JP3700538B2 - 車両用自動変速機制御装置 - Google Patents
車両用自動変速機制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3700538B2 JP3700538B2 JP2000131259A JP2000131259A JP3700538B2 JP 3700538 B2 JP3700538 B2 JP 3700538B2 JP 2000131259 A JP2000131259 A JP 2000131259A JP 2000131259 A JP2000131259 A JP 2000131259A JP 3700538 B2 JP3700538 B2 JP 3700538B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- input shaft
- automatic transmission
- shift
- shaft torque
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される自動変速機を変速制御する車両用自動変速機制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関に搭載される自動変速機では、入力軸トルクを推定演算し、この入力軸トルクに応じて自動変速機による制御油圧指令に基づく油圧制御を実行し変速制御を行うものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動変速機の変速時において、入力軸トルクの算出が異常となり変速制御に対応する制御油圧が低くなったときには、自動変速機の摩擦係合要素を係合する係合力が不足することとなる。すると、摩擦係合要素がいつまでも係合されなくて、変速制御に要する時間が長くなり、結果的に、摩擦係合要素そのものが異常に発熱したりして炭化・焼損等による損傷が発生するという不具合があった。即ち、変速制御に必要な制御油圧は変速ショック低減のために入力軸トルクに応じて設定され、しかも、入力軸トルクを伝達するために必要な下限値が存在する。この下限値よりも制御油圧が低下すると、前述のように摩擦係合要素に損傷を与える可能性がある。
【0004】
そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、自動変速機の変速制御に必要な入力軸トルクの算出が異常となっても、その状況に適合する入力軸トルクが求められることで好適に変速制御を終了可能な車両用自動変速機制御装置の提供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の車両用自動変速機制御装置によれば、自動変速機における機関回転数センサからの機関回転数及び入力軸回転数センサからの入力軸回転数が正常で適切な入力軸トルクが算出されるときには、車両の運転状態に基づき第1のトルク演算手段による入力軸トルクと第2のトルク演算手段による入力軸トルクとが選択的に用いられ自動変速機への入力軸トルクが算出される。一方、自動変速機における機関回転数センサからの機関回転数及び入力軸回転数センサからの入力軸回転数のうち少なくとも一方が異常となり入力軸トルクが算出されないときには、トルク比が正確に算出できないため変速実行領域の最大値に固定されることで変速制御に必要な制御油圧の下限値を下回ることのないよう入力軸トルクが算出される。これにより、自動変速機側または内燃機関側のセンサ異常等となった際、自動変速機の摩擦係合要素を係合するときの係合力が変速制御に必要な制御油圧の下限値を下回ることがなくなり、変速制御における係合力の不足状態が起こることなく、所定時間内に変速終了が達成されることで自動変速機の摩擦係合要素の損傷が防止される。
【0006】
請求項2の車両用自動変速機制御装置では、第1のトルク演算手段が異常となり入力軸トルクの算出ができなくなったときには、第2のトルク演算手段で内燃機関1の機関出力トルクと流体伝動機構の特性における所定値に設定されたトルク比とによる入力軸トルクを用いて最終的に必要な入力軸トルクが求められる。これにより、自動変速機側のセンサ異常等となった際、自動変速機の摩擦係合要素を係合するときの係合力が補償されるため、変速制御が確実に終了される。
【0007】
請求項3の車両用自動変速機制御装置では、トルク比として変速制御で用いられる流体伝動機構の特性における領域中の最大値が設定される。これにより、自動変速機側のセンサ異常等となった際、自動変速機の摩擦係合要素を係合するときの係合力が補償されるため、変速制御が確実に終了される。
【0008】
請求項4の車両用自動変速機制御装置では、第2のトルク演算手段が異常となり入力軸トルクの算出ができなくなり、スロットル開度変化量が所定値未満と小さく急激なトルク変動がないと思われるときには、第1のトルク演算手段による演算結果としての入力軸トルクを用いて最終的に必要な入力軸トルクが算出され、スロットル開度変化量が所定値以上と大きく急激なトルク変動があると思われるときには、第1のトルク演算手段による演算結果としての入力軸トルクに所定の位相進み分を加えることで最終的に必要な入力軸トルクが算出される。これにより、内燃機関側のセンサ異常等となった際、自動変速機の摩擦係合要素を係合するときの係合力が補償されるため、変速制御を確実に終了させることができる。
【0009】
