JP3701095B2 - エンジンのバルブタイミング制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば内燃機関の吸気バルブ、排気バルブの開閉タイミングを可変に制御するエンジンのバルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用エンジン等の運転状態に応じて吸気バルブまたは排気バルブの開閉タイミングを可変に制御するようにしたバルブタイミング制御装置は、例えば特開平6−2516号公報等によって知られている。
【0003】
そこで、図12ないし図19を参照して、この種の従来技術によるエンジンのバルブタイミング制御装置について述べる。
【0004】
図中、1は内燃機関のクランクシャフトを示し、該クランクシャフト1はエンジン本体(図示せず)に設けられ、その一端側には小径プーリ1Aが一体に取付けられている。また、クランクシャフト1にはその回転位相αを検出するための突起部1Bが設けられ、該突起部1Bは後述する電磁ピックアップ式の検出器等からなるクランク角センサ11により検出される。
【0005】
2はクランクシャフト1の回転駆動力を後述のカムシャフト4側に伝達するドライブシャフトで、該ドライブシャフト2はエンジン本体側に中心O1 −O1 周囲で回転可能に設けられ、該ドライブシャフト2の大径プーリ2Aは、例えばタイミングベルト3を介してクランクシャフト1の小径プーリ1Aに連結され、ドライブシャフト2はクランクシャフト1が2回転する間に1回転する。
【0006】
4はエンジンの各気筒に設けられた吸気バルブ(図示せず)を開,閉させるためのカムシャフトで、該カムシャフト4は後述の偏心ディスク9等を介してドライブシャフト2に連結され、ドライブシャフト2と共に前記エンジン本体側に中心O1 −O1 周囲で回転可能に設けられている。そして、カムシャフト4はドライブシャフト2と共にクランクシャフト1により回転駆動され、その回転位相βが各気筒の吸気行程に応じて定まる所定の回転位相となったときに、カム4A,4A,…によって前記各吸気バルブをそれぞれ開,閉させる。
【0007】
また、カムシャフト4にはその回転位相βを検出するための突起部4B,4Bが設けられ、該各突起部4Bは後述する電磁ピックアップ式の検出器等からなるカム位置センサ12により検出される。
【0008】
5はドライブシャフト2を偏心ディスク9に連結する連結プレートで、該連結プレート5はドライブシャフト2の他端側に設けられ、ドライブシャフト2と一体的に回転する。また、連結プレート5には径方向に延びる係合溝5Aが形成され、該係合溝5Aには偏心ディスク9の係合ピン9Aが係合されている。
【0009】
6はカムシャフト4の一端側に設けられた他の連結プレートで、該連結プレート6には径方向に延びる係合溝6Aが形成され、該係合溝6Aには偏心ディスク9の係合ピン9Bが係合されている。
【0010】
7は前記各吸気バルブの開,閉タイミングを変化させる回転位相可変手段としての偏心機構を示し、該偏心機構7は、後述のディスクホルダ8、偏心ディスク9およびコントロールシャフト10と、例えば比例ソレノイド等からなるアクチュエータ(図示せず)とから構成されている。
【0011】
そして、偏心機構7は偏心ディスク9の中心O2 −O2 をカムシャフト4の中心O1 −O1 に対して偏心量εだけ偏心させることにより、該カムシャフト4の回転位相βを図16に示す如く、クランクシャフト1の回転位相αに対して相対変化させ、これらの回転位相α,βの間に後述の数1による位相差Φを生じさせる。
【0012】
8は偏心ディスク9が回転可能に収容されるディスクホルダで、該ディスクホルダ8は図13に示す如く、一端側がエンジン本体側に固定ピン8Aを介して揺動可能に取付けられた環状部8Bと、該環状部8Bの他端側に一体形成された一対の係合爪8C,8Cとから構成されている。
【0013】
9はドライブシャフト2をカムシャフト4に連結する偏心ディスクを示し、該偏心ディスク9は図12に示す如く、一側面に突出形成された係合ピン9Aと、他側面に突出形成された係合ピン9Bとを有し、該係合ピン9A,9Bは図13に示す如く、偏心ディスク9の中心O2 −O2 を挟んで互いに径方向で対向する位置に配設されている。
【0014】
また、偏心ディスク9はディスクホルダ8の環状部8B内に中心O2 −O2 の周囲で回転可能となるように収容され、係合ピン9A,9Bが連結プレート5,6の係合溝5A,6A内に摺動可能に係合されている。これにより、ドライブシャフト2とカムシャフト4とは、連結プレート5,6および偏心ディスク9を介して互いに連結され、この状態で偏心ディスク9は連結プレート5,6の間でカムシャフト4(ドライブシャフト2)の径方向に相対変位可能となっている。
【0015】
10は偏心ディスク9を偏心させるためのコントロールシャフトで、該コントロールシャフト10はエンジン本体側に回転可能に設けられ、そのカム10Aはディスクホルダ8の各係合爪8C間に摺動可能に配設されている。そして、コントロールシャフト10はアクチュエータ等によって回動され、カム10Aを介してディスクホルダ8を偏心ディスク9と共に図13中に二点鎖線で示す如く固定ピン8Aの周囲で揺動させる。
【0016】
これにより、偏心機構7は、コントロールシャフト10の回動角τに応じた偏心量εを偏心ディスク9に対して与え、この偏心量εに応じた位相差Φをクランクシャフト1の回転位相αとカムシャフト4の回転位相βとの間に生じさせる。
【0017】
ここで、コントロールシャフト10の回動角τは、偏心量εが零となるときを0°とすると、コントロールシャフト10を図13中の矢示B方向に回動したときに正(最大側)の回動角となり、コントロールシャフト10を矢示B方向とは逆方向に回動したときに負(最小側)の回動角となるものである。
【0018】
11はカム位置センサ12と共に位相差検出手段を構成するクランク角センサで、該クランク角センサ11は図14に示す如く、クランクシャフト1の回転位相αが所定の回転位相となったときにこれを検出し、図18に示すように基準信号S1 を検出信号として出力する。
【0019】
12はカムシャフト4側に設けられたカム位置センサで、該カム位置センサ12は図14に示す如く、カムシャフト4の回転位相βが例えば90°や270°のように予め決められた回転位相となったときにこれを検出し、図18に示すように基準信号S2 を出力する。
【0020】
ここで、クランク角センサ11とカム位置センサ12とは、カムシャフト4が1回転(360°)する間に基準信号S1 ,S2 をそれぞれ2回出力するように構成されている。そして、偏心機構7によってクランクシャフト1とカムシャフト4との間に位相差Φが生じると、カム位置センサ12の基準信号S2 が例えば図18中に基準信号S3 として示す如く、クランク角センサ11の基準信号S1 に同期した位置から位相差Φ分だけ相対変位するから、これらの基準信号S1 ,S3 間の時間T1 とエンジン回転数Nに基づいて位相差Φを
【0021】
【数1】
