ぱちんこ遊技機に関する。
現在最も普及しているぱちんこ遊技機は、始動口(スタートチャッカー)に遊技球が入球したことを契機として、7セグ等の表示部上で「特別図柄」(或いは主遊技図柄)と称される図柄が変動表示され、当該特別図柄が特定態様(例えば「7」)となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技状態{通常時は閉状態にある大入賞口(いわゆるアタッカー)が所定条件で開放する内容の遊技}に移行するタイプの機種(いわゆる「第一種ぱちんこ遊技機」)である。ここで、遊技者の利益に直結する特別図柄の表示制御の負担を軽減するために、前記の「特別図柄」とは別に、遊技の興趣性を高めるための演出用の「装飾図柄」と称される図柄が、前記特別図柄の変動とシンクロした形で、前記表示部よりもサイズが大きい液晶等のディスプレー上で変動表示される。そして、特別図柄の変動が開始されると装飾図柄もこれに合わせて変動を開始し、特別図柄が特定態様(例えば「7」)で停止した場合、装飾図柄もこれに合わせて所定態様(例えば「777」)で停止することとなる。そして、遊技者は、装飾図柄が所定態様で停止したことにより、特別遊技へ移行が確定したことを認識する。
ここで、当該仕組みはこの種のぱちんこ遊技機で共通するので、他種との差別化を図るためには、前記図柄の変動態様を含めた演出全般に対し、いかに工夫を凝らし高い興趣性を付与するかということに注力されている。例えば、「特別図柄」の変動表示が開始できない状況にある場合、始動口に遊技球が入球したことを契機として、当該変動表示を保留する機能を備え、当該保留表示に係る演出を実行し得るよう構成することで遊技の興趣性を向上させる手法がその一つである。
特開2004−215785
特開2004−275450
特開2014−023704
特開2013−126448
しかしながら、保留表示に係る演出は従来から多用されているため、興趣性向上を目指すべく、その制御方法については更なる改善が必要となっているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部Aと演出表示部Bとを有する表示部と、
表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
を備え、
主遊技部は、
始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であって主遊技用識別情報が停止表示された後において、遊技者にとって有利な特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技用識別情報が変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を変動表示した後で停止表示するよう制御する副遊技用識別情報表示制御手段
を備え、
副遊技用識別情報表示制御手段は、複数の副遊技用識別情報の変動表示パターンから一の変動表示パターンを決定し、該決定された変動表示パターンに基づいて、副遊技用識別情報の表示を行い、
副遊技用識別情報の変動が開始されてから停止表示されるまでの間に特定の演出を実行可能であり、
副遊技用識別情報の変動中における特定の演出の表示前に、前記特定の演出が表示されるか否かを示唆する示唆演出を実行可能に構成されており、
前記示唆演出には、演出表示部Aに表示され、演出表示態様によって前記特定の演出が実行されるか否かを示唆する示唆演出Aと、演出表示部Bに表示され、演出表示態様によって前記特定の演出が実行されるか否かを示唆する示唆演出Bとを含み、前記特定の演出が表示される副遊技用識別情報の変動中に前記示唆演出Aと前記示唆演出Bを実行可能であり、
示唆演出Aの演出表示態様も示唆演出Bの演出表示態様も、副遊技用識別情報の変動表示パターンに基づいて決定されるよう構成されており、
前記示唆演出A、及び前記示唆演出Bは共に、前記副遊技用識別情報の変動中に前記特定の演出が実行されることを示唆する演出表示態様と、前記副遊技用識別情報の変動中に前記特定の演出が実行されることを示唆しない演出表示態様との双方の演出表示態様を有するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
<付記>
尚、本態様とは異なる別態様について以下に列記しておくが、これらには何ら限定されることなく実施することが可能である。
本別態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置ASG、演出表示装置BSSG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置ASG、演出表示装置BSSG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と、
遊技者によって操作可能な操作部材(例えば、サブ入力ボタンSB)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段(例えば、図柄保留手段MJ32)と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置ASG、演出表示装置BSSG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と
を備え、
識別情報の変動表示と連動した演出表示内容を表示している際に、操作部材(例えば、サブ入力ボタンSB)による所定の操作を促す演出であるボタン演出を演出表示部(例えば、演出表示装置ASG)にて出力可能に構成されており、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された前記情報に基づき、ある保留に係る当否判定結果に基づいた特別遊技の実行可能性を事前に示唆又は報知する保留先読み演出を、演出表示部(例えば、演出表示装置ASG)にて出力可能に構成されており、
保留先読み演出の実行中においては、ボタン演出が実行されないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、保留表示に係る演出に関する制御方法を改善することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。
図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。
図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。
図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。
図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。
図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。
図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。
図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。
図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。
図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1主遊技先読み演出内容決定処理のフローチャートである。
図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留変化内容決定処理のフローチャートである。
図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1停止図柄・変動態様決定処理のフローチャートである。
図26は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1長変動表示内容決定処理のフローチャートである。
図27は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1短変動表示内容決定処理のフローチャートである。
図28は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での擬似連時の演出内容の一例(大当り時)である。
図29は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での擬似連時の演出内容の一例(ハズレ時)である。
図30は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での擬似連失敗演出の一例である。
図31は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2表示内容決定処理のフローチャートである。
図32は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での敵回避演出実行判定処理のフローチャートである。
図33は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
図34は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での敵回避演出実行制御処理のフローチャートである。
図35は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での敵回避演出実行イメージ図である。
図36は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。
図37は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み演出示唆表示制御処理のフローチャートである。
図38は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特定出目先読み演出実行イメージ図である。
図39は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での背景変化先読み演出実行イメージ図である。
図40は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのエフェクト先読み演出実行イメージ図である。
図41は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留変化先読み演出実行イメージ図である。
図42は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2背景演出実行イメージ図である。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「識別情報」とは、五感(視覚、聴覚、触覚等)を通じて情報の種類を識別可能であればどのような形態でもよいが、好適には、視覚的なもの、例えば、数字、文字、図柄等の形状のあるものを挙げることができる。また、本明細書においては「識別情報」を、主遊技図柄・特別図柄(特図)や装飾図柄(装図)と呼ぶことがあるが、「特別図柄(特図)」は、主遊技部(いわゆるメイン基板)側にて表示制御される識別情報であり、「装飾図柄(装図)」は、副遊技部(いわゆるサブ基板)側にて表示される演出としての識別情報である。「識別情報を表示可能」とは、表示方法には何ら限定されず、例えば、発光手段(例えば液晶、LED、7セグ)の発光(発光の有無だけでなく、色の違いや点灯・点滅態様も含む)、物理的な表示(例えば、リール帯に描かれた図柄を所定位置に停止表示する)等、を挙げることができる。「演出(情報)」とは、副遊技部(いわゆるサブ基板)側にて出力制御される遊技の興趣性を高める出力内容全般を指し、例えば、装飾図柄の変動・停止や特別遊技の実行期待度を示唆・報知する予告、等を挙げることができ、その出力態様としては、アニメーションや実写等の動画像や絵、写真、文字等の静止画像、音や演出用の可動体役物の動作態様、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。「保留画像」とは、識別情報の変動表示を開始できない状況下で取得した乱数を一時記憶する機能(いわゆる保留機能)を備えている場合において、現在の保留個数と対応して表示される画像が一般的であるが、ある保留の消化時における識別情報の変動表示中において、当該ある保留を消化中である旨を報知するための画像であって、当該現在の保留個数と対応して表示される画像と同一又は類似する態様にて表示される画像が含まれていてもよい。「遊技状態」とは、例えば、大入賞口が開放状態となり得る特別遊技状態、特別遊技状態への移行抽選確率が予め定められた値である非確率変動遊技状態よりも特別遊技状態への移行抽選確率が高い確率変動遊技状態、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が有る補助遊技状態(いわゆる、普通図柄時短状態、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間が長い、可変部材の開放当選確率が高い、可変部材の開放抽選の結果報知の時間が短い)、等の任意の一又は複数の組合せである。「擬似変動示唆演出」とは、擬似連続変動が実行されるか否か、又は、擬似連図柄が停止するか否かを遊技者に対して煽る演出であり、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGにて実行され得ることとなり、擬似連煽り演出とも称する。「保留先読み演出」とは、トリガ保留に係る図柄変動における特別遊技の実行期待度を示唆する演出であり、本例では、保留変化先読み演出、特定出目先読み演出、エフェクト先読み演出、背景変化先読み演出、第2背景変化演出、が保留先読み演出となっている。「先読み実行中情報」とは、演出表示装置BSSGにて表示される先読み演出を実行中である旨の情報であり、先読み演出示唆演出とも称する。「ボタン演出」とは、図柄変動中における有効期間にてサブ入力ボタンSBを押下することによって予告演出が表示される演出であり、本例では、敵回避演出がボタン演出となっている。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。更に、以下の実施形態や変更例において示す具体的一例としての数値{例えば、抽選実行時における当選確率、特別遊技時における最大ラウンド数、図柄変動時間、各遊技状態における継続回数、等}は、あくまで一例であり、特に、異なる条件下(例えば、時間短縮遊技時と非時間短縮遊技時との条件別、等)において示した数値の大小関係や組み合わせは、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、遊技機の上部左右等にはスピーカD24が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置ASG(演出表示装置A+符号SGの意であり、以下同様)、演出表示装置BSSG(演出表示装置B+符号SSGの意であり、以下同様)、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38及びアウト口D36が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sと、第2主遊技始動口電動役物B11dと、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物B11dは、第2主遊技始動口B10に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、本実施形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが重ねるように配置されており、且つ、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれている。また、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球と、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球のどちらもが、第1主遊技始動口A10及び第2主遊技始動口B10に誘導されるよう構成されている。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口B10側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口A10側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが、上下に重ねるように配置されているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とを離隔して配置するよう構成してもよい。そのように構成した場合、第2主遊技始動口電動役物B11dの上部を塞ぐ部材を設けてもよい。また、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難く、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され難い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され易いよう構成してもよい。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
次に、補助遊技始動口H10は、補助遊技始動口入球検出装置H11sを備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置H11sは、補助遊技始動口H10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口H10への遊技球の入球は、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、補助遊技始動口H10は、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、誘導され易く、遊技領域D30の左側を流下する遊技球が誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され易いよう構成してもよい(例えば、遊技領域D30に左右に夫々、補助遊技始動口H10を設けてもよい)}。
次に、アウト口D36の右上方には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とが重なるように配置されており、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第1大入賞口C10は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄にて停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方、且つ、第2大入賞口C20の下方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置C11sと、第1大入賞口電動役物C11d(及び第1大入賞口ソレノイドC13)と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置C11sは、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物C11dは、第1大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口C10を可変させる(第1大入賞口ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方、且つ、第1大入賞口C10の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC23)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sよって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)と、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1主遊技側の装飾図柄(第2主遊技側の装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置ASG又は演出表示装置BSSGのような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置ASGは、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置ASGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、を有している。尚、演出表示装置ASGは、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、演出表示装置BSSGは、予告演出、背景演出等の演出画像の表示等を実行する装置である。また、演出表示装置BSSGは、演出が実行される表示領域BSSG10を備える。尚、演出表示装置BSSGは、後述する擬似連続変動が実行されるか否かを煽る演出である擬似連煽り演出実行時や、先読み演出が実行されている情報である先読み演出示唆表示の表示時や、スーパーリーチに係る変動中等の特定のタイミング(主に、大当りとなるか否か、大当りとなる期待度が高くなるか否かに関わる演出実行タイミング)で駆動し得るよう構成されている(いわゆる、演出用の可動役物のように駆動する)。また、演出表示装置BSSG上で実行される演出と、演出表示装置ASG上で実行されている演出とは、別々の演出態様(演出パターン)である演出が実行される場合があるが、そのような場合には、演出表示装置BSSGに表示される演出は演出表示装置ASGに表示される演出の演出結果、演出態様に基づいて決定されるため、相互の演出の齟齬が生じないよう構成されている。また、演出表示装置BSSG上で実行される演出と、演出表示装置ASG上で実行されている演出とは、同一の演出態様(演出パターン)に基づき実行される場合があってもよく、そのような場合には演出表示装置BSSGが演出表示装置ASGの表示領域SG10の一部であるかのような演出態様の演出が、演出表示装置BSSG及び演出表示装置ASGを連動させることで実行され得るよう構成される。また、演出表示装置BSSGが駆動していない場合には、演出表示装置ASGにて実行されている演出の視認性(特に、装飾図柄の確定停止図柄の表示等、遊技の進行に関わる演出又は表示)を阻害しないよう構成することが望ましい。