JP3697753B2 - 図形編集装置および図形編集方法 - Google Patents

図形編集装置および図形編集方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、2次元の閉領域の図形の形状を編集する図形編集装置および図形編集方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ利用による図形生成は大変魅力のある技術であり、様々な分野で利用されているが、形状を設定するモデリング作業は一般的に面倒でやっかいなものとされている。3次元グラフィックスに比べて操作が簡単な2次元グラフィックスでさえ、形状設定の操作はやはり面倒である。
例えば、2次元グラフィックスを用いて任意の形状の線図形などを作図する作業の場合、デザイナのように絵心のある人ならともかくとして、一般ユーザが思い通りに描くことは消して簡単ではない。そして、作図作業には必ずといっていいほど修正のための作業が必要になる。これは点列からなる2次元の線図形の形状を編集作業の場合にもあてはまる。
点列からなる2次元の線図形の形状を編集する一般的な方法として、線図形上の頂点を1つずつ選択して移動する方法がある。また、その他の方法として、点列の中の隣接した2点を指定し、その2点間に新たな点列を追加することで部分的に線図形を修正する方法(特開昭61−286977号公報)がある。
これらの方法では、頂点の移動や追加部分の作図の前に、修正対象箇所を選択する操作が必要であるが、この操作は紙と鉛筆で作図を行う非電子的な作業感覚に比べると面倒である。そして、スムーズな作業ができないと思考の中断が発生するという問題を誘発しかねず、必ずしも良い方法とは言えない。
【0003】
そこで本出願人は、点列からなる2次元の線図形に対して、選択する操作を行わずに、形状を修正したい部分に直接作図し直して形状を修正する図形編集装置を先に提案した(特開平6−131435号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
その特開平6−131435号公報の図形編集装置は、修正対象の線図形の頂点の中で修正用の線図形の両端点に近い2カ所の頂点を求め、その2カ所の頂点の間の区間を修正対象区間として、修正用の線図形で置き換えている。これは、開いた線図形の途中の部分の形状を修正対象とするものであり、閉領域を形成する閉じた線図形については、修正対象としてとくに考慮はされていない。そのため、開いた線図形の場合修正すべき区間は1つに限定されるので問題はないが、閉領域の図形に対して適用するような場合は上記の2カ所の頂点に挟まれる区間は2つとなり、どちらの区間を修正対象としてよいかわからず問題である。コンピュータ側で自動的かつ機械的に処理してしまうと、操作者が修正しようと思わない部分が修正されてしまうことが生ずる。本発明は、2次元の閉領域を形成する線図形に対して、その図形の途中の部分の形状を修正する際に、操作者が修正しようとする区間をより確度よく自動的に決定できるようにし、それによって簡単な操作で図形を修正できる図形編集装置および図形編集方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)の図形編集装置は、修正用の線図形の両端点にそれぞれ最も近い修正対象の線図形上の点(最近傍点)を求める最近傍情報算出手段と、最近傍情報算出手段により求めた修正対象の線図形上の最近傍点を端点とする線分と修正用の線図形の端部の線分との間の交差具合に関する情報を算出する交差情報算出手段と、交差情報算出手段により算出した交差具合に関する情報から修正対象の線図形の修正すべき区間を判定する修正区間判定手段と、修正区間判定手段により判定された修正対象の線図形上の修正すべき区間を修正用の線図形で置き換える図形修正手段とを備えている。
【0007】
本発明(請求項2)の図形編集装置は、修正用の線図形の両端点に最も近い修正対象の閉じた線図形上の点である最近傍点を求める最近傍情報算出手段と、最近傍情報算出手段により求めた最近傍点によって分けられた区間の距離を算出する区間距離算出手段と、最近傍情報算出手段により求めた最近傍点を端点とする修正対象線図形上の線分と修正用の線図形の端部の線分との間の交差具合に関する情報を算出する交差情報算出手段と、区間距離算出手段により算出した区間の距離または交差情報算出手段により算出した交差具合に関する情報から修正対象の線図形の修正すべき区間を判定する修正区間判定手段と、修正区間判定手段により判定された修正対象の線図形上の修正すべき区間を修正用の線図形で置き換える図形修正手段とを備えている。