請求項5の車両用自動変速機制御装置では、第2のトルク演算手段が異常となり入力軸トルクの算出ができなくなったときには、第1のトルク演算手段による演算結果のみが用いられ、変速制御に必要な制御油圧の下限値を下回ることのないよう入力軸トルクが算出される。これにより、内燃機関側で機関出力トルクが算出できなくなった際、センサ自身に異常がなく自動変速機側のセンサ異常等が生じていなければ、自動変速機の摩擦係合要素を係合するときの係合力が変速制御に必要な制御油圧の下限値を下回ることがなくなり、変速制御における係合力の不足状態が起こることなく、所定時間内に変速終了が達成されることで自動変速機の摩擦係合要素の損傷が防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用自動変速機制御装置の全体構成を示す概略図である。
【0012】
図1において、車両に搭載され電子制御される内燃機関1は、自動変速機2、ディファレンシャルギヤ3を介して駆動輪4に接続されている。5は内燃機関制御用ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)であり、内燃機関制御用ECU5には内燃機関1の出力軸(クランクシャフト)1aの機関回転数Neを検出する機関回転数センサ6、車速Vを検出する車速センサ7、内燃機関1の図示しないスロットルバルブのスロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ8及び内燃機関1に導入される吸気量QAを検出する吸気量センサ9からの各センサ信号が入力されている。
【0013】
内燃機関制御用ECU5からは、これら入力情報に基づき決定された燃料噴射量、点火時期に基づく指令が内燃機関1に出力される。そして、図示しない燃料供給装置、火花点火装置が作動され、内燃機関1の回転に応じた燃料の供給及び燃焼が行われ、内燃機関1の駆動制御が実行される。
【0014】
自動変速機2は、トルクコンバータ10と変速歯車機構11とからなり、内燃機関1にて発生されるトルクは、内燃機関1の出力軸1a、トルクコンバータ10を経て変速歯車機構11の入力軸12に伝達される。この入力軸12に伝達されたトルクは、変速歯車機構11の選択された変速段に応じて増減され出力軸13、ディファレンシャルギヤ3を経て駆動輪4に伝達され、車両が走行される。なお、本実施例における自動変速機2の変速歯車機構11に内蔵された摩擦係合要素による変速段については、周知の構成であるため、その詳細な説明を省略する。
【0015】
14は自動変速機制御用ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)であり、自動変速機制御用ECU14には内燃機関1の出力軸1aの機関回転数Neを検出する機関回転数センサ6、車速V(変速歯車機構11の出力軸13の出力軸回転数)を検出する車速センサ7、スロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ8及び変速歯車機構11の入力軸12の入力軸回転数(トルクコンバータ10のタービン回転数)Ntを検出する入力軸回転数センサ18からの各センサ信号が入力されている。また、コントロールバルブ15には、自動変速機2の作動油としてのATF(Automatic Transmission Fluid)の温度であるATF油温値THATFを検出するATF油温センサ17が配設され、このATF油温センサ17からのATF油温値THATF信号が自動変速機制御用ECU14に入力されている。これら入力情報に基づき自動変速機制御用ECU14で決定された指令がコントロールバルブ15に出力される。このコントロールバルブ15から適宜、供給されるATFの油圧制御によって変速歯車機構11における各摩擦係合要素が作動され所望の変速が実現される。
【0016】
コントロールバルブ15には、自動変速機制御用ECU14の指令によって変速段毎に制御油圧を供給する経路を切換える2本の変速制御用ソレノイド15a,15b、制御油圧の大きさを制御するライン圧制御用ソレノイド16が配設されている。なお、本実施例では、2本の変速制御用ソレノイド15a,15bを用いる構成としたが、変速段数やコントロールバルブ15内部の構成に応じて、変速制御用ソレノイドの本数を増やしてもよい。また、変速中のATFの急速な充填、排出のためのタイミングを調節するソレノイドを追加してもよい。更に、ライン圧制御用ソレノイド16としては、制御油圧を可変自在な機構であればよく、デューティソレノイドやリニアソレノイド等を用いることができる。
【0017】
なお、内燃機関制御用ECU5及び自動変速機制御用ECU14は、周知の各種演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU、制御プログラムを格納したROM、各種データを格納するRAM、B/U(バックアップ)RAM、入出力回路及びそれらを接続するバスライン等からなる論理演算回路として構成されている。また、内燃機関制御用ECU5と自動変速機制御用ECU14とは通信ライン19で結ばれ、制御情報や指令を双方向に通信できるようになっている。この通信ライン19は、LAN(Local Area Network)のような多重通信機構を用いてもよく、また、通信毎に必要なポートを接続する配線であってもよい。
【0018】
次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用自動変速機制御装置で使用されている自動変速機制御用ECU14における信号処理を含む油圧制御の処理手順を示す図2、図3、図4、図5及び図9のフローチャートに基づいて説明する。なお、図2は全体の処理手順を示すルーチンで約10〔ms〕毎、図3は入力信号処理手順を示すルーチンで約10〔ms〕毎、図4及び図5は入力軸トルク推定値演算処理手順を示すルーチンで約10〔ms〕毎、図9は変速時油圧制御処理手順を示すルーチンで約10〔ms〕毎に自動変速機制御用ECU14にてそれぞれ繰返し実行される。
