JP3699757B2 - ストロボ調光装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の調光方式を有するカメラのストロボ調光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ストロボ装置の発光(調光)制御方式については、2通りの方法があることが一般的に知られている。その1つは、「フラシュマチック方式」と称されるもので、カメラ側に設定された絞り値、被写体距離及びフィルム感度値等のストロボ撮影に関係する情報から事前に適正ガイドナンバを計算して発光量を決定する所謂オープン制御方式である(以下、この方式をFM調光と称する)。
【0003】
他の1つは、外光式オート又はTTLオートと称される方式で、ストロボ発光光の被写体からの反射光をセンサで受光し、該発光光量の信号をストロボ側にフィードバックすることでストロボの発光光量を調整して、適正な発光光量になった時点で発光停止する方式である(以下、この方式をオート調光と称する)。
【0004】
これら2つの調光制御方式には、それぞれ適正露出が得られにくい撮影状況がある。即ち、上記FM調光では、第1にNDフィルタ等の撮影レンズ透過光量を減少させるフィルタが装着された場合、第2にテレコンバータ等の焦点距離を可変にするコンバータが装着された場合、第3に多灯ストロボ、バウンスストロボ使用時又はカメラ本体からストロボが大きく離れている場合、第4に被写体距離の情報の信頼性が低い場合、第5にマクロ撮影時によくあるようにストロボ光を拡散させる効果を持つ装置を使用した場合に適正露出は得られにくい。これらの場合には、FM調光がカメラ側に設定された絞り値、被写体距離及びフィルム感度値等のストロボ撮影に関係する情報からガイドナンバを計算して発光量を決定する方式であるため、適正露出が得られにくいのである。
【0005】
一方、オート調光方式では、第1に被写体の反射率が極端に低い場合や高い場合、第2に日中シンクロで被写体が逆光状態にある場合、換言すれば、主要被写体の周りに極端に高輝度の被写体がある場合に適正露出は得られにくい。このような場合には、オート調光方式が被写体からの反射光に基づいて発光光量決定する方式であるため、適正露出が得られにくいのである。
【0006】
以上のような各調光方式の欠点を補うために、上記2つの調光方式のいづれかを自動的に選択するストロボ調光装置が提案されている。
即ち、例えば、特開昭58−224334号公報では、2つの調光方式を自動的に切換え可能にし、撮影レンズ透過光量を減少させるフィルタや焦点距離を可変にするコンバータが装着された時はオート調光方式を選択する技術が開示されている。更に、特開平3−42644号公報では、バウンスストロボ使用時、又はカメラ本体からストロボが大きく離されている場合には、オート調光方式を選択する技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したFM調光とオート調光を自動的に切り換える従来技術によれば、上記FM調光の上記第1乃至第第3の時点では適正露出が得られるが、上記第4及び第5の時点では適性露出は得られず、更にはオート調光の上記第1及び第2の時点では適正露出は得られていない。
【0008】
ここで、上記FM調光の第4の時点で適正露出が得られないのは、撮影レンズの焦点を検出する焦点検出装置は、所謂パッシブ位相差オートフォーカス装置の場合には被写体の焦点ずれ量、即ちデフォーカス量が算出され、合焦までのレンズ駆動量が算出されるだけであって被写体距離は算出されないため、FM調光を行うためには、焦点検出装置とは別に被写体距離を演算する装置が必要となってくるからである。
【0009】
例えば、特開昭62−264032号公報には、焦点調節レンズの移動量から被写体距離を演算する技術が開示されている。同技術では、被写体距離rは次の式で表すことができる。
【0010】
r=b/(x−a) …(1)
ここで、xは焦点調節レンズの無限遠合焦位置からの繰出し量で、更に具体的には後述する焦点調整レンズ駆動モータの回転軸に附随したフォトインタラプタ(PI)の無限遠合焦位置からのパルス数であり、a及びbは撮影レンズの焦点距離毎に固有の定数である。
【0011】
