JPH0668202A - 閉図形抽出方法 - Google Patents

閉図形抽出方法

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JPH0668202A
JPH0668202A JP4221105A JP22110592A JPH0668202A JP H0668202 A JPH0668202 A JP H0668202A JP 4221105 A JP4221105 A JP 4221105A JP 22110592 A JP22110592 A JP 22110592A JP H0668202 A JPH0668202 A JP H0668202A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レイアウト設計用のCADにおいて、独立した
複数の線分から効率的に閉図形を抽出する。 【構成】y座標の最小な端点を含む線分からトレースを
開始し、分岐が存在した場合は、極力最小な閉図形を検
出する傾向になる様にトレースの継続線分を選択すると
ともに、その他の線分はスタックしておき、1つの閉図
形検出後、再度同様のルールでトレースを開始し、与え
られた線分から漏れなく閉図形を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は閉図形抽出方法に関し、
特にレイアウト系CAE(Computer Aided Engineering)
における、プリント基板や集積回路などのCAD(Compu
ter Aided Design) で、面積を持つ導体領域や禁止エリ
アのパターンメンテンス方法の閉図形抽出方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の閉図形抽出方法は、独立に与えら
れた線分群に対し、それぞれの端点を共有する線分を順
次トレースし、分岐点に達した場合は始めに見つけた線
分を優先してトレースし、他の分岐線分はトレースは行
わない。例として図4の様な線分群が与えられた場合、
順次トレースして閉図形300を検出する。また、トレ
ースしながらトレース済みの線分にフラグを立て、二度
とトレースしない様にする。この様なシーケンスをフラ
グの立っていない線分がなくなるまで繰り返す。
【0003】図4において、1回目のトレースが行われ
なかった線分群301は閉図形を形成しないため、2回
目のトレース時においてコの字型の閉じていない線分と
見なされ閉図形としてはキャンセルされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の閉図形
抽出方法は、与えられた線分群の中に分岐点が存在した
場合、その中の1つのみを有効にしてトレースしていた
ため、場合によっては検出できない閉図形があった。し
たがって、コンピュータが理解できるように、データ入
力者が慎重にデータ入力を行っていた。また、閉図形内
にもう一つの閉図形が含まれているドーナツ状の閉図形
表現として図2の様に変形した凹図形は扱えないという
難点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の閉図形抽出方法
は、両端点の座標が与えられた複数の線分に対し任意の
線分を抽出しその片側を開始点として記憶する手順と、
もう一方の端点に接続する他の線分を探索する事を繰り
返し線分を連鎖的にトレースする手順と、トレース時に
トレース済みのフラグを立てていく手順と、端点を共有
する線分が複数存在した場合に手前の線分とのなす角度
が最も大きくなる線分を選び出す手順と、他の線分をス
タックしておく手順と、トレースによって開始点に戻っ
た場合トレースした線分を閉図形を構成する辺として出
力する手順と、スタックしておいた線分を開始線分とし
て同様にトレースをする手順と、スタックしておいた線
分にトレース済みのフラグが立っているものをキャンセ
ルする手順を備えて構成される。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0007】図1に本発明の閉図形抽出方法の一実施例
を示すSPD(Structur Program Diagram)形式のフロー
チャートである。
【0008】図1は本発明が提案するアルゴリズムのフ
ローチャートを示し、この図1のアルゴリズムにしたが
って、図2以降で具体的に説明する。
【0009】図2の様な線分群が与えられた場合、任意
の線分をまず抽出する事になるが、ここでは後に続くト
レース処理を反時計方向に進めるため、できるだけ左下
の端点を抽出する事とする。そのために最小のy座標を
含む線分をまず求め、さらに水平線とのなす角度が小さ
い線分を更に選択する。図2では最小のy座標を含む線
分として線分101、線分112、線分102が候補に
上がるが、水平線とのなす角度が小さい線分101なの
でこれを開始線分として選出する。次に開始点を端点1
に決定し、端点2を共有する線分102を検出する。さ
らに反対側の端点3を共有する線分を検出するが、これ
は線分103、線分107、線分108が存在する。こ
れらの内、線分102とのなす角度が最大のものは、線
分103および線分107であるが、さらに長さの短い
線分103が採用される。したがって、トレースとして
は端点4を共有する線分を探す事になる。なお、この際
線分107と線分108をスタックしておく。このよう
にしてトレースを続けると線分107に到達するが、端
