JP3696786B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はモータ制御装置に関し、特に、空気調和機の圧縮機などに用いられる複数相のコイルを備えた同期モータをロータ位置センサレスで駆動するモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
モータの駆動方法において、いわゆる180度通電駆動方法は、モータロータ位置センサを用いることなくモータを制御・駆動するセンサレス駆動における、モータコイル電流波形に通電休止期間を設けないものであり、モータ駆動電圧とモータコイル電流の位相差を制御するものである。本願出願人による特願2000−044279号には、モータコイル電流の変動による位相差情報検出精度の低下を抑制する効果的な方法として、モータ回転検出器などのセンサを設けなくても、正弦波駆動をはじめとする180度通電駆動が可能となり、モータ効率の向上,低騒音および低振動を実現できる。
【0003】
図2はこの発明の背景となりかつこの発明の実施形態におけるモータコイル電流サンプリングの様子を示す図である。図2において、モータ駆動電圧を基準とする2箇所の位相期間において、両位相期間におけるサンプリングタイミングが対称となるような所定のサンプリングタイミングsp0〜sp5で、所定回数モータコイル電流をサンプリングし、各位相期間でのモータコイル電流値I0〜I5を積算し(S0,S1)、それぞれの値の比(S0/S1)を計算してこれを位相差情報とし、この位相差情報が所定の値になるように制御する。
【0004】
2箇所の位相期間で対称となるタイミングでADサンプリングを行なっているので、図2に示すように電圧と電流の位相差が0度のときには、位相差情報としてはS0=S1となるのでS0/S1=1と計算される。位相差0度で制御するには位相差情報を1になるように制御すればよい。
【0005】
また、負荷トルクの検出方法としては、モータの回転軸と負荷との間に歪み検出器を挿入し、歪み検出器の出力から負荷トルクを計算する方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特願2000−044279号の位相差検出方法において、モータ回転数についてはそれに対応して目標位相差情報を変更し、モータを高効率で駆動する構成が示されている。しかしながら、本願発明者らによる実験では、モータ脱調などが生じずモータ駆動が可能である位相差範囲、および最高効率が得られる位相差は、モータ回転数が固定でも負荷トルクによって変化していくことがわかった。
【0007】
その結果を図13に示す。このときのモータの回転数は3000rpmであり、各特性での負荷トルクは5kgfcmおよび15kgfcmである。これにより、目標位相差情報は、モータの回転数だけでなく、負荷トルクによっても変更する必要のあることがわかったが、特願2000−044279号ではそのような構成になっておらず、対応することはできない。
【0008】
一方、トルク検出器は高価であり、モータの使用環境によっては取付けることが困難な場合がある。たとえば、圧縮機モータへの取付けは、圧縮機内部への取付けが必要で検出線の引出しを必要とし、また悪環境下に耐え得るトルク検出器はさらに高価となる。
【0009】
これらから、従来技術では負荷トルクに対応できない、あるいは負荷トルクの検出が困難であるため、負荷トルクの変化が大きい環境で使用する際に、モータを最高効率位相差で制御することができず、装置の省エネルギー性能が低下してしまうことが発生し、さらに重大な課題として、モータが脱調する、インバータなどの回路に過電流が流れブレーカが遮断するといった不具合が生じてしまう。
【0010】
それゆえに、この発明の主たる目的は、負荷トルクを簡単な方法で推定し、負荷トルク変化がある場合でもモータ駆動が可能なモータ制御装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、モータを駆動するモータ制御装置であって、直流電源電圧を交流電圧に変換してモータのコイルに与えるインバータ部と、モータのコイル電流を検出するコイル電流検出部と、モータ駆動電圧を基準とする複数の位相期間においてコイル電流検出部によって検出したモータコイル電流を積算し、各位相期間におけるモータコイル電流積算値の比を算出して位相差情報を検出する位相差検出部と、モータの負荷トルクを推定する負荷トルク推定部と、負荷トルク推定部によって推定された負荷トルクあるいは該負荷トルクとモータ回転数に基づいて目標位相差情報を設定する目標位相差設定部と、位相差検出部によって検出される位相差情報が目標位相差設定部によって設定された目標位相差情報に一致するようにインバータ部を制御する制御部を備えることを特徴とする。
