JP3698983B2 - デジタル情報符号化装置およびデジタル情報復号化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等のデジタル情報記憶媒体にデータを記録し、これらからデータを再生するためのデジタル情報記録装置およびデジタル情報再生装置に関し、特に、リードソロモン符号等の誤り訂正符号を用いてデータを記録し再生するためのデジタル情報符号化装置およびデジタル情報復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ用の記録媒体として、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等が使用されている。コンピュータにおいて使用されるデータには誤りの許されることが少ないので、こうした記録媒体に記録されるデータは誤り訂正符号を用いて記録され、再生時にこの誤り訂正符号を用いて誤り訂正が行なわれる。
【0003】
以下、代表的な誤り訂正符号であるRS(Reed-Solomon)積符号を用いたデジタル情報記録再生装置の一例について説明を行なっていく。
【0004】
図15を参照して、最近普及してきたDVD(Digital Video Disc)で使用されているRS積符号の構成を示す。図15に示されるように、このRS積符号の1データブロック350は、約32k(キロ)バイトのユーザが使用可能なユーザデータとCI、COパリティとを含む。この1データブロックを1クラスタと呼ぶ。1データブロックは16個のセクタ(サブブロック)を含む。各セクタはユーザデータ172バイトと10バイトのCIパリティ356とを含む。1セクタは12行のデータを含んでいる。そして1データブロック350はさらに、縦方向のユーザデータ量192(=16×12行)バイトに対し、16バイトのCOパリティ354を含む。
【0005】
図16に、図15のデータブロック350で示されるデジタルデータの誤り訂正符号を算出してデータブロック350に付加し、DVD等の記録媒体に記憶し、さらにそうした記録媒体から誤り訂正符号が付加されたデジタルデータを読出して誤り訂正処理を行なうための、デジタル情報記録再生装置の従来の例を示す。図16を参照して、このデジタル情報記録再生装置370は、図15に示されるようなユーザデータを2次元配列的に記憶するためのメモリ130と、メモリ130との間でデータを入出力するためのメモリインタフェース回路132と、メモリインタフェース回路132から出力されるユーザデータに対して誤り訂正符号(パリティ)を付加するための誤り訂正符号器372と、誤り訂正符号器372から出力される、パリティが付加されたデジタルデータを並べ替えて、バースト誤りに対しても誤り訂正能力を高めるためのインタリーブ回路138と、インタリーブ回路138から与えられるデジタルデータを、光または磁気により、ディスク、テープ等の図示しない記録媒体に記録し再生するための記録再生系回路140とを含む。
【0006】
デジタル情報記録再生装置370はさらに、記録媒体から記録再生系回路140によって読出されたデータに対し、インタリーブ回路138による並べ替えと逆の並べ替え処理を行なうことによってデータを元の順番に戻すためのデインタリーブ回路142と、デインタリーブ回路142から出力されるデジタルデータに対して、誤り訂正符号器372によって付加されていたパリティを用いて誤り訂正処理を行なうための誤り訂正復号器374とを含む。
【0007】
なおメモリ130は、SDRAM(Static Random Access Memory)等の、高速かつ大容量の記憶装置からなる。また記録再生系回路140は、記録媒体への記録の際には、データをより検出しやすくするためにデータを加工(変調)し、また読出す際にはこのように加工されたデータを復調してデジタルデータを出力するための変復調回路を含んでいる。
【0008】
図17を参照して、誤り訂正符号器372は、1クラスタ32kバイトのデータブロックの各列ごとに誤り訂正用パリティCOを付加するCO符号器154と、各行ごとに誤り訂正用パリティCIを付加するCI符号器156とを含む。
【0009】
図18を参照して、誤り訂正復号器374は、1クラスタ32kバイトのデータブロックの各列ごとに付加された誤り訂正用パリティCOにより、ユーザデータの列方向の誤り訂正を行なうCO復号器166と、各行ごとに付加された誤り訂正用パリティCIにより、ユーザデータの行方向の誤り訂正を行なうCI復号器164とを含む。
【0010】
図19に、この従来の装置におけるセクタ380の構成を示す。図19を参照して、1セクタ380は172バイトのユーザデータ382と、10バイトのCIパリティ384とを含んでいる。
【0011】
図15および図19を参照して、誤り訂正回路によりディスク上に記録される1データブロック350の構成単位は固定されている。たとえば、文書ファイル等の比較的少量のデータを扱うコンピュータ用記録媒体では、1データブロック350は512バイトまたは1kバイトからなることが多く、DVD等動画像データを扱うコンピュータ用記録媒体では1データブロック350は32kバイトとなっていることが多い。またいずれの規格においてもCOパリティ、CIパリティの大きさは固定されており、したがって誤り訂正能力も固定されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように誤り訂正能力が固定されている場合、次のような不都合が生じる。文書ファイル等では、文字化け等の不都合がないように、高信頼性が要求される。一方、画像用データの場合、完全に誤りが訂正できなくても、周辺画素を用いた補間処理等により、誤りを目立たなくすることができる。そのため画像用データではそれほどの高信頼性は要求されない。
【0013】
そのため、同じ誤り訂正能力の回路を用いて、画像用データと文書ファイルとを同じ記録媒体に記録する場合、次のような問題点がある。
【0014】