尚、演出表示装置ASGにて表示されている装飾図柄の停止図柄(仮停止図柄、確定停止図柄)の視認性を阻害する場合には、演出表示装置ASGの表示領域SG10上における、演出表示装置BSSGによって視認性が阻害されない領域に、当該装飾図柄の停止図柄(仮停止図柄、確定停止図柄)と同様の表示(又は、遊技者にとって同様の認識となる表示)を表示するよう構成することが望ましい(例えば、表示領域SG10の左下部に、保留表示程度の大きさにて、装飾図柄を別途表示する)。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置ASG及び演出表示装置BSSGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置ASG及び演出表示装置BSSGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口A10(第2主遊技始動口B10)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置ASG及び演出表示装置BSSG上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42と、発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源供給ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置ASG上での各種演出、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づく演出表示装置BSSG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Sは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置ASG上での各種演出、演出表示装置BSSG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置ASG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理と、演出表示装置BSSG上での予告表示等の表示処理とを実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部とを備えている。尚、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。ここで、特に図示していないが、主制御基板Mが搭載するROMに関しては、不正行為によって改造されたプログラム等を書き込まれることを防止するため、未使用の領域を設けないよう構成することが好適である(例えば、未使用領域を全て0によって充填、使用している領域を若い番地に詰めて書き込む、等)。また、ノイズや不正行為によって、通常時には参照しないデータを参照してしまうことを防止するため、未使用のデータ(例えば、スペック違いの遊技機において参照するデータや、開発段階でのテストにのみ使用するデータ等)を設けないよう構成することが好適である。また、RAMの領域を使用する際についても同様に、若い番地に詰めて領域を使用し、未使用のプログラム領域を設けないよう構成することが好適である。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、入賞口センサNs{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、第1大入賞口入賞検出装置C11s、第2大入賞口入賞検出装置C21s、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口ソレノイドC13、第2大入賞口ソレノイドC23等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図3の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rとに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置ASGと、演出表示装置BSSGと、スピーカD24と、遊技効果ランプD26と、有効期間中に遊技者が操作することによって予告演出が実行され得るサブ入力ボタンSBと、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。尚、サブ入力ボタンSBは、サブ入力ボタンSBの操作の有無を判定するためのサブ入力ボタン入力検出装置SBsを更に有している。本実施形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを有しており、サブメイン制御部SMによりスピーカD24から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプD26の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図4のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Mは、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)、演出に係るサブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、主制御基板Mからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板KHと、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)は、画像演出を実行するサブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、各種遊技効果ランプD26(例えばサイドランプ)やスピーカD24等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板KHは、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置KEと電気的に接続されている。尚、主制御基板M、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、サブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、賞球払出制御基板KH等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御基板Mに含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に含まれるとする各手段を主制御基板Mに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御基板Mは、遊技用の情報の取得を制御する遊技用情報制御手段MJと、遊技の内容を決定するための遊技内容決定手段MNと、特別遊技や特定遊技等の遊技の進行を司る遊技進行手段MPと、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオン・オフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段MBと、遊技周辺機器側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段MT(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファMT10)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板KHを制御する賞球払出決定手段MHと、を有している。
ここで、遊技用情報制御手段MJは、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段MJ10と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段MJ20と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段MJ30と、を有している。また、遊技進行手段MPは、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段MP10と、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開閉決定に直接関連する各種処理を行うための第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bと、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段MP30と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段MP50と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段MJ10は、第1主遊技始動口A10に遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Aと、第2主遊技始動口B10に遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Bと、補助遊技始動口H10に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技始動口入球判定手段MJ11‐Hと、第1大入賞口C10に遊技球が入球したか否かを判定する、第1大入賞口入球判定手段MJ11‐C10と、第2大入賞口C20に遊技球が入球したか否かを判定する、第2大入賞口入球判定手段MJ11‐C20と、を有している。
次に、乱数取得判定実行手段MJ20は、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aと、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bと、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hと、を有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。このような方法で乱数を取得することにより、遊技者に予想され難い、非周期的な乱数を発生させることが可能である。逆に、例えば、ある抽選に使用した乱数を使用して、次回の乱数を生成する方法の場合、当該次回の乱数を予想され易くなってしまう。そのため、乱数を発生させるに際し、前回の抽選で使用された乱数を用いることなく、新たな乱数を発生させることが好適である。
次に、保留制御手段MJ30は、保留消化及び変動開始に係る処理を制御する保留消化制御手段MJ31と、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aに保留するための第1主遊技図柄保留手段MJ32‐Aと、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bに保留するための第2主遊技図柄保留手段MJ32‐Bと、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hに保留するための補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hと、を有している。
ここで、保留消化制御手段MJ31は、変動を開始する条件を充足したか否かを判定する変動開始条件充足判定手段MJ31jを有している。
次に、第1主遊技図柄保留手段MJ32‐A、第2主遊技図柄保留手段MJ32‐B及び補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hを夫々有している。
次に、遊技内容決定手段MNは、特別遊技の当否及び第2主遊技始動口電動役物B11dの開放可否を抽選する当否抽選手段MN10と、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段MN20と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄を決定するための図柄内容決定手段MN40と、各乱数に基づき、各図柄の変動態様(変動時間等)を決定するための変動態様決定手段MN50とを、有している。ここで、当否抽選手段MN10は、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第1主遊技当否抽選手段MN11‐Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第2主遊技当否抽選手段MN11‐Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う補助遊技当否抽選手段MN11‐Hとを、有している。ここで、第1主遊技当否抽選手段MN11‐A、第2主遊技当否抽選手段MN11‐B及び補助遊技当否抽選手段MN11‐Hは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される補助遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Hを夫々有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
ここで、主遊技乱数に基づいて当否抽選を実行する際、当否抽選手段MN10は、主遊技乱数値が、すべての当り乱数値のいずれかと同じ値であるか否かを判定する、又は、当り乱数値の一部又は全部が連続した数値である場合には、主遊技乱数値が当り乱数値の上限値以下であり下限値以上であるか否かを判定することにより、当否判定を実行する。このような当否判定を実行することで、正確な判定処理を実行できることとなる。逆に、当り乱数範囲の上限のみとの比較、又は下限のみとの比較によって当否判定を実行する場合、乱数範囲の端の値(例えば、乱数値の範囲が0〜1023である場合、0又は1023)を当り乱数値とする必要があるため、不正(例えば、主制御基板Mに電流を流す不正行為であり、記憶領域のビットがすべて0又は1になり易い)に対して脆弱になってしまう危険性がある。また、本例では、一つの乱数を用いて1回の抽選を実行するよう構成している{1回の抽選に複数の乱数を用いる(いわゆる、2段階抽選を実行する)場合、二つの乱数が同期することを防ぐ必要があるため}。
次に、図柄内容決定手段MN40は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄を決定する第1主遊技図柄決定手段MN41‐Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄を決定する第2主遊技図柄決定手段MN41‐Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技図柄決定手段MN41‐Hと、を有している。
ここで、第1主遊技図柄決定手段MN41‐Aは、第1主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Aを有しており、当該第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技図柄決定手段MN41‐Bは、第2主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Bを有しており、当該第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技図柄決定手段MN41‐Hは、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hを有しており、当該補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、変動態様決定手段MN50は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技変動態様決定手段MN51‐Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技変動態様決定手段MN51‐Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hと、を有している。
ここで、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐Aは、第1主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aを有しており、当該第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技変動態様決定手段MN51‐Bは、第2主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bを有しており、当該第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hは、補助遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Hを有しており、当該補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段MP10は、第1主遊技図柄表示装置A20の第1主遊技図柄表示部A21g上及び第2主遊技図柄表示装置B20の第2主遊技図柄表示部B21g上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cと、補助遊技図柄表示装置H20の補助遊技図柄表示部H21g上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段MP11‐Hとを有している。
ここで、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、ゼロクリア可能な第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐C(デクリメントカウンタ)を有している。更に、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hを更に備えている。
次に、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21‐Bと、第2主遊技始動口電動役物B11dの駆動(開放)時間を計測する第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bとを有している。
次に、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段MP31と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を決定し、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内にセットする特別遊技内容決定手段MP32と、第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20を所定条件で開状態にする特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行手段MP33と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段MP34と、を有している。ここで、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口電動役物C11dと第2大入賞口電動役物C21dを開閉させる第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段MP33‐Cと、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20への入賞球を計測する入賞球カウンタMP33cを有している。特別遊技時間管理手段MP34は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマMP34tを更に有している。また、特別遊技内容決定手段MP32は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブルMP32taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、特定遊技制御手段MP50は、確率変動遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する確変遊技終了条件判定手段MP51と、時間短縮遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する時短遊技終了条件判定手段MP52を有している。ここで、時短遊技終了条件判定手段MP52は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタMP52c、を有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時間短縮遊技は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の確変遊技終了条件判定手段MP51及び時短遊技終了条件判定手段MP52は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段MBは、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)及び第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cと、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hと、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bと、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bと、を有している。
ここで、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cは、現在変動中の第1又は第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1又は第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hは、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hを有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Hと、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SM、サブサブ制御部SS(及び演出表示装置ASG、演出表示装置BSSG)等、を有している。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口A10と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口B10と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20を有している。