【0008】
【作用】
最近傍情報算出手段は、修正用の線図形の両端点にそれぞれ最も近い修正対象の線図形上の点即ち最近傍点を求める。例えば、図9を参照すると、修正用の線図形Bの両端点Q1,Q2にそれぞれ最も近い修正対象の閉線図形A上の点はP2とP7である。区間距離算出手段(202)は、最近傍情報算出手段により求めた最近傍点によって分けられる修正対象の線図形上の区間の距離を算出する。図9の例では、修正対象の線図形Aは最近傍点P2,P7によって実線で示す区間a1と区間a2とに分けられ、それらの区間を構成する線分の長さが算出される。修正区間判定手段は、区間距離算出手段により算出した区間の距離から修正対象の線図形の修正すべき区間を判定する。図形修正手段は、修正区間判定手段により判定された修正対象の線図形上の修正すべき区間を修正用の線図形で置き換える。本発明によれば、最近傍点P2,P7によって分けられた修正対象の閉領域の線図形の区間の距離を基に修正すべき区間を自動的に決定することができる。なお、閉領域図形を修正する作業において、図形の大枠の形状が決まったあとの部分的な修正、例えば図形の細部における修正や閉領域図形の大きさに比べて小さな範囲の修正を行うような場合には、一般に修正の区間は短いので、区間の距離の情報を用いて修正区間を比較的高い確度で自動判定することが可能となるのである。
【0009】
差情報算出手段は、最近傍情報算出手段により求めた修正対象の線図形上の最近傍点を端点とする線図形と修正用の線図形との間の交差具合に関する情報を算出する。例えば、図13に示すように、修正用の線図形の一方の端点の線分V1と修正対象の線図形上の最近傍点を端点とする区間の線分V2との間の交差角度θを交差具合に関する情報として算出する。修正区間判定手段は、交差情報算出手段により算出した交差具合に関する情報から修正対象の線図形の修正すべき区間を判定する。なお、図形を修正する作業において、一般には元の図形の形状を生かしながらその形状に沿うようにして修正することが多いので、交差具合に関する情報に基づいて修正区間を自動判定すること可能となるのである。
【0010】
本発明は、区間距離と交差具合の両方の情報により修正すべき区間の判定を行うように構成することができる。これによれば、修正作業の各段階に応じて、適切な判定情報を用いることができるので、修正区間の判定を確度よく自動的に行うことができる。即ち、修正作業の状況を広く眺めてみると、図形の大枠の形状が決まったあとの部分的な修正を行う場合や、図形の大枠すら決まっていない状況で広い範囲に渡って修正を行う場合など、様々な異なった状況で作業が行われる。区間距離による判定は前者の場合に適しているが、後者の場合には適していない。交差具合による判定は、どちらの場合にも可能であるが、交差の仕方によっては判定が困難なこともある。区間距離と交差具合の両方の情報を用い得る構成であるので、状況に応じて適切な判定情報を選択すれば、より確度の高い修正すべき区間の自動判定を行うことができる。
【0011】
【実施例】
本発明の一実施例の編集処理を行う処理部のブロック図を図1に示す。
複数個の頂点からなる2次元の領域図形の形状を修正する処理部は、図形の座標などの情報を入力する図形情報入力手段101と、図形の編集処理に関する情報を入力する編集情報入力手段102と、各入力手段から入力した情報や修正編集処理中の情報を記憶する図形情報記憶手段103と、図形間の近さに関する情報を算出する最近傍情報算出手段104と、図形の修正すべき区間を決定する修正区間決定手段105と、図形の形状の情報を修正する図形修正手段106とから構成される。
【0012】
修正区間決定手段105の詳細のブロック図を図2に示す。この閉領域図形上の修正すべき区間を決定する処理修正区間決定手段105は、閉領域図形上の任意の区間の線図形の長さを算出する線分距離算出手段202と、線図形間の交差具合に関する情報を算出する交差情報算出手段203と、線図形の長さや線図形間の交差具合に関する情報から図形の修正すべき区間を判定する修正区間判定手段201とから構成される。
【0013】