として、検出する(但し、kは定数)。
【0022】
一方、クランク角センサ11とカム位置センサ12とは、制御手段としてのコントロールユニット(図示せず)等に接続されている。そして、コントロールユニットでは、基準信号S1 ,S3 間の時間T1 を計時することにより数1の式に基づいて位相差Φを検出し、この検出値に基づいてコントロールシャフト10の回動角τを算出すると共に、前記アクチュエータを作動させることによりコントロールシャフト10の回動角τをフィードバック制御する。
【0023】
従来技術によるエンジンのバルブタイミング制御装置は、上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0024】
まず、エンジンによりクランクシャフト1が回転駆動されると、この回転駆動力はタイミングベルト3を介してドライブシャフト2に伝達され、連結プレート5と偏心ディスク9はディスクホルダ8内で図13中の矢示A方向に回転し、この回転駆動力は偏心ディスク9の係合ピン9Bと連結プレート6とを介してカムシャフト4に伝達されると共に、カムシャフト4はその回転位相βが所定の回転位相となったときに前記各吸気バルブを開,閉させる。
【0025】
そして、吸気バルブの開閉タイミングを変えるときには、前記アクチュエータでコントロールシャフト10を回動させると、図15に示す如く偏心ディスク9が連結プレート5,6間でカムシャフト4の径方向に相対変位し、その中心O2 −O2 がカムシャフト4の中心O1 −O1 から偏心量εだけ偏心する。
【0026】
この結果、カムシャフト4の回転位相βは、クランクシャフト1の回転位相αに対して位相差Φだけ相対変位し、カムシャフト4により開閉される吸気バルブの開閉タイミングが位相差Φに応じて変化するから、この位相差Φを所望の値に変えることによって、吸気バルブの開閉タイミングを適切に制御することができる。
【0027】
即ち、偏心ディスク9を図17に例示する如く偏心量ε1 (ε1 >ε)だけ偏心させた状態では、クランクシャフト1(ドライブシャフト2)が回転位相αとなったときに、偏心ディスク9が中心O2 の周囲で角度γだけ回転するが、このときカムシャフト4は偏心ディスク9の係合ピン9Bにより中心O1 の周囲で回転され、その回転位相βは回転位相αと異なった値になる。
【0028】
そして、クランクシャフト1の回転位相αとカムシャフト4の回転位相βとの間には、下記の式により定義される位相差Φが生じる。
【0029】
【数2】
【0030】
また、位相差Φの特性線は図16に示す如く、カムシャフト4の1回転(360°)を周期とする略正弦波状の波形となり、その回転位相βに応じて周期的に変化する。また、位相差Φの波形は、偏心ディスク9の偏心量ε,ε1 (コントロールシャフト10の回動角τ)に応じて特性線13,14の如く変化するから、この位相差Φに基づきコントロールシャフト10が実際に回動された回動角τを求めることができる。
【0031】
また、図16中の特性線13,14に示す如く、位相差Φが実質的に零となるカムシャフト4の回転位置(以下、零点位置P0 という)を180°とすると、カムシャフト4の回転位相が90°と270°のときに、回動角τに対する位相差Φの変化量が大きいことが確認されている。そこで、位相差Φを検出すべきカムシャフト4の基準となる回転位相として第1の回転位相β1 は90°に設定され、第2の回転位相β2 は270°に設定され、カムシャフト4の各突起部4Bは第1,第2の回転位相β1 ,β2 に対応して設けられている。
【0032】
そして、コントロールユニット内には第1の回転位相β1 における位相差Φと回動角τとの関係を示す特性マップと、第2の回転位相β2 における位相差Φと回動角τとの関係を示す特性マップとが予め記憶されており、コントロールユニットは前記各特性マップと位相差Φの検出値によって回動角τの算出を行っている。
【0033】
これに対し、例えばポテンションメータ等の接触式センサによりコントロールシャフト10の回動角τを直接検出する方法が考えられるが、その耐久性等を考慮するとバルブタイミング制御装置の信頼性を維持するのが難しくなる。
【0034】
そこで、従来技術では、コントロールユニットがクランク角センサ11とカム位置センサ12からの基準信号S1 ,S3 等に基づいて位相差Φを検出し、この検出値からコントロールシャフト10が実際に回動された回動角τを非接触式の方法で算出する。そして、例えばエンジン回転数等に基づいてコントロールシャフト10の回動角τの目標値τ0 を演算し、回動角τの算出値がこの目標値τ0 となるようにコントロールシャフト10をフィードバック制御する。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、カムシャフト4に設ける各突起部4Bが機械的な加工誤差等によって、例えば第1の回転位相β1 に対応した位置から図14中に二点鎖線で示す如く位置ずれする場合がある。また、クランク角センサ11やカム位置センサ12の取付位置に位置ずれが生じることがある。
【0036】
そして、この場合には位相差Φを検出するカムシャフト4の実際の回転位相β1′と基準の回転位相β1 との間には図19に示すように、前記位置ずれに対応したオフセット量Δβ1 が発生し、実際の回転位相β1 ′はオフセット量Δβ1 だけ前側にずれる。このため、図18に示す如くカム位置センサ12の基準信号S3 は二点鎖線で示す基準信号S4 の位置まで相対変位する。
【0037】
この結果、クランク角センサ11から出力される基準信号S1 とカム位置センサ12から出力される基準信号S3 との間の時間T1 と比較して基準信号S1 ,S4 間の時間T2 はオフセット量Δβに対応する時間ΔTだけ短くなるから、この時間T2 に基づいて前記数1により検出した位相差Φは、突起部4Bにオフセット量Δβのずれが生じていない場合の位相差Φよりも小さな値となる。
【0038】
即ち、カム位置センサ12等による回転位相の検出タイミングにずれが生じた場合には、図19中の特性線15に示すように位相差Φを検出する実際の回転位相β1 ′がオフセット量Δβだけ第1の回転位相β1 から位置ずれするから、実際の回転位相β1 ′において検出される位相差Φ1 ′は回転位相β1 において検出されるべき位相差Φ1 よりも位相偏差ΔΦ1 だけ小さくなる。そして、この検出値に基づいてコントロールシャフト10の回動角τを求めると、実際の回動角τとは異なる値が算出されるという問題がある。
【0039】
また、検出される位相差Φが特性線15に対して図19中の縦軸方向にずれる場合もあるが、この縦軸方向のずれはコントロールシャフト10の回動角τに関係なく一定であるからソフト的に補正することが可能である。一方、位相差Φを検出するときの実際の検出タイミングとなる回転位相β1 ′が第1の回転位相β1 からずれた場合には、位相偏差ΔΦ1 はコントロールシャフト10の回動角τに応じて変化するから、縦軸方向のずれの補正と同様の処理によっては補正することができない。
【0040】