次に、補助遊技周辺機器Hは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放の契機となる補助遊技始動口H10と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置H20とを有している。
次に、演出表示制御手段(サブメイン制御部)SMは、主制御基板M側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段SM10と、演出表示に係る演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る演出表示制御手段SM20と、サブサブ制御部SS側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段SM40と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段SM10は、主制御基板M側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段SM11bを有している。
次に、演出表示制御手段SM20は、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段SM21と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段SM22と、背景画像の決定処理及び表示制御処理を司る背景演出表示制御手段SM23と、予告演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る予告演出表示制御手段SM24と、リーチ演出内容の決定処理及び表示制御処理を司るリーチ演出表示制御手段SM25と、いわゆる保留先読み演出(未消化である保留に基づき予定されている遊技内容を事前に示唆又は報知する演出)の実行可否の決定処理及び表示制御処理を司る保留先読み演出実行制御手段SM26と、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段SM21は、主制御基板M側からの情報に基づいて、装飾図柄{本実施形態では、2種類の装飾図柄を有しており、装飾図柄は、夫々が独立して3つの数字図柄の組み合わせにより遊技結果を報知可能となっている}の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段SM21nと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段SM21bと、装飾図柄の変動時間を計時するための第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1と、を有している。ここで、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブルSM21ta(テーブルの詳細については不図示)と、装飾図柄の演出内容、表示更新タイミング、表示更新内容を決定(又は、セット)する際に参照される装飾図柄演出テーブルSM21ta‐2と、を更に有している。
次に、装図保留情報表示制御手段SM22は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段SM22bを有している。
次に、背景演出表示制御手段SM23は、主制御基板M側からの情報に基づいて、背景演出の表示内容を決定する背景演出表示内容決定手段SM23nと、背景演出表示に係る情報を一時記憶するための背景演出関連情報一時記憶手段SM23bと、を有している。
次に、予告演出表示制御手段SM24は、主制御基板M側からの情報に基づいて、予告演出の表示内容や表示タイミング等を決定する予告演出表示内容決定手段SM24nと、予告演出表示に係る情報を一時記憶するための予告演出関連情報一時記憶手段SM24bと、を有している。
次に、リーチ演出表示制御手段SM25は、主制御基板M側からの情報に基づいて、リーチ演出の表示内容や表示タイミング等を決定するリーチ演出表示内容決定手段SM25nと、リーチ演出表示に係る情報を一時記憶するためのリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25bと、を有している。
次に、保留先読み演出実行制御手段SM26は、主制御基板M側からの情報に基づいて、いわゆる保留先読み演出の実行可否を決定する保留先読み演出実行可否判定手段SM26kと、いわゆる保留先読み演出に係る情報を一時記憶するための先読み関連情報一時記憶手段SM26bと、を有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、サブメイン制御部SM側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段SS10と、演出表示装置ASG上の表示領域SG10へ画像を表示する画像表示制御手段SS20と、を有している。ここで、画像表示制御手段SS20は、サブメイン制御部SM側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段SS21bを更に有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置ASGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置ASGは、画像を表示する表示領域SG10を有している。
ここで、表示領域SG10は、装飾図柄を変動表示するための装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、を有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置BSSGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置BSSGは、画像を表示する表示領域BSSG10を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20が、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段(サブサブ制御部)SSが、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
ここから、フローチャートを用いて、本実施形態に係る遊技機における一般的な処理の流れの一例について説明する。フローチャートは主に、処理ステップ(長方形にて図示)、判断(ひし形にて図示)、流れ線(矢印)、開始・終了・復帰等を示す端子(角丸長方形にて図示)によって構成されている。また、処理ステップの内、別のフローチャートにて詳細を図示している場合、当該別のフローチャートを参照するものをサブルーチン(左右の線が二重線である長方形にて図示)として図示している。ここで、遊技機の開発段階においては、スペック違いの遊技機を同時に開発することも行われているが、本例においては、メイン側の処理内に、スペック違いの遊技機で実行するサブルーチン(通常は使用しないサブルーチン)を残さないよう構成しており、ノイズや不正行為によって、通常時には実行されない未使用サブルーチンに係る処理が実行されることを防止している。
はじめに、図5は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ1002で、主制御基板Mは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板Mは、主制御基板M側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段MB内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ1006で、情報送信制御手段MTは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板Mは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板Mは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板Mは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
尚、主制御基板Mが搭載する一時記憶領域(RAM等)の初期値は、特別遊技が実行される値とならないよう構成することが好適である(プログラムの処理開始直後に、ノイズや不正行為により、特別遊技の実行判定を行う処理を実行してしまった場合に特別遊技が誤って実行されることを防止するため)。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板Mは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板Mは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板Mは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板Mは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板Mは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御基板Mは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板Mは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1997で、主制御基板M(特に賞球払出決定手段MH)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1998で、主制御基板Mは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータHC等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1999で、主制御基板Mは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。尚、制御コマンド送信処理においては、サブメイン制御部SM側でコマンドを受信する順序が重要である(例えば、あるコマンドを受信した後に他のコマンドを受信することで正常に処理が実行される)場合があるため、主制御基板M側でコマンドを送信することを決定した順(コマンドをセットした順)に、コマンドを送信するよう構成されている。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板Mは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板Mは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板Mは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段MJ11‐Hは、補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102又はステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技図柄決定手段MN41‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hを参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には5秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cを参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21‐Bは、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bに電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には6秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを開放する。次に、ステップ1238で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bを参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを閉鎖すると共に、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230又はステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図8は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Aは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aは、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。尚、本実施形態では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段MJ32‐Aは、当該取得した第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1310で、保留制御手段MJ30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1310でYesの場合、ステップ1312で、保留制御手段MJ30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、保留制御手段MJ30は、保留情報(当否抽選乱数及び図柄決定乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る当否結果及び停止図柄を事前判定する。次に、ステップ1316で、保留制御手段MJ30は、当該新たに生起した保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。
次に、ステップ1318で、保留制御手段MJ30は、保留情報(変動態様決定用乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループを事前判定する(変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループに関しては、図12、図13の主遊技テーブル3を参照)。尚、本実施形態においては、1つの変動態様グループには複数種類の変動態様(変動時間)が含まれ得るよう構成されている。次に、ステップ1320で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技内容決定乱数の保留発生コマンド、変動態様乱数区切り情報に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1322に移行する。尚、本実施形態のように図柄情報をサブ側に送信するよう構成した場合、サブ側で実行する演出として大当りを示唆する演出を実行してもよく、そのような構成とした場合には、当該大当りとなる主遊技図柄の停止図柄を遊技者に報知し得る構成とすることが望ましい(主遊技図柄の停止図柄が大当りとなる場合にのみ停止図柄を報知する)。また、ステップ1302、ステップ1304、ステップ1310又はステップ1312でNoの場合には、ステップ1321で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技内容決定乱数の保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1322に移行する。即ち、ステップ1321では、第1主遊技側の保留が生起した旨のコマンドである第1主遊技内容決定乱数の保留発生コマンドをサブ側に送信するが、先読み演出の実行等のための変動態様乱数区切り情報に係るコマンドは送信しないよう構成されている。
このように、本実施形態においては、主遊技内容決定乱数(第1主遊技内容決定乱数又は第2主遊技内容決定乱数)取得時(又は保留発生時)に変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループを判定するよう構成されている。
尚、保留が生起したタイミングにて、サブ側へ主遊技内容決定乱数情報、当否乱数区切り情報、変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループ情報を送信するよう構成してもよいが、更に、サブ側に送信する情報はこれには限定されず、主遊技図柄の停止図柄に係る情報、大当りとなる主遊技図柄の利益態様に係る情報(停止予定の主遊技図柄に係る特別遊技のラウンド数、等)、保留入賞直後の保留数(第1主遊技側又は第2主遊技側の入賞した側の保留数のみでも、第1主遊技側と第2主遊技側との両方の保留数でもよい)に係る情報、等を送信し得るよう構成してもよい{当否乱数区切り情報とは、第1主遊技側(第2主遊技側)における夫々の遊技状態と、乱数値(又は乱数値範囲)と、当否抽選結果と、を紐づけてグループ分けした乱数区切り情報の一つであり、例えば、確率変動遊技状態であっても非確率変動遊技状態であってもハズレ、確率変動遊技状態であっても非確率変動遊技状態であっても当り、確率変動遊技状態であれば当りであるが非確率変動遊技状態であればハズレ、等のグループ分けを挙げることができる}。
次に、ステップ1322で、第2主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1322でYesの場合、ステップ1324で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bは、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1324でYesの場合、ステップ1326で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施形態では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1328で、第2主遊技図柄保留手段MJ32‐Bは、当該取得した第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1330で、保留制御手段MJ30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1330でYesの場合、ステップ1334で、保留制御手段MJ30は、保留情報(当否抽選乱数及び図柄決定乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る当否結果及び停止図柄を事前判定する。次に、ステップ1336で、保留制御手段MJ30は、当該新たに生起した保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。
次に、ステップ1338で、保留制御手段MJ30は、保留情報(変動態様決定用乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループを事前判定する(変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループに関しては、図12、図13の主遊技テーブル3を参照)。次に、ステップ1340で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第2主遊技内容決定乱数の保留発生コマンド、変動態様乱数区切り情報に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
他方、ステップ1330でNoの場合、ステップ1332で、保留制御手段MJ30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1332でYesの場合には、ステップ1333で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第2主遊技内容決定乱数の保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。即ち、ステップ1333では、第2主遊技側の保留が生起した旨のコマンドである第2主遊技内容決定乱数の保留発生コマンドをサブ側に送信するが、先読み演出の実行等のための変動態様乱数区切り情報に係るコマンドは送信しないよう構成されている。また、ステップ1332でNoの場合には、ステップ1334に移行する。
尚、ステップ1308及びステップ1328で、第1主遊技内容決定乱数の記憶及び第2主遊技内容決定乱数の記憶を実行しているが、主制御基板のRAMの記憶領域に、主遊技内容決定乱数を記憶する場合には、専用の記憶領域を確保し、主遊技内容決定乱数に係る情報を記憶しているバイト内には当該「主遊技内容決定乱数」に係る情報のみを記憶する(各種タイマ値等、その他の情報を記憶しない)よう構成することが好適である(同じ1バイト内に記憶した別のデータを操作する際に、ノイズ等によって主遊技内容決定乱数に係る情報が書き換わってしまうことを防止するため)。また、当否抽選乱数については、当該当否抽選乱数を取得してから、当該当否抽選乱数に係る当否抽選を実行するまでの間に、遊技状態の変化(既に記録されている保留に係る遊技状態の変化のみならず、新たに発生した保留によって遊技状態の変化が起こる可能性があるため、当該抽選乱数に係る当否抽選実行時の遊技状態は予測不可能である)が発生し得るため、当否抽選を実行するまでは当該抽選乱数を記憶するよう構成されている。尚、第2実施形態においては、保留の情報に係るサブメイン制御部SMへのコマンドは、非時間短縮遊技状態においては第1主遊技に係る保留生起時にのみ送信し得る一方、時間短縮遊技状態においては第2主遊技に係る保留生起時にのみ送信し得るよう構成したが、いずれの遊技状態であっても第1主遊技に係る保留であるか第2主遊技に係る保留であるかに拘らず、当該コマンドを送信し得るよう構成してもよく、そのような場合には、サブメイン制御部SMが受信した当該コマンドを使用するか否かの判断を実行するよう構成してもよい。また、サブメイン制御部SMへ送信する当否結果情報に係るコマンドの具体例は、「D000H:ハズレ、D001H:低確ならハズレ、高確なら当り、D002H:低確、高確両方で当り」であり、サブメイン制御部SMへ送信する停止図柄情報に係るコマンドの具体例は、「D100H:16R確変当り、D101H:16R非確変当り、D102H:2R確変当り」であり、サブメイン制御部SMへ送信する変動態様乱数区切り情報に係るコマンドの具体例は、「D200H:区切り1、D201H:区切り2、D202H:区切り3」となっている。