上記(1)式に基づいてFM調光に必要な被写体距離情報を得ることはできるが、上記(1)式には焦点距離が短かったり、或いは被写体距離が遠かったりした場合には、その信頼性が低下するという問題点がある。
【0012】
一般に、オートフォーカスカメラは、撮影レンズが一定の合焦許容範囲(許容デフォーカス量)内にあれば合焦とするアルゴリズムによって焦点調節し、また一定の測距誤差や一定の駆動系のギヤのバックラッシも存在する。従って、合焦していると判定された場合でも上記(1)式のxの取り得る範囲は広角側では望遠側よりもはるかに広く、a及びbは定数であるためにxのみで被写体距離が決定される上記(1)式の方法では、広角側で著しい被写体距離演算誤差を生じ、FM調光精度が低下するのである。
【0013】
ここで、図2には広角側(35mm前後の目安)と望遠側(135mm前後の目安)のFM調光による露光誤差と被写体距離の関係の一例を示す。
同図より、上記(1)式の信頼性低下のためガイドナンバ15のストロボでISO400のフィルムを使用した場合には、絞り5.6のフル発光で約±1EVの露光誤差が生じることが判る。また、被写体距離が長くなるほど露光誤差が増加することが判る。
【0014】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、FM調光とオート調光の切換可能なカメラのストロボ調光装置において、被写体距離の情報の信頼性が低い時やマクロ撮影モード設定時にはオート調光を自動的に選択する共に、日中シンクロで被写体が逆光状態にある場合にはFM調光を自動的に選択し、また、被写体の反射率が極端に低い場合や高い場合やハイレベルな撮影者向きに、FM調光とオート調光を手動によって選択可能にし、あらゆる被写体において適正露出が得られるストロボ調光装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様によれば、フラッシュマチック調光方式とオート調光方式を切り換え可能なストロボ調光装置において、被写体の中心部と周辺部を測光することが可能なように分割された測光素子を有する測光手段と、上記測光手段により得られた分割された測光素子の測光値に基づいて被写体が逆光状態にあるか否かを判定する逆光状態判定手段と、を具備し、該逆光状態判定手段において上記被写体が逆光状態であると判定された場合には、上記フラッシュマチック調光方式を選択することを特徴とするストロボ調光装置が提供される。
本発明の第2の態様では、上記第1の態様において、上記逆光状態判定手段は、上記被写体の中心部の測光値と周辺部の測光値の差が所定値以上であるときに逆光状態であると判定することを特徴とするストロボ調光装置が提供される。
【0021】
【実施例】
先ず、本発明の実施例の説明に先立ち、本発明の理解を容易にするためにFM調光とオート調光(TTL調光を例に挙げる)の制御方式について説明する。尚、各方式については既に公知の技術であるため、ここでは簡単に説明する。
【0022】
一般に、FM調光ではガイドナンバGNは次式で求められる。但し、以下の式はISO100の場合を示している。
GN=(被写体距離)×(絞りf値) …(2)
カメラ内のマイクロコンピュータでは、被写体距離と絞り値とフィルム感度の情報からROM中のテーブルを参照してGNを求める。上記TTL調光の制御を行う電気回路については後述する。
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1には本発明のストロボ調光装置の概念図を示して説明する。
同図において、被写体距離演算部1は、上記(1)式に基づいて被写体距離を演算する。即ち、焦点距離情報出力部2の出力に基づいて上記(1)式中の定数aとbを選択し、更に後述する不図示のAFPIの出力である焦点調節レンズの無限遠合焦位置からの繰出し量xの情報から被写体距離を演算する。
【0024】
焦点距離情報出力部2は、ズーミングによって変化する撮影レンズ(図3の符号101に相当、以下同じ)の位置を出力する後述するズームエンコーダからの情報に基づいて現在の撮影レンズの焦点距離に相当する情報を算出する。
【0025】
