JP3700534B2 - 温度制御装置 - Google Patents

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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は温度制御装置に係り、例えば、半導体ウエハー等を加熱吸熱する装置に使用して好適する温度制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球温暖化を抑える観点から、フロンガスの代替的加熱吸熱手段としてベルチェ素子が注目されている。
このペルチェ素子で温度制御する温度制御装置としては、例えば図9に示すような構成が提案されている。
【0003】
すなわち、ペルチェ素子1の近傍に温度測定用のセンサ3を配置して入力部5に接続し、この入力部5ではその測定温度に対応した測定値PVとしての電気信号をコントローラ7へ出力し、このコントローラ7では設定値SVとその測定値とを比較してその偏差を小さくするような制御出力に基づいたPWM信号をドライバ部9へ出力し、このドライバ部9ではそのPWM信号に応じた切換信号を形成してHブリッジ回路11へ出力する構成を有していた。
【0004】
このHブリッジ回路11は、PチャネルおよびNチャネルMOS・FETトランジスタTR1とTR2、PチャネルおよびNチャネルMOS・FETトランジスタTR3とTR4を1対ずつ直列接続し、MOS・FETトランジスタTR1とTR2の接続点とTR3とTR4の接続点との間にペルチェ素子1を接続し、ドライバ部9からの切換信号によってMOS・FETトランジスタTR1とTR4を同時にオン/オフ動作させる時には、MOS・FETトランジスタTR3とTR2を同時にオフ/オン動作させるようになっている。
【0005】
このような温度制御装置では、コントローラ7がペルチェ素子1による温度測定値PVと設定値SVを比較し、対象物に対する温度設定値SVが対象物の周囲温度より低く、かつ例えば温度測定値PVが設定値SVを越えて高ければ、その偏差を小さくするような制御出力に基づいたPWM信号をドライバ部9へ出力し、ドライバ部9がそのPWM信号に基づき、H型ブリッジ回路11のMOS・FETトランジスタTR1とTR4をオン動作させる一方、MOS・FETトランジスタTR3とTR2をオフ動作させ、ペルチェ素子1にMOS・FETトランジスタTR1側からTR4側へ駆動電流を流してこれを吸熱動作させることができる。
【0006】
他方、例えば対象物に対する温度設定値SVが対象物の周囲温度より低く、かつ温度測定値PVが設定値SVより低ければ、コントローラ7がその偏差を小さくするような制御出力に基づいたPWM信号をドライバ部9へ出力し、ドライバ部9によってH型ブリッジ回路11のMOS・FETトランジスタTR3とTR2をオン動作させる一方、MOS・FETトランジスタTR1とTR4をオフ動作させ、ペルチェ素子1にMOS・FETトランジスタTR3側からTR2側へ駆動電流を流してこれを発熱動作させることができる。
【0007】
従って、温度測定値PVと設定値SVの偏差が小さくなるような制御出力に基づくPWM信号を出力可能にコントローラ7を構成すれば、ペルチェ素子1をある一定温度に制御可能となる。
【0008】
しかも、この温度制御装置では、ペルチェ素子1へ流す駆動電流を切換えるスイッチ素子として、抵抗性のオン導通損失を示すMOS・FETトランジスタTR1〜TR4を用いるから、スイッチ素子としてパイポーラトランジスタを用いる構成に比べ、スイッチ素子のオン導通損失が大幅に小さくなる利点がある。
【0009】
ところで、図9において、PチャネルおよびNチャネルMOS・FETトランジスタTR1〜TR4を使用してHブリッジ回路11を形成する理由は、次の通りである。
【0010】
すなわち、全てNチャネルMOS・FETトランジスタを使用した場合、各ゲートには共通接地電位からのゲート電位を印加する必要があるが、ペルチェ素子1より低電位側(ロースイッチ側)に位置するMOS・FETトランジスタTR2、TR4のゲート電位は低くてあまり問題にならない反面、ペルチェ素子1より電源+Vcに近く高電位側(ハイスイッチ側)に位置するMOS・FETトランジスタTR1、TR3のゲート電位は高くする必要がある。
【0011】
この状態で、ペルチェ素子1の両端電圧や電源+Vc自体の電位が変動した場合、MOS・FETトランジスタTR1、TR3のゲート電位が影響を受け易くなり、安定した動作を確保する観点から、電源側+Vcとの間で小さい電位差のゲート電圧で動作させることの可能なPチャネルMOS・FETトランジスタTR1、TR3をハイスイッチ側に使う必要があった。
【0012】