(1) 誤り訂正能力を高信頼性を要求されるデータに合せると、信頼性が落ちてもよい画像データ等を記録するときにも、余分な誤り訂正符号(パリティ)を付加する必要がある。そのため同じユーザデータを記録するために必要な媒体の量および回路のデータ処理量が不必要に多くなり無駄な処理を行なわなければならない。
【0015】
(2) 誤り訂正能力を、信頼性が落ちてもよい画像データ等に合わせると、パリティは少なくてすむので同じユーザデータを記録するために必要な媒体の量および回路のデータ処理量は少なくなる。しかし、高信頼性を要求されるデータを記録するときには訂正能力が不足し、そのためデータ自体の信頼性が低下してしまう。
【0016】
それゆえにこの発明の目的は、必要に応じてユーザデータに対し最適な訂正能力を発揮することができる誤り訂正符号化装置および誤り訂正復号化装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の局面に係るデジタル情報符号化装置は、第1の方向および第1の方向と交差する第2の方向に論理的に2次元配列されたデジタルデータのデータブロックを記憶するための記憶手段と、この記憶手段に接続され、データブロックを構成するサブブロックに、サブブロック単位で誤り訂正符号を付加するサブブロック単位誤り訂正符号付加手段と、記憶手段およびサブブロック単位誤り訂正符号付加手段の出力にそれぞれ接続された第1および第2の入力と、制御信号が与えられる第3の入力とを有し、第3の入力に与えられる制御信号の値に基づいて、第1の入力に入力されるデジタルデータまたは第2の入力に入力されるデジタルデータのいずれかを選択して出力するための選択手段と、選択手段の出力に接続され、選択手段の出力する論理的に2次元配列されたデジタルデータのデータブロックに対して、第1の方向および第2の方向に沿ってそれぞれ算出される第1および第2の誤り訂正符号を付加するための誤り訂正符号付加手段とを含む。
【0018】
好ましくは、サブブロック単位誤り訂正符号付加手段は、第1の方向および第2の方向のいずれとも異なる方向に沿って選択したデジタルデータに対して誤り訂正符号を付加するための手段を含む。
【0019】
さらに好ましくは、誤り訂正符号を付加するための手段は、2次元配列を斜め方向に沿って選択したデジタルデータに対して誤り訂正符号を付加するための手段を含む。
【0020】
デジタル情報符号化装置はさらに、サブブロック単位で、予め定められた条件に従って制御信号を生成して選択手段の第3の入力に与えるための手段を含んでもよい。
【0021】
さらに好ましくは、サブブロック単位誤り訂正符号付加手段は、第1の方向および第2の方向のいずれとも異なる方向に沿って選択したデジタルデータに対して誤り訂正符号を算出し、サブブロック内の複数箇所に分散して、算出された誤り訂正符号を付加するための誤り訂正符号分散付加手段を含む。
【0022】
デジタル信号は、信号の再生時に必要とされる、所定長の同期信号を含み、誤り訂正符号分散付加手段は、分散されてサブブロック内に配置される誤り訂正符号の間の間隔が、同期信号の所定長と予め定める関係にあるように誤り訂正符号を配置してもよい。
【0023】
この発明の他の局面に係る誤り訂正符号復号装置は、第1の方向および第1の方向と交差する第2の方向に論理的に2次元配列され、かつ第1の方向および第2の方向に沿って算出された誤り訂正符号が付加されたデジタルデータのデータブロックを記憶するための記憶手段を含む。データブロックの各々は複数個のサブブロックを含み、かつサブブロックの少なくとも一部にはサブブロック単位で算出された誤り訂正符号が付加されていることがある。このデジタル情報復号化装置はさらに、記憶手段に接続され、サブブロックに付加された誤り訂正符号を用いてサブブロック単位で誤り訂正処理を行なうためのサブブロック単位誤り訂正手段と、記憶手段およびサブブロック単位誤り訂正手段の出力にそれぞれ接続された第1および第2の入力と、制御信号が与えられる第3の入力とを有し、第3の入力に与えられる制御信号の値に基づいて、第1の入力に入力されるデジタルデータまたは第2の入力に入力されるデジタルデータのいずれかを選択して出力するための選択手段と、選択手段の出力に接続され、選択手段の出力する論理的に2次元配列されたデジタルデータのデータブロックに付加された第1の方向および第2の方向への第1および第2の誤り訂正符号を用いて、データブロックの誤り訂正を行なうための誤り訂正手段とを含む。
【0024】
好ましくは、サブブロック単位誤り訂正手段は、第1の方向および第2の方向のいずれとも異なる方向に沿って選択したデジタルデータに対して、サブブロックに付加された誤り訂正符号を用いてサブブロック単位で誤り訂正を行なうための手段を含む。 さらに好ましくは、誤り訂正を行なうための手段は、2次元配列を斜め方向に沿って選択したデジタルデータに対して、サブブロックに付加された誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行なうための手段を含む。
【0025】
さらに好ましくは、デジタル情報復号化装置は、サブブロック単位で、予め定められた条件に従って制御信号を生成して選択手段の第3の入力に与えるための手段を含む。
【0026】
また、サブブロックに付加された誤り訂正符号は、サブブロック内の複数箇所に分散して配置されてもよく、デジタル情報復号か装置のサブブロック単位誤り訂正手段は、第1の方向および第2の方向のいずれとも異なる方向に沿って選択したデジタルデータに対して、サブブロック単位で、かつサブブロック内の複数箇所に分散して配置された誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行なうための分散誤り符号による誤り訂正手段を含んでもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るデジタル情報符号化装置および復号化装置の一実施の形態について説明するが、それに先立って、本発明の背景をなす基本的技術思想について説明する。