【0019】
まず、自動変速機制御用ECU14による信号処理を含む油圧制御の全体の処理手順について図2に基づいて説明する。
【0020】
図2において、ステップS101にて、後述の入力信号処理が実行されたのちステップS102に移行する。ステップS102では、変速禁止フラグが「1」であるかが判定される。この変速禁止フラグは通信が異常、かつ機関回転数Neが異常値、かつ入力軸回転数Ntが異常値のとき「1」にセットされる。ステップS102の判定条件が成立、即ち、変速禁止フラグが「1」で変速禁止されているときにはステップS103に移行し、クラッチ油圧を最高圧にして変速段が保持される。
【0021】
一方、ステップS102の判定条件が成立せず、即ち、変速禁止フラグが「0」で変速禁止されていないときにはステップS104に移行し、変速中であるかが判定される。ステップS104の判定条件が成立し、即ち、自動変速機2が変速中であるときにはステップS105に移行し、後述の変速時油圧制御処理が実行される。一方、ステップS104の判定条件が成立せず、即ち、自動変速機2が変速中でないときにはステップS106に移行し、定常時油圧制御処理が実行される。そして、ステップS103またはステップS105またはステップS106による処理ののちステップS107に移行し、制御出力信号処理が実行され本ルーチンを終了する。
【0022】
次に、入力信号処理手順について図3に基づいて説明する。
【0023】
図3において、ステップS201では、回転センサ信号処理として各種回転センサ信号に対する回転数算出処理が実行される。この回転センサとしては、変速歯車機構11の入力軸回転数Ntを検出する入力軸回転数センサ18や車速Vを検出する車速センサ7等がある。次にステップS202に移行して、アナログ信号処理としてアナログ信号に対するA/D変換処理が実行される。このアナログ信号としては、スロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ8、内燃機関1に導入される吸気量QAを検出する吸気量センサ9やATF油温値THATFを検出するATF油温センサ17等がある。次にステップS203に移行して、回転センサ信号及びアナログ信号以外のディジタル信号に対するディジタル信号処理が実行される。次にステップS204に移行して、E/G(内燃機関)通信信号処理が実行される。つまり、内燃機関1の出力軸1aに配設されている機関回転数センサ6からの機関回転数Ne等に基づき内燃機関制御用ECU5にて算出されるトルクコンバータ10に対する入力軸トルクとしての内燃機関1からの出力トルクである機関出力(E/G)トルクEngTrq の推定値が、通信ライン19を介して入力される。そして、ステップS205に移行し、後述の入力軸トルク推定値演算処理が実行され、本ルーチンを終了する。
【0024】
次に、入力軸トルク推定値演算処理手順について図4及び図5に基づいて説明する。
【0025】
図4において、ステップS301では、通信が正常であるかが判定される。ステップS301の判定条件が成立、即ち、所定のエラーチェックコードが正常と判定されたときには通信が正常であり、内燃機関制御用ECU5から通信ライン19を介して入力された機関出力トルクEngTrq 値が正常値であるとしてステップS302に移行し、機関回転数Ne及び入力軸回転数Ntが正常値であるかが判定される。ステップS302の判定条件が成立、即ち、機関出力トルクEngTrq 値、機関回転数Ne及び入力軸回転数Ntが正常値(回転センサパルスが所定時間内に入力されている時)であるときにはステップS303に移行する。ステップS303では、機関出力トルクEngTrq の変化に応じて最終的に必要な今回の入力軸トルク推定値Zの算出処理が実行される。
【0026】
以下、図5に基づき上述の図4のステップS303における今回の入力軸トルク推定値Zの算出処理を説明する。
【0027】
図5において、まず、ステップS401にて、機関出力トルクEngTrq の単位時間当たりの機関出力トルク変化量ΔEngTrq が所定値以上であるかが判定される。ステップS401の判定条件が成立、即ち、機関出力トルク変化量ΔEngTrq が所定値以上と大きく機関出力トルクEngTrq の急変時であるときにはステップS402に移行し、機関出力トルク急変フラグ(EngTrq 急変フラグ)が「1」にセットされる。ステップS402による処理ののち、またはステップS401の判定条件が成立せず、即ち、機関出力トルク変化量ΔEngTrq が所定値未満と小さく機関出力トルクEngTrq の急変時でないときにはステップS403に移行する。ステップS403では、EngTrq 急変フラグ=1、かつ機関出力トルク変化量ΔEngTrq が所定値未満の状態にて所定時間が経過しているかが判定される。ステップS403の判定条件が成立、即ち、機関出力トルクEngTrq が急変したのち安定状態が所定時間継続されているときにはステップS404に移行し、EngTrq 急変フラグが「0」にセットされる。ステップS404による処理ののち、またはステップS403の判定条件が成立しないときにはステップS405に移行し、EngTrq 急変フラグ=1であるかが判定される。ステップS405の判定条件が成立、即ち、EngTrq 急変フラグが「1」にセットされ、機関出力トルクEngTrq の急変時であるときにはステップS406に移行し、以下のように算出される入力軸トルク推定値X及び入力軸トルク推定値Yを用い最終的に必要な今回の入力軸トルク推定値Zが算出され、本ルーチンを終了する。
