JP3701091B2 - スイッチトキャパシタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はオーバーサンプリングA/Dコンバータ等に用いられるスイッチトキャパシタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電位変化を充電量に変換して検出するスイッチトキャパシタがオーバーサンプリング等で多用されている。スイッチトキャパシタは、サンプリング期間には測定対象である入力電位に接続されて充電され、これに続く検出期間には入力電位への接続を断つとともに積分回路等に接続されて充電量を検出される。
【0003】
従来のスイッチトキャパシタの構成を、これに接続された積分回路とともに図5に示す。スイッチトキャパシタ90は、唯一つのキャパシタ95と4つのスイッチ91〜94より成る。キャパシタ95の一方の電極は、スイッチ91および92を介して、入力電位VINまたは基準電位VREFに接続され、他方の電極は、スイッチ93および94を介して、積分回路98または基準電位VREFに接続される。スイッチ92、94によってキャパシタ95に接続される2つの基準電位VREFは同一である。
【0004】
4つのスイッチ91〜94は同期して動作する。サンプリング期間にはスイッチ91、94が閉じてスイッチ92、93が開き、検出期間には、逆に、スイッチ92、93が閉じてスイッチ91、94が開く。したがって、キャパシタ95は、サンプリング期間には基準電位VREFと入力電位VINの電位差によって充電され、検出期間には充電によって生じた電位を基準電位VREFに加算して積分回路98に出力する。スイッチトキャパシタ90から出力される電位VOUT'は、VOUT−VREF−VIN となる。
【0005】
積分回路98は増幅器96とキャパシタ97より成る。増幅器96は、反転入力端子にスイッチトキャパシタ90の出力電位VOUT'を与えられ、非反転入力端子に基準電位VREFを与えられる。増幅器96の出力端子と反転入力端子間にはキャパシタ97が並列に接続されており、積分回路98はスイッチトキャパシタ90の出力電位VOUT'と基準電位VREFとの差分を積分する。
【0006】
積分回路98はスイッチトキャパシタ90の出力電位VOUT'を検出期間に積分し続け、スイッチトキャパシタ90の充電量に対応した電位VO'を出力する。キャパシタ95の静電容量をC'、キャパシタ97の静電容量をCNF'で表すと、積分回路98の出力電位VO'の増分は、ΔVO'=C'/CNF'・(VIN−VREF)となる。
【0007】
積分回路98の増幅器96の非反転入力端子に与えられる基準電位VREFはスイッチトキャパシタ90に与えられる基準電位VREFと同じであり、同一の電源回路から供給される。この基準電位VREFは図外の諸回路にも与えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、サンプリング期間や検出期間にはスイッチトキャパシタ90の充電や放電による電流が流れるため、基準電位VREFは変動する。この変動は、キャパシタ95の静電容量C'が大きいほど大きく、また、サンプリングや検出の周期が短いほど顕著になる。基準電位VREFの変動は、積分回路98をはじめ基準電位VREFを利用する諸回路の動作の不安定化を招くことになり、スイッチトキャパシタ90を組み込んだ回路や装置の信頼性を低下させる。
【0009】
諸回路を安定して動作させるためには、充電や放電による電流が生じても基準電位VREFに変動を生じさせないようにする必要がある。このため、従来は、基準電位VREFを生成する電源回路として大型で高性能のものを用いる、または、大容量のキャパシタを外付けして充電や放電による電流を吸収する等の、外的な対策を講じていた。その結果、回路規模の増大や外付け部品数の増加が生じ、回路や装置の構成の簡素化、小型化が困難となっていた。
【0010】
本発明は、基準電位に影響を及ぼすことなく高速で動作する簡素な構成のスイッチトキャパシタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、第1の期間に入力端子より電荷を蓄積し、蓄積した電荷を第2の期間に出力端子より出力するスイッチトキャパシタにおいて、第1の基準電位を与えられる第1の基準端子と、第2の基準電位を与えられる第2の基準端子と、第1の期間に第1の電極が入力端子に接続され第2の電極が第1の基準端子に接続され、第2の期間に第1の電極が第1の基準端子に接続され第2の電極が出力端子に接続される第1のキャパシタと、第1の期間に第1の電極が入力端子に接続され第2の電極が第2の基準端子に接続され、第2の期間に第1の電極が第2の基準端子に接続され第2の電極が出力端子に接続される第2のキャパシタとを備える。