このため、従来技術では、実際の回動角τが目標値τ0 となるようにコントロールシャフト10を正確にフィードバック制御することができず、吸気バルブの開閉タイミングを適切に変化させるのが難しいという問題がある。
【0041】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は位相差検出手段により位相差を検出するときの検出タイミングとなる回転位相にずれが生じた場合でも、位相差可変手段の作動量を補正演算によって求めることができ、回転位相可変手段を安定させてフィードバック制御できるようにしたエンジンのバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
【0042】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、クランクシャフトと、該クランクシャフトにより回転駆動され吸気用または排気用のバルブを開閉させるカムシャフトと、前記バルブの開閉タイミングを変化させるため該カムシャフトの回転位相を変化させることにより前記クランクシャフトとカムシャフトとの回転位相に位相差を生じさせる回転位相可変手段と、該回転位相可変手段により前記クランクシャフトとカムシャフトとの間に生じた位相差を予め決められた回転位相で検出する位相差検出手段と、少なくとも該位相差検出手段による位相差の検出結果に基づいて前記回転位相可変手段をフィードバック制御する制御手段とを備えたエンジンのバルブタイミング制御装置に適用される。
【0043】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記回転位相可変手段を最小側の作動量とした状態で前記位相差検出手段による位相差を第1の検出値として読込む第1の読込み手段と、前記回転位相可変手段を最大側の作動量とした状態で前記位相差検出手段による位相差を第2の検出値として読込む第2の読込み手段と、前記第1の読込み手段による第1の検出値と前記第2の読込み手段による第2の検出値とに基づいて前記位相差検出手段による位相差と前記回転位相可変手段の作動量との関係を補正する位相差特性補正手段とを備え、前記制御手段は、該位相差特性補正手段によって補正した位相差と作動量との関係を用いて前記位相差検出手段による位相差の検出結果に基づき前記回転位相可変手段の作動量を算出する作動量算出手段と、該作動量算出手段による作動量の算出値が目標値に対応した値となるように前記回転位相可変手段に制御信号を出力する信号出力手段とから構成したことにある。
【0044】
上記構成によれば、回転位相可変手段を最小側の作動量とした状態で位相差検出手段による位相差を第1の読込み手段により第1の検出値として読込むと共に、回転位相可変手段を最大側の作業量とした状態で前記位相差検出手段による位相差を第2の読込み手段により第2の検出値として読込むから、位相差特性補正手段では位相差検出手段による位相差の検出タイミング(回転位相)にずれが生じている場合でも、位相差特性補正手段は、第1,第2の検出値に基づいて位相差と回転位相可変手段の作動量との関係を補正することができ、位相差の検出値を回転位相可変手段の作動量に対応させることができる。そして、作動量算出手段は位相差特性補正手段によって補正した位相差と作動量との関係を用いて位相差検出手段による位相差の検出結果に基づき回転位相可変手段の作動量を正確に算出することができる。このため、信号出力手段では作動量算出手段による正確な作動量の算出値が目標値に対応した値となるように回転位相可変手段に制御信号を出力でき、回転位相可変手段を安定させてフィードバック制御することができる。
【0045】
また、請求項2に記載の発明では、前記回転位相可変手段の作動量と前記位相差との特性を異なる回転位相毎にそれぞれ記憶した特性記憶手段を備え、前記位相差特性補正手段は、前記第1の検出値と前記第2の検出値とを合計した位相差幅を算出する位相差幅算出手段と、該位相差幅算出手段による位相差幅から前記位相差検出手段のオフセット量を算定するオフセット量算定手段と、該オフセット量算定手段で求めたオフセット量から前記位相差検出手段で位相差を検出している実際の回転位相を算出する実回転位相算定手段と、該実回転位相算定手段による実際の回転位相に基づき、前記特性記憶手段で記憶した前記作動量と位相差との特性のうちいずれかの特性を選択する特性選択手段とから構成している。
【0046】
上記構成により、位相差幅算出手段を用いて第1の検出値と第2の検出値とを合計した位相差幅を算出でき、オフセット量算定手段は位相差検出手段により実際に位相差を検出するときの検出タイミング(回転位相)と基準となる検出タイミング(回転位相)との差であるオフセット量を前記位相差幅に基づき演算により求めることができる。そして、実回転位相算定手段はオフセット量算定手段によるオフセット量から実際の回転位相を算出するから、特性選択手段は、特性記憶手段で記憶した作動量と位相差との特性のうちから実際の回転位相に対応した一の特性を選択することができ、位相差と作動量との関係を補正することができる。
【0047】
さらに、請求項3に記載の発明では、前記実回転位相算定手段は、実際の回転位相が基準となる回転位相よりも大きいか否かを判定し、大きいと判定したときには前記基準の回転位相に対し前記オフセット量を加算することにより実際の回転位相を算定し、小さいと判定したときには前記基準の回転位相から前記オフセット量を減算することにより実際の回転位相を算定する構成としている。
【0048】
上記構成により、実際の回転位相が基準の回転位相よりも大きいときには、基準の回転位相にオフセット量を加算して実際の回転位相を算定でき、逆に小さいときには、基準の回転位相にオフセット量を減算して実際の回転位相を算定することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0050】
ここで、図1ないし図11は本発明の実施例を示し、本実施例では従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0051】
図中、21はマイクロコンピュータ等によって構成されたコントロールユニットを示し、該コントロールユニット21はROM、RAM等からなる記憶部21Aを備え、本実施例によるバルブタイミング制御装置の制御手段等を構成しているものである。そして、コントロールユニット21の入力側にはクランク角センサ11およびカム位置センサ12が接続されると共に、出力側には後述のアクチュエータ22が接続されている。
【0052】
ここで、コントロールユニット21の記憶部21Aには、後述するバルブタイミング制御処理用のプログラム(図2参照)および位相差特性補正処理用のプログラム(図3ないし図5参照)等が格納されている。また、記憶部21Aには、エンジンの運転状態に応じてコントロールシャフト10を回動させるための回動角τの目標値τ0 が、例えばエンジン回転数と基本噴射量等に応じた特性マップとして格納されている。
【0053】