【0028】
まず、トルクコンバータ10のトルク比tr(e)、容量係数C(e)が次式(1)にて、図6(a)及び図6(b)に示す特性図でそれぞれ算出される。なお、eは速度比(=Nt/Ne)であり、ATF油温センサ17の異常時にはATF油温THATFは所定値に固定される。
【0029】
[数1]
tr(e)=f1 (Ne,Nt,THATF)
C(e)=f2 (Ne,Nt,THATF) ・・・(1)
【0030】
図6(a)に示すように、トルク比tr(e)はATF油温が高いほど大きな値として算出され、図6(b)に示すように、容量係数C(e)はATF油温が高いほど小さな値として算出される。
【0031】
次に、E/G(内燃機関)からの機関出力トルクEngTrq に基づく入力軸トルク推定値X、トルクコンバータ10の特性に基づく入力軸トルク推定値Yが次式(2)にてそれぞれ算出される。
【0032】
[数2]
X=tr(e)・EngTrq
Y=tr(e)・C(e)・Ne2 ・・・(2)
【0033】
そして、入力軸トルク推定値Zは次式(3)にて算出される。ここで、X0 は機関出力トルクEngTrq が急変する直前の機関出力トルクEngTrq に基づく入力軸トルク推定値、Y0 は機関出力トルクが急変する直前のトルクコンバータ10の特性に基づく入力軸トルク推定値である。
【0034】
[数3]
Z=Y0 +(X−X0 ) ・・・(3)
【0035】
一方、ステップS405の判定条件が成立していないときにはステップS407に移行し、以下のように最終的に必要な今回の入力軸トルク推定値Zが算出されると共に、今回算出された機関出力トルクEngTrq に基づく入力軸トルク推定値XをX0 、トルクコンバータ10の特性に基づく入力軸トルク推定値YをY0 とし、本ルーチンを終了する。
【0036】
まず、上式(2)によりトルクコンバータ10の特性に基づく入力軸トルク推定値Yが算出され、この入力軸トルク推定値Yが最終的に必要な今回の入力軸トルク推定値Zとされる。
【0037】
一方、ステップS302の判定条件が成立せず、即ち、自動変速機制御用ECU14側に入力されている機関回転数Ne、入力軸回転数Ntが異常値であるときにはトルク比tr(e)が正確に算出できず、分からないためステップS304に移行し、トルク比tr(e)が変速実行領域の最大値tr(e)max (=1.5)をセットする。このとき、通信が正常であることから、内燃機関制御用ECU5によって機関回転数センサ6からの機関回転数Neに基づき算出された機関出力トルクE ngTrq が通信ライン19を介して自動変速機制御用ECU14側に入力される。このようにして得られた機関出力トルクE ngTrq とトルク比tr(e) max とが上式(2)に代入され、入力軸トルク推定値Xが算出される。この入力軸トルク推定値Xが、機関出力トルクE ngTrq の変化に応じて最終的に必要な今回の入力軸トルク推定値ZをZ=Xとして代入し、次式(4)にて算出されたのち、本ルーチンを終了する。
【0038】
[数4]
Z=tr(e)max ・EngTrq ・・・(4)
【0039】
ここで、ステップS301の判定条件が成立せず、即ち、エラーチェックコードが正常と判定されないときには通信が異常であるとしてステップS305に移行し、機関回転数Ne及び入力軸回転数Ntが正常値であるかが判定される。ステップS305の判定条件が成立せず、即ち、通信が異常で内燃機関制御用ECU5からの機関出力トルクEngTrq 値が得られず、かつ、機関回転数Ne、入力軸回転数Ntも異常値であるときにはステップS306に移行し、前回の入力軸トルク推定値Zが今回の入力軸トルク推定値Zに保持される。次にステップS307に移行して、変速禁止フラグが「1」にセットされたのち、本ルーチンを終了する。
【0040】
また、ステップS305の判定条件が成立、即ち、通信は異常であるが機関回転数Ne及び入力軸回転数Ntが正常値であるときにはステップS308に移行し、スロットル開度TVOの単位時間当たりのスロットル開度変化量ΔTVOが所定値以上であるかが判定される。ステップS308の判定条件が成立、即ち、スロットル開度変化量ΔTVOが所定値以上と大きくスロットル開度急変時であるときにはステップS309に移行し、TVO補正モードフラグが「1」にセットされる。ステップS309による処理ののち、またはステップS308の判定条件が成立せず、即ち、スロットル開度変化量ΔTVOが所定値未満と小さくスロットル開度定常時であるときにはステップS310に移行する。
【0041】
ステップS310では、TVO補正モードフラグ=1、かつスロットル開度変化量ΔTVOが所定値未満の状態にて所定時間が経過しているかが判定される。ステップS310の判定条件が成立、即ち、スロットル開度TVOが急変したのち安定状態が所定時間継続されているときにはステップS311に移行し、TVO補正モードフラグが「0」にセットされる。ステップS311による処理ののち、またはステップS310の判定条件が成立しないときにはステップS312に移行し、TVO補正モードフラグ=1であるかが判定される。ステップS312の判定条件が成立、即ち、TVO補正モードフラグが「1」にセットされスロットル開度急変時であるときにはステップS313に移行し、スロットル開度TVOから次式(5)にて入力軸トルク変化量ΔTRQが算出される。ここで、Kは比例係数(所定値)、TVO0 はTVO補正モードが「1」になる直前のTVOである。
【0042】
[数5]
ΔTRQ=K・(TVO−TVO0 ) ・・・(5)