【0012】
第1および第2のキャパシタは入力端子と出力端子間で並列に接続されており、それぞれ第1の期間に充電され第2の期間に放電する。第1のキャパシタは入力端子に加えられる入力電位と第1の基準電位の差によって充電され、第2のキャパシタは入力電位と第2の基準電位の差によって充電される。充電時には第1および第2のキャパシタの第2の電極の電位が異なり、放電時には第1および第2のキャパシタの第1の電極の電位が異なる。
【0013】
放電時における出力端子の電位は、第1および第2のキャパシタの静電容量ならびに第1および第2の基準電位によって決定される一定値と入力電位との差となり、例えば、入力電位の+1Vの変動は出力端子の電位の−1Vの変動として現れる。上記一定値は第1および第2のキャパシタの静電容量ならびに第1および第2の基準電位の設定次第で任意の値に設定することが可能であり、第1および第2の基準電位をこのスイッチトキャパシタを組み込む回路や装置の共通の基準電位と異なる値としつつ、出力端子の電位を共通の基準電位に適する範囲に収めることができる。
【0014】
上記スイッチトキャパシタに、第1の基準端子と第2の基準端子に接続され第1の電位と第2の電位の略中間の電位を出力する電位変換回路を備えて、第1の期間の直前の第3の期間に、第1のキャパシタは第1の電極が電位変換回路の出力に接続され第2の電極が第1の基準端子に接続され、第2のキャパシタは第1の電極が電位変換回路の出力に接続され第2の電極が第2の基準端子に接続されるようにしてもよい。
【0015】
第3の期間に、第1のキャパシタは第1の基準電位と第2の基準電位の差の略1/2の電位差で充電され、第2のキャパシタは第2の基準電位と第1の基準電位の差の略1/2の電位差で充電される。したがって、入力端子に加えられる入力電位が第1の基準電位と第2の基準電位の中間のとき、第1および第2のキャパシタはそれぞれ、第1の期間に充電される量に近い量をあらかじめ充電されることになる。
【0016】
上記各構成において、第1のキャパシタの静電容量と第2のキャパシタの静電容量を等しくしてもよい。第2の期間の出力端子の電位は、第1および第2の基準電位の和と入力電位の差の1/2となり、キャパシタの静電容量の絶対的な大きさに依存しなくなる。
【0017】
さらに、第1の基準端子を所定電位の電源に接続し、第2の基準端子を接地する構成としてもよい。単電源で動作するスイッチトキャパシタとなる。第2の基準電位はグランド電位になり、電位変換回路を備えるものではその回路の出力電位は電源電位の略1/2となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態のスイッチトキャパシタおよびこれに接続された積分回路の構成を図1に示す。本実施形態のスイッチトキャパシタ10は、2つのキャパシタ11、12および8つのアナログスイッチ21〜28より成り、6つの端子31〜36を有している。
【0019】
端子31および32はそれぞれ入力端子および出力端子であり、他の端子33、34、35、36は基準電位を与えるための基準端子である。入力端子31には、電位検出の対象である入力電位VINが与えられる。基準端子33および34には第1の基準電位VREF1が与えられ、基準端子35および36には第2の基準電位VREF2が与えられる。第1および第2の基準電位VREF1およびVREF2は不図示の電源回路によって生成され、互いに異なる値に設定されている。
【0020】
第1のキャパシタ11の一方の電極は、スイッチ21を介して入力端子31に接続され、スイッチ22を介して基準端子33に接続される。キャパシタ11の他方の電極は、スイッチ23を介して出力端子32に接続され、スイッチ24を介して基準端子34に接続される。第2のキャパシタ12の一方の電極は、スイッチ25を介して入力端子31に接続され、スイッチ26を介して基準端子35に接続される。キャパシタ12の他方の電極は、スイッチ27を介して出力端子32に接続され、スイッチ28を介して基準端子36に接続される。
【0021】
したがって、キャパシタ11およびキャパシタ12は、入力端子31と出力端子32との間で並列に接続されることになる。ただし、以下に述べるように、キャパシタ11、12はいずれも、入力端子31と出力端子32に同時に接続されることはない。
【0022】
