JP3699788B2 - 遊技機の表示制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に設置される画像表示装置の制御を行う表示制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パチンコ遊技機は、遊技盤に設けられた各種の遊技装置(いわゆる役物)を制御する役物制御装置(遊技制御装置)と、この役物制御装置からの指令にしたがって、遊技盤上に設置された画像表示装置への表示画像を制御する表示制御装置を備えている。
【0003】
このような表示制御装置のCPUは、図4に示すように、役物制御装置からの割り込み信号(通信割り込み信号)を受けて、表示情報(表示指令)の読み込みを行うとともに、この表示情報(表示指令)に基づいて、画像表示装置に表示すべき画像データを作成する。さらに、このCPUは、画像表示装置に図柄等を描画する描画装置であるVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)からのV_BLANK信号(垂直方向のブランキング期間の立ち上がり信号)に同期した割り込み信号(V_BLANK割り込み信号)を受けて、VDPへの画像データの転送を行っている。
【0004】
なお、表示制御装置のCPUは、VDPへと画像データの転送を行った後、つぎにVDPへと転送すべき画像データを作成したうえで、つぎのV_BLANK割り込みを待って待機する。
【0005】
さて、このように画像データの転送がなされた画像表示装置には、遊技の進行状況に合わせて所定の図柄が表示される。例えば、代表的な制御方式である可変表示ゲームにおいては、始動口に遊技球が入賞する等の所定の遊技条件が成立した場合、画像表示装置に表示される図柄が変動し(いわゆる変動表示を開始し)、所定時間後に変動が停止したときの図柄が、あらかじめ決められている特定の図柄となっている場合に大当たりとし、役物制御装置が各種の遊技装置に大当たり動作を行わせる制御がなされる。このような図柄の変動中や大当たり時には、背景画やキャラクタを駆使してストーリー性のある豊富な装飾表現が行われて、遊技者の興趣が高められるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような役物制御装置や表示制御装置は、例えば多数の金属製の遊技球から発生する電磁波等、絶えずノイズにさらされる環境に設置されており、このため、このノイズの影響で、表示制御装置による画面表示の管理が阻害されてしまう恐れがある。
【0007】
すなわち、ノイズの影響で、VDPのレジスタ内に記憶されているV_BLANK信号の出力設定のためのデータが破壊されてしまい、図9に示すように、VDPによるV_BLANK割り込みがなされない状況が生じてしまうと、表示制御装置のCPUは、VDPへと転送すべき画像データの作成後、V_BLANK信号を待って待機し続けることになってしまう。この結果、画像表示装置には表示制御装置からの画像データが転送されず、画面には意図しない表示がなされてしまい、例えば、画面は何も表示されない真っ暗なものとなってしまう。
【0008】
特に、このように画面表示が失われた状況が前述の大当たり時に生じたならば、役物制御装置による制御で、大入賞口が開閉動作する等、各種の遊技装置が動作している一方で、画像表示装置には、本来表示されるはずの遊技の進行状況を表すカウント数や、キャラクタ等による装飾表現がなされないため、遊技者に混乱を与えてしまう度合いが大きい。
【0009】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ノイズ等の影響で、画像データの転送のタイミングとなる割り込み信号が、描画装置から出力されなくなる異常が生じたとしても、所定時間経過後には通常動作に復帰が可能な遊技機の表示制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、遊技機の進行を制御する遊技制御装置から送信される表示情報を受信して画像データを作成する演算処理装置と、あらかじめ設定された初期データに基づいてこの演算処理装置に割り込み信号を発信し、この割り込み信号のタイミングで演算処理装置から画像データの転送を受け、この画像データに基づいて画像表示装置に描画を行う描画装置とを備えた遊技機の表示制御装置において、演算処理装置は、画像データを作成後に所定の待機時間にわたって描画装置からの割り込み信号を待機したときには、描画装置の初期データの再設定をする。
【0011】