さらに、記憶部21Aには、図7中に点線で示す特性線24のような特性マップが格納されている。この特性マップは偏心機構7を最小側の作動量として、コントロールシャフト10の回動角を最小値(−τm )としたときのカムシャフト4の回転位相βに対するクランクシャフト1、カムシャフト4間の位相差として得られるものである。
【0054】
そして、この場合の位相差Φは特性線24に示すように、カムシャフト4の回転位相βに対して略正弦波状に変化するが、厳密には正弦波ではなく、特性線24の最小値(負の値)は回転位相βが90°よりも小さい、例えば80°程度の回転位相となり、最大値(正の値)は回転位相βが270°よりも大きい、例えば280°程度の回転位相となることが確認されている。
【0055】
さらに、記憶部21Aには、図7中に実線で示す特性線25のような特性マップが格納されている。この特性マップは偏心機構7を最大側の作動量として、コントロールシャフト10の回動角を最大値τm としたときのカムシャフト4の回転位相βに対するクランクシャフト1、カムシャフト4間の位相差として得られるものである。
【0056】
そして、この場合の位相差Φは特性線25に示すように、カムシャフト4の回転位相βに対して略正弦波状に変化するが、厳密には正弦波ではなく、特性線24の最大値(正の値)は回転位相βが90°よりも大きい、例えば100°程度の回転位相となり、最小値(負の値)は回転位相βが270°よりも小さい260°程度の回転位相となることが確認されている。
【0057】
また、記憶部21Aには、実際に位相差を検出するときの検出タイミング(回転位相)に対する位相差幅の特性マップ(図8および図10参照)が後述の特性線26,30の如く格納されている。ここで、これらの特性マップは図7中の特性線24,25に基づいて実験的に得られたものである。
【0058】
さらに、記憶部21Aには、コントロールシャフト10の回動角τに対するクランクシャフト1、カムシャフト4間の位相差の特性マップ(図9および図11参照)が、カムシャフト4の異なる回転位相毎の特性として後述の特性線27〜29および特性線31〜33の如く格納され、これによって記憶部21Aは特性記憶手段を構成するものである。
【0059】
22はコントロールシャフト10を回動させるためのアクチュエータで、該アクチュエータ22は、本出願人が先に、特願平7−196256号等で提案したように、比例ソレノイドやリニア型のステッピングモータ等で駆動制御されるスプール弁装置と、このスプール弁装置を介して圧油が給排されることによりロッドを伸縮させる油圧シリンダ(いずれも図示せず)等とから構成され、従来技術とほぼ同様にコントロールユニット21から出力される駆動信号に応じてコントロールシャフト10を回動させるものである。
【0060】
本実施例によるエンジンのバルブタイミング制御装置は上述の如き構成を有するもので、次にコントロールユニット21によるバルブタイミング制御処理および位相差特性補正処理について図2ないし図5を参照して説明する。
【0061】
まず、コントロールユニット21は、エンジン回転数等に基づいてエンジンがバルブタイミング制御を行うべき運転状態にあると判定すると、図2に示すバルブタイミングの制御処理を開始する。そして、ステップ1では、記憶部21A内に格納された第1,第2の回転位相β1 ,β2 側の位相差の特性マップ(図9および図11参照)のうち、後述の位相差特性補正処理プログラムで選択した位相差の特性マップをそれぞれ記憶部21Aから読出す。
【0062】
ここで、第1,第2の回転位相β1 ,β2 は基準となる回転位相を示し、カムシャフト4が1回転する間に図6中の特性線23のように位相差Φが実質的に零となるカムシャフト4の零点位置P0 に対して回転位相の前後側に一定の角度分(例えば90°)だけ位相をずらした回転位相として予め定められる。そして、零点位置P0 が180°とすれば、第1の回転位相β1 は90°の位置に設定され、第2の回転位相β2 は270°の位置に設定され、カムシャフト4の各突起部4Bは第1,第2の回転位相β1 ,β2 に対応して設けられている。
【0063】
なお、本実施例の場合には、図6に例示するようにカム位置センサ12等による位相差の検出タイミングが第1,第2の回転位相β1,β2から実際には回転位相β1a,β2aの位置へとずれている場合を想定して、下記のステップ2以降を説明する。そして、この場合には、後述の位相差特性補正処理では、図9に示す第1の回転位相β1側の特性マップのうち、検出タイミングが回転位相β 1 となったとき(位置ずれしないとき)の特性線29に対して検出タイミングが回転位相β 1a となったときの特性線27が選択されるものとする。同様に、位相差特性補正処理では、図11に示す第2の回転位相β2側の特性マップのうち、検出タイミングが回転位相β 2 となったとき(位置ずれしないとき)の特性線33に対して検出タイミングが回転位相β 2a となったときの特性線31が選択されるものとする。
【0064】
次に、ステップ2では、クランク角センサ11でクランクシャフト1の突起部1Bを検出し、カム位置センサ12でカムシャフト4の各突起部4Bを検出する。そして、コントロールユニット21は図6に示す如く、回転位相β1aの位置でカムシャフト4の突起部4Bを検出すると、このときの位相差Φを検出値Φ1 ′として読込み、次なる回転位相β2aの位置でカムシャフト4の突起部4Bを検出すると、このときの位相差Φを検出値Φ2 ′として読込む。
【0065】
そして、ステップ3では図9に示す位相差の特性マップに基づきステップ2による検出値Φ1 ′からコントロールシャフト10の回動角τを算出し、図11に示す位相差の特性マップに基づきステップ2による検出値Φ2 ′からコントロールシャフト10の回動角τを算出する。これにより、アクチュエータ22により実際に回動されたコントロールシャフト10の回動角τが求められる。
【0066】
次に、ステップ4では、コントロールシャフト10をフィードバック制御するために、例えばエンジン回転数と基本噴射量等に基づいた記憶部21A内の特性マップからコントロールシャフト10の回動角τに対する目標値τ0 を算出し、この目標値τ0 とステップ4で求めたコントロールシャフト10の回動角τとの差を所定のヒステリシス値以下とするために必要なアクチュエータ22の制御量を演算する。
【0067】
そして、ステップ5では、ステップ4で演算した制御量に対応する駆動信号をアクチュエータ22に出力する。そして、該アクチュエータ22によりコントロールシャフト10をその回動角τが実質的に目標値τ0 となるように回動させる。
【0068】
これにより、カムシャフト4の回転位相βは、コントロールシャフト10の回動角τ(目標値τ0 )に対応する位相差Φだけクランクシャフト1の回転位相αに対して変化し、カムシャフト4により前記各吸気バルブをエンジン回転数等に対応した適切なタイミングで開,閉させる。
【0069】
次にステップ6では、例えばエンジン回転数等に基づいて前述の如きバルブタイミング制御を続行すべき運転状態にあるか否かを判定し、「YES」と判定したときにはステップ2からステップ5の処理を繰返すことにより、コントロールシャフト10の回動角τが常に目標値τ0 に対応した値となるようにフィードバック制御を行う。