被写体距離信頼性判定部3は、被写体距離演算部1の出力である被写体距離が所定の距離よりも遠いかを判定し、又は焦点距離情報出力部2の出力である撮影レンズの焦点距離が所定の焦点距離よりも短焦点側にあるか判定する。被写体距離が所定の距離よりも遠いと判定されるか、或いは焦点距離が所定の焦点距離よりも短焦点側にあると判定された場合には、被写体距離演算部1の出力結果の信頼性が低いと判定する。
【0026】
逆光判定部4は、被写体が逆光状態にあるかを判定する。測光用センサ(図3の符号112に相当)は中心部とその周辺部を測光する所謂日の丸センサとなっているので、中心部の測光結果が周辺部の測光結果よりも所定値だけ暗い状態にあるときには被写体が逆光状態であると判定する。マクロ撮影モード設定部5は、撮影者の意図によりマクロ撮影を行うモードを設定する。
【0027】
調光方式選択部6は、TTL調光とFM調光を自動または撮影者の手動によって選択する。自動によって選択する場合には、被写体距離信頼性判定部3と逆光判定部4及びマクロ撮影モード設定部5の出力に基づいて選択の判断をする。
【0028】
即ち、被写体距離信頼性判定部3によって被写体距離演算部1の出力結果の信頼性が低いと判定されている場合や、マクロ撮影モードが設定されている場合にはTTL調光を選択し、逆に被写体距離演算部1の出力結果の信頼性が高いと判定されている場合や、被写体が逆光状態にあると判定されている場合にはFM調光を選択する。
【0029】
手動によって選択する場合には、カメラに設けられた調光方式選択スイッチの操作によって選択する。この調光方式選択部6の選択結果に基づいて、TTL調光制御部7若しくはFM調光制御部8によって閃光発光部9(後述する図3のストロボ105に相当)を発光制御する。
【0030】
次に図3は本発明のストロボ調光装置を採用したカメラの光学系を中心とした構成を示す図である。このカメラは、一眼レフレックスカメラであり、オートフォーカス(AF)方式としてはパッシブ位相差AF方式を採用している。
【0031】
同図に於いて、カメラ本体100内の所定位置には撮影レンズ101が配設されており、当該撮影レンズ101を通過した光の光路上には、ミラー102が配設されている。そして、当該ミラー102で反射した光の光路上にはスクリーン103、ペンタプリズム104、ファインダ106が配設されている。
【0032】
さらに、上記ミラー102の所定位置にはサブミラー109が配設されており、上記ミラー102を通過してサブミラー109の反射面で反射した光の光路上には、AF用の光学系とAFセンサを含むAFユニット107、TTL調光センサ108が配設されている。この他、カメラ本体100内の所定位置にはシャッタ110、フィルム111、ストロボ105、測光用センサ112が配設されている。尚、上記測光用センサ112は中心部を測光するセンサと、その周辺部を測光する2分割の構成になっている。
【0033】
このような構成において、ミラー102が図示の位置にあるときには、撮影レンズ101からの光はペンタプリズム104に導かれると共に、サブミラー109を介してAFユニット107に導かれる。一方、ミラー102が上昇し、シャッタ110が開の状態にあるときには、撮影レンズ101からの光はフィルム111を露光すると共に、その反射光はTTL調光センサ108へ入射するようになっている。上記測光用のセンサ112は、ミラー102が図示の下降位置にあるときにペンタプリズム104を通過する光を測光する。
【0034】
次に図4は本発明のストロボ調光装置を採用したカメラの構成を更に詳細に示すブロック図である。マイクロコンピュータ30(以下、MCON30と記す)はカメラのシーケンスの制御を司るコンピュータであり、同図に示すように多数の回路が電気的に接続されている。
【0035】
フィルム感度読取回路31は、測光演算や調光に必要なフィルム感度情報を算出する回路である。EEPROM32はカメラの調整値やソフトウェア中の定数等を記憶する不揮発性メモリである。LCD33はカメラ本体100上に設けられた液晶表示素子である。
【0036】
また、スイッチ類34は撮影者が操作する全てのスイッチであり、本発明に関係する主なスイッチは、レリーズスイッチ、ズーミングを行うズームスイッチ、撮影モードの切換えを行うモードスイッチ及び調光方式手動切換スイッチ等である。なお、上記レリーズスイッチは2段階構成になっており、1段階目の半押しでAF等を行い、2段階目の全押しでレリーズ動作する。以下の説明では、1段階目を1R、2段階目を2Rと称する。