【0043】
そして、入力軸トルク推定値Yと入力軸トルク変化量ΔTRQとから最終的に必要な今回の入力軸トルク推定値Z(=Y0 +ΔTRQ)が算出されたのち、本ルーチンを終了する。一方、ステップS312の判定条件が成立せず、TVO補正モードフラグが「0」にセットされスロットル開度定常時であるときにはステップS314に移行し、入力軸トルク推定値Yが今回の入力軸トルク推定値Zとされ、入力軸トルク推定値YがY0 、スロットル開度TVOがTVO0 とされたのち、本ルーチンを終了する。
【0044】
次に、図7及び図8のタイムチャートを参照し、上述の図5のステップS406、ステップS407及び上述の図4のステップS313、ステップS314で算出される入力軸トルク推定値Zについて説明する。
【0045】
まず、図7に従って、図5のステップS406、ステップS407で算出される入力軸トルク推定値Zについて説明する。図7において、機関出力トルクEngTrqが急変していない期間(EngTrq急変フラグが「0」である時刻t0 以前及び時刻t1 以降)、入力軸トルクはトルクコンバータ10の特性に基づく入力軸トルク推定値Yと一致する。そこで、図5のステップS407では、入力軸トルク推定値Yが最終的に必要な今回の入力軸トルク推定値として算出されている。
【0046】
一方、機関出力トルクEngTrqが急変している期間(EngTrq急変フラグが「1」である時刻t0 から時刻t1 まで)は、トルクコンバータ10の特性に基づく入力軸トルク推定値Yが実際の入力軸トルクに対して応答遅れが生じる。このため、この期間中は図7に示すように、機関出力トルクEngTrqの急変直前の入力軸トルク推定値(つまり、入力軸トルクY0 )と、機関出力トルクEngTrqに基づく入力軸トルク推定値Xの単位時間当たりの変化量ΔX(=X−X0 )から算出された機関出力トルクEngTrqが急変中の入力軸トルク変化分とに基づき最終的に必要な今回の入力軸トルク推定値Z{=Y0 +(X−X0 )}が算出されている。
【0047】
また、図4のステップS313及びステップS314で算出される今回の入力軸トルク推定値Zについても同様の手法で算出される。つまり、図8に示すように、機関出力トルクEngTrqが急変していない期間(EngTrq急変フラグが「0」である時刻t0 以前及び時刻t1 以降)、入力軸トルクはトルクコンバータ10の特性に基づく入力軸トルク推定値Yと一致するので、図4のステップS314では、入力軸トルク推定値Yが最終的に必要な今回の入力軸トルク推定値Zとして算出されている。
【0048】
一方、機関出力トルクEngTrqが急変している期間(EngTrq急変フラグが「1」である時刻t0 から時刻t1 まで)は、トルクコンバータ10の特性に基づく入力軸トルク推定値Yが実際の入力軸トルクに対して応答遅れが生じる。このため、この期間中は図8に示すように、機関出力トルクEngTrqの急変直前の入力軸トルク推定値(つまり、入力軸トルクY0 )と、スロットル開度TVOから算出された入力軸トルク変化量ΔTRQとに基づき最終的に必要な今回の入力軸トルク推定値Z(=Y0 +ΔTRQ)が算出されている。
【0049】
次に、変速時油圧制御処理手順について図9に基づき、図10、図11及び図12を参照して説明する。ここで、図10は入力軸回転数Nt〔rpm〕、機関出力トルクEngTrq〔Nm〕、出力軸トルク〔Nm〕、入力軸トルク推定値Zに対応する必要クラッチ伝達トルク容量及び制御油圧〔kPa〕の各種制御量の遷移状態を示すタイムチャートである。また、図11は必要クラッチ伝達トルク容量と入力軸トルク〔Nm〕との関係を示す特性図であり、必要クラッチ伝達トルク容量は入力軸トルクの増加に応じて増加する特性を有する。そして、図12は必要クラッチ伝達トルク容量と制御油圧(クラッチ制御油圧)〔kPa〕との関係を示す特性図であり、制御油圧は必要クラッチ伝達トルク容量の増加に応じて増加する特性を有する。
【0050】
図9において、ステップS501では、上述の図4及び図5のルーチンで得られた今回の入力軸トルク推定値Zが読込まれる。次にステップS502に移行して、入力軸トルク推定値Zに対応する今回の必要クラッチ伝達トルク容量が、図11に示す特性図に基づき算出される。なお、この必要クラッチ伝達トルク容量は、機関出力トルクEngTrqに基づく入力軸トルク推定値Zの大小によって図10に実線と破線とで示す所定範囲内で変動する。次にステップS503に移行して、必要クラッチ伝達トルク容量に対する今回の制御油圧が、図12に示す特性図に基づき算出されたのち、本ルーチンを終了する。このようにして、変速時の入力軸回転数Nt及び機関出力トルクEngTrqの遷移状態に対応する入力軸トルク推定値Zが、異常時であっても実際の入力軸トルクを下回らないように設定されるため、変速制御に必要な制御油圧の下限値を下回らないよう設定されることとなる。
【0051】
