JP3698364B2 - 書類処理装置および書類処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、搬送路に従って搬送される、種々の構成を有する書類や帳票を判別する書類処理装置および書類処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、業務の多様化や顧客のニーズの変化に伴い、あらゆる業種において多種多様の書類や帳票等が使用され、同時にそれらを短時間に確実に処理する必要性が増してきている。例えば、病院におけるレセプト(診療報酬請求書)の処理、大規模小売店や通信販売業者等における伝票の処理を効率的に行うことが重要視されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の書類処理装置は、あらかじめ規格化された構成の帳票には対処できても、その帳票等が、種々の形態を有する帳票や付箋等がさらに添付された形態(いわゆる複票)をとる場合、それらを処理するものではなく、また、かかる帳票の状態を判別する方法もなかった。
【0004】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、種類の異なる帳票が混在しても、それらの搬送状態を確実に判別できる書類処理装置および書類処理方法を提供することである。
【0005】
本発明の他の目的は、帳票の搬送状態を識別可能な書類処理装置および書類処理方法を提供することである。
【0006】
【問題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、搬送路に従って搬送される帳票を判別する書類処理装置であって、前記搬送路へ順次送り込まれた前記帳票の複数領域に光を照射する発光手段と、前記照射した光のうち、前記帳票を透過した光を検出する受光手段と、前記検出された光のうち、前記帳票の端部近傍を透過した第1の光量と、前記端部近傍以外を透過した第2の光量とを比較する比較手段と、前記比較結果をもとに前記帳票が全体として単票の形態をとるかまたは複票の形態をとるかを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて前記帳票を単票と複票とに区分けする区分け手段とより成り、前記判定手段は、前記第1の光量が、あらかじめ設定した前記帳票1枚分に相当する透過光量の範囲内にあり、かつ、前記第1の光量と前記第2の光量が略等しいときに前記帳票を全体として単票の形態をとると判定することを特徴とする書類処理装置を提供する。
【0008】
例えば、上記判定手段は、上記第1の光量が、あらかじめ設定した上記帳票1枚分に相当する透過光量の範囲内にあり、かつ、上記第2の光量が上記第1の光量より小さく、さらに、上記第2の光量の継続時間があらかじめ設定した時間以上のときに上記帳票を全体として複票の形態をとると判定することを特徴とする。
【0009】
また、上述した課題を解決する一手段として、第1の光量と比較する前に第2の光量を第1の光量に基づいて補正する手段を備える。
【0012】
例えば、上記判定手段は、上記第1の光量が一定光量以下のとき、上記帳票が重複して搬送されたと判定することを特徴とする。
【0014】
例えば、上記受光手段による光の検出がない場合、上記発光手段の発光機能に異常が発生したと判断することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態例について詳細に説明する。本実施の形態例に係る判別装置(タイムユニットともいう)は、後述する専用の機能を有する複数の装置からなる書類処理装置の一部を構成する装置である。図1は、この判別装置を含む書類処理装置の全体構成を示す外観図である。同図に示すように、本判別装置60は、読取装置20とスタッカ装置30の間に位置する。
【0020】
書類処理装置のうち、フィーダ装置10は、載置された書類、帳票等を分離・搬送するための装置であり、種々の厚さを有し、かつ、綴じ方も不定な帳票を一綴りごとに分離して、それらを読取装置20へ搬送する。読取装置20は、フィーダ装置10より搬送されてきた帳票の表面全体の画像情報を読み取り、所定の画像解析処理を行う。
【0021】
具体的には、読取装置20は、フィーダ装置10より搬送された帳票の表面あるいは裏面の画像情報を、撮像装置(イメージリーダ)50によりイメージとして電子的に取り込み、帳票の所定領域に記載された文字等の画像を解析して、記載内容を抽出する。そして、取り込み結果に従ってスタッカ装置30を制御する。
