JP2001003773A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置

Info

Publication number
JP2001003773A
JP2001003773A JP11174955A JP17495599A JP2001003773A JP 2001003773 A JP2001003773 A JP 2001003773A JP 11174955 A JP11174955 A JP 11174955A JP 17495599 A JP17495599 A JP 17495599A JP 2001003773 A JP2001003773 A JP 2001003773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
control shaft
operating angle
valve
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11174955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4027536B2 (ja
Inventor
Naoki Okamoto
直樹 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP17495599A priority Critical patent/JP4027536B2/ja
Publication of JP2001003773A publication Critical patent/JP2001003773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4027536B2 publication Critical patent/JP4027536B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】制御軸作動角制御において、カムやロッカアー
ム等を通じて制御軸に伝わるバルブスプリング反力等に
起因する非線形特性である反力トルク(エンジン回転
数、作動角毎に変動)にも対応することで安定した応答
特性が得られ、制御性の向上が図れる内燃機関の可変動
弁装置の提供。 【解決手段】作動角センサ102で検出された制御軸1
6の検出作動角θ信号に基づいて制御軸16を機関の運
転状態に応じた目標制御軸作動角位置に回転駆動させる
べくフィードバック制御する線形コントローラF/B.
Cの他に、バルブスプリング33の反力等に起因してカ
ム軸13側からの入力される非線形特性である反力トル
クによる制御軸16の作動角変動分を修正すべくエンジ
ン回転数Nおよび制御軸16の検出作動角θに応じてフ
ィードフォワード制御する非線形コントローラF/F.
Cを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸・排
気弁のリフト量(制御軸の作動角)を機関運転状態に応
じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、機関低速低負荷時におけ
る燃費の改善や安定した運転性並びに高速高負荷時にお
ける吸気の充填効率の向上による十分な出力を確保する
等のために、吸気・排気弁の開閉時期とバルブリフト量
を機関運転状態に応じて可変制御する可変動弁装置は従
来から種々提供されており、その一例として特開昭55
−137305号公報等に記載されているものが知られ
ている。
【0003】図21に基づきその概略を説明すれば、シ
リンダヘッド1のアッパデッキの略中央近傍上方位置に
カム軸2が設けられていると共に、該カム軸2の外周に
カム2aが一体に設けられている。また、カム軸2の側
部には制御軸3が平行に配置されており、この制御軸3
に偏心カム4を介してロッカアーム5が揺動自在に軸支
されている。
【0004】一方、シリンダヘッド1に摺動自在に設け
られた吸気弁6の上端部には、バルブリフター7を介し
て揺動カム8が配置されている。この揺動カム8は、バ
ルブリフター7の上方にカム軸2と並行に配置された支
軸9に揺動自在に軸支され、下端のカム面8aがバルブ
リフター7の上面に当接している。また、前記ロッカア
ーム5は、一端部5aがカム2aの外周面に当接してい
ると共に、他端部5bが揺動カム8の上端面8bに当接
して、カム2aのリフトを揺動カム8及びバルブリフタ
ー7を介して吸気弁6に伝達するようになっている。そ
して、この吸気弁6は、バルブスプリング6aにより閉
弁方向に付勢されている。
【0005】また、前記制御軸3は、図22に示すよう
に、DCサーボモータ等の電磁アクチュエータにより、
減速ギアを介して所定角度範囲で回転駆動されて、偏心
カム4の回動位置を制御し、これによってロッカアーム
5の揺動支点を変化させるようになっている。
【0006】そして、図21において、偏心カム4が正
逆の所定回動位置に制御されるとロッカアーム5の揺動
支点が変化して、他端部5bの揺動カム8の上端面8b
に対する当接位置が図中上下方向に変化し、これによっ
て揺動カム8のカム面8aのバルブリフター7上面に対
する当接位置の変化に伴い、揺動カム8の揺動軌跡が変
化することにより、吸気弁6の開閉時期とバルブリフト
量を制御軸3の作動角の変化に伴って可変制御するよう
になっている。なお、図中の符号10は、揺動カム8の
上端面8bを常時ロッカアーム5の他端部5bに弾接付
勢するスプリングを示す。
【0007】また、上記のように、吸気弁6の開閉時期
及びバルブリフト量を、ロッカアーム5の揺動支点を変
化させることによって可変に制御する構成の可変動弁装
