JP2007128173A - Cadを用いた面積算出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2次元図面データから面積を簡単に算出できるCADを用いた面積算出方法を提供する。
【解決手段】2次元図面データの線分・円弧・ポリラインを接点で分割して外形線要素接続用オブジェクトを作成し(S1〜S4)と、その外形線要素接続用オブジェクトから選択された一つの外形線要素を基準に、その先端に接続している外形線要素の接続候補を検索し、接続候補が一つの場合にはその接続候補を次の外形線要素と決定し、接続候補が複数ある場合には現在の外形線要素との反時計回りの内角が一番小さい接続候補を次の外形線要素と決定し、順次の外形線要素を接続して外形線を自動的に作成し(S5,S6)、外形線によって囲まれる領域の面積を算出する(S7)。
【選択図】図2

Description

本発明は、CAD(Computer Aided Design)を用いて、平面に投影された工場や設備等の2次元図面データから面積を算出するCADを用いた面積算出方法に関する。
従来、CADを用いて面積を算出する方法として、2次元図面データの場合にはオペレータにより所望の2次元図形データの輪郭である外形線を選択することにより、その外形線によって囲まれた、いわゆるクローズした図形の面積を算出する方法があり、3次元図面データの場合には同様にオペレータにより所望の3次元図形データの外形線を選択することにより、その選択した3次元図形データの所定面の面積を算出する方法がある。
また、3次元図形データから投影面積を算出する方法として、3次元図形データからオペレータにより投影面積を求める曲線群を指定して投影すべき3次元図形データを特定し、その3次元図形データをオペレータにより特定した投影平面に投影して、投影された図形データからXYZ座標系におけるX、Y、Zそれぞれの最大値からなる点と最小値からなる点とを設定して両者の点を結ぶ線分を設定し、その線分に直交する直交平面を所定間隔離間して設けて直交平面と投影された図形データとの交点を求め、各直交平面中の交点の中、最も相互に離間している2つの交点のみを残して、隣接する直交平面の交点の中、距離が短い方の交点を接続して投影平面上に外形線を自動的に作成し、その作成された外形線で囲まれた部分の面積を算出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−249053号公報
しかしながら、2次元図面データや3次元図面データからオペレータにより外形線を選択して面積を算出する方法にあっては、面積を算出したい図形が複雑になるほど外形線を選択する作業が煩雑となり、また外形線の選択精度によって算出される面積が異なることになるため、所望の図形の面積を簡単かつ精度良く算出するのが困難である。しかも、図面中に種々の図形が重なっていたり、線と線とが分離していたりした場合には、外形線をクローズできず、所望の図形の面積を算出するのが不可能になる。
同様に、特許文献1に開示の面積算出方法にあっても、3次元図形データから投影面積を求める曲線群をオペレータにより指定して投影すべき3次元図形データを特定するため、投影面積を算出したい3次元図形データが複雑になるほど曲線群の指定作業が煩雑となり、また曲線群の指定精度によって算出される面積が異なることになるため、前記と同様の問題が生じることが懸念される。しかも、この面積算出方法では、面積を算出したい3次元図形データが複数あり、その複数の3次元図形データが投影平面に重なって投影される場合には、外形線を作成できないために面積を算出できず、汎用性に欠けることも懸念される。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、2次元図面データで外形線により囲まれた領域の面積を簡単に算出できるCADを用いた面積算出方法を提供することにある。