【0022】
判別装置60は、読取装置20の後段(下流側)に位置し、後述する方法により、読取装置20から送られてきた帳票が単一構成の帳票(単票)であるか、あるいは、その帳票が他の帳票を添付した形態(例えば、続紙や付箋を伴う、いわゆる複票)をとるか、あるいは、単票が他の単票と重なった状態で搬送されていないかどうか等を判定する。
【0023】
スタッカ装置30は、判別装置60の後段において、それより搬送されてきた帳票を、読取装置20からの指示に従ったポケットに載置する書類収納部として機能する。書類処理装置は、さらに、作業者が種々の操作情報を入力したり、装置の動作状態等を表示したり、あるいは、イメージリーダ50で読み込んだ画像を可視表示するための、操作部や表示部等として機能するモニタ部40を有している。
【0024】
なお、書類イメージの読取り処理や書類の収納処理の具体的な内容については、本願発明と直接的な関係がないため、ここでは、それらの詳細な説明を省略する。
【0025】
次に、本実施の形態例に係る判別装置について詳細に説明する。図2は、判別装置60の主要部を示す外観図である。同図に示す判別装置60には、その搬送面150に沿って帳票を搬送するため、5本の搬送ベルト103a,103b,103c,103d,103eが配されている。これらの搬送ベルトは、一定の距離をおいて、相互に平行に隣り合う位置関係を維持している。また、これらの搬送ベルトの両側の搬送面150上には、複数個の空気穴401が開けられており、これらの穴より所定量、所定圧で空気が吸い込まれる構造(エア機構と呼ぶ)になっている。
【0026】
搬送ベルト103a〜103eは、不図示の駆動モータで回転駆動されて、相互に同期して、同一方向へ同じ速度で移動する。同時に、空気穴401より空気の吸い込みが行われる。このとき、図2の矢印で示す方向に、読取装置20より帳票500が搬入されると、その帳票は、最初に搬送ベルトの先端部近傍に触れて、判別装置60側へ引き込まれる。そして、帳票は直ちに第1のローラ群121の下部に到達する。
【0027】
第1のローラ群121は、複数(ここでは5個)の回転ローラからなり、それぞれが搬送ベルト103a〜103eの真上に位置する。この第1のローラ群121は、例えば、自重により、その下部を通過する帳票へ一定の押圧力を付与することによって、判別装置における搬送の最初の段階で帳票が浮き上がるのを防止している。
【0028】
第1のローラ群121の下部を通過した帳票は、上述した空気穴401へ流入する空気により吸い込まれながら、回転駆動された搬送ベルト103a〜103eに従って、搬送面150上を移動する。帳票は、この空気の吸い込みによって、その搬送時における水平方向の高速移動にもかかわらず、確実に搬送ベルト103a〜103eに密着して、これらのベルトの移動とともに、浮き上がりや位置ずれ等を生じることなく搬送路の下流方向へ搬送される。
【0029】
搬送面150の途中には、搬送方向にほぼ直交して帳票検知部101が配されており、光による帳票の構成判定や厚さ検出等を行う。そのため、帳票検知部101は、搬送面150の内部に、搬送方向に直交させて列状に埋め込まれた発光素子1〜5(105a,105b,105c,105d,105e)と、発光素子1〜5それぞれに対向する位置に配された受光素子1〜5(107a,107b,107c,107d,107e)を有する。なお、帳票構成や厚さ検出等の詳細については、後述する。
【0030】
また、帳票検知部101は、可動アームの先端部に回転ローラを配した構造を持つ、3つの厚さ検出部131,132,133を有する。これらの回転ローラ各々は、その下部を通過する帳票の厚さに応じて、独立して上下に動くことで、その動きがアームに伝わるようになっている。厚さ検出部は、このアームの動き(例えば、移動距離や回転角度)をもとに、そのときにローラの下部に位置する帳票の厚さが、所定厚以上かどうかを検知する。
【0031】
かかる帳票の厚さ検出は、その帳票が、判別装置60の次段に位置するスタッカ装置30における帳票分別能力を超える厚さか否かを判別するために行うものである。本実施の形態例では、帳票の厚さが、例えば、30枚以上かどうかを検出している。
【0032】
図3は、厚さ検出部における帳票の厚さ検出の原理を模式的に示している。厚さ検出部131,132,133の下部に位置する帳票が、例えば、1枚のとき、ローラ301は、ほぼ搬送面150と同じ高さに位置する。しかし、帳票の厚さが所定厚以上(例えば、30枚)であれば、ローラは、図3のローラ303の位置まで持ち上がるため、それを支持するアームの位置も、アーム307からアーム308へ変わる。
