JP3699274B2 - 車両用液圧マスタシリンダ - Google Patents

車両用液圧マスタシリンダ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や自動二・三輪車等の走行車両に用いるブレーキやクラッチ等のアクチュエータを液圧で作動する液圧マスタシリンダに係り、詳しくは、この液圧マスタシリンダをブレーキやクラッチ等のアクチュエータに接続した際に、液圧経路内からのエア抜きと作動液の充填とを効率よく行なえるようにした車両用液圧マスタシリンダの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車等のブレーキに用いる液圧マスタシリンダとして、例えば特開平8−198092号公報に示されるものがある。この液圧マスタシリンダは、シリンダボディの有底のシリンダ孔に、ピストンをピストンカップを介して液密に内挿し、該ピストンをシリンダ孔底部の液圧室に縮設したリターンスプリングにてシリンダ孔の開口部側に弾発し、ピストンの後端をブレーキペダルに連結したプッシュロッドの頭部で支承して、ピストンの後退限を規制すると共に、後退限に位置する非作動時のピストンの先端側とリリーフポートとの間に所定の無効ストロークを設定している。
【0003】
シリンダ孔の底壁には、液圧室に連通する出力ポートがあり、またシリンダ孔の周壁には、液圧室に連通するリリーフポートとピストン中間部の液溜室に連通するサプライポートとがあって、出力ポートをブレーキに接続し、更にリリーフポートとサプライポートとをリザーバに接続して、液圧マスタシリンダの液圧室を挟んだリザーバからブレーキまでの液圧経路に作動液が充填される。
【0004】
この作動液の充填は、ピストンを後退限に位置させた状態で、液圧経路の一方の端部であるリリーフポートのリザーバ側開口部と、液圧経路の他方の端部であるブレーキ側のブリーダ孔のいずれか一方に吸引機を接続して、液圧経路内のエアを排出するいわゆる真空引きを行ない、他方に作動液供給機を接続して、エア抜きで負圧状態となった液圧経路に作動液を圧送し、液圧経路とリザーバとに作動液を充填したのち、ブレーキ側のブリーダ孔にブリーダスクリュを螺着して液圧経路を液密に閉塞する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のエア抜き作業では、液圧経路内のエアが排出されて行くに従って、液圧室内の負圧が徐々に高まり、液圧経路内に生じる最大負圧力が、リターンスプリングのセット荷重とピストンの質量やピストンカップによる摺動抵抗を合計した抵抗力よりも大きくなる。このため、液圧経路内の負圧力が上述の抵抗力を越えた段階で、後退限に位置していたピストンがシリンダ孔の底部方向へ引き寄せられ、ピストンの先端側がリリーフポートを狭めたり塞いだりして、それ以降のエア抜きとエア抜き後の作動液の充填作業とを困難にすることがある。また、液圧経路へ充填した作動液にエアが混入していると、運転者がレバーまたはペダル操作した際に、ふわふわとした頼りない操作フィーリングを与えることとなる。
【0006】
そこで本発明は、液圧経路内のエアを残留なく排出できて、液圧経路へ作動液を良好に充填することができ、また剛性感ある良好な操作フィーリングを得ることのできる車両用液圧マスタシリンダを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1の発明では、シリンダボディに穿設された有底のシリンダ孔にピストンを内挿して、シリンダ孔の底部に液圧室を画成し、前記シリンダボディに、ブレーキやクラッチ等のアクチュエータにつながる出力ポートと、リザーバにつながるリリーフポートとを前記液圧室に連通して設け、該液圧室に縮設されるリターンスプリングの弾発力にてシリンダ孔開口部側の後退限に位置した前記ピストンの先端側と前記リリーフポートとの間に無効ストロークを設定し、前記ピストンをピストン押動手段にてシリンダ孔の底部方向へ押動して、前記液圧室に液圧を発生する車両用液圧マスタシリンダにおいて、前記ピストンとピストン押動手段とを前記シリンダ孔の軸方向に間隙を存して連結し、該間隙を前記無効ストロークよりも小さく設定する。
【0008】
また、請求項2の発明では、一直線上に合致しているピストンの中心軸とピストン押動手段の中心軸とが所定角度傾くまでは、ピストンとピストン押動手段との連結状態を保持し、またピストンの中心軸とピストン押動手段の中心軸とが所定角度を超えて傾いた際に、ピストンとピストン押動手段との係脱ができるようにする。