点3にも同様の分岐が存在することから、上記と同様の
規則を適用すると線分108がトレース線分として選び
出され、かつ線分102と線分103がスタックされ
る。この様にして線分110に至り、開始点1に到達し
て閉図形200が出力される。また、出力時に閉図形の
辺をなす線分にはそれを表現するフラグを立てておく。
【0010】次に、スタックされている線分より再度、
閉図形の検出を開始するが、線分107と線分108お
よび線分102、線分103はすでに閉図形として検出
済みであることが上記のフラグで判明するので、開始線
分としての候補からははずされ、スタックが空になった
事から処理が終了する。
【0011】もう一例として、図3の場合で説明する。
図3の様な図形が入力される局面としては、入力者がま
ず、線分120、線分121、線分122、線分123
で構成される閉図形を作成した後、この図形を大きくす
るように修正しようと試み線分124、線分125、線
分126を追加した状況で起こる。この際、線分122
を消去しておけば問題はないが、閉図形としての実体
は、線分122があろうがなかろうが関係はないので、
図面としてはそのままにしても、問題はない。まず、開
始点として端点20が選ばれ、開始線分として線分12
0が選ばれる。トレースを開始して線分121に至るが
ここで線分124がスタックされ、線分122でトレー
スが進められる。さらに、線分126がスタックされ、
線分123にて開始点20に到達するので閉図形201
が出力される。
【0012】次にスタック内の線分124から開始点を
端点22としてトレースが開始される。線分125、線
分126と進み、ここで分岐点である端点23に到達す
るので、線分123がスタックされ、線分122でトレ
ースが再開される。この段階で開始点である端点22に
到達するので、2つ目の閉図形202が出力される。
【0013】さて、残されたスタックには線分123と
線分126が存在しているが、すでに出力された閉図形
の辺の構成要素としてのフラグが立っているので、開始
線分としての候補とはならず処理が終了する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の閉図形抽
出方法は、複数の線分が端点を共有する際、その分岐点
をスタックしておくことで、閉図形となりうる図形は漏
らさず検出することが可能である。さらに、分岐におけ
る複数の線分から、どれをトレース対象とし、どれをス
タックするかを一意的に決定する方法を与える事で、実
行時の偶然性を排除することが可能である。また、分岐
におけるトレース対象の抽出において、直前の線分との
角度が最大であるものという条件と、トレース開始の線
分の決定方法とで、極力小刻みに閉図形を出力する様に
なり、与えられた線分群の情報を漏らさず閉図形にする
考慮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閉図形抽出方法の一実施例を示すSP
D(Structur Program Diagram)形式のフローチャートで
ある。
【図2】本実施例の閉図形抽出方法における動作の一例
を示す図である。
【図3】本実施例の閉図形抽出方法における動作の一例
を示す図である。
【図4】従来の閉図形抽出方法における動作を示す図で
ある。
【符号の説明】
1〜25 端点 101〜126 線分 200〜300 閉図形 301 線分群

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端点の座標が与えられた複数の線分に対
    し任意の線分を抽出しその片側を開始点として記憶する
    手順と、もう一方の端点に接続する他の線分を探索する
    事を繰り返し線分を連鎖的にトレースする手順と、トレ
    ース時にトレース済みのフラグを立てていく手順と、端
    点を共有する線分が複数存在した場合に手前の線分との
    なす角度が最も大きくなる線分を選び出す手順と、他の
    線分をスタックしておく手順と、トレースによって開始
    点に戻った場合トレースした線分を閉図形を構成する辺
    として出力する手順と、スタックしておいた線分を開始
    線分として同様にトレースをする手順と、スタックして
    おいた線分にトレース済みのフラグが立っているものを
    キャンセルする手順を備えることを特徴とする閉図形抽
    出方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7020657B2 (en) 2001-09-27 2006-03-28 International Business Machines Corporation Scalable hardware scheduler time based calendar search algorithm
US7113517B2 (en) 2001-09-27 2006-09-26 International Business Machines Corporation Configurable hardware scheduler calendar search algorithm
JP2007128173A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Fuji Heavy Ind Ltd Cadを用いた面積算出方法

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