JP3701454B2 - 自動車のフード - Google Patents
自動車のフード Download PDFInfo
- Publication number
- JP3701454B2 JP3701454B2 JP34592897A JP34592897A JP3701454B2 JP 3701454 B2 JP3701454 B2 JP 3701454B2 JP 34592897 A JP34592897 A JP 34592897A JP 34592897 A JP34592897 A JP 34592897A JP 3701454 B2 JP3701454 B2 JP 3701454B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hood
- headlamp
- opening
- front surface
- radiator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Superstructure Of Vehicle (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基端部がボデーに開閉自在に支持されると共に、エンジンルームをカバーするようになった自動車のフードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フードがその上面の先端部で下方へ曲げられてバンパ近辺に達するフード前面を備えている場合、ヘッドランプ及びラジエータグリルを上方から側方までを包囲するのが通常であり、これらの全域は包囲していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような点に鑑みて、ヘッドランプ及びラジエータグリルの全周を包囲して自動車前部の見栄えを向上させる得る簡単な組付け構成の自動車のフードを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、請求項1により、基端部がボデーに開閉自在に支持されると共に、上面(1a)とその先端部で下方へ曲げられた前面(1b)とでエンジンルームをカバーするようになった自動車のフード(1)において、ボデー前部に取付けられたヘッドランプ(30)の全周をフード閉鎖時に包囲するヘッドランプ用開口部(2)と、ラジエータをフード閉鎖時にカバーするラジエータグリルの全周が装着されるラジエータ用開口部(3)とをフード前面(1b)に形成すると共に、ヘッドランプ用開口部(2)に、ヘッドランプ(30)の周囲を囲むようにヘッドランプ用開口部(2)のフランジ部をカバーする外装前面(11)とフランジ部よりも内側に侵入する外装周面(12)との断面L字形に形成された細片状外装部材(10)を備え、外装周面(12)の後端を外装前面(11)と対面してコの字形を形成するように延長して複数個の爪(13)を間隔を置いて形成し、ヘッドランプ用開口部(2)に対応する開口部を有し、かつフード前面(1b)に車室内側から固定具で固定された取付け板(20)に、その開口部中心方向へ延びて爪(13)の前面に係入する複数個の曲げ弾性を呈する爪(23)を形成したことを特徴とする。
【0005】
ヘッドランプ用開口部に侵入した外装部材の爪の前面に、取付け板の爪が曲げ弾性を伴って係入し、外装正面をヘッドランプ用開口部のフランジ部に当接させてカバーする。ラジエータ用開口部にはラジエータグリルが装着される。エンジンルームをカバーするようにフードを閉鎖すると、ヘッドランプはフード前面で包囲されると共に、外装部材で囲まれ、ラジエータはフード前面で包囲されたラジエータグリルでカバーされる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を基に本発明の実施の形態の一例による自動車のフードを説明する。基端部がボデーに開閉自在に支持されたフード1のフード上面1aの先端部で曲面状コーナ部1cを経由して下方へほぼ垂直に曲げられたフード前面1bには、ヘッドランプ用の円形状の開口部2とラジエータグリルが装着されるラジエータ用開口部3とが形成されている。
【0007】
10は開口部2に装着されるリング形状の細片状外装部材であり、フード1を構成するアウタパネル1d及びインナパネル1eとの接合部であるフランジ部1Aをカバーする外装前面11及び内部へ侵入する外装周面12とで断面L字形に形成されている。その後端には、間隔を置いて外装前面11と対面してコの字形に延長して曲げられた2個のプレート状爪13が形成されている。さらに、外装周面12の上部の後端縁には、上方に向けて曲面状コーナ部1cに沿って延長して曲げられ、かつ取付け孔14aを備えた突片14が形成されている。外装部材10は鋳物製であり、銀色にメッキされている。
【0008】
20は外装部材10をフード1に取付けるための灰色に塗装された合成樹脂製取付け板である。この取付け板は、開口部2よりも大きめの円形状開口部21を有し、その開口部中心に向けて爪13の内側へ重なる対応形状の2個の爪23が形成されている。取付け板20は開口部2の周面に内側から当接すると共に、その上部には、曲面状コーナ部1cに沿って延長して曲げられることにより、フード裏面の写り込みを遮蔽する遮蔽部20aが形成されている。さらに、取付け板20には、先方に向けて徐々に幅狭になり、基端部に係合溝24aを有する4個のクリップ24と、インナパネル1eの取付け孔1fに上方部分で係入されるように両側一対の突片より形成されるグロメット25とが固定具として形成されている。