前記目的を達成する請求項1に記載のCADを用いた面積算出方法の発明は、CADを用いて2次元図面データから面積を算出する方法において、2次元図面データの線分・円弧・ポリラインを接点で分割して複数の外形線要素からなる外形線要素接続用オブジェクトを作成する第1過程と、外形線要素接続用オブジェクトの中から選択された一つの外形線要素の基端を始点とし、外形線要素の先端に接続している線分・円弧・ポリラインの接続候補を検索し、検索した接続候補が一つの場合にはその接続候補を次の外形線要素として決定し、検索した接続候補が複数ある場合には現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番小さい接続候補を次の外形線要素として決定し、決定した次の外形線要素を新たな現在の外形線要素として接続候補の検索を行い、新たな現在の外形線要素に対して次の外形線要素の決定を行い、以下同様に、接続候補の検索と次の外形線要素の決定を交互に行い、決定した各外形線要素を順次接続することによって2次元図面データの外形線を自動的に作成する第2過程と、外形線に囲まれた領域の面積を算出する第3過程と、を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のCADを用いた面積算出方法において、第2過程では、現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番小さい接続候補を次の外形線要素として決定する代わりに、現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番大きい接続候補を次の外形線要素として決定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のCADを用いた面積算出方法において、第2過程では、接続候補を外形線要素の先端を中心とする所定の検索範囲から検索することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のCADを用いた面積算出方法において、第2過程では、接続候補が存在しない場合には、現在の外形線要素を次の外形線要素として決定し、現在の外形線要素の基端を次の外形線要素の先端として接続候補の検索を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のCADを用いた面積算出方法において、第2過程では、第1の外形線と、該第1の外形線の外側を囲む第2の外形線とを自動的に作成し、第3過程では、第1の外形線に囲まれた領域の面積と、第2の外形線によって囲まれた領域の面積との比を算出することを特徴とする。
請求項1の発明によると、外形線要素接続用オブジェクトから一つの外形線要素を選択するだけで、2次元図面データの輪郭となる外形線を自動的に作成することができ、外形線によって囲まれた領域の面積を簡単に算出することができる。また、外形線要素の接続にあたっては、現在の外形線要素の先端に接続している接続候補を検索し、その検索した接続候補が複数ある場合には現在の外形線要素との反時計回りの内角が一番小さい接続候補を次の外形線要素と決定して接続するので、現在の外形線要素の先端に複数の接続候補が存在していても、輪郭となる外形線要素を確実に決定して接続することができる。
請求項2の発明によると、第2過程では、現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番小さい接続候補を次の外形線要素として決定する代わりに、現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番大きい接続候補を次の外形線要素として決定するので、請求項1の発明と同様に、外形線要素接続用オブジェクトから一つの外形線要素を選択するだけで、2次元図面データの輪郭となる外形線を自動的に作成することができ、外形線によって囲まれた領域の面積を簡単に算出することができる。また、外形線要素の接続にあたっては、現在の外形線要素の先端に接続している接続候補を検索し、その検索した接続候補が複数ある場合には現在の外形線要素との反時計回りの内角が一番大きい接続候補を次の外形線要素と決定して接続するので、現在の外形線要素の先端に複数の接続候補が存在していても、輪郭となる外形線要素を確実に決定して接続することができる。
請求項3の発明によると、第2過程では、次の外形線要素を決定するにあたって、現在の外形線要素の先端を中心とする所定の検索範囲から接続候補を検索するので、図形精度によって外形線要素の間が微小に離れている場合にも、接続候補を確実に検索することが可能となる。
請求項4の発明によると、第2過程では、接続候補を検索した結果、現在の外形線要素の先端に接続する接続候補が存在しない場合には、現在の外形線要素を次の外形線要素として決定し、現在の外形線要素の基端を次の外形線要素の先端として接続候補の検索を行うので、例えば中心線のように先が途切れた線分が現在の外形線要素として決定されている場合でも、元に戻って再検索し、所要の外形線要素に接続することができ、2次元図面データの外形線を常に正確に作成することが可能となる。
