JP3700961B2 - 台車装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、開閉式に設定された屋根において固定側屋根に対して可動側屋根を移動させる際に利用する台車装置に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
近年、野球場などの屋根が開閉可能に形成されていて、晴天の日中などに固定側屋根に対して可動側屋根を移動して屋根を開放し、太陽光や大気などを採り入れ得るように設定されることが多い。
【0003】
そして、多くの場合に、可動側屋根が台車を保持するに対して固定側屋根がレールを配置させてなり、このレール上を台車が移動することで、可動側屋根が固定側屋根の上を移動するように設定されてなるとしている。
【0004】
また、上記の台車は、一般的には、上記のレール上を走行する走行輪あるいは走行ローラを有してなるとするが、さらには、この走行輪あるいは走行ローラが上記のレールから脱輪しないようにする規制輪あるいは規制ローラを有してなるとしている。
【0005】
ところで、開閉可能に形成される屋根についてだが、たとえば、陸屋根や切妻屋根のように、いわゆる平坦な態様に屋根が形成される場合はともかく、ドームシェルやパラボロイドシェルなどのいわゆるシェル形に屋根が形成される場合には、固定側屋根に対する可動側屋根の移動が円滑に実現されない危惧があると指摘され得る。
【0006】
すなわち、屋根がシェル形に形成されている場合には、固定側屋根もそうであるが、可動側屋根において特に顕著になるように、可動側屋根は、常に拡開しようとする傾向にある。
【0007】
そのため、可動側屋根の移動時にこの可動側屋根に保持された台車の軌跡が、特に、可動側屋根にいわゆる固定状態に保持された台車の軌跡が固定側屋根に配置のレールから逸脱することが容易に予想され、したがって、仮にこの逸脱が顕在化する場合には、台車の移動時に走行輪がレール上から浮き上がったり、走行輪および規制輪が軋んだり回動不能になったりすることになる。
【0008】
一方、上記の走行輪の浮き上がりや走行輪および規制輪における軋みや回動不能は、陸屋根や切妻屋根のように屋根面が平坦面に形成される場合にも招来されることが予想される。
【0009】
すなわち、屋根面が平坦面に形成される場合には、上記したシェル形の屋根におけるように、屋根が拡開傾向にならないから、可動側屋根の移動時に台車の軌跡が固定側屋根のレールから逸脱したり、走行輪が浮き上がったりすることが危惧されない。
【0010】
したがって、この逸脱に起因する走行輪や規制輪における軋みや回動不能が危惧されないことになるが、台車の移動時に風や地震による横揺れが可動側屋根に招来される場合には、上記の逸脱が発現され得ることになり、上記の軋みや回動不能が発現されることになる。
【0011】
また、レールが必ずしも設計通りにいわゆる平坦に形成されないこともあり、風や地震による可動側屋根の横揺れの際に、一層大きい走行輪の浮き上がり現象が発現される危惧もある。
【0012】
しかしながら、これまでは、走行輪の浮き上がりや走行輪および規制輪の軋みや回動不能の発現を容認するのみで、これらの不具合の発現を阻止する具体的な解決策の提案はなかった。
【0013】
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、開閉式に設定された屋根において、屋根の態様にかかわりなく、可動側屋根が有する台車の軌跡が固定側屋根が有するレールから逸脱などし得ないようにして、可動側屋根の固定側屋根に対する円滑な移動を実現するのに最適となる台車装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明の構成を、基本的には、固定側屋根に対して可動側屋根が移動することで開閉式に設定されてなる屋根にあって、可動側屋根に保持されて固定側屋根に配在のレール上を規制輪の配在下に走行する台車を有してなる台車装置において、レールが間に適宜の間隔を有して並列される一対に設定されてなる一方で、台車が上記の一対のレールを横切る方向への移動を可能にするように滑り支承構造の配在下に可動側屋根に保持されてなり、各レール上で前後となるように配在されてレール上を転動する四つの走行輪が平面視でほぼH形を呈するように形成されたフレームに保持されてなると共に、このフレームの平面視の中央部に上記のレールを横切る方向に延在されてこのフレームのレールの延在方向へのピッチングを許容する横軸が保持されてなり、この横軸に上端側が回動可能およびスライド可能に介装される縦軸状に形成の中子部材を有してなり、かつ、この中子部材の下端側に上記の滑り支承構造を構成し台車側に配在されるガイド部材の下端部を回動可能に連繋してなり、上記のフレームが上記の中子部材および上記の横軸を介して上記のレールを横切る方向へのローリングが許容されてなるとする。