【0009】
上述の請求項1または請求項2の発明によれば、ピストンに連結したレバーやペダル,プッシュロッド等のピストン押動手段が、エア抜き時のピストンに作用する負圧の抵抗力となり、液圧マスタシリンダの液圧室にエア抜きの最大負圧力が作用した場合にも、ピストンは、無効ストロークよりも小さなピストン押動手段との間の間隙分をシリンダ孔の底部方向へ移動するだけで、リリーフポートを塞がない。
【0010】
更に、請求項2の発明により、液圧マスタシリンダとピストン押動手段とを車体へ直列に取付けした状態では、液圧マスタシリンダのピストンの中心軸とピストン押動手段の中心軸とが一直線上に合致して、ピストンとピストン押動手段との連結状態が保持され、またピストンの中心軸とピストン押動手段の中心軸とを所定角度を超えて傾けると、ピストンとピストン押動手段とを係脱できて、液圧マスタシリンダとピストン押動手段を個々に車体に取付けまたは取外しできるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、自動二輪車やバギー車等のバーハンドル車両の後輪ブレーキに適用した各形態例を図面に基づいて説明する。
図中、図1は第1形態例を示す液圧マスタシリンダの断面正面図、図2〜図6は第2形態例を示し、図2は液圧マスタシリンダの断面正面図、図3は液圧マスタシリンダのピストンとプッシュロッドとの連結状態を示す拡大断面図、図4は図3のIV−IV断面図、図5は液圧マスタシリンダのピストンとプッシュロッドの分解斜視図、図6は同じくピストンとプッシュロッドとの着脱状態を示す断面正面図、図7,図8は第3,第4形態例を示す要部断面平面図である。
【0012】
図1の第1形態例に示す後輪用液圧マスタシリンダ1は、縦長のシリンダボディ2内上下にシリンダ孔3aと大径孔3bとが連設され、上部側のシリンダ孔3aに、ピストン4がピストンカップ5a,5bを用いて液密且つ移動可能に内挿され、シリンダ孔3aの上底壁2aとピストン4の第1大径部4aとの間には液圧室6が画成されている。
【0013】
シリンダ孔3aの周壁には、液圧室6に連通する出力ポート7及びリリーフポート8と、後述の液溜室10に連通するサプライポート9がそれぞれ設けられている。出力ポート7は、ブレーキホースを介して後輪ブレーキ(いずれも図示しない)に接続され、また上下に隣合うリリーフポート8とサプライポート9とは、別途のリザーバに接続ホース11を介して接続されており、液圧室6を挟んだリザーバから後輪ブレーキまでの間に、後輪ブレーキ用の液圧経路が形成される。
【0014】
ピストン4には、シリンダ孔3a内を摺動する大径の第1大径部4a,第2大径部4b,第3大径部4cが断続して設けられ、第1大径部4aの上面から液圧室6へ突出する小径の先端軸4dにフランジ4eが周設されると共に、第3大径部4cの下面に、球面状の連結孔4fが凹設されている。第1大径部4aの上部には一方のピストンカップ5aが嵌着され、また第2大径部4bと第3大径部4cとの間には他方のピストンカップ5bが嵌着されており、シリンダ孔3aに囲繞される第1大径部4aと第2大径部4bとの間を上述の液溜室10となしている。
【0015】
ピストン4のフランジ4eとシリンダ孔3aの上壁2aとの間には、コイル状のリターンスプリング12が縮設されており、ピストン4は、リターンスプリング12の弾発力によって下部の大径孔3b方向へ付勢されている。液圧マスタシリンダ1の下方にはブレーキペダル13が支軸14にて枢支されており、該ペダル13の後端に支軸15を用いて枢支されるヨーク16に、本発明のピストン押動手段となるプッシュロッド17が縦方向に連結されている。プッシュロッド17は、上半部をシリンダボディ2の大径孔3b内へ差し込まれ、フランジ17aを大径孔3bに係着した止め輪18とリテーナ19とで抜け止めして、支軸15を支点に揺動自在に支持されると共に、シリンダ孔3aの下部へ差し入れた上端の大径頭部17bをピストン4の連結孔4fに嵌合して、リターンスプリング12に付勢されるピストン4の後退限を規制している。
【0016】