次に、図9は、図5におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、保留消化制御手段MJ31は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、保留消化制御手段MJ31は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在することが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、保留消化制御手段MJ31は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B)から削除し、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1410‐1で、当否抽選手段MN10は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図11(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当り(いわゆる小当り)については例示していないが、小当りが発生(小当りに当選)するよう構成してもよい。
次に、ステップ1410‐2で、第1主遊技図柄決定手段MN41‐A(第2主遊技図柄決定手段MN41‐B)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶する。
ここで、図11(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「4A・5A・7A」及び「4B・5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数は、4A及び5Aが4R、4B及び5Bが8R、7A及び7Bが16Rとなっている。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態(限定頻度状態)へ移行するよう構成してもよい}。
次に、ステップ1410‐3で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、各遊技状態に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶して、ステップ1414に移行する。
ここで、図12及び図13(主遊技テーブル3)は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、第1主遊技側、第2主遊技側共に、主遊技図柄の当否抽選結果、主遊技時短フラグ状態及び変動開始時の保留数に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオンである場合(時短遊技状態)には相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易く、保留数が2〜3個の場合には保留数が0〜1個の場合に比べて相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易い(ハズレ時のみ)よう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。尚、「サブ側で実行される演出態様」に、各変動態様選択時に実行される演出の一例を示している。また、本例では、変動態様グループ毎の変動時間は、グループ1となる変動時間が3〜10秒、グループ2となる変動時間が20秒、グループ3となる変動時間が60秒、グループAとなる変動時間が3〜10秒、グループBとなる変動時間が15〜30秒、グループCとなる変動時間が60秒、となっている。
次に、ステップ1414で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶された図柄変動表示開始指示コマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等の決定した主遊技図柄に関する情報及び現在の遊技状態に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1416で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cが、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cにセットする。次に、ステップ1417で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1418で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオンにし、ステップ1420に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1419で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合にはステップ1420に移行し、ステップ1419でNoの場合には次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
次に、ステップ1420で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1423で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1428で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1432で、遊技内容決定手段MNは、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオンにする。他方、ステップ1430でNoの場合には、ステップ1432をスキップする。
次に、ステップ1450で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。尚、ステップ1420でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
次に、図14は、図10におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1470で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値を参照し、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1470でYesの場合、ステップ1472で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1474で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値を参照し、当該カウンタ値(残り時短回数)が0であるか否かを判定する。ステップ1474でYesの場合、ステップ1476及びステップ1478で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。尚、ステップ1452、ステップ1470又はステップ1474でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
次に、図15は、図5におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段MP31は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1514で、特別遊技制御手段MP30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1518で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値をクリアする。次に、ステップ1520で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1522で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1502でNoの場合も、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図16は、図5におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1607で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1608で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1612に移行する。
他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bに開放パターンをセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口電動役物C21d)を駆動して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を開放し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば、30秒)をセットしてスタートし、ステップ1622に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ1614〜1620の処理を行うことなく、ステップ1622に移行する。
次に、ステップ1622で、特別遊技実行手段MP33は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1624で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)に所定個数(例えば、10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行する。尚、ステップ1626でNoの場合には、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、ステップ1628で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物C21d)の駆動を停止して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を閉鎖する。次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1632で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1633で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1638で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1650で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図17は、図16におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、停止図柄が確変大当り図柄(特別遊技の実行終了後に確率変動遊技状態に移行する大当り図柄であり、本例では、5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにし、ステップ1658に移行する。他方、ステップ1652でNoの場合、即ち、停止図柄が非確変大当り図柄(特別遊技の実行終了後に確率変動遊技状態に移行しない大当り図柄であり、本例では、4A・4B)の場合、ステップ1656で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数(本例では、100回)をセットし、ステップ1658に移行する。
次に、ステップ1658及びステップ1660で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図18〜図37を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(a)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。次に、ステップ2003で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、保留数(例えば、装図保留カウンタ値)を復元する。尚、実行中の演出等は復元されず、次変動の開始時までは「準備中」画面を表示する。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(b)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(b)が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ2100で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2200で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2300で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2400で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2900で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する先読み演出示唆表示制御処理を実行する。次に、ステップ2999で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部SMは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2100〜S2999)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(c)である。即ち、サブメイン制御部SMのCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、サブメイン制御部SMは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、サブメイン制御部SMは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11b)に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図19は、図18におけるステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された新たな保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶する。次に、ステップ2108で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、変動態様グループ、変動態様乱数区切り情報、等)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶する。尚、メイン側から、当否結果、停止図柄、変動態様グループ、変動態様乱数区切り情報、に係る情報が送信されなかった場合には、ステップ2106及びステップ2108にて、当該情報は保留情報一時記憶領域に一時記憶されないこととなる。次に、ステップ2109で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該新たな保留は第1主遊技側の保留であるか否かを判定する。ステップ2109でYesの場合、ステップ2450で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する第1主遊技入賞時先読み判定処理を実行し、ステップ2110に移行する。他方、ステップ2109でNoの場合、即ち、当該新たな保留が第2主遊技側の保留であった場合、ステップ2550で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する第2主遊技入賞時先読み判定処理を実行し、ステップ2110に移行する。
次に、ステップ2110で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留は第1主遊技側のトリガ保留である旨の情報を有しているか否かを判定する(トリガ保留である旨の情報はステップ2476、ステップ2520にて付加される)。ステップ2110でYesの場合、ステップ2550で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する、先読み保留内容決定処理を実行し、ステップ2120に移行する。他方、ステップ2110でNoの場合、ステップ2118で、装図保留情報表示制御手段SM22は、保留表示態様を通常の(デフォルトの)表示態様である「白色」に決定し、ステップ2120に移行する。尚、本実施形態においては、トリガ保留でない保留表示態様はすべて「白色」にて表示される。尚、この「白色」の保留表示態様の保留を通常保留と称することがある。尚、第2主遊技側の保留がトリガ保留となった場合には、ステップ2110でNoとなり、当該トリガ保留の保留表示態様は「白色」となる(第2主遊技側の先読み演出では保留表示態様が変化しないため)。
他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2111で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2111でYesの場合、ステップ2112で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ2114で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該図柄変動に係る保留情報(特に、当否結果、停止図柄情報、変動態様グループ及び変動態様乱数区切り情報)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ2116で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2120に移行する。尚、ステップ2111でNoの場合にもステップ2120に移行する。
次に、ステップ2120で、装図保留情報表示制御手段SM22は、演出表示手段SSを駆使して演出表示装置ASG上(特に、第1保留表示部SG12、第2保留表示部SG13)に、決定された保留表示態様(特に、初期保留表示態様)に基づき、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。
次に、図20は、図19におけるステップ2450のサブルーチンに係る、第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則処理においては、まず、ステップ2452で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内に第2主遊技保留(第1主遊技側よりも優先して消化されてしまう保留)が存在しないか否かを判定する。ステップ2452でYesの場合、ステップ2454で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態ではないか否かを判定する。ステップ2454でYesの場合、ステップ2458で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前に消化される保留(消化順が先の保留)が2つ以上存在しているか否かを判定する。ここで、本実施形態においては、第1主遊技側に係る保留先読み演出を実行する場合には、当該保留先読み演出は複数回の図柄変動に亘って実行されるため、ステップ2458の処理を実行するよう構成している。尚、本実施形態ではトリガ保留以前に消化される保留が2つ以上であることを保留先読み演出の実行条件の1つとしているが、トリガ保留を含めて第1主遊技側の保留が複数存在していればよい。ステップ2456でYesの場合、ステップ2458で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在していないか否かを判定する。ここで、トリガ保留とは、後述する入賞時先読み抽選に当選した保留である。ステップ2458でYesの場合、ステップ2460で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の消化順となる保留に大当りとなる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2460でYesの場合、ステップ2461で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の消化順となる保留の変動態様グループはすべてグループ1(短時間の変動時間となる変動態様グループ)であるか否かを判定する。このように、本実施形態においては、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、新たな保留以前の消化順となる保留に係る変動態様グループを考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成している。尚、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様乱数区切り情報を考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成してもよい。このように、本実施形態においては、新たな保留がトリガ保留となる場合には、当該新たな保留以前の保留に係る変動態様グループは、すべてグループ1(変動時間が相対的に短時間となる変動態様グループ)となるよう構成されており、このように構成することで、トリガ保留以前の保留にてリーチ変動となり、遊技者が当該リーチ変動をトリガ保留に係る変動であると誤認してしまう等の事態を防ぐと共に、トリガ保留が大当りとなる期待感を一層高めることができることとなる。ステップ2461でYesの場合には、ステップ2462に移行する。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2462で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2462でYesの場合、ステップ2464で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2474に移行する。他方、ステップ2462でNoの場合、ステップ2468で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留の変動態様グループはグループ3(長時間の変動時間となる変動態様グループ)であるか否かを判定する。このように、本実施形態においては、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様グループを考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成している。尚、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様乱数区切り情報を考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成してもよい。また、グループ3以外のハズレとなる保留に対しても先読み抽選を実行し得るよう構成してもよいが、そのように構成した場合には、長時間の変動であるほど先読み抽選に当選し易いよう(又は、長時間の図柄変動で先読み演出が実行された場合の方が短時間の図柄変動で先読み演出が実行された場合よりも大当り期待度が高いよう)構成することが望ましい(例えば、グループ3のハズレとなる保留が1/10で当選することに対して、グループ2のハズレとなる保留は1/50で当選する)。ステップ2468でYesの場合、ステップ2470で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/10)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2474に移行する。他方、ステップ2468でNoの場合にもステップ2474に移行する。