置においては、一般的に、図10のシステム図に示すよ
うに、前記揺動支点を変化させるための制御軸3の作動
角をポテンショメータ等の作動角センサによって検出
し、この検出された作動角信号に基づき、制御装置で
は、位置サーボコントローラ(線形コントローラ)にお
いて、検出された作動角信号と目標制御軸作動角とを比
較し、差が零になるように、PWM(パルスワイズモジ
ュレーション)出力設定手段を介してDCサーボモータ
に駆動電流を出力することにより、制御軸3の作動角を
目標のバルブ特性に対応する目標制御軸作動角に一致さ
せるようなフィードバック制御が行われるようになって
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置では、目標制御軸作動角と検出作動角の情報を
基にDCサーボモータに出力する電流を決める位置サー
ボコントローラが、線形特性であるため、以下に述べる
ような問題点があった。即ち、上述のように、制御軸3
に偏心カム4を介してロッカアーム5が揺動自在に軸支
され、このロッカアーム5は、一端部5aがカム2aの
外周面に当接していると共に、他端部5bが揺動カム8
の上端面8bに当接して、カム2aのリフトを揺動カム
8及びバルブリフター7を介して吸気弁6に伝達するよ
うになっていることから、バルブスプリング6aの反力
等に起因する反力トルクが、揺動カム8およびロッカア
ーム5を介して制御軸3に外乱として伝達される。そし
て、この反力トルクは、エンジン回転数、作動角毎に変
動するため、制御軸3に伝達される反力トルクは非線形
特性となる。従って、前述のように、位置サーボコント
ローラが、線形特性であるため、揺動カム8やロッカア
ーム5等を通じて制御軸3に伝わるバルブスプリング6
aの反力等に起因する非線形な反力トルク入力(エンジ
ン回転数、作動角毎に変動)には対応することができ
ず、エンジン回転数が変化すると、制御応答特性も変化
してしまい、一定の制御応答特性が得られない。
【0009】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、制御軸作動角制御において、カムやロ
ッカアーム等を通じて制御軸に伝わるバルブスプリング
反力等に起因する非線形特性である反力トルク(エンジ
ン回転数、作動角毎に変動)にも対応することで安定し
た制御応答特性が得られ、制御性の向上が図れる内燃機
関の可変動弁装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置で
は、カム軸と略平行に配設された制御軸と、該制御軸の
外周に偏心して固定された制御カムと、該制御カムに揺
動自在に軸支されたロッカアームと、前記カム軸の回転
に応じて前記ロッカアームの一端部を揺動駆動する揺動
駆動手段と、前記ロッカアームの他端部に連係して揺動
して機関弁を開作動させる揺動カムと、前記機関弁を閉
じる方向に付勢するバルブスプリングと、前記制御軸の
作動角を検出する作動角検出手段と、前記制御軸を目標
制御軸作動角に回転駆動する電磁アクチュエータと、前
記作動角検出手段で検出された制御軸の作動角信号に基
づいて前記制御軸を機関の運転状態に応じた目標制御軸
作動角位置に回転駆動させるべくフィードバック制御す
る線形特性制御手段と、前記機関弁側からの非線形特性
入力による制御軸の作動角変動分を修正すべくフィード
フォワード制御する非線形特性制御手段と、を備えてい
る手段とした。
【0011】請求項2記載の内燃機関の可変動弁装置で
は、請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記非線形特性制御手段が、前記線形特性制御手段とは
分離独立した状態で設けられている手段とした。
【0012】請求項3記載の内燃機関の可変動弁装置で
は、請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置
において、機関の回転数を検出する機関回転数検出手段
と、前記機関回転数検出手段で検出された機関回転数と
前記作動角検出手段で検出された制御軸作動角から前記
反力トルクを求めるマップとを備え、前記非線形制御部
が、前記マップに基づいて前記機関弁側からの非線形特
性入力による制御軸の作動角変動を修正すべくフィード
フォワード制御が行われるように構成されている手段と
した。
【0013】請求項4記載の内燃機関の可変動弁装置で
は、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の可変動
弁装置において、前記目標制御軸作動角と制御軸作動角
検出手段で検出された制御軸作動角との制御偏差が大き
い時は小さな積分動作で制御偏差が小さい時は大きな積
分動作となる非線形ゲイン積分補償手段を備えている手
段とした。
【0014】
【作用】本発明請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置
では、上述のように構成されるため、線形特性制御手段
では、作動角検出手段で検出された制御軸の作動角信号
に基づいて制御軸を機関の運転状態に応じた目標制御軸
作動角位置に回転駆動させるべくフィードバック制御が
行われる。
【0015】一方、非線形特性制御部では、機関弁側か
らの非線形特性入力による制御軸の作動角変動分を修正
すべくフィードフォワード制御が行われるもので、これ
により、制御軸作動角制御において、機関弁側から制御
軸に伝わるバルブスプリング反力等に起因する非線形特
性である反力トルク(エンジン回転数、作動角毎に変
動)にも対応し、安定した制御応答特性が得られ、制御
性の向上が図れる。
【0016】請求項2記載の内燃機関の可変動弁装置で