第2の発明では、前記演算処理装置が画像データを作成後に所定の待機時間にわたって描画装置からの割り込み信号を待機したときに再設定される描画装置の初期データは、前記割り込み信号の出力許可情報である。
【0012】
第3の発明では、前記待機時間を前記割り込み時間より長い時間に設定した。
【0013】
【作用】
第1の発明では、遊技制御装置から表示情報が入力された表示制御装置の演算処理装置は、この表示情報に基づいて画像データを作成し、描画装置からの割り込み信号を待って待機し、この割り込み信号のタイミングで描画装置へと画像データを転送するが、描画装置にあらかじめ設定された初期データが破壊される等して、描画装置から割り込み信号が発信されくなってしまったときでも、所定の待機時間が経過したときには、演算処理装置は描画装置の初期データを再設定するので、この再設定された初期データに基づいて描画装置は再び割り込み信号を発信して、新たな画像データを受け取ることができる。このため、描画装置が異常データを保持し、この異常データに基づく画面表示を行ってしまう状態は、最小限の時間で速やかに回避でき、描画装置による画像表示装置への描画は速やかに復活するので、遊技の進行に支障が生じることはない。
【0014】
第2の発明では、再設定される描画装置の初期データは、前記割り込み信号の出力許可情報であるので、この割り込み信号の出力許可情報が正しく再設定された描画装置は、再び割り込み信号を発信し、描画装置への画像データの転送は直ちに復活して、遊技の進行に支障が生じることはない。
【0015】
第3の発明では、割り込み信号待ちの待機時間は、割り込み信号の発信周期よりも長い時間に設定されているので、描画装置に異常が発生して割り込み信号が所定の周期で発信されなくなった場合のみ、描画装置の初期データの再設定が行われるので、描画装置が通常動作している不必要な場合にまで、初期データの再設定がなされてしまう無駄な処理が回避できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
図1に示すように、遊技盤1のほぼ中央には画像表示装置2が設置される。この画像表示装置2は、例えばCRT、LCD等から構成されるものであり(本実施形態では後述するようにLCDを用いた)、その画面に、遊技の進行状況に対応した種々の図柄等が描画されるようになっている。
【0018】
画像表示装置2の下方には変動入賞装置3が配設され、そのすぐ上方には始動口4が、下方にはアウト口5が、それぞれ配設される。また、一般入賞口として、画像表示装置2の上方には天入賞口6が、画像表示装置2の左右には袖入賞口7a、7b、7c、7dが、それぞれ配設される。
【0019】
遊技は、打球発射装置から遊技球を、各一般入賞口、始動口4、および変動入賞装置3へ向けて、ガイドレール8に沿って発射することにより進行するが、このとき、各一般入賞口、始動口4、および変動入賞装置3への遊技球の入賞状況にしたがって、遊技盤1の裏面に設けられた図示されない役物制御装置(遊技制御装置)により、変動入賞装置3や各種装飾ランプ等の動作が制御されるようになっている。
【0020】
さらに、同じく遊技盤1の裏面には、図示されない表示制御装置が役物制御装置とは別体で設けられており、これは、役物制御装置からの指示(通信割り込み)に基づいて、画像表示装置2に所定の図柄等を表示するようになっている。
【0021】
図2は、役物制御装置10と表示制御装置11とLCD(画像表示装置)12との接続を示すブロック構成図である。
【0022】
図示されるように、表示制御装置11は、その内部に、LCD12に図柄等を描画する描画装置であるVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)22と、このVDP22による表示制御を管理するCPU(演算処理装置)21とを備えている。
【0023】
CPU21は、役物制御装置10からインターフェイス23を介して通信割り込み信号を受けて、役物制御装置10から転送される表示情報(表示指令)の読み込みを開始する。なお、この役物制御装置10からの通信割り込みは、後述するとおり、役物制御装置の所定の1サイクルの処理が終了するごとのタイミングで行われるものである。
【0024】
この表示情報(表示指令)を受けたCPU21は、VDP22へと転送すべき画像データを作成し、後述するように、VDP22からのV_BLANK割り込みを待機し、このV_BLANK割り込みのタイミングで、VDP22への画像データの転送を行う。
【0025】