次に、ステップ2474で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該実行された入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2474でYesの場合、ステップ2476で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内にある、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶し、次の処理(ステップ2110の処理)に移行する。
他方、ステップ2452でNoの場合(保留内に第2主遊技保留が存在している場合)、ステップ2478で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内に一時記憶されている保留に係る情報から「トリガ保留」である旨の情報を削除し(トリガ保留である旨の情報を有する保留が保留内に存在しない場合には、本処理は実行せずに次の処理に移行する)、次の処理(ステップ2110の処理)に移行する。尚、ステップ2454、ステップ2456、ステップ2458、ステップ2460、ステップ2461又はステップ2474でNoの場合にも、次の処理(ステップ2110の処理)に移行する。尚、ステップ2478の処理は、第2主遊技側の保留が存在(発生)した場合、本実施形態のような第2主遊技側優先消化の遊技機においては、当該新たに発生した第2主遊技側の保留を先に消化するため、予定されていた変動順とならなくなり、複数変動に亘る先読み演出が正常に実行されない事態を回避するための構成である。また、先読み抽選の禁則条件として、当該新たな保留以前の保留に、特定の変動態様グループの保留(又は、特定の変動態様乱数区切り情報の保留)が存在しないか否かという条件を禁則条件としてもよい。また、本実施形態においては、第1主遊技側の保留に対してのみ先読み抽選を実行するよう構成したが、第2主遊技側の保留に対しても先読み抽選を実行するよう構成してもよく、そのように構成する場合には、時間短縮遊技所状態である場合にのみ第2主遊技側の先読み抽選を実行し得るよう構成する等、遊技の進行上、第2主遊技図柄が主に変動する状況にて、第2主遊技側の先読み抽選を実行し得るよう構成することが望ましい。
次に、図21は、図19におけるステップ2500のサブルーチンに係る、第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則処理においては、まず、ステップ2502で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留が存在していないか否かを判定する。ステップ2504でYesの場合、ステップ2506で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前に消化される保留に大当りとなる保留が存在しないか否かを判定する。尚、第2主遊技側の先読み演出においても第1主遊技側の先読み演出のように、新たな保留よりも前に消化される保留が2つ以上存在することを先読み演出の実行可否の条件としてもよい。ステップ2506でYesの場合、ステップ2508で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の消化順となる保留の変動態様グループはすべてグループA(短時間の変動時間となる変動態様グループ)であるか否かを判定する。このように、本実施形態においては、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、新たな保留以前の消化順となる保留に係る変動態様グループを考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成している。尚、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様乱数区切り情報を考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成してもよい。また、新たな保留がトリガ保留となる場合には、当該新たな保留以前の保留に係る変動態様グループは、すべてグループA(変動時間が相対的に短時間となる変動態様グループ)となるよう構成されており、このように構成することで、トリガ保留以前の保留にてリーチ変動となり、遊技者が当該リーチ変動をトリガ保留に係る変動であると誤認してしまう等の事態を防ぐと共に、トリガ保留が大当りとなる期待感を一層高めることができることとなる。ステップ2508でYesの場合には、ステップ2510に移行する。尚、詳細は後述することとなるが、本実施形態においては、第2主遊技側の図柄変動中に実行され得るサブ入力ボタンSBの操作を促す演出である敵回避演出を実行する保留(変動態様グループがグループB又はグループCとなっている)が存在する場合にはトリガ保留が生起しないよう構成されている(敵回避演出と先読み演出とが同時に実行されないこととなる)。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2510で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留は確変大当り図柄(大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する第2主遊技側の大当り図柄であり、本例では、5B・7B)に係る保留であるか否かを判定する。ステップ2510でYesの場合、ステップ2512で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2518に移行する。他方、ステップ2510でNoの場合、即ち、当該新たな保留がハズレとなる保留である、又は、非確変大当り図柄(大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する第2主遊技側の大当り図柄であり、本例では、4B)に係る保留である場合、ステップ2516で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留の変動態様グループはグループA(10秒以下の変動時間となる変動態様グループであり、ハズレである場合にのみ決定され大当りである場合には決定されない)であるか否かを判定する。このように、本実施形態においては、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様グループを考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成している。尚、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様乱数区切り情報を考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成してもよい。また、グループA以外の保留に対しても先読み抽選を実行し得るよう構成してもよい。ステップ2514でYesの場合、ステップ2516で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/20)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2518に移行する。他方、ステップ2514でNoの場合にもステップ2518に移行する。
次に、ステップ2518で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該実行された入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2518でYesの場合、ステップ2520で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内にある、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶し、次の処理(ステップ2110の処理)に移行する。尚、ステップ2502、ステップ2504、ステップ2506、ステップ2508又はステップ2518でNoの場合にも、次の処理(ステップ2110の処理)に移行する。
次に、図22は、図19におけるステップ2550のサブルーチンに係る、第1主遊技先読み演出内容決定処理である。まず、ステップ2552で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、トリガ保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2552でYesの場合、ステップ2554で、装図保留情報表示制御手段SM22は、大当り時の先読み演出種別決定用テーブルを参照し、実行する先読み演出種別を決定し、ステップ2558に移行する。他方、ステップ2552でNoの場合、ステップ2556で、装図保留情報表示制御手段SM22は、ハズレ時の先読み演出種別決定用テーブルを参照し、実行する先読み演出種別を決定し、ステップ2558に移行する。
ここで、同図下段は先読み演出種別決定用テーブル(大当り時及びハズレ時)である。本実施形態においては、第1主遊技図柄に係るトリガ保留が生起した場合には、トリガ保留の当否抽選の事前判定結果に基づいて、実行される先読み演出種別が決定されるよう構成されている。トリガ保留が大当りとなる場合の先読み演出種別の選択率は、保留変化先読み演出が「2/10」、背景変化先読み演出が「2/10」、特定出目先読み演出が「2/10」、エフェクト先読み演出が「4/10」となっている。一方、トリガ保留がハズレとなる場合の先読み演出種別の選択率は、保留変化先読み演出が「3/10」、背景変化先読み演出が「3/10」、特定出目先読み演出が「3/10」、エフェクト先読み演出が「1/10」となっている。このように、トリガ保留が大当りとなる場合にはエフェクト先読み演出が最も選択され易く、トリガ保留がハズレとなる場合にはエフェクト先読み演出が最も選択され難くなっており、即ち、第1主遊技側の先読み演出としてエフェクト先読み演出が実行された場合が先読み演出の中で最も大当り期待度が高くなるよう構成されている。
次に、ステップ2558で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、決定した先読み演出種別は保留変化先読み演出種別であるか否かを判定する。ステップ2558でYesの場合、ステップ2600で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する保留変化内容決定処理を実行し、ステップ2560に移行する。尚、ステップ2558でNoの場合にもステップ2560に移行する。次に、ステップ2560で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、決定した先読み演出種別は背景変化先読み演出であるか否かを判定する。ステップ2560でYesの場合、ステップ2562で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bのフラグエリア内にある背景変化先読み実行フラグをオンにし、ステップ2564に移行する。他方、ステップ2560でNoの場合にもステップ2564に移行する。
次に、ステップ2564で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、決定した先読み演出種別は特定出目先読み演出であるか否かを判定する。ステップ2564でYesの場合、ステップ2566で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bのフラグエリア内にある特定出目先読み実行フラグをオンにし、ステップ2568に移行する。他方、ステップ2564でNoの場合にもステップ2568に移行する。
次に、ステップ2568で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、決定した先読み演出種別はエフェクト先読み演出であるか否かを判定する。ステップ2568でYesの場合、ステップ2570で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bのフラグエリア内にあるエフェクト先読み実行フラグをオンにし、次の処理(ステップ2120の処理)に移行する。他方、ステップ2568でNoの場合にも、次の処理(ステップ2120の処理)に移行する。
次に、図23は、図22におけるステップ2600のサブルーチンに係る、保留変化内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、トリガ保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、装図保留情報表示制御手段SM22は、トリガ保留の保留表示態様を、保留表示態様決定テーブル(大当り時)を参照して決定し、次の処理(ステップ2560の処理)に移行する。他方、ステップ2602でNoの場合、ステップ2606で、装図保留情報表示制御手段SM22は、トリガ保留の保留表示態様を、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)を参照して決定し、次の処理(ステップ2560の処理)に移行する。
ここで、同図中段の2つのテーブルは、保留表示態様決定テーブル(大当り時)と保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)である。本実施形態においては、保留変化演出実行時に変化し得るトリガ保留の表示態様の種類は、虹色、赤色、緑色、青色の4つであり、虹色はトリガ保留が大当りとなる場合にのみ選択され得る(変化し得る)。
また、保留表示態様決定テーブル(大当り時)参照時においては、最終保留表示態様は、「赤色>緑色>虹色>青色」の順に選択され易くなっており、虹色を除いては、大当りとなる期待度{色別の最終表示態様(大当りとハズレとの合計)に対するトリガ保留が大当りとなる割合}が高い順に選択され易くなっている(虹色は表示された時点で大当りとなる、いわゆるプレミアの扱いであるため、選択頻度は抑えられている)。尚、保留表示態様の大当りとなる期待度は、高い順から、「虹色>赤色>緑色>青色>白色」となっている。尚、本実施形態においては、保留の表示態様が「白色」以外の表示態様(「虹色」、「赤色」、「緑色」、「青色」)にて表示されるタイミングはトリガ保留の生起時のみとなるよう構成したが、これには限定されず、トリガ保留生起後に再度保留表示態様が変化し得るよう構成してもよい。そのように構成した場合には、例えば、「トリガ保留生起時の保留表示態様が「青色」→2変動後の図柄変動中にトリガ保留の表示態様が「赤色」に変化する」等、後に表示される保留表示態様(変化後の保留表示態様)の方が前に表示される保留表示態様(変化前の保留表示態様)よりも大当り期待度が高い保留表示態様となるよう構成することが望ましい。また、本実施形態では、保留の表示色によって大当りとなる期待度を示唆し得るよう構成したが、これには限定されず、例えば、保留の表示色によって、大当りとなった場合における(又は、大当りとなる期待度と併せて)、特別遊技実行後の遊技状態を示唆し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、特に、確率変動遊技状態中において、保留の表示色によって、その保留にて大当りとなった場合の、特別遊技実行後に確率変動遊技状態へと移行する期待度を示唆する(例えば、保留表示色が赤色であれば確変期待度大、青色であれば確変期待度小、等)よう構成することで、遊技者にとって有利な確率変動遊技状態が継続するか終了するかを煽る、効果的な演出を実行することが可能となる。尚、保留の表示色の種類や、乱数の振分は変更しても問題ない。
次に、図24は、図18におけるステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2206で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該図柄変動は第1主遊技側の図柄変動であるか否かを判定する。ステップ2206でYesの場合、ステップ2650で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する第1停止図柄・変動態様決定処理を実行し、ステップ2218に移行する。他方、ステップ2206でNoの場合、ステップ2800で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する第2表示内容決定処理を実行し、ステップ2218に移行する。次に、ステップ2218で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。尚、ステップ2202でNoの場合にも、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
次に、図25は、図24におけるステップ2650のサブルーチンに係る、第1停止図柄・変動態様決定処理のフローチャートである。尚、図25において詳述している演出に関する処理はすべて演出表示装置ASGにて表示される演出を示している。まず、ステップ2652で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bを参照し、保留内にトリガ保留が存在しているか否かを判定する。ステップ2652でYesの場合、ステップ2654で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、背景変化先読み実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2654でYesの場合、ステップ2656で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄)を参照して、装飾図柄の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等の数字ゾロ目(当り出目)、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等の数字バラケ目}を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2658で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る変動態様)を参照して、装飾図柄の変動態様{例えば、主遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等}を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2660で、装図表示内容決定手段SM21nは、当該図柄変動の演出内容として第1背景変化演出(第1主遊技側の図柄変動の際に実行され得る背景演出であり、詳細は後述する)の実行を決定し、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。
また、ステップ2654でNoの場合、ステップ2662で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、特定出目先読み実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2662でYesの場合、ステップ2664で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の停止図柄を特定出目(左列、中列、右列の停止図柄が所定の規則に従って停止している停止図柄であり、本例では、「4・5・6」のような順目となっている)に決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2666で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る変動態様)を参照して、装飾図柄の変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2668で、装図表示内容決定手段SM21nは、決定した装飾図柄の変動態様に基づき、当該図柄変動の演出内容を決定し、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。