は、請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記非線形特性制御手段が、前記線形特性制御手段とは
分離独立した状態で設けられることで、フィードバック
制御が行われる線形特性制御手段の設計が容易になり、
また、規範モデルを導入した設計が可能となるから、よ
り安定した制御応答特性が得られるようになる。
【0017】請求項3記載の内燃機関の可変動弁装置で
は、請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置
において、非線形特性制御手段では、機関回転数検出手
段で検出された機関回転数と作動角検出手段で検出され
た制御軸作動角から反力トルクを求めるマップに基づい
てフィードフォワード制御が行われるもので、このよう
にマップを備えたことで、制御を簡略化することができ
るようになる。
【0018】請求項4記載の内燃機関の可変動弁装置で
は、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の可変動
弁装置において、非線形ゲイン積分補償手段では、前記
目標制御軸作動角と制御軸作動角検出手段で検出された
制御軸作動角との制御偏差が大きい時は個体差等による
影響が生じにくいため、小さな積分動作を行うと共に、
制御偏差が小さい時は個体差等による影響が生じ易いた
め、大きな積分動作を行うもので、これにより、目標制
御軸作動角への制御においてオーバシュートを防止しつ
つ、機構における静摩擦や動摩擦等の非線形要素、エン
ジンの経年変化、個体差による特性のばらつき等によっ
て発生する残留偏差を修正することができるようにな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 (発明の実施の形態1)図1〜図3は、本発明の実施の
形態1における内燃機関(エンジン)の可変動弁装置を
示すものであり、1気筒あたり2つ備えられる吸気弁の
可変動弁機構VEL(以下、VEL機構という)として
以下に説明する。但し、機関弁を吸気弁に限定するもの
ではなく、また、吸気弁の数を限定するものでないこと
は明らかである。
【0020】図1〜図3に示す可変動弁装置は、シリン
ダヘッド11にバルブガイド(図示省略)を介して摺動
自在に設けられた一対の吸気弁12,12と、シリンダ
ヘッド11上部のカム軸受14に回転自在に支持された
中空状のカム軸13と、該カム軸13に、圧入等により
固設された回転カムである2つの偏心カム15,15
と、前記カム軸13の上方位置に同じカム軸受14に回
転自在に支持された制御軸16と、該制御軸16に制御
カム17を介して揺動自在に支持された一対のロッカア
ーム18,18と、各吸気弁12,12の上端部にバル
ブリフター19,19を介して配置された一対のそれぞ
れ独立した揺動カム20,20と、各吸気弁12,12
を閉弁方向に付勢するバルブスプリング33,33とを
備えている。
【0021】また、前記偏心カム15,15とロッカア
ーム18,18とはリンクアーム25,25によって連
係される一方、ロッカアーム18,18と揺動カム2
0,20とはリンク部材26,26によって連係されて
いる。前記カム軸13は、機関前後方向(シリンダ列方
向)に沿って配置されていると共に、一端部に設けられ
た従動スプロケット(図示省略)や該従動スプロケット
に巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクラ
ンク軸から回転力が伝達される。
【0022】前記カム軸受14は、シリンダヘッド11
の上端部に設けられてカム軸13の上部を支持するメイ
ンブラケット14aと、該メインブラケット14aの上
端部に設けられて制御軸16を回転自在に支持するサブ
ブラケット14bとを有し、両ブラケット14a,14
bが一対のボルト14c,14cによって上方から共締
め固定されている。
【0023】前記両偏心カム15は、図4にも示すよう
に、略リング状を呈し、小径なカム本体15aと、該カ
ム本体15aの外端面に一体に設けられたフランジ部1
5bとからなり、内部軸方向にカム軸挿通孔15cが貫
通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Xがカ
ム軸13の軸心Yから径方向へ所定量だけ偏心してい
る。
【0024】また、この各偏心カム15は、カム軸13
に対し前記両バルブリフター19,19に干渉しない両
外側にカム軸挿通孔15cを介して圧入固定されている
と共に、両方のカム本体15a,15aの外周面15
d,15dが同一のカムプロフィールに形成されてい
る。
【0025】前記各ロッカアーム18は、図3に示すよ
うに、平面からみて略クランク状に折曲形成され、中央
に有する基部18aが制御カム17に回転自在に支持さ
れている。また、各基部18aの各外端部に突設された
一端部18bには、リンクアーム25の先端部と連結す
るピン21が圧入されるピン孔18dが貫通形成されて
いる一方、各筒状基部18aの各内端部に夫々突設され
た他端部18cには、各リンク部材26の後述する一端
部26aと連結するピン28が圧入されるピン孔18e
が形成されている。
【0026】前記各制御カム17は、夫々円筒状を呈
し、制御軸16外周に固定されていると共に、図1に示
すように軸心P1位置が制御軸16の軸心P2からαだ
け偏心している。
【0027】前記揺動カム20は、図1及び図6,図7
に示すように略横U字形状を呈し、略円環状の基端部2
2にカム軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持
孔22aが貫通形成されていると共に、ロッカアーム1
8の他端部18c側に位置する端部23にピン孔23a