VDP22からLCD12へは、図3に示すように、V_SYNC信号(垂直同期信号)32およびH_SYNC信号(水平同期信号)33が出力される。これにより、V_SYNC信号32に同期したタイミングで、長方形のLCD画面(走査領域)の左上隅の描画起点から水平走査が開始され、VDP22は、LCD画面31の各番地に、RAM24から転送された画像データに基づいて描画して行くこととなる。
【0026】
さらに、この画面31の左端から右端に至る水平走査を順次一定間隔づつ垂直方向にずらした垂直走査が、H_SYNC信号33に同期したタイミングで組み合わせて行われ、LCD画面31の1画面全体の走査が行われるようになっている。
【0027】
この場合、実際に図柄等の表示が行われる視認表示領域34の前後には、図柄等の表示が行われない領域であるブランキング期間(帰線消去期間)35が設けられる。V_BLANK信号(垂直非表示期間開始同期信号)36は、視認表示領域34が終了して、このブランキング期間35が立ち上がるタイミングと同期した信号である。
【0028】
このV_BLANK信号の発信のタイミングで、図4に示すように、VDP22からCPU21へとV_BLANK割り込みが行われ、CPU21からVDP22への画像データの転送がなされる。さらに、画像データの転送終了後には、CPU21はつぎにVDP22へと転送すべき画像データを役物制御装置10から受信した情報に基づいて作成し、つぎのV_BLANK割り込みまで待機し、つぎのV_BLANK割り込みのタイミングでこの新たな画像データの転送を行う。
【0029】
さらに本発明では、このV_BLANK割り込みを待機する待機時間が所定の時間xに制限され、この待機時間xが経過するまでにV_BLANK割り込みがなかった場合には、CPU21は、VDP22のレジスタのV_BLANK信号出力許可情報を再設定する。
【0030】
すなわち、本発明では、図5に示すように、V_BLANK信号を待機する待機時間xの間に、ノイズ等の影響でVDP22のレジスタ内のV_BLANK信号の出力設定等のデータが破壊され、本来発信されるべきV_BLANK信号40が発信されなかった場合には、直ちにCPU21によるVDP22のレジスタの初期データの再設定がなされ、VDP22はこの再設定されたデータに基づいて再びV_BLANK割り込み信号41を出力し、V_BLANK割り込みを行う。したがって、VDP22へと新たな画像データが転送されるまでの時間が最小限に抑えられるので、VDP22がCPU21の管理下を離れ、LCD12に異常表示がなされる状態は速やかに回避でき、遊技の進行が阻害されることはない。
【0031】
なお、この場合、待機時間xを、V_BLANK割り込みの周期よりも長い期間に設定しておけば、VDP22のレジスタに異常が発生し、V_BLANK割り込みが所定の周期で行われなかったときにのみ、VDP22のレジスタの初期データの再設定が行われるようにすることができる。
【0032】
また、このように再設定されるVDP22のレジスタ内のデータは、上述のようなV_BLANK信号の出力許可情報に限られず、例えば、水平タイミング、垂直タイミング、表示モード、パターンサイズ等も再設定することができる。これにより、VDP22の異常の種々の原因に対して(すなわち、V_BLANK信号の出力設定情報以外のデータが破壊されたことが原因である場合以外にも)、対応することができる。
【0033】
つぎに、図6〜図8のフローチャートにしたがって、本発明の制御手順について説明する。
【0034】
図6は、役物制御装置10による役物制御を示すフローチャートである。
【0035】
これに示すように、役物制御装置10はステップ1で所定の役物制御の処理を行った後、ステップ2で表示制御装置11のCPU21に通信割り込み(INT)信号を送信するループを繰り返す。
【0036】
図7は、表示制御装置11のVDP22が行う表示制御のフローチャートである。
【0037】
これでは、まずステップ11において初期設定処理を行った後、ステップ12においてモード別分岐処理を、ステップ13においてスプライト処理をそれぞれ行う。
【0038】
さらに、ステップ14において、割り込み待ちタイマの設定が行われ、前述の待機時間xが設定され、この待機時間xのカウントが開始される。
【0039】
続いてステップ15で割り込み処理完了フラグをクリアし(フラグ=0とし)、その後、ステップ16とステップ17のループ処理が行われる。
【0040】
このループ処理においては、まずステップ16において割り込み処理完了フラグがあり(フラグ=1)か否かが判断され、割り込み処理完了フラグがなし(フラグ=0)ならばステップ17に進み、この間更新されて来ている割り込み待ちタイマがタイムアップしたか(待機時間xに達したか)否かが判断される。