8つのスイッチ21〜28は同期して周期的に動作する。これらのスイッチを動作させるための信号を図2に示す。信号S1はスイッチ21、24、25および28に与えられてそれらの開閉を制御する信号であり、高レベル(Hレベル)と低レベル(Lレベル)の矩形波である。スイッチ21、24、25、28は、信号S1がHレベルの時に閉じ、Lレベルの時に開く。信号S2はスイッチ22、23、26および27に与えられてそれらの開閉を制御する信号であり、HレベルとLレベルの矩形波である。スイッチ22、23、26、27は、信号S2がHレベルの時に閉じ、Lレベルの時に開く。
【0023】
信号S1および信号S2は、一方がHレベルの時に他方がLレベルになるように設定されている。信号S1がHレベル(信号S2がLレベル)になる期間φ1は、キャパシタ11、12が充電されるサンプリング期間であり、信号S2がHレベル(信号S1がLレベル)になる期間φ2は、キャパシタ11、12の充電量が検出される検出期間である。図1の各スイッチに符号φ1、φ2を付して、各スイッチが閉じる期間を示す。
【0024】
キャパシタ11はサンプリング期間φ1に入力端子31と基準端子34に接続され、第1の基準電位VREF1と入力電位VINの差電位VREF1−VINによって充電される。キャパシタ11の静電容量をC1で表すと、その蓄積電荷Q1は式(1)で表される。キャパシタ12はサンプリング期間φ1に入力端子31と基準端子36に接続され、第2の基準電位VREF2と入力電位VINの差電位VREF2−VINによって充電される。キャパシタ12の静電容量をC2で表すと、その蓄積電荷Q2は式(2)で表される。
Q1 = C1・(VREF1−VIN) (1)
Q2 = C2・(VREF2−VIN) (2)
【0025】
検出期間φ2においては、キャパシタ11は基準端子33と出力端子32に接続され、キャパシタ12は基準端子35と出力端子32に接続される。基準端子33が第1の電位VREF1、基準端子35が第2の電位VREF2であり、キャパシタ11、12の蓄積電荷Q1、Q2が式(1)、(2)の関係にあることから、出力端子32に現れる電位VOUTは式(3)で表される。
VOUT = (C1・VREF1+C2・VREF2)/(C1+C2)−VIN (3)
【0026】
式(3)より明らかなように、スイッチトキャパシタ10の出力電位VOUTは、キャパシタ11、12の静電容量C1、C2と2つの基準電位VREF1、VREF2によって定まる定数と入力電位VINの差となる。すなわち、出力電位VOUTは静電容量C1、C2、基準電位VREF1、VREF2のいずれによっても調節可能であり、これら4変数のいずれか1つまたは2つ以上の組み合わせによって出力電位VOUTを任意に設定することができる。
【0027】
特に、キャパシタ11の静電容量C1とキャパシタ12の静電容量C2が等しいときには、式(3)は式(4)となる。この場合、スイッチトキャパシタ10の出力電位VOUTは、基準電位VREF1、VREF2のみに依存することになり、キャパシタ11、12の静電容量C1、C2には依存しない。したがって、スイッチトキャパシタ10の静電容量を大きく設定しても小さく設定しても、出力電位VOUTは同じになる。
VOUT = (VREF1+VREF2)/2−VIN (4)
【0028】
積分回路40は、増幅器41およびキャパシタ42より成り、キャパシタ42は増幅器41の出力端子と反転入力端子間に増幅器41に対して並列に接続されている。増幅器41の反転入力端子はスイッチトキャパシタ10の出力端子32に接続されており、検出期間φ2にその出力電位VOUTを与えられる。増幅器41の非反転入力端子には、基準電位VREF0が与えられる。この基準電位VREF0は、図外の他の諸回路にも与えられる共通の基準電位であり、スイッチトキャパシタ10に与えられる第1の基準電位VREF1および第2の基準電位VREF2とは異なるが、同一の電源回路によって生成される。
【0029】
積分回路40は、スイッチトキャパシタ10の出力電位VOUTを検出期間φ2の間積分し増幅して出力する。積分回路40の出力端子に現れる電位VOにより、サンプリング期間φ1においてスイッチトキャパシタ10に蓄積された電荷の量、すなわち入力電位VINの大きさが判る。
【0030】
上記構成のスイッチトキャパシタ10は、基準電位VREF0には接続されていないから、サンプリング期間φ1における充電による電流および検出期間φ2における放電による電流は、基準電位VREF0に変動をもたらさない。したがって、積分回路40に与えられる基準電位VREF0は常時安定して一定値に保たれ、その出力電位VOの変動は真に入力電位VINの変動を表す。このため、スイッチトキャパシタ10と積分回路40の組み合わせによる入力電位VINの検出はきわめて正確である。また、基準電位VREF0を与えられる他の諸回路の動作も安定したものとなる。