【0037】
そして、ズーム駆動回路35はズームスイッチの操作に連動して撮影レンズ101の一部であるズーム調整レンズ群36を駆動してズーミングを行う回路であり、ズームエンコーダ37によって撮影レンズ101の絶対的な位置がMCON30に出力される。MCON30は、その情報に基づいて撮影レンズ101の焦点距離に相当する情報を得ることができる。
【0038】
さらに、焦点検出回路38は所謂パッシブ位相差AF方式により焦点検出センサ39の出力に基づいてデフォーカス量を演算し、焦点調整レンズ群41の駆動量を演算する回路であり、焦点調整レンズ駆動回路40によって焦点調整レンズ群41を駆動して焦点調整する。その駆動量は、アクチュエータである直流モータの回転軸に設けられたAF用フォトインタラプタ(AFPI)42によってモニタされる。また、絞り制御回路43は絞りを制御してMCON30で演算された絞り値まで駆動を行う回路であり、シャッタ制御回路44はシャッタ110を駆動してMCON30で演算された所定時間開閉を行う回路である。
【0039】
また、測光回路45は測光素子(SPD;Silicon Photo Diode )46,47の光電流を積分して被写体の輝度に相当する情報をMCON30に送る回路であり、上述したように測光素子は日の丸センサであり、中心部を測光する測光素子46の出力と周辺部を測光する測光素子47の出力に基づいて測光を行う。
【0040】
TTL調光回路48はアナログのIC(以下、TTL ICと略記する)であり、P-SCKとP-SDATAはMCON30からシリアル通信でフィルム感度情報を受信するポートであり、P-TTLENはTTL調光回路48のイネーブルである。積分アンプ回路49は演算増幅器で構成されており、その反転端と非反転端の間にはTTL調光用受光素子50がイマジマリショートの形で接続され、反転端と出力端の間には積分コンデンサ51が接続され、受光素子50の光電流を積分コンデンサ51に蓄積する。
【0041】
受光素子50は図3中のTTL調光センサ108に相当し、2分割や3分割等複数の受光素子で構成する技術も知られているが、ここでは説明を簡単にするために受光素子は1つとする。判定電圧作成回路52は、フィルム感度情報に基づいて適正露光量となる積分アンプ回路49の出力電圧値を作成する。判定回路53はコンパレータで構成されており、積分アンプ回路49の出力が判定電圧作成回路52の出力まで達するとストロボの発光を停止する信号を出力する。
【0042】
ストロボ回路54は昇圧を行うトランス55、該トランス55の一次側回路56、二次側回路57、メインコンデンサ58、発光管(Xe管)59、該発光管59に発光トリガをかけるトリガ回路60及び発光制御回路61から構成されている。発光制御回路61はIGBTから構成され、MCON30からの制御で発光制御されると共に、ここでは判定回路53の発光停止信号によっても瞬時に発光を停止できるようになっている。即ち、MCON30はポートP-STCHGによりメインコンデンサ58の充電を開始し、ポートP-STMONのアナログ電圧が所定電位に達するとP-STCHGにより充電を停止する。更に、ポートP-STONによって発光開始を制御し、ポートP-STOFF1によって発光の停止を制御する。また、TTL調光回路48はポートP-STOFF2によってTTL調光の場合の発光停止を行う。また、電池62の電圧はDC/DCコンバータ63によって安定化され、システム全体に供給される。発振子64は、MCON30の動作クロックを生成するものである。
【0043】
以下、図5のフローチャートを参照して、本発明を採用したカメラ全体の動作を説明する。前述したように、MCON30はカメラ全体のシーケンスや各種演算を行うマイクロコンピュータである。
【0044】
さて、撮影者によりカメラのメインスイッチがオンされると、MCON30がパワーオンリセットされて動作を開始し、先ずI/Oポートの初期化とRAMの初期化を行う(ステップS1)。そして、ストロボ回路54の充電を充電完了するまで行う(ステップS2,S3)。
【0045】
MCON30は、上記充電が完了していれば測光回路45から被写体の輝度情報を入力し、該情報とフィルム感度情報からシャッタスピードと絞り値を算出する(ステップS4)。さらに、MCON30は、焦点検出回路38で検出される焦点ずれ量に基づいて合焦に必要な焦点調整レンズ群41の駆動量を演算する(ステップS5)。