ピストン4の連結孔4fの開口部側には止め輪20が係着されていて、連結孔4fに嵌合したプッシュロッド17の大径頭部17bを抜け止めしている。ピストン4の連結孔4fとプッシュロッド17の大径頭部17bは、それぞれ球面状に形成されており、ブレーキペダル13の踏み操作でプッシュロッド17が支軸15を支点に揺動した際にも、連結孔4fと大径頭部17bとの当接状態を保持できるようにしている。
【0017】
このように接続された液圧マスタシリンダ1とプッシュロッド17は、ブレーキペダル13を踏み操作しない非作動時に、ピストン4の中心軸CL1とプッシュロッド17の中心軸CL2とが一直線上に連続し、プッシュロッド17の後退限がフランジ17aと止め輪18との当接にて規制され、ピストン4の後退限が、連結孔4fと大径頭部17bとの当接にて規制されている。後退限に位置したピストン4は、上部側のピストンカップ5aがリリーフポート8よりも下降していて、ピストンカップ5aとリリーフポート8との間に無効ストロークS1が設定され、また止め輪20と大径頭部17bとの間には、シリンダ孔3aの軸方向の間隙S2が無効ストロークS1よりも小さく設定されており、シリンダ孔3a内を直線運動するピストン4に対して、支軸15を支点とするプッシュロッド17の揺動運動をこの間隙S2で許容している。
【0018】
このように構成される本形態例は、ブレーキペダル13の踏み操作によってプッシュロッド17が支軸15を支点に揺動しながら上昇し、ピストン4がリリーフポート8との間の無効ストロークS1を埋めながらシリンダ孔3aを上方へ押し込まれて行き、上部側のピストンカップ5aがリリーフポート8を閉鎖したのちは、液圧室6の作動液が徐々に昇圧されて行く。液圧室6で昇圧された作動液は、出力ポート7からブレーキホースを通して後輪ブレーキへ送られ、該後輪ブレーキを液圧で作動して後輪を制動する。
【0019】
上述の作動に先立って行われる液圧経路への作動液の充填は、ピストン4を後退限に位置させた状態で、液圧経路の一方の端部であるリザーバの開口部と、液圧経路の他方の端部である後輪ブレーキのブリーダ孔のいずれか一方に吸引機を接続して、液圧経路内のエアを排出するいわゆるエア抜きを行ない、他方には作動液供給機を接続して、エア抜きで負圧状態となった液圧経路に作動液を圧送する。このようにして液圧経路内に作動液を充填したのち、リザーバにはキャップを被着し、後輪ブレーキのブリーダ孔にはブリーダスクリュを螺着して液圧経路を液密に閉塞する。
【0020】
上述のエア抜き作業では、液圧経路内のエアが排出されて行くに従って、液圧室6内の負圧が徐々に高まり、液圧経路内に生じる最大負圧力が、リターンスプリング12のセット荷重とピストン4の質量やピストンカップ5a,5bによる摺動抵抗を合計した抵抗力よりも大きくなるが、本形態例はピストン押動手段であるプッシュロッド17がピストン4に連結されていて、このプッシュロッド17がエア抜き時のピストンに作用する負圧の抵抗力となるので、液圧室6にエア抜きの最大負圧力が作用した場合にも、ピストン4は、無効ストロークS1よりも小さなピストン押動手段との間の間隙S2分をシリンダ孔3aの底部方向へ移動するだけで停止し、リリーフポート8を塞がない。
【0021】
このように本形態例は、ピストン4の連結孔4fとプッシュロッド17の大径頭部17bとを連結しながら、ピストン側の止め輪20とプッシュロッド17の大径頭部17bとの間に、無効ストロークS1よりも小さな間隙S2を設定したから、制動作用では、シリンダ孔3a内を直線運動するピストン4に対して、支軸15を支点とするプッシュロッド17の揺動運動を間隙S2で許容し、また液圧経路への作動液の充填に当たって行なわれるエア抜時には、ピストン4とプッシュロッド17との連結と、無効ストロークS1よりも小さな間隙S2とによって、ピストン4がリリーフポート8を塞ぐのを防止するので、エア抜き作業を短時間に効率よく行なうことができる。従って、作動液の充填時に、液圧経路内にはエアが殆ど残留しないので、作動液の充填作業を簡便で良好に行うことができて、作業時間の大幅な短縮が図れる。更に、液圧経路内の作動液中にエアが混入しなくなるので、剛性感のある良好な操作フィーリングを得ることができる。
【0022】
図2〜図6は、本発明の第2形態例を示すもので、上述の第1形態例とは、ピストン4とプッシュロッド17との連結構造が異なっており、無効ストロークS1や間隙S2を始めとするその他の構成は、第1形態例と同様に設定されている。
【0023】