【0041】
このステップ17で未だ待機時間xが経過していないと判断されたならば、再びステップ16に戻ってループ処理が繰り返される。
【0042】
ステップ17で待機時間x経過と判断されたならば、これは所定時間内にVDP22からの割り込み処理がなされなかった(VDP22に異常が生じた)ということであるから、ステップ18に進み、VDP22のレジスタの初期データを再設定することにより、このVDP22の異常に対処する。
【0043】
また、ステップ16と17のループ処理の間に、VDP22からV_BLANK割り込みがあると、後述する図8のフローチャートのステップ23に示すように、割り込み処理完了フラグは1とされる。したがって処理はステップ16においてループを抜け出して、ステップ16からステップ12に戻り、通常のステップ12からステップ17までの処理が繰り返されることになる。
【0044】
図8は、表示制御装置11のCPU21における割り込み処理の手順を示すフローチャートである。
【0045】
これでは、まずステップ21において、VDP22からのV_BLANK割り込みの有無が判定される。
【0046】
このステップ21において、V_BLANK割り込みと判定されたならば、ステップ22に進み、VDP22への画像データの転送を行い、さらに、ステップ23に進んで、画像作成フラグのセット(フラグ=1とセット)を行って、割り込み処理のルーチンを終了する。
【0047】
一方、ステップ21において、V_BLANK割り込みがないと判定されたならば、ステップ24に進み、役物制御装置10からの通信割り込みの有無が判定される。
【0048】
このステップ24において、通信割り込みと判定されたならば、ステップ25に進んで、表示情報(表示指令)の受信処理を行い、割り込み処理のルーチンを終了する。
【0049】
一方、ステップ24において通信割り込みがないと判定されたならば、そのまま、割り込み処理のルーチンを終了する。
【0050】
つぎに全体の作用を説明する。
【0051】
遊技の進行状態にしたがって、役物制御装置(遊技制御装置)10は、変動入賞装置3や各種装飾ランプ等の動作を制御するとともに、所定の通信割り込み時間ごとに、画像表示装置2(LCD12)の画像を制御する表示制御装置10のCPU21へと通信割り込みを行い、表示制御措置10へと、表示情報(表示指令)を入力する。
【0052】
このように表示情報(表示指令)を受けた表示制御装置10のCPU21は、この表示情報に基づいて画像表示装置2へ描画を行うVDP22へと転送する画像データの作成し、VDP22から所定のV_BLANK割り込み時間で行われるV_BLANK割り込みを待機する。
【0053】
CPU21は、このV_BLANK割り込みを受けたタイミングで、作成した画像データをVDP22へと転送する。VDP22は、この画像データに基づいて、画像表示装置2(LCD12)へと描画を行う。
【0054】
ところでこの場合、例えば遊技機が設置されている環境から発生するノイズの影響等で、VDP22のレジスタ内のV_BLANK割り込み信号出力に関するデータ等が破壊されてしまった場合には、VDP22からのV_BLANK割り込みが行われなくなってしまうので、CPU21は待機状態にあり続け、VDP22へと新たな画像データの転送を行わなくなってしまう。この結果、VDP22は描画すべき新たな画像データを得ることができず、LCD画面には異常データ(すなわち、ノイズで壊れた画面データ等)が描画されることになる。この結果、例えば、LCD画面に意図しない画面表示がなされたり、画面が真っ暗になったりして、遊技の進行に支障をきたしてしまう。
【0055】
そこで本発明では、CPU21が画像データの作成した後、VDP22からのV_BLANK割り込み信号を待機する時間を所定の待機時間xに制限し、V_BLANK割り込み処理がなされないまま、この待機時間xが経過した場合には、CPU21はVDP22のレジスタの初期データ(例えば、V_BLANK割り込み信号の出力許可データ)の再設定を行い、再びVDP22からV_BLANK信号が出力されるようにする。
【0056】
これにより、VDP22からV_BLANK割り込みを受けたCPU21は、再びVDP22へと画像データの転送を行うことができる。したがって、VDP22が異常データ(ノイズで壊された画像データ等)を保持することで、LCD画面に異常な画面が表示される時間は最小限とすることができ、VDP22は速やかに描画を再開するので、遊技の進行に支障が生じてしまうことはない。