が貫通形成されている。
【0028】また、揺動カム20の下面には、基端部2
2側の基円面24aと該基円面24aから端部23端縁
側に円弧状に延びるカム面24bとが形成されており、
該基円面24aとカム面24bとが、揺動カム20の揺
動位置に応じて各バルブリフター19の上面所定位置に
当接するようになっている。
【0029】すなわち、図5に示すバルブリフト特性か
らみると、図1に示すように基円面24aの所定角度範
囲θ1がべースサークル区間になり、カム面24bの前
記べースサークル区間θ1から所定角度範囲θ2がいわ
ゆるランプ区間となり、さらにカム面24bのランプ区
間θ2から所定角度範囲θ3がリフト区間になるように
設定されている。
【0030】また、前記リンクアーム25は、比較的大
径な円環状の基部25aと、該基部25aの外周面所定
位置に突設された突出端25bとを備え、基部25aの
中央位置には、前記偏心カム15のカム本体15aの外
周面に回転自在に嵌合する嵌合穴25cが形成されてい
る一方、突出端25bには、前記ピン21が回転自在に
挿通するピン孔25dが貫通形成されている。なお、前
記リンクアーム25と偏心カム15とによって揺動駆動
手段が構成される。
【0031】さらに、前記リンク部材26は、図1にも
示すように所定長さの直線状に形成され、円形状の両端
部26a,26bには前記ロッカアーム18の他端部1
8cと揺動カム20の端部23の各ピン孔18d,23
aに圧入した各ピン28,29の端部が回転自在に挿通
するピン挿通孔26c,26dが貫通形成されている。
なお、各ピン21,28,29の一端部には、リンクア
ーム25やリンク部材26の軸方向の移動を規制するス
ナップリング30,31,32が設けられている。
【0032】前記制御軸16は、一端部に設けられた電
磁アクチュエータを構成するDCサーボモータ101に
よって所定回転角度範囲内で回転駆動されるようになっ
ており、図9に示すように、前記DCサーボモータ10
1は、制御手段としての制御装置CPUからの制御信号
によって制御されるようになっている。前記制御装置C
PUは、クランク角センサ103,エアフローメータ1
04,水温センサ105,機関(エンジン)回転数セン
サ106等の各種のセンサからの検出信号に基づいて現
在の機関運転状態を検出して、該検出された機関運転状
態に応じて目標のバルブ特性を決定し、該目標のバルブ
特性に対応する角度位置に制御軸16を駆動すべく、前
記DCサーボモータ101に駆動信号(駆動電流)を出
力する。
【0033】以下、上記可変動弁装置の作用を説明すれ
ば、まず、機関の低速低負荷時には、制御装置CPUか
らの制御信号によってDCサーボモータ101が一方に
回転駆動される。このため、制御カム17は、軸心P1
が図6A,Bに示すように制御軸16の軸心P2から左
上方の回動位置に保持され、厚肉部17aがカム軸13
から上方向に離間移動する。このため、ロッカアーム1
8は、全体がカム軸13に対して上方向へ移動し、これ
により、各揺動カム20は、リンク部材26を介して端
部23が強制的に若干引き上げられて全体が左方向へ回
動する。
【0034】従って、図6A,Bに示すように偏心カム
15が回転してリンクアーム25を介してロッカアーム
18の一端部18bを押し上げると、そのリフト量がリ
ンク部材26を介して揺動カム20及びバルブリフター
19に伝達されるが、そのリフト量L1は図6Bに示す
ように比較的小さくなる。
【0035】よって、かかる低速低負荷域では、図8の
破線で示すようにバルブリフト量が小さくなると共に、
各吸気弁12の開時期が遅くなり(作動角が小さくな
り)、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。こ
のため、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
【0036】一方、機関の高速高負荷時に移行した揚合
は、制御装置CPUからの制御信号によってDCサーボ
モータ101が反対方向に回転駆動される。従って、図
7A,Bに示すように制御軸16が、制御カム17を図
6に示す位置から時計方向に回転させ、軸心P1(厚肉
部17a)を下方向へ移動させる。このため、ロッカア
ーム18は、今度は全体がカム軸13方向(下方向)に
移動して、他端部18cが揺動カム20の上端部23を
リンク部材26を介して下方へ押圧して該揺動カム20
全体を所定量だけ時計方向へ回動させる。
【0037】従って、揺動カム20のバルブリフター1
9上面に対する下面の当接位置が図7A,Bに示すよう
に左方向位置に移動する。このため、図7に示すように
偏心カム15が回転してロッカアーム18の一端部18
bをリンクアーム25を介して押し上げると、バルブリ
フター19に対するそのリフト量L2は図7Bに示すよ
うに大きくなる。
【0038】よって、かかる高速高負荷域では、カムリ
フト特性が低速低負荷域に比較して大きくなり、図8に
実線で示すようにバルブリフト量(作動角)も大きくな
ると共に、各吸気弁12の開時期が早く、閉時期が遅く
なる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出力が
確保できる。
【0039】ところで、上記可変動弁装置においては、
目標のバルブ特性に対応する角度位置に制御軸16を駆
動し、実際のバルブ特性を前記目標のバルブ特性に制御
するが、前記制御軸16の駆動精度や、前記制御軸16
の角度位置とバルブ特性との関係にばらつきがあると、
目標のバルブ特性に精度よく実際のバルブ特性を制御す
ることができなくなる。
【0040】そこで、従来例として示したように、図1
0のシステム図、および、図11のブロック図に示すよ