【0012】
また、目標位相差設定部は、負荷トルクと目標位相差情報の関係、あるいはモータ回転数および負荷トルクと目標位相差情報の関係を示す目標位相差テーブル参照して目標位相差情報を設定することを特徴とする。これにより、目標位相差の設定処理が縮小でき高速のマイクロコンピュータなどを使用する必要がなくなり、コストダウンに貢献できる。
【0013】
さらに、目標位相差テーブルの各パラメータ分解能は、モータの最高効率から効率低下許容値を基に設定することを特徴とする。これにより、処理内容を最小化・最適化でき、目標位相差テーブルのメモリ容量削減を実現できる。
【0014】
さらに、コイル電流検出部は、モータのコイル電流を検出する電流センサと、電流センサの検出値を所定の周期でサンプリングし、サンプリングした各アナログ値をデジタル値に変換して位相差検出部に与える第1のAD変換器とを含み、モータ制御部は、電流センサの検出値の最大値をサンプリングし、サンプリングしたアナログ値をデジタル値に変換して負荷トルク推定部に与える第2のAD変換器を備え、負荷トルク推定部は、第2のAD変換器から与えられたデジタル値に基づいてモータの負荷トルクを推定することを特徴とする。これにより、トルク検出器の搭載が必要なくなり、さらにトルク検出器搭載にかかる配線などの処理も必要なくなりコストダウンを実現できる。
さらに、コイル電流検出部は、モータのコイル電流を検出する電流センサと、電流センサの検出値を所定の周期でサンプリングし、サンプリングした各アナログ値をデジタル値に変換して位相差検出部および負荷トルク推定部に与えるAD変換器とを含み、負荷トルク推定部は、AD変換器から与えられたデジタル値に基づいて電流センサの検出値の最大値を検出し、検出した最大値からモータの負荷トルクを推定することを特徴とする。
【0015】
さらに、交流電源電圧を直流電源電圧に変換してインバータ部に与えるコンバータ部と、コンバータ部の交流電源電流を検出する電源電流検出部を備え、負荷トルク推定部、電源電流検出部によって検出された交流電源電流からモータの負荷トルクを推定することを特徴とする。これにより、トルク検出器の搭載を不要にでき、既存のカレントトランスなどの利用が可能であるのでコストダウンを実現できる。
【0016】
さらに、インバータ部の直流電源電圧を検出する電源電圧検出部を備え、負荷トルク推定部、電源電圧検出部によって検出された直流電源電圧値からモータの負荷トルクを推定することを特徴とする。これにより、検出器を抵抗で構成できるので安価に実現できる。
【0017】
さらに、交流電源電圧を直流電源電圧に変換してインバータ部に与えるコンバータ部と、コンバータ部の出力直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、電源電圧検出部の検出結果に基づいて、コンバータ部の出力直流電源電圧を所定値に制御する制御信号を出力するフィードバック制御部を備え、負荷トルク推定部制御信号からモータの負荷トルクを推定することを特徴とする。これにより、特別な付加回路は全く必要ないのでコストアップを抑えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。図1において、モータ1はインバータ回路2によって駆動される。インバータ回路2には、AC電源4からの交流電圧がAC−DCコンバータ回路3によって直流電圧に変換されて与えられる。モータ1のモータコイル端子U,V,W各相の中で特定相(図1の場合U相)に流れるモータ電流が電流センサ5によって検出され、検出されたモータ電流がモータ電流検出アンプ部6に与えられ、モータ電流が所定量増幅およびオフセット加算してマイクロコンピュータ7などの制御デバイスに与えられる。マイクロコンピュータ7は位相差検出部8と目標位相差情報格納部9と加算器10とPI演算部11と回転数設定部12と正弦波データテーブル13と正弦波データ作成部14とPWM作成部15とAD変換器16とを含み、各処理をソフト的に行なう。
【0019】
