JP3696509B2 - 画像表示装置の保守システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置の保守システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プロジェクタなど、大画面の表示が可能な画像表示装置を用いて、パーソナルコンピュータ(PC)等で作成したプレゼンテーション資料を拡大投影し、プレゼンテーション等を行う手法が広く利用されている。しかしながら、このように大画面表示が可能な画像表示装置は、一般には構造が非常に複雑で、かつ、高価であるため、ユーザが保守作業を行うことは困難である場合が多く、専門の管理者が設置場所に出張等することにより保守作業が行われているのが実状である。以下、従来の画像表示装置における保守作業の概要について説明する。
【0003】
図26は、画像表示装置の一例としてプロジェクタを用いた、従来の画像表示システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示されるように、従来のプロジェクタ920は、画像データ源としてのPC910とLANなどのネットワーク950を介して接続されて用いられる。プロジェクタ920は、ネットワーク950を介してPC910から送信されるデータを受信する通信部921、受信したデータに基づいて不図示のスクリーンに映像を投影する映像系を駆動する映像系駆動部922、映像系を含め、プロジェクタ920に異常が発生したことを検出する異常検出部923、異常が検出された場合に検出結果を表示する検出結果表示部924を備えている。
【0004】
異常検出部923がプロジェクタ920の異常を検出した場合には、予め異常検出部923に登録されているエラーコードに従い、該当するエラーコードを検出結果表示部924に表示する。検出結果表示部924としては液晶表示装置などを用いることができる。異常検出部923に登録されるエラーコードの一例としては、例えば、以下に示すようなものが考えられる。
【0005】
Figure 0003696509
上記のようなエラーコードが登録されている場合において、例えばプロジェクタ920のファンに故障が発生して動作が停止した場合には、検出結果表示部924には、「3C」というエラーコードが表示される。表示されたエラーコードを管理者が見ることで、プロジェクタ920のファンが停止あるいは故障したことを推測でき、例えば、ファンを交換することでプロジェクタ920の保守を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のプロジェクタ920においては、表示されたエラーコードから異常の原因等を推測する必要があるため、複数の故障が同時に発生した場合や予測不可能な故障(エラーコードが登録されていないような故障)が発生した場合など、表示されたエラーコードからでは異常の原因が推測できない場合があるという問題点を有していた。
【0007】
また、例えばプロジェクタ920の同期信号が不安定となり、同期不安定のエラーコード(0A)が表示された場合のように、管理者が設置場所に到着した時点では、映像の上部のみ曲がる現象なのか、ジッターなのか、その他の予想できない故障なのか、エラーコードのみからでは判断できない場合があるという問題もある。
【0008】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、プロジェクタ等の画像表示装置に異常が発生した場合に、より迅速に故障箇所や故障原因などを特定することができる画像表示装置の保守システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像表示装置の保守システムは、ネットワークに接続可能な画像表示装置の保守を行う保守システムであって、ネットワークに接続可能な撮像装置を備え、当該撮像装置は、前記画像表示装置に異常が発生したことを示す信号を、前記ネットワークを介して受信する異常信号受信手段と、前記異常信号受信手段が前記信号を受信した場合に、前記画像表示装置により表示されている画像を撮像する撮像手段とを含むことを特徴としている。
【0010】
この構成では、画像表示装置に異常が発生した場合に、撮像手段により前記画像表示装置により表示されている画像が撮像される。即ち、撮像された画像を管理者が参照することができるため、事後において故障原因や故障箇所等をより迅速に特定することができる。なお、撮像手段は、異常が発生した場合に前記画像を撮像すればよく、異常が発生していない状態においては、動作を停止していてもよいし、画像や、参加者等、その他の対象を撮像していてもよい。