逆に、全てPチャネルMOS・FETトランジスタを用いる場合も、MOS・FETトランジスタTR2、TR4について同様のことが言える。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した温度制御装置は、MOS・FETトランジスタTR1〜TR4でHブリッジ回路11を形成しているから、パイポーラトランジスタをスイッチ素子として用いる構成に比べてオン導通損失が小さい利点があるものの、PチャネルおよびNチャネルMOS・FETトランジスタTR1〜TR4を混在してHブリッジ回路11を形成するから、オン導通時におけるHブリッジ回路11の損失が無視できない。
【0014】
例えば図10に示すように、10Vの電源Vdに対してオン抵抗RonのMOS・FETトランジスタおよび抵抗Rpのペルチェ素子が直列接続される構成を考えた場合、ペルチェ素子には数A〜数十Aの電流を流すのが一般的であるし、PチャネルMOS・FETトランジスタのオン抵抗Ronが0.2Ω程度で、NチャネルMOS・FETトランジスタのオン抵抗Ronが0.02Ω程度であるから、PチャネルMOS・FETトランジスタのオン導体損失は5W程度に、NチャネルMOS・FETトランジスタのオン導体損失は0.5W程度となる。
【0015】
このように、上述した図9に示す温度制御装置では、Hブリッジ回路11を形成するPチャネルMOS・FETトランジスタTR1、TR3によるオン導体損失を無視できず、改良が望まれている。
【0016】
ところで、温度制御装置にあっては、スイッチ素子としてMOS・FETトランジスタTR1〜TR4とこの前段の回路構成との間で電気的な絶縁を確保し、MOS・FETトランジスタTR1〜TR4と前段の回路構成とで異なる電源電圧で動作可能に構成して設計の自由度を向上させる観点から、図11に示すようにパルストランスを用いる構成が検討されている。
【0017】
すなわち、この構成は、パルストランスtの一次側から二次側へ上述したPWM信号を伝送させ、この伝送されたPWM信号をダイオードdで整流するとともに、MOS・FETトランジスタTRのゲート回路に接続した抵抗Rと、ゲートGとソースS間に形成される入力容量Cinとによってその整流信号を平滑し、平滑された切換信号によってMOS・FETトランジスタTRを切換えるものであり、パルストランスtの一次側と二次側間、換言すれば前段の回路構成とMOS・FETトランジスタTR間の絶縁を図るとともに、ゲート回路の電源を不要にして回路構成を簡略化したものである。符号Zは負荷である。
【0018】
しかしながら、この図11に示す構成を用いて図9のような温度制御装置を形成する場合、PWM信号をそのままパルストランスtを介して伝送することが困難であるから、回路構成の簡略化とPWM信号の正確な伝送の双方を達成するには特別の工夫が必要である。
【0019】
本発明はそのような従来の課題を解決するためになされたもので、ペルチェ素子に流す駆動電流を切換えるHブリッジ回路におけるオン導通時の損失が少なく、そのHブリッジ回路と前段回路間の絶縁を図ることが可能で、設計の自由度が大きく回路構成の簡単な温度制御装置の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
そのような課題を解決するために本発明の温度制御装置は、ペルチェ素子の動作に係る温度の検出結果に基づく2値コントロール信号を出力するコントローラと、短い期間でオン又はオフを繰返すパルス信号を出力する発振部と、それら2値コントロール信号とパルス信号を合成して得られた合成信号を一次側から二次側へ伝送するトランス部と、このトランス部の二次側出力を整流して合成信号から2値コントロール信号に関する切換信号を生成する整流部と、その切換信号の印加されるゲート回路を有する複数のNチャネルMOS・FETトランジスタをHブリッジ形に組合せてなるHブリッジ回路であって、各ゲート回路を流れる信号がその整流部側へ帰線を介して回帰されるよう当該MOS・FETトランジスタが接続され、かつそれらMOS・FETトランジスタ間に上記ペルチェ素子が接続され、その切換信号によってそのペルチェ素子へ流す駆動電流の方向を切換えるHブリッジ回路とを備えている。
【0021】
しかも、本発明の温度制御装置では、同じ周波数を有し互いに短いオン又はオフ期間でずれた複数の単位パルス信号からなるパルス信号を出力するよう上記発振部が形成されている。
【0022】
さらに、本発明の温度制御装置では、上記MOS・FETトランジスタのオフ時にMOS・FETトランジスタの入力回路を短絡させる短絡部を有し、短いオン又はオフ期間をMOS・FETトランジスタのターンオフ時間より短い期間に選定されている。
【0023】
そして、本発明の温度制御装置では、複数の上記MOS・FETトランジスタに対応して個別に接続された単位トランス部および単位整流部を有して上記トランス部および整流部を形成し、上記ペルチェ素子の発熱又は吸熱動作に対応させてそれら単位トランス部および単位整流部を切換え動作させるよう上記コントローラを形成すると良い。