【0033】
上記のアーム位置の変化により、アームの先端部305が、例えば、帳票検知部101内に配されたフォトインタラプタ310の受光部を遮ると、帳票検知部101は、そのとき下部を通過中の帳票の厚さが、所定厚以上であると認識する。
【0034】
なお、図2に示すように、搬送面150の搬送終端部にも、複数(5個)の回転ローラからなる第2のローラ群122が配されており、上述した第1のローラ群121と同様、それぞれのローラが、搬送ベルト103a〜103eの真上に位置する。そして、このローラ群122も自重により、その下部を通過する帳票へ一定の押圧力を付与して、本判別装置における搬送の最終段階において帳票が浮き上がるのを防止し、次段のスタッカ装置30に対する帳票の搬送を円滑に進めるようにしている。
【0035】
図4は、本実施の形態例に係る判別装置の主要部の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、本判別装置60は、タイムユニットとしての装置全体の制御を司る、例えば、マイクロプロセッサからなる主制御部501、制御プログラム等を格納するためのメモリ513、後述する構成を有する帳票検知部101、主制御部501からの制御により、上述した搬送ベルトを駆動するモータ駆動部515を備える。なお、判別装置60における制御や判定結果等は、本判別装置を含んで構成する書類処理装置の制御を行うホストコンピュータ601へ送られる。
【0036】
帳票検知部101は、列状に配置された発光素子105a,105b,105c,105d,105e(これらの素子は、上述のように搬送面150の下部に埋め込まれ、素子からの光が、搬送面150に設けた孔より垂直上部方向へ放出されるようになっている)からなる発光部550、発光部550の上部に位置し、発光素子各々に対応する受光素子107a,107b,107c,107d,107eからなる受光部540、受光部540からの光量情報をもとに、帳票を通過して到達した光量を検知する光量検知部530、光量検知部530の判定結果をもとに、搬送された帳票が単票か複票かを検知する単/複判定部520、そして、上述した厚さ検出部131,132,133からなる。
【0037】
次に、本実施の形態例に係る判別装置の具体的な動作、および制御手順を説明する。図5は、本実施の形態例に係る判別装置における制御手順を示すフローチャートである。本判別装置は、最初に、受光素子1〜5(107a,107b,107c,107d,107e)が、それらに対応して配された発光素子1〜5(105a,105b,105c,105d,105e)から発せられる光のうち、受光素子1〜5に到達する光の光量を検知する。
【0038】
なお、判別装置の光量検知部530は、搬送面150の奥側に位置する受光素子1(107a)について、その受光素子と発光素子との間に帳票がないときの受光光量と、これらの間に、処理対象とする帳票が1枚、あるいはそれ以上あるときの受光光量を、後述するレベルに分けて、それらを、あらかじめ光量データとして記憶している。
【0039】
ここでは、帳票が1枚か否かを判別する光量データは、帳票の材質や印刷状態等が変わっても、それが1枚か否かの判別を確実に行える光量の範囲を、あらかじめ測定して決める。
【0040】
また、ここで扱う帳票は、複票の形態をとる場合でも、その領域のうち、受光素子1に対応する所定領域(例えば、帳票の端部から5cm以内の領域(後述する、図7の斜線部分の領域500c参照))は、常に単票(1枚)構成になっている。そのため、ダブルフィード等のない正常な帳票搬送時には、発光素子1−受光素子1間には、常に1枚分の帳票が通過、搬送されることになる。
【0041】
光量検知部530は、ステップS1において、受光素子1〜5全てにおける受光光量を検知し、続くステップS2で、光量異常の判定を行う。受光光量が、上述した、帳票がないときの光量、および帳票が少なくとも1枚あるときの光量のいずれでもない場合には、光量に異常があると判定する(ステップS2でYES)。光量異常とは、例えば、発光素子1〜5からの発光が全くないか、あるいは、光量が極端に低い状態を指す。よって、この場合、光量検知部530は、ステップS50において「ランプ切れ」と判定し、その旨を、例えば、警告という形で主制御部501に通知する。
【0042】