【0031】
このように、スイッチトキャパシタ10は基準電位VREF0に変動をもたらすことはないから、基準電位VREF0、VREF1、VREF2を生成する電源回路を特に高性能化する必要がない。また、基準電位VREF0の安定化のために、大容量のキャパシタを外付けする必要もない。
【0032】
サンプリング期間φ1と検出期間φ2は同じ長さに設定してもよく、異なる長さに設定してもよい。サンプリング周期やキャパシタ11、12の静電容量等を考慮して、入力電位VINによる充電がサンプリング期間φ1内に終了し、積分回路40による充電量の検出が検出期間φ2内に終了するように設定すればよい。また、必ずしも検出期間φ2の直後にサンプリング期間φ1を続ける必要はなく、検出期間φ2と次のサンプリング期間φ1の間に、サンプリングも検出も行わない期間を設けてもよい。
【0033】
なお、積分回路40の出力電位VOは、キャパシタ42の静電容量をCNFで表すと、式(5)で与えられる。
VO = (C1+C2)/CNF・(VIN−VREF0) (5)
【0034】
特に、スイッチトキャパシタ10のキャパシタ11の静電容量C1とキャパシタ12の静電容量C2を等しくし、積分回路40の非反転入力端子に与える基準電位VREF0をスイッチトキャパシタ10に与える2つの基準電位VREF1、VREF2の中間値に設定したときは、出力電位VOは式(6)となる。式(6)は、図5に示した従来の構成に比べて、基準電位に対する積分回路のゲインが2倍になることを示している。
VO = 2・C1/CNF・{VIN−(VREF1+VREF2)/2} (6)
【0035】
上記スイッチトキャパシタ10においては、電源回路から2つの基準電位VREF1およびVREF2を与える構成としているが、一方の基準電位のみを電源回路より供給し、他方をグランド電位としてもよい。例えば、キャパシタ12に接続される2つの基準端子35および36を接地する構成とする。
【0036】
このとき、VREF2=0であるから、スイッチトキャパシタ10の出力電位VOUTを表す式(3)は式(7)となり、さらに、キャパシタ11、12の静電容量C1、C2が等しいときには式(8)となる。また、積分回路40の出力電位を表す式(6)は式(9)となる。
VOUT = C1・VREF1/(C1+C2)−VIN (7)
VOUT = VREF1/2−VIN (8)
VO = 2・C1/CNF・(VIN−VREF1/2) (9)
【0037】
スイッチトキャパシタ10に与える第2の基準電位VREF2をグランド電位とする構成では、スイッチトキャパシタ10は単電源で動作することになり、基準電位供給用の配線が単純になる上、電源回路の構成もより簡素になる。
【0038】
本発明の第2の実施形態のスイッチトキャパシタおよびこれに接続された積分回路の構成を図3に示す。本実施形態のスイッチトキャパシタ50は、2つのキャパシタ51、52および10個のアナログスイッチ61〜70より成り、6つの端子71〜76を有している。さらに、抵抗値の等しい2つの抵抗77、78から成る電位変換回路79を備えている。
【0039】
スイッチトキャパシタ50の構成は、2つのスイッチ69、70および電位変換回路79を除き、第1の実施形態のスイッチトキャパシタ10と同様の構成である。電位変換回路79は、第1の基準電位VREF1を与えられる基準端子73と第2の基準電位VREF2を与えられる基準端子75に接続されており、両電位を中間電位(VREF1+VREF2)/2に変換して出力する。
【0040】
第1のキャパシタ51の一方の電極は、スイッチ61を介して入力端子71に、スイッチ62を介して基準端子73に、さらにスイッチ69を介して電位変換回路79の出力に接続される。第2のキャパシタ52の一方の電極は、スイッチ65を介して入力端子71に、スイッチ66を介して基準端子75に、さらにスイッチ70を介して電位変換回路79の出力に接続される。キャパシタ51および52の他方の電極から出力端子72および基準端子74、76に至る構成ならびに積分回路80はスイッチトキャパシタ10と同じであり、重複する説明は省略する。
【0041】
10個のスイッチ61〜70を動作させるための信号を図4に示す。信号SS1はスイッチ61および65に与えられ、信号SS2はスイッチ62、63、66および67に与えられる。信号SS3はスイッチ69および70に与えられ、信号SS4はスイッチ64および68に与えられる。各信号はHレベルとLレベルが交互に現れる矩形波であり、各スイッチは与えられた信号がHレベルの時に閉じ、Lレベルの時に開く。