うに、前記揺動支点を変化させるための制御軸3の作動
角(回転位置)をポテンショメータ等の作動角センサに
よって検出し、この検出された作動角信号に基づき、制
御装置に備えた位置サーボコントローラ(線形コントロ
ーラ)において、検出結果としての作動角と目標制御軸
作動角とを比較し、制御軸3の作動角(回転位置)を目
標のバルブ特性に対応する目標制御軸作動角(回転位
置)となるようにDCサーボモータに対する駆動制御信
号をフィードバック制御するようになっている。なお、
前記DCサーボモータと制御軸3との間には減速ギアが
介装されている。
【0041】ところが、可変動弁装置においては、従来
例においても述べたように、ロッカアーム18,18と
揺動カム20,20とはリンク部材26,26によって
連係されていることから、図12のVEL機構ブロック
図に示すように、各バルブスプリング33,33の反力
や燃焼圧等に起因する反力トルクが、バルブリフター1
9、揺動カム20,20、リンク部材26,26および
ロッカアーム18,18を介し、DCサーボモータ10
1の制御軸16に伝達される。そして、この反力トルク
は、エンジン(機関)回転数、作動角毎に変動するた
め、制御軸16に伝達される反力トルクは非線形的特性
となる。従って、前述のように、位置サーボコントロー
ラ(線形コントローラ)が、線形特性であるため、バル
ブリフター19、揺動カム20,20、リンク部材2
6,26およびロッカアーム5を介して制御軸16に伝
わるバルブスプリング33,33の反力等に起因する非
線形な反力トルク(エンジン回転数、作動角毎に変動)
には対応することができず、機関(エンジン)回転数が
変化すると、制御応答特性も変化してしまい、一定の制
御応答特性が得られない。
【0042】そこで、この発明の実施の形態1の可変動
弁装置では、図12のシステム図および図13のシステ
ムブロック図に示すように、VEL機構におけるDCサ
ーボモータ101にモータ駆動信号を出力する制御装置
CPUには、線形特性制御手段を構成する線形コントロ
ーラ(PDコントローラ)F/B.Cの他に、非線形な
反力トルクに対応するための非線形特性制御手段を構成
する非線形コントローラF/F.Cを備え、両コントロ
ーラの出力の和を、PWM出力設定手段PWMにおいて
モータ駆動信号に変換し、VEL機構におけるDCサー
ボモータ101に出力するようになっている。
【0043】まず、前記線形コントローラ(PDコント
ローラ)F/B.Cの部分について説明すると、制御軸
16(バルブスプリング33)からの反力トルクを外乱
と見做し、それを除いたものを制御対象としてシステム
を考えると、図14の線形部システムブロック図のよう
になる。なお、rは目標制御軸作動角、uはモータ駆動
電流、yは実際の制御軸作動角、Pは比例分ゲイン、Z
-1は一回前の「Z-1」ブロックへの入力データ、Δtは
サンプリング時間、Diは微分分ゲイン、Kmはモータ
トルク定数、Tはモータトルク、Jは慣性モーメント、
Dは粘性(回転)抵抗係数を示す。また、DCサーボモ
ータ101の電気的応答は、機械系に比べ十分速いので
省略する。
【0044】このシステム(非線形反力トルクのない場
合)の制御対象(VEL機構)は次式で表現できる。
【数1】 この式をラプラス変換すると、 J θ(s)s2+D θ(s)s=Km・I(s) となる。よって、伝達関数は、 Gm(s)=θ(s)/I(s)=(1/s)・{(Km/J)/(s+(D/J))} (積分
+1次遅れ) である。
【0045】また、線形コントローラF/B.Cを連続
時間表現に書き直し、求めた伝達関数を用いて前記図1
4のブロック図を書き直すと、図15のようになる。よ
って、目標制御軸作動角信号rから実際の制御軸作動角
信号yまでの伝達関数G(s)は、次式のようになる。 G(s)=Di(Km/J){s+(P/Di)}/{s(s+(D/J))+Di(Km/J)(s+(P/
Di))} また、D/J=P/Di とおくと、 G(s)=Di(Km/J)/{s+Di(Km/J)}=1/{(J/DiKm)s+1} となり、1次のローパスフィルタの形となる。
【0046】ここで、伝達関数:Gr(s)=1/(Trs+1) <
Tr:時定数> という1次の規範モデルとなるローパスフィルタを導入
し時定数Trを目標応答時定数と考え、Tr=J/(DiKm) と
すると、システムの応答は、Gr(s) と同じ一次遅れとな
るはずである。よって、比例分ゲインP 、微分分ゲイン
Diはそれぞれ次式により算出される。 P =D/J・Di=D/(TrKm) Di=J/(TrKm)
【0047】次に、前記非線形コントローラF/F.C
の部分について説明する。図16は、線形コントローラ
F/B.Cの部分に非線形コントローラF/F.Cおよ
び外乱(非線形トルク)入力の部分が付加されたシステ
ムを考えた場合を示すもので、B1が線形コントローラ
F/B.Cを含む線形部、B2が外乱(非線形トルク)
入力部、B3が非線形コントローラF/F.C部を示
す。
【0048】前記外乱(非線形反力トルク)入力部B2
は、エンジン回転数Nおよび制御軸16の検出作動角θ
に応じて制御対象となるVEL機構に入力される外乱ト
ルク(非線形反力トルク)の内容を示すもので、この外
乱トルクTd分は、エンジン回転数Nおよび制御軸16の
検出作動角θから、所定のマップfにより求めることが
でき、この外乱トルクTd分が、変換式(1/Km)により
変換された外乱トルクTd相当分の電流Itd として制御対
象であるDCサーボモータ101に入力されると考え
る。
【0049】そこで、非線形コントローラF/F.C部
B3において、この外乱トルクTd相当分の電流Itd と同
一の補正制御電流uff を前記線形コントローラF/B.