【0009】
ボデー前部の両側に取付けられるヘッドランプ30は、図2に示すように、ハウジング32の前部に前面レンズ31を備えると共に、リフレクタ33を収納している。前面レンズ31は開口部2にフード1の開閉時に干渉しないように僅かに侵入する曲面形状に形成されると共に、そのレンズ上部31aはコーナ部1cに沿って斜め上方へわん曲している。遮蔽部20aは、フード裏面の着色がレンズ上部31aを透光して上方側よりも前方へ延びた底面側のリフレクタ33に写るのを遮蔽する。
【0010】
開口部2へ外装部材10を組付ける際には、図3に示すように、取付け板20を車室内側からそのクリップ24をインナパネル1eの取付け孔1gに係入させることにより、開口部2の周囲にセットする。次いで、車室外側から外装部材10の爪13を開口部2に対する外装周面12の僅かに小さな外径による余裕を利用して挿入して、回転により爪23の後面に係入する。続いて、取付け孔1fに係入されたグロメット25にねじ28をねじ込む。外装部材10は、この状態で爪13が爪23の弾性復元力で後方へ引張られることにより外装前面11はフランジ部1Aに圧接して取付け板20に保持される。ラジエータ用開口部3にはラジエータグリルを取付ける。
【0011】
エンジンルームを閉鎖するようにフード1を閉鎖すると、フード前面1bがヘッドランプ30の全周を包囲すると共に、その周囲を外装部材10でカバーし、ラジエータは全周をフード前面1bで包囲されたラジエータグリルでカバーされる。この状態で、ヘッドランプ30の前面レンズ31は開口部2よりも大きいためにその周縁は外部から見えず、またレンズ上部31aが遮蔽部20aでカバーされることにより、フード1のインナパネル1eの塗装色がリフレクタ33へ投影されて見栄えが損なわれるのが回避される。
【0012】
図4は別の実施の形態を示すもので、細片状外装部材10に同一形状の3個のプレート状爪13のみが形成され、合成樹脂製取付け板20には爪13の内側へ重なる対応形状の3個の爪33と、5個の取付け孔34とが形成されている。固定具としてグロメットをインナパネル1eの5個所の取付け孔にセットし、位置調整により取付け孔34をグロメットに揃えてねじをねじ込む。尚、本発明は、ヘッドランプ用開口部がヘッドランプのレンズ前部の形状に対応して真円状でない場合にも適用される。
【0013】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ヘッドランプ及びラジエータグリルの全周がフード前面部でカバーされ、ランプ周囲が外装部材で包囲されることにより、見栄えが良く、高級感が演出される。外装部材はその爪がフード裏面に固定される取付け板の爪に係止されることにより、簡単な構造でフードに組付けられる。請求項2の発明によれば、フード開口部の全域をヘッドランプのレンズ部で閉鎖すると共に、そのレンズを通してフード裏面がリフレクタに写る現象が回避され、一層見栄えが向上する。外装部材はその突片が遮蔽部と共にフード前面に固定されることにより、確実に組付けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による自動車のフードの要部分解斜視図である。
【図2】同フードの組立て状態での図1のA−A線断面図である。
【図3】同フードの図1の組立て状態でのB−B線に相当する部分の断面図である。
【図4】別の実施の形態による外装部材及び取付け板の斜視図である。
【符号の説明】
1 フード
1a フード上面
1b フード前面
1c コーナ部
2 ヘッドランプ用開口部
3 ラジエータ用開口部
10 外装部材
11 外装前面
12 外装周面
13、23、33 爪
14 突片
20 取付け板
20a 遮蔽部
Claims (2)
- 基端部がボデーに開閉自在に支持されると共に、上面とその先端部で下方へ曲げられた前面とでエンジンルームをカバーするようになった自動車のフードにおいて、
ボデー前部に取付けられたヘッドランプの全周をフード閉鎖時に包囲するヘッドランプ用開口部と、ラジエータを前記フード閉鎖時にカバーするラジエータグリルの全周が装着されるラジエータ用開口部とをフード前面に形成すると共に、前記ヘッドランプ用開口部に、前記ヘッドランプの周囲を囲むように前記ヘッドランプ用開口部のフランジ部をカバーする外装前面と前記フランジ部よりも内側に侵入する外装周面との断面L字形に形成された細片状外装部材を備え、
前記外装周面の後端を前記外装前面と対面してコの字形を形成するように延長して複数個の爪を間隔を置いて形成し、
前記ヘッドランプ用開口部に対応する開口部を有し、かつ前記フード前面に車室内側から固定具で固定された取付け板に、その前記開口部中心方向へ延びて前記爪の前面に係入する複数個の曲げ弾性を呈する爪を形成したことを特徴とする自動車のフード。 - ヘッドランプの前面レンズがヘッドランプ用開口部よりも大きく形成されると共に、前記前面レンズの上部がフード前面からフード上面に至る曲面状コーナ部に沿って曲げられ、
取付け板の上部に、前記曲面状コーナ部に沿って延長して曲げられ、かつフード裏面の着色が前記ヘッドランプのリフレクタに前記前面レンズの前記上部を透光して写るのを遮蔽する遮蔽部が形成され、
