JP3696679B2 - 折曲げ加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、上型と下型との協働でワークに折曲げ加工を行う折曲げ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、折曲げ加工装置としての例えばプレスブレーキは、パンチを備えた上部テーブルを固定し、ダイを備えた下部テーブルを油圧シリンダで上下動せしめて前記パンチとダイとの協働でワークに折曲げ加工を行うものである。
【0003】
そして、上記のプレスブレーキではパンチに対するダイの突っ込み量であるデプス値(D値)を補正制御して曲げ精度を良好にするような配慮がなされている。このD値を補正するための補正パラメータとして、主にサイドフレームの撓み、上,下部テーブルの撓みが存在しており、この撓みを考慮してD値の補正を行って折曲げ加工を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のサイドフレームの撓み、上,下部テーブルの撓みを考慮したD値の補正だけではより折曲げ精度の良好な折曲げ加工が行われていない。すなわち、実際の折曲げ加工においてワークを直接折曲げる金型特にグースネック金型も撓みを受けており、この金型による撓みを考慮していなかった。
【0005】
この発明の目的は、金型の撓みを考慮したD値補正を行って折曲げ精度の向上を図った折曲げ加工方法およびその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上型を備えた上部テーブルと下型を備えた下部テーブルとを制御装置からの指令で上下動駆動手段により相対的に上下動せしめて、目標角度の基本D値になるように前記上型と下型との協働でワークに折曲げ加工を行う折曲げ加工装置にして、
前記制御装置は、前記上型の先端の撓みを考慮して前記基本D値を補正するD軸補正手段を備えてなることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成の他に、前記制御装置は、予め実験により設定された金型撓み定数に基づいて前記上型の先端の撓みを算出する演算処理手段を備えてなることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成の他に、前記制御装置は、前記上型の図形情報に基づいて前記上型の先端の撓みを算出する演算処理手段を備えてなることを特徴とするものである。
【0009】
したがって、上部テーブルと下部テーブルとを制御装置からの指令で上下動駆動手段により相対的に上下動せしめると、上型と下型との協働でワークに折曲げ加工が行われる。しかも、制御装置に備えられたD軸補正手段で金型の撓みを考慮したD値補正を行うことにより、従来よりも折曲げ精度の向上が図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態の例を図面に基いて詳細に説明する。
【0012】
図5を参照するに、折曲げ加工装置としての例えばプレスブレーキ1は下部フレーム3を備えており、この下部フレーム3の両側にはサイドフレーム5が立設されている。このサイドフレーム5における前側の上部には上部テーブル7が固定して設けられていると共に、上部テーブル7の先端部(下部)には上型としてのパンチPが取付けられている。
【0013】
前記サイドフレーム5における前側の下部には上下動駆動手段としての例えば複数の油圧シリンダ9が取付けられており、この油圧シリンダ9に装着されたピストンロッドを介して下部テーブル11が上下動自在に設けられている。この下部テーブル11の先端部(上部)には前記パンチPに対応した位置に下型としてのダイDが取付けられている。
【0014】
前記サイドフレーム5に形成されたふところ部13にはワークWの位置決めを行うバックゲージ15が前後動(図5において左右動)自在に設けられている。
このバックゲージ15にはワークWを突当てて位置決めを行う複数の突当て17が備えられている。また、前記サイドフレーム5には制御装置19が設けられている。この制御装置19には例えば下部テーブル11を上下動せしめるためのフートペダル21が装着されている。
【0015】
さらに、前記油圧シリンダ9の油圧回路には圧力センサ23(図1参照)が設けられており、折曲げ加工時の加圧力を検出せしめている。油圧シリンダ9によって下部テーブル11が上昇されたときのダイDの位置を検出する例えばリニアスケールなどの位置検出手段25(図1参照)が設けられている。
【0016】
前記制御装置19は、図1に示されているように、CPU27を備えており、このCPU27には種々のデータを入力せしめるキーボードなどの入力装置29および種々のデータや図面などを表示せしめるCRTなどの表示装置31が接続されている。前記CPU27には油圧シリンダ9、圧力センサ23および位置検出手段25が接続されている。
【0017】
前記CPU27には塑性理論値d、機械系撓み量G、バルブ開度量J、テーブル左右バランス補正量TLHおよびオフセット時テーブル撓み補正量などのデータが入力装置29から入力されてメモリ33に記憶されている。また、CPU27には金型撓み量Tを演算する演算処理手段35およびこの演算処理手段35で演算処理された金型撓み量Tとメモリ33に記憶されている各データを基にしてD値を補正するD値補正手段37が接続されている。
【0018】
前記演算処理手段35では詳細を後述する予め実験を基に金型撓み定数または金型の図形情報を基に金型撓み定数が求められる。また、D値補正手段37では次の(1) 式より目標角度の基本D値が求められる。