一方、光量検知部530で検知した光量が、帳票がないときの光量であれば、主制御部501は、ステップS3において、「帳票なし」と判定し、処理をステップS1へ戻す。しかし、受光素子1〜5における光量が、少なくとも帳票が1枚あるときに相当する光量であれば、主制御部501は、ステップS3で、「帳票あり」と判断する。「帳票あり」と判断されれば、続くステップS5において、タイマー(不図示)を起動する。
【0043】
光量検知部530は、ステップS7で、受光素子1(107a)が実際に検知した光量と、あらかじめ記憶された光量データとの関係をみる。その結果、検知した光量が所定の範囲内にあれば、その光量を、基準レベルを示す光量データとして格納するとともに、その基準となる光量と、他の受光素子2〜5(107b,107c,107d,107e)が検知した光量とを比較する。
【0044】
ここで、帳票と受光光量の関係について簡単に説明する。図6は、発光素子−受光素子間にある帳票の枚数と、その帳票を通過した光を受光素子が受けたときの光透過率との関係を示している。同図に示すように、帳票がないときには受光光量が最大になり(同図に示すレベル0)、帳票が1枚のときには、それよりも透過率が下がった受光量レベル(レベル1)になる。
【0045】
また、発光素子−受光素子間に帳票が2枚、介在すれば、さらに透過率が低下し(レベル2と呼ぶ)、3枚以上の帳票が介在したときの受光レベルを、ここでは、レベルMとする。なお、上述した「ランプ切れ」の場合、帳票に対する光の透過がないため、受光レベルは最低レベルとなる。また、レベル0を除く各レベルには、図6において矩形で示すようにレベル幅(透過率の変動)がある。これは、主に帳票の紙質、厚さ、表面処理に起因するものである。よって、同種類の帳票を処理する限りにおいて、各レベルが相互に重なり合うことはない。
【0046】
ステップS11において、光量検知部530は、受光素子1(センサ1ともいう)における検知レベルが、上記のレベル1に等しいかどうか(より厳密には、レベル1の範囲内にあるか)を判定する。センサ1の検知レベルが、レベル1の範囲内になければ(ステップS11でNO)、単/複判定部520は、2枚あるいはそれ以上の帳票が重なって搬送された状態にあるとして、ステップS30において、ダブルフィード(二重搬送)と判定する。
【0047】
センサ1の検知レベルが、レベル1の範囲内にあると判定された場合には、帳票の種類の判定処理に移行する。すなわち、光量検知部530は、ステップS15において、センサ1が実際に検知した受光レベルと、他の受光素子2〜5(他センサともいう)が受光したレベルとを比較する。そして、光量検知部530は、その結果を単/複判定部520に通知する。
【0048】
単/複判定部520は、センサ1と他センサにおける受光レベルが、所定の範囲内において同等のレベルにあるか否かを判定する。そして、それらが同等のレベル内にあれば、光量検知部530は、ステップS16において、そのとき搬送されている帳票を全体として単票と判定する。この判定結果を受けた主制御部501は、その旨を区分け信号としてホストコンピュータ601へ送出する(ステップS35)。
【0049】
なお、ここでの区分け信号とは、本判別装置の次段に位置するスタッカ装置30へ搬送された帳票を、あらかじめ指定したスタッカ部内に分離、収納するための指示信号である。
【0050】
一方、センサ1と他センサ(センサ2〜5)における受光レベルが同等のレベルではない場合、つまり、同一帳票の異なる領域において光の透過率に差異がある場合には、1つの帳票に他の帳票等が添付されている可能性があるとして、複票の判定処理に入る(ステップS18等)。
【0051】
そこで、具体的な複票判定の原理について説明する。図7は、複票判定の方法を説明するための図であり、判定対象とする帳票500が、矢印方向へ移動しながら、搬送面(図2等の150参照)上の帳票検知部101を通過しているときの様子を真上から見た図である。帳票500は、その矩形領域500bが複票構成となっている部分で、他の部分(500a,500c)は、単票構成になっている。
【0052】
なお、領域500c(斜線部)は、上述したように、帳票の端部から5cm以内の領域に対応する。また、帳票500の搬送方向における長さはL1、複票部分の搬送方向の長さはL2である。
【0053】