図17は本発明を実施するためのハードウェア構成の一例を示したものである。同図において、301は計算機、302は中央演算処理装置、303は図形情報処理装置、304は情報記憶メモリ、305は画像メモリ、306は入力装置、307は表示メモリ、308はディスプレイ、309はスキャナ、310はプリンタ、311はバスである。中央演算処理装置202は処理装置全体の制御や一般的な演算を行うものである。図形情報処理装置303は図形の生成/修正/表示のための処理を行う。情報記憶メモリ304は図形座標情報や修正処理に必要な情報を記憶する。画像メモリ305は画像データを記憶するものである。入力装置306は図形情報を入力したり計算機に命令等を与えたりするものである。表示メモリ307は表示すべきデータを展開するものであり、ディスプレイ308は図形を含む画像を出力表示するものである。スキャナ309は画像を入力するもので、プリンタ310は画像を出力するものである。バス311は画像データや図形データや制御情報を受渡しする役割を果す。図1で示した図形の修正を行う処理部のブロック図の中の図形情報記憶手段103は情報記憶メモリ304に含まれ、修正編集処理を実行する104〜106の各手段は図形情報処理装置303に含まれる。
【0014】
図3は既に入力してある複数個の頂点からなる2次元の閉領域の図形Aの一例である。図3の中の丸印Piは頂点であり、添字iは頂点番号を表す。この閉領域図形の座標情報は図4に示すように頂点数n個の頂点のx,y座標で構成される。例えば、図3の閉領域図形の座標情報のデータは、頂点数nは8であり、頂点P1〜P8のそれぞれのx,y座標が格納されていることとなる。図3の閉領域図形はこれから形状を修正しようとする対象図形とする。
【0015】
図5は閉領域図形の形状を修正するための、修正作業の様子を示す一例である。この例では閉領域図形Aの右側の部分について全体的に外側に膨らませるように修正することを目的にしている。図5の中の破線が修正のために入力した線図形Bであり、四角印Q1〜Q8はその線図形上の頂点である。修正用の線図形の座標情報も、閉領域図形と同様な座標情報で構成される。
【0016】
次に、修正処理の内容について説明する。
閉領域図形の入力から、その図形に対して修正までを行う全体的な処理のフローチャートを図6に示す。
ステップS101では、閉領域図形を入力する。この、閉領域図形の座標情報の入力は、マウスやディジタイザなどの座標入力装置を移動させ、計算機側で移動途中の位置をサンプリング入力することで行う。多角形の入力作業のように、マウスをクリックさせて座標を連続的に入力する方法でも構わないが、本実施例ではサンプリング入力による方法を用いることにする。図3の閉領域図形は、この作業により入力される。
【0017】
ステップS102では、修正作業を実施するかしないかを判定し、実施するならステップS103に進み、実施しないなら全ての処理を終了する。これは、本図形編集装置が操作者に対して問合せ、その問に操作者が答えることによって行われる。
【0018】
ステップS103では、閉領域図形を修正するための線図形を入力する。この入力作業はステップS101で行う閉領域図形の入力のときと同様な操作で行う。図5の中の破線で示した修正用の線図形は、この作業により入力される。
【0019】
ステップS104では、修正処理とそれに伴う再表示を行う。このステップS104の処理については後ほど図7を用いて説明する。
【0020】
ステップS105では、修正作業を終了するかしないかを判定し、終了する場合には全ての処理を終了し、終了しない場合にはステップS103に戻る。この判定もステップS102と同様に本図形編集装置が操作者に対して問合せ、操作者がステップS104の再表示結果に確認して答えることになる。
【0021】
図6のステップS104の修正処理と再表示を行う処理のフローチャートを図7に示す。
ステップS201では、閉領域図形と修正用の線図形の距離に関する近傍情報を算出する。ここで、説明の流れの都合上、このステップS201の処理の詳細について先に説明する。ステップS201の最近傍情報を算出する処理のフローチャートを図8に示す。
【0022】
図9は最近傍点およびその点により分割された区間の様子を示した図である。
ステップS301では、修正用の線図形の始点側の座標情報を読み出す。ここでは始点や終点と表現するが、一端点とそれの反対側の一端点ということで構わない。本実施例においては、この始点は頂点Q1である。
【0023】
ステップS302では、閉領域図形上の頂点の中でステップS301で読み出した修正用の線図形の始点と一番近くにある頂点を求め、その頂点を始点側最近傍点とし、そのときの距離を始点側最近傍距離とする。ここで距離は、ユークリッド距離を用いている。図9において閉領域図形上の三角印の点が最近傍点であり、そのうちの1つの頂点P2が始点側最近傍点である。