【0015】
それゆえ、台車が滑り支承構造の配在下に可動側屋根に保持されるから、台車と可動側屋根との間における横方向の移動については、原則的にこれが絶縁される。
【0016】
その結果、台車において、固定側屋根に配在のレールに対して下方の走行輪および規制輪からのいわゆる無理がかからず、したがって、レールに対して無理がかかることによる走行輪および規制輪における軋みや回動不能の事態が招来されなくなる。
【0017】
このとき、規制輪が、たとえば、一対のレールの間に臨在されてなるとすることで、この規制輪によって、走行輪のレールからの逸脱が阻止される。
【0018】
また、レール上を走行する走行輪を保持するフレームがその中央部にレールを横切る方向に延在される横軸を保持してなることから、フレームがこの横軸を回動中心にしてレールの延在方向にピッチングし得ることになる。
【0019】
そして、この横軸には、中子部材が回動可能およびスライド可能に介装されると共に、この中子部材には上記の滑り支承構造を構成するガイド部材が回動可能に連繋してなることから、上記のフレームが中子部材とガイド部材との連繋部を回動中心にしてレールを横切る方向にローリングし得ることになる。
【0020】
したがって、横風や地震などで可動側屋根がレールを横切る方向に移動して台車がいわゆる斜めになるような事態にも、台車が斜めにならずしてフレームの前後左右に保持された四つの走行輪が全てレール上を走行し得ることになり、走行輪のいわゆる浮き上がりが阻止されることになると共に、レールに同調しない上下方向のうねりがある場合にも走行輪のいわゆる浮き上がりが阻止される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図示した一実施の形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明による台車装置は、図1および図2に示すように、固定側屋根1に対して可動側屋根2(図2参照)が移動することで開閉式に設定されてなる屋根に具現化されるもので、可動側屋根2に保持されて固定側屋根1が有するレール3上を走行する台車10を有してなる。
【0022】
そして、この台車装置にあっては、レール3が間に適宜の間隔を有して並列される一対に設定されてなる一方で、可動側屋根2が上記の一対のレール3を横切る方向への、すなわち、図2中で左右方向となる横方向への移動を可能にするように滑り支承構造20の配在下に台車10に連繋されてなるとしている。
【0023】
ちなみに、レール3は、この実施の形態では、詳しい図示を省略しているが、いわゆる角筒の断面を有するように設定されていて(図2参照)、外力作用で容易に折れ曲らないように配慮しているが、台車10の移動、即ち、後述する走行輪12の走行を可能にする限りにおいては、H形やI形の断面を有するなど任意の態様に設定されて良い。
【0024】
なお、上記のレール3は、図示する実施の形態では、いわゆる内側に巾木3aを有するとして(図2参照)、後述する規制輪11の接触面を確保するとしているが、レール3や規制輪11の態様如何では、この巾木3aの配設が省略されても良いことはもちろんである。
【0025】
ところで、台車10は、規制輪11と、走行輪12と、フレーム13と、横軸14と、中子部材15とを有してなるが、以下には、これらについて説明しながら、この発明の台車装置について説明する。
【0026】
まず、規制輪11は、図示する実施の形態では、上記の一対のレール3が形成する間隔内に臨在されてなるとし、台車10がレール3上を移動するときに、後述する走行輪12がレール3上から脱輪する、すなわち、台車10の軌跡がレール3から逸脱することを阻止するために配在されるとしている。
【0027】
そして、この規制輪11は、図示する実施の形態では、後述する中子部材15の下端側に縦軸11aの介在下に水平回転可能に保持される水平輪からなるとしているが、要は、上記した走行輪12の脱輪を阻止する限りには、たとえば、図示するところでは、単一の水平輪からなるとしていることに代えて、図示しないが、図1中で左右側となるいわゆる前後に配在の複数の水平輪からなるとしても良い。