帳票検知部101を通過する帳票500は、垂直方向に位置合わせして配された発光素子と受光素子の間を通過する。図7の符号a,b,c,d,eは、これらの発光素子と受光素子の組み(ペアセンサと呼ぶ)を示しており、図2に示す素子105a−107aの組みがペアセンサa、素子105b−107bの組みがペアセンサb、素子105c−107cの組みがペアセンサc、素子105d−107dの組みがペアセンサd、そして、素子105e−107eの組みがペアセンサeである。
【0054】
本実施の形態例に係る判別装置に帳票500が搬入され、搬送ベルトとエア機構により帳票検知部101まで搬送されてきた帳票は、最初に、その端部701が、帳票検知部101に配されたペアセンサa,b,c,d,eによって検出される。そして、端部の検出と同時に、上述したタイマーが起動される(図5のステップS1,S3,S5参照)。
【0055】
なお、帳票端部の検出は、上述した光量のレベル(図6参照)について、複数のペアセンサが、例えば、レベル0からレベル1あるいはレベル2への急激な変化をほぼ同時に検知することで行われる。
【0056】
帳票500がペアセンサa,b,c,d,eを通過すると、図7に示すように、ペアセンサa,bは、帳票の単票構成部分500a,500cを走査することになる。そこで、帳票の搬送速度をvとすると、この単票部分がペアセンサa,bを通過するのに要する時間t1は、t1=L1/vで表すことができる。
【0057】
また、ペアセンサc,d,eは、帳票の複票構成部分500bを走査するので、この複票構成部分がペアセンサc,d,eを通過するのに要する時間t2(ここでは、このt2に対応する信号を“複票信号”と呼ぶ)は、t2=L2/vとなる。なお、図7の場合、L1>L2であるから、t1>t2である。
【0058】
本実施の形態例に係る判別装置の単/複判定部520は、光量検知部530からの検知結果をもとに、上記5つのペアセンサのうち、一定個数以上のセンサにおいて、複票信号が所定時間以上(例えば、t2≧50ms)、継続して出力され、かつ、上記t1≧t2の関係(t1とt2が等しい場合があることについては、後述する)が満たされるかどうかを判断する。
【0059】
上記の関係が満たされる場合(ステップS18でYES)、同一帳票において領域により光の透過率に顕著な差異があることが判明したとして、単/複判定部520は、その帳票は、他の帳票等が添付された、全体として複票であると判定する(ステップS19)。単/複判定部520は、ステップS35において、その帳票が複票であるとする判定結果を主制御部501へ通知する。そして、この通知を受けた主制御部501は、その旨を区分け信号としてホストコンピュータ601へ送出する。
【0060】
しかし、搬送された帳票が単票以外の形態をとることが判明した場合であっても、同一帳票の異なる領域の光透過率に差異がないために、その帳票の通過時間等について、上述した関係が満たされない場合には(ステップS18でNO)、帳票検知部101において、帳票の枚数検知(30枚判定)を行う。
【0061】
すなわち、帳票検知部101に配された3つの厚さ検出部131,132,133は、上述した動作により、各々が独立して、その下部を通過する帳票の厚さを検知する。例えば、これらの厚さ検出部のアーム(図3参照)が、あらかじめ設定した、30枚分の帳票に相当する動作量を示し、その状態が50ms以上継続した場合(この状態を示す信号を“30枚信号”と呼ぶ)、ステップS20での判定結果がYESとなる。
【0062】
よって、厚さ検出部131,132,133は、ステップS21において、30枚判定の結果を主制御部501へ通知する。そこで、主制御部501は、続くステップS35において、その旨を区分け信号として、ホストコンピュータ601へ送出する。そして、ステップS37では、タイマーがリセットされ、次に搬送されてくる帳票に対して、上述した各処理を同様に実行するための準備に入る。
【0063】
なお、本実施の形態例に係る判別装置の単/複判定部520は、単/複判定の対象となる帳票500の複票構成が、図7に示す構成以外であっても対応できる。例えば、図8の(a),(b)に示すように、複票構成部分500bが帳票の中央部に位置する場合や、同図(c)に示すように、複票構成部分500bが、単票構成部分500cを除く単票構成部分500aと重なる位置にある構成になっていても、図7に示す場合と同様に単/複判定が行われる。
【0064】