【0046】
続いて、MCON30は、1Rがオンになっているか否かを判定し(ステップS6)、オフであればオンになるまで上記ステップS2〜ステップS6を繰り返す。1Rがオンであれば焦点調整レンズ群41を上記ステップS5で演算した駆動量だけ駆動して焦点を合わせる(ステップS8)。そして、FM調光とTTL調光のどちらを選択するか判断する(ステップS8)。このステップS8については後述する。
【0047】
続いて、MCON30は、2Rがオンになっているか判定し(ステップS9)、オフであれば上記ステップS2に戻って上記の動作を繰り返す。そして、MCON30は2Rがオンであれば露光を開始するので、ミラー102をアップして絞りをステップS4で演算した値に駆動し(ステップS10)、シャッタ110の開口を開始する(ステップS11)。
【0048】
次に、MCON30はストロボ回路54のXe管59を発光するかを判断する(ステップS12)。これは撮影者が強制発光モードを選択している場合は勿論のこと、撮影者がストロボ自動発光モードを選択している場合で、上記ステップS4にて所定値より低輝度である場合や、被写体が逆光状態である場合にストロボの発光が必要と判断される。ストロボの発光が必要でない場合にはステップS17に移行するが、発光が必要である場合にはストロボ回路54におけるXe管59の発光を開始する(ステップS13)。
【0049】
そして、上記ステップS8においてFM調光が選択されたかを判断する(ステップS14)。TTL調光が選択された場合には、発光停止はTTL調光回路48が自動的に行い、MCON30は何もしないのでステップS17に移行するが、FM調光が選択された場合にはステップS8で演算された発光時間だけ発光して、発光停止する(ステップS15,16)。
【0050】
そして、上記ステップS4で演算されたシャッタ開口時間だけシャッタ110を開口してシャッタ閉鎖し(ステップS17,18)、ミラー102をダウンして絞りを開放値にリセットし(ステップS19)、1駒だけフィルム111を巻き上げて(ステップS20)、一連の動作を終了する。
【0051】
次に図6のフローチャートを参照して、上記図5のステップS8にて実行される第1の実施の形態によるサブルーチン“調光判断”のシーケンスを説明する。ステップS30は上記ステップS12と全く同様にストロボの発光が必要であるかを判断し、発光が必要でない場合には調光判断する必要がないのでリターンする。発光が必要な場合には、ズームエンコーダ37の示す値を読込む(ステップS31)。ズームエンコーダ37からは上述のように撮影レンズ101の絶対的な位置がMCON30に出力されるので、撮影レンズ101の焦点距離に相当する情報を得ることができる。
【0052】
そして、MCON30は読込んだ撮影レンズ101の焦点距離が所定距離よりも短焦点側にあるかを判断する(ステップS32)。この所定の焦点距離はズームレンズのカバーする焦点距離領域の中で比較的短焦点の値であり、EEPROM32中に記憶しておく。
【0053】
読込んだ焦点距離が所定の焦点距離よりも短焦点側であると判断された場合には、上記(1)式で演算される被写体距離の情報の信頼性が低いのでTTL調光が選択される。一方、所定の焦点距離よりも長焦点側であると判断された場合には、被写体距離の情報の信頼性が高いのでFM調光が選択される。
【0054】
TTL調光が選択された場合には、MCON30はFM調光フラグを0にクリアする(ステップS33)。このフラグは図5のステップS14での判断に使用される。そして、TTL ICの初期化を行うと共にP-TTLENにてICをイネーブルにし(ステップS34)、リターンする。
【0055】
一方、上記ステップS32にて、FM調光が選択された場合には、FM調光フラグを1にセットする(ステップS35)。そして、TTL ICをディセーブルには(ステップS36)、上記(1)式にて被写体距離を演算する(ステップS37)。これは、ズームエンコーダ37の値毎に固有の定数a,bをROM中のテーブルから読み込み、焦点調節レンズの無限遠合焦位置からの繰出し量xをAFP142の積算から求めて、被写体距離を演算する。さらに、演算された被写体距離で適正露光となるストロボのガイドナンバを求める(ステップS38)。求めたガイドナンバによるストロボの制御は発光時間の長さで制御するので、実際に発光させる発光時間を演算し(ステップS39)、リターンする。
