JP7436577B2 - 冷暖房制御装置 - Google Patents

冷暖房制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7436577B2
JP7436577B2 JP2022113290A JP2022113290A JP7436577B2 JP 7436577 B2 JP7436577 B2 JP 7436577B2 JP 2022113290 A JP2022113290 A JP 2022113290A JP 2022113290 A JP2022113290 A JP 2022113290A JP 7436577 B2 JP7436577 B2 JP 7436577B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peltier
switching element
heating
cooling
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022113290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2024011356A (ja
Inventor
雅一 道平
祐治 馬越
聡一 西花
仁 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chudenko Corp
Original Assignee
Chudenko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chudenko Corp filed Critical Chudenko Corp
Priority to JP2022113290A priority Critical patent/JP7436577B2/ja
Publication of JP2024011356A publication Critical patent/JP2024011356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7436577B2 publication Critical patent/JP7436577B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Control Of Temperature (AREA)

Description

本発明は、冷暖房制御装置に関する。
従来、蒸し暑い夏季には冷たく、寒い冬季には暖かく、人々が快適に過ごせるようにするために、熱交換素子としてペルチェ素子を用いた冷暖房制御装置が知られている。ペルチェ素子は、電流の流れ方向を切り替えることで、冷却と加熱の切り替えが可能である。
例えば、特許文献1には、衣服やベビーカーに内蔵された熱交換装置が開示されており、熱交換素子としてペルチェ素子が開示されている。
特開2022-38470号
このような従来の冷暖房制御装置においては、ペルチェ素子への通電と非通電の切り替えを機械的に繰り返すことにより温度調整がされていたため、通電時と非通電時の温度差が大きく、人が心地よいと感じる温度を常に保つことが困難であった。また、温度制御を高精度化しようとすると、装置が大型化してしまうことも課題であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、高精度な温度制御を可能とし、小型化された温度制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の発明では、
複数のペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の温度を検知する温度センサと、スイッチ回路とを備え、
前記スイッチ回路は、第1スイッチング素子および第3スイッチング素子を接続した第1レッグと、第2スイッチング素子および第4スイッチング素子を接続した第2レッグと、前記第1レッグおよび前記第2レッグを並列に接続し、前記第1スイッチング素子および前記第3スイッチング素子の接続点並びに前記第2スイッチング素子および前記第4スイッチング素子の接続点を連結する前記ペルチェ素子と、を含み、前記ペルチェ素子の冷却と加熱の切り替え、及び前記ペルチェ素子への通電と非通電の切り替えを可能とし、
前記温度センサからの信号をフィードバックすることにより、前記ペルチェ素子への電圧の印加がPWM制御されることを特徴とする。
上記の構成によると、温度制御の精度に優れるとともに、ペルチェ素子の冷却と加熱の切り替え、並びに通電と非通電の切り替えを1つのスイッチ回路で担うことで装置を小型化できる。
第2の発明では、第1の発明において、
前記スイッチ回路は、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子のそれぞれに対して並列に接続されるダイオードを備えることを特徴とする。