【0024】
さらにまた、本発明の温度制御装置では、上記2値コントロール信号のデューティー比を変化させるよう上記コントローラを形成すると良い。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る温度制御装置の実施の形態を示すブロック図である。
【0026】
図1において、センサ13は例えば熱電対等のような温度測定素子であり、後述する公知のペルチェ素子15又はペルチェ素子15で加熱冷却する対象物(図示せず。)の近傍に配置され、入力部17に接続されている。
【0027】
入力部17は、センサ13とともに機能してその温度測定値PVとしての検出温度信号を出力するもので、コントローラ19に接続されている。
【0028】
コントローラ19は、例えばPID演算する制御演算部およびPWM信号を発生するPWM発生器(いずれも図示せず。)を有してなり、入力部17からの温度測定値PVと所定の温度設定値SVから、例えばPID演算してその偏差を小さくするように制御出力量をPWM発生器に入力し、制御出力量をパルス幅信号(デューティー比)に変換したPWM信号(2値コントロール信号)を出力する機能を有する。
【0029】
図2はコントローラ19から出力されるPWM信号を示しており、同図Aは例えば温度測定値PVが設定値SVを越えて高い場合に出力されるデューティー比(ON期間)の小さいPWM信号であり、同図Bは温度測定値PVが設定値SVを越えて低い場合に出力されるデューティー比(ON期間)の大きいPWM信号である。
【0030】
コントローラ19は、対象物に対する温度設定値SVが対象物の周囲温度よりも低く、かつ温度測定値PVが設定値SVを越えて高い場合には、PID演算などの制御出力量を0−50%の範囲とし、その範囲においてPWM信号のデューティー比を100−0%としたPWM信号を後述する単位トランス部21a、21dに出力し、ペルチェ素子15を吸熱動作させるような機能を有している。
【0031】
一方、対象物に対する温度設定値SVが対象物の周囲温度よりも高く、かつ温度測定値PVが設定値SVよりも低い場合には、PID演算などの制御出力量を50−100%の範囲とし、その範囲においてPWM信号のデューティー比を0−100%としたPWM信号を後述する単位トランス部21b、21cに出力し、ペルチェ素子15を発熱動作させるような機能を有している。
【0032】
図1に示す発振部23は、同じ周波数を有し互いにオン期間又はオフ期間が重ならず所定の極めて短い期間だけずれた後述する2個の単位パルス信号S1、S2を出力するものであり、トランス部21に接続されている。
【0033】
この発振部23は、図3に示すように、図示しない例えば自励式発振回路からの発振パルス信号がCLK端に入力され、負論理出力端−Q(便宜上、符号−を付す。)とD端どうしを接続したDフリップフロップF/Fと、このフリップフロップF/Fの正論理出力端Qから抵抗R1およびコンデンサC1の時定数回路を介して接続されたインバータ形のシュミット回路23aと、これに直列接続されたインバータ23bと、このインバータ23bの出力端およびフリップフロップF/Fの正論理出力端Qが接続された2入力ANDゲート23cと、シュミット回路23aの出力端とフリップフロップ回路F/Fの負論理出力端−Qが接続された2入力ANDゲート23dとを有して形成されている。
【0034】
この発振部23では、フリップフロップF/Fの正論理出力端Q(A点)および負論理出力端−Q(B点)から図4A、Bのようなパルス信号が出力され、抵抗R1とコンデンサC1の接続点(C点)では同図Cのような波形信号となり、シュミット回路23aの出力側(D点)からはそのしきい値に応じて立上がりと立ち下がりの遅れた同図Dのようなパルス信号が出力され、インバータ23bの出力側(E点)からは同図Eのようなパルス信号が出力され、各々2入力ANDゲート23c、23dへ入力される。
【0035】
そのため、2入力ANDゲート23cからは、図4Fに示すような単位パルス信号S1が図1のトランス部21へ出力され、2入力ANDゲート23dからは、図4Gに示すように、単位パルス信号S1とは周波数が同じでオン期間が重ならず極めて短い間隙Zだけ前後で離れた単位パルス信号S2がトランス部21へ出力される。
【0036】
図1のトランス部21は、それらPWM信号とパルス信号を合成して得られた合成信号を一次側から二次側へ伝送するものであり、整流部25に接続されている。
【0037】
トランス部21は、図5に示すように4個の単位トランス部21a、21b、21c、21dを有して形成されており、整流部25は、同図に示すように各々単位トランス部21a、21b、21c、21dに直列接続された4個の単位整流部25a、25b、25c、25dを有して形成されている。
【0038】