【0028】
一例として、ディスク上に記録される1データブロック(RS積符号)構成として、1クラスタ32kバイトを想定し、さらに1サブブロック(1セクタ)2kバイトで定義した場合について考える。本発明では、高信頼性を要求されるユーザデータを記録する場合には、1セクタ約2kバイトのユーザデータの一部を後述する斜め走査したCNパリティに置換える。これにより、行方向のパリティであるCIパリティとCNパリティとの二重のパリティチェックを行なうことによって、誤り訂正能力を高める。
【0029】
さらに信頼性を高めたい場合、本発明では、CNパリティの数を増やしたり、CNパリティをセクタ内で分散させて記録させることにより、ユーザデータの信頼性を高める。このようにCNパリティの数を増やしたり、分散させて記録したりすることによって、バーストエラーまたはデータの再生時に必要とされる所定長(本例の場合には91バイト)の1同期パターン(以下「シンク」と呼ぶ)単位でデータが読取れなくなる、いわゆるシンク抜けに強くなる。
【0030】
本発明では、このように1セクタ単位で誤り訂正能力を強化することができる。そのため文書ファイル等、ユーザデータ総量が1セクタ未満に収まるようなデータを記録する場合にも、1クラスタ全部にCNパリティを付加する必要がない。そのためユーザデータを無駄にすることがない。さらに、手動(ユーザ)または自動(マイクロコンピュータ制御)により、必要な信頼性に応じてデータ長を異ならせたファイルをディスク上に記録することができる。また、系の誤りが多い場合には誤り訂正能力を強化することができる。さらに、1セクタ単位で誤り訂正能力を強化できるため、少量のデータを多数記録する場合でも不要なパリティを付加する必要がなく、記憶領域を節約できる。このように本願発明によればさまざまな効果を達成することができる。
【0031】
図1を参照して、本願発明の一実施の形態に係るデジタル情報符号化装置および復号化装置の一例であるデジタル情報記録再生装置が用いるRS積符号構成について説明する。図1に示すように1データブロックを、16セクタからなる1クラスタ(32kバイト)、1サブブロックを1セクタ(2kバイト)として定義する。横方向のユーザデータ100のデータ量172バイトに対し、10バイトのCIパリティ104を付加し、縦方向のユーザデータ量192(12×16)バイトに対し、16バイトのCOパリティ102を付加する。ここまでのデータ構成は図15に示す従来のものと同様である。
【0032】
本願発明ではさらに、たとえば図1のナンバー2〜ナンバー4セクタに示されるように、誤り訂正能力を強化したいセクタのみ、ユーザデータ量を172バイトから減らし、その分だけ、後述するようにユーザデータを斜め方向に走査して作成したCNパリティを付加する。
【0033】
図2に、一例として、1セクタのユーザデータの横方向の大きさが154バイト、縦方向の大きさが12バイトとした場合、上に述べた斜め走査方式で作成したCNパリティを18バイト×12だけ付加するための方法を図示する。従来はまず縦方向のユーザデータ192バイトに対して16バイトのCOパリティを付加した後、横方向のユーザデータ172バイトに対して10バイトのCIパリティを付加する。それに対して本実施の形態のRS積符号構成では、COパリティの付加に先立って、まず、斜め走査方式で作成したCNパリティを以下に述べるように付加する。たとえば図1に示すナンバー2〜ナンバー4セクタについては、図2に示すように横方向154バイト×縦方向12バイト分のユーザデータに対して、以下の式(1)で計算されるCNコード(RS(172,154,19))で計算されるCNパリティを付加する。
【0034】
【数1】
【0035】
ただしi′、iおよびjは次のような組合せで変化する。
【0036】
【表1】
【0037】
次に従来と同様に縦方向のデータ量192バイトに対して、16バイトのCOパリティ102を付加する。最後に、横方向のデータ量172バイトに対し、10バイトのCIパリティ104を付加する。
【0038】
順番としては、CN→CO→CIパリティの順にパリティを付加する。しかしこの順番はこれに限らず、CNパリティが最初であれば、COパリティとCIパリティとの符号化手順を逆にしてもよい。CN→CI→COパリティの順番にパリティを付加しても、CI、COパリティが重なった斜線部分(図1の領域106)の内容は同じとなるためである。
【0039】
なお、上のようにして付加したCN、CI、COパリティをもとにして、ユーザデータに対し誤り訂正をするための手順としては、CN→CI→COパリティ(またはCN→CO→CIパリティ)とする方法と、CI→CO→CNパリティ(またはCO→CI→CNパリティ)とする方法との2つが考えられる。
【0040】
上記した1番目の訂正方法では、後述するようにCIパリティで誤り訂正する前に、バーストエラーまたはシンクの同期が外れるいわゆるシンク抜けを先に補正することかできる。また2番目の方法のようにCNパリティを最後に用いて誤り訂正する場合は、CI、COパリティでは補正しきれなかった誤りを最後に訂正することができるという効果がある。
【0041】
図3に、本発明の一実施の形態に係るデジタル情報記録再生装置120の構成を示す。ここでは符号化の手順はCN→CO→CIパリティ、復号化の手順はCN→CI→COパリティであることを想定している。
【0042】
図3に示す本実施の形態のデジタル情報記録再生装置120が図16に示す装置370と異なるのは、図16の誤り訂正符号器372、374に代えて、CNパリティを使用した誤り訂正符号化および復号化がそれぞれ可能な誤り訂正符号器134および誤り訂正復号器144を含むことと、CNパリティの付加およびCNパリティを用いた誤り訂正を行なうか否かを示す制御信号をセクタ単位で誤り訂正符号器134および誤り訂正復号器1444にそれぞれ与えるためのマイクロコンピュータ(マイコンと省略して呼ぶ)136をさらに含んでいる点とである。図3において、図16と同一の部品には同一の参照符号および名称を付してある。それらの機能も同一である。したがってここではそれらについての詳しい説明は繰返さない。