請求項5の発明によると、第2過程では、第1の外形線と、第1の外形線の外側を囲む第2の外形線とを自動的に作成し、第3過程では、第1の外形線に囲まれた領域の面積と、第2の外形線によって囲まれた領域の面積との比を算出するので、第2の外形線によって囲まれる領域内において、第1の外形線によって囲まれる領域が占める割合を算出することができる。これにより、例えば、第1の外形線を設備の外形線や物流の外形線とし、第2の外形線を工場建物の外形線や工場建物内の予め設定されたエリアの外形線として、工場建物等の床面積に対して設備等が占める割合を算出することができ、設備レイアウトの見直し等の検討を容易に行うことが可能となる。
以下、本発明によるCADを用いた面積算出方法の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明を実施するCADの概略構成を示すものである。このCADは、図形処理や演算処理等を行うCPU11、面積算出プログラム等を記憶する内部メモリ13、2次元図面データ等を記憶するハードディスク等からなる外部記憶装置15、コマンドや数値入力等を行うためのキーボード等からなる入力装置17、及び図形や数値等を表示するディスプレイ19を有している。
図2は、図1に示すCADを用いる本実施の形態による面積算出方法の概要を示すフローチャートである。
本実施の形態では、入力装置17を操作してCPU11により面積算出プログラムを起動したら、先ず、外部記憶装置15に記憶されている2次元図面データの中から所望の元図(DWG)を開き(ステップS1)、その元図に対して画層変換コマンドによるレイヤー変換機能によりレイヤー変換を行い、「全体」、「設備」、「物流」、「その他」という4つのレイヤーに分割する。そして、これら複数のレイヤーの中から、面積を求める所望の図形(コピー図形)が描写されたレイヤーを指定してディスプレイ19に表示する(ステップS2)。
次に、中抜きコマンドによる中抜き機能により表示図形から不要部分をおおまかに削除し、不要な外形線要素をなるべく多く消去する(ステップS3)。この工程は面積の算出を容易にするためのものであり、対象とする外形線要素の数が少ない場合には省略してもよい。
その後、要素分割コマンドにより、元図の線分・円弧・ポリラインを接点で分割して複数の外形線要素からなる外形線要素接続用オブジェクトを作成し、ディスプレイ19に表示する(ステップS4)。尚、ポリラインとは、連続した線分や円弧を一つの図形として作成したものをいい、外形線要素接続用オブジェクトとは、線分、円弧、円、ポリライン等で作成されている図形をいう。
それから、外形線要素接続コマンドによって、外形線要素接続用オブジェクトの中から連続する複数の外形線要素を決定し、各外形線要素を接続して外形線を作成する(ステップS5)。
次に、外形線作成コマンドによって外形線を面積が求まる形状、換言すると、外形線の始点と終点とが接続して閉じた形(クローズした形)に修正し(ステップS6)、外形線確認コマンド、外形線確認解除コマンド及び面積計算コマンドにより、面積計算可能な部分を塗りつぶし又はハッチング(斜線)で表示して面積計算し、その計算結果をディスプレイ19に表示する(ステップS7)。
その後、分割要素削除コマンドにより元図の図形を全て表示し、外形線要素接続用オブジェクトを削除して面積算出プログラムによる処理を終了する(ステップS8)。
なお、前記の各種コマンドは、ディスプレイ19に表示される[データ]ツールバーの対応するアイコンをクリックすることにより入力する。
ここで、ステップS1〜S4が特許請求の範囲の請求項1における第1過程に対応し、ステップS5及びS6が第2過程に対応し、ステップS7が第3過程に対応している。
次に、前記のステップS3〜S7について、更に詳細に説明する。
<ステップS3>
ステップS3は、中抜き機能により表示図形Xから不要部分をおおまかに削除する処理を行うもので、例えば図3(a)に示すように表示図形Xに対して不要部分を2点P1,P2により指定することにより、図3(b)に示すように2点P1,P2を対角とする指定範囲内に存在する線分・円弧・ポリラインを削除する。指定範囲内から指定範囲外に亘って連続する線分・円弧・ポリラインは、指定範囲の境界部分で切断され、指定範囲内に存在するものだけが削除される。
