JP3439256B2 - カメラ - Google Patents
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Description
るカメラに関する。
精度を高めるために撮影レンズの焦点距離を一旦、長焦
点側に切換えて被写体距離を再度測距しなおすことによ
り、被写体までの絶対距離精度を高めるという方法を開
示している。
閃光装置でプリ発光を行ない、該反射光量をAFセンサ
ーで受光し、その結果得られた情報に基づいて主発光を
行なう方法を開示している。
た特開平1−183632号公報は、撮影レンズを一旦
長焦点側に切換える必要があるためレリーズ・タイムラ
グが著しく増大し、撮影チャンスをのがす可能性があ
る。
常にプリ発光を行なうために上記と同様レリーズ・タイ
ムラグが増大してしまう欠点がある。本発明のカメラは
このような課題に着目してなされたものであり、その目
的とするところは、レリーズ・タイムラグを増大させず
にストロボ発光時の露出精度を向上させることができる
カメラを提供することにある。
成するために、第1の発明に係るカメラは、外界の光を
受光することにより被写体までの絶対距離を測定するパ
ッシブ方式の測距手段と、撮影レンズの焦点距離を検出
する焦点距離検出手段と、被写体に所定の光量を照射す
る照射手段と、上記照射手段の反射光量を測定する測定
手段と、上記測定手段の出力に基づいて被写体までの絶
対距離を演算する演算手段と、上記検出された焦点距離
が、予め定められた所定値に対してワイド側にあるか否
かを判断する判断手段とを具備し、上記判断手段がワイ
ド側にあると判断した際には、上記照射手段による反射
光量に基づいて演算された被写体までの絶対距離を使用
してストロボの発光光量を決定し、ワイド側にないと判
断した際には、上記測距手段により測定された絶対距離
を使用してストロボの発光光量を決定する。また、第2
の発明に係るカメラは、第1の発明の構成に加えて、上
記照射手段がストロボ発光装置である。
する。まず、図1の概念図を参照して本実施例の概略を
説明する。まず、焦点距離検出手段1によって撮影レン
ズの焦点距離fを検出して、比較手段2によってワイド
近辺までの焦点距離aと比較し、撮影レンズの焦点距離
がWide側にあるかあるいはTele側にあるかを判
定する。ここで、fがaに等しいかあるいはaより大で
あるとき、すなわちTele側にあるときは、測距手段
によって求めた被写体までの絶対距離lを使用してスト
ロボの発光光量、すなわち、露出時の発光ガイドナンバ
ーGVを第1のガイドナンバー演算手段3によって演算
する。
Wide側にある場合は、予備照射手段4によって被写
体に対して予備照射を行って、反射光量測定手段5によ
って被写体からの反射光量を求める。次にこの反射光量
に基づいて被写体までの絶対距離lを求め、第2のガイ
ドナンバー演算手段6によってガイドナンバーGVを計
算する。
置の制御系の構成を示す図である。同図において、CP
U11は図示しない内部ROMに予め記憶されたプログ
ラムを逐次実行して周辺の集積回路(IC)等の制御を
行う。
2による自動焦点調整にはTTL位相差検出方式が採用
されている。そして、被写体光が撮影レンズ38を通過
し、コンデンサレンズ36とセパレータレンズ35L,
35RとからなるAF光学系を介して当該AFIC12
の上面に配置されたフォトセンサアレイ34L,34R
上に到達すると、AFIC12は後述する光量積分や量
子化等の処理を行い、その測距情報はAFIC12から
CPU11へと転送される。
34Rの各素子の特性にばらつきがあると、そのままで
は正確な測距情報を得ることができないので、本実施例
では不揮発性記録素子であるEEPROM13にフォト
センサアレイ34L,34Rのばらつきに関する情報を
予め記憶しておき、AFIC12から得られる測距情報
の補正演算をCPU11で行っている。このEEPRO
M13に、機械的なばらつきや各種素子の電気的特性の
ばらつき等、様々な調整値を予め記憶させておき、これ