Cからの出力電流ufb に減算した電流uを出力すること
により、前記外乱トルクTd相当分の電流Itd がキャンセ
ルされた状態の電流を実入力電流u’として制御対象に
出力することができる。なお、この非線形コントローラ
F/F.C部B3には、図17に示すように、エンジン
回転数Nと制御軸作動角(検出作動角)θより参照され
るマップ(f(θ、N))を備え、このマップは、予め
実験で計測された非線形な外乱トルクTdを打ち消すよう
な外乱トルクTdの値が設定されており、このマップで得
られた外乱トルクTdを変換式(1/Km)により補正制御
電流uffに変換された状態で出力されるようになってい
る。
【0050】以上のように、この発明の実施の形態1の
内燃機関の可変動弁装置では、作動角センサ102で検
出された制御軸16の検出作動角θ信号に基づいて制御
軸16を機関の運転状態に応じた目標制御軸作動角位置
に回転駆動させるべくフィードバック制御する線形コン
トローラF/B.Cの他に、バルブスプリング33の反
力等に起因してカム軸13側からの非線形特性入力によ
る制御軸16の作動角変動分を修正すべくエンジン回転
数Nおよび制御軸16の検出作動角θに応じてフィード
フォワード制御する非線形コントローラF/F.Cを備
えた構成としたことで、制御軸16の作動角制御におい
て、カム軸13やロッカアーム18等を通じて制御軸1
6に伝わるバルブスプリング33の反力に起因する非線
形特性である反力トルク(エンジン回転数N、作動角θ
毎に変動)をキャンセルすることで安定した制御応答特
性が得られ、これにより、制御性の向上が図れるように
なるという効果が得られる。
【0051】また、非線形コントローラF/F.Cを、
線形コントローラF/B.Cとは分離独立した状態で設
けた構成としたことで、フィードバック制御が行われる
線形コントローラF/B.Cの設計が容易になり、ま
た、前述のように、規範モデルを導入した設計が可能と
なるから、より安定した制御応答特性が得られるように
なるという効果が得られる。
【0052】また、非線形コントローラF/F.Cで
は、エンジン回転数センサ106で検出されたエンジン
回転数Nと作動角センサ102で検出された制御軸16
の作動角θから外乱トルクTdを求めるマップに基づいて
フィードフォワード制御が行われるようにしたことで、
制御を簡略化することができるようになる。
【0053】(発明の実施の形態2)次に、本発明の実
施の形態2の内燃機関の可変動弁装置について説明す
る。なお、この発明の実施の形態2の説明にあたって
は、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分はその図
示および説明を省略し、もしくは、同一の符号を付けて
その説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0054】この発明の実施の形態2の内燃機関の可変
動弁装置は、前記発明の実施の形態1の内燃機関の可変
動弁装置に、非線形型ゲイン積分器B4を付加したもの
で、あり、この非線形型ゲイン積分器B4の内容を、図
18のシステムブロック図に基づいて説明する。
【0055】一般に、非線形コントローラF/F.C
は、機械機構のパラメータ、非線形反力トルクを基に制
御定数が設定されるが、これらの値はVEL機構におけ
る静摩擦や動摩擦等の非線形要素、エンジンの経年変
化、個体差による特性のばらつき等があるため、機械的
純粋な特性しか設定してない前述の制御では、目標制御
軸作動角に対する実制御軸作動角に差が生じることにな
る。そこで、この発明の実施の形態2では、この残留偏
差を修正するために非線形ゲイン積分器B4を追加した
構成としたものである。
【0056】即ち、通常の積分補償器における積分演算
式は、次式のようになるが、
【数2】 このまま使用すると、制御偏差eが大きく、個体差等に
よる影響が少ない部分で余分な積分動作を行うため、図
19に示すように、目標制御軸作動角に対する実制御軸
作動角の応答でオーバシュートが発生してしまい、元々
の制御応答特性を損ねてしまう可能性がある。
【0057】そこで、この非線形ゲイン積分器B4で
は、制御偏差eが大きいうちは個体差等による影響が生
じにくいため、あまり積分動作を行わず、制御偏差eが
小さくなると個体差等による影響が大きくなるため、積
分動作が有効となるように、積分ゲインの値を、 積分ゲイン/e(制御偏差)2 と設定することにより、積分演算式を、
【数3】 とした。
【0058】また、前記積分ゲインと制御偏差eの除算
は、制御偏差eの絶対値がある設定値以上(|e|≧設
定値)の時のみ実行され、0からある設定値以内(|e
|<設定値)の場合には、除算を実行せずに0を出力す
るように構成されている。
【0059】その結果、この発明の実施の形態2では、
図20に示すように、目標制御軸作動角への制御におい
てオーバシュートを防止しつつ、機構における静摩擦や
動摩擦等の非線形要素、エンジンの経年変化、個体差に
よる特性のばらつき等によって発生する残留偏差を修正
することができるようになるという効果が得られる。
【0060】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、具体的な構成はこれら発明の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0061】例えば、発明の実施の形態では、機関弁と
して吸気弁を例にとったが、排気弁についても適用する
ことができる。また、本発明が適用される可変動弁機構
としては、この発明の実施の形態で例示した構造のもの
に限定されるものではなく、従来例に示した構造のもの
や、その他の可変動弁機構にも全て本発明を適用するこ
とができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明してきたように、本発明
請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置では、上述のよ
うに、作動角検出手段で検出された制御軸の作動角信号
に基づいて前記制御軸を機関の運転状態に応じた目標制
御軸作動角位置に回転駆動させるべくフィードバック制
御する線形特性制御手段と、前記機関弁側からの非線形
特性入力による制御軸の作動角変動分を修正すべくフィ
ードフォワード制御する非線形特性制御手段と、を備え
ている構成としたことで、制御軸作動角制御において、
カム軸側から制御軸に伝わるバルブスプリング反力等に
起因する非線形特性である反力トルク(エンジン回転
数、作動角毎に変動)にも対応し、安定した応答特性が
得られ、制御性の向上が図れるようになるという効果が
得られる。
【0063】請求項2記載の内燃機関の可変動弁装置で
は、請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記非線形特性制御手段が、前記線形特性制御手段とは
分離独立した状態で設けられている構成としたことで、
フィードバック制御が行われる線形特性制御手段の設計
が容易になり、また、規範モデルを導入した設計が可能
となるから、より安定した応答特性が得られるようにな
る。
【0064】請求項3記載の内燃機関の可変動弁装置で
は、請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置
において、機関の回転数を検出する機関回転数検出手段
と、前記機関回転数検出手段で検出された機関回転数と
前記作動角検出手段で検出された制御軸作動角から前記
反力トルクを求めるマップとを備え、前記非線形制御部
が、前記マップに基づいて前記機関弁側からの非線形特
性入力による制御軸の作動角変動を修正すべくフィード
フォワード制御が行われるように構成されたことで、制
御を簡略化することができるようになる。
【0065】請求項4記載の内燃機関の可変動弁装置で
は、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の可変動
弁装置において、前記目標制御軸作動角と制御軸作動角
検出手段で検出された制御軸作動角との制御偏差が大き
い時は小さな積分動作となり、偏差が小さい時は大きな
積分動作となる非線形ゲイン積分補償手段を備えている
構成としたことで、目標制御軸作動角への制御において
オーバシュートを防止しつつ、機構における静摩擦や動
摩擦等の非線形要素、エンジンの経年変化、個体差によ
る特性のばらつき等によって発生する残留偏差を修正す
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における可変動弁装置を
示す断面図(図2のA−A線断面図)。
【図2】上記可変動弁装置の側面図。