【0070】
また、ステップ6で「NO」と判定したときには、例えばエンジン回転数が高回転になった場合等、バルブタイミング制御を停止すべき条件が成立した場合であるため、ステップ7に移ってバルブタイミング制御を終了すべくリターンする。
【0071】
次に、位相差を検出する実際の検出タイミング(例えば回転位相β1a,β2a)を求めると共に、これに対応した位相差の特性マップを選択するための位相差特性補正処理について図3ないし図5を参照して説明する。
【0072】
まず、図3に示すステップ11では、エンジンの運転状態を検出し、位相差特性補正処理を行う条件が成立しているか否かを判定する。この場合、例えばエンジンのアイドル(無負荷)運転時や車両の定速走行時等のように、エンジンが一定の回転数で回転している場合に前記条件は成立するものである。
【0073】
そして、ステップ11で「NO」と判定したときにはエンジンの回転数が不安定であるからステップ20に移ってリターンする。この場合、記憶部21A内に記憶された位相差の特性マップのうち、例えば図9中の特性線29と図11中の特性線33とに示すような従来技術で用いる位相差の特性マップを選択する。
【0074】
一方、ステップ11で「YES」と判定したときには条件が成立しているからステップ12に移ってアクチュエータ22を駆動することにより、偏心機構7を最小側の作動量として、コントロールシャフト10の回動角を最小値(−τm )となる、例えば−45°に一時的に固定する。
【0075】
そして、ステップ13では、コントロールシャフト10の回動角を最小値(−τm )とした状態での位相差Φを第1の回転位相β1 側で検出し、実際の検出タイミングが回転位相β1aの位置にあるときには、このときの位相差Φを第1の検出値a1 として読込む。また、次に、ステップ14では、コントロールシャフト10の回動角を最小値(−τm )とした状態での位相差Φを第2の回転位相β2 側で検出し、実際の検出タイミングが回転位相β2aの位置にあるときには、このときの位相差Φを第1の検出値a2 として読込む。
【0076】
次に、ステップ15では、アクチュエータ22を駆動することにより、偏心機構7を最大側の作動量として、コントロールシャフト10の回動角を最大値τm となる、例えば45°に一時的に固定する。
【0077】
そして、ステップ16では、コントロールシャフト10の回動角を最大値τm とした状態での位相差Φを第1の回転位相β1 側で検出し、実際の検出タイミングが回転位相β1aの位置にあるときには、このときの位相差Φを第2の検出値b1 として読込む。また、次に、ステップ17では、コントロールシャフト10の回動角を最大値τm とした状態での位相差Φを第2の回転位相β2 側で検出し、実際の検出タイミングが回転位相β2aの位置にあるときには、このときの位相差Φを第2の検出値b2 として読込む。
【0078】
そして、ステップ18では、図4に示す後述のステップ31〜39のように、回転位相β 1a ,β 1b を含む回転位相β1側の位相差の特性マップを選択する特性選択処理を行い、ステップ19では、図5に示す後述のステップ41〜49のように、回転位相β 2a ,β 2b を含む回転位相β2側の位相差の特性マップを選択する特性選択処理を行うと共に、ステップ20に移ってリターンする。
【0079】
次に、第1の回転位相β1側の位相差の特性マップを選択する特性選択処理を図4を参照して詳述する。
【0080】
まず、図4中のステップ31では、前記検出値a1 および検出値b1 を合計した位相差幅L1 を、検出値a1 と検出値b1 との差(L1 =b1 −a1 )として算出する。ここで、位相差幅L1 は、コントロールシャフト10の回動角を最小値(−τm )から最大値τm に変化させたときに、回転位相β1aの位置で検出される位相差Φに生じる変化幅である。
【0081】
次に、ステップ32では、図8に示す特性マップをコントロールユニット21の記憶部21Aから読出し、前記位相差幅L1 に対応する回転位相β1aまたはβ1bを算出すると共に、第1の回転位相β1 と回転位相β1a,β1bとの差をとることによってオフセット量Δβ1 を算出する。
【0082】
即ち、図8中の特性線26は図7中の特性線24,25による位相差Φの値を合計することにより得られたもので、このときの位相差幅Lと回転位相βとの関係を示している。そして、位相差幅Lは回転位相βが第1の回転位相β1 である90°のときに最大値となり、回転位相βが90°から離れると位相差幅Lは減少する。また、この特性線26によれば、位相差幅Lは回転位相βが90°となる位置の前,後で2値をもち、このとき回転位相β1aは90°よりもオフセット量Δβ1 だけ小さい値となり、回転位相β1bは90°よりもオフセット量Δβ1 だけ大きい値となる。このため、以下の処理を行うことによって実際の検出タイミングを回転位相β1a,β1bから特定する。
【0083】
ステップ33では、検出値a1 ,b1 が検出される回転位相の推定回転位相として、第1の回転位相β1 よりもオフセット量Δβ1 だけ小さい回転位相β1a(β1a=β1 −Δβ1 )と、第1の回転位相β1 よりもオフセット量Δβ1 だけ大きい回転位相β1b(β1b=β1 +Δβ1 )とを算出する。
【0084】
次に、ステップ34では、コントロールユニット21の記憶部21Aから図7中の特性線24で示す特性マップを読出し、コントロールシャフト10の回動角τを最小値(−τm )としたときに回転位相β1bの位置で検出されるべき位相差を推定値a1 ′として算出すると共に、図7中の特性線25で示す特性マップを記憶部21Aから読出し、コントロールシャフト10の回動角τを最大値τm としたときに回転位相β1bの位置で検出されるべき位相差を推定値b1 ′として算出する。
【0085】
そして、ステップ35では、検出値a1 の絶対値と推定値a1 ′の絶対値との差である演算値x1 (x1 =|a1 |−|a1 ′|)を算出すると共に、検出値b1 の絶対値と推定値b1 ′の絶対値との差である演算値y1 (y1 =|b1 |−|b1 ′|)を算出する。
【0086】
次に、ステップ36ではこれらの演算値x1 および演算値y1 の絶対値の差分(|x1 −y1 |)が微小なヒステリシス値δ以下であるか否かを判定し、「NO」と判定したときには、検出値a1 と推定値a1 ′とが異なると共に、検出値b1 と推定値b1 ′とが異なるから、検出値a1 ,b1 の検出タイミングは回転位相β1aであると判別し、ステップ37に移る。
【0087】
そして、ステップ37では、図9中の位相差の特性マップのうち回転位相β1aに対応した位相差の特性マップとして特性線27を選択し、ステップ39に移ってリターンする。
【0088】
