JP3699144B2 - ワイドスクリーン用tvの画像歪み補正方式 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ワイドスクリーン用テレビジョン(以下、WSTV)における画像歪み補正方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
WSTVにおいて、現行の画面縦横比(アスペクト比)4対3に対応するために、4対3及び16対9の各モードを持つTV受信機が一般化している。回路構成の簡素化及びコスト上の有利さで、ダイオード変調方式によるアスペクト変換を行う場合に、モードAのときは16対9の受像管上に4対3の映像を映すために、水平方向を3/4に圧縮した映像表示となる。
【0003】
特に、このときに発生する問題として、受像管画面上の左右が無表示部分(暗部)となり、圧縮画面の輝度変化による高圧変動によって、画面枠部分の曲がり(歪み)を生じ見苦しい状態となる。また、他のモードにおいても同様で、水平方向又は垂直方向にアスペクト比の変更による歪みを生じる。
図4及び図5は従来の画像歪み補正の要部構成図である。図中、1は電源(B)、43はフライバックトランス(FBT)である。図4に示すように、画像歪みの補正として、フライバックトランス43から出力される高圧出力電圧(HV)中の高圧変動部分(ΔH)を、アンプ44を介して水平偏向回路電源42にフィードバックし、水平偏向回路電源電圧をB±ΔB変化させ、フライバックトランストランス43に供給し、高圧出力電圧(HV)が一定となるようにしている。但し、この場合に、ダイオード変調方式によるアスペスト変更は行わない。
【0004】
また、従来の受像管の4対3アスペクト比の画像歪み補正は、アスペクト変更のモードを必要としないために、図5に示すように、単純に加算器53によりアンプの最適利得を決定すればよい。即ち、加算器53は、フライバックトランス43に接続された自動輝度制限(ABL)アンプ56からフィードバックされたABL電圧と、垂直パラボラ補正回路51からの垂直パラボラ波を受けてピンクッション補正を行うピンクッション(PIN)回路52からの出力とを加算し、最適利得を決定し、ドライバ54を経てダイオード変調回路55に入力する。
【0005】
図2は16対9受像管に4対3の映像(モードA)を示したもので映像歪み状態の説明図である。本来は白部及び黒部とも長方形の映像(点線で示す)であるが、画面の明暗による高圧変動のために台形へと歪んでおり、たて枠の部分も同様に歪んでいる。
図3(A),(B),(C)はモードの説明図である。(A)はモードAでありこの4対3映像は水平偏向では3/4に圧縮したものであり、縦方向はフル画面である。従って、横の両側には暗部が生じる。勿論、画面はAを中心にした同心円である。(B)はモードBでありこの場合は水平偏向ではフル画像であるが、垂直偏向はモードCに対して4/3に伸長した4対3画面である。(C)はモードCであり16対9の受像管に4対3画面を、水平及び垂直に対してフル画面に表示したものである。当然図示のように、画面に歪みを生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の画像歪み補正において、図4及び図5に示すように従来の受像管のアスペクト比は4対3のみであったため、単一の補正でよい。しかし、近年、いわゆる横長画面TVとして発展している16対9のワイドアスペクト画面の普及と共に、これらの映像サイズ、即ち、4対3及び16対9、に自在に対応する必要が生じてきている。
【0007】
なお、図4及び図5に示す従来の単一での補正回路では、他のモードへ移行した時に補正動作に異常を生じ、画像歪みに対して逆効果となる場合もあり、動作として不安定である。
本発明の目的は、これらの問題を解決するために、自動輝度制限(ABL)電圧を利用してピンクッション(PIN)補正回路に各モード別の最適な補正が得られるように、マイクロコンピュータによりモード制御(MC)信号を出力し、画像歪みを軽減することが可能な画像歪み制御方式を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画面の縦横比であるアスペクト比の変化に伴う画面上の画像歪みを補正する画像歪み補正方式において、フライバックトランス3に接続された自動輝度制限(ABL)回路の出力であるABL電圧を、前記自動輝度制限回路の後段に接続されたAC/DC増幅器10に入力し、マイクロコンピュータ12は、各アスペクト比を示すモードの各種モード制御信号(MC1,MC2)を、前記AC/DC増幅器10に入力し、前記AC/DC増幅器10は、前記モード制御信号を受けると、各モードで最適な歪み補正となるように、各モード毎にその直流増幅度及び交流増幅度を調整し、調整した各種電圧(VA,VB,VC)を画像歪み補正回路11を経て、ピンクッション補正を受けて加算する加算器7に出力し、前記モード別に直流及び交流増幅度を決定し、補正を行うことにより、各モードでの画像歪みに対して最適な補正を可能としたことを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明は、モードA,B,Cを判断することができるモード制御信号をマイクロコンピュータから出力し、モードA,B,Cに最適な歪み補正となるように、ABLアンプに接続されたAC/DCアンプの直流増幅度及び交流増幅度になるように、マイクロコンピュータからのモード制御信号で切り換えを行い、ピンクッション補正回路に加算する。本発明ではモード別に直流及び交流増幅度を決定し、補正を行うために、各モードでの画像歪みに対して最良点補正が可能となる。
【0010】
【実施例】
図1は本発明の画像歪み補正方式を実施する装置の構成図である。水平出力回路1の出力及びダイオード変調4の出力は、水平偏向を駆動するものであり、水平偏向コイル(H−DY)2に水平偏向電流を供給することにより水平偏向を行う。さらに、フライバックトランス(FBT)3は受像管に対して高電圧(HV)を供給する。自動輝度制限(ABL)アンプ9はフライバックトランス3に接続され、その高圧電流を検出する。なお、自動輝度制限アンプ9はバッファアンプに代えることができる。
【0011】
垂直パラボラ補正回路5(シェージング補正回路)は画面中央付近の輝度が周囲と相違するのを補正するために、鋸歯状波若しくはパラボラ波を発生して垂直偏向フィードバック波形を整形する。この垂直パラボラ波は後段のピンクッション(PIN)補正アンプ6に供給される。このピンクッションアンプ6は直流/交流利得をマイクロコンピュータ12のデータラインを経て送られる利得制御信号(G)によって、マイクロコンピュータ12により制御される。ピンクッションアンプ6の出力は、加算器7を介してピンクッション(PIN)出力回路8に出力され、ピンクッション出力回路8はダイオード変調回路4を駆動する。
【0012】
ダイオード変調回路4ではピンクッション出力回路8の出力電圧(Vp)によりその水平偏向電流が変調される。そのためにピンクッションアンプ6の直流/交流利得を変化させることにより、水平サイズ(即ち、アスペクト比及びピンクッション補正量を可変制御することができる。マイクロコンピュータ12はモード制御信号1(MC1)及びモード制御信号2(MC2)をAC/DCアンプ10に出力する。AC/DCアンプ10は利得を可変することができる増幅器であり、自動輝度制限アンプ9からのABL電圧の交流分及び直流分の増幅度を、モード制御信号1(MC1)及びモード制御信号2(MC2)により制御可能である。AC/DCアンプ10は、電圧VA,VB,VCを画像補正出力回路11を経て加算器7に供給する。
【0013】
また、フライバックトランス3単体で、受像管に流れる信号電流により高圧変動が発生し、映像の明るさに対応した高圧変動により画像歪みは発生する。本発明では、図1に示すように、自動輝度制限(ABL)アンプ9においてABL電圧を検出し、AC/Dアンプ10に入力する。
AC/Dアンプ10は、図3に示すように、モードAではフル画面使用ではないが、モードB,Cではフル画面使用となるために管面曲率が大きくなるので、その交流増幅度を増大することになる。また、同時にフル画面となるためにピンクッションアンプ6からの直流電圧出力は低下し、その結果、補正出力の直流電位も低下するので、画像歪み出力回路11からの直流電位も低下させて加算器7に出力する。
【0014】
このように、マイクロコンピュータ12から出力されるモード制御信号(MC1,MC2)によって、AC/DCアンプ10の増幅度を、受像管の管面曲率、水平サイズ、垂直振幅の大きさに応じて制御する。そして、モード制御信号(MC1,MC2)で制御されたAC/DCアンプ10の出力が、モードA,B,Cに対応して出力電圧VA,VB,VCとなり、画像歪み補正出力回路11を経て加算器7にてピンクッション補正に対して画像歪み補正を加えた波形とし、この波形でピンクッション出力によりダイオード変調回路4を駆動することにより画像歪みを低減することができる。
【0015】
WSTVをユーザが使用するに際しては、映像アスペクト比が4対3の場合、各モードの使用が可能であるが一般的にはモードAを使用する。そして、これはユーザの好みによることであるから、ユーザがリモコンによりモード決定を行うことになる。ユーザによりモードが決定されると、マイクロコンピュータにより、ハイ(H),ロー(L)からなる2ビット出力(即ち、モード制御信号(MC1,MC2))を得る。このモード制御信号によりAC/DCアンプを適切に制御して映像歪み補正を行う。
【0016】
モード制御信号(MC1,MC2)とモードA,B,Cの関係の一例を以下の表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明によれば、自動輝度制限電圧を利用してピンクッション補正回路に各モード別の最適な補正が得られるように、マイクロコンピュータによりモード制御信号を出力し、画像歪みを低減するようにしたので、画像歪みは動画及び静止画の各モードにおいて改善され、特にモードA(アスペクト比4対3)の時の暗部と映像部の歪みは大幅に改善することができる。さらに、WSTVの偏向歪みによる画像歪み補正を、従来に比べて低価格で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像歪み補正方式を実施する装置の構成図である。
【図2】アスペクト比16対9受像管に4対3の映像(モードA)を示したもので映像歪み状態の説明図である。
【図3】各アスペクト比のモードA,B,Cの説明図である。
【図4】従来の画像歪み補正の要部構成図(その1)である。
【図5】従来の画像歪み補正の要部構成図(その2)である。
【符号の説明】
1…水平出力回路
2…水平偏向回路
3…フライバックトランス
4…ダイオード変調回路
5…垂直パラボラ補正回路
6…ピンクッション補正回路
7…加算器
8…ピンクッション回路
9…自動輝度制限回路
10…AC/DCアンプ
11…画像歪み補正回路
12…マイクロコンピュータ
Claims (2)
- 画面の縦横比であるアスペクト比の変化に伴う画面上の画像歪みを補正する画像歪み補正方式において、
フライバックトランス(3)に接続された自動輝度制限(ABL)回路(9)の出力であるABL電圧を、前記自動輝度制限回路(9)の後段に接続されたAC/DC増幅器(10)に入力し、
マイクロコンピュータ(12)は、各アスペクト比を示すモードの各種モード制御信号(MC1,MC2)を、前記AC/DC増幅器(10)に入力し、
前記AC/DC増幅器(10)は、前記のモード制御信号を受けると、各モードで最適な歪み補正となるように、各モード毎にその直流増幅度及び交流増幅度を調整し、
該調整された各種電圧(VA,VB,VC)を画像歪み補正回路(11)を経て、ピンクッション補正増幅器(6)の出力を加算する加算器(7)に出力し、
さらに前記マイクロコンピュータ(12)は、垂直パラボラ補正回路(5)からの垂直パラボラ波を受けてピンクッション補正を行う前記ピンクッション補正増幅器(6)に対して、その直流/交流利得を制御する利得制御信号(G)を出力し、
前記各モード別に前記の直流及び交流増幅度を決定し、補正を行うことにより、前記各モードでの画像歪みに対して最適な補正を可能としたことを特徴とするテレビジョンにおける画像歪み補正方式。 - 前記のモード制御信号は、アスペクト比4対3画面のモードA対応の制御信号と、アスペクト比16対9に対してフル画面で水平偏向し、垂直偏向は3分の4に伸長したアスペクト比4対3画面のモードB対応の制御信号と、アスペクト比16対9に対して水平及び垂直共にフル画面にて偏向するアスペクト比4対3画面のモードC対応の制御信号である請求項1に記載の画像歪み補正方式。
Priority Applications (1)
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JP32575894A JP3699144B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | ワイドスクリーン用tvの画像歪み補正方式 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH08186732A JPH08186732A (ja) | 1996-07-16 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3699144B2 (ja) |
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- 1994-12-27 JP JP32575894A patent/JP3699144B2/ja not_active Expired - Fee Related
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