ピストン4の第3大径部4cの下面に形成される連結孔4gは、球面状凹部4hの下側に連続するガイド孔4i及び抜け止めフランジ4jと、抜け止めフランジ4j内に形成された開口部4kとからなっており、ガイド孔4iは球面状凹部4hよりも大径に、また開口部4kは球面状凹部4hやガイド孔4iよりもそれぞれ小径に形成されている。プッシュロッド17は、大径頭部17bに二面取りの平面部17c,17cが設けられており、またフランジ17aと大径頭部17bとの間を頸部17dとしている。
【0024】
このように構成されるピストン4とプッシュロッド17は、ピストン4のガイド孔4iの径をA,プッシュロッド17の大径頭部17bの長軸をB,抜け止めフランジ4j内の開口部4kの径をC,プッシュロッド17の大径頭部17bの平面部17c,17c間の短軸をD,プッシュロッド17の頸部17dの径をEとそれぞれした場合に、これらをA>B>C>D≧Eの関係に設定している。
【0025】
この設定により、一直線上に合致した状態のピストン4の中心軸CL1とプッシュロッド17の中心軸CL2とが所定角度傾くまでは、連結孔4gの球面状凹部4hとガイド孔4i内に位置したプッシュロッド17の大径頭部17bが、ピストン4の抜け止めフランジ4jの内側に引っ掛かって、ピストン4とプッシュロッド17との連結状態が保持され(図2,図3)、またプッシュロッド17の中心軸CL2がピストン4の中心軸CL1に対して所定角度を超えて傾いた時には、プッシュロッド17の大径頭部17bの長軸の一端側が、球面状凹部4hとガイド孔4i内に位置し、大径頭部17bの長軸の他端側が、抜け止めフランジ4jの開口部4kを抜き差しできるようになって、ピストン4とプッシュロッド17との係脱が可能となる(図6)。
【0026】
本形態例は、第1形態例と同様に、液圧経路内のエアを短時間に残留なく排出して、液圧経路へ作動液を良好に充填することができ、作動液中へのエアの混入をなくして良好な制動作用が行なえるようになるほか、液圧マスタシリンダ1とプッシュロッド17を車体に組み付けたり車体から取り外す際には、ピストン4の中心軸CL1とプッシュロッド17の中心軸CL2とを所定角度傾けるだけで、着脱工具を用いることなく、ピストン4とプッシュロッド17との係脱をワンタッチで簡便に行なうことができ、また液圧マスタシリンダ1とプッシュロッド17とを車体に組み付けした後には、ピストン4の中心軸CL1とプッシュロッド17の中心軸CL2が一直線状に連続してピストン4とプッシュロッド17との連結状態を良好に維持することができる。更に本形態例は、第1形態例でプッシュロッド17の大径頭部17bの抜け止めに用いていた止め輪20と、止め輪20の組み付け作業とを不要にすることができ、第1形態例に較べて、組み付け作業性と経済性を高めることができる。
【0027】
図7,図8は、第2形態例の変形例を示す本発明の第3,第4形態例で、図7の第3形態例では、プッシュロッド17の大径頭部17bを楕円形に形成している。また、図8の第4形態例では、プッシュロッド17の大径頭部17bに二面取りの平面部17c,17cをテーパ状に形成し、該大径頭部17bの長軸方向の幅広部に平面部17eを設けて、大径頭部17bを三面取りすることにより、大径頭部17bの長軸Aの長さを短く抑えており、大径頭部17bの幅広部を、予め連結孔4gの球面状凹部4hとガイド孔4i内に差し入れて、プッシュロッド17を所定角度傾けることにより、大径頭部17bの長軸方向の幅狭部が、抜け止めフランジ4jの開口部4kを抜き差できて、ピストン4とプッシュロッド17との係脱が可能となる。
【0028】
このように、第3,第4形態例は、いずれもプッシュロッド17の大径頭部17bの形状のみが第2形態例と異なるだけで、第2形態例と同様の効果を達成することができる。
【0029】
尚、上述の形態例では、バーハンドル車両の後輪ブレーキで説明したが、本発明は、各種走行車両の前輪ブレーキや後輪ブレーキ或いはクラッチに幅広く適用が可能である。また、ピストン押動手段にレバーやペダルを用いて、ピストンを直接押動するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本願の請求項1または請求項2の発明によれば、ピストンとピストン押動手段とを連結しながら、ピストンとピストン押動手段との間に無効ストロークよりも小さな間隙を設定したから、制動作用では、シリンダ孔内を直線運動するピストンに対して、ピストン押動手段の揺動運動を間隙にて許容し、また液圧経路への作動液の充填に当たって行なわれるエア抜時には、ピストンとピストン押動手段との連結と、無効ストロークよりも小さな間隙とによって、ピストンがリリーフポートを塞ぐのを有効に防止するので、エア抜き作業を短時間に効率よく行なうことができる。従って、液圧経路内にエアが殆ど残留しないので、作動液の充填作業を簡便で良好に行うことができて、作業時間の大幅な短縮が図れる。また、液圧経路の作動液中にエアが混入しなくなるので、剛性感のある良好な制動フィーリングを得ることができる。