また、例えば実際の検出タイミングが回転位相β1bとなる場合には、検出値a1と推定値a1′とが実質的に等しく、検出値b1と推定値b1′とが実質的に等しくなる。このため、この場合はステップ36で「YES」と判定し、検出値a1,b1の検出タイミングは回転位相β1bであると判別し、ステップ38に移り、図9中の位相差の特性マップのうち回転位相β1bに対応した位相差の特性マップとして特性線28を選択する。さらに、例えば実際の検出タイミングが回転位相β1となる場合には、オフセット量Δβ1がほぼ零となるから、この場合もステップ36で「YES」と判定し、ステップ38で位相差の特性マップとして特性線29を選択し、ステップ39に移ってリターンする。
【0089】
次に、第2の回転位相β2側の位相差の特性マップを選択する特性選択処理を図5を参照して詳述する。
【0090】
まず、図5中のステップ41では、前記検出値a2 および検出値b2 を合計した位相差幅L2 を、検出値a2 と検出値b2 との差(L2 =a2 −b2 )として算出する。ここで、位相差幅L2 は、コントロールシャフト10の回動角を最小値(−τm )から最大値τm に変化させたときに、回転位相β2aの位置で検出される位相差Φに生じる変化幅である。
【0091】
次に、ステップ42では、図10に示す特性マップをコントロールユニット21の記憶部21Aから読出し、前記位相差幅L2 に対応する回転位相β2aまたはβ2bを算出すると共に、第2の回転位相β2 と回転位相β2a,β2bとの差をとることによってオフセット量Δβ2 を算出する。
【0092】
即ち、図10中の特性線30は図7中の特性線24,25による位相差Φの値を合計することにより得られたもので、このときの位相差幅Lと回転位相βとの関係を示している。そして、位相差幅Lは回転位相βが第2の回転位相β2 である270°のときに最大値となり、回転位相βが270°から離れると位相差幅Lは減少する。また、この特性線30によれば、位相差幅Lは回転位相βが270°となる位置の前,後で2値をもち、このとき回転位相β2aは270°よりもオフセット量Δβ2 だけ小さい値となり、回転位相β2bは270°よりもオフセット量Δβ2 だけ大きい値となる。このため、以下の処理を行うことによって実際の検出タイミングを回転位相β2a,β2bから特定する。
【0093】
ステップ43では、検出値a2 ,b2 が検出される回転位相の推定回転位相として、第2の回転位相β2 よりもオフセット量Δβ2 だけ小さい回転位相β2a(β2a=β2 −Δβ2 )と、第2の回転位相β2 よりもオフセット量Δβ2 だけ大きい回転位相β2b(β2b=β2 +Δβ2 )とを算出する。
【0094】
次に、ステップ44では、コントロールユニット21の記憶部21Aから図7中の特性線24で示す特性マップを読出し、コントロールシャフト10の回動角τを最小値(−τm )としたときに回転位相β2bの位置で検出されるべき位相差を推定値a2 ′として算出すると共に、図7中の特性線25で示す特性マップを記憶部21Aから読出し、コントロールシャフト10の回動角τを最大値τm としたときに回転位相β2bの位置で検出されるべき位相差を推定値b2 ′として算出する。そして、ステップ45では、検出値a 2の絶対値と推定値a 2 ′の絶対値との差である演算値x2 (x2 =|a2 |−|a2 ′|)を算出すると共に、検出値b2 の絶対値と推定値b2 ′の絶対値との差である演算値y2 (y2 =|b2 |−|b2 ′|)を算出する。
【0095】
次に、ステップ46ではこれらの演算値x2 および演算値y2 の絶対値の差分(|x2 −y2 |)が微小なヒステリシス値δ以下であるか否かを判定し、「NO」と判定したときには、検出値a2 と推定値a2 ′とが異なると共に、検出値b2 と推定値b2 ′とが異なるから、検出値a2 ,b2 の検出タイミングは回転位相β2aであると判別し、ステップ47に移る。
【0096】
そして、ステップ47では、図11中の位相差の特性マップのうち回転位相β2aに対応した位相差の特性マップとして特性線31を選択し、ステップ49に移ってリターンする。
【0097】
また、例えば実際の検出タイミングが回転位相β2bとなる場合には、検出値a2と推定値a2′とが実質的に等しく、検出値b2と推定値b2′とが実質的に等しくなる。このため、この場合はステップ46で「YES」と判定し、検出値a2,b2の検出タイミングは回転位相β2bであると判別し、ステップ48に移り、図11中の位相差の特性マップのうち回転位相β2bに対応した位相差の特性マップとして特性線32を選択する。さらに、例えば実際の検出タイミングが回転位相β2となる場合には、オフセット量Δβ2がほぼ零となるから、この場合もステップ46で「YES」と判定し、ステップ48で位相差の特性マップとして特性線33を選択し、ステップ49に移ってリターンする。
【0098】
本実施例によるバルブタイミングの制御装置を以上のように構成されるものであり、このバルブタイミングの制御装置を作動させると、以下の如く正確なコントロールシャフト10の回動角τが検出できる。
【0099】
例えば、カムシャフト4の各突起部4Bに製造誤差等による位置ずれが生じ、図6に示すように位相差を検出する実際の回転位相β1aが第1の回転位相β1 よりもオフセット量Δβ1 だけ小さい場合には、実際の回転位相β1aにおいて検出される検出値Φ1 ′は第1の回転位相β1 において検出されるべき位相差Φ1 よりも小さい値となる。
【0100】
このとき、従来技術によるバルブタイミング制御装置では、検出値Φ1′を第1の回転位相β1において検出されたものとして図9中の特性線29に示す位相差の特性マップを用いてコントロールシャフト10の回動角τを算出するから、実際の回動角τ1よりも小さい回動角τ1′を算出してしまう。
【0101】
これに対し、本実施例によるバルブタイミング制御装置では、位相差特性補正処理を行うことによって図9中の位相差の特性マップのうち、特性線27で示す位相差の特性マップを選択する。
【0102】
そして、バルブタイミングの制御処理では、位相差特性補正処理によって選択された位相差の特性マップをコントロールユニット21の記憶部21Aから読出し、回転位相β1aの位置で検出した検出値Φ1 ′から位相差の特性マップに基づいてコントロールシャフト10の正確な回動角τ1 を算出することができる。
【0103】
また、位相差を検出する実際の回転位相β2aが第2の回転位相β2よりもオフセット量Δβ2だけ小さい場合には、回転位相β 2aの位置で検出される検出値Φ2′は第2の回転位相β2において検出されるべき位相差Φ2よりも小さい値となる。このとき、従来技術によるバルブタイミング制御装置では、図11中に特性線33で示す位相差の特性マップを用いるから、検出値Φ 2 ′に基づいて実際のコントロールシャフト10の回動角τ2よりも小さい回動角τ2′を算出してしまう。
【0104】
しかし、本実施例によるバルブタイミング制御装置では、位相差特性補正処理を行うことによって図11中の位相差の特性マップのうち、特性線31で示す位相差の特性マップを選択し、この選択された位相差の特性マップに基づいて回転位相β2aの位置で検出した検出値Φ2′からコントロールシャフト10の回動角τを算出するから、実際の回動角τ2を正確に算出することができる。
【0105】
以上、位相差Φの検出タイミングが第1,第2の回転位相β1,β2よりも小さい回転位相β1a,β2aに位置ずれした場合を説明したが、位相差Φの検出タイミングが第1,第2の回転位相β1,β2よりも大きな回転位相β 1b ,β 2bに位置ずれした場合も同様の処理を行うことによって位相差Φと回動角τとの関係を補正することができ、コントロールシャフト10の正確な回動角を検出することができる。
【0106】
かくして、本実施例では、コントロールシャフト10を最小の回動角(−τm )としたときの位相差を第1の検出値a1,a2として読込み、コントロールシャフト10を最大の回動角τm としたときの位相差を第2の検出値b1,b2として読込むと共に、第1の検出値a1,a2と第2の検出値b1,b2とに基づいて位相差Φと回動角τとの関係を補正するから、カムシャフト4の各突起部4B等にずれが生じ、カム位置センサ12等が位相差を検出する検出タイミング(回転位相)がずれた場合でも、コントロールシャフト10の回動角τを演算によって正確に求めることができる。
【0107】
そして、コントロールシャフト10の正確な回動角τを算出できるから、コントロールユニット21は回動角τが目標値τ0 に対応する値となるように安定したフィードバック制御を行うことができる。この結果、エンジンのバルブタイミングを高い応答性をもって制御することができ、エンジンの運転状態に対応した最適な状態でエンジンを駆動することができると共に、適切な吸気や排気が行われ、エンジンの運転性能を向上することができる。
【0108】
また、例えば実際の回転位相β 1a (β 2a )が基準の回転位相β 1 (β 2 )よりも小さい場合には、第1の検出値a1(a2)と第2の検出値b1(b2)とを合計した位相差幅L1(L2)を算出し、オフセット量Δβ1(Δβ2)を位相差幅L1(L2)に基づき演算により求めると共に、オフセット量Δβ1(Δβ2)から実際の回転位相β1a,β2aを算出することができる。このため、実際の回転位相β 1a ,β 2a を用いて、記憶部21A内の位相差Φと回動角τとの特性マップのうちから実際の回転位相β1a(β2a)に対応した一の特性マップを選択することができる。同様に、例えば実際の回転位相β 1b (β 2b )が基準の回転位相β 1 (β 2 )よりも大きい場合にも、記憶部21A内の位相差Φと回動角τとの特性マップのうちから実際の回転位相β 1b (β 2b )に対応した一の特性マップを選択することができ、位相差Φと回動角τとの関係を補正することができる。
【0109】
さらに、実際の回転位相β1a(β2a)が基準の回転位相β1(β2)よりも小さいときには基準の回転位相β1(β2)に前記オフセット量Δβ1(Δβ2)を減算して実際の回転位相β1a(β2a)を算定でき、逆に大きいときには基準の回転位相β1(β2)にオフセット量Δβ1(Δβ2)を加算して実際の回転位相β 1b (β 2b )を算定することができる。
【0110】
なお、前記実施例では、図2ないし図5に示すプログラムのうち、ステップ3が本発明の構成要件である作動量算出手段の具体例を示し、ステップ4,5が信号出力手段の具体例を示している。また、ステップ12〜14は第1の読込み手段の具体例を示し、ステップ15〜17は第2の読込み手段の具体例を示し、ステップ18,19が位相差特性補正手段の具体例を示すと共に、ステップ31,41は位相差幅算出手段の具体例を示している。さらに、ステップ32,42はオフセット量算定手段の具体例を示し、ステップ33〜36とステップ43〜46とは実回転位相算定手段の具体例を示すと共に、ステップ37,38,47,48は特性選択手段の具体例をそれぞれ示している。
【0111】
また、前記実施例では、クランク角センサ11およびカム位置センサ12の基準信号S1 ,S3 等により時間的に算出したカムシャフト4の回転位相βや位相差Φ等をエンジン回転数に基づいて角度に換算する構成としたが、本発明はこれに限らず、例えばクランク角センサ11等からコントロールユニット21に、例えば1°毎の角度信号を出力し、この角度信号に基づいて回転位相βや位相差Φ等を直接的に角度として検出する構成としてもよい。
【0112】
また、前記実施例では、吸気バルブの開閉タイミングを制御するバルブタイミングの制御装置を従来技術として例示したが、本発明はこれに限らず、吸気バルブおよび排気バルブのうちいずれか一方の開閉タイミングを制御するバルブタイミングの制御装置に適用してもよく、吸気バルブおよび排気バルブの両方の開閉タイミングを制御するバルブタイミングの制御装置に適用してもよい。
【0113】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、回転位相可変手段を最小側の作動量とした状態での位相差を第1の検出値として読込む第1の読込み手段と、回転位相可変手段を最大側の作動量とした状態での位相差を第2の検出値として読込む第2の読込み手段と、第1,第2の検出値に基づいて位相差と作動量との関係を補正する位相差特性補正手段とを設けたから、位相差検出手段による位相差の検出タイミング(回転位相)にずれが生じている場合でも、位相差特性補正手段は、第1,第2の検出値に基づいて位相検出手段の位相差と回転位相可変手段の作動量との関係を補正することができる。このため、位相差の検出値を回転位相可変手段の作動量に対応させることができるから、回転位相可変手段の作動量を正確に算出することができる。
【0114】
そして、位相差特性補正手段によって補正した位相差と作動量との関係に基づき回転位相可変手段の作動量を算出するから、信号出力手段は作動量算出手段による正確な作動量の算出値が目標値に対応した値となるように回転位相可変手段に制御信号を出力することができ、回転位相可変手段を安定させてフィードバック制御することができる。この結果、エンジンのバルブタイミングを安定して制御することができ、エンジンの運転状態に対応した最適な状態でエンジンを駆動することができると共に、適切な吸気や排気が行われ、エンジンの運転性能を向上させることができる。
【0115】
また、請求項2の発明によれば、位相差特性補正手段を位相差幅演算手段、オフセット量算定手段、実回転位相算定手段および特性選択手段によって構成したから、位相差幅算出手段を用いて第1,第2の検出値を合計した位相差幅を算出でき、オフセット量算定手段は第1,第2の検出値に基づくオフセット量を演算により求めることができる。そして、実回転位相算定手段はオフセット量から実際の回転位相を算定するから、特性選択手段は、特性記憶手段で記憶した位相差と作動量との特性のうちから実際の回転位相に対応した一の特性を選択することができ、位相差と作動量との関係を補正することができる。
【0116】