【0011】
なお、異常の発生後に管理者が撮像された画像を参照するには、画像データを記憶する手段を設けることが好ましい。具体的には、例えば、前記撮像装置はさらに、前記撮像手段による撮像で得られた画像データを記憶する画像データ記憶手段を有するものとすることもできるし、前記撮像装置はさらに、前記撮像手段による撮像で得られた画像データを、前記ネットワークを介して送信する画像データ送信手段を有し、前記保守システムはさらに、前記画像データ送信手段により送信された画像データを受信する画像データ受信手段と、当該画像データ受信手段が受信した画像データを記憶する画像データ記憶手段を有する記憶装置を含むようにしてもよい。
【0012】
また、前記記憶装置はさらに、前記画像表示装置に異常が発生した場合に、当該異常に関する情報を、前記ネットワークを介して受信する異常情報受信手段と、前記異常情報受信手段が受信した情報を記憶する異常情報記憶手段とを有することが好ましい。画像データに加えてエラーコードなど、異常に関する情報も参照することができるからである。
【0013】
さらに、前記撮像装置はさらに、前記異常信号受信手段が前記信号を受信した場合に、前記撮像手段が撮像すべき方向に関する情報を記憶する撮像方向情報記憶手段と、前記異常信号受信手段が前記信号を受信した場合に、前記撮像手段が前記撮像すべき方向を撮像するように制御する撮像方向制御手段とを含むことが好ましい。画像表示装置に異常が発生していない状態においても、撮像装置を有効利用することができるからである。
【0014】
また、前記保守システムはさらに、前記画像表示装置に異常が発生した場合に、画像表示装置の駆動を停止する停止手段を含むことが好ましい。異常が発生した状態で画像表示装置が継続して動作することにより、より深刻な異常が発生することを防止することができるからである。
ここで、前記停止手段は、前記画像表示装置に異常が発生した場合に、所定時間の経過を待って駆動を停止することが好ましい。管理者が参照すべき画像データが得られる前に画像表示装置の駆動が停止することを防止することができるからである。
【0015】
また、前記停止手段はさらに、前記画像表示装置に発生した異常の内容に基づき、駆動を停止するか否かを判定する判定手段を有することが好ましい。異常の中には、駆動を停止する必要のない異常もあり、係る場合に画像表示装置を用いたプレゼンテーションを中断することが防止できるからである。
また、前記停止手段はさらに、前記判定手段により駆動を停止すると判定された場合に、前記撮像手段による撮像で得られた画像データの前記画像データ受信手段による受信が完了したか否かを判定する画像データ受信完了判定手段を含み、前記画像データ受信完了判定手段により受信が終了したと判定された後に前記画像表示装置の駆動を停止するようにしてもよい。この構成によっても、管理者が参照すべき画像データが得られる前に画像表示装置の駆動が停止することを防止することができる。
【0016】
また、前記停止手段は、前記判定手段により駆動を停止すると判定された場合に、所定時間の経過を待って駆動を停止するようにしてもよい。この構成では、ネットワークの状態等により、撮像により得られた画像データの転送に時間を要した場合でも、画像表示装置の電源停止が遅れることを防止することができる。
また、前記保守システムはさらに、前記画像表示装置に発生した異常の内容に基づき、前記撮像手段による撮像の方法を判定する撮像方法判定手段を有し、前記撮像手段は、前記撮像方法判定手段により判定された方法に従って画像を撮像することが好ましい。管理者等による故障原因、故障箇所の特定に適した画像データを得ることができ、より容易かつ確実な故障原因等の特定が可能となるからである。なお、「撮像の方法」としては、撮像する画像上の位置(撮像方向)、拡大、縮小、動画と静止画の別や、撮像する画像の枚数、撮像時間など、種々の条件を設定することができる。
【0017】