また、図8の(a),(b)に示す例の場合、図7の例と同様、L1>L2であるから、t1>t2の関係があるが、図8の(c)に示す構成では、L1=L2であるから、t1=t2となる。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態例によれば、搬送される同一帳票の異なる複数の領域における光の透過率を検知し、それらを相互に比較して、特定領域の透過率と他の透過率とに差がなければ、その帳票を単票と判定するが、それらに顕著な差異があれば、その帳票は、他の帳票や続紙等が添付された構成をとる複票であると判定する。これにより、単票と複票が混在していても、帳票の区分けを確実に行うことができる。
【0066】
この際、搬送により移動している帳票の異なる領域における光の透過率を検知していることと、各受光素子が、スポットではなく広い領域を検知対象としているため、帳票に印刷された文字等による光の透過率への影響が回避され、確度の高い帳票判定を行うことができる。
【0067】
また、光の透過率に差がなくても、特定領域の透過率が、あらかじめ設定した値よりも低いときには、帳票が重複して搬送されていると判断することで、いわゆる帳票の二重搬送(ダブルフィード)を確実に検知できる。
【0068】
さらには、一定の厚さ(枚数)を超える帳票を検知する機構を設けることで、本判別装置の次段に位置するスタッカ装置へ、そのポケットの書類収納能力を超える厚さを有する帳票が搬送されるのを防止することができる。
【0069】
また、帳票の判別のための搬送をベルトのみに頼らず、エア機構をも使用して帳票を吸引しながら搬送しているため、搬送途中で帳票が傾いたり、帳票そのものを破損させることがなく、さらには、帳票の宙への舞い上がりを防止できるため、帳票判定のための確実な帳票フィードが可能になる。
【0070】
なお、本発明は、上述した実施の形態例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。本発明は、処理対象とする帳票の全体に色が付いている場合、または、1枚の帳票の厚さが異なっている場合において、色なしの帳票、または厚めの帳票と比べて光の透過率に変動が生じるため、単票であるにも拘わらず複票と誤判定するといった不都合を防止するための機構を備える。
【0071】
具体的には、光量検知部530が、受光素子1(107a)が実際に検知した光量を基準レベルとして採用し、この基準レベルを、他の受光素子2〜5(107b,107c,107d,107e)が検知した光量に反映させるという制御形態をとる。この場合、基準レベルとした光量データは、色付き帳票、または厚めの帳票を透過した光についてのデータであるため、光量検知部530は、そのデータを他の受光素子からの光量データに反映して、帳票の色、または紙の厚みに起因して低下した透過率の積み上げ(光量データの補正)を行い、補正されたデータを単/複判定部520へ送る。
【0072】
このような構成とすることで、受光素子1が、色付き帳票、または厚めの帳票の特定領域の透過率について、あらかじめ色なしの帳票、または厚めの帳票をもとに設定した値を逸脱する光量データを得た場合でも、確実に単票であるとの判定を行える。なお、色付き帳票、または厚めの帳票が複票の形態で搬送されてきた場合であっても、上記と同様の制御機構を適用できることは言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、単票と複票が混在していても確実に帳票の区分けができる。
【0074】
また、本発明によれば、帳票の二重搬送(ダブルフィード)だけでなく、一定の厚さを超える帳票をも確実に検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例に係る判別装置を含む書類処理装置の全体構成を示す外観図である。
【図2】実施の形態例に係る判別装置の主要部を示す外観図である。
【図3】実施の形態例に係る帳票の厚さ検出の原理を模式的に示す図である。
【図4】実施の形態例に係る判別装置の主要部の機能構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態例に係る判別装置における制御手順を示すフローチャートである。
【図6】帳票枚数と光の透過率の関係を示す図である。
【図7】複票判定の方法を説明するための図である。
【図8】帳票の複票構成について他の例を示す図である。
【符号の説明】
10 フィーダ装置
20 読取装置
30 スタッカ装置
40 モニタ部
50 イメージリーダ
60 判別装置
101 帳票検知部
103a,103b,103c,103d,103e 搬送ベルト部
105a,105b,105c,105d,105e 発光素子
