細設
定を確定する指示を与えるための確定キー等の各種操作
キーを備えており、キー操作状態に応じた信号がシステ
ムコントローラ１２に向けて出力される。

【００３７】システムコントローラ１２は、各種のサー
ボ指令をサーボ制御部２５に出力したり、利用者の操作
指示に応じた画像生成指示をビデオプロセッサ３６に出
力する。また、システムコントローラ１２は、デジタル
信号処理部２７から出力されるデータに含まれるＶＭＧ
やＶＴＳを受け取って解析することにより、Ａ／Ｖ分離
部２９等に対して再生動作に必要な各種の制御を行う。

【００３８】システムコントローラ１２は、ＧＰＳ受信
部１１から入力される現在位置情報と国データベース１
３に基づいて、現在位置の属する国を特定し、現在位置
の属する国のデフォルト設定をデフォルト設定記憶部１
４より読みだす。そして、システムコントローラ１２
は、音声の言語設定、字幕の言語設定、パレンタルレベ
ル定義の設定を変更して、再生動作を行う。

【００３９】（Ｄ）動作フロー図８は本発明のＤＶＤ再生装置の動作フローを示す図で
ある。まず、システムコントローラ１２は、ＧＰＳ受信
部７１からＤＶＤ再生装置の現在位置情報（緯度・経
度）を入手し（ステップＳ１０１）、入手した位置情報
（緯度・経度）に基づいて国データベース７２をアクセ
スし、現在位置の属する国を判別する（ステップＳ１０
２）。

【００４０】次に、システムコントローラ１２は、ステ
ップＳ１０２で判別した現在位置の属する国が、メモリ
１５に記憶されている国から変わったか、つまり、国境
を越えたか否かを判別する（ステップＳ１０３）。

【００４１】ステップＳ１０３で、現在位置の属する国
が変わっていなければ、ステップＳ１０１に戻り、現在
位置の属する国が変わるまでステップＳ１０１〜ステッ
プＳ１０３を繰り返す。

【００４２】ステップＳ１０３で、現在位置の属する国
が変わっていれば、システムコントローラ１２は、デフ
ォルト設定記憶部１４にアクセスし、現在位置の属する
国に対応するデフォルト設定を読み出す（ステップＳ１
０４）。そして、システムコントローラ１２は、現在位
置の属する国をメモリ１５に記憶する（ステップＳ１０
５）。

【００４３】システムコントローラ１２は、ステップＳ
１０４でデフォルト設定記憶部部１４から読み出したそ
の国に適したデフォルト設定（メニュー言語の設定、音
声言語の設定、字幕言語の設定、パレンタルレベル定義
の設定等）を用いてＤＶＤの再生動作を行う（ステップ
Ｓ１０６）。

【００４４】以上のようにすれば、ＤＶＤ再生装置を使
用する際に、装置の位置する国を検出して、該当する国
に合った言語の字幕、音声、パレンタルレベル定義の設
定を行うことができる。

【００４５】尚、上記実施例の説明では、ＤＶＤ再生装
置の位置する国が変わると、自動的にその国に合ったメ
ニュー言語、音声言語、字幕言語、パレンタルレベル定
義に設定するようにしたが、メニュー言語の設定、音声
言語の設定、字幕言語の設定については、ＤＶＤ装置の
現在位置の属する国が変わった場合に、設定を変更する
かどうかを利用者に選択させるようにしてもよい。

【００４６】また、上記実施例の説明では、デフォルト
設定を国に対応して記憶しておき、現在位置の属する国
に対応するデフォルト設定を読み出して再生装置の各種
設定を行うようにしたが、デフォルト設定を地域に対応
して記憶しておき、現在位置の属する地域に対応するデ
フォルト設定を読み出して再生装置の各種設定を行うよ
うにしてもよい。

【００４７】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々
の変形が可能であり、本発明はこれらを排除するもので
はない。

【００４８】

【発明の効果】以上、本発明によれば、デフォルト設定
として国毎にメニュー言語の設定、音声言語の設定、字
幕言語の設定、パレンタルレベル定義の設定を記憶して
おき、再生装置の位置を検出し、該当する国あるいは地
域に適したメニュー言語の設定、音声言語の設定、字幕
言語の設定、パレンタルレベル定義の設定にするから、
ユーザが設定操作を行う必要がなく便利である。また、
再生装置を製造する工場でも、ＤＶＤ再生装置を出荷す
る際に、出荷する国あるいは地域に適したメニュー言語
の設定、音声言語の設定、字幕言語の設定、パレンタル
レベル定義の設定等のデフォルト設定を行う必要がな
く、手間を省くことが可能になる。

【００４９】また、ＧＰＳ受信機は装置がどの国にある
かを知ることのできる程度の性能があれば良いから、小
型化が容易で持ち運び用のポータブルＤＶＤ再生装置に
最適であるという利点がある。更に、車両に搭載するＤ
ＶＤ再生装置であれば、車両に搭載されたナビゲーショ
ン装置と組み合せることで、容易に位置情報を入手する
ことができるから、安価に実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の概略説明図である。

【図２】ＤＶＤのボリューム空間の構造を示す図であ
る。

【図３】ＶＭＧのデータ構造を示す図である。

【図４】ＶＴＳのデータ構造を示す図である。

【図５】ＰＧＣの構造の一例を示す図である。

【図６】ＶＯＢのデータ構造を示す図である。

【図７】ＤＶＤ再生装置の全体構成図である。

【図８】ＤＶＤ再生装置の動作フローを示す図である。

【符号の説明】

１１・・・ＧＰＳ受信機１２・・・制御部１３・・・国データベース１４・・・デフォルト設定記憶部２０・・・ＤＶＤ再生部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ディスク型記録媒体に記録された信号を
読み出して映像および音声の再生を行うディスク再生装
置において、ディスク装置の現在位置を検出する位置検出手段と、国または地域毎に各国または各地域に適した装置の設定
状態を記憶する設定状態記憶手段と、前記位置検出手段により検出した装置の現在位置の属す
る国または地域に適した装置の設定状態を前記設定状態
記憶手段から読み出し、装置の設定状態を変更する設定
状態変更手段とを備えることを特徴とするディスク再生
装置。
【請求項２】前記設定状態記憶手段に記憶する設定
は、メニュー言語設定、音声言語設定、字幕言語設定、
パレンタルレベル定義設定の中の少なくとも一つを含む
ことを特徴とする請求項１記載のディスク再生装置。