JPH10194526A - 紙葉類の状態検出装置 - Google Patents

紙葉類の状態検出装置

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JPH10194526A
JPH10194526A JP9006065A JP606597A JPH10194526A JP H10194526 A JPH10194526 A JP H10194526A JP 9006065 A JP9006065 A JP 9006065A JP 606597 A JP606597 A JP 606597A JP H10194526 A JPH10194526 A JP H10194526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の紙葉類の状態検出装置は、紙葉類の重
送或いは搬送状態の何れかを検出するものであるため、
双方を一度に検出することができなかった。また、いず
れの装置でも検出することが困難な搬送状態もあった。 【解決手段】 発光素子部3及び受光素子部4から構成
する光源1と光検出手段2を備え、発光素子部3から照
射された光が紙葉類50を透過し、受光素子部4に受光
され、紙葉類50通過時の受光光量の変化情報を他の場
所及び/又は他の時間との比較に基づき、紙葉類のあら
ゆる搬送状態と枚数とを確定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は紙葉類を搬送する
装置にかかるものであり、例えば現金自動取り引き装置
(ATM :Automated Teller Machine)や現金支払い機(C
D : Cash Dispenser)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来の紙葉類の重送や搬送状態を検出
する手段としては、特開昭62−27263号公報に記
載の装置のように、紙葉類の通過する位置にラインセン
サを用いて紙葉類に対する透過光量(光強度)を検出
し、所定レベルに達しない場合は重送と判断するもの
や、特開平6−183605号公報に記載の装置のよう
に、イメージセンサにより紙葉類のスキューやシフトを
検出するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 透過光量を用いた前
者のような検出装置においては、搬送中の紙葉類の重送
判断を目的としているため、透過光量と閾値との比較を
するのみであり、搬送中の紙葉類の形状を知ることはで
きなかった。
【0004】また、後者のイメージセンサを用いた装置
では、画像の形状のみにより判断するためにシフトやス
キューを検出することはできるものの、完全に重なった
ような重送を検出することはできなかった。
【0005】そのため、重送とシフト,スキューのそれ
ぞれに別個に検出装置が取り付けられていることが多
く、部品点数の多数化や調整箇所の増大につながってい
るという問題があった。
【0006】また、いずれの装置においても、耳折れと
切り欠けとの区別や重送とスキューが重なったような場
合の搬送状態を検出することはできなかった。
【0007】本願発明は、上記のような検出が不可能で
あった形状の搬送状態のいずれもを検出できる検出装置
の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 紙葉類を挟み対向する
光源と光検出手段とを備え、紙葉類を透過する光源から
の透過光を光検出手段で検出するものであって、紙葉類
の通過時間、光量の変化時間、光量の左右のバランスの
何れか或いはこれらを組み合わせて検出し、正常搬送時
の値と比較することにより達成することができる。
【0009】或いは、紙葉類の通過中における各受光素
子毎の所定時間間隔の透過光量(透過光強度)を検出
し、各時間の各受光素子毎の透過光量を所定の値と比較
することにより達成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いる検出装置を図1を
用いて説明する。図1において、光源ユニット1は、光
検出ユニット2と対向するようにして紙葉類50の幅よ
りも広い範囲で設置されている。光源ユニット1には発
光素子部3が組み込まれている。また光検出ユニット2
には受光素子部4が組み込まれている。発光素子部3か