【0028】
また、この規制輪11は、上記に代えて、図示しないが、たとえば、後述するフレーム13に保持されて一対のレール3の外側に配在され、かつ、この一対のレール3をいわゆる外側から挟む態様に設定されるとしても良く、さらには、各レール3をそれぞれ挟む態様に設定されるとしても良い。
【0029】
ちなみに、規制輪11は、これが水平輪からなるのに代えて、図示しないが、縦ローラからなるとしても良く、この縦ローラからなるとする場合は、規制輪11が上記の一対のレール3を外側から挟む態様に設定されてフレーム13に保持されるとする場合に、いわゆる横巾をいたずらに大きくしないことになる点で好ましいと言い得る。
【0030】
また、この規制輪11を所定位置たる中子部材15の下端側に保持させる縦軸11aについては、図示する実施の形態では、これが中子部材15の下端側に螺着されてなるとしているが、これに代えて、図示しないが、たとえば、縦軸11aがキー部材の利用での中子部材15の下端側に定着されるなどする任意の構造で定着されるとして良い。
【0031】
つぎに、走行輪12は、図示する実施の形態では、上記の各レール3上で前後となるように、すなわち、図1中で左右となるように配在されてレール3上を転動する四つの縦輪からなり、それぞれが後述するフレーム13に軸12a(図1参照)の介在下に保持されてなるとしている。
【0032】
ちなみに、この走行輪12は、図示する縦輪からなるのに代えて、図示しないが、たとえば、ローラからなるとしても良く、その場合には、走行輪12における走行安定性を得易くするのはもちろんのこと、たとえば、この台車10における全高を低くし得て安定性を向上させ易くなる点でも有利となる。
【0033】
フレーム13は、上記の走行輪12を保持するのはもちろんだが、後述する横軸14を介して後述の中子部材15をも保持し得るように構成されてなるとするもので、このことを考慮して、また、できる限りの軽量化を意図して、この実施の形態では、詳しくは図示しないが、平面視でほぼH形を呈するように形成されてなるとしている。
【0034】
そして、このフレーム13は、このほぼH形を呈するように形成されていわゆる自由端部となる四つの端部に上記の走行輪12をそれぞれ保持する一方で、このフレーム13における平面視の中央部に後述する横軸14を軸受13aの介在下に保持してなるとしている。
【0035】
ちなみに、このフレーム13は、外力作用で容易に変形しないようにする機械的強度を有してなるのはもちろんであるが、その限りにおいて、上記した平面視でほぼH形を呈するように形成されてなるとすることに代えて、その他の任意の形状に形成されて良いことはもちろんである。
【0036】
そして、図示しないが、たとえば、このフレーム13が平面視で四角形に形成されるとする場合には、前記した規制車輪11を複数とするときに、このフレーム13のいわゆる前後側に、すなわち、前記したレール3の延在方向に沿うこのフレーム13の端部にそれぞれ配在することが可能になり、後述する中子部材15の構成を簡素化できることなる点で有利となると言い得る。
【0037】
上記のフレーム13に保持される横軸14は、フレーム13の中央部に図2中で左右方向となる上記のレール3を横切る方向に延在されてなるとして、この横軸14を回動中心にするフレーム13のレール3の延在方向へのピッチングを許容するとしている。
【0038】
そして、この横軸14は、縦軸状に形成の中子部材15の上端側にブッシュ15aの介在下に回動可能およびスライド可能に挿通されてなるとして、この横軸14の中子部材15に対する回動およびスライドを可能にする、すなわち、中子部材15の横軸14に対する回動およびスライドを可能にするとしている。
【0039】
なお、この横軸14は、詳しくは図示しないが、キー部材を利用するなどでフレーム13からの抜け出しが阻止される態様に保持されていることはもちろんである。
【0040】
一方、中子部材15は、外観的には、上端側が上記の横軸14に介装されて下端側が垂下される態様を呈しており、この下端側に前記した規制輪11を縦軸11aの介在下に保持してなると共に、この下端側の図1中で左右側面となる前後面に水平方向に突出する枢支軸15bを有してなる。
【0041】
そして、枢支軸15bには、後述する滑り支承構造20を構成し台車10側に配在されるガイド部材21の下端部が回動可能に連繋されてなるとしている。
【0042】