このように、本実施例の車両用自動変速機制御装置は、内燃機関1の出力軸1aに接続される流体伝動機構としてのトルクコンバータ10と変速歯車機構11とからなる自動変速機2と、トルクコンバータ10の入力軸回転数である内燃機関1の機関回転数Neを検出する機関回転数センサ6と、トルクコンバータ10の出力軸回転数である変速歯車機構11の入力軸回転数Ntを検出する入力軸回転数センサ18と、トルクコンバータ10の特性としてのトルク比tr(e)、容量係数C(e)を予め記憶する自動変速機制御用ECU14にて達成される特性記憶手段と、トルクコンバータ10の特性におけるトルク比tr(e)、容量係数C(e)及び内燃機関1の機関回転数Neに基づき自動変速機2への入力軸トルク推定値Yを算出する自動変速機制御用ECU14にて達成される第1のトルク演算手段と、内燃機関1の運転状態に応じた機関出力トルクEngTrq値と前記流体伝動機構の特性におけるトルク比tr(e)とから自動変速機2への入力軸トルク推定値Xを算出する自動変速機制御用ECU14にて達成される第2のトルク演算手段と、車両の運転状態に基づき前記第1のトルク演算手段による入力軸トルク推定値Yと前記第2のトルク演算手段による入力軸トルク推定値Xとを選択的に用い自動変速機2への入力軸トルク推定値Zを算出する自動変速機制御用ECU14にて達成される変速トルク演算手段とを具備し、前記変速トルク演算手段は前記第1のトルク演算手段または前記第2のトルク演算手段のうち何れか一方が異常となったときには、他方にて変速制御に必要な制御油圧の下限値を下回らないよう自動変速機2への入力軸トルク推定値Zを算出するものである。
【0052】
つまり、自動変速機2における機関回転数Ne及び入力軸回転数Ntが正常で適切な入力軸トルクが算出されるときには、車両の運転状態に基づきトルクコンバータ10の特性に基づき算出される入力軸トルク推定値Yと内燃機関1の運転状態に応じて算出される入力軸トルク推定値Xとが選択的に用いられ自動変速機2への最終的に必要な入力軸トルク推定値Zが算出される。一方、自動変速機2における機関回転数Neまたは入力軸回転数Ntのうち少なくとも一方が異常となり入力軸トルクが算出されないときには、トルク比tr(e)を変速実行領域の最大値に固定することで変速制御に必要な制御油圧の下限値を下回ることのないよう最終的に必要な入力軸トルク推定値Zが算出される。これにより、自動変速機側または内燃機関側のセンサ異常等となった際、自動変速機2の摩擦係合要素を係合するときの係合力が変速制御に必要な制御油圧が確保されるため、変速制御における係合力の不足状態が起こることなく、所定時間内に変速終了が達成されることで自動変速機2の摩擦係合要素の損傷を防止することができる。
【0053】
また、本実施例の車両用自動変速機制御装置の自動変速機制御用ECU14にて達成される変速トルク演算手段は、前記第1のトルク演算手段が異常となったときには、前記流体伝動機構の特性におけるトルク比tr(e)を所定値に設定すると共に、その所定値に基づき前記第2のトルク演算手段によって自動変速機2への入力軸トルク推定値Zを算出するものである。そして、本実施例の車両用自動変速機制御装置は、所定値を自動変速機2の変速制御で用いるトルク比tr(e)の領域中の最大値に設定するものである。
【0054】
つまり、第1のトルク演算手段が異常となり入力軸トルク推定値Yの算出ができなくなったときには、第2のトルク演算手段で内燃機関1の機関出力トルクEngTrqとトルクコンバータ10の特性における所定値に設定されたトルク比tr(e)とによる入力軸トルク推定値Xを用いて最終的に必要な入力軸トルク推定値Zが求められる。このとき、トルク比tr(e)は変速制御で用いられるトルクコンバータ10の特性における領域中の最大値が設定される。これにより、自動変速機側のセンサ異常等となった際、自動変速機2の摩擦係合要素を係合するときの係合力が補償されるため、変速制御を確実に終了させることができる。
【0055】
更に、本実施例の車両用自動変速機制御装置は、内燃機関1への吸入空気量を設定するスロットル開度センサ8で検出されるスロットルバルブ(図示略)のスロットル開度TVOの単位時間当たりの変化量であるスロットル開度変化量ΔTVOを算出する自動変速機制御用ECU14にて達成されるスロットル開度変化量演算手段を具備し、自動変速機制御用ECU14にて達成される変速トルク演算手段は前記第2のトルク演算手段が異常となり、かつ、スロットル開度変化量ΔTVOが所定値未満であるときには、前記第1のトルク演算手段による演算結果を用い、また、スロットル開度変化量ΔTVOが所定値以上であるときには、前記第1のトルク演算手段による演算結果に所定の位相進み分を加えた演算結果を用い、自動変速機2への入力軸トルク推定値Zを算出するものである。
【0056】
つまり、第2のトルク演算手段が異常となり入力軸トルク推定値Xの算出ができなくなり、スロットル開度変化量ΔTVOが所定値未満と小さく急激なトルク変動がないと思われるときには、第1のトルク演算手段による演算結果としての入力軸トルク推定値Yを用いて最終的に必要な入力軸トルク推定値Zが算出され、スロットル開度変化量ΔTVOが所定値以上と大きく急激なトルク変動があると思われるときには、第1のトルク演算手段による演算結果としての入力軸トルク推定値Yに所定の位相進み分ΔTRQを加えることで最終的に必要な入力軸トルク推定値Zが算出される。これにより、内燃機関側のセンサ異常等となった際、自動変速機2の摩擦係合要素を係合するときの係合力が補償されるため、変速制御を確実に終了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用自動変速機制御装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用自動変速機制御装置で使用されている自動変速機制御用ECUにおける信号処理を含む油圧制御の全体の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用自動変速機制御装置で使用されている自動変速機制御用ECUにおける入力信号処理手順を示すフローチャートである。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用自動変速機制御装置で使用されている自動変速機制御用ECUにおける入力軸トルク推定値演算処理手順を示すフローチャートである。