【0043】
図4を参照して、誤り訂正符号器134は、1クラスタ32kバイトのデータブロック(RS積符号)の各列ごとに誤り訂正パリティCOを付加するためのCO符号器154と、CO符号器154の出力に対して各行ごとに誤り訂正用パリティCIを付加するためのCI符号器156と、図3に示すメモリインタフェース回路132から与えられるデジタルデータに対して、1セクタ2kバイト単位で斜め方向の誤り訂正用パリティCNを付加する処理を行なうためのCN符号器150と、メモリインタフェース回路132の出力を受ける第1の入力と、CN符号器150の出力を受ける第2の入力と、マイコン136からの制御信号を受ける制御信号端子とを有し、制御信号に従って第1の入力から入力されるデジタルデータと第2の入力から入力されるデジタルデータとのいずれかを選択してCO符号器154の入力に与えるための、CN符号器150を使用するかどうかを切換えるためのスイッチ152とを含む。
【0044】
図5を参照して、誤り訂正復号器144は、1クラスタ32kバイトのデータブロック(RS積符号)の各列ごとに付加された誤り訂正用パリティCOにより、ユーザデータの列方向の誤り訂正を行なうためのCO復号器166と、各行ごとに付加された誤り訂正用パリティCIによりユーザデータの行方向の誤り訂正を行なってCO復号器166に与えるためのCI復号器164と、1セクタ2kバイト単位で斜め方向に付加された誤り訂正用パリティCNにより1セクタ単位でユーザデータの誤り訂正を行なうためのCN復号器160と、デインターリーブ回路142から与えられるデジタルデータを受ける第1の入力と、CN復号器160から出力されるデジタルデータを受ける第2の入力と、マイコン136からの制御信号を受ける制御信号とを有し、制御信号にしたがって、第1の入力から入力されるデジタルデータまたは第2の入力から入力されるデジタルデータのいずれかを選択してCI復号器164の入力に与えるための、CN復号器160を使用するか否かを切換えるためのスイッチ162とを含む。
【0045】
図3〜図5に示される構成を有するデジタル情報記録再生装置120の一般的動作は以下のとおりである。メモリ130に記録されたユーザデータはメモリインタフェース回路132を介して誤り訂正符号器134に与えられる。マイコン136は、CN符号を付加する場合にはスイッチ152が第2の入力を選択するように、そうでない場合にはスイッチ152が第1の入力を選択するようにスイッチ152に対してセクタ単位で制御信号を与える。CNパリティを用いる場合、CN符号器150が、入力されたユーザデータに対してCNパリティを付加してCO符号器154に与える。CNパリティを使用しない場合には、メモリインタフェース回路132からのユーザデータはそのままCO符号器154に与えられる。
【0046】
CO符号器154は1クラスタ32kバイトのデータブロックの各列ごとに誤り訂正用パリティCOを付加しCI符号器156に与える。CI符号器156は、各行ごとに誤り訂正用パリティCIを付加しインタリーブ回路138に与える。
【0047】
インタリーブ回路138は、このように誤り訂正用パリティが付加されたユーザデータのデータブロックをインタリーブし、さらに記録再生系回路140に与える。記録再生系回路140は、与えられたデータに対して、磁気または光学による記録再生に適した信号形態となるように変調を行なって、図示しない記録媒体にこのデータを記録する。
【0048】
再生時には、記録再生系回路140は図示しない記録媒体から、記録された情報を読出し、記録時に行なわれた変調に対応する復調を行なってデインタリーブ回路142にこのデータを与える。デインタリーブ回路142は、インタリーブ回路138により行なわれたインタリーブと逆のデータの並べ替えを行ない、誤り訂正復号器144に与える。
【0049】
図5を参照して、マイコン136は、再生されたデータにCNパリティが付加されている場合には第2の入力を選択するように、それ以外の場合には第1の入力を選択するように、セクタ単位でスイッチ162に対する制御信号を与える。したがってCNパリティが付加されているセクタについては、CN復号器160によってCNパリティを用いた誤り訂正が行なわれCI復号器164に与えられる。CNパリティが付加されていないセクタは、デインタリーブ回路142から与えられた出力がそのままCI復号器164に与えられる。
【0050】
CI復号器164は、各行ごとに付加された誤り訂正用パリティCIによりユーザデータの行方向の誤り訂正を行なってCO復号器166に与える。CO復号器166は、データブロックの各列ごとに付加された誤り訂正用パリティCOによりユーザデータの列方向の誤り訂正を行ない、結果をメモリインタフェース回路132に与える。
【0051】
メモリインタフェース回路132はこのようにして誤り訂正処理されたユーザデータメモリ130に書込む。
【0052】
以下、図4および図5に示す誤り訂正符号器134および誤り訂正復号器144の動作について図6〜図11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0053】
最初に記録時における誤り訂正符号器134とマイコン136の動作について説明する。なお以下の説明ではCNパリティを1データブロック(1クラスタ)(=16セクタ、32kバイト)内のすべてのセクタに対して付加する場合を想定する。各セクタごとにCNパリティを付加するか否かを選択する方法についても当業者であれば容易に実現することができる。
【0054】
なお、図3および図16では図を簡単にするために特に示してはいないが、メモリインタフェース回路132は、インタリーブ回路138、デインタリーブ回路142、CO符号器154、CI復号器164、CN復号器160とも接続されており、各回路の出力は一旦メモリ130に書込まれてから次の回路の入力に与えられる。
【0055】
図6を参照して、まず最初にこれから記録するべきデータが、文書ファイル等の高信頼性を要求されるものであるか否かについての判定を行なう(170)。この判定は、ユーザによる指定にしたがったものでもよいし、データの種類を自動的に判別することにより行なってもよい.高信頼性を要求されるものでない場合には192行×172列の2次元配列からなるユーザデータをメモリ130に記録し後のステップ176に進む。高信頼性を要求されるデータの場合には、ユーザデータ(192行×154列)をメモリ130に記憶した後、CNパリティの計算および付加処理を行なう(172)。このCNパリティ処理の詳細については図7を参照して後述する。
【0056】
ステップ172でCNパリティが付加されたユーザデータまたはステップ174でメモリ130に記憶されたデータに対しては、続いてCOパリティ、CIパリティの付加処理と、図示しない記録媒体への記録処理とが行なわれる(176)。この処理の内容は図16を参照して説明した従来のデジタル情報記録再生装置におけるものと同じである。したがってここではその詳細については繰返さない。
【0057】
図7を参照して、図6のステップ172で行なわれるCNパリティ付加処理の詳細について説明する。まず、CNパリティを付加するセクタ番号を管理情報としてメモリに記憶する(180)。続いて、図示しない他の回路(たとえばファイル管理用マイコン)から指示があったユーザデータ(1行〜192行、1列〜154列)をメモリ130に記憶する処理が行なわれる(182)。続いて変数Aを初期値0に設定する(184)。以下、A=0〜15までの繰返し処理である。
【0058】
続いて変数L=12×A+1を計算する。さらに、式(1)に従って、図2に示されるように斜め方向に12行×12列を1つの単位とする合計154バイトごとのデータに対して18バイト分のCNパリティの計算を12回行なう(188)。こうして計算されたCNパリティを、メモリ130の155列〜172列およびL行〜L+12行の位置にメモリインタフェース回路132を介して記憶させる。続いてA=15か否かを判定しA=15であればCNパリティ処理を終了し、A=15でなければAに1を加算して(194)ステップ188の処理に戻る。
【0059】
こうして、すべてのセクタに対してCNパリティの計算が行なわれる。
図8を参照して、図6のCOパリティおよびCIパリティの付加処理は以下のようにして行なわれる。まず変数Nに初期値として1を設定する(200)。続いてユーザデータとCNパリティとを含んだ1列〜172列および1行〜192行のデータのうち、N番目に相当する1列(192バイト)分のデータをメモリインタフェース回路132を経由してメモリ130から読出し、DVD規格で定められているごとくにCOパリティの計算を行なう(202)。このようにして計算されたCOパリティを、メモリ130のN列目の193行〜208行の位置にメモリインタフェース回路132を経由して書込む(206)。続いてNが172か否かを判定し(208)、Nが172でなければNに1を加算して(204)、再び制御をステップ202に戻す。Nが172であれば制御は次のステップ210に進む。
【0060】
続いて変数Mに初期値である1を代入する(210)。メモリ130の1列〜172列および1行〜192行のデータのうちM番目の1行(172バイト分)のデータをメモリインタフェース回路132を経由してメモリ130から読出し、DVD規格によって定められているごとくにCIパリティを計算する(212)。このようにして計算されたCIパリティを、メモリインタフェース回路132を経由してメモリ130のM行目の173列〜182列に記憶しておく(214)。続いて変数Mの値が208となっているか否かを判定し(216)、208になっていなければMに1を加算し(222)制御をステップ212に戻す。Mが208であれば制御はステップ218に進む。
【0061】
続いて、1行(182バイト)単位に、データをメモリインタフェース回路132を経由してメモリ130から読出しながら、12行ごとに1行のCOパリティを挿入(インタリーブ)していく(218)。データ1行(182バイト)の半分である91バイト単位で同期信号を付加しながら記録再生系回路140を経由して図示されない記録媒体に記録していく(220)。すべてデータを記録したらこの処理は終了する。なお、CNパリティをどのセクタに付加したか、についての情報は、別途管理情報として図示しない記録媒体の別領域に記録する。
【0062】
このようにして記録されたデジタル情報の再生時のデジタル情報記録再生装置120の動作について説明する。図9を参照して、最初に管理情報を記録媒体から記録再生系回路140を介して読出す(230)。読出された管理情報に従って、処理対象となるセクタが、CNパリティの付加されたセクタか否かを判断する(232)。CNパリティが付加されていない場合には制御はステップ236に進む。CNパリティが付加されているセクタの場合には次に述べるステップ234の処理が行なわれる。
【0063】
ステップ234で行なわれるCNパリティを用いたセクタの誤り訂正処理については図10を参照して説明する。このCNパリティ処理が終了すると制御はステップ236に進む。
【0064】
ステップ236では、CIパリティを用いた誤り訂正処理およびCOパリティを用いた誤り訂正処理を行なう。この結果誤り訂正されたユーザデータがメモリ130に書込まれる。続いてステップ238で、メモリ130に記憶されたユーザデータを他の回路(たとえばファイル管理用マイコン)へ転送する処理を行ない再生動作を終了する。
【0065】
図9のステップ234で行なわれるCNパリティ処理について図10を参照して説明する。まずステップ240において、データ1行(182バイト)の半分である91バイト単位で図示されない記録媒体上に記録されているデータを、記録再生系回路140を経由して同期信号を削除しながら再生し、メモリ130に記憶する処理を行なう。続いて1行(182バイト)単位にデータをメモリ130からメモリインタフェース回路132を経由して読出しながら、12行ごとに1行付加されているCOパリティを元の位置に戻す(デインタリーブ)処理を行なう(242)。そしてユーザデータと、このようにしてデインタリーブされたパリティ(1行〜208行、1列〜182列)とを再度メモリ130に記録する処理を行なう(244)。
【0066】
続いて変数Aに初期値0を設定する(246)。変数L=12×A+1を計算する(248)。
【0067】
さらに、式(1)に従ってメモリ130から読出したデータのうちのユーザデータに対し、図2の矢印110および112によって示される斜め方向に走査し、12行12列単位で計154バイトのデータに対して18バイト付加されているCNパリティにより誤り訂正を行なう処理を12回繰返す。この結果12×154=1848バイト分のユーザデータに対して誤り訂正が行なわれる(252)。こうしてCNパリティを使用した誤り訂正が終了したデータは、メモリインタフェース回路132を経由してメモリ130の1列〜154列およびL行〜L+12行の位置に記憶される(254)。続いて変数Aの値が15か否かを判定し、15でなければAに1を加算する処理(250)を行なった後、制御はステップ248に戻る。A=15であればこの処理を終了する。
【0068】
こうしてA=0〜15までステップ248〜256の処理を繰返すことにより、すべてのセクタについてCNパリティを用いた誤り訂正処理が完了する。
【0069】
図11を参照して、図9に示すCI、COパリティ復号処理の詳細について説明する。まず変数Mに初期値1を設定する(260)。続いてメモリ130に記憶されている1列〜182列および1行〜208のデータのうちM番目の1行(182バイト)分のデータを読出し、CIパリティを用いた誤り訂正処理を行なう(264)。この誤り訂正処理は従来から用いられている方式に従って行なわれる。
【0070】
CIパリティを用いた誤り訂正後のデータは、メモリインタフェース回路132を経由してメモリ130のM行、1列〜172列の位置に記憶される(266)。続いてMの値が208か否かを判定する(268)。Mが208でなければMに1を加算し(262)、制御はステップ264に戻る。Mが208に等しければ制御はステップ270に進む。
【0071】
ステップ270では変数Nに初期値である1が設定される(270)。続いてメモリ130の1列〜182列および1行〜208行のデータのうち、N番目の1列(208バイト)分のデータをメモリインタフェース回路132を介して読出し、COパリティを用いた誤り訂正を行なう(270)。誤り訂正後のデータを、メモリインタフェース回路132を介して、メモリ130のN列、1行〜192行の位置に記憶する(276)。このCOパリティを用いた誤り訂正処理も従来から行なわれている方法をそのまま用いることができる。
【0072】
続いてNの値が182と等しいか否かについて判定し(278)、182と等しくなければNに1を加算し(272)制御はステップ274に戻る。Nの値が182と等しければメモリ130に記憶されたユーザデータを、図示しない他の回路(たとえばファイル管理用マイコン)に転送する処理を行なう(280)。転送が終了すればこの処理は終了である。
【0073】
上の動作の説明では、すべてのセクタについてCNパリティを付加する場合について説明した。しかし既に述べたように、セクタごとにマイコン136から出力される制御信号の値を適宜変えることにより、所望のセクタのみについてCNパリティを付加する処理を行ない、他のセクタについてはCNパリティを付加せず符号化することができることは言うまでもない。
【0074】
このように本発明によれば、高信頼性を要求されるデータの場合にはCNパリティを用いた誤り訂正処理を行ない、高信頼性が要求されない場合にはCNパリティを付加しない符号化処理を行なうことができる。そのため、データの性質に合せて適切な計算量で適切なレベルの誤り訂正能力で誤り訂正を行なうことができる。セクタごとにCNパリティを付加することができるので、データ量の少ないもの、たとえば文書データ等についても記憶媒体の領域を効率的に使用して信頼性高く記録することができる。
【0075】
上に述べた実施の形態の装置では、CNパリティの大きさを一定とし、さらに予め定められた場所に記憶することとしていた。しかし本発明はこのような実施の形態には限定されない。実施の形態1の場合と同様に各セクタごとに斜め方向のCNパリティを先に求めるようにしながら、CNパリティを増やすこと、および/またはCNパリティの記録場所を分散させることにより、バースト誤りやシンク抜けにも強い誤り訂正処理を行なうことができる。
【0076】
図12に、上に説明した実施の形態1におけるセクタ290の構成について図示する。このセクタ290は、154バイトのユーザデータ292と、18バイトのCNパリティ294と、10バイトのCIパリティ296とを含んでいる。この図12に示す方法よりもさらにユーザデータの信頼性を高めるためには次のような方法が考えられる。
【0077】
(A) CNパリティ294の大きさを18バイトからたとえば32バイトに増加させる。こうすることによりユーザデータの誤り訂正能力が強化され、ここに述べた例の場合には誤り訂正能力が最大9バイトから16バイトに向上する。
【0078】
(B) ユーザデータのCNパリティを18バイトから32バイトに増やした上、図13に示されるようにセクタ300内の2ヵ所304、308に分散させる。図13を参照して、このセクタ300は、70バイトからなる第1のユーザデータ302と、16バイトからなる第1のCNパリティ304と、70バイトからなる第2のユーザデータ306と、16バイトからなる第2のCNパリティ308と、10バイトからなるCIパリティ310とを含む。このような構成とすることにより、バースト誤り、シンク抜けにも強い誤り訂正を行なうことができる。たとえばこの例で1シンクである91バイト分が記憶媒体から再生不可能であった場合でも、エラー箇所は図13の丸印で示すように横方向に7ヵ所CNパリティの計算経路を横切るだけである。したがって1シンク抜けだけであればCNパリティを用いてすべて誤り訂正することができる。同様の理由で、バースト誤りに対しても強くなる。