【図3】上記可変動弁装置の平面図。
【図4】上記可変動弁装置に使用される偏心カムを示す
斜視図。
【図5】上記可変動弁装置における揺動カムの基端面と
カム面に対応したバルブリフト特性図。
【図6】上記可変動弁装置の低速低負荷時の作用を示す
断面図(図2のB−B線断面図)。
【図7】上記可変動弁装置の高速高負荷時の作用を示す
断面図(図2のB−B線断面図)。
【図8】上記可変動弁装置のバルブタイミングとバルブ
リフトの特性図。
【図9】上記可変動弁装置の作動角制御システムを示す
ブロック図。
【図10】従来例の可変動弁装置の作動角制御回路の内
容を示すシステム図。
【図11】従来例の可変動弁装置の作動角制御回路の内
容を示すブロック図。
【図12】発明の実施の形態1の可変動弁装置における
VEL機構のブロック図。
【図13】上記可変動弁装置のシステムブロック図。
【図14】上記可変動弁装置の線形コントローラ部のシ
ステムブロック図。
【図15】上記可変動弁装置の線形コントローラ部のシ
ステムブロック図。
【図16】上記可変動弁装置の線形コントローラ部に非
線形コントローラ部を付加したシステムブロック図。
【図17】上記可変動弁装置において用いられるマッ
プ。
【図18】発明の実施の形態2の可変動弁装置のシステ
ムブロック図。
【図19】従来例の可変動弁装置における作動角制御状
態を示すタイムチャート。
【図20】発明の実施の形態2の可変動弁装置における
作動角制御状態を示すタイムチャート。
【図21】従来例の可変動弁装置を示す断面図。
【図22】従来例の可変動弁装置の作動角制御システム
を示すブロック図。
【符号の説明】
12 吸気弁(機関弁) 13 カム軸 15 偏心カム(揺動駆動手段) 16 制御軸 17 制御カム 18 ロッカアーム 20 揺動カム 25 リンクアーム(揺動駆動手段) 33 バルブスプリング CPU 制御装置(線形特性制御手段,非線形特性制御
手段,非線形ゲイン積分保証手段) 101 DCサーボモータ(電磁アクチュェータ) 102 作動角センサ(作動角検出手段) 106 エンジン回転数センサ(機関回転数検出手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 3G092 AA11 DA01 DA05 DA14 DG09 EA03 EA04 EA25 EB03 EB10 EC01 EC07 FA02 FA06 FA24 GA05 GA06 GA17 GA18 HA01Z HA13X HE01Z HE03Z HE08Z 3G301 HA09 HA19 JA01 JA02 KA08 KA09 KA24 KA25 LA07 LC02 NA04 NA09 ND01 ND42 NE11 NE12 PA01Z PE01Z PE03Z PE08Z PE10A 5H004 GA03 GA04 GA14 GB12 HA07 HB01 HB02 HB07 HB08 JB22 KA22 KA61 KB02 KB04 KB06 KB33 KB38 KC34 KC53 LA05 MA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カム軸と略平行に配設された制御軸と、 該制御軸の外周に偏心して固定された制御カムと、 該制御カムに揺動自在に軸支されたロッカアームと、 前記カム軸の回転に応じて前記ロッカアームの一端部を
    揺動駆動する揺動駆動手段と、 前記ロッカアームの他端部に連係して揺動して機関弁を
    開作動させる揺動カムと、 前記機関弁を閉じる方向に付勢するバルブスプリング
    と、 前記制御軸の作動角を検出する作動角検出手段と、 前記制御軸を目標制御軸作動角に回転駆動する電磁アク
    チュエータと、 前記作動角検出手段で検出された制御軸の作動角信号に
    基づいて前記制御軸を機関の運転状態に応じた目標制御
    軸作動角位置に回転駆動させるべくフィードバック制御
    する線形特性制御手段と、 前記機関弁側からの非線形特性入力による制御軸の作動
    角変動分を修正すべくフィードフォワード制御する非線
    形特性制御手段と、を備えていることを特徴とする内燃
    機関の可変動弁装置。
  2. 【請求項2】前記非線形特性制御手段が、前記線形特性
    制御手段とは分離独立した状態で設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 【請求項3】機関の回転数を検出する機関回転数検出手
    段と、前記機関回転数検出手段で検出された機関回転数
    と前記作動角検出手段で検出された制御軸作動角から前
    記反力トルクを求めるマップとを備え、 前記非線形制御手段が、前記マップに基づいて前記機関
    弁側からの非線形特性入力による制御軸の作動角変動を
    修正すべくフィードフォワード制御が行われるように構
    成されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 【請求項4】前記目標制御軸作動角と制御軸作動角検出
    手段で検出された制御軸作動角との制御偏差が大きい時
    は小さな積分動作で制御偏差が小さい時は大きな積分動
    作となる非線形ゲイン積分補償手段を備えていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の
    可変動弁装置。
JP17495599A 1999-06-22 1999-06-22 内燃機関の可変動弁装置 Expired - Lifetime JP4027536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17495599A JP4027536B2 (ja) 1999-06-22 1999-06-22 内燃機関の可変動弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17495599A JP4027536B2 (ja) 1999-06-22 1999-06-22 内燃機関の可変動弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001003773A true JP2001003773A (ja) 2001-01-09
JP4027536B2 JP4027536B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=15987672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17495599A Expired - Lifetime JP4027536B2 (ja) 1999-06-22 1999-06-22 内燃機関の可変動弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4027536B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1275826A3 (en) * 2001-07-12 2003-08-27 Unisia Jecs Corporation Control apparatus and method of variable valve event and lift mechanism
JP2004150387A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Hitachi Unisia Automotive Ltd 可変バルブタイミング機構の制御装置
JP2006200403A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Nissan Motor Co Ltd 可変動弁機構の制御装置
JP2006209450A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Honda Motor Co Ltd 制御装置
JP2007100593A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Nissan Motor Co Ltd 可変動弁機構の制御装置
JP2007100592A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Nissan Motor Co Ltd 可変動弁機構の制御装置
EP1300551A3 (en) * 2001-10-03 2007-09-19 Nissan Motor Company, Limited Variable valve operating system of internal combustion engine enabling variation of valve-lift characteristic