さらに、請求項3の発明によれば、実回転位相算定手段は、実際の回転位相が基準の回転位相よりも大きいか否かを判定する構成としたから、実際の回転位相が基準の回転位相よりも大きいときには、基準の回転位相に前記オフセット量を加算して実際の回転位相を算定でき、逆に小さいときには基準の回転位相にオフセット量を減算して実際の回転位相を算定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例によるエンジンのバルブタイミング制御装置を示すブロック図である。
【図2】 図1中のコントロールユニットによるバルブタイミング制御の制御処理を示す流れ図である。
【図3】 図2中の位相差特性補正処理を示す流れ図である。
【図4】 図3中の回転位相β1側の特性選択処理を示す流れ図である。
【図5】 図3中の回転位相β2側の特性選択処理を示す流れ図である。
【図6】 カムシャフトの回転位相に対する位相差の変化を示す特性線図である。
【図7】 コントロールシャフトの回動角を最大側にしたときと最小側にしたときのカムシャフトの回転位相に対する位相差の変化を示す特性線図である。
【図8】 第1の回転位相に対する位相差幅の特性を示す特性線図である。
【図9】 第1の回転位相での位相差とコントロールシャフトの回動角との関係を示す特性線図である。
【図10】 第2の回転位相に対する位相差幅の特性を示す特性線図である。
【図11】 第2の回転位相での位相差とコントロールシャフトの回動角との関係を示す特性線図である。
【図12】 従来技術によるクランクシャフト、カムシャフト等を示す一部破断の正面図である。
【図13】 偏心ディスクをコントロールシャフト等と共に示す図12中の矢示XIII−XIII方向からみた断面図である。
【図14】 クランクシャフト、カムシャフト、クランク角センサおよびカム位置センサ等を示す図12中の矢示 XIV−XIV 方向からみた側面図である。
【図15】 図13中の偏心ディスクがカムシャフトに対して偏心した状態を示す説明図である。
【図16】 カムシャフトの回転位相に対する位相差の変化を図13中の偏心ディスクの偏心量に応じて示す特性線図である。
【図17】 偏心ディスクがドライブシャフトにより回動された状態を示す図15と同様の説明図である。
【図18】 図14中のクランク角センサおよびカム位置センサから出力される基準信号を示す特性線図である。
【図19】 図14中のカムシャフトの突起部にずれが生じたときの位相差と正規の位相差との間に位相誤差が生じた状態を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト
4 カムシャフト
7 偏心機構(回転位相可変手段)
9 偏心ディスク
10 コントロールシャフト
11 クランク角センサ
12 カム位置センサ
21 コントロールユニット(制御手段)
21A 記憶部(特性記憶手段)
Claims (3)
- クランクシャフトと、該クランクシャフトにより回転駆動され吸気用または排気用のバルブを開閉させるカムシャフトと、前記バルブの開閉タイミングを変化させるため該カムシャフトの回転位相を変化させることにより前記クランクシャフトとカムシャフトとの回転位相に位相差を生じさせる回転位相可変手段と、該回転位相可変手段により前記クランクシャフトとカムシャフトとの間に生じた位相差を予め決められた回転位相で検出する位相差検出手段と、少なくとも該位相差検出手段による位相差の検出結果に基づいて前記回転位相可変手段をフィードバック制御する制御手段とを備えたエンジンのバルブタイミング制御装置において、
前記回転位相可変手段を最小側の作動量とした状態で前記位相差検出手段による位相差を第1の検出値として読込む第1の読込み手段と、前記回転位相可変手段を最大側の作動量とした状態で前記位相差検出手段による位相差を第2の検出値として読込む第2の読込み手段と、前記第1の読込み手段による第1の検出値と前記第2の読込み手段による第2の検出値とに基づいて前記位相差検出手段による位相差と前記回転位相可変手段の作動量との関係を補正する位相差特性補正手段とを備え、
前記制御手段は、該位相差特性補正手段によって補正した位相差と作動量との関係を用いて前記位相差検出手段による位相差の検出結果に基づき前記回転位相可変手段の作動量を算出する作動量算出手段と、該作動量算出手段による作動量の算出値が目標値に対応した値となるように前記回転位相可変手段に制御信号を出力する信号出力手段とから構成したことを特徴とするエンジンのバルブタイミング制御装置。 - 前記回転位相可変手段の作動量と前記位相差との特性を異なる回転位相毎にそれぞれ記憶した特性記憶手段を備え、前記位相差特性補正手段は、前記第1の検出値と前記第2の検出値とを合計した位相差幅を算出する位相差幅算出手段と、該位相差幅算出手段による位相差幅から前記位相差検出手段のオフセット量を算定するオフセット量算定手段と、該オフセット量算定手段で求めたオフセット量から前記位相差検出手段で位相差を検出している実際の回転位相を算出する実回転位相算定手段と、該実回転位相算定手段による実際の回転位相に基づき、前記特性記憶手段で記憶した前記作動量と位相差との特性のうちいずれかの特性を選択する特性選択手段とから構成してなる請求項1に記載のエンジンのバルブタイミング制御装置。
- 前記実回転位相算定手段は、実際の回転位相が基準となる回転位相よりも大きいか否かを判定し、大きいと判定したときには前記基準の回転位相に対し前記オフセット量を加算することにより実際の回転位相を算定し、小さいと判定したときには前記基準の回転位相から前記オフセット量を減算することにより実際の回転位相を算定する構成としてなる請求項2に記載のエンジンのバルブタイミング制御装置。
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JP01469797A JP3701095B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
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JPH10196422A JPH10196422A (ja) | 1998-07-28 |
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JP01469797A Expired - Fee Related JP3701095B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1997
- 1997-01-10 JP JP01469797A patent/JP3701095B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8297240B2 (en) | 2009-05-27 | 2012-10-30 | Denso Corporation | Variable valve timing control apparatus for internal combustion engine |
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