また、ステップ2662でNoの場合、ステップ2670で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、特定出目先読み実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2670でYesの場合、ステップ2672で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄)を参照して、装飾図柄の停止図柄を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2674で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る変動態様)を参照して、装飾図柄の変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2676で、装図表示内容決定手段SM21nは、当該図柄変動の演出内容としてエフェクト演出{第1主遊技側の図柄変動の際に実行され得る演出であり、左図柄停止タイミング、中図柄停止タイミング、右図柄停止タイミングの夫々にてエフェクト(例えば、装飾図柄周辺が発光する)を伴う演出であり、詳細は後述する}の実行を決定し、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。
また、ステップ2652又はステップ2670でNoの場合、ステップ2678で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bを参照し、当該新たな保留の変動態様グループはグループ3(相対的に長時間の変動時間となる変動態様グループ)であるか否かを判定する。ステップ2678でYesの場合、ステップ2700で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する第1長変動表示内容決定処理を実行し、ステップ2684に移行する。他方、ステップ2678でNoの場合、ステップ2750で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する第1短変動表示内容決定処理を実行し、ステップ2684に移行する。次に、ステップ2684で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある先読み実行フラグ(背景変化先読み実行フラグ、特定出目先読み実行フラグ、エフェクト先読み実行フラグを総称して先読み実行フラグとしている)をオフにし、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。このように、先読み演出が実行されて先読み実行フラグがオンとなっている場合には、当該先読み演出に係るトリガ保留が消化された場合にオンとなっている先読み実行フラグがオフとなるよう構成されている。
次に、図26は、図25におけるステップ2700のサブルーチンに係る、第1長変動表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該図柄変動は大当りとなる図柄変動であるか否かを判定する。ステップ2702で、装図表示内容決定手段SM21nは、所定確率A(後述する所定確率Bよりも高い確率であり、本例では、1/2)にて当選する擬似連実行抽選(擬似連続変動の実行可否を決定する抽選)を実行し、ステップ2708に移行する。他方、ステップ2702でNoの場合、ステップ2706で、装図表示内容決定手段SM21nは、所定確率B(前述した所定確率Aよりも低い確率であり、本例では、1/5)にて当選する擬似連実行抽選を実行し、ステップ2708に移行する。
次に、ステップ2708で、装図表示内容決定手段SM21nは、ステップ2704又はステップ2706にて実行した擬似連実行抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2708でYesの場合、ステップ2710で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄)を参照して、装飾図柄の停止図柄を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2712で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の変動態様及び演出表示装置ASGにおける演出内容を決定する。次に、ステップ2713で、装図表示内容決定手段SM21nは、演出表示装置ASGにおける演出内容に基づき、演出表示装置BSSGにおける演出内容を決定し、次の処理(ステップ2684の処理)に移行する。尚、ステップ2712及びステップ2713にて擬似連煽り演出が実行されることが決定される。このように、本実施形態においては、擬似連実行抽選に当選し、擬似連続変動が実行することが決定された場合には、当該図柄変動において、擬似連煽り演出(擬似連図柄が停止して擬似連続変動が実行されるか否かを煽る演出)が演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとのいずれにおいても実行されるよう構成されており、演出表示装置ASGにおける擬似連煽り演出の演出内容及び演出結果を決定した後に、演出表示装置ASGにおける擬似連煽り演出の演出内容及び演出結果に基づいて、演出表示装置BSSGにおける擬似連煽り演出の演出内容及び演出結果を決定するよう構成されている。例えば、演出結果については、演出表示装置ASGにて擬似連煽り演出が成功した場合には、演出表示装置BSSGでは擬似連煽り演出は成功と失敗とのいずれかとなり、演出表示装置ASGにて擬似連煽り演出が失敗した場合には、演出表示装置BSSGでは擬似連煽り演出は成功となる。このように、構成することによって、擬似連続変動が実行されることが決定し、演出表示装置ASGにて擬似連煽り演出が失敗したにも拘らず演出表示装置BSSGでも擬似連煽り演出が失敗してしまう等の演出の齟齬が起きないようになっている。
また、ステップ2708でNoの場合、ステップ2714で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄)を参照して、装飾図柄の停止図柄を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2716で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る変動態様)を参照して、装飾図柄の変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2718で、装図表示内容決定手段SM21nは、決定した装飾図柄の変動態様に基づき、当該図柄変動の演出内容を決定し、次の処理(ステップ2684の処理)に移行する。
次に、図27は、図25におけるステップ2700のサブルーチンに係る、第1短変動表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2752で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該図柄変動は大当りとなる図柄変動であるか否かを判定する。ステップ2752でYesの場合、ステップ2754で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄)を参照して、装飾図柄の停止図柄を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2756で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る変動態様)を参照して、装飾図柄の変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2758で、装図表示内容決定手段SM21nは、決定した装飾図柄の変動態様に基づき、当該図柄変動の演出内容を決定し、次の処理(ステップ2684の処理)に移行する。
また、ステップ2752でNoの場合、ステップ2759で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該図柄変動は所定時間(本例では、5秒)以下の変動時間ではないか否かを判定する。ステップ2759でYesの場合、ステップ2760で、装図表示内容決定手段SM21nは、所定確率(1/10)にて当選する失敗演出実行抽選を実行する。次に、ステップ2762で、装図表示内容決定手段SM21nは、ステップ2760で実行した失敗演出実行抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2762でYesの場合、ステップ2764で、装図表示内容決定手段SM21nは、失敗演出決定用テーブルを参照し、当該図柄変動にて実行する失敗演出を決定する。ここで、失敗演出とは、ハズレ且つ5秒より長時間の図柄変動にて失敗演出実行抽選に当選した場合に実行される演出であり、前述した擬似連演出が実行されるように見せて実行されない(擬似連演出の実行に失敗する)、前述した特定出目先読み演出が実行されるように見せて実行されない(特定出目の停止に失敗する)、前述したエフェクト先読み演出が実行されるように見せかけて実行されない(エフェクト演出の実行に失敗する)、のような演出となっている。尚、擬似連失敗演出については後述することとなるが、特定出目失敗演出は、例えば、「4・5・6」の順目が停止(仮停止)した場合に特定出目が停止することとなるが、左図柄に「4」、右図柄に「6」が停止した後、中図柄に「6」が停止して「4・6・6」となり特定出目が停止しない演出である(当該図柄変動の当否抽選結果はハズレとなっている)。また、エフェクト失敗演出は、例えば、左図柄、中図柄、右図柄が停止(仮停止)する時にエフェクトを伴えば成功(エフェクト先読み演出が実行される)となるが、左図柄の停止時にエフェクトが発生し、右図柄の停止時にエフェクトが発生し、その後中図柄の停止時にエフェクトが発生しない演出である(当該図柄変動の当否抽選結果はハズレとなっている)。また、同図下段の失敗演出決定テーブルに示すように、本実施形態における失敗演出は、擬似連失敗演出と、特定出目失敗演出と、エフェクト失敗演出との3つの失敗演出から夫々1/3で選択されるよう構成されている。また、失敗演出の種類や選択率は本例の態様のみには限定されず、先読み演出のような複数変動に亘って実行される演出や、擬似連演出(擬似連続変動)のような1回の図柄変動において複数回の装飾図柄の仮停止を伴う演出等、成功すればするほど当該図柄変動又はトリガ保留に係る図柄変動の大当り期待度が高くなるような演出に対して失敗演出を設けると遊技の興趣性が高まることとなる。
次に、ステップ2766で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄)及び決定した失敗演出に基づき、装飾図柄の停止図柄を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2768で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る変動態様)及び決定した失敗演出に基づき、装飾図柄の変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2770で、装図表示内容決定手段SM21nは、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、決定した失敗演出は擬似連失敗演出ではないか否かを判定する。ステップ2770でYesの場合、ステップ2772で、装図表示内容決定手段SM21nは、決定した装飾図柄に係る変動態様及び決定した失敗演出に基づき、当該図柄変動に係る演出内容を決定し、次の処理(ステップ2684の処理)に移行する。他方、ステップ2770でNoの場合、ステップ2774で、装図表示内容決定手段SM21nは、決定した装飾図柄に係る変動態様に基づき、演出表示装置ASGにおける擬似連失敗演出の内容を決定する。次に、ステップ2776で、演出表示装置ASGにおける擬似連失敗演出の内容に基づき、演出表示装置BSSGにおける擬似連失敗演出の内容を決定し、次の処理(ステップ2684の処理)に移行する。このように、実行される失敗演出が擬似連失敗演出であった場合には、前述した擬似連実行抽選に当選して擬似連演出(擬似連続変動)が実行される場合と同様に、演出表示装置ASGにおける演出内容を決定した後に演出表示装置BSSGにおける演出内容を決定するよう構成されている。尚、擬似連失敗演出は擬似連煽り演出が失敗する演出態様であるため、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとのいずれも擬似連煽り失敗演出(擬似連図柄が停止しない演出)が実行されることとなる。
次に、図28〜図30は、本例に係る擬似連時の演出内容の一例及び擬似連失敗演出の一例である。尚、図28は擬似連続変動実行時且つ当該図柄変動が大当りである場合を例示しており、図29は擬似連続変動実行時且つ当該図柄変動がハズレである場合を例示しており、図30は擬似連失敗演出が実行される場合を例示している。まず、図28及び図29について詳述する。擬似連続変動実行時においては、図示されているように、装飾図柄の変動開始から9秒及び/又は19秒のタイミングにて、演出表示装置ASG上にて擬似連図柄が停止(仮停止)することによって擬似連続変動が実行されることを遊技者に報知するよう構成されている。擬似連続変動が実行される(擬似連実行抽選に当選した)場合には、2回の擬似連図柄が停止した後にリーチ演出が実行されることが確定的となっており、不図示であるが、擬似連続変動が実行されずにリーチ演出が実行される場合よりも大当り期待度が高くなっている。尚、大当り期待度とは同様の演出が実行される場合における、大当りとなる場合とハズレとなる場合とを合算した選択率における大当りとなる場合の選択率が占める割合であり、例えば、非確率変動遊技状態且つ第1主遊技図柄の変動において擬似連続変動が実行される演出が選択される選択率が1/20であり、非確率変動遊技状態且つ第1主遊技図柄の変動において擬似連続変動が実行され且つ当該図柄変動が大当りとなる選択率が1/40であった場合には、大当り期待度は「1/20÷1/40=1/2」となる。
また、本例においては、擬似連続変動が実行される場合(擬似連図柄が停止する場合)には、演出表示装置ASG及び演出表示装置BSSGにて擬似連煽り演出(擬似連煽り演出A、擬似連煽り演出B)が実行されることとなるが、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとのいずれかの擬似連煽り演出が成功することで擬似連続変動が実行される(擬似連図柄が停止する)ことが確定的となるよう構成されている。
また、図30は、擬似連失敗演出の一例である。前述したように、装飾図柄の変動開始から9秒及び/又は19秒のタイミングにて、演出表示装置ASG上にて擬似連図柄が停止(仮停止)することによって擬似連続変動が実行されることを遊技者に報知するよう構成されており、9秒及び19秒のタイミングにて2回の擬似連図柄が停止することによりリーチ演出が実行されるよう構成されている。同図に示している例は、擬似連失敗演出の一例であるため、9秒のタイミング又は19秒のタイミングにて擬似連煽り演出に失敗する(擬似連図柄が停止しない)こととなる。前述したように、本実施形態においては、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとのいずれかの擬似連煽り演出が成功することで擬似連続変動が実行される(擬似連図柄が停止する)ことが確定的となるため、擬似連煽り演出に失敗する(擬似連図柄が停止しない)場合には、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとの擬似連煽り演出がどちらも失敗することとなる。このように、擬似連煽り演出が実行されても、擬似連図柄が停止するか否か(擬似連続変動が実行されるか否か)が遊技者には判断できないよう構成されているため、遊技者は擬似連煽り演出の結果に注目することとなり、また、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとの2つの演出表示装置にて擬似連煽り演出が実行され、且つ、いずれかの擬似連煽り演出が成功することにより、擬似連続変動が実行される(擬似連図柄が停止する)ことが確定的となるため、遊技者は擬似連煽り演出の結果に期待感を抱くことができる。
次に、図31は、図24におけるステップ2800のサブルーチンに係る、第2表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2802で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様)に基づき、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定し、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶する。次に、ステップ2804で、背景演出表示制御手段SM23は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留があるか否かを判定する。ステップ2804でYesの場合、ステップ2808で、背景演出表示制御手段SM23は、当該図柄変動の演出内容として第2背景変化演出(詳細は後述するが、第2主遊技側の図柄変動に係る背景演出であり、当該第2背景変化演出の実行中にリーチ変動となると、当該図柄変動が大当りとなることが確定的となる)の実行を決定し、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。他方、ステップ2804でNoの場合、ステップ2806で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、当該図柄変動はトリガ保留に係る図柄変動であるか否かを判定する。ステップ2806でYesの場合、ステップ2808に移行する。他方、ステップ2806でNoの場合、ステップ2850で、背景演出表示制御手段SM23は、後述する敵回避演出実行判定処理を実行し、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。
次に、図32は、図31におけるステップ2850のサブルーチンに係る、敵回避演出実行判定処理のフローチャートである。まず、ステップ2851で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態は確率変動遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2851でYesの場合、ステップ2852で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該図柄変動は大当りとなる図柄変動か否かを判定する。ステップ2852でYesの場合、ステップ2854で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該図柄変動は、確変大当り図柄(大当り終了後に確率変動遊技状態に移行することとなる第2主遊技側の大当り図柄であり、本例では、5B・7B)に係る図柄変動か否かを判定する。ステップ2854でYesの場合、ステップ2856で、予告演出表示制御手段SM24は、所定確率A(後述する所定確率Bよりも低い確率であり、本例では、1/10)にて当選する敵回避実行抽選を実行し、ステップ2858に移行する。他方、ステップ2854でNoの場合、換言すると、当該図柄変動が非確変大当り図柄(大当り終了後に確率変動遊技状態に移行しない第2主遊技側の大当り図柄であり、本例では、4B)に係る図柄変動である場合、ステップ2857で、予告演出表示制御手段SM24は、所定確率B(前述した所定確率Aよりも高い確率であり、本例では、1/2)にて当選する敵回避実行抽選を実行し、ステップ2858に移行する。次に、ステップ2858で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、当該実行された敵回避実行抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2858でYesの場合、ステップ2860で、予告演出表示制御手段SM24は、当該図柄変動の演出内容として敵回避演出の実行を決定する。次に、ステップ2862で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリア内にある敵回避演出実行フラグをオンにし、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。他方、ステップ2858でNoの場合、ステップ2864で、予告演出表示制御手段SM24は、当該図柄変動に係る装飾図柄の変動態様に関する情報に基づき、当該図柄変動の演出内容を決定し(敵回避演出以外の演出が実行されることとなる)、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。
他方、ステップ2852でNoの場合、ステップ2866で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該図柄変動はグループB(15秒の変動時間となる)に係る図柄変動であるか否かを判定する。ステップ2866でYesの場合、ステップ2868で、予告演出表示制御手段SM24は、当該図柄変動の演出内容として敵回避演出の実行を決定する。次に、ステップ2870で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリア内の敵回避演出実行フラグをオンにし、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。尚、ステップ2851又はステップ2866でNoの場合、ステップ2872で、予告演出表示制御手段SM24は、当該図柄変動に係る装飾図柄の変動態様に関する情報に基づき、当該図柄変動の演出内容を決定し、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。
このように、本実施形態においては、確率変動遊技状態における第2主遊技図柄の図柄変動実行時には敵回避演出が実行され得るよう構成されており、当該図柄変動が大当りとなる図柄変動の場合には、当該図柄変動に係る大当り図柄が確変大当り図柄である場合よりも非確変大当り図柄である場合の方が、敵回避演出が実行され易くなっている。また、本実施形態においては、確率変動遊技状態は主遊技図柄の変動回数によっては終了しないため、確率変動遊技状態に移行した場合には、次回の大当りに当選するまでは確率変動遊技状態が継続することが保障されているため、遊技者は確率変動遊技状態において当選する大当りの種類(確変大当りか非確変大当りか)に注目することとなる。このように構成することによって、敵回避演出が大当りとなる場合、遊技者にとって不利な大当り図柄(非確変大当り図柄)が当選する可能性が高いため、遊技者は敵回避演出が実行された場合には大当りとならないことに期待することとなる。一方、敵回避演出がハズレとなる場合には、変動態様グループがグループBとなる図柄変動(15秒の図柄変動)にて実行され、リーチ演出を伴わないことから、「敵回避演出が実行されサブ入力ボタンを押下→敵回避成功(リーチとならない)」となることでハズレとなることが確定し、その後に確変大当りに当選することに期待を持てることとなり、「敵回避演出が実行されサブ入力ボタンを押下→敵回避失敗(リーチとなる)」となることで大当りとなることが確定し、遊技者にとって不利な大当りとなる可能性が高くなるよう構成されている。尚、そのような場合にも確変大当りが当選することがあるよう構成することにより遊技の興趣性を損なわないようにしている。