ら調整値を必要に応じてCPU11に送ることで各種演
算を行うことができる。尚、CPU11とAFIC1
2、EEPROM13の間でのデータの授受はシリアル
通信により行われている。
ら出力される制御信号に基づいてフィルムに日付けの写
し込みを行う。尚、当該データバッグ15の写し込みラ
ンプの光量はフィルムISO感度によって段階的に変化
するものとする。
7は、CPU11と4ビットのパラレル通信を行い、被
写体輝度の測定やカメラ内温度の測定、フォトインタラ
プタ等の出力信号の波形整形、モータの定電圧駆動制
御、温度安定、温度比例電圧等の各種定電圧の生成、バ
ッテリの残量チェック、赤外光リモコンの受信、モータ
ドライバIC18,19の制御、各種LEDの制御、電
源電圧のチェック、昇圧回路制御等を行う。
D)33は、被写体輝度の測定を行う。このSPD33
の受光面は画面中央部分とその周辺部分とに2分割され
ており、画面中央の一部分のみで測光を行うスポット測
光と画面全体を使用して測光するアベレージ測光との2
通りの測光を行う。そして、このSPD33が被写体輝
度に応じた電流をIFIC17に出力すると、IFIC
17では、このSPD33からの出力を電圧に変換して
CPU11へと転送する。そして、CPU11では、こ
の電圧の情報を基にして露出演算や逆光の判断等が行な
われる。
より絶対温度に比例した電圧が出力されると、その信号
はCPU11にてA/D変換され、カメラ内温度の測温
値として出力され、この測温値は温度により状態が変化
する機械部材や電気信号の補正等において用いられる。
は、フォトインタラプタ或いはフォトリフレクタ等の出
力の光電流を基準電流と比較し、矩形波としてIFIC
17より出力する。この時、基準電流にヒステリシスを
持たせることによりノイズ除去を行なっている。また、
このCPU11との通信により基準電流及びヒステリシ
ス特性を変化させることもできる。 さらに、バッテリ
の残量チェックは、不図示のバッテリの両端に低抵抗を
接続して電流を流したときのバッテリ両端の電圧をIF
IC17内部で分圧してCPU11へ出力し、このCP
U11内にてA/D変換を行いA/D値を得ることで行
う。
ン送信用ユニット30の投光用LED31より変調され
た赤外光が発せられ、その赤外光を受光用シリコンフォ
トダイオード32にて受信することで行う。そして、こ
のシリコンフォトダイオード32の出力信号は、IFI
C内部で波形整形等の処理が行われた後、CPU11へ
と転送される。
7に、そのための専用端子が設けられており、該専用端
子に入力される電源電圧が規定値より低下すると、IF
IC17からリセット信号がCPU11へと出力され、
CPU11の暴走等が未然に防止される。そして、昇圧
回路の制御は電源電圧が所定値より低下したときに昇圧
回路を作動させるというものである。 そして、上記I
FIC17にはAF測距終了、ストロボ発光警告等のフ
ァインダ内表示用LED29、或いはフォトインタラプ
タ等に使用されているLEDが接続されており、これら
のLEDのオン/オフ及び発光光量の制御は、CPU1
1及びEEPROM13、IFIC17間で通信を行い
IFIC17が直接的に行なう。このIFIC17はモ
ータの定電圧制御も行なう。
ム給送及びシャッタのチャージを行うシャッタチャージ
(SC)モータ22、フォーカス調整のためのレンズ駆
動用(LD)モータ23、鏡枠のズーミング用の(Z
M)モータ24の3つのモータの駆動、及び昇圧回路の
駆動、セルフタイマ動作表示用のLEDの駆動等を行
う。そして、これらの動作の制御、例えば「どのデバイ
スを駆動するか」、「モータは正転させるか逆転させる
か」、「制動をかけるか」等についてはCPU11から
の信号をIFIC17が受けて、当該IFIC17がモ
ータドライバIC18を制御することにより行う。
チャージ、フィルム巻上げ、巻戻しのいずれの状態にあ
るかはフォトインタラプタとクラッチレバーを用いてS
CPI25で検出し、その情報はCPU11へと転送さ
れる。また、レンズの繰り出し量はLDモータ23に取
付けられたLDPI26で検出され、その出力はIFI
C17で波形整形した後、CPU11へと転送される。
ZMPI28及びZMPR27で検出する。そして、鏡
枠がTELE端とWIDE端の間にあるとき、鏡枠に貼
り付けた銀色シールの反射をZMPR27が拾う様な構
成にする。このZMPR27の出力はCPU11へ入力
されTELE端、WIDE端の検出が行なわれる。
取り付けられ、その出力はIFIC17で波形整形され
た後、CPU11へ入力され、TELE端又はWIDE
端からのズーミング量が検出される。そして、モータド
ライバIC19は絞り調整ユニット駆動用のステッピン
グモータであるAVモータ20をCPU11からの制御
信号により駆動し、AVPI21は、その出力をIFI
C17で波形整形してCPU11へ出力し、絞り開放位
置の検出を行う。
ら送られる信号により、フィルム駒数や撮影モード、ス
トロボモード、絞り値、電池残量等の表示をする。そし
て、ストロボ回路16は撮影時又はAF測距時、被写体
の輝度が不足していたときに発光管を発光させて必要な
輝度を被写体に与えるもので、CPU11からの信号に
基づいてIFIC17が制御する。 さらに、ファース
トレリーズスイッチR1SWはレリーズボタンが半押し
された状態のときにオンとなり測距動作を行う。そし
て、セカンドレリーズスイッチR2SWはレリーズボタ
ンが全押しされた状態のときにオンとなり、各種測定値
を基に撮影動作が行われる。さらに、ズームアップスイ
ッチZUSW及びズームダウンスイッチZDSWは鏡枠
のズーミングを行うスイッチで、ZUSWがオンすると
長焦点方向に、ZDSWがオンすると短焦点方向にズー
ミングする。
ると、セルフタイマ撮影モード又はリモコンの待機状態
となる。この状態においてR2SWがオンされればセル
フタイマ撮影が行われ、リモコン送信機30にて撮影操
作を行えばリモコンによる撮影を行う。
オンすると、測光を撮影画面の中央の一部のみで行う
「スポット測光モード」となる。これは、後述のAFセ
ンサによる測光である。尚、SPOTSWがオフでの通
常の測光は測光用SPD33にて評価測光を行なう。さ
らに、PCT1SW〜PCT4SW及びプログラムスイ
ッチPSWは「プログラム撮影モード」の切換スイッチ
で、撮影条件に合わせて撮影者がモード選択を行う。ま
た、PCT1SWをオンすると「ポートレートモード」
となり、適正露出範囲内で被写界深度が浅くなる様に絞
り及びシャッタースピードを決定する。
ード」となり、通常撮影時の適正露出の値よりも一段ア
ンダーに設定する。そして、PCT3SWをオンすると
「風景モード」となり、適正露出範囲内で被写界深度が
できるだけ深くなる様に絞り及びシャッタースピードの
値を決定する。さらに、PCT4SWをオンすると#
「マクロモード」となり近接撮影時に使用される。尚、
これらPCT1SW乃至PCT4SWは同時に2つ以上
選択することができない。
モード」の切り替えスイッチである。このPSWを押す
ことで、PCT1SW/PCT4SWのリセット及び後
述するAV優先プログラムモードのリセットを行う。さ
らに、AV優先スイッチAVSWをオンすると、撮影モ
ードが「AV優先プログラムモード」となる。このモー
ドはAV値を撮影者が決定し、そのAV値に合わせてプ
ログラムでシャッタースピードを決める。このモードに
なると、PCT2SWとPCT4SWは前述の機能はな
くなりAV値の設定スイッチとなる。さらに、PCT2
SWはAV値を大きくするスイッチでPCT4SWはA
V値を小さくするスイッチである。
ボの発光モードの切換スイッチで通常「自動発光モード
(AUTO)」、「赤目軽減自動発光モード(AUTO
−S」、「強制発光モード(FILL−IN)」、「ス
トロボオフモード(OFF)を切換える。また、パノラ
マスイッチ(PANSW)は、撮影状態がパノラマ撮影
か通常撮影かを検出するためのスイッチでパノラマ撮影
時にオンとなる。そして、撮影モードがパノラマになっ
ていると測光の補正演算等を行う。これは、パノラマ撮
影時には撮影画面の上下の一部がマスクされ、これに伴
い測光センサの一部もマスクされることになるので正確
な測光が行えないためである。
態を検出するためのスイッチで、裏蓋が閉じている状態
がオフ状態となる。このBKSWがオンからオフへ状態
が移行するとフィルムのローディングを開始する。ま
た、シャッタチャージスイッチSCSWはシャッタチャ
ージを検出するためのスイッチである。
ミラーアップを検出するためのスイッチでミラーアップ
でオンとなる。そして、DXスイッチDXSWはフィル
ムのパトローネに印刷されているフィルム感度を示すD
Xコードを読み取るため、及びフィルム装填の有無を検
出するためのスイッチで図示しない5つのスイッチ群で
構成されている。
理を説明する。ここでは、説明を簡単にするため全体繰
り出し型のレンズ1について説明する。図3(b)はレ
ンズ1が無限∞の被写体φに合焦した状態を示す。ここ
で、レンズ1の焦点距離をfとする。
に合焦した状態を示し、レンズ位置∞(図3(b)のレ
ンズ位置)を基準として距離lの被写体に合焦させるた
めにレンズは繰り出し量xだけ繰り出された位置にあ
る。この時、図3(a)において一般に
が明らかであれば、被写体距離lを求めることができ
る。なお、全体繰り出し型以外のレンズでも(2)式は
成立する。以上が被写体距離を検出する原理である。
明する。上記レンズ繰り出し量xは、レンズ位置エンコ
ーダによるパルス出力をレンズの光学的∞位置を基準と
して、レンズ位置検出手段によってカウントされ検出さ
れる。レンズ繰り出し量xとカウントパルス数nの関係
は x=C・n …(3) (Cはレンズに固有の定数)と表わすことができる。
スnかつ、式(3),(2)′より直接距離lを求め
る。 l=A/n+B …(4) ところでズームレンズの場合、ズーミングによる焦点距
離fの変化で式(4)の係数A,Bは変化するので、焦
点距離に対応する係数A,Bを記憶しておき、焦点距離
fに応じてA,Bを変化させている。
e側で上記被写体距離検出方法による距離検出誤差の程
度に差があり、特にWide側では誤差が大きくなる。
この理由を説明する。
位置よりわずかにピントがずれている状態を示す。図に
おいてレンズの繰り出し量誤差Δxが存在するため、ピ
ントのズレ量Δdが発生している。この時一般に誤差Δ
xは、K・Δdにほぼ等しくなる。ここで、Kはレンズ
に固有の定数であり、この定数Kは焦点距離fの2乗に
反比例することが知られている。 1例として、Wid
e(28mm)、Tele(110mm)のズームレン
ズについてのデフォーカス量Δdとレンズ繰り出し量Δ
xの関係を図4に示す。同図に示すように、Δd、Δx
が十分小さい領域では、この関係はほぼ一次式で表現さ
れその傾き、つまりKはほぼf2 に反比例しておりWi
deはTeleの約14倍である。従って仮にWide
とTeleで同一のデフォーカス量Δdが存在するなら
ばレンズ繰り出し量誤差Δxは約14:1の比で発生す
るので、(2)′式による被写体距離検出精度はWid
e側の方がTele側よりも悪化することになる。
る。まず、(2)′式において第2項は近距離時にのみ
作用するので簡単のため省略して、 l=a/x …(6) とする。繰り出し量誤差Δxの時の検出距離誤差をΔl
とし、これによる距離値の誤差をΔDVとすると、
に関するズレ、すなわち、光学的∞位置のズレがある。
通常、光学的∞位置は、機械的に最もレンズを繰り込ん
だ位置より繰り出し方向に余裕をとった位置に設定され
る。これはズームレンズの場合では焦点距離の変化に対
して、光学的∞位置が変化すること、あるいはレンズの
温度特性による光学的∞位置変化等の余裕を見込むため
である。レンズ位置エンコーダはレンズが機械的に最も
繰り込んだ位置を基準(=0)としてパルス出力をカウ
ントする。
∞位置は焦点距離によって変化するため、複数の焦点距
離において、あらかじめ光学的∞位置を測定し、レンズ
を機械的に最も繰り込んだ位置(=基準)からのレンズ
位置エンコーダの出力パルスn(∞)をEEPROMに
記憶させる。カメラ動作時は、EEPROMより複数の
光学的∞位置パルス数n(∞)を読み出し、焦点距離に
応じて補間演算を行い光学的∞位置n(∞)を算出す
る。
るレンズ位置パルスnは、レンズ位置エンコーダ出力パ
ルスをn(E)とすると n=n(E)−n(∞) …(12) と計算することができる。
学的∞位置測定時の誤差やレンズの温度特性による変化
の誤差が含まれる。これらの誤差は繰り出し量誤差Δx
の一部として式(7)に加わることになる。以上の誤差
を考慮して実際に被写体距離検出誤差を求める。
容デフォーカス誤差ΔdE は、レンズのFNO等によっ
て異なるがここでは、0.15mm程度と仮定する。さ
らに光学的∞位置誤差をデフォーカス量換算で0.05
mmとする。これより、等価的にデフォーカス量Δd=
0.2mmが存在する時の繰り出し量誤差Δxを求め、
これより被写体距離検出誤差をΔlとして距離値の誤差
ΔDVを算出すると図5に示すようになる。図5は焦点
距離f=28mmと110mmの時の距離値の誤差ΔD
Vを(a),(b)に示す。またストロボGNOをGN
O15、フィルム感度をISO400、レンズのFNO
をFNO4.5とした時の絞り開放ストロボフル発光時
の距離と距離値の誤差ΔDVを(c)に示す。これより
(a)と(c)の交点f=28mm、距離3.6mの時
に距離値の誤差ΔDVは最大+1.8EVとなり、一方
f=110mmは同じ距離3.6mで±0.1EV以下
となる。このようにWide側とTele側で距離値の
誤差ΔDVに大きな差が発生することになる。 次に通
常のフラッシュ・マチック演算について説明する。
し、被写体輝度値BVを求め、フィルム感度値SVよ
り、式(8)にて露出値EVを算出する。 EV=BV+SV …(8) EV値が所定の値より小さい場合、被写体を低輝度と判
断しフラッシュ・マチック演算を行なう。
100等)より、シャッター・スピードを固定値と考え
ると露出時の絞り値AVは、式(9)より求める。 AV=EV−TV …(9) 本実施例では、ストロボの発光量は可変なので、ガイド
ナンバー値GVは式(10)より求まる。
(10)に反映され、ストロボの発光量誤差はΔGVと
なり、ストロボ撮影時の露出誤差となる。例えば、f=
28(mm、l=3(m)、ISO=400の時、露出
誤差は−0.7<ΔDV<+1.4と大きくばらつくこ
ととなる。
誤差や、レンズに関する誤差を考慮して、撮影レンズの
焦点距離が短かい場合、すなわちWide側にある場合
は、露出演算に先立ってストロボを予備発光し、予備発
光時の被写体反射光量を測定して上記露出時の発光ガイ
ドナンバー値GVを決定することを特徴とする。
6によって予備発光を行い、2分割の測光用SPD33
で反射光を受光し、インターフェイスIC17にて所定
時間積分する。この時、主要被写体の周囲からの不要な
反射光を受光しないために2分割SPD33のスポット
側の出力を積分する。上記反射光を受光するセンサーは
AFIC12においても可能である。
反射光量は被写体との距離の2乗に反比例する。インタ
ーフェイスIC17の上記積分出力VINT と被写体距離
lとの関係は図6のようになっている。よって、(VIN
T )1/2 とlとの関係は、一次式となるため、式(1
1)と同様にして積分出力VINT から距離値DVを算出
することが可能となり、式(10)よりガイドナンバー
値GVを算出する。
の動作を示すフローチャートである。まず、ファースト
・レリーズ・スイッチR1SWが押圧されると、サブル
ーチンR1SWがコールされる。ステップS601に
て、撮影レンズの焦点距離情報を読み出す。ステップS
602にて測距を行なうが、常時測距の場合はR1SW
の押圧前に測距を終了している。次に、ステップS60
1で読み出された焦点距離fを所定の焦点距離aと比較
し(ステップS603)、該焦点距離fが所定値aより
小さい場合は、ステップS604に進む。ステップS6
04では後述のストロボ光による被写体からの反射光量
を測定する。ステップS605にて前記反射光量を積分