【0079】
(C) さらに、図14に示すようにCIパリティを記録媒体上の2ヵ所に分散して記録することもできる。図14に示される例では、このセクタ320は、70バイトからなる第1のユーザデータ322と、16バイトからなる第1のCNパリティ324と、5バイトからなる第1のCIパリティ326と、70バイトからなる第2のユーザデータ328と、16バイトからなる第2のCNパリティ330と、5バイトからなる第2のCIパリティ332とを含む。
【0080】
この図14に示されるような構成にすることにより、シンク抜け等でCIパリティが半分駄目になったとしても、消失訂正可能となる。したがって上に述べたものよりもさらにシンク抜けに強いデータ構成となる。なお、CIパリティを記録媒体上に記録するときには図14に示すフォーマットとなるが、メモリ130に記憶して誤り訂正の準備が完了するまでには図13に示されるような構成に戻す必要がある。
【0081】
以上のように本発明の実施の形態によれば、セクタごとにCIパリティ、COパリティと異なる斜め走査方式の誤り訂正符号を付加することにより、高信頼性を要求されるデータとそうでないデータとを混在して、かつ記録媒体の領域上を効率よく利用して記録することができる。上の実施の形態ではCNパリティとして斜め走査方式を用いているので、シンク抜けやバースト誤りにも強くなる。斜め走査方式の誤り訂正回路のCNパリティ数をCIまたはCOパリティと同じにすれば回路を共通で使用できる。そのためスイッチ等の簡単な回路を付加するだけで誤り訂正能力を強化することができる。
【0082】
また上の構成ではスイッチに対する制御信号を操作することによってCNパリティを各セクタに付加するか否かを選択できる。そのためユーザが文書データ以外に、動画、音声データの信頼性を高めたい場合でも誤り訂正能力を強化するような処理を行なうことができる。さらに、誤り率が高い装置または記録媒体に対しても、誤り訂正能力を高めるような処理を行なうことができる。
【0083】
なお、以上述べてきた実施の形態の装置では、デジタル情報記憶媒体として光ディスクを想定したが、他のディスク状の記録媒体、たとえば持ち運び可能なハードディスク、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等に対しても本発明を適用することができる。さらにディスク状記録媒体でない磁気テープ等の場合でも、デジタル的にデータを記録するものであれば本発明は適用することができる。
【0084】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るデータブロック構成を示す図である。
【図2】 CNパリティの付加方法を示すための模式図である。
【図3】 本発明の一実施の形態に係るデジタル情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の一実施の形態の装置における誤り訂正符号器の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の一実施の形態に係る装置の誤り訂正復号器の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の一実施の形態に係るデジタル情報記録再生装置においてユーザデータを記録する場合の動作フローを示すフローチャートである。
【図7】 CNパリティ付加処理のフローチャートである。
【図8】 本発明の一実施の形態におけるCO、CIパリティ付加処理のフローチャートである。
【図9】 本発明の一実施の形態に係るデジタル情報記録再生装置においてユーザデータを再生する場合の動作フローを示すフローチャートである。
【図10】 CNパリティ誤り訂正処理のフローチャートである。
【図11】 CI、COパリティ誤り訂正処理のフローチャートである。
【図12】 本発明の一実施の形態におけるセクタの構成を示す図である。
【図13】 本発明の他の実施の形態におけるセクタ構成を示す図である。
【図14】 本発明のさらに他の実施の形態におけるセクタ構成を示す図である。
【図15】 従来のデジタル情報記録再生装置におけるデータブロックの構成を示す図である。
【図16】 従来のデジタル情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図17】 従来のデジタル情報記録再生装置の誤り訂正符号器の構成を示すブロック図である。
【図18】 従来のデジタル情報記録再生装置の誤り訂正復号器の構成を示すブロック図である。
【図19】 従来のデジタル情報記録再生装置におけるセクタのデータ構成を示す図である。
【符号の説明】
100 CNパリティ、102 COパリティ、104 CIパリティ、120 デジタル情報記録再生装置、130 メモリ、132 メモリインタフェース回路、134 誤り訂正符号器、136 マイコン、138 インタリーブ回路、140 記録再生系回路、142 デインタリーブ回路、144 誤り訂正復号器、150 CN符号器、152 スイッチ、154 CO符号器、156CI符号器、160 CN復号器、162 スイッチ、164 CI復号器、166 CO復号器。
Claims (13)
- 第1の方向および前記第1の方向と交差する第2の方向に論理的に2次元配列されたデジタルデータのデータブロックを記憶するための記憶手段と、
前記記憶手段に接続され、前記記憶手段に格納されているデータの種類に応じて、前記データブロックを構成するサブブロックに、サブブロック単位で誤り訂正符号を付加するサブブロック単位誤り訂正符号付加手段と、