それゆえ、この中子部材15は、仮に上記のガイド部材21が固定側となるときに、上端側が下端側にある上記の枢支軸15bを回動中心にして図2中で左右側に揺動し得ることになる。
【0043】
このとき、この中子部材15の上端側は、上記の横軸14を介して前記したフレーム13に言わば一体化されていることになるから、この中子部材15の上端側の揺動は、上記のフレーム13が上記の枢支軸15bを回動中心にして揺動すること、すなわち、フレーム13がレール3を横切る方向にローリングすることを意味することになる。
【0044】
それゆえ、この実施の形態による台車10におけるフレーム13は、前記したように、レール3の延在方向にピッチングすることが許容されている上に、上記したように、レール3を横切る方向にローリングすることも許容されていることになる。
【0045】
その結果、たとえば、左右となる一対のレール3にそれぞれに同調しない上下方向のうねりがある場合にも、フレーム13に保持されている前後左右の四つの走行輪12が全て常にレール3上を走行し得ることになり、このフレーム13を有する台車10のレール3に沿っての安定した走行が実現可能になる。
【0046】
以上のように構成される台車10は、この発明にあって、前述したように、滑り支承構造20の配在下に可動側屋根2に保持されてなるとしているが、この
滑り支承構造20について少し説明する。
【0047】
まず、この滑り支承構造20は、図示する実施の形態にあって、上記の台車10側に配在されるガイド部材21と、このガイド部材21に対して摺動可能に連繋される滑り部材22とを有する構成とされている。
【0048】
そして、この滑り支承構造20は、たとえば、可動側屋根2が図2中で左右方向となるレール3を横切る方向に移動するようになるときに、滑り部材22がガイド部材21に対して滑る状態になり、可動側屋根2が移動するときの横荷重を台車10に伝播させないとしている。
【0049】
ちなみに、この滑り支承構造20にあっては、滑り部材22がこれに連設される支柱構造4を介して可動側屋根2に連設されることで、台車10の可動側屋根2への保持を具現化するとしている。
【0050】
なお、この滑り支承構造20は、台車10と可動側屋根2との間におけるレール3を横切る方向への水平変位を保障するものであるある限りには、この実施の形態以外の任意の態様のものが選択されて良いことはもちろんである。
【0051】
また、上記の支柱構造4は、図示するところでは、いわゆる分割態様に形成されてなるとしているが、要は、可動側屋根2が滑り支承構造20の配在下に台車10を保持するものであれば足り、その限りにおいて自由な構成に設定されて良いことはもちろんである。
【0052】
それゆえ、この滑り支承構造20にあっては、たとえば、可動側屋根2が横風や地震などでレール3を横切る方向に移動するようになるときには、台車10との間でこれを許容することになる。
【0053】
その結果、台車10においては、走行輪12および規制輪11においてレール3に対するいわゆる無理がかからなくなり、したがって、レール3に対して無理がかかることによる走行輪12および規制輪11における軋みや回動不能の事態が招来されなくなる。
【0054】
ところで、上記したように滑り支承構造20で台車10に対する可動側屋根2の横移動を許容するように設定する一方で、この発明にあっては、可動側屋根2の横移動を抑制気味にするための、また、速やかに横移動を終了させるための配慮がなされている。
【0055】
すなわち、上記の滑り支承構造20を構成するガイド部材21と可動側屋根2との間に、引張ばねSと、この引張ばねSに並列配置されながら伸縮時に減衰力を発生するダンパDとを配在してなるとする。
【0056】
このように、引張ばねSを配在することで、可動側屋根2が言わば台車10に対して高速で横移動しようとするときに、これを抑制して遅速化させることが可能になると共に、ダンパDを配在することで、引張ばねSのばね力およびばね振動時の反発力に基づく可動側屋根2の振動を抑制することが可能になる。
【0057】
前記したところは、この発明の台車装置が開閉式に設定されたいわゆるシェル形の屋根において固定側屋根に対して可動側屋根を移動させる際に利用するものとして説明したが、その構成からすれば、その他の陸屋根や切妻屋根のように、いわゆる平坦な態様に形成された開閉式の屋根における固定側屋根に対して可動側屋根を移動させる際に利用するものとしてても良く、その場合の作用および効果において差異がないことはもちろんである。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、この発明にあっては、開閉式に設定された屋根において、固定側屋根に配設のレール上を可動側屋根に保持の台車を走行させる際に横風や地震などで可動側屋根がレールを横切る方向に移動することになるような場合には、台車が滑り支承構造の配在下に可動側屋根に保持されてなるとするから、台車と可動側屋根との間を横方向の移動については原則的に絶縁できることになる。