ら照射された光は受光素子部4によって検出される。例
えば紙幣や証券等の紙葉類50はプーリ9及び10によ
って駆動される搬送ベルト5及び6の間に挟持された状
態でプーリ9及び10の回転に伴って搬送される。この
紙葉類50は光源ユニット1と光検出ユニット2との間
を通過し、プーリ11及び12によって駆動される搬送
ベルト7及び8によって搬送される。
【0011】光源ユニット1及び光検出ユニット2の具
体的な構造の一例を図2及び図3によって説明する。
【0012】図2に示すように光源ユニット1の発光素
子部3は、例えば、3a、3b及び3cと左右対称に3
つに分割された発光素子グループによって構成されてお
り、それぞれ独立して発光するようになっている。さら
に発光素子の光は、対象とする紙葉類の重なり枚数に応
じて段階的に透過するように、波長及び強度を調整して
いる。
【0013】また、図3に示すように光検出ユニット2
の受光素子部4は、例えば、光源ユニット1に対応して
受光素子グループ4a、4b及び4cと左右対称に3つ
に分割されて構成されており、各受光素子グループはそ
れぞれ多数の受光素子(図示せず)からなっている。発
光素子グループ3a、3b及び3cの発光素子から発光
された光は、それぞれ4a、4b及び4cの受光素子グ
ループの受光素子によって受光されるように構成されて
いる。
【0014】尚、受光素子グループは、下記に示す実施
例1において主にシフト状態の有無を判断するために使
用されるものであるので3分割でなく左右の2分割でも
かまわない。
【0015】各受光素子グループによって得られた信号
は、グループ内の受光素子単独の信号として送られた
り、各受光素子グループの平均の信号として送られた
り、あるいは受光素子部4全体の平均の信号として送ら
れたりする。各受光素子グループ又は受光素子部4全体
の平均の信号としてからその後の処理を行う場合、各受
光素子単独の信号としてそれぞれ処理を行うよりも高速
な判定が可能である。
【0016】以下に、各受光素子グループ毎の平均の出
力信号を用いた検出方法を実施例1に、個々の受光素子
単独の出力信号を用いた検出方法を実施例2に示す。
【0017】〔実施例1〕本発明による紙葉類状態検出
の方法の第一の例を以下に示す。この実施例において
は、各受光素子グループの平均及び受光素子部4全体の
平均の信号を用いて、正常搬送であるかシフト,スキュ
ーが行われているのか及び重送されているのかを検出す
る。
【0018】紙葉類が発光素子と受光素子とのすき間を
通過することにより得られる受光素子部4の出力の一例
を図4に示す。
【0019】図4の横軸は時間、縦軸は発光素子から発
せられた光を受光素子が受光した時の受光素子部4全体
の平均の光強度を示す。光強度の計測方向は紙葉類の搬
送方向と同一の方向である。また、Lは紙葉類の通過時
間、aは光量が変化し始めてから一定値になるまでの時
間、Hは光量低下量の絶対値を示す。
【0020】紙葉類が到達していない状態では(領域
(1))、受光素子は、発光素子の発光した光強度に相
当する信号を出力する。
【0021】紙葉類が発光素子と受光素子とが作る空間
に進入すると(領域(2))、紙葉類が遮る大きさに応
じて受光素子の出力が低下する。このとき光強度が減少
し始めてから紙葉類の重なり枚数に応じた一定出力にな
るまでの時間aは、正常に搬送される紙葉類の場合と紙
葉類がスキューしている場合とでは異なりスキューして
いる場合の方が長くなる。なぜならば、正常搬送の場合
は紙葉類の端部において急激に光強度が弱くなり即座に
一定値となるのに対し、スキューしている場合は紙葉類
の角部から徐々に光強度が弱くなりしばらくしてから一
定値となるからである。
【0022】一例を図5(a)、図5(b)及び図5
(c)に示す。正常な搬送状態(図5(b))の信号出
力200と、2枚が重なり、かつ、そのうちの1枚がス
キューしている場合(図5(c))の信号出力300を
比較すればわかるように、図5(c)の紙葉類の形態で
は、上側のスキューした紙葉類の角部から徐々に出力信
号が低下し、重層の面積が一定となる部分において初め
て光強度も一定値となる。そのため、図5(b)の紙葉
類の形態より図4のaに当たる部分が長くなり、紙葉類
のスキューの有無について判別を行うことが可能とな
る。
【0023】紙葉類が発光素子と受光素子とが作る空間
において受光素子の出力が安定する状態では(領域
(3))、受光素子の出力信号は紙葉類の重なり枚数に
応じた一定出力をする。そのため、図5(a)に示すよ
うに、重送の場合は正常な場合よりもHにあたる値が大
きくなる。
【0024】紙葉類が発光素子と受光素子とが作る空間
から脱出する場合(領域(4))、紙葉類が遮る大きさ
に応じて受光素子の出力が増加する。このとき光強度が
増加し始めてから一定出力になるまでの時間も領域
(2)のa同様、正常に搬送される紙葉類の場合と紙葉
類がスキューしている場合とではスキューしている場合
の方が長くなる。
【0025】紙葉類が完全に通過してしまった場合(領
域(5))、領域(1)と同等の出力レベルまで回復す
る。
【0026】図6に本発明による紙葉類状態検出のシー
ケンスを示す。装置内に設けた状態判定部(図示せず)
において、図4で示した光量変化時間a、光量低下量
(絶対値)H、通過時間L及び図3に示す左右の受光素
子グループにおける受光量の差を正常な搬送時の値と比
較することによって紙葉類の状態を予測し、枚数を確定
する。確定方法として以下のような評価式を用いる。評
価式中の記号は、L*:紙葉類を正常搬送した場合の紙
葉類通過時間、H*:紙葉類を正常搬送した場合の光量
低下量、a*:紙葉類を正常搬送した場合の光量変化時
間、ΔL:搬送状態を正常とみなす紙葉類通過時間の許
容値、ΔH:搬送状態を正常とみなす光量低下量の許容
値、Δa:搬送状態を正常とみなす光量変化時間の許容
値である。
【0027】(1)正常搬送状態で1枚搬送時 L*−ΔL<L<L*+ΔL かつ a*−Δa<a<a*+Δa かつ H*−ΔH<H<H*+ΔH (2)シフト搬送状態で1枚搬送時 L*−ΔL<L<L*+ΔL かつ a*−Δa<a<a*+Δa かつ H*−ΔH<H<H*+ΔH かつ 左右の受光素子の受光バランスによって判断 (3)スキュー搬送状態で1枚搬送時 L>L*+ΔL かつ a>a*+Δa かつ H*−ΔH<H<H*+ΔH (4)正常搬送状態ではあるが、耳折れがある紙葉類の
1枚搬送時 L*−ΔL<L<L*+ΔL かつ a*−Δa<a<a*+Δa かつ H>H*+ΔH (5)正常搬送状態ではあるが、先端あるいは後端に折
れがある紙葉類の1枚搬送時 L<L*−ΔL かつ a*−Δa<a<a*+Δa かつ H>H*+ΔH (6)正常搬送状態ではあるが、異物あるいは汚れが付
着している紙葉類の1枚搬送時 L*−ΔL<L<L*+ΔL かつ a*−Δa<a<a*+Δa かつ H>H*+ΔH (7)完全に重なった紙葉類が正常搬送状態で搬送され
た時 L*−ΔL<L<L*+ΔL かつ a*−Δa<a<a*+Δa かつ H>H*+ΔH (8)2枚の紙葉類が正常な搬送状態ではあるが、搬送
方向にずれて重なって搬送されている場合 L>L*+ΔL かつ a*−Δa<a<a*+Δa かつ H>H*+ΔH (9)2枚の紙葉類のうち1枚が搬送方向と直交する方
向にずれて重なって搬送されている場合 L*−ΔL<L<L*+ΔL かつ a*−Δa<a<a*+Δa かつ H>H*+ΔH かつ 左右と中央の受光素子グループの受光バランスに
よって判断 (10)2枚の紙葉類がスキューし、かつ、重なって搬
送される時 L>L*+ΔL かつ a>a*+Δa かつ H>H*+ΔH 尚、条件式は上記のものに限らず、各条件を組み合わせ
ることによって他の状態についても検出することができ
る。例えば左右の受光素子グループの受光バランスを判
断することにより(3)〜(10)までの条件でシフト
搬送の有無を検出できる。また、光量低下量Hについて
は、2枚以上の紙葉類が重なった場合のHを予め記憶さ
せておくことにより、重なり枚数の検出に使用される。
また上記の評価式をテーブル化することによって、紙葉
類の状態の追加や削除を任意に行えるようにしてもよ
い。
【0028】このとき、光量低下量を枚数毎に複数個用
意し比較することにより、重送でも何枚の重送であるか
がわかるため、重なり枚数が検出でき、紙葉類の搬送枚
数を確定することが可能となる。また搬送紙葉類の収納
されていた場所がわかっていれば、種類と枚数が確定さ
れる。さらに紙葉類の搬送状態が把握可能なため、紙葉
類の搬送状態の修正を行う際に有益な情報を提供するこ
とも可能となる。
【0029】もし、シフト検出が不必要な場合であれ
ば、受光素子グループ毎の平均の出力信号を用いずに受
光素子部4全体の平均の出力信号を用いたり、従来の重
送検出装置のように紙葉類と同程度或いは紙葉類より狭
い範囲のラインセンサや複数箇所の透過光量を測定でき
るセンサを用いてもよい。
【0030】また、シフトのみを検出するのであれば、
左右の受光素子グループの出力信号の比較のみで十分で
あるために、紙葉類が通過する間の値を絶えず検出する
必要はなく、通過中に1回検出を行えばよい。以上のよ
うに各目的に合わせた検出の仕方により更に高速の検出
が可能となる。
【0031】また、本実施例においては、先に説明した
ラインセンサではなく、透過光量が検出できるような他
のセンサ(例えばフォトセンサ、光電変換素子等)を複
数箇所設けても同様の効果が得られる。
【0032】〔実施例2]本発明による紙葉類状態検出
の方法の第二の実施例を以下に示す。
【0033】図1、図2及び図3で示した光検出ユニッ
ト2の受光素子部4は多数個の受光素子によって形成さ
れており、搬送方向と直交する方向に配列されている。
本実施例においては紙葉類が通過する際に、一定時間間
隔をもって受光素子部4全体で光を検出し、各受光素子
毎の値を出力する構成となっている。出力された値(透
過光量)のデータは記憶メモリ内に時系列的に格納され
る。
【0034】実施例1の図5において説明したように、
受光素子部上の紙葉類の厚さ(=枚数)により光量低下
量Hが異なるので、各枚数毎の光量低下量を予め求めて
おくことにより、受光素子上の紙葉類の厚さを求めるこ
とができる。このそれぞれの枚数の光量低下量を判定し
きい値とし1枚で搬送されているのか、複数枚が重送さ
れてるのかを知ることができる。
【0035】この判定しきい値は、先に述べた紙葉類の
堆積枚数に応じた基準値と、紙葉類の汚れやしわ等の紙
葉類の状態に対応した補助許容値とから成り立ってお
り、紙葉類の状態に影響されにくいように設定されてい
る。そして、この判定しきい値と格納したデータとを比
較することによって紙葉類の搬送状態を判定する。
【0036】紙葉類が発光素子と受光素子とのすき間を
通過することにより得られる受光素子の出力の一例を図
7(a)に示す。光強度の計測方向は紙葉類の搬送方向
と直交する方向である。図7(a)の横軸は搬送方向と
直交する方向の長さを示し、縦軸は光強度を示す。図7
(a)上のおのおのの線は、光源ユニットから照射され
た光を搬送方向と直交する方向に一定の時間間隔で連続
的に走査して検出した光検出ユニットからの出力を時系
列的に配置したものである。
【0037】紙葉類の搬送状態の判定の具体的な方法を
示す。図7(b)は、図7(a)に示す検出データのう
ち、少なくとも1枚分の厚さの紙葉類を透過したと判定
する透過光量の第一の判定しきい値に相当する点を、時
系列データ毎に結び、搬送されてきた紙葉類の平面的な
搬送状態を示す。この第一の判定しきい値により得られ
た平面情報により、例えば頂点の数等から搬送された紙
葉類の平面的な搬送形状を知ることができる。
【0038】次に図7(c)は、2枚分の厚さの紙葉類
を透過したと判定する透過光量の第二の判定しきい値に
相当する点を、時系列データ毎に結び、搬送されてきた
紙葉類のうち2枚分の厚さ相当の紙葉類搬送状態を示
す。この時点では、断片的な情報であるため折れ部が存
在している可能性があるが、図7(c)の情報と図7
(b)の情報をマッチングさせることと、あらかじめ格
納されている紙葉類が正常に搬送された時のデータとに
より、スキューした紙葉類が2枚重なっているように予
測される。
【0039】さらに図7(d)は、3枚分の厚さの紙葉
類を透過したと判定する透過光量の第三の判定しきい値
に相当する点を時系列データ毎に結び、搬送されてきた
紙葉類のうち3枚分の厚さ相当の紙葉類搬送状態を示
す。図7(b)と図7(c)と図7(d)のデータによ
り2枚重なったスキュー紙葉類にさらに1枚の紙葉類が
重なっていると推定される。ここまでで搬送されてきた
紙葉類が3枚以上の可能性がある。
【0040】さらに図示していないが、4枚分の厚さの
紙葉類を透過したと判定する透過光量の第四の判定しき
い値に相当する点がない場合、搬送紙葉類は3枚が重な
って搬送されていると推定する。このように複数の判定
しきい値によるデータを時間を同期させて比較すること
によって紙葉類の搬送時の搬送状態、例えば重なって搬
送される状態を図示しない判定手段により推定すること
が可能である。
【0041】図8に本実施例による紙葉類状態検出のシ
ーケンスの一例を示す。紙葉類が状態検出部を通過する
際に光量変化を検出し、光量変化の情報から平面情報を
抽出し、さらに厚さ方向の情報を抽出する。そして平面
情報と厚さ情報をマッチングさせることによって紙葉類
の搬送状態を予測し、枚数を確定する。
【0042】図9に本発明の状態検出装置103を含ん
だ紙葉類取り引き装置100の内部の構成の一例を示
す。紙葉類取り引き装置100の中にあって装置内と装
置外とで紙葉類を出し入れするユニット101から、装
置内に取り込まれた紙葉類は、搬送路102によって紙
葉類の状態検出装置103を通過し、紙葉類の搬送状態
を判定し、紙葉類の収納庫106,109あるいは11
2へ収納補助機構105,108あるいは111によっ
て収納される。また紙葉類の収納庫106,109ある
いは112から収納された紙葉類を搬送路102へ送り
出す分離機構104,107あるいは110によって搬
送路102に送り出され、紙葉類の状態検出装置103
によって搬送状態を判定された後、装置内と装置外とで
紙葉類を出し入れするユニット101へ搬送される。こ
の時、紙葉類の収納庫106,109あるいは112に
特定の紙葉類が収納されていれば、収納庫から紙葉類が
分離、搬送されて本発明の状態検出装置103を通過す
ることにより、どの種類の紙葉類が何枚搬送されてきた
かを判定することが可能となる。
【0043】
【発明の効果】 以上述べてきたように本発明によれ
ば、透過光強度を測定するのみで搬送されてきた紙葉類
の枚数やシフト,スキュー等の搬送状態を検出すること
が可能となる紙葉類の状態検出装置を提供できる。また
本発明を例えば現金自動取り引き装置に応用した場合、
搬送紙葉類の枚数が確定されたり、また搬送状態を把握
できるため、搬送状態が異常であると判定された紙葉類
の状態修正を行うための有益な情報を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙葉類状態検出部の側面図である。
【図2】光源ユニットを示す図である。
【図3】光検出ユニットを示す図である。
【図4】受光素子グループの出力の一例を示す図であ
る。
【図5】正常搬送時と異常搬送時の受光素子グループの
出力の一例を示す図である。
【図6】紙葉類の搬送状態を判定するシーケンスを示す
図である。
【図7】各受光素子の出力の一例を示す図である。
【図8】紙葉類の搬送状態を判定するシーケンスを示す
図である。
【図9】本発明を採用した紙葉類取り引き装置の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1…光源ユニット、2…光検出ユニット、3…発光素子
部、3a,3b,3c…受光素子グループ、4…受光素
子部、4a,4b,4c…受光素子グループ、5,6,
7,8…搬送ベルト、9,10,11,12…プーリ、
50…紙葉類、100…紙葉類取り引き装置、101…
紙葉類を出し入れユニット、102…搬送路、103…
状態検出装置、104,107,111…分離機構、1
05,108,111…収納補助機構、106,10
9,112…収納庫、200,300…信号出力、a…
光量が変化し始めてから一定値になるまでの時間、H…
光量低下量の絶対値、L…紙葉類の通過時間。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を挟み対向する光源と光検出手段
    とを備え、この光検出手段の検出する光の透過量により
    紙葉類の搬送状態を判定する状態検出装置において、 前記光の透過量を異なる時間の透過量及び/又は前記検
    出手段内の異なる位置の透過量と比較する手段とを備
    え、前記紙葉類の搬送状態を判定することを特徴とする
    紙葉類の状態検出装置。
  2. 【請求項2】 紙葉類を挟み対向する光源と光検出手段
    とを備え、この光検出手段の検出する光の透過量により
    紙葉類の搬送状態を判定する状態検出装置において、 光の透過量が減少し始めてから元の透過量に戻るまでの
    時間を測定し記憶する手段と、記憶された値と正常搬送
    時の値とを比較することにより紙葉類の搬送状態を判定
    する判定手段とを備えることを特徴とする紙葉類の状態
    検出装置。
  3. 【請求項3】 紙葉類を挟み対向する光源と光検出手段