次に、図33は、図18におけるステップ2300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2306で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2308で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tをスタートし、ステップ2310に移行する。尚、ステップ2302でNoの場合にも、ステップ2310に移行する。
次に、ステップ2310で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2310でYesの場合、ステップ2312で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値を確認する。次に、ステップ2314で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2314でYesの場合、ステップ2316で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。
他方、ステップ2314でNoの場合、ステップ2318で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2318でYesの場合、ステップ2319で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bを参照し、擬似変動(擬似連続変動)に係る仮停止表示タイミングに到達したか否か、即ち、擬似連図柄の仮停止タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2319でYesの場合、装飾図柄表示制御手段SM21は、擬似連図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2322に移行する。他方、ステップ2319でNoの場合、ステップ2321で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2322に移行する。尚、ステップ2318でNoの場合にもステップ2322に移行する。
他方、ステップ2318でNoの場合、ステップ2322で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリア内を参照し、敵回避演出実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2322でYesの場合、ステップ2323で、予告演出表示制御手段SM24は、装図変動時間管理タイマSM21tと予告演出関連情報一時記憶手段SM24bに一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2323でYesの場合、ステップ2324で、予告演出表示制御手段SM24は、当該予告画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2326に移行する。尚、ステップ2323でNoの場合にもステップ2326に移行する。次に、ステップ2326で、予告演出表示制御手段SM24は、装図変動時間管理タイマSM21tとリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25bに一時記憶された変動態様とに基づき、リーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2326でYesの場合、ステップ2328で、予告演出表示制御手段SM24は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、背景変化演出(第1背景変化演出、第2背景変化演出)が実行中であるか否かを判定する。ステップ2328でYesの場合、ステップ2330で、予告演出表示制御手段SM24は、実行中の背景変化演出を消去し、ステップ2332に移行する。尚、ステップ2328でNoの場合にも、ステップ2332に移行する。このように、本実施形態においては、背景変化演出はリーチ演出(又は、スーパーリーチ演出)の実行タイミングまで表示されることとなる。次に、ステップ2332で、予告演出表示制御手段SM24は、当該リーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2334に移行する。尚、ステップ2326でNoの場合にも、ステップ2334に移行する。
次に、ステップ2334で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、擬似連煽り演出A(演出表示装置ASGにて実行される擬似連煽り演出)の実行タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2334でYesの場合、ステップ2336で、予告演出表示制御手段SM24は、演出表示装置ASGにおける擬似連煽り演出実行コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2338に移行する。尚、ステップ2334でNoの場合にも、ステップ2338に移行する。次に、ステップ2338で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、擬似連煽り演出B(演出表示装置BSSGにて実行される擬似連煽り演出)の実行タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2338でYesの場合、ステップ2340で、予告演出表示制御手段SM24は、演出表示装置BSSGにおける擬似連煽り演出実行コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2342に移行する。尚、ステップ2338でNoの場合にも、ステップ2342に移行する。また、ステップ2322でNoの場合、ステップ2950で、予告演出表示制御手段SM24は、後述する敵回避演出実行制御処理を実行し、ステップ2342に移行する。
次に、ステップ2342で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ2342でYesの場合、ステップ2343で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、第2主遊技側のトリガ保留に係るハズレ図柄が停止したか否かを判定する。ステップ2343でYesの場合、ステップ2344で、予告演出表示制御手段SM24は、実行中の第2背景変化演出を消去し、ステップ2345に移行する。他方、ステップ2343でNoの場合にもステップ2345に移行する。このように、第2主遊技側の先読み演出である第2背景変化演出が実行された場合には、トリガ保留に係る変動が大当りとなる場合には、第2背景変化演出が終了するタイミングはリーチ演出(スーパーリーチ演出)の実行タイミングであり、トリガ保留に係る変動がハズレとなる場合には、第2背景変化演出が終了するタイミングはハズレ図柄の停止タイミングとなっている。尚、前述したように、第2背景変化演出の実行時にリーチ演出が実行された場合には、当該図柄変動が確変大当りとなる(確変大当り図柄が停止する)ことが確定的となる。次に、ステップ2345で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2346で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2348で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ2310又はステップ2342でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。
次に、図34は、図33におけるステップ2950のサブルーチンに係る、敵回避演出実行制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2952で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、ボタン画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。尚、ボタン画像とは、サブ入力ボタンSBの操作を遊技者に促す画像であり、ボタン画像の表示タイミングから所定時間経過までの期間にサブ入力ボタンSBを操作することによって、予告演出が表示されるよう構成されている。また、ボタン画像が表示開始された以降はステップ2952でNoとなる。ステップ2952でYesの場合、ステップ2954で、予告演出表示制御手段SM24は、演出表示装置ASGにてボタン画像を表示する。他方、ステップ2952でNoの場合にもステップ2956に移行する。次に、ステップ2956で、予告演出表示制御手段SM24は、サブ入力ボタン入力検出装置SBsを参照し、サブ入力ボタンSBの操作があったか否かを判定する。ステップ2956でYesの場合にはステップ2960に移行する。他方、ステップ2956でNoの場合、ステップ2958で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、ボタン画像の表示開始から所定時間(本例では、3秒)が経過したか否かを判定する。ステップ2958でYesの場合、ステップ2960に移行する。
次に、ステップ2960で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該図柄変動はハズレとなる変動であるか否かを判定する。ステップ2960でYesの場合、ステップ2962で、予告演出表示制御手段SM24は、敵回避成功演出(前述した敵回避演出のうちリーチ演出が実行されない演出であり、図35にて詳述する)を実行し、ステップ2966に移行する。他方、ステップ2960でNoの場合、ステップ2964で、予告演出表示制御手段SM24は、リーチ演出としてバトル演出(前述した敵回避演出のうちリーチ演出が実行されることとなる演出であり、図35にて詳述する)を実行し、ステップ2966に移行する。次に、ステップ2966で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリア内にある敵回避演出実行フラグをオフにし、次の処理(ステップ2342の処理)に移行する。尚、ステップ2958でNoの場合にも、次の処理(ステップ2342の処理)に移行する。尚、敵回避成功演出又はバトル演出が実行されたタイミングでボタン画像は消去されることとなる。
次に、図35は、本実施形態に係る、敵回避演出実行イメージ図である。敵回避演出とは、演出表示装置ASGにて実行される演出である。まず、装飾図柄の変動中であり、その後ボタン画像(サブ入力ボタンSBの操作を促す画像)が表示される(敵回避演出の実行が開始される)。その後、同図上段においては、遊技者がサブ入力ボタンSBを押下して敵回避演出に成功し、ボスキャラとのバトルに発展することなく、成功演出が実行される。その後、敵回避演出に成功したことにより、装飾図柄の停止図柄としてハズレ図柄が停止する。また、同図中段においては、遊技者がサブ入力ボタンSBを押下して敵回避演出に失敗し、ボスキャラ登場演出が実行され、ボスキャラとのバトル演出が開始する。その後同図中段においては、バトル演出に勝利し、その後、装飾図柄の停止図柄として確変大当り図柄が停止する。また、同図下段においては、バトル演出に敗北し、その後、装飾図柄の停止図柄として非確変大当り図柄が停止する。尚、敵回避演出においては、前述したように、バトル演出(リーチ演出)が開始された場合には大当りとなることが確定的となるが、当該大当りに係る停止図柄は遊技者にとって不利な非確変大当り図柄が停止する可能性が遊技者にとって有利な確変大当り図柄が停止する可能性よりも高くなっているため、遊技者にとっては敵回避演出に成功し、ボスキャラとのバトル演出が開始されない(ハズレ図柄が停止する)方がその後の図柄変動に期待感を抱くことができるよう構成されている。また、確率変動遊技状態において、複数のボスキャラの中から選択されたボスキャラと対戦して勝利した場合には確変大当り図柄が停止し、敗北した場合には非確変大当り図柄が停止するようなバトル演出を、敵回避演出が実行されない場合にも実行するよう構成した場合には、対戦するボスキャラによって勝利期待度(確変大当りとなる期待度)が相違するよう構成し、敵回避演出にてバトル演出が実行された場合には相対的に勝利期待度の低いボスキャラと対戦する(又は、対戦する頻度が高い)よう構成することが好適である。また、敵回避演出に失敗した場合にも、その時点で非確変大当りに当選することが確定的になるようには構成せず、勝利期待度の低いボスキャラとの対戦を回避する敵回避演出と、バトル演出の2段階の構成とし、「敵回避演出失敗→バトル演出敗北」となった場合に非確変大当りに当選することが確定的になるよう構成することで、遊技者の確率変動遊技状態が継続することに対する期待感を持続させることができるよう構成されている。
次に、図36は、図18におけるステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2404でYesの場合、ステップ2406及びステップ2408で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置ASG上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ2412に移行する。尚、ステップ2402でNoの場合にも、ステップ2412に移行する。
次に、ステップ2412で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置ASG上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。
次に、ステップ2413で、背景演出表示制御手段SM23は、当該実行中の大当りの当選時の遊技状態と停止中の大当り図柄に基づき、実行中の特別遊技に係る演出を表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する(例えば、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技の場合には、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することを遊技者が認識できないような演出が実行される)。次に、ステップ2414で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2414でYesの場合、ステップ2416で、背景演出表示制御手段SM23は、演出表示装置ASG上で、大当り終了表示を行う(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ2418で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。尚、ステップ2404又はステップ2414でNoの場合にも、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
次に、図37は、図18におけるステップ2900のサブルーチンに係る、先読み演出示唆表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2902で、予告演出表示制御手段SM24は、先読み関連情報一時記憶手段SM26bを参照し、新たにトリガ保留が生起したか否かを判定する。ステップ2902でYesの場合、ステップ2904で、予告演出表示制御手段SM24は、先読み演出示唆表示決定用テーブルを参照し、ステップ2554又はステップ2556にて決定した先読み演出種別に基づき、先読み演出示唆表示の表示開始タイミング及び表示終了タイミングを決定し、ステップ2906に移行する。ここで、先読み演出示唆表示とは、演出表示装置BSSGにて実行される、先読み演出が実行中である旨を遊技者に報知するための演出であり、実行される先読み演出の先読み演出種別によって先読み演出示唆表示の表示期間(表示開始タイミング及び表示終了タイミング)が相違するよう構成されている。尚、先読み演出示唆表示の詳細な表示開始タイミング及び表示終了タイミングについては後述することとする。尚、ステップ2902でNoの場合にも、ステップ2906に移行する。
次に、ステップ2906で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、先読み演出示唆表示の表示開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2906でYesの場合、ステップ2908で、予告演出表示制御手段SM24は、演出表示装置BSSGにて先読み演出示唆表示の表示を開始し、ステップ2910に移行する。尚、ステップ2906でNoの場合にも、ステップ2910に移行する。次に、ステップ2910で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、先読み演出示唆表示の表示終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2910でYesの場合、ステップ2912で、予告演出表示制御手段SM24は、演出表示装置BSSGにて先読み演出示唆表示の表示を終了し、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。尚、ステップ2910でNoの場合にも、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
次に、図38は、本実施形態に係る特定出目先読み演出実行イメージ図である。まず、装飾図柄の変動中にトリガ保留が生起する。尚、保留表示及び装飾図柄の変動表示は演出表示装置ASGにて表示されている(図39〜図42においても同様)。このとき、前述した先読み演出種別が特定出目先読み演出に決定されている。その後、トリガ保留が生起した図柄変動の停止図柄としてハズレ図柄が停止する。その後、装飾図柄の次変動が開始され、当該次変動の停止図柄として特定出目(先読み演出が実行中であること及び先読み演出の実行が次変動においても継続することを示唆する装飾図柄の停止図柄であり、本例では「4・5・6」等の順目)が停止する。その後、装飾図柄の次変動が開始され、当該次変動の開始から1秒後のタイミングにて演出表示装置BSSGにて先読み演出示唆表示が表示される。ここで、先読み演出示唆表示が先読み演出実行中に常に表示されてしまうと、遊技者は先読み演出示唆表示が表示されているか否かによって先読み演出の実行有無が判別できてしまうこととなり、遊技の興趣性が損なわれてしまう。そこで本実施形態においては、特定出目が停止するか否かが判明した、即ち、先読み演出が実行中であることが確定的に報知されたタイミング(特定出目が確定停止表示されたタイミング)以降のタイミングにて、先読み演出示唆表示の表示を開始するよう構成している。
その後、先読み演出示唆表示の表示が開始された図柄変動の停止図柄としてハズレ図柄が停止する。その後、装飾図柄の次変動であるトリガ保留に係る図柄変動が開始し、当該図柄変動中にてスーパーリーチ演出が開始される。その後、トリガ保留に係る図柄変動の停止図柄としてハズレ図柄が停止する。その後、トリガ保留に係る図柄変動が終了(図柄が確定停止)してから3秒後に演出表示装置BSSGにおける先読み演出示唆表示の表示が終了する。このように、先読み演出示唆表示の表示終了タイミングも前述したように、先読み演出が終了することを確定的に報知したタイミング(トリガ保留に係る図柄変動にてハズレ図柄が確定停止表示されたタイミング)以降のタイミングにて、先読み演出示唆表示の表示を終了するよう構成している。このように構成することによって、トリガ保留に係る図柄変動がどの保留に係る図柄変動であるかを遊技者に事前に察知されないよう構成している。
次に、図39は、本実施形態に係る背景変化先読み演出実行イメージ図である。まず、演出表示装置ASGの背景演出が昼背景である状況下、装飾図柄の変動中にトリガ保留が生起する。このとき、前述した先読み演出種別が背景変化先読み演出に決定されている。その後、トリガ保留が生起した図柄変動の停止図柄としてハズレ図柄が停止する。その後、装飾図柄の次変動が開始され、当該次変動の開始タイミングにて背景が昼背景から夜背景に変化する(第1背景変化演出が実行される)。その後、第1背景変化演出が実行された図柄変動の開始から1秒後に、演出表示装置BSSGにて先読み演出示唆表示が表示される。ここで、前述した特定出目先読み演出と同様に、先読み演出示唆表示が先読み演出実行中に常に表示されてしまうと、遊技者は先読み演出示唆表示が表示されているか否かによって先読み演出の実行有無が判別できてしまうこととなり、遊技の興趣性が損なわれてしまう。そこで本実施形態においては、背景変化演出が実行された、即ち、先読み演出が実行中であること確定的に報知されたタイミング以降のタイミングにて、先読み演出示唆表示の表示を開始するよう構成している。
その後、2変動後にて、トリガ保留に係る図柄変動が開始され、当該図柄変動にてスーパーリーチ演出が実行開始されたタイミングにて、背景が夜背景から昼背景に変化する(第1背景変化演出が終了する)と共に演出表示装置BSSGにおける先読み演出示唆表示の表示が終了する。このように、先読み演出示唆表示の表示終了タイミングも前述したように、先読み演出が終了することが確定的に報知したタイミング(背景変化演出が終了したタイミング)以降のタイミングにて、先読み演出示唆表示の表示を終了するよう構成している。このように構成することによって、トリガ保留に係る図柄変動がどの保留に係る図柄変動であるかを遊技者に事前に察知されないよう構成している。