AD変換器16はモータ電流検出アンプ部6から出力されるモータ電流信号をアナログ値からデジタル値に変換して位相差検出部8に与える。位相差検出部8は2箇所のモータ駆動電圧を位相期間ごとに各モータ電流検出値を積算してモータ電流信号面積とし、両モータ電流信号面積の面積比を位相差情報として加算器10に出力する。目標位相差情報格納部9は目標とする位相差情報を格納し、目標位相差設定部17は負荷トルクおよびモータ回転数から適切な目標位相差情報を設定する。加算器10は目標位相差情報格納部9から出力される目標位相差情報と位相差検出部8から出力される位相差情報との誤差データを算出してPI演算部11に与える。PI演算部11は算出された誤差データに対して比例誤差データおよび積分誤差データを算出し、デューティ基準値をPWM作成部15に与える。なお、加算器10とPI演算部11で位相差制御部が構成される。
【0020】
回転数設定部12はモータ1の回転数指令を設定し、正弦波データテーブル13は所定のデータ個数で構成された正弦波データを正弦波データ作成部14に与える。正弦波データ作成部14は回転数設定部12から与えられる回転数指令と、時間経過に従って正弦波データテーブル13からモータコイル端子U,V,Wの各相に対応した正弦波データを読出すとともに、U相の正弦波データからU相のモータ駆動電圧位相情報を出力する。正弦波データはPWM作成部15に与えられ、モータ駆動電圧位相情報は位相差検出部8に与えられる。PWM作成部15は正弦波データとデューティ基準値とから各相ごとにインバータ部2の各駆動素子にPWM(Pulse Width Modulation)波形信号を出力する。
【0021】
なお、電流センサ5はコイルとホール素子で構成されたいわゆる電流センサあるいはカレントトランスでもよい。また、1相だけでなく各相のモータコイル電流を検出するとさらに高精度となる。さらに、正弦波データの作成は正弦波データテーブル13をもとに作成せずに演算によって作成しても構わない。
【0022】
なお、図1に示すモータ1の駆動波形は、正弦波とした場合の構成を示しているが、正弦波にすることで滑らかなモータコイル電流の供給が可能となるため、振動,騒音を少なくできる。しかしながら、これに限らず、モータロータの磁束分布に合わせたモータコイル電流が得られるような駆動波形を通電すれば、より高効率な駆動が可能となる。
【0023】
2ヶ所のモータ駆動電圧位相期間で検出された2つのモータコイル電流信号面積は、位相差検出部8で面積比が計算され、この結果が位相差情報とされる。加算器10によってこの位相差情報と目標位相差情報との誤差量が求められ、PI演算部11でPI演算され、その出力であるデューティ基準値と別途回転指令から求まる正弦波データとに基づいてPWM作成部15がその都度の出力デューティを計算し、インバータ回路2を介してモータコイルに印加することによってモータ1が駆動される。
【0024】
すなわち、モータ駆動電圧(出力デューティ)に対するモータコイル電流位相差を一定に制御するための位相差制御フィードバックループによって、駆動電圧の大きさ(PWMデューティのデューティ幅)が決定され、モータ1を所望の回転数で回転させるために、所望の周波数で出力される正弦波データによって回転数が決定されるものであり、これによって所望の位相差,所望の回転数でモータ1が駆動・制御される。
【0025】
次に、回転数の設定およびPWM出力について説明する。この発明による位相差制御方式は、逆起電圧パルスなどを検出して速度制御を行なう方式とは異なり、モータの回転数はモータコイルに通電するPWM波からなる正弦波電圧の周波数で決定される、いわゆる強制励磁駆動である。
【0026】
正弦波データテーブル13には、連続的にアナログ値を出力すると正弦波波形が出力されるデータ列が格納されており、このデータ列の参照アドレスがPWMキャリア周期ごとに所定数ずつ更新される。この所定数が大きければ高回転数となる。つまり、モータ回転数は、モータ1の構造的なものを除外すると、PWMキャリア周波数と正弦波データテーブル13の参照データとの更新間隔で決まるものである。
【0027】
また、たとえばコイル相数が3相であれば、それぞれの相のデータは、電気角で120度ずつずらした正弦波データを参照すればよい。なお、その都度正弦波演算を行なって正弦波データを作成してもよい。
【0028】
因みに、前記参照アドレスはモータ駆動電圧の位相情報そのものである。これら求まった各相ごとの正弦波データと、位相差制御によって算出されたデューティ基準値とが乗算され、いわゆるPWM波形発生器などPWM作成部15に入力されてPWM波形信号が出力される。このPWM波形発生器の概要は、たとえばPWMキャリア周期で三角波を発生し、この三角波の波高値と前記乗算された値とを比較し、比較結果に基づいてHigh/Low出力する。
【0029】
続いて、位相差情報の検出方法について説明する。前述の図2に示したように、モータ電圧位相における第1の位相期間のモータ電圧位相θ0を0〜90度,第2の位相期間θ1を90〜180度としている。また、各サンプリングタイミングがすべてtsという等間隔の位相間隔でn回(図2の場合3回ずつ、計6回)サンプリングするように設定している。そして、位相差情報は、θ0でのモータコイル電流信号面積をS0としてI0+I1+I2を積算し、θ1でのモータコイル電流信号面積をS1としてI3+I4+I5を積算し、2つのモータコイル電流信号面積の比(S0/S1)を算出する。図2の場合、位相差情報は1である。
【0030】
このように、各位相期間におけるサンプリングタイミングを、モータ電圧位相90度を中心として対称となる位相にできるので、目標位相差の設定などの制御設計が容易になる。
【0031】
近年、空気調和機をはじめとするコンプレッサ用モータとして、IPM(Interior Permanent Magnet)モータが使用されることが多くなっている。周知のように、永久磁石ロータ内部に埋込んだ形状のいわゆるIPMモータの場合、磁石磁束とコイル電流となって発生するフレミングトルク(磁石トルクと呼ばれることもある)と、ロータ形状によってモータコイルのインダクタンスが変化することを利用したリラクタンストルクとが合成される。したがって、通常の永久磁石を用いた同期モータに比べて大きなトルクが得られるため、モータの高効率化が可能である。このフレミングトルクとリラクタンストルクはそれぞれロータとステータの相対位置の関数となっており、このフレミングトルクとリラクタンストルクとの和を最大とするには、適切なロータとステータの相対位置でのモータコイルへの通電が必要であることが知られている。
【0032】
なお、特願2000−044279号で述べているように、ロータとステータの相対位置と位相差情報とは線形な関係であるので、位相差制御によって間接的にロータとステータの相対位置への通電を制御していることになる。
【0033】
上記したIPMモータを用いて位相差制御をする場合、モータ回転数,負荷トルクが変化した場合、最高効率となる位相差情報はどうなるのかを実験で確かめた。
【0034】
図3は横軸に位相差情報をとり、縦軸に効率をとり、実際にモータを駆動させて測定した結果のグラフである。なお、横軸の位相差情報はPI制御されているので目標位相差情報と置換えることができる。回転条件は、モータ回転数3000rpm、負荷トルク5kgfcmおよび15kgfcmと、モータ回転数4000rpm、負荷トルク5kgfcmおよび15kgfcmである。
【0035】
この結果から、モータ回転数のみならず負荷トルクが変化することによっても最高効率となる位相差情報の変化することがわかった。
【0036】
したがって、モータの使用環境において負荷トルクが変化するような場合でも、モータ効率を最高効率で駆動させるためには負荷トルクを検知し、それによって目標位相差情報を変更していく必要がある。
【0037】
この発明の実施形態では、目標位相差設定部17に負荷トルクおよびモータ回転数の情報を入力し、各回転条件によって適切な目標位相差情報を設定する目標位相差指令を目標位相差情報格納部9に出力し、目標位相差情報格納部9で目標位相差指令に該当する目標位相差情報を出力し、位相差制御が行なわれる構成であるため、いかなる回転条件でも最高効率でのモータ駆動が可能となり、高効率化を実現できる。
【0038】
目標位相差設定部17で各回転条件によって適切な目標位相差情報を設定する目標位相差指令を導出する方法は、図3のような実験結果から負荷トルクおよびモータ回転数の各情報をパラメータとする計算式を作り、負荷トルクおよびモータ回転数の各情報を代入してもよい。たとえば、モータ回転数3000rpmで負荷トルク5kgfcmのときは、目標位相差情報としてθ5を設定するように処理し、モータ回転数3000rpmで負荷トルク15kgfcmのときには目標位相差情報としてθ15を設定するように処理する。
【0039】
あるいは、図3のような実験結果から、負荷トルクおよびモータ回転数の各情報をパラメータとする2次元の目標位相差テーブルを作成しておき、このテーブルから参照するようにすれば目標位相差の設定処理が縮小でき、高速マイクロコンピュータなどを使用する必要がなくなり、コストダウンに貢献できる。
【0040】
図4は目標位相差テーブルの例を示す図である。ここで、実際の負荷トルクおよびモータ回転数はリニア的に変化していることが多いが、その際には負荷トルクおよびモータ回転数を目標位相差テーブルで示された分解能に、四捨五入あるいは切り捨てなどを行なって置換えて参照していけばよい。
【0041】
たとえば、モータ回転数3100rpm、負荷トルク19kgfcmの場合には、図4のテーブルに当てはめるためにモータ回転数を3000rpm、負荷トルクを20kgfcmに置換えてから参照し、目標位相差指令値として20度を選択すればよい。目標位相差情報格納部9では位相差20度に相当する目標位相差情報を出力して位相差制御が行なわれる。
【0042】
ここで、目標位相差テーブルの各パラメータ分解能の設定方法は、メモリの空き容量から設定してもよく、あるいは図3に示す効率特性から設定してもよい。図3(a),(b)からわかるように、効率特性は山型の特性であり、効率ピーク付近はなだらかであることがわかる。装置の効率仕様として最高効率から何ポイント低下まで許容できるかという、効率低下許容値ηdを設定しておき、これから分解能を設定する。
【0043】
たとえば、図3(a)のモータ回転数3000rpmの特性において、負荷トルクが5kgfcmと15kgfcmの間の値であるTkgfcmのときを考えると、負荷トルクTkgfcmのときの効率特性は図3(a)に示すようになり、また効率低下許容値をηdに設定すれば、仕様を満たすには位相差情報をθ−Tからθ+Tの範囲であればよいことがわかる。ここで、負荷トルク5kgfcmの効率ピーク位相差θ5で位相差制御を行なってモータを駆動しており、負荷トルクTkgfcmに変化したときを考えると、同じ位相差情報θ5であっても仕様を満たしていることがわかる。この場合、目標位相差情報の変更は必要ない。
【0044】
したがって、目標位相差テーブルの分解能としては、効率の許容低下度と許容効率範囲の位相差情報から設定してやればよく、こうすることで、既設な目標位相差情報の切換えが最小限の大きさのテーブル量で実現できるので、オーバスペックで不必要な目標位相差情報の切換えがなくなり、処理内容を最小化・最適化できる。また、目標位相差テーブルのメモリ容量も最小化・最適化でき、メモリ容量削減を実現できる。
【0045】
なお、上述の説明では、負荷トルクについて説明したが、モータ回転数の分解能も同様に設定すればよい。
【0046】
ここで、上述したように、モータの高効率駆動では、モータ回転数および負荷トルクの情報が必要であることがわかったが、実際に負荷トルクを検出することは装置内にトルク検出器を搭載する必要があり、また空気調和機の圧縮機モータの場合を考えると搭載は困難であり、どのようにして負荷トルクを検出するかが重要となる。
【0047】
以下、この発明の実施形態による負荷トルクの推定方法について説明する。まず、モータコイル電流から負荷トルクを推定する方法について説明する。
【0048】
上述したIPMモータを用いた場合では、上述のとおり通電タイミングによってモータ発生トルクが変化する。したがって、同一の回転数,負荷トルクであっても、通電タイミングが変わればモータコイル電流も変化してしまう。したがって、モータコイル電流から負荷トルクを推定する方法では正確な負荷トルクを推定することができず、位相差制御にも不具合をもたらすことが懸念される。そこで、モータコイル電流から負荷トルクを検出できるか、あるいはモータコイル電流最大値と負荷トルクを測定した。
【0049】
図5はその測定結果の波形を示す。負荷トルクがT0からT1に変化すると、それに比例してモータコイル電流の最大値Im0からIm1に変化していることがわかる。このことから、モータコイル電流最大値から負荷トルクを推定することが可能であることがわかり、この発明に適用できることがわかった。この発明はこれに着目したものである。
【0050】
図6はモータコイル電流から負荷トルクを推定する第2の実施形態の構成を示すブロック図である。図6において、負荷トルク検出AD変換器18ではモータコイル電流の最大値をサンプリングし、負荷トルク推定器19でサンプリング値から負荷トルクへの変換を行なう。そして、目標位相差設定部17で上述の処理を行ない、目標位相差情報の適切な設定が行なわれる。
【0051】
なお、負荷トルク推定器19での変換は、図5の結果から一次式で行なっても差し支えないし、負荷トルク推定器19をスルーして目標位相差設定部17でのパラメータを負荷トルクからモータコイル電流最大値に変更してそのまま入力してもよい。
【0052】
また、負荷トルクが同一でもモータ回転数が変化すれば変化してしまうことが考えられるので、負荷トルク推定器19はモータ回転数情報も加味して負荷トルクを推定するのが望ましい。
【0053】
図7はモータコイル電流による負荷トルク推定を簡素化した第3の実施形態の構成を示すブロック図である。図7において、AD変換器16でサンプリングされたモータコイル電流検出値が負荷トルク推定用として使用される。AD変換器16によるモータコイル電流のサンプリングは、図2のI0〜I5のように行なわれる。この両位相期間中のモータコイル電流検出値I0〜I5から最大値を検出して(図2の場合I2,I3)、負荷トルク推定器19に入力された上記と同様に位相差制御を行なう。
【0054】
なお、図2のモータコイル電流検出値の最大値I2,I3は、厳密にはモータコイル電流の最大値から少しだけずれた位相での検出値であるが、この値を基に負荷トルクを推定しても差し支えない程度のものである。
【0055】
なお、当然ながら各モータコイル電流検出値を使用せずに、モータコイル電流の最大値を直接サンプリングしてもかまわない。
【0056】
上述のごとく、この実施形態によれば、負荷トルク推定をモータコイル電流から行なうので、トルク検出器の搭載が必要なくなり、さらにトルク検出器搭載に係る配線などの処理も必要なくなりコストダウンを実現できる。また、位相差制御用のAD変換器を利用すれば、特別なパーツの追加は必要なく、従来の構成のままで負荷トルクの推定を実現できる。
【0057】
なお、負荷トルクの許容推定誤差は、上述した目標位相差テーブルの分解能以内であり、これをモータコイル電流による負荷トルク推定実現の目安とすればよいし、逆に目標位相差テーブルの分解能を負荷トルクの許容推定誤差から設定してもよい。
【0058】
次に、負荷トルク推定の他の例について説明する。
図8はこの発明の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。この実施形態は、負荷トルク推定を電源電流から行なうものであり、電源電流検出器20で交流電源からの電源電流を検出し、これから負荷トルクを推定する。それ以外の構成は図1と同じである。
【0059】
図9は電源電流と位相差情報の特性を、負荷トルクを変更して測定した結果を示す。図9から明らかなように、電源電流を検出すれば負荷トルクを推定でき、これから最適な目標位相差情報を決定できることがわかる。
【0060】
電源電流検出器20としては電流センサを用いてもよいが、通常AC電源4からの電流は過電流検出のためカレントトランス(以下、C.T)が取付けられており、電源電流を検出している。したがって、電源電流の検出にあたってはこのC.Tを利用すればコストを上昇することなく実現できる。また、AC電源電流とは限らず、インバータ回路2の入力電源であるDC電源電流を検出してもよい。
【0061】
なお、負荷トルクの推定誤差と目標位相差テーブル分解能の関係も前述のようにすればよい。
【0062】
図10は負荷トルク推定の他の例を示す第5の実施形態の構成を示すブロック図である。図10において、AC−DCコンバータ回路3とインバータ回路2との間に直流電源電圧検出器21が挿入されインバータ回路2の入力電源である直流電源電圧が検出される。
【0063】
元来、コンバータ回路3では、一定電圧の直流電源電圧が得られるように整流および平滑されている。しかしながら、実際にはモータ1での仕事によって直流電源電圧が変動してしまう。これは負荷トルク変動によって直流電源電圧が変動するということであり、この発明では一般的には欠点となるこの直流電源電圧変動に着目したものである。
【0064】
なお、電源電圧の変動は、コンバータ回路3での損失によるため、あるいは平滑用コンデンサの容量不足などが原因として挙げられ、特に安価に作成された装置で顕著に見られる。
【0065】
図11は負荷トルクを変化させたときの直流電源電圧の特性を示す。図11に示すように、負荷トルクが大きくなると直流電源電圧の低下することがわかる。したがって、直流電源電圧を検出すれば負荷トルクを推定できることがわかる。直流電源電圧検出器21は直流電源電圧を抵抗分割した値を読込むのが簡単な方法であるが、これだけに限らない。
【0066】
負荷トルク推定方法および負荷トルク推定誤差と目標位相差テーブル分解能の関係などは前述の方法と同様である。電流を検出することなく抵抗のみを用いればよいので、非常に簡単にまた安価に実現できる。
【0067】
ところで、前述のコンバータ回路3は近年高精度化されてきており、直流電源電圧が一定になるようにフィードバック制御されているものがあり、さらに所望の直流電源電圧を出力できるように構成されている。これらはAC電源4の力率向上にも寄与しており注目されている方法である。
【0068】
この実施形態はこれに着目したものであり、フィードバック制御されている制御信号の大小によって負荷トルクを推定する。前述したように直流電源電圧は負荷トルクなどによって多少変動してしまう。これを一定電圧に制御するために、制御としては負荷トルクに比例した制御信号を出力して電源電圧の低下を抑制する。
【0069】
図12はこの発明の第6の実施形態の構成を示すブロック図である。図12において、マイクロコンピュータ7内にフィードバック制御部22が設けられ、このフィードバック制御部22によって直流電源電圧検出器21で検出された直流電圧に基づいてコンバータ回路3がフィードバック制御される。フィードバック制御部22とモータ駆動の制御部分は同一のマイクロコンピュータ7内に構成されることが多いので、制御信号の受渡しが容易となる。
【0070】
これによって、負荷トルクの想定が可能となり、特別な負荷回路を全く必要としないので、コストアップを抑えかつ高精度なモータ駆動を実現できる。
【0071】
なお、電源電圧および電源電流などは前述のようにモータ1の仕事に応じて変動するものである。したがって、モータ回転数によっても変動してしまうことが考えられるが、モータ回転数情報を基に補正すればよい。
【0072】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0073】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、位相差情報を目標位相差情報に制御することで、正弦波通電をはじめとする180度通電でモータを駆動するモータ制御装置において、負荷トルクを簡単な方法で推定し、負荷トルク変化がある場合でもモータ駆動が可能になる。したがって、負荷トルクの変化が大きい環境で使用する際にもモータが脱調する、インバータなどの回路に過電流が流れてブレーカが遮断するなどの致命的な課題を克服することができ、騒音,振動を抑制でき、モータを最高効率位相差で制御することができるので、装置としての省エネルギーに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の第1の実施形態におけるモータ電流信号およびサンプリングタイミング図である。
【図3】 この発明の第1の実施形態における位相差情報−効率特性を示す図である。
【図4】 この発明の第1の実施形態における目標位相差テーブルの一例を示す図である。
【図5】 この発明の第1の実施形態を示すモータコイル電流最大値と負荷トルクを示す波形図である。
【図6】 この発明の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の第4の実施形態における位相差情報−電源電流特性を示す図である。
【図10】 この発明の第5の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の第5の実施形態における直流電源電圧と負荷トルクを示す波形である。
【図12】 この発明の第6の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図13】 位相差情報−効率特性を示す図である。
【符号の説明】
1 モータ、2 インバータ回路、3 コンバータ回路、4 AC電源、5 電流センサ、6 モータ電流検出アンプ部、7 マイクロコンピュータ、8 位相差検出部、9 目標位相差情報格納部、10 加算器、11 PI演算部、12 回転数設定部、13 正弦波データテーブル、14 正弦波データ作成部、15 PWM作成部、16 AD変換器、17 目標位相差設定部、18 負荷トルク検出AD変換器、19 負荷トルク推定器、20 電源電流検出器、21直流電源電圧検出器、22 フィードバック制御部。

Claims (8)

  1. モータを駆動するモータ制御装置であって、
    直流電源電圧を交流電圧に変換して前記モータのコイルに与えるインバータ部、
    前記モータのコイル電流を検出するコイル電流検出部、
    モータ駆動電圧を基準とする複数の位相期間において前記コイル電流検出部によって検出したモータコイル電流を積算し、各位相期間におけるモータコイル電流積算値の比を算出して位相差情報を検出する位相差検出部、
    前記モータの負荷トルクを推定する負荷トルク推定部、
    前記負荷トルク推定部によって推定された負荷トルクあるいは該負荷トルクとモータ回転数に基づいて目標位相差情報を設定する目標位相差設定部、および
    前記位相差検出部によって検出される位相差情報が前記目標位相差設定部によって設定された目標位相差情報に一致するように前記インバータ部を制御する制御部を備えることを特徴とする、モータ制御装置。
  2. 前記目標位相差設定部は、負荷トルクと目標位相差情報の関係、あるいはモータ回転数および負荷トルクと目標位相差情報の関係を示す目標位相差テーブル参照して前記目標位相差情報を設定することを特徴とする、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記目標位相差テーブルの各パラメータ分解能は、前記モータの最高効率からの効率低下許容値を基に設定することを特徴とする、請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記コイル電流検出部は、
    前記モータのコイル電流を検出する電流センサと、
    前記電流センサの検出値を所定の周期でサンプリングし、サンプリングした各アナログ値をデジタル値に変換して前記位相差検出部に与える第1のAD変換器とを含み、
    前記モータ制御部は、前記電流センサの検出値の最大値をサンプリングし、サンプリングしたアナログ値をデジタル値に変換して前記負荷トルク推定部に与える第2のAD変換器を備え、
    前記負荷トルク推定部は、前記第2のAD変換器から与えられたデジタル値に基づいて前記モータの負荷トルクを推定することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のモータ制御装置。
  5. 前記コイル電流検出部は、
    前記モータコイル電流を検出する電流センサと、
    前記電流センサの検出値を所定の周期でサンプリングし、サンプリングした各アナログ値をデジタル値に変換して前記位相差検出部および前記負荷トルク推定部に与えるAD変換器とを含み、
    前記負荷トルク推定部は、前記AD変換器から与えられたデジタル値に基づいて前記電流センサの検出値の最大値を検出し、検出した最大値から前記モータの負荷トルクを推定することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のモータ制御装置。
  6. 交流電源電圧を直流電源電圧に変換して前記インバータ部に与えるコンバータ部、および
    前記コンバータ部の交流電源電流を検出する電源電流検出部を備え、
    前記負荷トルク推定部は、前記電源電流検出部によって検出された交流電源電流から前記モータの負荷トルクを推定することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のモータ制御装置。
  7. 前記インバータ部の直流電源電圧を検出する電源電圧検出部を備え、
    前記負荷トルク推定部は、前記電源電圧検出部によって検出された直流電源電圧値から前記モータの負荷トルクを推定することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のモータ制御装置。
  8. 交流電源電圧を直流電源電圧に変換して前記インバータ部に与えるコンバータ部、
    前記コンバータ部の出力直流電源電圧を検出する電源電圧検出部、および
    前記電源電圧検出部の検出結果に基づいて、前記コンバータ部の出力直流電源電圧を所定値に制御する制御信号を出力するフィードバック制御部を備え、
    前記負荷トルク推定部は、前記制御信号から前記モータの負荷トルクを推定することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のモータ制御装置。
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