外装周面の上部の後端縁には、前記遮蔽部と共に前記フード前面に車室内側から固定具で固定されるように、上方に向けて突片が形成されていることを特徴とする請求項1の自動車フード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34592897A JP3701454B2 (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 自動車のフード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34592897A JP3701454B2 (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 自動車のフード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11165657A JPH11165657A (ja) | 1999-06-22 |
JP3701454B2 true JP3701454B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=18379954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34592897A Expired - Fee Related JP3701454B2 (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 自動車のフード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3701454B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014214204A1 (de) * | 2014-09-23 | 2016-03-24 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Fahrzeug mit einer beweglichen Klappe und Verfahren zum Befestigen und/oder Ausrichten eines Bauteils an einem Fahrzeug |
-
1997
- 1997-12-01 JP JP34592897A patent/JP3701454B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11165657A (ja) | 1999-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH1016672A (ja) | 車両用ドアハーネスの組付構造 | |
US4945456A (en) | High-mounted stoplight for motor vehicle | |
JP3701454B2 (ja) | 自動車のフード | |
JP2000095024A (ja) | 車両用ランプの取付け構造 | |
JP3225005B2 (ja) | 車輌用灯具 | |
JP2555667Y2 (ja) | 自動車用ルームランプ装置 | |
US4893220A (en) | High-mounted stoplight for motor vehicle | |
JP3723034B2 (ja) | 自動車用ドアトリムのスイッチパネル取付け構造 | |
JP3701453B2 (ja) | 自動車のフード | |
JP2006315553A (ja) | バンパーの組立構造 | |
JP2002347660A (ja) | 車両用装飾部品の取付構造 | |
JP2606084Y2 (ja) | ピラートリムの取付構造 | |
JPS6322134Y2 (ja) | ||
JP2003118520A (ja) | フロントバンパーのラジエータグリル構造 | |
JP3627270B2 (ja) | トラクタのオーナメントマーク取付構造 | |
JPH0569023B2 (ja) | ||
JP3214189B2 (ja) | ドアベント構造の組付方法 | |
JPH11115624A (ja) | ランプの取付構造 | |
JPH0221289Y2 (ja) | ||
JP2002166870A (ja) | ウインドシールドの取付構造 | |
JPH06278656A (ja) | 自動車のフードシール装置 | |
JPH10119824A (ja) | フードインシュレータの取付構造 | |
JP3698475B2 (ja) | メータフード取付構造 | |
JP2604631Y2 (ja) | 車載用スピーカグリルの取付構造 | |
JPH046344Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050301 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050425 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050713 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |