JP3699553B2 - ポリvプーリの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はポリVプーリの製造方法、特に所要肉厚の圧延鋼板よりなる円板素材から複数のV溝が形成される厚肉のポリVプーリの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記多条のV溝を有するポリVプーリの製造に際しては、一般に鋳造または鍛造等により素材を形成し、これを旋盤加工等により複数のV溝に切削加工する方法が採られている。また、特開平3−207541号公報に開示される如く、薄肉円板にいわゆるカーリング加工を施した後、肉厚の予備成形を施し、これに櫛歯ロールを押し当ててポリVプーリーを製造する方法がある(以下、「カーリング加工法」という)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記鋳造等により形成された中間素材は強度の点において問題があり、かつ複数のV溝の成形に手数を要する等の問題があり、また、カーリング加工法によるときは、カーリングの性質上、薄肉円板(例えば2乃至2.5mm)に限られ、ボス部分に所要肉厚が必要な場合等であっても所要肉厚(例えば4mm以上)の板厚からの加工は不可能である等の問題がある。換言すればカーリング加工法は主として小型薄肉のポリVプーリに適したものであり大型厚肉のプーリに適用することは実用的ではない。本発明はかゝる点に鑑み、板状素材を利用し、しごき加工により形成することにより、製品重量の軽減と強度を増すと共に、その製造をいわゆるワンチャッキングで行い、段取り替えや複数台の絞り加工機を設置することなくその加工の簡素化を計ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための第1の発明のポリVプーリの製造方法は、所定外径に成形された所要肉厚の圧延鋼板よりなる円板素材を絞りロールにより断面コ字状にしごき成形して所要長さの筒状フランジ部を有する中間素材を形成する工程と、ついで櫛歯ロールを該筒状フランジ部に押し当て、複数のV溝を形成する工程とをワンチャッキングで行うことを特徴とするものである。
【0005】
上記の方法によるときは、所要肉厚を有する圧延鋼板よりなる円板素材を利用し、しごき加工により形成することにより、従来工法の鋳造等のように旋削加工等を必要としないと共に、より強度の優れた製品を得ることができ、しかもその加工はワンチャッキングで連続加工が行える。
【0006】
また第2の発明のポリVプーリの製造方法は、上記筒状フランジ部は2段の段違いに形成し、櫛歯ロールを各段部に押当てそれぞれの段部に複数のV溝を形成することを特徴とする。
【0007】
上記の方法によるときは、段違いのフランジ部を絞りロールによりワンパスでしごき成形することにより段付ポリVプーリの成形は容易である。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は本発明の第1実施例を示す。図1は素材Wを示し、所要厚みt(例えば4乃至10mm。本発明者の実験によると8乃至10mmの特に10mmの厚肉円板であってもその加工に成功している。)を有する圧延鋼板を所定内径と外形を有する円板状に適宜手段にて形成する。本発明のポリVプーリの製造方法は、まず上記円板Wを図2に示す如く、スピニングマシン1の回転主軸2に取付けられた金型3と、テールストックに取付けられた押型4により挟持し、絞りロール5により金型3に添ってワンパスのしごき加工(板厚によっては複数回のしごき加工)を行い、筒状フランジ部aとした断面コ字状の中間素材6を形成する。なお、本発明によるときはしごき加工によりフランジ部aを形成するので該フランジ部aの厚みと幅は素材Wの厚みtとその外径により自由に設定することが可能で、通常はフランジ部aの厚みはしごき加工による圧延作用により素材Wの厚みtよりも薄くなる。
【0009】
ついで絞りロール5を成形ロール7に換えて上記中間素材6の筒状フランジ部aを加圧し、その両端に鍔部b、bを突出形成する。cはその中央部のV溝成形部で、所定の肉厚と外径寸法を有せしめる。
【0010】
ついで上記成形ロール7を櫛歯ロール8に換えて、上記V溝成形部cを加圧し図4に示す複数のV溝dを成形し、ポリVプーリの製品Aとして完了する。なお、この3工程における金型3と押型4の外型は最終製品Aの形状とし、いわゆるワンチャッキングにより全工程を段取り替え等することなく行うことができる。
【0011】
次に図5乃至図7は第2実施例を示す。この段付ポリVプーリの製造方法は、図5に示す如く、金型10を段付きに形成し、これに上記素材W(図1参照)を押型11により押し付け、絞りロール12により金型10に倣ってワンパスでしごき加工(板厚によっては複数回のしごき加工)し、段付の中間素材13を成形する。14は大径段部、15は小径段部、16はその中間部を示す。なお小径部15は、必要により押型11とにより長さ方向に突出部eを形成するよう絞りロール12を移行せしめる。
【0012】
ついで成形ロール17により先ず小径段部15の外端上方に鍔部fを形成すると共に、所要肉厚の外径のV溝成形部19を形成し、ついで同一成形ロール17を移行せしめて大径段部14の両端に上方に鍔部gを形成し、所定肉厚のV溝成形部20を形成する。ついで成形ロール17を櫛歯ロール18に換えて大小2段のV溝成形部19、20にそれぞれ図7に示す複数のV溝hを形成して段付きのポリVプーリの製品Bとして完了する。なお、本実施例においては、V溝成形部19、20の幅寸法が同一である場合の例を示したが、異なる場合においては成形ロール17と櫛歯ロール18をそれぞれ2種類用意することによって加工可能であることはいうまでもない。
【0013】
【発明の効果】
以上の如く第1、第2の発明によるときは、素材として所定外径に成形された所要肉厚の圧延鋼板を使用したから、形成された製品は粘性を有し、かつ、しごき加工によりメタルフローを形成し靭性が向上し衝撃に耐えることができる。また、従来のカーリング加工法では不可能な4乃至10mmの厚板であってもその加工が可能であり、更にその成形に際しては、金型と押型とにより挟持し、ワンパスで絞りロールにより断面コ字状にしごいて中間素材を形成し、ついで上記中間素材を成形ロールで所定外径と肉厚、厚みのV溝成形部に形成した後、櫛歯ロールによりV溝成形部に複数のV溝を形成するようにしたから、その製造はスピニングマシンに取付けた状態でいわゆるワンチャッキングにより連続して加工することが出来、安価に提供することができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のポリVプーリの製造方法に使用する素材の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の第1工程説明図である。
【図3】本発明の第1実施例の第2工程説明図である。
【図4】本発明の第1実施例の第3工程説明図である。
【図5】本発明の第2実施例の第1工程説明図である。
【図6】本発明の第2実施例の第2工程説明図である。
【図7】本発明の第2実施例の第3工程説明図である。
【符号の説明】
1 スピニングマシン
3 金型
4 押し型
5 絞りロール
8 櫛歯ロール
10 金型
11 押し型
12 絞りロール
17 成形ロール
18 櫛歯ロール
A 製品
B 製品
W 素材
Claims (2)
- 所定外径に成形された所要肉厚の圧延鋼板よりなる円板素材を絞りロールにより断面コ字状にしごき成形して所要長さの筒状フランジ部を有する中間素材を形成する工程と、ついで櫛歯ロールを該筒状フランジ部に押し当て、複数のV溝を形成する工程とをワンチャッキングで行うことを特徴とするポリVプーリの製造方法。
- 筒状フランジ部は2段の段違いに形成し、櫛歯ロールを各段部に押当てそれぞれの段部に複数のV溝を形成することを特徴とする請求項1記載のポリVプーリの製造方法。
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JP03984097A JP3699553B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | ポリvプーリの製造方法 |
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JP03984097A JP3699553B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | ポリvプーリの製造方法 |
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Family Applications (1)
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Families Citing this family (2)
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1997
- 1997-02-06 JP JP03984097A patent/JP3699553B2/ja not_active Expired - Fee Related
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