【0031】
更に、請求項2の発明によれば、液圧マスタシリンダやピストン押動手段を車体に組み付けたり車体から取り外す際には、ピストンの中心軸とピストン押動手段の中心軸とを所定角度傾けるだけで、着脱工具を用いることなくピストンとピストン押動手段との係脱をワンタッチで簡便に行なうことができ、また液圧マスタシリンダとピストン押動手段とを車体に組み付けした後には、ピストンの中心軸とピストン押動手段の中心軸とが一直線状に連続してピストンとピストン押動手段との連結状態を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態例を示す液圧マスタシリンダの断面正面図
【図2】 本発明の第2形態例を示す液圧マスタシリンダの断面正面図
【図3】 本発明の第2形態例を示す液圧マスタシリンダのピストンとプッシュロッドとの連結状態を示す拡大断面図
【図4】 本発明の第2形態例を示す図3のIV−IV断面図
【図5】 本発明の第2形態例を示す液圧マスタシリンダのピストンとプッシュロッドの分解斜視図
【図6】 本発明の第2形態例を示す液圧マスタシリンダのピストンとプッシュロッドとの着脱状態を示す断面正面図
【図7】 本発明の第3形態例を示す液圧マスタシリンダの要部断面平面図
【図8】 本発明の第4形態例を示す液圧マスタシリンダの要部断面平面図
【符号の説明】
1…液圧マスタシリンダ
2…シリンダボディ
2a…シリンダ孔3aの上底壁
3a…シリンダ孔
3b…大径孔
4…ピストン
4a…第1大径部
4b…第2大径部
4c…第3大径部
4f,4g…連結孔
4h…球面状凹部
4i…ガイド孔
4j…抜け止めフランジ
4k…抜け止めフランジ4j内の開口部
5a,5b…ピストンカップ
6…液圧室
7…出力ポート
8…リリーフポート
9…サプライポート
12…リターンスプリング
13…ブレーキペダル
14,15…支軸
16…ヨーク
17…プッシュロッド(本発明のピストン押動手段)
17b…大径頭部
17c,17e…平面部
17d…フランジ17aと大径頭部17bとの間の頸部
18,20…止め輪
19…リテーナ
CL1…ピストン4の中心軸
CL2…プッシュロッド17の中心軸
S1…無効ストローク
S2…止め輪20と大径頭部17bとの間の間隙
A…ピストン4のガイド孔4iの径
B…プッシュロッド17の大径頭部17bの長軸
C…抜け止めフランジ4j内の開口部4kの径
D…プッシュロッド17の大径頭部17bの平面部17c,17c間の短軸
E…プッシュロッド17の頸部17dの径

Claims (2)

  1. シリンダボディに穿設された有底のシリンダ孔にピストンを内挿して、シリンダ孔の底部に液圧室を画成し、前記シリンダボディに、ブレーキやクラッチ等のアクチュエータにつながる出力ポートと、リザーバにつながるリリーフポートとを前記液圧室に連通して設け、該液圧室に縮設されるリターンスプリングの弾発力にてシリンダ孔開口部側の後退限に位置した前記ピストンの先端側と前記リリーフポートとの間に無効ストローク(S1)を設定し、前記ピストンをピストン押動手段にてシリンダ孔の底部方向へ押動して、前記液圧室に液圧を発生する車両用液圧マスタシリンダにおいて、前記ピストンとピストン押動手段とを前記シリンダ孔の軸方向に間隙(S2)を存して連結し、該間隙(S2)を前記無効ストローク(S1)よりも小さく設定したことを特徴とする車両用液圧マスタシリンダ。
  2. 前記ピストンとピストン押動手段とは、一直線上に合致しているピストンの中心軸(CL1)とピストン押動手段の中心軸(CL2)とが所定角度傾くまでは連結状態が保持され、両中心軸(CL1),(CL2)が所定角度を超えて傾いた際に係脱を可能としたことを特徴とする請求項1に記載の車両用液圧マスタシリンダ。
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