した結果から距離値DVを算出する。ステップS603
にて、撮影レンズの焦点距離fが、所定値以上と判断さ
れた場合はステップS602の測距結果から導き出され
るデフォーカス量より距離値DVを算出する。
トロボ光による被写体からの反射光量測定について説明
する。まず、ステップS701にてタイマー・カウンタ
ーをスタートさせる。次にステップS702で光量積分
を開始する。ステップS703でストロボユニット16
でストロボの発光を開始する。ステップS704にて、
前記タイマー・カウンタが所定時間をカウント終了した
場合、ステップS705に進んでストロボの発光を停止
させ、ステップS706にて光量積分を停止させ、積分
電位をホールドする。次にステップS707で前記積分
電位をデジタル値に変換する。
合は光強度分布の測定時にストロボにて予備照明を行な
う手順を説明する。図7の測距サブルーチン(ステップ
S602)内にて、測距用の積分AF INTがコール
される。まず、現在、測距用の積分中であるか否かをス
テップS801で判断し積分中ではない場合、ステップ
S802にて測距用積分を開始する。測距用の積分はA
FIC12内で行なわれる。既に、測距用の積分が開始
されている場合は、ステップS803で測距用の予備照
明が必要か否かを判断し、必要とされる時はステップS
804で予備照明を行なう。前記予備照明は、測距用の
光強度分布測定と露出時のストロボ発光ガイドナンバー
を決定するための被写体反射光量測定と兼用している。
L1(ステップS805)を実行しステップS806に
て測距用の積分を停止させる。ステップS803にて測
距用の予備照明が必要ない時は、ステップS807にて
測距用の積分が終了したか否かを判断し、終了した場合
はステップS806に分岐する。また、光強度分布測定
時の予備照明と露出時のストロボ発光ガイドナンバーを
決定するための予備照明はストロボに限らず、LEDや
ランプ等でもよい。
に応じてストロボの調光方式を切り換えるようにしたの
で、すべての焦点距離において良好なストロボの露出精
度が期待できる。また、長焦点側ではストロボ調光用の
ストロボプリ発光を行わないようにしたので、レリーズ
タイムラグの増加による手振れの影響を排除することが
できる。さらに、測距用の補助照明を行った場合は、ス
トロボ調光用のプリ発光を行わなくて済むため、省エネ
ルギーとレリーズタイムラグの減少に寄与する。
る。
関係を示す図である。
値の誤差ΔDVの範囲を示す図である。
図である。
チャートである。
動作を示すフローチャートである。
定時にストロボにて予備照明を行なう手順を示すフロー
チャートである。
演算部、4…予備照射部、5…反射光量測定部。
Claims (2)
- 【請求項1】 外界の光を受光することにより被写体ま
での絶対距離を測定するパッシブ方式の測距手段と、撮影レンズの 焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、 被写体に所定の光量を照射する照射手段と、 上記照射手段の反射光量を測定する測定手段と、 上記測定手段の出力に基づいて被写体までの絶対距離を
演算する演算手段と、 上記検出された焦点距離が、予め定められた所定値に対
してワイド側にあるか否かを判断する判断手段と、 を具備し、 上記判断手段がワイド側にあると判断した際には、上記
照射手段による反射光量に基づいて演算された被写体ま
での絶対距離を使用してストロボの発光光量を決定し、
ワイド側にないと判断した際には、上記測距手段により
測定された絶対距離を使用してストロボの発光光量を決
定することを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】 上記照射手段はストロボ発光装置である
ことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
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