上記の構成によると、温度制御の高精度化や装置の静音化のために、比較的高い周波数で駆動させた場合、ペルチェ素子のインダクタンスの電流は、電圧に対して位相に遅れが生じるが、ダイオードを備えることにより、遅れ電流による影響を抑制し、高速スイッチングが可能となる。周波数領域に関わらず、ペルチェ素子の温度追従性に優れ、より高精度な温度制御を可能にするとともに、装置の更なる小型化を実現できる。
第3の発明では、第2の発明において、
前記ペルチェ素子への通電と非通電の切り替えは、5kHz以上のスイッチング周波数で制御されることを特徴とする。
5kHz以上の高い周波数で駆動すると、誘電性負荷によるペルチェ素子の遅れ電流の影響が懸念されるが、上記の構成によると、ペルチェ素子の冷却と加熱の切り替え、及び通電と非通電の切り替えを1つのスイッチ回路で担い、ダイオードを備えることで、略直線的でより高精度な温度制御が可能となる。
第4の発明では、第3の発明において、
前記ペルチェ素子は、複数が並列に接続され、
複数の前記ペルチェ素子は、所定の直流電圧を印加した際に流れる電流値に個体差を有し、該電流値のばらつきが0.1A以内であることを特徴とする。
複数のペルチェ素子を並列に接続すれば、複数のペルチェ素子に対して1つの電源で駆動可能となるため、装置の小型化が実現可能である。しかしながら、並列に接続したことで、ペルチェ素子の個体差の影響が大きくなり、冷え易さ及び温まり易さに、人が感じ得るほどの差が生じてしまう。そこで、上記の構成によれば、所定の直流電圧を印加した際に流れる電流の差が近いペルチェ素子を並列に接続することで、個体差の影響を低減し、より高精度な温度制御が可能となる。
以上説明したように、本発明によると、精密な温度制御を可能とし、小型化された温度制御装置を提供することが可能となる。
実施形態に係る冷暖房制御装置の斜視図である。 冷暖房制御装置の概略構成図である。 冷暖房制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 スイッチ回路の回路図である。 冷却時のスイッチングシーケンスである。 加熱時のスイッチングシーケンスである。 PWM制御を簡易的に示すブロック線図である。 センサ出力が高い場合のPWM波形を示すグラフである。 センサ出力が低い場合のPWM波形を示すグラフである。 従来の機械的な温度制御による温度変化を示すグラフである。 実施形態に係る冷暖房制御装置による温度変化を示すグラフである。 0.1Hzのスイッチング動作と遅れ電流との関係を説明するグラフである。 5kHzのスイッチング動作と遅れ電流との関係を説明するグラフである。 冷暖房制御装置の冷房又は暖房設定時のフローチャートである。 暖房時に実行される処理手順のフローチャートである。
以下、実施形態に係る冷暖房制御装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る冷暖房制御装置の斜視図であり、図2は、冷暖房制御装置の概略構成図である。
この冷暖房制御装置は、人の体を冷やす又は温めるために用いられるものであり、衣類、椅子、寝具等、様々なものに適用可能なものであるが、本実施形態においては、図1及び図2に示すように、ベンチ1に適用させた例を説明する。
本実施形態の冷暖房制御装置1は、制御部3の両側に椅子部4,4を備えるベンチである。この冷暖房制御装置1は、屋外に設置されることが可能なものである。椅子部4は、人がその上面に座ることのできる座部41と、座部41の後方から延びる背もたれ42を有する。
座部41は、上面に座面蓋43を有する。座面蓋43は、平板状の部材である。座面蓋43は、その後端部において丁番等の連結部材43bにより座部41に対して回動可能に取り付けてある。座面蓋43は、前方の上面に把持部43aを取り付けてある。冷暖房制御装置1の使用者は、把持部43aを持って座面蓋43を回動させることにより、座面蓋43を座部41の上面に伏せた非使用状態、又は、座面蓋43を背もたれ42に沿って立て掛けた使用状態とすることができる。
座面蓋43は、座部の上面に伏せた非使用状態で、座部41の上面に配置された熱伝導板44を覆う。熱伝導板44は、例えばアルミ板等で構成された熱伝導率の高い部材で構成され、座部41に内蔵されたペルチェ素子5の温度を伝える。使用者は、熱伝導板44の上に座ることで、ペルチェ素子5の冷却又は加熱により、冷たさや温かさを感じることができる。
冷暖房制御装置1が非使用状態のとき、座面蓋43によって熱伝導板44を覆うことにより、例えば、夏季には外気温の高さにより熱伝導板44が熱くなることを防ぎ、使用時に熱伝導板44の冷却を早めることが可能となり、冬季には外気温の低さにより熱伝導板44が冷たくなることを防ぎ、使用時に熱伝導板44の加熱を早めることが可能となる。座面蓋43は、熱伝導率の低い素材で構成されることが好ましい。