このように、中抜き機能により表示図形から不要部分をおおまかに削除することで、後段のステップS4において不要な外形線要素が低減された外形線要素接続用オブジェクトを作成することができ、これにより後段のステップS5において、2次元図面データの外形線をより正確かつ迅速に作成することが可能となる。
<ステップS4>
ステップS4では、次のステップS5において外形線を作成するために、2次元図面データの線分・円弧・ポリラインを接点で分割して、複数の外形線要素からなる外形線要素接続用オブジェクトを作成する外形線要素接続用オブジェクト作成処理を行う。
例えば、2次元図面データによる現在の図形が図4(a)に示すような線分L1〜L6からなる場合には、その図形の全ての線分を図4(b)に示すように接点で分割して、線分L1−1,L1−2,L2−1,L2−2,L3−1,L3−2,L4−1,L4−2,L5−1,L5−2,L6−1,L6−2からなる複数の外形線要素とする。
また、特に図示しないが、例えば複数本の線分が同軸上に重なり合っており、かつ線分の端点(基端或いは先端の少なくとも一方)が軸方向にずれている場合には、各線分は重なり合う他の線分の端点で分割され、複数の線分からなる外形線要素となる。
<ステップS5>
ステップS5では、外形線を作成するために、まず、外形線要素接続用オブジェクトの中から選択された一つの外形線要素を基準として、その基準とした外形線要素の基端を始点とし、外形線要素の先端に接続している線分・円弧・ポリラインの接続候補を検索する接続候補検索処理を行う。
そして、外形線要素の先端に接続している接続候補が一つの場合には、その接続候補を次の外形線要素として決定する処理を行い、接続候補が複数ある場合には、現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番小さい接続候補を次の外形線要素として決定する外形線要素決定処理を行う。
そして、次の外形線要素として決定された外形線要素を新たな現在の外形線要素として、以下同様に、外形線要素の先端が始点に接続されるまで、あるいは次の接続候補が存在しない場合となるまで、接続候補検索処理と外形線要素決定処理を交互に行い、決定した各外形線要素を順次接続して外形線を自動的に作成する処理を行う。
尚、外形線要素決定処理では、複数の接続候補の中から次の外形線要素を決定する方法として、現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番小さい接続候補を次の外形線要素として決定する最小角度法と、現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番大きい接続候補を次の外形線要素として決定する最大角度法のいずれか一方を選択できるようになっており、本実施の形態では、最小角度法が選択されている。
以下に、外形線を自動的に作成する方法の概要について、図4〜図11を参照して説明する。
例えば、図4(b)に示した図形において、図5に示すように基準の外形線要素として線分L1−1(図5で太線により示す)が選択され、矢印で示す検索方向が選択された場合には、線分L1−1の基端aを始点とし、線分L1−1の先端bに接続している線分・円弧・ポリラインを検索して次の接続候補とする。ここでは、図6(a)に示すように、接続候補として破線で示す線分L1−2と線分L6−2とが検索される。
次に、図6(b)に示すように、現在の外形線要素L1−1と接続候補L1−2,L6−2との内角α1,α2とを反時計回りで計測して、その角度が一番小さなものを次の外形線要素とする。ここでは、接続候補L1−2の内角α1の方が接続候補L6−2の内角α2よりも小さいので、図6(c)に太線で示すように線分L1−2が次の外形線要素となる。
それから、外形線要素L1−2の先端に接続している線分・円弧・ポリラインを検索して次の接続候補とする。ここでは、接続候補として線分L2−1のみが検索されるので、図6(d)に太線で示すように線分L2−1が次の外形線要素となる。
以後、同様にして、外形線要素の先端が、基準の外形線要素として選択された線分L1−1の基端a(始点)に接続されるまで、あるいは次の接続候補が存在しない場合となるまで、外形線要素の端点に接続している線分・円弧・ポリラインを検索して次の外形線要素を決定することにより、図7に太線で示すように外形線要素L1−1,L1−2,L2−1,L2−2,L3−1,L3−2,L4−1,L4−2からなる外形線を作成する。
図8は、ステップS5の外形線作成処理の詳細なフローチャートを示している。この外形線作成処理は、ステップS11〜S28からなっているが、上述の外形線の作成処理と説明が重複するので、ここではステップS18,S20及びS22について補足説明する。
ステップS18は、図9に示すように、現在の外形線要素E0(検索図形(EENM))の先端(接続検索点(CPT))を中心とする例えば正方形の検索範囲Aを設定し、この検索範囲A内に端点を持つ外形線要素(図形)を2次元図面データから検索して接続候補配列(SS)とする接続候補検索処理を行うものである。
図9に示す例の場合には、外形線要素E0に対して外形線要素E1〜E3が接続候補配列(SS)として検索され、外形線要素E4は接続候補から外れることになる。このように、検索範囲Aを設定して接続候補を検索することにより、外形線要素の間が微小に離れている場合にも、接続候補を確実に検索することが可能となる。尚、検索範囲Aは、正方形に限定されるものではなく、長方形や円形であってもよい。また、検索範囲Aは、設定値を変更することによって任意の大きさに設定できるようになっている。
ステップS20は、接続候補配列(SS)から現在の外形線要素E0との角度が一番大きな線分・円弧・ポリラインを次の外形線要素として決定する外形線要素決定処理を行うものである。例えば図10に示すように、先ず、現在の外形線要素E0の先端(CPT)から外形線要素E0のベクトルv0を求めるとともに、各接続候補(SS)である要素E1〜E3のそれぞれのベクトルv1〜v3を求める。接続候補が円弧の場合には、円弧の基端における接線をベクトルとする。そして、ベクトルv0とベクトルv1〜v3とのそれぞれの角度を反時計回りで計測して、内角αが一番小さい外形線要素E1を次の外形線要素と決定する。
ステップS22は、ステップS19において次の外形線要素を決定する接続候補が存在しない場合に、現在の外形線要素を次の外形線要素として決定し、現在の外形線要素の基端を次の外形線要素の先端として接続候補の検索処理を行うものである。
このステップS22により、例えば図11(a)に示すように中心線C1〜C3が残っている図形の外形線の線分L1を選択して外形線を作成する場合、図11(b)に示すように線分L2が外形線要素として決定された後、中心線C1が次の外形線要素として決定されても、ここで処理が終了することなく、当該中心線C1が現在の外形線要素として決定され、中心線C1の基端である線分L2との接点が中心線C1の先端とされて再検索されるので、図11(c)に示すように線分L3が次の外形線要素として決定され、最終的には図11(d)に示すように、閉じられた外形線を作成することができる。
従って、外形線要素接続用オブジェクトに中心線のように先が途切れた余分な線分が残っている場合でも、所要の外形線要素を検索して接続することができ、外形線を常に正確にかつ容易に作成することが可能となる。
尚、複数の外形線を作成する場合には、他の外形線との混同を防止すべく、その外形線が描写されたレイヤーのレイヤー名が付与される。例えば、作成した外形線が、外形線が工場建物の床面である場合には、レイヤー名「工場建物全体」、工場建物内の予め設定された所定エリアである場合には、レイヤー名「ブロック」、工場建物内に設置される設備の外形線である場合には、レイヤー名「設備」、外形線が搬送コンベアやパレットなどの搬送手段(部品置き場やパレット等の付帯設備を含む)の場合には、レイヤー名「物流」がオペレータによって付与される。
<ステップS6>
ステップS6は、作成した外形線が複数に分かれている場合に、これら複数の外形線が特定されることで、面積を計算できるクローズした1本の外形線に修正する処理を行う。
外形線は、外形線要素に次の接続候補が存在しない場合、外形線要素の先端が基準の外形線要素の基端(始点)に接続されず、クローズした1本の外形線を形成することができない。かかる場合に、外形線要素が途切れた箇所から外形線作成処理を再開すると、複数の外形線が作成される。
例えば、外形線Pが実際には図12(b)に示すようにP1,P2とに分かれている場合には、図12(a)に示すように2つに分かれている部分ID1,ID2が指示されることにより、面積を計算可能な1つのクローズした外形線Pに修正する。尚、最初からクローズした1本の外形線を作成することができた場合には、本ステップは省略される。
また、ステップS6では、同一形状を有する複数の図形が所定範囲内に存在する場合に、いずれか一つの図形が選択されることによって、かかる複数の図形の全てを面積計算の対象となる外形線として一括して指定する処理も行われる。
例えば、図12(c)に示すように、同一形状を有する複数の図形ID3、ID4、ID5が所定範囲内に存在する場合に、各図形ID3、ID4、ID5のいずれか一つを指示することで、各図形ID3、ID4、ID5の全てを面積計算の対象となる外形線として一括して指定することができる。
これにより、例えば工場内に置かれているパレット等、所定範囲内に同一形状を有する複数の図形が存在する場合に、その全てを個々に指定する必要がなく、外形線として指定する作業を容易なものとすることができる。
<ステップS7>
ステップS7は、外形線によって囲まれた領域を塗りつぶし又はハッチング(斜線)で表示して面積計算を行い、その計算結果を表示する処理を行う。ステップS7では、先ず、外形線確認コマンドの入力により、面積計算が可能な外形線が描写されたレイヤーの一覧を表示する。
そして、レイヤーの一覧から所望の外形線が描写されたレイヤーを選択することにより、その選択されたレイヤーに描写されている外形線を、例えば図13に示すように塗りつぶし又はハッチングで表示する。
図13では、「工場全体」Yの外形線(第2の外形線)がレイヤー1に、「設備」Xの外形線(第1の外形線)がレイヤー2に、「物流」の外形線がレイヤー3に描写されており、レイヤー2が選択されて、「設備」の図形が塗りつぶしで表示されている。このように、外形線によって囲まれる領域を塗りつぶし表示(又はハッチング表示)することによって、面積計算の対象となる領域を容易に確認することができる。
次に、外形線確認解除コマンドの入力により、面積計算の対象となる外形線の塗りつぶし表示、又はハッチング表示を解除し、その後、面積計算コマンドの入力により、外形線に囲まれた領域の面積を計算してレイヤー毎に集計し、その結果を図14に示すように表示する。尚、図14では、所定エリアの面積を全体として、全体に対する設備の占める割合や、物流の占める割合等の各面積密度をも表示している。
図15は、面積計算処理の詳細なフローチャートを示している。この面積計算処理は、ステップS31で閉じた外形線すなわち面積計算対象を図面内から検索し、検索した外形線すなわち面積計算対象が在るか否かを判断する。面積計算対象がある場合(検索外形線の数≠0)は、ステップS33において最も面積が大きい外形線(第2の外形線)の面積を全体面積(工場全体面積)として求め、ステップS34で全体面積(工場面積)を除外した上で、ステップS35でレイヤー毎に外形線(第1の外形線)の面積(設備面積、物流面積)の小計を求め、その後、ステップS36において全体面積に対する比率(工場全体面積に対する設備面積、物流面積の比率)を求めて、ステップS37においてレイヤー毎の面積の小計と比率とを表にして表示するようにしている。なお、ステップS32で検索外形線の数がゼロ、すなわち、面積計算対象がない場合は、処理を終了する。
このように、第2外形線によって囲まれる面積に対する第1外形線によって囲まれる面積の面積比を算出することで、例えば工場建物等において、総床面積に対して設備、物流等が占める面積の割合の検討を容易に行うことが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、2次元図面データから外形線要素接続用オブジェクトを作成し、その外形線要素接続用オブジェクトの中から一つの外形線要素を選択するだけで、外形線が自動的に作成されるので、外形線によって囲まれる領域の面積を簡単に算出することができる。
しかも、外形線要素の接続にあたっては、現在の外形線要素の先端に接続している接続候補を検索し、その検索した接続候補が複数ある場合には現在の外形線要素との反時計回りの内角が一番小さい接続候補を次の外形線要素と決定して接続するので、先端に複数の接続候補が存在していても、輪郭となる外形線要素を確実に決定して接続することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前記実施の形態では、ステップS4において外形線要素接続用オブジェクトを作成するのに先立って、ステップS3において不要部分を削除するようにしたが、この不要部分の削除処理は、例えば面積を求める2次元図形データが比較的簡潔な場合等には省略することもできる。
また、ステップS5の外形線の作成にあたっては、前述のように最大角度法を使用して外形線を作成してもよい。
そして更に、最小角度法と最大角度法の両方により、2つ外形線を作成し、これらの外形線によって囲まれる2つの領域の面積を比較して、面積の大きい方を真の外形線として採用してもよい。これにより、常に正しい外形線を採用することができ、その外形線によって囲まれる領域の面積を容易に算出することが可能となる。
したがって、例えば工場全体や設備、物流等のレイアウト改善、検討にCADを使用して容易に行うことができる。
本発明を実施するCADの概略構成を示すブロック図である。 図1に示すCADを用いる本実施の形態による面積算出方法の概要を示すフローチャートである。 図2に示すステップS3での不要部分削除処理の概要を説明するための図である。 同じく、ステップS4での外形線要素接続用オブジェクト作成処理の概要を説明するための図である。 同じく、ステップS5での外形線作成処理の概要を説明するための図である。 同じく、外形線作成処理の概要を説明するための図である。 同じく、外形線作成処理の概要を説明するための図である。 同じく、ステップS5での外形線作成処理で実行する外形線要素接続処理の詳細を示すフローチャートである。 図8に示すステップS18での接続候補検索処理の概要を説明するための図である。 同じく、ステップS20での外形線要素決定処理の概要を説明するための図である。 同じく、ステップS22での外形線要素決定処理の概要を説明するための図である。 図2に示すステップS6での外形線修正処理の概要を説明するための図である。 同じく、ステップS7での外形線の表示態様を示す図である。 同じく、面積計算結果の表示態様を示す図である。 同じく、面積計算処理の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
11 CPU
13 内部メモリ
15 外部記憶装置
17 入力装置
19 ディスプレイ

Claims (5)

  1. CADを用いて2次元図面データから面積を算出する方法において、
    前記2次元図面データの線分・円弧・ポリラインを接点で分割して複数の外形線要素からなる外形線要素接続用オブジェクトを作成する第1過程と、
    前記外形線要素接続用オブジェクトの中から選択された一つの外形線要素の基端を始点とし、前記外形線要素の先端に接続している線分・円弧・ポリラインの接続候補を検索し、該検索した接続候補が一つの場合には該接続候補を次の外形線要素として決定し、該検索した接続候補が複数ある場合には現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番小さい接続候補を次の外形線要素として決定し、前記決定した次の外形線要素を新たな現在の外形線要素として前記接続候補の検索を行い、前記新たな現在の外形線要素に対して前記次の外形線要素の決定を行い、以下同様に、前記接続候補の検索と前記次の外形線要素の決定を交互に行い、前記決定した各外形線要素を順次接続することによって前記2次元図面データの外形線を自動的に作成する第2過程と、
    前記外形線に囲まれた領域の面積を算出する第3過程と、を含むことを特徴とするCADを用いた面積算出方法。
  2. 前記第2過程では、現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番小さい接続候補を次の外形線要素として決定する代わりに、現在の外形線要素に対する反時計回りの内角が一番大きい接続候補を次の外形線要素として決定することを特徴とする請求項1に記載のCADを用いた面積算出方法。
  3. 前記第2過程では、前記接続候補を、前記外形線要素の先端を中心とする所定の検索範囲から検索することを特徴とする請求項1または2に記載のCADを用いた面積算出方法。
  4. 前記第2過程では、前記接続候補が存在しない場合には、現在の外形線要素を次の外形線要素として決定し、該現在の外形線要素の基端を次の外形線要素の先端として前記接続候補の検索を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のCADを用いた面積算出方法。
  5. 前記第2過程では、第1の外形線と、該第1の外形線の外側を囲む第2の外形線とを自動的に作成し、
    前記第3過程では、前記第1の外形線に囲まれた領域の面積と、前記第2の外形線によって囲まれた領域の面積との比を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のCADを用いた面積算出方法。
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