各単位トランス部21a〜21dおよび各単位整流部25a〜25dは各々同一の回路構成を有しており、例えば単位トランス部21aおよび単位整流部25aは図6のように形成されている。
【0039】
すなわち、コントローラ19からのPWM信号および発振部23からの単位パルス信号S1の入力される2入力ANDゲート21a1と、PWM信号および単位パルス信号S2の入力される2入力ANDゲート21a2と、これら2入力ANDゲート21a1、21a2の出力信号がゲート(G)に加えられたプッシュプル構成のFETトランジスタTR5、TR6と、一次側T1および二次側T2を有し、一次側T1の両端がそれらFETトランジスタTR5、TR6のドレイン(D)に接続されたトランスTとを有しており、二次側T2が図1の整流部25を形成する単位整流部25aに接続されている。
なお、トランスTの一次側T1の中点には電源Vcが接続されている。
【0040】
この単位トランス部21aでは、2入力ANDゲート21a1からPWM信号および単位パルス信号S1の合成信号が出力され、FETトランジスタTR5でスイッチングされてトランスTに出力される一方、2入力ANDゲート21a2からPWM信号および単位パルス信号S2の合成信号が出力され(図7D参照)、FETトランジスタTR6でスイッチングされてトランスTに出力され(同図E参照)、それら2つの一次側合成信号がトランスTの一次側T1から二次側T2へ伝送される。
【0041】
トランスTの二次側T2に伝送された2つの二次側合成信号は、例えばトランスTの二次側T2の一端に図7Fに示すような波形となって伝送され、トランスTの二次側T2の他端に図7Gに示すような波形となって伝送され、互いに間隙Zに相当する期間ずれている。なお、図7はPWM信号の例えばON期間のみを示している。
【0042】
単位整流部25aは、図6に示すように、トランスTの二次側T2の両端に順方向接続された半波整流用のダイオードd2、d3からなり、ダイオードd2、d3のカソード側は共通接続されており、図7F、Gに示すような波形から切換信号として短い間隙Zで断続する断続PWM信号を生成するもので、ダイオードd4および抵抗R2を介して図1および図5に示すHブリンジ回路27を形成するNチャネルMOS・FETトランジスタTR7のゲート(G)および短絡部29に接続されている。図5では短絡部29の図示を省略した。
【0043】
なお、この断続PWM信号は、正確には間隙Zで断続するものではないが、上述したPWM信号のONレベルからみれば断続したものと考えられる。
【0044】
図5において、Hブリッジ回路27は、NチャネルMOS・FETトランジスタTR7のドレイン(D)を電源Vcに接続しソース(S)をNチャネルMOS・FETトランジスタTR8のドレイン(D)に接続し、NチャネルMOS・FETトランジスタTR9のドレイン(D)を電源Vcに接続しソース(S)をNチャネルMOS・FETトランジスタTR10のドレイン(D)に接続し、MOS・FETトランジスタTR8とTR10のソース(S)どうしを共通接地して形成されており、MOS・FETトランジスタTR7とTR8の接続点とTR9とTR10の接続点間にペルチェ素子15が橋絡するように接続されている(図6参照)。
【0045】
4個のNチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10のゲート(G)には、図6に示すように、単位整流部25a〜25dがダイオードd4および抵抗R2を介して接続される一方、ソース(S)が帰線Fを介してトランスTの二次側T2の中点に接続されており、切換信号によってMOS・FETトランジスタTR7〜TR10がオン/オフ切換え動作されるようになっている。
【0046】
そして、上述したようにコントローラ19は、単位トランス部21a〜21dのうち単位トランス部21aと21dの選択と、単位トランス部21bと21cの選択を切換え、これら単位トランス部21aと21d又は単位トランス部21bと21cへ、PWM信号を切換え供給する機能を有しており、これによってMOS・FETトランジスタTR7とTR10を同時にオン/オフ動作させる時、MOS・FETトランジスタTR8とTR9を同時にオフ/オン動作されるようになっている。
【0047】
図1に示す短絡部29は、上述した単位整流部25a〜25dに対応した単位短絡部29a、29b〜を有して形成されており、各単位短絡部29a、29b〜は各々同一の回路構成となっている。単位整流部25c、25dに対応する単位短絡部の図示は省略した。
【0048】
単位短絡部29a、29bは、例えば図6に示すように、ダイオードd4のアノード側にベースが、カソード側にエミッタが、コレクタがトランスTの二次側T2の中点に接続されたトランジスタTR11と、ベースとコレクタ間に接続された抵抗R4から形成されており、ダイオードd4のカソード側すなわちトランジスタTR7のエミッタ側電圧がベース側より高くなったとき、オン動作してMOS・FETトランジスタTR7、TR8のオフ動作時にこのゲート回路を短絡し、MOS・FETトランジスタTR7、TR8の入力容量に蓄電された電荷を、そのMOS・FETトランジスタTR7、TR8の入力容量と抵抗R2で決定される時定数で急激に放電させるものである。