【0042】
信号SS3は、信号SS2がLレベルになると同時にHレベルになり、信号SS1がHレベルになると同時にLレベルになる。信号SS4は、信号SS3がHレベルまたは信号SS1がHレベルである間にHレベルになる。信号SS1および信号SS4がHレベルになる期間φ1はサンプリング期間であり、信号SS2がHレベルになる期間φ2は検出期間である。
【0043】
信号SS3と信号SS4がHレベルになる期間φ3には、キャパシタ51は電位変換回路79と第1の基準電位VREF1の基準電極74に接続されて充電され、キャパシタ52は電位変換回路79と第2の基準電位VREF2の基準電極76に接続されて充電される。図3の各スイッチにφ1、φ2、φ3の符号を付して、各スイッチが閉じる期間を示す。
【0044】
上記構成のスイッチトキャパシタ50は、検出期間φ2終了後から次のサンプリング期間φ1が始まる前の期間φ3に、所定の電圧によって強制的に充電される。このときキャパシタ51および52に印加される電圧は、それぞれVREF1−(VREF1+VREF2)/2およびVREF2−(VREF1+VREF2)/2である。サンプリング期間φ1におけるキャパシタ51および52の印加電圧はそれぞれVREF1−VINおよびVREF2−VINであって、中間電位(VREF1+VREF2)/2は入力電位VINに近い値であるから、サンプリング期間φ1に蓄積されるはずの電荷に近い量があらかじめ期間φ3に蓄積されることになる。
【0045】
すなわち期間φ3は予充電期間となり、実際のサンプリング期間φ1には、予充電期間φ3での充電量が少なかった場合に補充し、多かった場合に放出するという微調整を行うことになる。予充電期間φ3における充電は電源から与えられる電力によってなされるから速やかに進行し、サンプリング期間φ1における充電量の微調整も僅かであるから速やかに進行する。このため、スイッチトキャパシタ50の充電量が入力電位VINに対応する充電量となるまでの時間は、予充電期間φ3を設けない場合に比べて短くなる。
【0046】
したがって、スイッチトキャパシタ50は、高速動作時にも入力電位を正しく検出することが可能であり、短周期でサンプリングを行う回路や装置に適したものとなる。なお、予充電期間φ3はサンプリング期間φ1や検出期間φ2と同じ長さであってもよく、各期間φ1、φ2、φ3をそれぞれ異なる長さに設定してもよい。
【0047】
キャパシタ51、52の静電容量C1、C2、基準電位VREF1、VREF2、出力端子72に現れる出力電位VOUT、積分回路80の出力電位VO等の関係は、第1の実施形態のスイッチトキャパシタ10と全く同じである。電位変換回路79は基準電位VREF1およびVREF2から中間電位を生成するから、予充電期間φ3においても、サンプリング期間φ1や検出期間φ2と同様に、積分回路80や他の諸回路に与えられる基準電位VREF0に変動が生じることはない。
【0048】
本実施形態のスイッチトキャパシタ50も、一方の基準電位VREF1のみを電源回路から与え、端子75および76を接地して他方の基準電位VREF2をグランド電位としてよい。配線や電源回路の構成を簡素にすることができる。ただし、入力電位VINとグランド電位との差が大きいときには、予充電期間φ3での充電量を入力電位VINによる充電量に近くするために、2つの基準電位VREF1、VREF2をともに電源回路から与えるのが好ましい。
【0049】
また、ここでは電位変換回路79を抵抗値の等しい2つの抵抗77、78によって構成したが、抵抗77と78を異なる抵抗値としてもよい。予充電期間φ3におけるスイッチトキャパシタ50の充電量が、サンプリング期間φ1の平均的な充電量に近くなるように、入力電位VIN、キャパシタ51の静電容量C1、キャパシタ52の静電容量C2等を考慮して設定すればよい。
【0050】
【発明の効果】
請求項1のスイッチトキャパシタによるときは、これを組み込む回路や装置の共通の基準電位と異なる電位を第1および第2の基準電位として与えても、出力端子の電位を共通の基準電位に適する範囲に収めることができるから、基準電位を共通の基準電位から得る必要がない。したがって、スイッチトキャパシタの充電と放電によって共通の基準電位が変動することがなく、他の回路を含めた全体の動作が安定化する。また、共通の基準電位を安定化させるために特殊な手段を設ける必要がないため、他の回路の構成を簡素にすることできる。
【0051】