前記記憶手段および前記サブブロック単位誤り訂正符号付加手段の出力にそれぞれ接続された第1および第2の入力と、前記誤り訂正符号を用いた誤り訂正を行なうか否かを示す制御信号が与えられる第3の入力とを有し、前記第3の入力に与えられる制御信号の値に基づいて、前記第1の入力に入力されるデジタルデータまたは前記第2の入力に入力されるデジタルデータのいずれかを選択して出力するための選択手段と、
前記選択手段の出力に接続され、前記選択手段の出力する前記論理的に2次元配列されたデジタルデータのデータブロックに対して、前記第1の方向および第2の方向に沿ってそれぞれ算出される第1および第2の誤り訂正符号を付加するための誤り訂正符号付加手段と、
前記誤り訂正符号が付加されたデータブロックを特定するための管理情報を出力する出力手段とを含む、デジタル情報符号化装置。 - 前記サブブロック単位誤り訂正符号付加手段は、前記データブロックを構成するサブブロックを前記誤り訂正符号に置換する、請求項1に記載のデジタル情報符号化装置。
- 前記出力手段は、前記管理情報を前記デジタルデータに関連付けて記録する記録手段を含む、請求項1または2に記載のデジタル情報符号化装置。
- 前記サブブロック単位誤り訂正符号付加手段は、前記第1の方向および前記第2の方向のいずれとも異なる方向に沿って選択したデジタルデータに対して誤り訂正符号を付加する選択付加手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載のデジタル情報符号化装置。
- 前記選択付加手段は、前記2次元配列を斜め方向に沿って選択したデジタルデータに対して誤り訂正符号を付加するための手段を含む、請求項4に記載のデジタル情報符号化装置。
- さらに、サブブロック単位で、予め定められた条件に従って前記制御信号を生成して前記選択手段の前記第3の入力に与えるための手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載のデジタル情報符号化装置。
- 前記サブブロック単位誤り訂正符号付加手段は、前記第1の方向および前記第2の方向のいずれとも異なる方向に沿って選択したデジタルデータに対して誤り訂正符号を算出し、前記サブブロック内の複数箇所に分散して、算出された前記誤り訂正符号を付加するための誤り訂正符号分散付加手段を含む、請求項1に記載のデジタル情報符号化装置。
- 前記デジタル信号は、信号の再生時に必要とされる、所定長の同期信号を含み、
前記誤り訂正符号分散付加手段は、分散されてサブブロック内に配置される前記誤り訂正符号の間の間隔が、前記同期信号の前記所定長と予め定める関係にあるように前記誤り訂正符号を配置する、請求項7に記載のデジタル情報符号化装置。 - 第1の方向および前記第1の方向と交差する第2の方向に論理的に2次元配列され、かつ前記第1の方向および第2の方向に沿って算出された誤り訂正符号が付加されたデジタルデータのデータブロックを記憶するための記憶手段と、前記データブロックの各々は複数個のサブブロックを含み、かつ前記サブブロックの少なくとも一部にはサブブロック単位で算出された誤り訂正符号が付加されていることがあり、
前記誤り訂正符号が付加されているサブブロックを特定する管理情報を読み出す読出手段と、
前記管理情報に基づいて、前記データブロックが前記サブブロック単位で誤り訂正処理 を行なう対象であるか否かを判断する判断手段と、
前記記憶手段に接続され、前記判断手段による判断の結果に基づいて、サブブロックに付加された前記誤り訂正符号を用いてサブブロック単位で誤り訂正処理を行なうためのサブブロック単位誤り訂正手段と、
前記記憶手段および前記サブブロック単位誤り訂正手段の出力にそれぞれ接続された第1および第2の入力と、前記誤り訂正符号を用いた誤り訂正を行なうか否かを示す制御信号が与えられる第3の入力とを有し、前記第3の入力に与えられる制御信号の値に基づいて、前記第1の入力に入力されるデジタルデータまたは前記第2の入力に入力されるデジタルデータのいずれかを選択して出力するための選択手段と、
前記選択手段の出力に接続され、前記選択手段の出力する前記論理的に2次元配列されたデジタルデータのデータブロックに付加された前記第1の方向および第2の方向への第1および第2の誤り訂正符号を用いて、前記データブロックの誤り訂正を行なうための誤り訂正手段とを含む、デジタル情報復号化装置。 - 前記サブブロック単位誤り訂正手段は、前記第1の方向および前記第2の方向のいずれとも異なる方向に沿って選択したデジタルデータに対して、サブブロックに付加された前記誤り訂正符号を用いてサブブロック単位で誤り訂正を行なうための手段を含む、請求項9に記載のデジタル情報復号化装置。
- 前記誤り訂正を行なうための前記手段は、前記2次元配列を斜め方向に沿って選択したデジタルデータに対して、前記サブブロックに付加された前記誤り訂正符号を用いてサブブロック単位で誤り訂正を行なうための手段を含む、請求項10に記載のデジタル情報復号化装置。
- さらに、サブブロック単位で、予め定められた条件に従って前記制御信号を生成して前記選択手段の前記第3の入力に与えるための手段を含む、請求項9〜11のいずれかに記載のデジタル情報復号化装置。
- 前記サブブロックに付加された前記誤り訂正符号は、前記サブブロック内の複数箇所に分散して配置されており、前記サブブロック単位誤り訂正手段は、前記第1の方向および前記第2の方向のいずれとも異なる方向に沿って選択したデジタルデータに対して、前記サブブロック単位で、かつサブブロック内の複数箇所に分散して配置された誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行なうための分散誤り符号による誤り訂正手段を含む、請求項9に記載のデジタル情報復号化装置。
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