【0049】
なお、図では単位短絡部29a、29b以外の単位短絡部の図示は省略するが、構成および機能は同様である。
【0050】
次に、上述した本発明に係る温度制御装置の動作を簡単に説明する。
まず、センサ13からの測定信号に基づき入力部17からコントローラ19へ出力された温度測定値PVが設定値SVより高く、ペルチェ素子15を吸熱動作させる場合を説明する。
【0051】
この場合、コントローラ19は、温度測定値PVと設定値SVとの偏差に基づきPID演算し、その偏差を小さくするような制御出力に基づいたPWM信号(図2A)をトランス部21、すなわち図5の単位トランス部21a、21dへ出力する。
【0052】
例えば図6に示す単位トランス部21aには、発振部23から図7AおよびBのような単位パルス信号S1、S2が加えられており、単位トランス部21aではそれらPWM信号および単位パルス信号S1、S2とが合成され、一次側合成信号がFETトランジスタTR5、TR6でスイッチングされてトランスTの一次側T1に加えられる。合成断続PWM信号が断続信号であることから、これが二次側T2へ伝送される。
【0053】
トランスTの二次側T2に出力された合成信号は、単位整流部25aで半波整流されるとともに図7Hおよび図8に示すような断続PWM信号が生成され、この信号がダイオードd4および抵抗R2を介してMOS・FETトランジスタTR7のゲート回路へ加えられ、MOS・FETトランジスタTR7がオン導通動作する。単位トランス部21dおよび単位整流部25dも同様である。
【0054】
単位トランス部21dにも、同様にPWM信号および単位パルス信号S1、S2と加えられて合成されるとともにトランスTに伝送され、単位整流部25dにて同様な断続PWM信号が生成され、この信号がMOS・FETトランジスタTR10のゲート回路へ加えられ、MOS・FETトランジスタTR10がオン導通動作する。
【0055】
他方、単位トランス部21b、21cには、PWM信号が出力されないので、PWM信号および単位パルス信号S1、S2の合成信号はローレベルとなりMOS・FETトランジスタTR8、TR9はオフ動作状態となる。
【0056】
そのため、図5に示すペルチェ素子15には、MOS・FETトランジスタTR7側からTR10側へ駆動電流が流れ、吸熱動作して対象物を冷却できる。
【0057】
次に、センサ13からの測定信号に基づき入力部17からコントローラ19へ出力された温度測定値PVが設定値SVより低くて、ペルチェ素子15を加熱動作させる場合を説明する。
【0058】
この場合、コントローラ19は、温度測定値PVと設定値SVとの偏差が小さくなるような制御出力に基づいたPWM信号(図2B)をトランス部21、すなわち図5の単位トランス部21b、21cへ出力する。
【0059】
そのため、単位トランス部21b、21cおよび単位整流部25b、25cによって、MOS・FETトランジスタTR8、TR9がオン導通動作する一方、MOS・FETトランジスタTR7、TR10がオフ動作状態となり、図5のペルチェ素子15にはMOS・FETトランジスタTR9側からTR8側へ駆動電流が流れ、発熱動作して対象物を加熱できる。
【0060】
そして、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10がオン状態では、単位短絡部29a〜29dのトランジスタTR7が逆バイアスのかかった状態となってオフ状態となり、ダイオードd4の動作とあいまってMOS・FETトランジスタTR7〜TR10のゲート回路は短絡されない状態となる。
【0061】
他方、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10がオフ状態になると、トランジスタTR7にバイアスがかかった状態となってオン状態となり、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10のゲート回路が短絡され、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10のゲート回路に形成される入力容量に蓄電された電荷が急激に放電され、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10が急激にオフ状態に切換わる。
【0062】