次に、図40は、本実施形態に係るエフェクト先読み演出実行イメージ図である。まず、装飾図柄の変動中にトリガ保留が生起する。このとき、前述した先読み演出種別がエフェクト先読み演出に決定されている。その後、トリガ保留が生起した図柄変動の停止図柄としてハズレ図柄が停止する。その後、装飾図柄の次変動が開始され、当該次変動における左図柄(本例においては、装飾図柄は「左図柄→右図柄→中図柄」の順に仮停止する)の仮停止タイミングにてエフェクト演出が左図柄の周辺にて実行される。その後同一変動における右図柄の仮停止タイミングにてエフェクト演出が左図柄の周辺にて実行される。その後同一変動における中図柄の仮停止タイミングにてエフェクト演出が中図柄の周辺にて実行される。尚、不図示であるが、前述したエフェクト失敗演出が実行された場合には、「左図柄仮停止時にエフェクト発生→右図柄仮停止時にエフェクト発生→中図柄仮停止時にエフェクト発生せず」のような演出態様となる。即ち、中図柄仮停止時にエフェクトが発生することにより、エフェクト先読み演出が実行中であることが確定的となる。その後、次変動の開始タイミングで演出表示装置BSSGにて先読み演出示唆表示が表示される。ここで、前述した特定出目先読み演出等と同様に、先読み演出示唆表示が先読み演出実行中に常に表示されてしまうと、遊技者は先読み演出示唆表示が表示されているか否かによって先読み演出の実行有無が判別できてしまうこととなり、遊技の興趣性が損なわれてしまう。そこで本実施形態においては、エフェクト先読み演出として「左図柄仮停止時にエフェクト発生→右図柄仮停止時にエフェクト発生→中図柄仮停止時にエフェクト発生」となった、即ち、先読み演出が実行中であること確定的に報知されたタイミング以降のタイミングにて、先読み演出示唆表示の表示を開始するよう構成している。
その後、先読み演出示唆表示が表示開始された図柄変動にて、前変動と同様に各装飾図柄の停止時にエフェクト演出が実行され、停止図柄(確定停止図柄)としてハズレ図柄が停止する。その後、次変動としてトリガ保留に係る図柄変動が開始され、当該トリガ保留に係る図柄変動にてスーパーリーチ演出が実行される。その後、トリガ保留に係る図柄変動の停止図柄としてハズレ図柄が停止する。その後、トリガ保留に係る図柄変動が終了(図柄が確定停止)してから3秒後に演出表示装置BSSGにおける先読み演出示唆表示の表示が終了する。このように、先読み演出示唆表示の表示終了タイミングも前述したように、先読み演出が終了することが確定的に報知したタイミング(トリガ保留に係る図柄変動にてハズレ図柄が確定停止表示されたタイミング)以降のタイミングにて、先読み演出示唆表示の表示を終了するよう構成している。このように構成することによって、トリガ保留に係る図柄変動がどの保留に係る図柄変動であるかを遊技者に事前に察知されないよう構成している。
次に、図41は、本実施形態に係る保留変化先読み演出実行イメージ図である。まず、装飾図柄の変動が実行されている。その後、当該装飾図柄の変動中にトリガ保留が生起し、当該トリガ保留の保留表示態様が「赤色」にて演出表示装置ASGに表示されると共に、演出表示装置BSSGにて先読み演出示唆表示が表示される。このとき、前述した先読み演出種別が保留変化先読み演出に決定されている。尚、トリガ保留以外の保留の保留表示態様は「白色」となっている。このように、保留変化先読み演出の実行時においては、トリガ保留が生起したタイミングにて保留表示態様が「白色」以外の表示態様となり、遊技者はトリガ保留の保留表示態様を視認することにより保留変化先読み演出が実行されていることを認識できるため、トリガ保留生起タイミングにて演出表示装置BSSGに先読み演出示唆表示が表示開始されることとなる。その後、トリガ保留が生起した図柄変動から3変動後の図柄変動としてトリガ保留に係る図柄変動が開始され、当該トリガ保留に係る図柄変動にてスーパーリーチ演出が実行される。その後、トリガ保留に係る図柄変動の停止図柄としてハズレ図柄が停止する。その後、トリガ保留に係る図柄変動が終了(図柄が確定停止)してから3秒後に演出表示装置BSSGにおける先読み演出示唆表示の表示が終了する。このように、先読み演出示唆表示の表示終了タイミングも前述したように、先読み演出が終了することが確定的に報知したタイミング(トリガ保留に係る図柄変動にてハズレ図柄が確定停止表示されたタイミング)以降のタイミングにて、先読み演出示唆表示の表示を終了するよう構成している。このように構成することによって、トリガ保留に係る図柄変動がどの保留に係る図柄変動であるかを遊技者に事前に察知されないよう構成している。
次に、図42は、本実施形態に係る第2背景変化演出実行イメージ図である。まず、演出表示装置ASGの背景演出が昼背景である状況下、装飾図柄の変動中にトリガ保留が生起する。その後、トリガ保留が生起した図柄変動の停止図柄としてハズレ図柄が停止する。その後、装飾図柄の次変動が開始され、当該次変動開始タイミングにて背景が昼背景から宇宙背景に変化する(第2背景変化演出が実行される)。その後第2背景変化演出が実行された図柄変動の2変動後にて、(1)トリガ保留がハズレとなる場合には、同図左下段に示すように、トリガ保留に係る図柄変動の停止図柄としてハズレ図柄が停止し、当該ハズレ図柄の停止タイミングにて第2背景変化演出が終了することとなる。(2)トリガ保留が大当りとなる場合には、同図下段中央部に示すように、トリガ保留に係る図柄変動にてスーパーリーチ演出が実行され、当該スーパーリーチ演出の開始タイミングにて第2背景変化演出が終了することとなる。その後、第2背景変化演出の実行中にリーチ演出が実行された場合には、当該図柄変動が確変大当りとなることが確定的であることから、当該リーチ演出が実行された図柄変動の停止図柄として確変大当り図柄(本例では、5B・7B)が停止する。このように、本実施形態においては、第2背景変化演出の実行中、即ち、背景演出が宇宙背景である状況にてリーチ演出が実行された場合には、当該リーチ演出が実行された図柄変動は大当りとなることが確定的となるよう構成されている。
以上のように構成することで、本実施形態に係る遊技機においては、複数種類の先読み演出を実行可能に構成すると共に、演出表示装置BSSGにて先読み演出が実行中である旨の表示である先読み演出示唆表示を表示することにより、ぱちんこ遊技機の演出を熟知していない遊技者にも先読み演出が実行中であることが認識できるユーザーフレンドリーな遊技機とすることができる。しかしながら、遊技の進行における、先読み演出が実行されるか否かが認識できるタイミングよりも前に先読み演出示唆表示が出てしまうと、大当りの期待度が高い先読み演出が実行されるか否かの演出に注目する意味がなくなってしまい興趣性が損なわれてしまう。そこで、本実施形態においては、実行される先読み演出の種類(先読み演出種別)によって先読み演出示唆表示の表示期間を相違させることにより、実行される先読み演出に適した先読み演出示唆表示を表示することができ、遊技の興趣性を損なわず、且つ、ユーザーフレンドリーな遊技機とすることができる。
また、本実施形態においては、1回の図柄変動において、恰も複数回の図柄変動が実行されているかのように見せる擬似連続変動を実行可能に構成し、当該擬似連続変動が実行されるか否かを遊技者に対して煽る演出である擬似連煽り演出を、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとの双方にて実行し、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとのいずれかの擬似連煽り演出が成功することにより擬似連続変動が実行される(擬似連図柄が停止する)よう構成することにより遊技の興趣性を高めている。また、演出表示装置ASGにて実行する擬似連煽り演出を決定し、当該擬似連煽り演出に基づいて演出表示装置BSSGにて実行する擬似連煽り演出を決定するよう構成することにより、擬似連煽り演出の演出パターンを大量に設けつつ、演出表示装置ASGにて実行する擬似連煽り演出と演出表示装置BSSGにて実行する擬似連煽り演出との実行時間が相違してしまう等の演出の不具合が起こることを防止している。
また、本実施形態においては、確率変動遊技状態における第2主遊技側の図柄変動の実行時において、サブ入力ボタンSBを押下して遊技者に不利な大当りを回避するボス回避演出と、背景変化中にリーチ変動となった場合には遊技者に有利な確変大当りとなることが確定的となる第2背景変化演出とを実行可能に構成し、且つ、ボス回避演出と第2背景変化演出とが同時に実行されないよう構成することにより、複数の演出を実行可能にすることで遊技の興趣性が高まると共に、第2背景変化演出の実行中にボス回避演出が実行されてしまい、敵回避に失敗したら確変大当りが確定的となるといった、遊技者が何に期待すればいいのかわからなくなるような事態を防ぐことが可能となる。
また、本実施形態においては、擬似連煽り演出を演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとで同時に実行し得るよう構成したが、これには限定されず、演出内容に応じて擬似連煽り演出の実行タイミングを相違させてもよいし、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとで擬似連煽り演出を実行するタイミングを相違させてもよい。また、演出表示装置ASGの擬似連煽り演出である擬似連煽り演出Aと演出表示装置BSSGの擬似連煽り演出である擬似連煽り演出Bとに法則を持たせるよう構成してもよく、例えば、擬似連煽り演出Aがスポーツ関連の演出である「サッカー対決」であった場合は、擬似連煽り演出Bがスポーツ関連の演出(例えば、「ゴルフ対決」)となり、擬似連煽り演出Aが食事関連の演出である「中華早食い対決」であった場合は、擬似連煽り演出Bが食事関連の演出(例えば、「寿司早食い対決」)となるよう構成してもよく、そのように構成した場合には、擬似連煽り演出Aがスポーツ関連の演出である「サッカー対決」にも拘らず擬似連煽り演出Bが食事関連の演出である「寿司早食い対決」であった場合等、擬似連煽り演出の法則に矛盾が生じた場合には、当該擬似連煽り演出が実行された図柄変動は大当りとなることが確定的(又は、遊技者にとって高利益となることが確定的)となるよう構成してもよい。尚、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとで同時に実行する演出は擬似連煽り演出には限定されず、例えば、保留内にトリガ保留が存在している場合のある図柄変動中にトリガ保留の保留表示態様が変化し得るよう構成した場合、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとで同時にトリガ保留の保留表示態様が変化するか否かの保留変化煽り演出を実行するよう構成してもよいし、当該図柄変動にてスーパーリーチ演出が実行されるか否かを煽る演出等、当該図柄変動が大当り期待度の高い図柄変動となる演出が実行されるか否かを煽る演出を演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとで同時に実行するよう構成してもよい。また、本例では、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとのいずれかで擬似連煽り演出が成功した場合に、擬似連図柄が1回停止することが確定的となるよう構成したが、これには限定されず、例えば、演出表示装置ASGと演出表示装置BSSGとのどちらの擬似連煽り演出も成功した場合には、擬似連図柄が2回停止する、即ち、当該図柄変動において擬似変動が2回以上実行されることが確定的となるよう構成してもよい。
(まとめ)
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本態様(1)に係る回胴式遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置ASG、演出表示装置BSSG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置ASG、演出表示装置BSSG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と、
遊技者によって操作可能な操作部材(例えば、サブ入力ボタンSB)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段(例えば、図柄保留手段MJ32)と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置ASG、演出表示装置BSSG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と
を備え、
識別情報の変動表示と連動した演出表示内容を表示している際に、操作部材(例えば、サブ入力ボタンSB)による所定の操作を促す演出であるボタン演出を演出表示部(例えば、演出表示装置ASG)にて出力可能に構成されており、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された前記情報に基づき、ある保留に係る当否判定結果に基づいた特別遊技の実行可能性を事前に示唆又は報知する保留先読み演出を、演出表示部(例えば、演出表示装置ASG)にて出力可能に構成されており、
保留先読み演出の実行中においては、ボタン演出が実行されないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置ASG、演出表示装置BSSG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置ASG、演出表示装置BSSG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部(第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部(第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域SG11)上にて変動表示した後で暫定的に停止表示する動作を擬似変動単位とし、擬似変動単位を一又は複数回実行した後、新たに変動表示した後で確定的に停止表示するよう制御する副遊技用識別情報表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)
を備え、
副遊技用識別情報が副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域SG11)上にて変動表示されている所定の期間内において、擬似変動単位が実行される可能性を示唆する演出である擬似変動示唆演出Aを演出表示部A(例えば、演出表示装置ASG)にて表示し得るよう構成されており、
前記所定の期間内において、擬似変動単位が実行される可能性を示唆する演出であり擬似変動示唆演出Aとは異なる演出態様である、擬似変動示唆演出Bを演出表示部B(例えば、演出表示装置BSSG)にて表示し得るよう構成されており、
擬似変動示唆演出Bの演出態様は擬似変動示唆演出Aの演出態様に基づいて決定される
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(3)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部A(例えば、演出表示装置ASG)と、
演出を表示可能な演出表示部B(例えば、演出表示装置BSSG)と、
演出表示部A(例えば、演出表示装置ASG)及び演出表示部B(例えば、演出表示装置BSSG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段(例えば、図柄保留手段MJ32)と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部A(例えば、演出表示装置ASG)及び演出表示部B(例えば、演出表示装置BSSG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された前記情報に基づき、ある保留の消化時における特別遊技の実行可能性を事前に示唆又は報知する保留先読み演出を、演出表示部A(例えば、演出表示装置ASG)にて出力可能に構成されており、
保留先読み演出は複数種類存在しており、
保留先読み演出が実行中である旨の情報である先読み実行中情報を、演出表示部B(例えば、演出表示装置BSSG)にて出力可能に構成されており、
ある保留先読み演出に対応する先読み実行中情報の表示期間と、ある保留先読み演出とは異なる保留先読み演出に対応する先読み実行中情報の表示期間とが相違する
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
M 主制御基板、MJ 遊技用情報制御手段
MJ10 入球判定手段、
MJ11‐A 第1主遊技始動口入球判定手段
MJ11‐B 第2主遊技始動口入球判定手段、MJ11‐H 補助遊技入球口入球判定手段
MJ11‐C10 第1大入賞口入球判定手段、MJ11‐C20 第2大入賞口入球判定手段
MJ20 乱数取得判定実行手段、MJ21‐A 第1主遊技乱数取得判定実行手段
MJ21‐B 第2主遊技乱数取得判定実行手段、MJ21‐H 補助遊技乱数取得判定実行手段
MJ30 保留制御手段、MJ31 保留消化制御手段
MJ31j 変動開始条件充足判定手段、MJ32 図柄保留手段
MJ32‐A 第1主遊技図柄保留手段、MJ32b‐A 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段
MJ32‐B 第2主遊技図柄保留手段、MJ32b‐B 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段
MJ32‐H 補助遊技図柄保留手段、MJ32b‐H 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段
MN 遊技内容決定手段、MN10 当否抽選手段
MN11‐A 第1主遊技当否抽選手段、MN11ta‐A 第1主遊技用当否抽選テーブル
MN11‐B 第2主遊技当否抽選手段、MN11ta‐B 第2主遊技用当否抽選テーブル
MN11‐H 補助遊技当否抽選手段、MN11ta‐H 補助遊技用当否抽選テーブル
MN20 特別遊技移行決定手段、MN40 図柄内容決定手段
MN41‐A 第1主遊技図柄決定手段、MN41ta‐A 第1主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41‐B 第2主遊技図柄決定手段、MN41ta‐B 第2主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41‐H 補助遊技図柄決定手段、MN41ta‐H 補助遊技図柄決定用抽選テーブル
MN50 変動態様決定手段、MN51‐A 第1主遊技変動態様決定手段
MN51ta‐A 第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51‐B 第2主遊技変動態様決定手段
MN51ta‐B 第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51‐H 補助遊技変動態様決定手段
MN51ta‐H 補助遊技変動態様決定用抽選テーブル、MP 遊技進行手段
MP10 表示制御手段、MP11‐C 第1・第2主遊技図柄制御手段
MP11t‐C 第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマ、MP11‐H 補助遊技図柄制御手段
MP11t‐H 補助遊技図柄変動管理用タイマ、MP20‐B 第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段
MP21‐B 第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段、MP22t‐B 第2主遊技始動口電動役物開放タイマ
MP30 特別遊技制御手段、MP31 条件判定手段
MP32 特別遊技内容決定手段、MP32ta 特別遊技内容参照テーブル
MP33 特別遊技実行手段、MP33‐C 第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段
MP33c 入賞球カウンタ、MP34 特別遊技時間管理手段
MP34t 特別遊技用タイマ、MP50 特定遊技制御手段
MP51 確変終了条件判定手段、MP52 時短終了条件判定手段
MP52c 時短回数カウンタ、MB 遊技状態一時記憶手段
MB10‐C 第1・第2主遊技状態一時記憶手段、MB11b‐C 第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段
MB10‐H 補助遊技状態一時記憶手段、MB11b−H 補助遊技図柄情報一時記憶手段
MB20b 特別遊技関連情報一時記憶手段、MB30b 特定遊技関連情報一時記憶手段
MT 情報送信制御手段
MT10 コマンド送信用バッファ、MH 賞球払出決定手段
A 第1主遊技周辺機器、A10 第1主遊技始動口
A11s 第1主遊技始動口入球検出装置、A20 第1主遊技図柄表示装置
A21g 第1主遊技図柄表示部、A21h 第1主遊技図柄保留表示部
B 第2主遊技周辺機器、B10 第2主遊技始動口
B11s 第2主遊技始動口入球検出装置、B11d 第2主遊技始動口電動役物
B20 第2主遊技図柄表示装置、B21g 第2主遊技図柄表示部
B21h 第2主遊技図柄保留表示部、C 第1・第2主遊技共用周辺機器
C10 第1大入賞口、C11s 第1大入賞口入賞検出装置
C11d 第1大入賞口電動役物、C20 第2大入賞口
C21s 第2大入賞口入賞検出装置、C21d 第2大入賞口電動役物
H 補助遊技周辺機器、H10 補助遊技始動口
H11s 補助遊技始動口入球検出装置、H20 補助遊技図柄表示装置
H21g 補助遊技図柄表示部、H21h 補助遊技図柄保留表示部
S 副制御基板、SM 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)
SM10 表示情報受信手段、SM11b メイン側情報一時記憶手段
SM20 演出表示制御手段、SM21 装飾図柄表示制御手段
SM21n 装図表示内容決定手段、SM21ta 装図変動内容決定用抽選テーブル
SM21ta‐2 装飾図柄演出テーブル、SM21b 装図関連情報一時記憶手段
SM21t‐1 第1装図変動時間管理タイマ、SM22 装図保留情報表示制御手段、
SM22b 装図保留情報一時記憶手段、SM23 背景演出表示制御手段
SM23n 背景演出表示内容決定手段、SM23b 背景演出関連情報一時記憶手段
SM24 予告演出表示制御手段、SM24n 予告演出表示内容決定手段
SM24b 予告演出関連情報一時記憶手段、SM25 リーチ演出表示制御手段
SM25n リーチ演出表示内容決定手段、SM25b リーチ演出関連情報一時記憶手段
SM26 保留先読み演出実行制御手段、SM26k 保留先読み演出実行可否判定手段
SM26b 先読み関連情報一時記憶手段、SM40 情報送受信制御手段
SS 演出表示手段(サブサブ制御部)、SS10 副情報送受信制御手段
SS20 画像表示制御手段、SS21b 画像表示関連情報一時記憶手段
SG 演出表示装置A、SG10 表示領域
SG11 装飾図柄表示領域、SG12 第1保留表示部
SG13 第2保留表示部
SSG 演出表示装置B、SSG10 表示領域B
SB サブ入力ボタン、SBs サブ入力ボタン入力検出装置
KH 賞球払出制御基板
KE 賞球払出装置