【0024】
ステップS303では、修正用の線図形の終点側の座標を読み出す。この例における終点は頂点Q8である。
【0025】
ステップS304では、閉領域図形上の頂点の中でステップS303で読み出した修正用の線図形の終点と一番近くにある頂点を求め、その頂点を終点最近傍点とし、そのときの距離を終点側最近傍距離とする。処理の内容としては、ステップS302で行う処理と同様である。この例においては頂点P7が終点側最近傍点である。
【0026】
ステップS305では、求めた2つの最近傍点を境にして、閉領域図形を2つの区間に分割した形で区別できるようにしておく。図9の中の点線は、これらの2つの区間の線図形であり、頂点P2、P3、P4、P5、P6、P7からなる線図形と、頂点P7、P8、P1、P2からなる線図形とに区別される。そしてこれらの分割された2つの区間の中の1つが修正対象区間となる。
【0027】
この処理の後、図7のステップS202へ戻る。
ステップS202では、ステップS201で求めた最近傍情報をもとにして修正のための編集処理を実行するかしないかを計算機側にて判定する。これは修正用の線図形が閉領域図形の近くに位置しているかにより編集処理されるかされないかが決まり、その判定処理は具体的には2つの最近傍距離を任意の閾値と比較し、両方とも閾値以下の場合に編集処理を実行するものとする。ここで用いる閾値は修正作業に入る前に予め設定しておく。この情報のことを編集許可距離情報と呼ぶことにする。
【0028】
ステップS203では、ステップS202の判定処理により、修正を実行する場合にはステップS204に進み、実行しない場合にはステップS209に進む。
ステップS204では、閉領域図形上の修正すべき区間を決める。このステップS204の処理については後ほど図10を用いて説明する。
【0029】
ステップS205では、ステップS204で求めた修正対象区間に対して編集処理を行う。このステップS205の処理については後ほど図11を用いて説明する。
ステップS206では、ステップS205で編集処理された結果に基づいて再表示の処理を行い、表示状態を更新する。
【0030】
ステップS207では、再表示された結果、操作者が修正しようとした区間が修正されている場合には処理を終了し、そうでない場合にはステップS208に進み、再度処理を行わせる。操作者による操作は、再処理を行わせるときのみ指示すればよい。
【0031】
ステップS208では、ステップS205で修正した区間ではないもう一方の区間を修正対象区間と見直して再度編集処理を行う。このステップS208の処理は修正対象区間がステップS205の処理のときと異なるだけで、処理内容自体はステップS205で行うものと変わらない。
【0032】
ステップS209では、ステップS208で編集された結果または図7のステップS203での修正編集実行の取りやめに基づいて再表示の処理を行い、表示状態を更新する。
この処理の後、図6のステップS105へ戻る。
【0033】
図7のステップS204の修正対象区間を決定する処理のフローチャートを図10に示す。
ステップS401では、修正対象区間を決定する方式の判定を行う。本発明で行う修正対象区間の決定方法には、分割された2つの区間の長さを利用する方法と、閉領域図形を修正用の線図形との間の交差角度を利用する方法とがある。これらの方法のいづれを用いるかは、修正作業に入る前に予め設定しておくが、修正作業の内容に応じて、操作者が途中で設定し直しても構わない。
【0034】
ステップS402では、ステップS401の判定処理により、2つの区間の長さを利用する場合である距離優先モードであるか否かを判定し、そうである場合にはステップS403に進み、そうでない場合には、ステップS404に進む。
ステップS403では、分割された2つの区間の長さを用いて修正対象区間を決定する。このステップS403の処理については後ほど図11を用いて説明する。
【0035】
ステップS404では、閉領域図形と修正用の線図形との間の交差する角度を用いて修正対象区間を決定する。このステップS404の処理については後ほど図12を用いて説明する。
【0036】
ステップS405では、ステップS404の処理により修正対象区間が決定されたか否かの判定を行う。ステップS404の処理において、交差角度の内容によっては、修正対象区間が決定されない場合があるため、この判定処理を設けている。
ステップS406では、ステップS405の判定処理により、修正対象区間が決定された場合には処理を終了し、決定されない場合にはステップS403に進み、区間の長さを利用する修正対象区間決定の処理を行う。