もっとも、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10は、断続PWM信号としての切換信号でオンオフ動作されているから、図8に示すように、PWM信号に基づきゲート電圧にも僅かな期間で断期間が生じるが、この断期間がMOS・FETトランジスタTR7〜TR10の入力容量と抵抗R2との時定数より十分小さく設定されていれば、PWM信号の期間中にわたってMOS・FETトランジスタTR7〜TR10がオン制御される。
【0063】
特に、その断期間すなわち上述した期間Zが、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10の短絡時のターンオフ時間より短く設定されていれば、確実である。
【0064】
このように本発明の温度制御装置では、ペルチェ素子15に係る温度の検出結果に基づく温度測定値PVを入力部17からコントローラ19へ出力し、このコントローラ19ではそれら温度測定値PVと設定値SVとの偏差を小さくするような制御出力に基づいたPWM信号をトランス部21へ出力し、このトランス部21では発振部23からのパルス信号S1、S2とPWM信号との合成信号をトランスTの一次側から二次側を経て整流部25へ伝送し、この整流部25ではその二次側出力を整流して合成信号からPWM信号に関する切換信号を生成し、4個のNチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10をHブリッジ形に組合せるとともに各ゲート回路を流れる信号が帰線Fを介して整流部25側へ回帰されるよう形成してなるHブリッジ回路27を有し、それらNチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10のゲート回路へその切換信号を印加してそのHブリッジ回路27をスイッチ動作させ、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10の負荷間に接続されたペルチェ素子15へ流す駆動電流の方向を切換えるとともに、駆動電流の大きさをPWM信号のデューティー比により制御可能に構成した。
【0065】
従って、Hブリッジ回路27を形成するNチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10のゲート回路を流れる電流は、帰線Fを介して整流部25側へ回帰され、電源+Vcから当該NチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10を流れる駆動電流に影響せず、個々のNチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10において任意のゲート電圧の印加が可能となり、高いレベルのゲート電圧を使用する必要がなくなる。
【0066】
すなわち、NチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10のフローティングドライブが可能となる。
【0067】
これにより、従来のようにPチャネルMOS・FETトランジスタを使用せず、負荷としてのペルチェ素子15のハイレベル側およびローレベル側の双方にNチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10を配置することが可能となり、NチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10のみでHブリッジ回路27を形成できる。
【0068】
そのため、PチャネルMOS・FETトランジスタよりもオン導通時の損失抵抗が極めて低いNチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10のみを使用してHブリッジ回路27を形成できるから、オン導通時の損失を極めて低く抑えることができるし、NチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10自体の発熱も小さくなるうえこれらの配置スペースも狭くしたり小型化することが可能となる。
【0069】
しかも、PWM信号のパルス幅(デューティー比)を可変することにより、ペルチェ素子へ流す駆動電流の導通期間を制御してペルチェ素子の発熱吸熱を簡単に制御できる。
【0070】
さらに、本発明の温度制御装置にあっては、トランス部21を設けて前段と後段を電気的に切り離して絶縁を確保できるから、コントローラ19以前とペルチェ素子15を駆動するHブリッジ回路27との間で、異なる電源電圧の使用が可能となり、設計の自由度が向上する。
【0071】
また、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10のオフ動作時にこのゲート回路を短絡してその入力容量に蓄電された電荷を急激に放電させることができるから、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10において比較的大きな入力容量が形成されていても、PWM信号がオフに変化すると、速やかにゲート電圧が低下してターンオフ時間が短くなり、極めて正確な切換えを確保できる。
【0072】
さらにまた、ペルチェ素子15へ流す駆動電流の方向を制御するPWM信号に対し、単位パルス信号S1、S2相互間の短い断期間Zを含んで連続するPWM信号と合成して断続PWM信号を生成するから、トランス部21を介してPWM信号の確実な伝送が可能となり、MOS・FETトランジスタTR7〜TR10のゲート回路および上述した短絡部29a、29b〜の電源も不要となり、回路構成の簡素化とPWM信号の正確な伝送の双方を達成できる。
【0073】
そして、上述した実施の形態では、4個のMOS・FETトランジスタTR7〜TR10に対応させた単位トランス部21a〜21dや単位整流部25a〜25dでトランス部21や整流部25を形成したから、NチャネルMOS・FETトランジスタTR7〜TR10のフローティングドライブ構成や、Hブリッジ回路27と前段回路構成との間の電気的絶縁の確保が、確実に達成される利点がある。
【0074】
上述した実施の形態では、短い断期間Zを含む断続PWM信号を、オン期間又はオフ期間が重ならず極めて短い期間Zだけずれた2個の単位パルス信号S1、S2を用いて形成したが、本発明ではこれに限定されず、短い期間Zだけずれた複数のパルス信号を用いて形成することも可能であり、更に、オン又はオフ期間に対して極めて短い期間Zでオフ又はオン期間を繰返す単一のパルス信号を用いれば本発明の目的達成が可能であり、これに合せて発振部23を形成すれば良い。
【0075】
もっとも、上述したように、オン期間又はオフ期間が重ならず極めて短い期間Zだけずれた2個の単位パルス信号S1、S2を用いて発振部23を形成する構成では、パルス信号を形成するその回路構成が簡単となる利点がある。
【0076】
さらに、短い期間Zも、短絡部23のオン動作によってゲート電圧が短絡された状態下のMOS・FETトランジスタTR7〜TR10のターンオフ時間より好ましく短絡時のターンオフ時間より十分小さく、かつトランス部21を確実かつ容易に伝送できる繰返し信号となるように設定されていれば良い。
【0077】
さらにまた、上述した実施の形態では、トランス部21、整流部25および短絡部29が、単位トランス部21a〜21d、単位整流部25a〜25dおよび単位短絡部29a、29b〜から形成される例を説明した。
【0078】
しかし、本発明はこれに限定されず、単一のトランス部21、整流部25および短絡部29で構成可能である。
【0079】
そして、Hブリッジ回路27も、4個のNチャネルMOS・FETトランジスタからなり、各ゲート回路を流れる信号が当該MOS・FETトランジスタから整流部側へ帰線Fを介して回帰されるよう接続形成されて形成され、かつMOS・FETトランジスタの負荷間にペルチェ素子を接続するよう形成されていれば、具体的回路構成は任意である。
【0080】
また、本発明のコントローラ19は、入力部17からの温度測定値PVと設定値SVとの偏差に基づきPID演算する機能を有する旨説明したが、本発明のコントローラ19の機能はそれに限定されず、入力部17からの温度測定値PVと設定値SVとの偏差に基づき、その偏差を小さくするような情報を有する2値コントロール信号を出力するよう形成すれば、その目的達成が可能であり、そのデューティー比を可変すればペルチェ素子の温度制御も容易である。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る温度制御装置は、ペルチェ素子に係る温度の検出結果に基づく2値コントロール信号をコントローラから出力し、短い期間でオン又はオフを繰返すパルス信号であって同じ周波数を有し互いに短いオン又はオフ期間でずれた複数の単位パルス信号からなるパルス信号を発振部から出力し、それら2値コントロール信号とパルス信号を合成し短い期間で断続する断続2値信号を上記合成信号として伝送してトランス部の一次側から二次側へ伝送し、整流部でその二次側出力を整流して合成信号から2値コントロール信号に関する切換信号を生成し、その切換信号の印加されるゲート回路を有する複数のNチャネルMOS・FETトランジスタでHブリッジ構成を形成するとともに各ゲート回路を流れる信号を帰線を介して整流部側へ回帰させるよう接続してHブリッジ回路を形成し、その切換信号によってHブリッジ回路でペルチェ素子へ流す駆動電流の方向を切換えるとともに、それらMOS・FETトランジスタのオフ時にそれらのゲート回路を短絡させる短絡部を形成し、それら短いオン又はオフ期間を上記MOS・FETトランジスタのターンオフ時間より短い期間に選定した。
そのため、ペルチェ素子に流す駆動電流を切換えるHブリッジ回路におけるオン導通時の損失が少なくなるうえ、そのHブリッジ回路と前段回路間の電気的絶縁を図ることが可能で、設計の自由度が大きくなるうえ、制御用の2値コントロール信号を確実に伝送させるとともに正確な切換えを確保できる。