【0019】
【数1】
Figure 0003696679
【0020】
前記演算処理手段35では予め実験により設定された金型撓み定数TP1に基づいてパンチ(上型)Pの先端の撓み量Tが次の(2) 式により演算処理される。
【数2】
Figure 0003696679
【0021】
図2に示されているパンチPの金型情報を基に図3に示した曲がり梁モデルとすると、撓み量Vは次の(3) 式により演算処理される。
【数3】
Figure 0003696679
上記(3) 式のR,θ,α0,hを図形情報より算出する。
【0022】
例えば図2に示されている金型図形情報としてのパンチPの断面より以下の3点を通る円弧をパンチ軸線としてモデル化する。
P1(X1,Y1):金型中心軸上の中間板と接する点
P2(X2,Y2):グースネック最深部における肉厚1/2の点
P3(X3,Y3):パンチ先端点
これらは、NC内部の図形情報処理により座標が与えられる。
求める円弧の幾何学情報を 中心座標 :(X0,Y0)
円弧半径 :R
円弧の中心角度:α0
とすると計算の流れは以下の様になる。
【0023】
次に、線分P1−P2、及び線分P2−P3に対し、各線分に直交し、かつ各線分を2等分する直線の方程式(Y=f1(X),Y=f2(X))を求める。
【数4】
Figure 0003696679
【0024】
そして、(5) ,(7) 式の交点、すなわち円弧の中心座標(X0,Y0)を求める。
【数5】
Figure 0003696679
【0025】
円弧の中心点座標(X0,Y0)と点P1を用いて円弧の半径Rを求める。
【数6】
Figure 0003696679
【0026】
円弧の中心座標(X0,Y0)と点P1を用いて円弧の中心角度α0を求める。
【数7】
Figure 0003696679
以上により、中心座標(X0,Y0),R,α0が求められる。
【0027】
次に、図4に示したパンチPの金型図形情報より各K1,K2,K3,K4,K5の数値を算出する。
K1:グースネック最深部厚さ
K2:最深部1/2肉厚までの荷重中心からの距離
K3:パンチ先端部厚さ
K4:グースネック最深部までの高さ
K5:パンチ全体高さ
曲がり梁高さhは、これらを関数として
h=f(K1,K2,K3,K4,K5)
として計算される。
【0028】
こうして得られたR,θ,α0,hを上記(3) 式に代入することにより、撓み量Vが演算処理される。
【0029】
こうして演算処理された撓み量TまたはVを(1) 式に代入することにより、目標角度の基本D値が補正されるから、D値でD軸が制御される。したがって、従来よりも折曲げ精度の向上を図ることができる。
【0030】
なお、この発明は、前述した実施の形態の例に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。本実施の形態の例では上部テーブル7を固定し、下部テーブル11を上下動せしめる例で説明したが、下部テーブル11を固定し、上部テーブル7を上下動せしめるようにしても対応可能である。また上下動駆動手段として油圧シリンダ9を用いた例で説明したが、ボールねじ、駆動モータを用いても構わない。
【0031】
【発明の効果】
以上のごとき実施の形態の例から理解されるように、請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、上部テーブルと下部テーブルとを制御装置からの指令で上下動駆動手段により相対的に上下動せしめると、目標角度の基本D値になるように上型と下型との協働でワークに折曲げ加工が行われる。しかも、制御装置に備えられたD軸補正手段で上型の先端の撓みを考慮して、前記基本D値補正を行うことにより、折曲げ精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の主要部を示し、プレスブレーキを制御せしめる制御装置の構成ブロック図である。
【図2】 金型としてのパンチの断面図である。
【図3】 パンチを曲がり梁モデル化した説明図である。
【図4】 パンチの断面で曲がり梁高さを求める説明図である。
【図5】 この発明を実施する折曲げ加工装置としてのプレスブレーキの側面図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ(折曲げ加工装置)
7 上部テーブル
9 油圧シリンダ(上下動駆動手段)
11 下部テーブル
19 制御装置
27 CPU
29 入力装置
31 表示装置
33 メモリ
35 演算処理手段
37 D値補正手段
P パンチ(上型)
D ダイ(下型)

Claims (3)

  1. 上型を備えた上部テーブルと下型を備えた下部テーブルとを制御装置からの指令で上下動駆動手段により相対的に上下動せしめて、目標角度の基本D値になるように前記上型と下型との協働でワークに折曲げ加工を行う折曲げ加工装置にして、
    前記制御装置は、前記上型の先端の撓みを考慮して前記基本D値を補正するD軸補正手段を備えてなることを特徴とする折曲げ加工装置。
  2. 前記制御装置は、予め実験により設定された金型撓み定数に基づいて前記上型の先端の撓みを算出する演算処理手段を備えてなることを特徴とする請求項1記載の折曲げ加工装置。
  3. 前記制御装置は、前記上型の図形情報に基づいて前記上型の先端の撓みを算出する演算処理手段を備えてなることを特徴とする請求項1記載の折曲げ加工装置。
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