【図5】 図5は図4のステップS303における今回の入力軸トルク推定値の算出処理手順を示すフローチャートである。
【図6】 図6は図4及び図5の処理で用いられているトルクコンバータのトルク比、容量係数をATF油温をパラメータとして算出する特性図である。
【図7】 図7は図4及び図5の処理に対応する機関出力トルクが正常時における各種制御量の遷移状態を示すタイムチャートである。
【図8】 図8は図4及び図5の処理に対応する機関出力トルクが異常時における各種制御量の遷移状態を示すタイムチャートである。
【図9】 図9は本発明の実施の形態の一実施例にかかる車両用自動変速機制御装置で使用されている自動変速機制御用ECUにおける変速時油圧制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】 図10は図9の処理に対応する各種制御量の遷移状態を示すタイムチャートである。
【図11】 図11は図9の処理で用いられている必要クラッチ伝達トルク容量と入力軸トルクとの関係を示す特性図である。
【図12】 図12は図9の処理で用いられている必要クラッチ伝達トルク容量と制御油圧との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 内燃機関
1a 出力軸
2 自動変速機
8 スロットル開度センサ
10 トルクコンバータ(流体伝動機構)
11 変速歯車機構
14 自動変速機制御用ECU(電子制御ユニット)
Claims (5)
- 内燃機関の出力軸に接続される流体伝動機構と変速歯車機構とからなる自動変速機と、
前記流体伝動機構の入力軸回転数である前記内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数センサと、
前記流体伝動機構の出力軸回転数である前記変速歯車機構の入力軸回転数を検出する入力軸回転数センサと、
前記流体伝動機構の特性を予め記憶する特性記憶手段と、
前記流体伝動機構の特性に基づき前記自動変速機への入力軸トルクを算出する第1のトルク演算手段と、
前記内燃機関の運転状態に応じた機関出力トルクと前記流体伝動機構の特性におけるトルク比とから前記自動変速機への入力軸トルクを算出する第2のトルク演算手段と、
車両の運転状態に基づき前記第1のトルク演算手段による入力軸トルクと前記第2のトルク演算手段による入力軸トルクとを選択的に用い前記自動変速機への入力軸トルクを算出する変速トルク演算手段とを具備し、
前記変速トルク演算手段は、前記第1のトルク演算手段または前記第2のトルク演算手段のうち何れか一方が異常となったときには、他方にて変速制御に必要な制御油圧の下限値を下回らないよう前記自動変速機への入力軸トルクを算出することを特徴とする車両用自動変速機制御装置。 - 前記変速トルク演算手段は、前記第1のトルク演算手段が異常となったときには、前記流体伝動機構の特性におけるトルク比を所定値に設定すると共に、前記所定値に基づき前記第2のトルク演算手段によって前記自動変速機への入力軸トルクを算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機制御装置。
- 前記所定値は、前記自動変速機の変速制御で用いる前記トルク比の領域中の最大値に設定することを特徴とする請求項2に記載の車両用自動変速機制御装置。
- 更に、前記内燃機関への吸入空気量を設定するスロットルバルブのスロットル開度の単位時間当たりの変化量であるスロットル開度変化量を算出するスロットル開度変化量演算手段を具備し、
前記変速トルク演算手段は、前記第2のトルク演算手段が異常となり、かつ、前記スロットル開度変化量が所定値未満であるときには、前記第1のトルク演算手段による演算結果を用い、また、前記スロットル開度変化量が所定値以上であるときには、前記第1のトルク演算手段による演算結果に所定の位相進み分を加えた演算結果を用い、前記自動変速機への入力軸トルクを算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機制御装置。 - 前記変速トルク演算手段は、前記第2のトルク演算手段が異常となったときには、前記第1のトルク演算手段のみを用いて変速制御に必要な制御油圧の下限値を下回らないよう前記自動変速機への入力軸トルクを算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131259A JP3700538B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 車両用自動変速機制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131259A JP3700538B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 車両用自動変速機制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001311467A JP2001311467A (ja) | 2001-11-09 |