また、複数のMOS・FETトランジスタに対応して個別に接続された単位トランス部および単位整流部を有してトランス部および整流部を形成し、ペルチェ素子の加熱又は吸熱動作に対応させて単位トランス部および単位整流部を切換え動作させるようコントローラを形成する構成では、それらMOS・FETトランジスタのフローティングドライブや、Hブリッジ回路と前段回路間の電気的絶縁を確実に図ることができる。
さらにまた、上記2値コントロール信号のデューティー比を変化させるよう上記コントローラを形成する構成では、そのデューティー比の可変によってペルチェ素子に通電する駆動電流を簡単に可変制御できるから、温度制御も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温度制御装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1中のコントローラからのPWM信号を示す波形図である。
【図3】図1中の発振部の構成例を示す回路図である。
【図4】図1中の発振部の動作を示す波形図である。
【図5】図1中のトランス部、整流部およびHブリッジ回路の構成例を示す図である。
【図6】図5中の単位トランス部および単位整流部を示す回路図である。
【図7】図5中の単位トランス部および単位整流部の動作を示す波形図である。
【図8】図5中の単位整流部の動作を示す波形図である。
【図9】従来の温度制御装置を示すブロック回路図である。
【図10】MOSFETの接点導通損失を説明する回路図である。
【図11】従来の温度制御装置の参考となる回路図である。
【符号の説明】
1、15 ペルチェ素子
3、13 センサ
5、17 入力部
7、19 コントローラ
9 ドライバ部
11、27 Hブリッジ回路
21 トランス部
21a、21b、21c、21d 単位トランス部
21a1、21a2 2入力ANDゲート
23 発振部
23a シュミット回路
23b インバータ
23c、23d 2入力ANDゲート
25 整流部
25a、25b、25c、25d 単位整流部
29 短絡部
29a、29b 単位短絡部
Cin 入力容量
d、d1、d2、d3、d4 ダイオード
Vc、Vd 電源
F 帰線
R、R1、R2、R3、R4 抵抗
Ron MOSFETのオン抵抗
Rp 負荷抵抗
T、t トランス
T1 一次側
T2 二次側
TR1、TR3 PチャネルMOS・FETトランジスタ
TR、TR2、TR4、TR7、TR8、TR9、TR10 NチャネルMOS・FETトランジスタ
TR5、TR6 FETトランジスタ
TR11 トランジスタ
Z 負荷

Claims (2)

  1. ペルチェ素子へ流す駆動電流の方向によって当該ペルチェ素子を発熱又は吸熱動作させる温度制御装置において、
    前記ペルチェ素子の動作に係る温度の検出結果に基づく2値コントロール信号を出力するコントローラと、
    短い期間でオン又はオフを繰返すパルス信号を出力する発振部と、
    前記2値コントロール信号とパルス信号を合成して得られた合成信号を一次側から二次側へ伝送するトランス部と、
    このトランス部の二次側出力を整流して前記合成信号から前記2値コントロール信号に関する切換信号を生成する整流部と、
    前記切換信号の印加されるゲート回路を有する複数のNチャネルMOS・FETトランジスタを組合せてなるHブリッジ回路であって、前記各ゲート回路を流れる信号が前記整流部側へ帰線を介して回帰されるよう当該MOS・FETトランジスタが接続され、かつ前記MOS・FETトランジスタ間に前記ペルチェ素子が接続され、前記切換信号によって前記ペルチェ素子へ流す駆動電流の方向を切換えるHブリッジ回路と、
    前記MOS・FETトランジスタのオフ時に前記MOS・FETトランジスタのゲート回路を短絡させる短絡部と、
    とを具備し、
    前記発振部は、同じ周波数を有し互いに前記短いオン又はオフ期間でずれた複数の単位パルス信号からなる前記パルス信号を出力するものであり、
    前記トランス部は、前記短い期間で断続する断続2値信号を前記合成信号として伝送するものであり、
    前記短いオン又はオフ期間は、前記MOS・FETトランジスタのターンオフ時間より短い期間に選定されてなることを特徴とする温度制御装置。
  2. 前記トランス部および整流部は、複数の前記MOS・FETトランジスタに対応して個別に接続された単位トランス部および単位整流部を有して形成され、前記コントローラは前記ペルチェ素子の発熱又は吸熱動作に対応させて前記単位トランス部および単位整流部を切換え動作させるものである請求項1記載の温度制御装置。
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