この処理の後、図7のステップS205へ戻る。
【0037】
図10のステップS403の分割された2つの区間の長さにより修正対象区間を決定する処理のフローチャートを図11に示す。
ステップS501では閉領域図形上に分割された2つの区間のうちの一方の区間の長さを求める。この例では、この区間は図9(a)の点線で示した頂点P2、P3、P4、P5、P6、P7からなる区間の方とする。この長さとはこの区間の各頂点間のユークリッド距離の合計である。
【0038】
ステップS502では閉領域図形上の2つの区間のうちの残りのもう一方の区間の長さを求める。この例では、このもう一方の区間は図9(b)の点線で示した焦点P7、P8、P1、P2からなる区間の方とする。この長さの求め方は、ステップS501で行う処理と同様である。
【0039】
ステップS503では、ステップS501とステップS502で求めたそれぞれの区間の長さを比較し、長い区間のものと、短い区間のものとを区別しておく。
ステップS504では、ステップS503の長さの比較により、長さの短い区間の方を修正対象区間としておく。この例では頂点P7、P8、P1、P2からなる区間の方が長さが短く、こちらを修正対象区間とする。
この処理の後、図10の終了を経て図7のステップS205へ戻る。
【0040】
図10のステップS404の交差角度により修正対象区間を決定する処理のフローチャートを図12に示す。この処理の内容を説明する図を図13に示す。
ステップS601では、閉領域図形上の分割された2つの区間のうちの一方の区間の情報を取り出す。この例においてここで取り出した区間の情報は、図9(a)の点線で示した頂点P2、P3、P4、P5、P6、P7からなる区間の情報であり、図13のなかでも点線で示している。
【0041】
ステップS602では修正用の線図形の始点側の線分と、ステップS601により取り出した区間上における修正用の線図形の始点側に近い側の線分との間の交差角度を算出する。ここで説明の流れの都合上、このステップS602の処理の詳細について先に説明する。ステップS602の交差角度を算出する処理のフローチャートを図14に示す。
【0042】
ステップS701では、修正用の線図形のステップS602で対象とした一端点から次の隣の頂点までのベクトルを算出する。例えば、この一端点が修正用の線図形の始点である場合には、図13において、頂点Q1から頂点Q2へのV1として矢印で示したものが、このベクトルとなる。
ステップS702では、ステップS601により取り出した区間上において、修正用の線図形のステップS602で対象とした一端点側に近い側の隣の頂点までのベクトルを算出する。例えば、ステップS602において修正用の線図形の一端点をこの線図形の始点としている場合には、図13において、頂点P2から頂点P3へのV2として矢印で示したものが、このベクトルである。
【0043】
ステップS703では、ステップS702にて求めたベクトルV2に対する、ステップS701にて求めたベクトルV1の変化する角度を算出する。
この処理の後、図12のステップS603へ戻る。
【0044】
ステップS603では、修正用の線図形の終点側の線分とステップS601により取り出した区間上における修正用の線図形の終点側に近い側の線分との間の交差角度を算出する。この処理はステップS602で行った処理と同様に行う。
ステップS604では、ステップS602とステップS603にて算出した2つの変化角度を閾値90度と比較する。
【0045】
ステップS605では、ステップS604の比較により、2つとも90度以下であるか否かを判定し、YESの場合にはステップS606へ進み、NOの場合にはステップS607へ進む。
ステップS606では、ステップS601により取り出した区間の方を修正対象区間と設定する。このように2つの交差する変化角度が90度より小さくなる側の区間を修正対象区間と決定するのは、図形を修正する作業において、一般的には元の図形の形状を生かしながらその形状の沿うようにして修正することが多いと考えたためである。
【0046】
ステップS607ではステップS604の比較により、2つとも90度以上であるか否かを判定し、YESの場合にはステップS608へ進み、NOの場合にはステップS609へ進む。
ステップS608では、ステップS601により取り出した区間ではない方の区間を修正対象区間と設定する。