しかも、出力電位は2つのキャパシタの静電容量および2つの基準電位によって決定されるから、これら4つの変数のいずれか1つまたは組み合わせによって出力電位を任意に設定することが可能である。このため、出力電位の設定の自由度が高く、組み合わせる他の回路への制約が少なくなって、回路設計が容易になる。
【0052】
請求項2のスイッチトキャパシタでは、入力端子から与えられる入力電位による充電量に近い量をあらかじめ充電しておくことができるから、第1の期間すなわち充電期間が短い場合でも、入力電位に応じた充電を確実に行うことができる。したがって、高速な動作によく追随し、短い周期で充電と放電を切り換える必要のある回路に適したものとなる。
【0053】
請求項3のスイッチトキャパシタでは、出力電位が2つのキャパシタの静電容量の絶対的な大きさに依存しないから、出力電位に影響を及ぼすことなく静電容量を任意に設定することが可能である。しかも、出力電位は2つの基準電位の和に直線的に対応するから、出力電位をきわめて容易に調節することができる。したがって、他の回路との組み合わせが容易であり、様々な回路に適用することができる。
【0054】
請求項4のスイッチトキャパシタは、単電源で動作するため構成が簡素であり、駆動電力の供給も容易である。電位変換回路を備える構成とするときも、電位変換回路自体を簡素に構成することができて、スイッチトキャパシタは複雑にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のスイッチトキャパシタを積分回路に接続した構成を示す図。
【図2】 第1の実施形態のスイッチトキャパシタの切り換えを制御する信号を示す図。
【図3】 本発明の第2の実施形態のスイッチトキャパシタを積分回路に接続した構成を示す図。
【図4】 第2の実施形態のスイッチトキャパシタの切り換えを制御する信号を示す図。
【図5】 従来のスイッチトキャパシタを積分回路に接続した構成を示す図。
【符号の説明】
10 スイッチトキャパシタ
11 第1のキャパシタ
12 第2のキャパシタ
21〜28 アナログスイッチ
31 入力端子
32 出力端子
33、34 第1の基準端子
35、36 第2の基準端子
40 積分回路
41 増幅器
42 キャパシタ
50 スイッチトキャパシタ
51 第1のキャパシタ
52 第2のキャパシタ
61〜70 アナログスイッチ
71 入力端子
72 出力端子
73、74 第1の基準端子
75、76 第2の基準端子
77、78 抵抗
79 電位変換回路
80 積分回路
81 増幅器
82 キャパシタ
VREF1 第1の基準電位
VREF2 第2の基準電位
φ1 サンプリング期間(第1の期間)
φ2 検出期間(第2の期間)
φ3 予充電期間(第3の期間)

Claims (4)

  1. 第1の期間に入力端子より電荷を蓄積し、蓄積した電荷を第2の期間に出力端子より出力するスイッチトキャパシタにおいて、
    第1の基準電位を与えられる第1の基準端子と、
    第2の基準電位を与えられる第2の基準端子と、
    前記第1の期間に第1の電極が前記入力端子に接続され第2の電極が前記第1の基準端子に接続され、前記第2の期間に第1の電極が前記第1の基準端子に接続され第2の電極が前記出力端子に接続される第1のキャパシタと、
    前記第1の期間に第1の電極が前記入力端子に接続され第2の電極が前記第2の基準端子に接続され、前記第2の期間に第1の電極が前記第2の基準端子に接続され第2の電極が前記出力端子に接続される第2のキャパシタと
    を備えることを特徴とするスイッチトキャパシタ。
  2. 前記第1の基準端子と前記第2の基準端子に接続され前記第1の電位と前記第2の電位の略中間の電位を出力する電位変換回路を備え、前記第1の期間の直前の第3の期間に、
    前記第1のキャパシタは第1の電極が前記電位変換回路の出力に接続され第2の電極が前記第1の基準端子に接続され、
    前記第2のキャパシタは第1の電極が前記電位変換回路の出力に接続され第2の電極が前記第2の基準端子に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチトキャパシタ。
  3. 前記第1のキャパシタの静電容量と前記第2のキャパシタの静電容量は等しいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチトキャパシタ。
  4. 前記第1の基準端子は所定電位の電源に接続され、前記第2の基準端子は接地されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスイッチトキャパシタ。
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