【0056】
次に図7のフローチャートを参照して、第2の実施の形態によるサブルーチン“調光判断”のシーケンスを説明する。この第2の実施の形態による動作は、前述した図5のステップS8にて実行されるものである。
【0057】
第2の実施の形態は、演算した被写体距離が所定の被写体距離より遠い場合には被写体距離の情報の信頼性が低いと判断し、TTL調光を選択するが、所定の被写体距離より近い場合には被写体距離の情報の信頼性が高いと判断し、FM調光を選択する。ステップS40以外は全て図6と同じであるので、説明を省略する。即ち、第2の実施例では図6のステップS37の被写体距離演算をステップS31のズームエンコーダ読取り直後に行い、演算した被写体距離が所定の被写体距離以遠かを判断して調光方式の選択を行う(ステップS40)。
【0058】
上述した第1と第2の実施の形態は、いづれも被写体距離の演算結果の信頼性が低いか高いかを判断して、低い場合にはTTL調光を選択し、高い場合にはFM調光を選択するという例である。変形例として、第1と第2の実施例を組み合わせて、焦点距離が所定の焦点距離よりも短焦点側及び/又は被写体距離が所定の被写体距離よりの遠い場合にはTTL調光を選択するようにしてもよい。
【0059】
次に図8のフローチャートを参照して、第3の実施の形態によるサブルーチン“調光判断”のシーケンスを説明する。この第3の実施の形態による動作は、前述した図5のステップS8にて実行されるものである。
【0060】
第3の実施の形態は、被写体が逆光状態にある場合にはFM調光を選択するが、順光状態にある場合にはTTL調光を選択する。これは、主要被写体(中心部)の周りに極端に高輝度の被写体がある場合には正確なTTL調光が出来ないためである。ステップS50以外は全て図6と同じであるので説明を省略する。ステップS50における逆光状態の判断は、図5中のステップS4の測光演算中にて行われる逆光判断結果に基づいて判断される。
【0061】
ここで、図9のフローチャートを参照して、上記ステップS4で実行されるサブルーチン“逆光判断”のシーケンスを説明する。上述したように、測光素子112は日の丸センサであり、中心部を測光する測光素子46の出力に基づいて中心部の被写体輝度を演算し(ステップS60)、周辺部を測光する測光素子47の出力に基づいて周辺部の被写体輝度を演算する(ステップS61)。そして、中心部の被写体輝度と周辺部の被写体輝度の差を演算し(ステップS62)、その輝度差が所定値(例えば1EV)以上であるかを判断する(ステップS63)。輝度差が所定値以上であるか場合には被写体が逆光状態にあるので逆光フラグを1にセットし(ステップS64)、輝度差が所定値未満であるか場合には被写体が順光状態にあるので逆光フラグを0にクリアして(ステップS65)、リターンする。図8のステップS50では、この逆光フラグを判断する。
【0062】
次に図10のフローチャートを参照して、第4の実施の形態によるサブルーチン“調光判断”のシーケンスを説明する。この第4の実施の形態による動作は、前述した図5のステップS8にて実行されるものである。
【0063】
第4の実施の形態は、マクロ撮影モードを持つカメラにおいて、撮影者がマクロ撮影モードを選択している場合にはTTL調光を選択する例であり、ステップS70で調光方式の選択を行っている。これは、マクロ撮影時には、ストロボ光を拡散させる効果を持つ装置を使用する場合が多いことによる。このステップS70以外は全て図6と同じであるので説明を省略する。
【0064】
次に図11のフローチャートを参照して、第5の実施の形態によるサブルーチン“調光判断”のシーケンスを説明する。この第5の実施の形態による動作は、前述した図5のステップS8にて実行されるものである。
【0065】