JP3700538B2 true JP3700538B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=18640183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000131259A Expired - Fee Related JP3700538B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 車両用自動変速機制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3700538B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4929929B2 (ja) * | 2006-08-31 | 2012-05-09 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の制御装置、制御方法、その制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体 |
JP5379049B2 (ja) * | 2010-03-10 | 2013-12-25 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の制御装置 |
-
2000
- 2000-04-28 JP JP2000131259A patent/JP3700538B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001311467A (ja) | 2001-11-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0636817B1 (en) | Failure detecting system and method for automatic transmission | |
US6790160B2 (en) | Control device and control method for a vehicular automatic transmission | |
EP2132462B1 (en) | Vehicular control apparatus and vehicular control method | |
US20060149433A1 (en) | Failure diagnosing device and method for vehicular control apparatus | |
US6761664B2 (en) | Shift control device and shift control method for vehicular automatic transmission | |
US4807497A (en) | System for integrally controlling automatic transmission and engine | |
KR101017553B1 (ko) | 자동 변속기의 제어 장치 및 제어 방법, 그 제어 방법을 실행하기 위해 컴퓨터를 지시하는 프로그램 및 프로그램이 기록되는 저장 매체 | |
JP2008128373A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP4743289B2 (ja) | 車両用駆動装置の制御装置 | |
US6735509B2 (en) | Apparatus for controlling vehicle drive system including drive power source and automatic transmission | |
JP3700538B2 (ja) | 車両用自動変速機制御装置 | |
JPS61119433A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
US6929581B2 (en) | Downshifting time torque-down control device and method | |
JPH08145162A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
US20090204285A1 (en) | Diagnostic apparatus and diagnostic method for belt squeezing force adjusting mechanism | |
KR100308999B1 (ko) | 자동변속기의총합제어방법 | |
JP3240246B2 (ja) | 車両用油圧作動式変速機の油圧制御装置 | |
JP3446494B2 (ja) | 変速制御装置及び変速制御方法 | |
JPH0694121A (ja) | 流体継手の締結力制御装置 | |
JPS62152927A (ja) | 自動変速機及びエンジンの一体制御装置 | |
JP4946999B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
KR100331624B1 (ko) | 자동변속기 차량의 엔진 스톨 방지방법 | |
JPH05187538A (ja) | 自動変速機のライン圧制御装置 | |
JP2009144800A (ja) | 自動変速機の異常判定装置および異常判定方法 | |
JPH0751981B2 (ja) | パワートレーンの変速ショック軽減用総合制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050621 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050704 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |