JP2000159394A - 紙葉類搬送装置の重送検出方法 - Google Patents

紙葉類搬送装置の重送検出方法

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JP2000159394A
JP2000159394A JP10334581A JP33458198A JP2000159394A JP 2000159394 A JP2000159394 A JP 2000159394A JP 10334581 A JP10334581 A JP 10334581A JP 33458198 A JP33458198 A JP 33458198A JP 2000159394 A JP2000159394 A JP 2000159394A
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Atsushi Yokota
淳 横田
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光透過量の多い紙幣であっても紙幣の汚れと
重送を区別できる紙幣放出装置の重送検出方法を提供す
る。 【解決手段】 2つの光透過センサを備えた紙幣放出装
置により重送を検出する際に、光透過センサにより読み
取る場合の紙幣の特性に合わせて、しきい値を高側値と
低側値の2種類設定し、一方の光透過センサにより検出
した所定時間の検出値の平均値が高側値よりも高くな
く、更に他方の光透過センサにより検出した所定時間の
検出値の平均値が低側値よりも高くない時のみ紙幣が重
送されていると判断するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関のキャッ
シュディスペンサーやATM等に用いられる紙幣放出装
置(紙葉類搬送装置)における紙幣放出時の重送検出方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金融機関のキャッシュディス
ペンサーやATM、或いは、両替機等には紙幣放出装置
(紙葉類搬送装置)が用いられている。図4は、上記し
た如き紙幣放出装置の概略の全体構成を示す図である。
図4において、紙幣放出装置1には、積み重ねられた同
種の紙幣3が紙幣の種別毎に個別に入れられた現金カセ
ット2と、現金カセット2内の紙幣3を1枚づつ取り出
すためのフリクションローラー4と、取り出された紙幣
を搬送するため連動して同じ速度で駆動される搬送ベル
ト5、7と、紙幣に固有の光の透過量により紙幣の種別
と2枚重ね送り等の重送を検出する光透過センサ6と、
搬送ベルト7の駆動用ベルトに連動して搬送ベルト7の
移動量に応じてパルスを発生させることにより搬送中の
紙幣の移動距離を検出するパルスプレート8とを有して
いる。パルスプレート8による移動距離の検出は、例え
ば、1パルス当たり2.66mm移動するというよう
に、発生するパルスにより距離の検出を行う。次に図4
の構成における動作について説明する。現金カセット2
からフリクションローラー4により1枚づつ取り出され
た紙幣3は、搬送ベルト5により搬送され、光透過セン
サ6により紙幣種類、及び、重送の確認が行われた後、
搬送ベルト7により搬送されて紙幣放出装置1から外に
放出される。また、光透過センサ6により確認された後
の紙幣3の搬送位置は、パルスプレート8から発生する
パルスに応じた移動量として検出される。検出された搬
送位置データは、光透過センサ6における検出結果と共
に不図示の記憶/演算装置に送られる。記憶/演算装置
では、受け取った搬送位置データと光透過センサ6の検
出結果から、搬送中の紙幣の種類及び2枚重ね送り等の
重送の判別を行い、さらに、判別された各紙幣の搬送ベ
ルト7における位置を認識する。
【0003】図5は、図4の紙幣放出装置における光透
過センサ6を用いた紙幣の重送検出に関わる部分を示す
図である。図5には、紙幣11と、2つの検出部61、
62を備えた光透過センサ6と、該光透過センサ6の検
出結果から平均値及び最小値を演算すると共にしきい値
を記憶することができる記憶/演算装置10が示されて
いる。尚、図中の矢印31は、紙幣11の搬送される移
動方向を示すものである。また、紙幣11の場合、人物
像が図中右側となっているが、図5の紙幣の左側に位置
する向きで搬送されている場合の紙幣については、紙幣
21として区別する。また、実際の光センサ6上には、
検出部61、62の他に紙幣の種類を判別する検出部も
備えるが、本発明においては紙幣の種類の判別は関係し
ないので説明を省略する。
【0004】次に図5の構成における重送を判断する場
合の動作を説明する。人物像が図5の紙幣の右側に位置
する紙幣11が点線の矢印31の方向に搬送されると、
光透過センサ6の検出部61、62は、紙幣11の光透
過量を検出する。その検出結果は、記憶/演算装置10
に伝送される。記憶/演算装置10は、受け取った検出
結果から、各々の検出部毎にパルスプレート8から発生
した1パルス当たりの光透過量の平均値を演算すると共
に、予め記憶されている所定の光透過量のしきい値(紙
幣種別毎の固有値)と各々の演算された平均値を比較す
る。そして、その比較結果から記憶/演算装置10は、
光透過センサ6のどちらか一方の検出部における検出結
果がしきい値以下であると判断した場合に、その検出が
行われた紙幣は重送であると判断する。図5の場合に
は、搬送される紙幣の向きが図5の紙幣11に示したよ
うに人物像が図5の紙幣の右側に位置する向きであるの
で、光透過センサ6の検出部61は、紙幣11の人物像
が有る部分の光透過量を検出し、検出部62は紙幣11
の人物像の無い部分の光透過量を検出する。また、搬送
される紙幣の向きが紙幣21の向きである場合には、光
透過センサ6の検出部61は紙幣21の人物像が無い部
分の光透過量を検出し、検出部62は紙幣21の人物像
の部分の光透過量を検出する。検出部61と検出部62
におけるしきい値は、紙幣の人物部を検出部61または
62により検出した場合の光透過量を基準として、紙や
印刷のばらつきや紙幣の汚れを考慮して決定された共通
の値を用いる。つまり、しきい値は汚れ等により光を通
しにくい紙幣の人物部から得られる透過量よりも低い値
であり、且つ汚れのない2枚の紙幣が図柄の揃った状態
で重送したとき人物部とは反対側の検出部から得られる
光透過量よりも高い値に設定される。つまり、一方の検
出部の出力さえしきい値と比較していれば重層化否かの
検出が可能である。
【0005】図6は、図5の構成における従来の重送検
出方法を示すフローチャートである。図6のステップ1
では、しきい値の設定を行う。ステップS2では、光透
過センサ1(図5の検出部61)において、紙幣を検出
したか否かの判定を行い、紙幣を検出した場合(ステッ
プS2:Yes)にはステップS3に進み、紙幣を検出
しない場合(ステップS2:No)にはステップS4に
進む。ステップS3では、パルスプレート8から発生し
た1パルス当たりの紙幣の光透過センサ1による光透過
量(平均値)が、記憶/演算装置10に記憶された光透
過センサ1と光透過センサ2に共通のしきい値(重送検
出用しきい値)以上であるか否かの判定を行い、光透過
量がしきい値以上である場合(ステップS3:Yes)
には処理を終了し、光透過量がしきい値以上でない場合
(ステップS3:No)にはステップS6に進む。ステ
ップS4では、光透過センサ2(図5の検出部62)に
おいて、紙幣を検出したか否かの判定を行い、紙幣を検
出した場合(ステップS4:Yes)にはステップS5
に進み、紙幣を検出しない場合(ステップS4:No)
にはステップS2に進む。ステップS5では、パルスプ
レート8から発生した1パルス当たりの紙幣の光透過セ
ンサ2による光透過量(平均値)が、記憶/演算装置1
0に記憶された光透過センサ1と光透過センサ2に共通
のしきい値(重送検出用しきい値)以上であるか否かの
判定を行い、光透過量がしきい値以上である場合(ステ
ップS5:Yes)には処理を終了し、光透過量がしき
い値以上でない場合(ステップS5:No)にはステッ
プS6に進む。ステップS6では、紙幣放出装置1にお
いて2枚重ね送り等の重送が検出された場合における所
定のエラー処理を行い処理を終了する。上記のように、
2つの検出部の一方は他方の動作不良時の用心(セキュ
リティ)として存在している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年に
なり紙幣の紙質(強度)の改善等により紙厚が薄く、印
刷も薄い紙幣が登場した。その紙幣は、紙厚も印刷も薄
いことから、光透過センサによる検出時の光透過量が従
来よりも増加している。その光透過量が増加した紙幣の
検出時に上記したような従来の検出方法を用いると、従
来のしきい値のままでは、検出結果がしきい値以下にな
らず、検出できなくなる場合があるという問題が発生し
た。即ち、紙幣の重送の判定においては、2枚の紙幣の
重送される時の光透過量と、1枚の汚れた紙幣が搬送さ
れる時の光透過量とを区別しなければいけないという課
題を有している。この課題に対する従来の対処方法は次
のようになる。汚れていない1枚の紙幣の光透過量は紙
厚が厚いためあまり多くないことから、紙幣の重送時に
は光透過量が非常に減少する。そのため、紙幣が1枚の
光透過量と紙幣が重送されたときの光透過量との間の検
出レベル差は大きくなることから、しきい値を紙幣が重
送されたときの光透過量に近いレベルに設定することが
できる。従って、1枚の光透過量としきい値の間に紙幣
の汚れ対策のマージンを充分に設定することができる。
そのため、汚れた紙幣と紙幣の重送とを容易かつ確実に
区別することができた。
【0007】しかしながら、上記したような紙厚の薄い
紙幣においては、光透過量が増加しているため、1枚の
光透過量と2枚の光透過量の差は、従来の紙幣に比べて
減少している。従って、1枚の汚れていない紙幣の光透
過量としきい値の間のマージンも減少する。即ち、1枚
の紙幣が汚れている場合の光透過量と、2枚の紙幣が重
送されている場合の光透過量が同じレベルである場合が
多くなり、1つの光透過センサにより検出した光透過量
としきい値の差だけでは判断ができなくなる。例えば、
光透過量が増加した紙幣において、食材や調味料或いは
油等のひどい汚れが付着したことにより光透過量が減少
してしきい値以下になる場合と、2枚の紙幣が重送した
ことから光透過量が減少してしきい値以下になる場合と
で、光透過量が減少する量の差を区別することは、1つ
の光透過センサにより検出した光透過量としきい値の差
だけで判断することは不可能である。本発明は、上述し
た如き従来の問題を解決するためになされたものであっ
て、光透過量の多い紙厚の薄い、もしくは印刷の薄い紙
幣であっても紙幣の汚れと重送とを区別できる紙幣放出
装置の重送検出方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1の本発明の紙葉類搬送装置の重送検出方法
は、搬送される紙葉類の2カ所における光透過量を検出
可能な第1及び第2の光透過センサと、該光透過センサ
の検出結果を記憶し、この値と予め記憶しているしきい
値との比較結果の大小を判定することにより紙葉類の重
送を判断する記憶/演算装置とを備えた紙葉類搬送装置
において、前記しきい値は、第1の光透過センサにより
一方向に搬送される紙葉類が検出される時間中の所定時
間における光透過量の最小値と、第2の光透過センサに
より一方向に搬送される紙葉類が検出される時間中の所
定時間における光透過量の最小値とにより決定し、該2
つの最小値中の光透過量の多い側の値を高側値、光透過
量の少ない側の値を低側値として前記記憶/演算装置に
記憶し、前記記憶/演算装置は、前記第1と第2の光透
過センサの内の一方により検出された光透過量が前記高
側値よりも小さく、更に前記第1と第2の光透過センサ
の内の他方により検出された光透過量の平均値が前記低
側値よりも小さくなる時のみ紙葉類の重送であると判断
することを特徴とする。請求項2の本発明は、請求項1
に記載の紙葉類搬送装置の重送検出方法において、前記
高側値と低側値は、複数紙葉類分の前記最小値を統計処
理した結果中の最小値であることを特徴とする。請求項
3の本発明は、請求項1または2に記載の紙葉類搬送装
置の重送検出方法において、前記高側値と低側値は、各
々の紙葉類の種類毎に異なる値であることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施形態
に基づいて説明する。図1は、図5の光透過センサ6上
の検出部61における紙幣11の1パルス当たりの光透
過量の平均値の分布を示す図である。尚、上記の紙幣1
1の光透過量の平均値とは、数千枚の同一種類、且つ、
同一向きの紙幣を、紙幣放出装置の検出部61にて検出
した結果の1パルス(所定時間)当たりの光透過量の平
均値であり、紙幣の種類毎に異なる平均値である。図1
に示す検出部61の光透過量は、図1中の横軸の目盛り
で28〜40の間に分布しており(図1では29以下は
切れているが)、その最小値は28である。この最小値
28は、一方向に搬送される紙幣11における人物像の
部分を縦断する検出部61が、1パルス当たりで検出す
る光透過量の最小値ということになる。図2は、図5の
光透過センサ6上の検出部62における紙幣11の1パ
ルス当たりの光透過量の平均値の分布を示す図である。
尚、上記の紙幣11の光透過量の平均値とは、数千枚の
同一種類、且つ、同一向きの紙幣を、紙幣放出装置の検
出部62にて検出した結果の1パルス当たりの光透過量
の平均値であり、紙幣の種類毎に異なる平均値である。
図2に示す検出部62の光透過量は、図2中の横軸の目
盛りで33〜44の間に分布しており、その最小値は3
3である。この最小値33は、紙幣11の人物像の無い
部分を縦断する検出部62が1パルス当たり検出する光
透過量の最小値ということになる。
【0010】従って、検出部61の分布と検出部62の
分布では、図1及び図2の横軸の目盛りにおいて33〜
39は共通するものの、28〜32までは検出部61に
しか現れない値であり、逆に40〜44までは検出部6
2にしか現れない値である。また、各々の検出部におけ
る最小値同士を比較した場合には、検出部61の最小値
28と、検出部62の最小値33との間には、図1及び
図2の横軸の目盛りで5の差が存在する。従来の紙幣放
出装置の重送検出方法では、例えば、しきい値を28に
設定し、検出部61か検出部62の何れかにおける平均
値が、しきい値の28以上の値になった時に重送ではな
いと判定し、しきい値異常となった時に重送と判定する
ことになる。それに対して本発明では、最初に、検出部
61と検出部62のそれぞれのしきい値を第1のしきい
値及び第2のしきい値として別々に設定するところに特
徴がある。まず、2つのしきい値を両方とも光透過量の
多い方の図2の最小値(高側値)である33に設定す
る。そして、検出部61か62のどちらか一方において
搬送される紙幣の光透過量が33以下であること、即
ち、重送と疑われる紙幣が検出されたら、他方の検出部
のしきい値を、光透過量の少ない方の最小値(低側値)
である28に変更する。その他方の検出部において、更
に、紙幣の光透過量がしきい値の28以下であることを
検出した場合のみ、紙幣が重送されていると判断する。
【0011】図3は、本発明の紙幣放出装置の重送検出
方法の一実施形態を示すフローチャートである。図3の
ステップS11では、光透過センサ1(図5の検出部6
1)及び光透過センサ2(図5の検出部62)が検出す
る光透過量の第1及び第2のしきい値を両方とも、前記
した高側値(図2の横軸目盛り33等)に設定する。ス
テップS12では、光透過センサ1(図5の検出部6
1)において、光透過量の減少により紙幣を検出したか
否かの判定を行い、紙幣を検出した場合(ステップS1
2:Yes)にはステップS13に進み、紙幣を検出し
ない場合(ステップS12:No)にはステップS18
に進む。ステップS13では、光透過センサ2(図5の
検出部62)において、高側値による重送検出が仮確定
済みであるか否かの判定を行い、光透過センサ2におい
て光透過量がしきい値以下、重送検出が仮確定済み、の
場合(ステップS13:Yes)にはステップS14に
進み、光透過センサ2において光透過量がしきい値以上
の(重送検出が仮確定済みでない)場合(ステップS1
3:No)にはステップS16に進む。ステップS14
では、光透過センサ1における重送検出用のしきい値1
を、初期設定の高側値から低側値(図1の横軸目盛り2
8等)に設定を変える。ステップS15では、紙幣の光
透過センサ1による光透過量をパルスプレート8からの
1パルス当たりの分だけ平均化した平均値が、低側値以
上であるか否かの判定を行い、光透過量の平均値が低側
値以上である場合(ステップS15:Yes)には重送
ではないと判定して処理を終了し、光透過量の平均値が
低側値以上でない場合(ステップS15:No)にはス
テップS24に進む。ステップS24では、重送検出を
確定してエラー処理を行い、処理を終了する。
【0012】ステップS16では、紙幣の光透過センサ
1による光透過量の平均値が、高側値以上であるか否か
の判定を行い、光透過量が高側値以上である場合(ステ
ップS16:Yes)には処理を終了し、光透過量が高
側値以上でない場合(ステップS16:No)にはステ
ップS17に進む。ステップS17では、光透過センサ
1における重送検出を仮確定し、ステップS18に進
む。ステップS18では、光透過センサ2(図5の検出
部62)において、光透過量の減少により紙幣を検出し
たか否かの判定を行い、紙幣を検出した場合(ステップ
S18:Yes)にはステップS19に進み、紙幣を検
出しない場合(ステップS18:No)にはステップS
22に進む。ステップS19では、光透過センサ1(図
5の検出部61)において、既に高側値による重送検出
が仮確定済みであるか否かの判定を行い、光透過センサ
1において重送検出が仮確定済みの場合(ステップS1
9:Yes)にはステップS20に進み、光透過センサ
1において重送検出が仮確定済みでない場合(ステップ
S19:No)にはステップS22に進む。ステップS
20では、光透過センサ2における重送検出用のしきい
値2を、初期設定の高側値から低側値(図1の横軸目盛
り28等)に設定を変える。ステップS21では、紙幣
の光透過センサ2による光透過量をパルスプレート8か
らの1パルス当たりの分だけ平均化した平均値が、低側
値以上であるか否かの判定を行い、光透過量の平均値が
低側値以上である場合(ステップS21:Yes)には
処理を終了し、光透過量の平均値が低側値以上でない場
合(ステップS21:No)にはステップS24に進
む。ステップS24では、重送検出を確定してエラー処
理を行い、処理を終了する。
【0013】ステップS22では、紙幣の光透過センサ
1による光透過量の平均値が、高側値以上であるか否か
の判定を行い、光透過量が高側値以上である場合(ステ
ップS22:Yes)には処理を終了し、光透過量が高
側値以上でない場合(ステップS22:No)にはステ
ップS23に進む。ステップS23では、光透過センサ
2における重送検出を仮確定し、ステップS12に進
む。上記したように本実施形態においては、2個の光透
過センサ1と光透過センサ2、即ち、図5の検出部61
と検出部62の双方において、最初はしきい値を光透過
量の多い方の図2の横軸における33(高側値)に設定
して検出を行い、どちらかの検出部61か62において
33より小さい値であること、即ち、重送と疑われる紙
幣が検出されたら、残りの検出部において光透過量の少
ない方の図1の横軸における28(低側値)より小さい
値であることを検出する。従って、本実施形態の方法で
は、一方の検出部により汚れた紙幣を誤検出して重送を
疑う場合に、他方の検出部により、重走に特有の検出レ
ベル(低側値)であるか否かの確認を行うので、確実な
重送である場合のみの確認をすることができる。以上、
本発明を紙幣の重送検出装置を例に説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく有価証券等の他の紙葉
類の重送検出装置にも適用可能であることは言うまでも
ない。
【0014】
【発明の効果】上記のように請求項1の本発明では、2
個の光透過センサの検出値の差を各々のセンサの重送検
出用しきい値に利用しているため、紙幣が汚れている場
合の誤検出を無くし、確実な重送時のみをエラー処理と
することができる。請求項2の本発明では、重送検出用
しきい値について、紙幣から得た最小値を、さらに複数
の紙幣分について統計処理し、その最小値をしきい値に
設定するようにしたので、紙幣固有の変動に強く且つ判
定精度の高いしきい値にすることができる。請求項3の
本発明では、重送検出用のしきい値を、紙幣の種類に対
応して異なるしきい値として記憶/演算装置に記憶する
ようにしたので、多種の紙幣に対応して重送検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光透過センサ上の第1の検出部における紙幣の
1パルス当たりの光透過量の平均値の分布を示す図であ
る。
【図2】光透過センサ上の第2の検出部における紙幣の
1パルス当たりの光透過量の平均値の分布を示す図であ
る。
【図3】本発明の紙幣放出装置の重送検出方法の一実施
形態を示すフローチャートである。
【図4】紙幣放出装置の概略の全体構成を示す図であ
る。
【図5】図4の紙幣放出装置における光透過センサを用
いた紙幣の重送検出に関わる部分を示す図である。
【図6】図5の構成における従来の重送検出方法を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1・・・紙幣放出装置、2・・・現金カセット、3・・
・紙幣、4・・・フリクションローラー、5、7・・・
搬送ベルト、6・・・光透過センサ、8・・・パルスプ
レート、10・・・記憶/演算装置、11・・・(上向
き)紙幣、21・・・逆向き(下向き)紙幣、31・・
・移動方向を示す矢印、61、62・・・検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される紙葉類の2カ所における光透
    過量を検出可能な第1及び第2の光透過センサと、該光
    透過センサの検出結果を記憶し、この値と予め記憶して
    いるしきい値との比較結果の大小を判定することにより
    紙葉類の重送を判断する記憶/演算装置とを備えた紙葉
    類搬送装置において、 前記しきい値は、第1の光透過センサにより一方向に搬
    送される紙葉類が検出される時間中の所定時間における
    光透過量の最小値と、第2の光透過センサにより一方向
    に搬送される紙葉類が検出される時間中の所定時間にお
    ける光透過量の最小値とにより決定し、該2つの最小値
    中の光透過量の多い側の値を高側値、光透過量の少ない
    側の値を低側値として前記記憶/演算装置に記憶し、 前記記憶/演算装置は、前記第1と第2の光透過センサ
    の内の一方により検出された光透過量が前記高側値より
    も小さく、更に前記第1と第2の光透過センサの内の他
    方により検出された光透過量の平均値が前記低側値より
    も小さくなる時のみ紙葉類の重送であると判断すること
    を特徴とする紙葉類搬送装置の重送検出方法。
  2. 【請求項2】 前記高側値と低側値は、複数紙葉類分の
    前記最小値を統計処理した結果中の最小値であることを
    特徴とする請求項1に記載の紙葉類搬送装置の重送検出
    方法。
  3. 【請求項3】 前記高側値と低側値は、各々の紙葉類の
    種類毎に異なる値であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の紙葉類搬送装置の重送検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7419895B2 (ja) 2020-03-13 2024-01-23 コニカミノルタ株式会社 検知システム、画像形成システム、検知システムの制御プログラム、および検知システムの制御方法

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