第5の実施の形態は、撮影者の意図により調光方式を手動にて選択できるカメラの例である。調光方式を手動にて選択するような場合は、反射率が極端に低い被写体や高い被写体が画面内にある場合であり、またハイレベルな撮影者向けに意図的に選択可能にする。例えば、結婚式で金屏風をバックにするような場合には、金屏風をバックにTTL調光すると、金屏風によるストロボ光の反射が強すぎるために金屏風だけが光った写真になるが、反射率が極端に高い被写体や低い被写体が画面内にあることをカメラが正確に検知することは難しい。この場合には撮影者がFM調光を選択することで解決できる。
【0066】
即ち、ステップS80では、スイッチ類34中に設けられた調光方式切換スイッチが、TTL調光を選択しているかFM調光を選択しているかを判断する。このステップS80以外は全て図6と同じであるので説明を省略する。
【0067】
ここで、図12(a)はLCD33とその周辺のスイッチ類34の一部の配置例であり、図12(b)はLCD33中のストロボモード表示例を示している。符号70はストロボモードスイッチであり、表示72中のAUTO(低輝度自動発光)、AUTO−S(赤目軽減低輝度自動発光)、FILL−IN(強制自動発光)を選択する。符号71はTTL調光とFM調光を選択するスイッチであり、TTL調光を選択すると符号72中のTTLが点灯し、FM調光を選択すると符号72中のTTLが消灯するようになっている。
【0068】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の主旨を逸脱することなく種々の変形が可能であることは勿論である。例えば、各実施例を組み合わせて効果を高める事ができる。また、オート調光の例としてTTL調光の例を示しているが、外光式オート調光でも同様の効果を得ることができる。
【0069】
以上説明したように、本発明によれば、FM調光とTTL調光を代表とするオート調光を自動的に切り換えることによって、被写体距離の情報の信頼性が低い時やマクロ撮影モード設定時や被写体が逆光状態にある場合にも正確なストロボ調光が得られる。また、被写体の反射率が極端に低い場合や高い場合や、また撮影者の意図を反映するために、FM調光とオート調光を手動によって選択可能にすることにより、正確なストロボ調光が得られる。即ち、いかなる被写体においても適正露出が得られるストロボ調光装置が得られる。
【0070】
尚、本発明の上記実施態様によれば以下のごとき構成が得られる。
(1)被写体に閃光発光を行う閃光発光手段と、
上記閃光発光を被写体距離情報と絞り情報及びフィルム感度情報に基づいて設定されるガイドナンバによって制御する第1の制御手段と、
上記閃光発光による被写体からの反射光量を受光し、当該受光量が適正露出に相当する所定値に達したときに閃光停止させて上記閃光発光を制御する第2の制御手段と、
上記第1の制御手段と上記第2の制御手段のいずれかを選択する選択手段と、
上記被写体距離情報の信頼度を判定する信頼度判定手段と、
を具備し、上記信頼度判定手段において信頼度が低いと判定された場合には、上記選択手段が上記第2の制御手段を選択することを特徴とするストロボ調光装置。
【0071】
(2)ズーミングによる撮影レンズの位置を検出し、該撮影レンズの焦点距離に相当する情報を出力する焦点距離情報出力手段を更に具備し、上記焦点距離情報出力手段の出力が所定焦点距離より短焦点距離側であるときには、上記信頼度判定手段において上記被写体距離情報の信頼度が低いと判定することを特徴とする上記(1)に記載のストロボ調光装置。
【0072】
(3)上記被写体距離が所定被写体距離以上であるときには、上記信頼度判定手段において上記被写体距離情報の信頼度が低いと判定することを特徴とする上記(1)に記載のストロボ調光装置。
【0073】
(4)被写体に閃光発光を行う閃光発光手段と、
上記閃光発光を被写体距離情報、絞り情報及びフィルム感度情報に基づいて設定されるガイドナンバによって制御する第1の制御手段と、
上記閃光発光による被写体からの反射光量を受光し、当該受光量が適正露出に相当する所定値に達したときに閃光停止させて上記閃光発光を制御する第2の制御手段と、
上記第1の制御手段と上記第2の制御手段のいずれかを選択する選択手段と、
上記被写体が逆光状態にあるかを判定する逆光判定手段と、
を具備し、上記逆光判定手段において逆光状態であると判定された場合には、上記選択手段が上記第1の制御手段を選択することを特徴とするストロボ調光装置。
【0074】
(5)被写体に閃光発光を行う閃光発光手段と、