座部41には、複数のペルチェ素子5と、ペルチェ素子の温度を検知する温度センサ6と、ペルチェ素子5に隣接して設けられた冷却ファン7が内蔵されている。ペルチェ素子5は、熱伝導板44の裏面に貼り付けられている。本実施形態では、1つの座部41に対して2つのペルチェ素子5が並列に接続されて使用されている。温度センサ6は、熱伝導板44の裏面において、ペルチェ素子5の間に貼り付けられている。本実施形態では、ペルチェ素子5の冷却効果を高めるために冷却ファン7を取り付けたが、冷却ファンに限らず、水冷等、冷媒を流すことにより冷却効果を高めても良い。
椅子部4,4の間の制御部3は筐体であり、冷暖房制御装置1の温度制御を行うための、スイッチ回路8、制御回路(マイコン)9、シーケンサ(PLC)10、バッテリ11、制御部3内を冷却するための冷却ファン12及びヒートシンク用のファン13等が内蔵されている。
図3は、冷暖房制御装置の電気的構成を示すブロック図であり、図4は、スイッチ回路の回路図である。ペルチェ素子5は、スイッチ回路8を介して制御回路9及びバッテリ11に連結されている。制御回路9は温度センサ6、スイッチ回路8及びシーケンサ10と連結されている。シーケンサ10には、使用者が操作するための手元スイッチ14と、使用者が冷暖房制御装置の作動状況を確認するための表示灯15が連結されている。制御部3内を冷却するための冷却ファン12及びヒートシンク用のファン13は、ペルチェ素子5とは別の電源を有する回路で構成されている。
バッテリ11は、特に制限はされないが、例えば太陽光発電システムであることが好ましい。
手元スイッチ14は、制御部3の外周壁において、座部41に座った使用者が操作可能な位置に設けられている。本実施形態では、手元スイッチ14は、左右の座部41に面する制御部3の両側面に1つずつ設けられている。使用者は、手元スイッチ14を押すことによって、冷暖房制御装置1を起動させることが可能である。また、使用者は、冷暖房制御装置1の起動中に、冷えすぎる又は熱すぎると感じる場合に再度手元スイッチ14を押すことによって、自ら温度の調整を行うことも可能である。
表示灯15は、制御部3の外周壁において、座部41に座った使用者が視認可能な位置に設けられている。本実施形態では、表示灯15は、座部41に面する制御部3の両側面に1つずつ設けられている。表示灯15は、例えばLEDで構成されている。表示灯15は、赤、黄色、緑の3色に点灯可能である。表示灯15が赤色に点灯しているとき、冷暖房制御装置1が動作可能な待機状態であることを示す。表示灯15が黄色に点灯しているとき、冷暖房制御装置1が動作を開始しているが十分に冷却又は加熱されていない状態であることを示す。表示灯15が青色に点灯しているとき、冷暖房制御装置1が動作しており、設定された温度に達し、十分に冷却又は加熱されている状態であることを示す。
スイッチ回路8は、ペルチェ素子5の冷却および加熱の切り替え、並びにペルチェ素子5への通電と非通電の切り替えを可能とする。
スイッチ回路8は、図4に示すように、第1スイッチング素子S1および第3スイッチング素子S3を接続した第1レッグL1と、第2スイッチング素子S2および第4スイッチング素子S4を接続した第2レッグL2を備える。また、スイッチ回路8は、第1レッグL1および第2レッグL2を並列に接続し第1スイッチング素子S1および第3スイッチング素子S3の接続点並びに第2スイッチング素子S2および第4スイッチング素子S4の接続点を連結するペルチェ素子5と、を含む。
スイッチ回路8は、第3スイッチング素子S3および第4スイッチング素子S4のそれぞれに対して並列に接続されるダイオードを備える。
ペルチェ素子5への通電と非通電の切り替えは、5kHz以上のスイッチング周波数で制御されることが好ましい。0.1~5kHz未満の場合、後述する遅れ電流の影響がほとんど見られないが、温度制御の高精度化や装置の静音化のために、周波数を5kHz以上に上げた場合、誘電性負荷によるペルチェ素子の遅れ電流の影響が懸念される。しかしながら、上記の構成によると、ペルチェ素子の冷却と加熱の切り替え、及び通電と非通電の切り替えを1つのスイッチ回路で担い、ダイオードを備えることで、遅れ電流による影響を抑制し、略直線的でより高精度な温度制御が可能となる。
図5は、冷却時のスイッチ回路8のスイッチングシーケンスを示し、図6は、加熱時のスイッチ回路8のスイッチングシーケンスを示す。
冷却時は、図5に示すように、第1スイッチング素子S1と第4スイッチング素子S4をON、第2スイッチング素子S2と第3スイッチング素子S3をOFFとすることで、第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4を通る電流の流れが形成される。
加熱時は、図6に示すように、第2スイッチング素子S2と第3スイッチング素子S3をON、第1スイッチング素子S1と第4スイッチング素子S4をOFFとすることで、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3を通る、冷却時とは逆向きの電流の流れが形成される。このようにして、スイッチ回路8によってペルチェ素子5に対して逆向きの電流が流れることにより、冷却時と加熱時とが切り替え可能となる。
図7は、PWM制御を簡易的に示すブロック線図である。図7に示すように、温度センサ6から温度に関する信号をフィードバックすることにより、ペルチェ素子5への電圧の印加がPWM制御される。具体的には、スイッチ回路8からの電流によりペルチェ素子5が冷却又は加熱される。温度センサ6は、ペルチェ素子5の温度を検知すると、温度信号を制御回路へ出力する。制御回路9中の比較器は、温度センサ6から入力された信号と予め設定された搬送波とを比較することでPWM信号を生成する。比較器は、生成したPWM信号をドライバ回路へ出力する。ドライバ回路は、入力されたPWM信号を、IGBT駆動信号として出力し、スイッチ回路8へ流れる電流を制御する。このようにして、ペルチェ素子5へ流れる電流がPWM制御されることにより、略線形的な高精度の温度制御が可能となる。PWM制御には、例えば正弦波PWM制御、過変調PWM制御がある。
図8は、センサ出力が高い場合のPWM波形を示すグラフであり、図9は、センサ出力が低い場合のPWM波形を示すグラフである。図8に示すように、温度センサ6からの温度信号(センサ出力)が高い時、PWM波形は短くなる。PWM波形が短い時、ペルチェ素子5へ流す電流は小さくなる。図9に示すように、温度センサ6からの温度信号(センサ出力)が低い時、PWM波形は長くなる。PWM波形が長い時、ペルチェ素子5へ流す電流は大きくなる。5kHz以上のスイッチング周波数でこのようなPWM制御を行った場合、略線形的な高精度な温度制御が可能となる。
図10は、PWM制御ではない従来の機械的な温度制御において、スイッチング動作を0.1Hzとしたときの温度変化を示すグラフである。図11は、実施形態に係るPWM制御において、スイッチング動作5kHzとしたときの温度変化を示すグラフである。図10に示すように、通電と非通電の切り替えのみによるPWM制御ではない従来の温度制御では、山と谷が連続するような非線形状の温度変化となる。本実施形態による冷暖房制御装置によれば、図11のように、略線形的な高精度の温度制御が可能となる。
図12は、0.1Hzのスイッチング動作と遅れ電流との関係を説明するグラフであり、図13は、5kHzのスイッチング動作と遅れ電流との関係を説明するグラフである。図12に示すように、低い周波数の0.1Hzのスイッチング動作では、ペルチェ素子の誘電性負荷の影響による遅れ電流はほとんど見えない。温度制御の高精度化や装置の静音化のために、周波数を5kHz以上に上げた場合、図13に示すように、ペルチェ素子の誘電性負荷の影響により、遅れ電流の影響が無視できなくなる。
一般的に、温度制御の高精度化のために、動作周波数を高めることが考えられるが、ペルチェ素子を用いた冷暖房制御装置では、ペルチェ素子特有の遅れ電流が影響して高精度化を妨げるという問題がある。しかしながら、本実施形態による冷暖房制御装置によれば、遅れ電流が発生しても、その影響を抑制して略線形的な高精度の温度制御が可能となる。また、周波数を10kHz以上とすれば、高精度な温度制御だけでなく静音化も可能となる。
次に、図14及び図15に基づいて、冷暖房制御装置における処理手順を説明する。
図14は、冷暖房制御装置の冷房又は暖房設定時のフローチャートである。まず冷暖房制御装置1の管理者は、冷房又は暖房を選択する(S1)。夏季は制御回路9の設定を冷房側へ切り替え(S2)、冬季は制御回路9の設定を暖房側へ切り替える(S3)。
図15は、暖房設定時に実行される処理手順のフローチャートである。なお、冷房設定時の処理手順は、予め設定される閾値が異なることを除いて、処理手順は暖房時と同じであるため省略する。
管理者が冷暖房制御装置1の主電源をONにする(S31)とともに、シーケンサの電源をONにすると(S32)、表示灯15が赤色に点灯し、冷暖房制御装置1が動作可能な待機状態であることを示す(S33)。この状態で、使用者が使用可能な状態となる。
使用者は、冷暖房制御装置1の座面蓋43を開いて熱伝導板44の上面に座り、手元スイッチ14を1回押すと(S34)、表示灯15が黄色に点灯し、冷暖房制御装置1が冷却を開始する(S35)。10秒間待機後(S36)、表示灯15が青色に点灯すると、十分に加熱されている状態であることが確認できる(S37)。
この間に、温度センサ6からの信号をフィードバックすることにより、ペルチェ素子5への電圧の印加がPWM制御される(S41)。PWM制御により、図6に示すように、第2スイッチング素子S2の間欠通電制御と第3スイッチング素子S3の連続通電制御が行われる。このように第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3による通電状態が維持されることにより(S42)、略線形状の温度変化で温度が上昇する。温度が予め設定された閾値以上となると(S43)、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3への通電と非通電が繰り返されて所定の温度が維持され(S44)、温度制御が継続される(S45)。