    とを備え、この光検出手段の検出する光の透過量により
    紙葉類の状態を判定する状態検出装置において、 光の透過量が減少し始めてから一定の透過量になるまで
    の時間を測定し記憶する手段と、記憶された値と正常搬
    送時の値とを比較することにより紙葉類の搬送状態を判
    定する判定手段とを備えることを特徴とする紙葉類の状
    態検出装置。
  4. 【請求項4】 紙葉類を挟み対向する光源と光検出手段
    とを備え、この光検出手段の検出する光の透過量により
    紙葉類の状態を判定する状態検出装置において、 前記光検出手段の左部分と右部分とで検出するそれぞれ
    の光の透過量を比較することにより紙葉類のシフトの有
    無を判定する判定手段とを備えることを特徴とする紙葉
    類の状態検出装置。
  5. 【請求項5】 紙葉類を挟み対向する光源と光検出手段
    とを備え、この光検出手段の検出する光の透過量により
    紙葉類の状態を判定する状態検出装置において、 光の透過量が減少し始めてから元の透過量に戻るまでの
    時間を測定し記憶する第1の記憶手段と、この第1の記
    憶手段に記憶された値と正常搬送時の値とを比較する第
    1の比較手段と、光の透過量が減少し始めてから一定の
    透過量になるまでの時間を測定し記憶する第2の記憶手
    段と、この第2の記憶手段に記憶された値と正常搬送時
    の値とを比較する第2の比較手段と、光の透過量が減少
    し始めてから元の透過量に戻るまでの間でもっとも少な
    い透過量を記憶する第3の記憶手段と、この第3の記憶
    手段に記憶された値と光の透過量が減少する前の値とを
    比較する第3の比較手段と、前記光検出手段の左部分と
    右部分とで検出するそれぞれの光の透過量を比較する第
    4の比較手段と、前記第1から第4の比較手段の比較結
    果により前記紙葉類の搬送状態を判定する判定手段とを
    備えることを特徴とする紙葉類の状態検出装置。
  6. 【請求項6】 紙葉類を挟み対向する光源と光検出手段
    とを備え、この光検出手段の検出する光の透過量により
    紙葉類の状態を判定する状態検出装置において、 所定時間間隔で前記検出手段全面にわたり検出した光の
    透過量の平均値を計算し記憶する計算記憶手段と、この
    計算記憶手段に記憶されたそれぞれの値を時間毎に比較
    する比較手段と、この比較した値により紙葉類の搬送状
    態を判定する判定手段とを備えることを特徴とする紙葉
    類の状態検出装置。
  7. 【請求項7】 紙葉類を挟み対向する光源と光検出手段
    とを備え、この光検出手段の検出する光の透過量により
    紙葉類の状態を判断する状態検出装置において、 前記検出手段は光検出素子の集合体であり、この各検出
    素子で検出した光の透過量を時間毎及び光の透過量毎に
    所定の値と比較することにより前記紙葉類の搬送状態を
    判定する判定手段を備えることを特徴とする紙葉類の状
    態検出装置。
  8. 【請求項8】 紙葉類を挟み対向する光源と光検出手段
    とを備え、この光検出手段の検出する光の透過量により
    紙葉類の状態を判断する状態検出装置において、 前記検出手段は光検出素子の集合体であり、所定時間間
    隔で前記検出手段全面にわたり検出した前記各検出素子
    毎の光の透過量の値を計算し記憶する計算記憶手段と、
    この記憶した値と閾値とを比較する第1の比較手段と、
    同じ検出素子の透過量を各所定時間毎の前記記憶した値
    と比較する第2の比較手段と、前記第1の比較手段によ
    り前記紙葉類の枚数を判定する第1の判定手段と、前記
    第2の比較手段により前記紙葉類のシフト、スキューの
    搬送形状を判定する第2の判定手段とを備えることを特
    徴とする紙葉類の状態検出装置。
  9. 【請求項9】 紙葉類を挟み対向する光源とラインセン
    サとを備え、このラインセンサの検出する光の透過量に
    より紙葉類の状態を判断する状態検出装置において、 前記ラインセンサの幅は通過する前記紙葉類よりも広い
    ことを特徴とする紙葉類の状態検出装置。
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