【0059】
その結果、台車において、下方の走行輪および規制輪に固定側屋根に配在のレールに対するいわゆる無理がかからず、したがって、レールに対して無理がかかることによる走行輪および規制輪における軋みや回動不能の事態が招来されなくなる。
【0060】
このとき、規制輪が一対のレールの間に臨在されてなるとすることで、この規制輪によって、走行輪のレールからの逸脱が阻止される。
【0061】
また、レール上を走行する走行輪を保持するフレームがその中央部にレールを横切る方向に延在される横軸を保持してなるとするから、フレームがこの横軸を回動中心にしてレールの延在方向にピッチングし得ることになる。
【0062】
そして、この横軸には、中子部材が回動可能およびスライド可能に介装されると共に、この中子部材には上記の滑り支承構造を構成するガイド部材が回動可能に連繋してなるとするから、上記のフレームが中子部材とガイド部材との連繋部を回動中心にしてレールを横切る方向にローリングし得ることになる。
【0063】
したがって、横風や地震などで可動側屋根がレールを横切る方向に移動して台車がいわゆる斜めになるような事態にも、台車が斜めにならずしてフレームの前後左右に保持された四つの走行輪が全てレール上を走行し得ることになり、走行輪のいわゆる浮き上がりが阻止されると共に、左右のレールに同調しない上下方向のうねりがある場合にも走行輪のいわゆる浮き上がりが阻止されることになって、台車のレールに沿っての安定した走行が実現可能になる。
【0064】
そして、この発明にあっては、滑り支承の配在で可動側屋根と台車との間の横移動を許容するように設定する一方で、台車側となる滑り支承構造を構成するガイド部材と可動側屋根との間に引張ばねとこれに並列するダンパを配在することで、可動側屋根の横移動を抑制気味にし、また、速やかに横移動を終了させることが可能になる。
【0065】
その結果、この発明によれば、開閉式に設定された屋根において、屋根の態様にかかわりなく、可動側屋根が有する台車の軌跡が固定側屋根が有するレールから逸脱などし得ずして、可動側屋根の固定側屋根に対する円滑な移動を実現し得ることになり、その汎用性の向上を期待するのに最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による台車装置の利用状態を一部切り欠いて示す側面図である。
【図2】図1中のY−Y線で示す正面側の縦断面図である。
【符号の説明】
1 開閉式の屋根を構成する固定側屋根
2 開閉式の屋根を構成する可動側屋根
3 レール
3a 巾木
4 支柱
10 台車
11 規制輪
11a 縦軸
12 走行輪
13 フレーム
13a 軸受
14 横軸
15 中子部材
15a ブッシュ
15b 枢支軸
20 滑り支承構造
21 ガイド部材
22 滑り部材

Claims (1)

  1. 固定側屋根に対して可動側屋根が移動することで開閉式に設定されてなる屋根にあって、可動側屋根に保持されて固定側屋根に配在のレール上を規制輪の配在下に走行する台車を有してなる台車装置において、レールが間に適宜の間隔を有して並列される一対に設定されてなる一方で、台車が上記の一対のレールを横切る方向への移動を可能にするように滑り支承構造の配在下に可動側屋根に保持されてなり、各レール上で前後となるように配在されてレール上を転動する四つの走行輪が平面視でほぼH形を呈するように形成されたフレームに保持されてなると共に、このフレームの平面視の中央部に上記のレールを横切る方向に延在されてこのフレームのレールの延在方向へのピッチングを許容する横軸が保持されてなり、この横軸に上端側が回動可能およびスライド可能に介装される縦軸状に形成の中子部材を有してなり、かつ、この中子部材の下端側に上記の滑り支承構造を構成し台車側に配在されるガイド部材の下端部を回動可能に連繋してなり、上記のフレームが上記の中子部材および上記の横軸を介して上記のレールを横切る方向へのローリングが許容されてなることを特徴とする台車装置
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