使用者は体感により「熱すぎる」か否かを判断し(S38)、手元スイッチ14により自ら温度調整をすることも可能である。使用者が「熱すぎる」と感じた場合、手元スイッチ14を1回押すことで(S39)、表示灯15が赤色に点灯し、冷暖房制御装置1が作動していない待機状態となる(S46)。使用者が「熱すぎる」と感じない場合は、予め設定された時間(5分)が経過すると(S40)、表示灯15が赤色に点灯し、冷暖房制御装置1が作動していない待機状態となる(S46)。
次に、冷暖房制御装置1に用いるペルチェ素子5の個体差による電流値のばらつきについて説明する。ペルチェ素子は、その一つ一つに所定の直流電圧を印加した際に流れる電流値に個体差を有する。固体差の異なる複数のペルチェ素子を、本実施形態の、冷暖房制御装置1に用いた場合、ペルチェ素子の個体差によって温まり易さや冷え易さが異なり、熱伝導板44において温度のムラが生じてしまい、使用者が快適に感じられないという問題がある。
本実施形態の冷暖房制御装置1では、複数のペルチェ素子5は、並列に接続される。この複数のペルチェ素子5は、所定の直流電圧を印加した際に流れる電流値に個体差を有するが、電流値のばらつきが0.1A以内である。所定の直流電圧とは、任意の電圧であるが、本実施形態では25Vの電圧を印加した。熱伝導板44にペルチェ素子5を取り付ける前に、各ペルチェ素子に25Vの電圧を印加し、その際に流れる電流を測定した。そして、電流値のばらつきが0.1A以内である複数のペルチェ素子を選択した。そのようにして選択したばらつきの小さい複数のペルチェ素子5を1つの熱伝導板44に取り付けた。電流値のばらつきが0.1A以内であれば、熱伝導板44の温まり方や冷え方に人が感じられるほどのムラは生じず、均一で快適な温度を提供することができたが、電流値のばらつきが0.3A以上のとき、熱伝導板44の温まり方や冷え方に人が感じられるほどのムラが生じた。
以上のように構成したによれば、温度制御の精度に優れるとともに、ペルチェ素子5の冷却と加熱の切り替え、及び通電と非通電の切り替えを1つのスイッチ回路8で担うことが可能となり、装置を小型化できる。また、温度制御の高精度化や装置の静音化のために、比較的高い周波数、例えば5kHz以上のスイッチング動作で駆動させた場合、ペルチェ素子のインダクタンスの電流は、電圧に対して位相に遅れが生じるが、本実施形態によれば、遅れ電流による影響を抑制し、高速スイッチングが可能となる。周波数領域に関わらず、ペルチェ素子の温度追従性に優れ、線形状のより高精度な温度制御を可能にするとともに、装置の更なる小型化を実現できる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
1 冷暖房制御装置(ベンチ)
3 制御部
4 椅子部
5 ペルチェ素子
6 温度センサ
7 冷却ファン
8 スイッチ回路
9 制御回路
10 シーケンサ
11 バッテリ
12 冷却ファン
13 ファン
14 手元スイッチ
15 表示灯
41 座部
42 背もたれ
43 座面蓋
44 熱伝導板
L1 第1レッグ
L2 第2レッグ
S1 第1スイッチング素子
S2 第2スイッチング素子
S3 第3スイッチング素子
S4 第4スイッチング素子

Claims (3)

  1. 複数のペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の温度を検知する温度センサと、スイッチ回路と、前記ペルチェ素子が内蔵される座部とを備え、
    前記スイッチ回路は、第1スイッチング素子および第3スイッチング素子を接続した第1レッグと、第2スイッチング素子および第4スイッチング素子を接続した第2レッグと、前記第1レッグおよび前記第2レッグを並列に接続し、前記第1スイッチング素子および前記第3スイッチング素子の接続点並びに前記第2スイッチング素子および前記第4スイッチング素子の接続点を連結する前記ペルチェ素子と、を含み、前記ペルチェ素子の冷却と加熱の切り替え、及び前記ペルチェ素子への通電と非通電の切り替えを可能とし、
    前記温度センサからの信号をフィードバックすることにより、前記ペルチェ素子への電圧の印加がPWM制御され
    前記座部は、前記ぺルチェ素子の冷却又は加熱により、前記座部の上面に座る使用者へ冷たさ又は温かさを伝え、
    前記ペルチェ素子は、複数が並列に接続され、複数の前記ペルチェ素子は、所定の直流電圧を印加した際に流れる電流値に個体差を有し、該電流値のばらつきが0.1A以内であることを特徴とするベンチ