107a,107b,107c,107d,107e 受光素子
122,121 ローラ群
131,132,133 厚さ検出部
401 空気穴
500 帳票
501 主制御部
513 メモリ
515 モータ駆動部
520 単/複判定部
530 光量検知部
540 受光部
550 発光部
601 ホストコンピュータ

Claims (10)

  1. 搬送路に従って搬送される帳票を判別する書類処理装置であって、
    前記搬送路へ順次送り込まれた前記帳票の複数領域に光を照射する発光手段と、
    前記照射した光のうち、前記帳票を透過した光を検出する受光手段と、
    前記検出された光のうち、前記帳票の端部近傍を透過した第1の光量と、前記端部近傍以外を透過した第2の光量とを比較する比較手段と、
    前記比較結果をもとに前記帳票が全体として単票の形態をとるかまたは複票の形態をとるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて前記帳票を単票と複票とに区分けする区分け手段とより成り、
    前記判定手段は、前記第1の光量が、あらかじめ設定した前記帳票1枚分に相当する透過光量の範囲内にあり、かつ、前記第1の光量と前記第2の光量が略等しいときに前記帳票を全体として単票の形態をとると判定することを特徴とする書類処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記第1の光量が、あらかじめ設定した前記帳票1枚分に相当する透過光量の範囲内にあり、かつ、前記第2の光量が前記第1の光量より小さく、さらに、前記第2の光量の継続時間があらかじめ設定した時間以上のときに前記帳票を複票の形態をとると判定することを特徴とする請求項1記載の書類処理装置。
  3. 前記第1の光量と比較する前に前記第2の光量を前記第1の光量に基づいて補正する手段を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の書類処理装置。
  4. 前記判定手段は、前記第1の光量が一定光量以下のとき、前記帳票が重複して搬送されたと判定することを特徴とする請求項1、2または3記載の書類処理装置。
  5. 前記受光手段による光の検出がない場合、前記発光手段の発光機能に異常が発生したと判断することを特徴とする請求項1,2,3及び4のうち任意の請求項に記載の書類処理装置。
  6. 前記発光手段は、帳票が搬送される方向に略直交して列状に配された複数個の発光素子からなり、前記受光手段は、前記発光素子各々に対向する位置に配された前記発光素子と同数の受光素子からなることを特徴とする請求項1,2,3、4及び5のうち任意の請求項に記載の書類処理装置。
  7. 搬送路に従って搬送される帳票を判別する書類処理方法であって、
    前記搬送路へ順次送り込まれた前記帳票の複数領域に光を照射するステップと、
    前記照射した光のうち、前記帳票を透過した光を検出するステップと、
    前記検出された光のうち、前記帳票の端部近傍を透過した第1の光量と、前記端部近傍以外を透過した第2の光量とを比較するステップと、
    前記比較結果をもとに、前記第1の光量が、あらかじめ設定した前記帳票1枚分に相当する透過光量の範囲内にあり、かつ、前記第1の光量と前記第2の光量が略等しいときに前記帳票が全体として単票の形態をとると判定するステップと、
    前記比較結果をもとに、前記第1の光量が、あらかじめ設定した前記帳票1枚分に相当する透過光量の範囲内にあり、かつ、前記第2の光量が前記第1の光量より小さく、さらに、前記第2の光量の継続時間があらかじめ設定した時間以上のときに前記帳票が全体として複票の形態をとると判定するステップと、
    前記判定の結果に応じて前記帳票を単票と複票とに区分けするステップとより成ることを特徴とする書類処理方法。
  8. 前記第1の光量と比較するステップの前に前記第2の光量を前記第1の光量に基づいて補正するステップを含むことを特徴とする請求項7記載の書類処理方法。
  9. 前記第1の光量が一定光量以下のとき、前記帳票が重複して搬送されたと判定するステップを含むことを特徴とする請求項7または8記載の書類処理方法。
  10. 前記受光ステップにおいて光の検出がない場合、前記光の照射に異常が発生したと判断することを特徴とする請求項7、8または9記載の書類処理方法。
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