ステップS609では修正対象区間が決定されないという情報を設定する。この場合には、閉領域図形上の分割された2つの区間の長さを利用する決定方法を用いて、改めて修正対象区間の決定を行う。
【0047】
本説明の例のように、ステップS601において頂点P2、P3、P5、P6、P7からなる区間を初めに取り出した場合には、2つの交差角度が両方とも90度以下となり、この区間が修正対象区間となる。
この処理の後、図10のステップS405へ戻る。
【0048】
図7のステップS205の修正編集を行う処理のフローチャートを図15に示す。
ステップS801では、閉領域図形の修正対象区間ではない方の区間の頂点数と、修正用の線図形の両端点を除いたときの頂点数とを加算する。例として、頂点P2、P3、P4、P5、P6、P7からなる区間が修正対象区間である場合には、頂点P7、P8、P1、P2からなる区間の頂点数4と、修正用の線図形の両端点を除いたときの頂点数6とを合計し、10となる。
【0049】
ステップS802では、閉領域図形上の修正対象区間の両端点を除く点座標情報のところに、両端点を除いた修正用の線図形の座標情報を挿入することにより、新たな閉領域図形の頂点座標情報を生成する。上記の例を用いると、閉領域図形の頂点P1〜P8の中の頂点P3〜P6の頂点座標情報のところに頂点Q2〜Q7の頂点座標情報を挿入する。
【0050】
修正編集処理後の閉領域図形の一例を図16(a)(b)に示す。図16の中の実線で示したところが編集処理後の閉領域図形である。例えば、閉領域図形上の分割された2つの区間の線図形の長さを利用して編集処理を行った場合には、編集処理後の閉領域図形は図16(b)の実線で示された図形となる。一方、閉領域図形と修正用の線図形との間の交差角度を利用して編集処理を行った場合に、編集処理後の閉領域図形は図16(a)の実線で示された図形となる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は複数個の頂点からなる2次元の閉領域図形の途中の部分の形状を修正するのに、修正用の線図形を入力し、閉領域図形と修正用の線図形から図形の長さや交差具合に関する情報を求め、この情報をもとに閉領域図形上の修正対象区間を自動的に抽出して修正できる。これにより本発明は、閉領域の図形の形状の編集を簡単に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】閉領域図形の形状を修正する処理部のブロック図である。
【図2】修正区間を決定する処理部のブロック図である。
【図3】閉領域図形の一例を示す図である。
【図4】閉領域図形の座標情報を説明する図である。
【図5】修正作業の様子を示す一例である。
【図6】閉領域図形の入力から修正までを行う全体的な処理のフローチャートである。
【図7】修正処理と再表示を行うフローチャートである。
【図8】最近傍情報を算出する処理のフローチャートである。
【図9】最近傍点および区間の様子を示した図である。
【図10】修正対象区間を決定する処理のフローチャートである。
【図11】距離により修正対象区間を決定する処理のフローチャートである。
【図12】交差角度により修正対象区間を決定する処理のフローチャートである。
【図13】交差角度を求める様子を示した図である。
【図14】交差角度情報を算出する処理のフローチャートである。
【図15】修正編集処理と行うフローチャートである。
【図16】修正編集処理後の閉領域図形の一例を示す図である。
【図17】本発明を実施するためのハードウェア構成の一例を示したものである。
【符号の説明】
101…図形情報入力手段、102…編集情報入力手段、103…図形情報記憶手段、104…最近傍情報算出手段、105…修正区間決定手段、106…図形修正手段、201…修正区間判定手段、202…線分距離算出手段、203…交差情報算出手段、301…計算機、302…中央演算処理装置、303…図形情報処理装置、304…情報記憶メモリ、305…画像メモリ、306入力装置、307…表示メモリ、308…ディスプレイ、309…スキャナ、310…プリンタ、311…バス。

Claims (5)

  1. 修正用の線図形の両端点にそれぞれ最も近い修正対象の線図形上の点である最近傍点を求める最近傍情報算出手段と、最近傍情報算出手段により求めた最近傍点を端点とする修正対象の線図形上の線分と修正用の線図形の端部の線分との間の交差具合に関する情報を算出する交差情報算出手段と、交差情報算出手段により算出した交差具合に関する情報から修正対象の線図形の修正すべき区間を判定する修正区間判定手段と、修正区間判定手段により判定された修正対象の線図形上の修正すべき区間を修正用の線図形で置き換える図形修正手段とを備えたことを特徴とする図形編集装置。
  2. 修正用の線図形の両端点にそれぞれ最も近い修正対象の線図形上の点である最近傍点を求める最近傍情報算出手段と、最近傍情報算出手段により求めた最近傍点によって分けられた修正対象の線図形上の区間の距離を算出する区間距離算出手段と、最近傍情報算出手段により求めた最近傍点を端点とする修正対象の線図形上の線分と修正用の線図形の端部の線分との間の交差具合に関する情報を算出する交差情報算出手段と、区間距離算出手段により算出した区間の距離または交差情報算出手段により算出した交差具合に関する情報から修正対象の線図形の修正すべき区間を判定する修正区間判定手段と、修正区間判定手段により判定された修正対象の線図形上の修正すべき区間を修正用の線図形で置き換える図形修正手段とを備えたことを特徴とする図形編集装置。
  3. 前記修正区間判定手段は、区間距離算出手段の算出結果を用いて修正区間を判定する第1のモードと、交差情報算出手段の算出結果を用いて修正区間を判定する第2のモードとを有し、その第2のモードにおいては交差具合に関する情報からは修正すべき区間が決定できないときには、区間距離算出手段を用いて区間距離を算出し、その算出結果により修正区間を判定することを特徴とする請求項第2項に記載の図形編集装置。
  4. 修正用の線図形の両端点にそれぞれ最も近い修正対象の線図形上の点である最近傍点を求める最近傍情報算出手段と、最近傍情報算出手段により求めた最近傍点を端点とする修正対象の線図形上の線分と修正用の線図形の端部の線分との間の交差具合に関する情報を算出する交差情報算出手段と、交差情報算出手段により算出した交差具合に関する情報から修正対象の線図形の修正すべき区間を判定する修正区間判定手段と、修正区間判定手段により判定された修正対象の線図形上の修正すべき区間を修正用の線図形で置き換える図形修正手段を備えた図形編集装置による図形編集方法であって、
    最近傍情報算出手段により、修正用の線図形の両端点にそれぞれ最も近い修正対象の線図形上の点を最近傍点として求めるステップと、
    前記最近傍点を端点とする修正対象の線図形上の線分と修正用の線図形の端部の線分との間の交差具合に関する情報を交差情報算出手段により算出するステップと、
    前記交差具合に関する情報から修正対象の線図形の修正すべき区間を修正区間判定手段により判定するステップと、
    修正区間判定手段により判定された修正対象の線図形上の修正すべき区間を図形修正手段により修正用の線図形で置き換えるステップと
    を含むことを特徴とする図形編集方法。
  5. 修正用の線図形の両端点にそれぞれ最も近い修正対象の線図形上の点である最近傍点を求める最近傍情報算出手段と、最近傍情報算出手段により求めた最近傍点によって分けられた修正対象の線図形上の区間の距離を算出する区間距離算出手段と、最近傍情報算出手段により求めた最近傍点を端点とする修正対象の線図形上の線分と修正用の線図形の端部の線分との間の交差具合に関する情報を算出する交差情報算出手段と、区間距離算出手段により算出した区間の距離または交差情報算出手段により算出した交差具合に関する情報から修正対象の線図形の修正すべき区間を判定する修正区間判定手段と、修正区間判定手段により判定された修正対象の線図形上の修正すべき区間を修正用の線図形で置き換える図形修正手段とを備えた図形編集装置による図形編集方法であって、
    最近傍情報算出手段により、修正用の線図形の両端点にそれぞれ最も近い修正対象の線図形上の点を最近傍点として求めるステップと、
    前記最近傍点によって分けられた修正対象の線図形上の区間の距離を区間距離算出手段 により算出するステップと、
    前記最近傍点を端点とする修正対象の線図形上の線分と修正用の線図形の端部の線分との間の交差具合に関する情報を交差情報算出手段により算出するステップと、
    区間距離算出手段により算出した区間の距離または交差情報算出手段により算出した交差具合に関する情報から修正対象の線図形の修正すべき区間を修正区間判定手段により判定するステップと、
    修正区間判定手段により判定された修正対象の線図形上の修正すべき区間を図形修正手段により修正用の線図形で置き換えるステップと
    を含むことを特徴とする図形編集方法。
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