JP2009085140A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Hitachi Ltd 可変動弁機構の制御装置
JP2009156051A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Nissan Motor Co Ltd 電制装置の制御装置
JP2010203231A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Nissan Motor Co Ltd フィードバック制御装置
WO2012147399A1 (ja) 2011-04-27 2012-11-01 日産自動車株式会社 不可逆回転伝動系のロック解除制御装置
CN107035561A (zh) * 2015-12-16 2017-08-11 现代自动车株式会社 发动机同步装置及其控制方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1275826A3 (en) * 2001-07-12 2003-08-27 Unisia Jecs Corporation Control apparatus and method of variable valve event and lift mechanism
EP1300551A3 (en) * 2001-10-03 2007-09-19 Nissan Motor Company, Limited Variable valve operating system of internal combustion engine enabling variation of valve-lift characteristic
JP2004150387A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Hitachi Unisia Automotive Ltd 可変バルブタイミング機構の制御装置
JP2006200403A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Nissan Motor Co Ltd 可変動弁機構の制御装置
JP4595553B2 (ja) * 2005-01-19 2010-12-08 日産自動車株式会社 可変動弁機構の制御装置
JP4505340B2 (ja) * 2005-01-27 2010-07-21 本田技研工業株式会社 制御装置
JP2006209450A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Honda Motor Co Ltd 制御装置
JP2007100593A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Nissan Motor Co Ltd 可変動弁機構の制御装置
JP4572794B2 (ja) * 2005-10-04 2010-11-04 日産自動車株式会社 可変動弁機構の制御装置
JP2007100592A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Nissan Motor Co Ltd 可変動弁機構の制御装置
JP2009085140A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Hitachi Ltd 可変動弁機構の制御装置
JP2009156051A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Nissan Motor Co Ltd 電制装置の制御装置
JP2010203231A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Nissan Motor Co Ltd フィードバック制御装置
WO2012147399A1 (ja) 2011-04-27 2012-11-01 日産自動車株式会社 不可逆回転伝動系のロック解除制御装置
US8886428B2 (en) 2011-04-27 2014-11-11 Nissan Motor Co., Ltd. Unlocking controller of irreversible rotary transmission system
CN107035561A (zh) * 2015-12-16 2017-08-11 现代自动车株式会社 发动机同步装置及其控制方法
CN107035561B (zh) * 2015-12-16 2021-07-13 现代自动车株式会社 发动机同步装置及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4027536B2 (ja) 2007-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100663215B1 (ko) 가변 이동 밸브 기구의 제어 장치 및 제어 방법
JP2001003773A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4268839B2 (ja) 内燃機関の可変動弁制御装置
JP3975246B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4351966B2 (ja) 制御装置
JP2003041955A (ja) 可変バルブ機構の基準位置学習装置
JP2006200398A (ja) 可変動弁機構の制御装置
JP4136824B2 (ja) 内燃機関の動弁装置及び該動弁装置のリフト調整方法
JP3940572B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP3936818B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置における作動角センサ故障判定装置
JP4192186B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置における作動角検出装置
JP3982490B2 (ja) 可変動弁機構
JP4060052B2 (ja) 可変バルブ機構の作動角検出装置
JP3986212B2 (ja) 内燃機関の可変動弁制御装置
JP4572794B2 (ja) 可変動弁機構の制御装置
JP2007100594A (ja) 可変動弁機構の制御装置
JP2000314329A (ja) 内燃機関の可変動弁装置における作動センサ故障時処理装置
JP3976002B2 (ja) 内燃機関の吸気弁駆動制御装置
JP2001012263A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
EP1275826A2 (en) Control apparatus and method of variable valve event and lift mechanism
JP3907370B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置の制御装置
JP4595553B2 (ja) 可変動弁機構の制御装置
JP2004293408A (ja) 内燃機関の動弁装置及び該動弁装置の機関弁位置調整方法
JP4227862B2 (ja) 可変動弁機構の制御装置
JP2009074519A (ja) 可変動弁装置の調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041110

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050831

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061021

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071010

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4027536

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141019

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term