  2. 前記スイッチ回路は、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子のそれぞれに対して並列に接続されるダイオードを備えることを特徴とする請求項1に記載のベンチ
  3. 前記ペルチェ素子への通電と非通電の切り替えは、5kHz以上のスイッチング周波数で制御されることを特徴とする請求項2に記載のベンチ
JP2022113290A 2022-07-14 2022-07-14 冷暖房制御装置 Active JP7436577B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022113290A JP7436577B2 (ja) 2022-07-14 2022-07-14 冷暖房制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022113290A JP7436577B2 (ja) 2022-07-14 2022-07-14 冷暖房制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2024011356A JP2024011356A (ja) 2024-01-25
JP7436577B2 true JP7436577B2 (ja) 2024-02-21

Family

ID=89621563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022113290A Active JP7436577B2 (ja) 2022-07-14 2022-07-14 冷暖房制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7436577B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001153485A (ja) 1999-12-01 2001-06-08 Kazuo Kono 複数電子冷熱用サーモ・モジュールの温度制御装置
JP2001306156A (ja) 2000-04-21 2001-11-02 Rkc Instrument Inc 温度制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001153485A (ja) 1999-12-01 2001-06-08 Kazuo Kono 複数電子冷熱用サーモ・モジュールの温度制御装置
JP2001306156A (ja) 2000-04-21 2001-11-02 Rkc Instrument Inc 温度制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024011356A (ja) 2024-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8117683B2 (en) Toilet seat device and toilet seat apparatus having the same
WO2011074184A1 (ja) 座席用ヒータ
JP5200626B2 (ja) 便座装置およびそれを備えるトイレ装置
JP2990030B2 (ja) サウナのヒータ制御装置
JP7436577B2 (ja) 冷暖房制御装置
JPWO2007097445A1 (ja) ヒータユニット及び車両用シートヒータ
JP2000106981A (ja) 冷暖マット
JP3182592U (ja) 暖房器具
JP4068648B2 (ja) 便座装置およびそれを備えるトイレ装置
KR200310833Y1 (ko) 의자시트용 냉.온조절장치
KR20210036425A (ko) 차량시트의 냉난방 공급 시스템
KR200295932Y1 (ko) 에어 매트리스
JPS6324224B2 (ja)
JP2002015850A (ja) 加熱調理器
JP3242996U (ja) 通電マットのヒートカバー
KR200339069Y1 (ko) 전기매트
KR20040051474A (ko) 의자시트용 냉.온조절장치
JP2652430B2 (ja) 多分割感熱面状発熱体
JP5050630B2 (ja) 便座装置およびそれを備えるトイレ装置
JPH0693643A (ja) 衛生洗浄装置
JP2009106568A (ja) 便座装置
KR20210045147A (ko) 차량 시트용 냉온 조절 장치 및 방법
JP3810067B2 (ja) 電位治療機能付き電気床暖房装置
JPS6259573B2 (ja)
JP2024039748A (ja) ヒータユニット及び車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7436577

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150