上記閃光発光を被写体距離情報、絞り情報及びフィルム感度情報に基づいて設定されるガイドナンバによって制御する第1の制御手段と、
上記閃光発光による被写体からの反射光量を受光し、当該受光量が適正露出に相当する所定値に達したときに閃光停止させて上記閃光発光を制御する第2の制御手段と、
上記第1の制御手段と上記第2の制御手段のいずれかを選択する選択手段と、
マクロ撮影モードを設定するマクロ撮影モード設定手段と、
を具備し、上記マクロ撮影モードが設定されている場合には、上記選択手段が上記第2の制御手段を選択することを特徴とするストロボ調光装置。
【0075】
(6)被写体に閃光発光を行う閃光発光手段と、
上記閃光発光を被写体距離情報、絞り情報及びフィルム感度情報に基づいて設定されるガイドナンバによって制御する第1の制御手段と、
上記閃光発光による被写体からの反射光量を受光し、当該受光量が適正露出に相当する所定値に達したときに閃光停止させて上記閃光発光を制御する第2の制御手段と、
上記第1の制御手段と上記第2の制御手段のいずれかを選択する選択手段と、を具備し、上記選択手段は撮影者の手動によって選択可能であることを特徴とするストロボ調光装置。
【0076】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、FM調光とオート調光の切換可能なカメラのストロボ調光装置において、被写体距離の情報の信頼性が低い時やマクロ撮影モード設定時にはオート調光を自動的に選択する共に、日中シンクロで被写体が逆光状態にある場合にはFM調光を自動的に選択し、あらゆる被写体において適正露出が得られるストロボ調光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストロボ調光装置の概念図である。
【図2】広角側(35mm前後の目安)と望遠側(135mm前後の目安)のFM調光による露光誤差と被写体距離の関係の一例を示す図である。
【図3】本発明を採用したカメラの光学系の構成を示す図である。
【図4】本発明を採用したカメラの構成を詳細に示すブロック図である。
【図5】本発明を採用したカメラの動作を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態によるサブルーチン“調光判断”の動作を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態によるサブルーチン“調光判断”の動作を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態によるサブルーチン“調光判断”の動作を示すフローチャートである。
【図9】サブルーチン“逆光判断”の動作を示すフローチャートである。
【図10】第4の実施の形態によるサブルーチン“調光判断”の動作を示すフローチャートである。
【図11】第5の実施の形態によるサブルーチン“調光判断”の動作を示すフローチャートである。
【図12】(a)はLCD33とその周辺のスイッチ類34の一部の配置例であり、(b)はLCD33中のストロボモード表示例を示す図である。
【符号の説明】
1…被写体距離演算部、2…焦点距離情報出力部、3…被写体距離信頼性判定部、4…逆光判定部、5…マクロ撮影モード設定部、6…調光方式選択部、7…TTL調光制御部、8…FM調光制御部、9…閃光発光部。
Claims (2)
- フラッシュマチック調光方式とオート調光方式を切り換え可能なストロボ調光装置において、
被写体の中心部と周辺部を測光することが可能なように分割された測光素子を有する測光手段と、
上記測光手段により得られた分割された測光素子の測光値に基づいて被写体が逆光状態にあるか否かを判定する逆光状態判定手段と、
を具備し、該逆光状態判定手段において上記被写体が逆光状態であると判定された場合には、上記フラッシュマチック調光方式を選択することを特徴とするストロボ調光装置。 - 上記逆光状態判定手段は、上記被写体の中心部の測光値と周辺部の測光値の差が所定値以上であるときに逆光状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載のストロボ調光装置。
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