【0057】
なお、待機時間xを通常のV_BLANK割り込み時間よりも長く設定しておけば、CPU21によるVDP22のレジスタの再設定はVDP22の異常時にのみ行われるようにすることができ、VDP22に異常が生じずに通常どおりV_BLANK割り込みが行われているときには、表示制御装置10は、図4に示す通常動作を繰り返す。
【0058】
【発明の効果】
第1の発明によれば、遊技制御装置から表示情報が入力された表示制御装置の演算処理装置は、この表示情報に基づいて画像データを作成し、描画装置からの割り込み信号を待って待機し、この割り込み信号のタイミングで描画装置へと画像データを転送するが、描画装置にあらかじめ設定された初期データが破壊される等して、描画装置から割り込み信号が発信されくなってしまったときでも、所定の待機時間が経過したときには、演算処理装置は描画装置の初期データを再設定するので、この再設定された初期データに基づいて描画装置は再び割り込み信号を発信して、新たな画像データを受け取ることができる。このため、描画装置が異常データを保持し、この異常データに基づく画面表示を行ってしまう状態は、最小限の時間で速やかに回避でき、描画装置による画像表示装置への描画は速やかに復活するので、遊技の進行に支障が生じることはない。
【0059】
第2の発明によれば、再設定される描画装置の初期データは、前記割り込み信号の出力許可情報であるので、この割り込み信号の出力許可情報が正しく再設定された描画装置は、再び割り込み信号を発信し、描画装置への画像データの転送は直ちに復活して、遊技の進行に支障が生じることはない。
【0060】
第3の発明によれば、割り込み信号待ちの待機時間は、割り込み信号の発信周期よりも長い時間に設定されているので、描画装置に異常が発生して割り込み信号が所定の周期で発信されなくなった場合のみ、描画装置の初期データの再設定が行われるので、描画装置が通常動作している不必要な場合にまで、初期データの再設定がなされてしまう無駄な処理が回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図2】同じく役物制御装置および表示制御装置を示す構成図である。
【図3】同じく走査領域を示す概念図である。
【図4】同じくV_BLANK割り込みが正常になされている場合の表示制御装置CPUの処理を示すタイミングチャートである。
【図5】同じくV_BLANK割り込みに異常があった場合の表示制御装置CPUの処理を示すタイミングチャートである。
【図6】同じく役物制御装置による役物制御の手順を示すフローチャートである。
【図7】同じくVDPによる表示制御の手順を示すフローチャートである。
【図8】同じく表示制御装置にCPUにおける割り込み処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】従来の表示制御装置においてV_BLANK割り込みがなされなかった場合を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
2 画像表示装置
10 役物制御装置
11 表示制御装置
12 LCD
21 CPU
22 VDP
31 LCD画面
32 V_SYNC信号
33 H_SYNC信号
36 V_BLANK信号
Claims (3)
- 遊技機の進行を制御する遊技制御装置から送信される表示情報を受信して画像データを作成する演算処理装置と、
あらかじめ設定された初期データに基づいてこの演算処理装置に割り込み信号を発信し、この割り込み信号のタイミングで演算処理装置から画像データの転送を受け、この画像データに基づいて画像表示装置に描画を行う描画装置と、
を備えた遊技機の表示制御装置において、
演算処理装置は、画像データを作成後に所定の待機時間にわたって描画装置からの割り込み信号を待機したときには、描画装置の初期データの再設定をすることを特徴とする遊技機の表示制御装置。 - 前記演算処理装置が画像データを作成後に所定の待機時間にわたって描画装置からの割り込み信号を待機したときに再設定される描画装置の初期データは、前記割り込み信号の出力許可情報であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機の表示制御装置。
- 前記待機時間を前記割り込み時間より長い時間に設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機の表示制御装置。
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