また、本発明の第2の保守システムは、ネットワークに接続可能な画像表示装置の保守を行う保守システムであって、ネットワークに接続可能であり、前記画像表示装置により表示されている画像を常時撮像する撮像装置と、画像データを記憶する記憶手段と、所定時間の経過ごとに、前記撮像装置の撮像により得られた画像データにより、前記記憶手段に記憶される画像データを更新する更新手段と、前記画像表示装置に異常が発生したことを検出する検出手段と、前記検出手段により異常の発生が検出された場合に、前記更新手段による画像データの更新を中止する更新中止手段とを備えることを特徴としている。この構成では、迅速に画像表示装置の電源を停止することも可能となり、画像表示装置に深刻な故障が発生することを、より確実に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像表示装置の保守システム(以下、単に「保守システム」ともいう。)の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
(1)保守システムの全体構成
図1は、本発明に係る保守システムの全体構成を示す図である。
【0019】
本実施の形態の保守システムは、画像データ源としてのPC110、画像表示装置の一例としてのプロジェクタ120に加えて、ネットワークカメラなどの撮像装置130、記憶装置及び表示装置としてのPC140を含んでおり、それらがLANなどのネットワーク150で接続されて構成されている。なお、撮像装置130は、プロジェクタ120からスクリーン190に投影された画像を撮像することができるように設置されている。
【0020】
図2は、図1に示した保守システムの機能ブロック図である。以下、プロジェクタ120、撮像装置130、及びPC140のそれぞれについて、より具体的な構成について説明する。
プロジェクタ120は、通信部121、映像系駆動部122、異常検出部123を備えている。通信部121は、ネットワーク150を介してPC110から表示すべき画像を表すデータを受信したり、異常検出部123がプロジェクタ120の異常を検出した場合に撮像装置130に撮像の命令を送信したりする。映像系駆動部122は、スクリーン190に画像を投影する映像系全体を駆動する。異常検出部123は、プロジェクタ120に異常が発生したことを検出する。
【0021】
撮像装置130は、通信部131、制御部132、撮像系駆動部133を備えている。通信部131は、プロジェクタ120からの撮像命令を受信する。制御部132は、撮像命令の受信を受けて撮像系駆動部133を制御し、スクリーン190に投影されている画像を撮像系に撮像させる。撮像により得られた画像データは、通信部131を介してPC140に送信される。
【0022】
なお、画像データの送信に際しては、用いるネットワークカメラの仕様にも依存するが、TCP/IP、UDP、HTTP、SMTP、FTPなど種々の通信プロトコルを用いることができ、また撮像系は静止画若しくは動画の形式で画像データを得ることができる。静止画の場合はJPEG形式などで圧縮したデータを得ることもできるし、動画の場合も、Motion−JPEG、MPEGなどの形式で圧縮されたデータを得ることもできる。
【0023】
PC140は、通信部141を介して、撮像装置130から送信されてきた画像データを受信し、記憶部142に記憶するとともに、操作者からの指示に応じて当該画像データを表示部143に表示させる。ここで、記憶部142としては例えばハードディスクドライブ(HDD)や画像メモリなどの記憶手段を用いることができるし、表示部143としては、CRTやLCD(液晶ディスプレイ)などの表示手段を用いることができる。
【0024】
本発明の保守システムは、プロジェクタ120に異常が発生した場合に、撮像装置130によりスクリーン190に投影されている画像を撮像し、撮像された画像を管理者等が参照することができるようにすることで、プロジェクタ120の故障箇所や故障原因等をより迅速に特定することができるようにしたものである。ここで、このように撮像された画像を参照することにより、故障原因等の特定を迅速に行うことができる場合のいくつかについて、具体例を挙げて説明する。なお、異常の発生時に、画像にどのような現象が現れるかについては、プロジェクタの構造等によっても異なってくるため、ここでは、ブラウン管(CRT)を用いたプロジェクタ(以下、「CRTプロジェクタ」という。)を用いた場合について説明する。
【0025】
CRTプロジェクタを用いる場合に、撮像された画像を参照することにより、故障原因等を迅速に特定することができるような異常の例として、▲1▼同期回路不良によるもの、▲2▼水平偏向出力回路不良によるもの、▲3▼コンバーゼンス不良によるもの、▲4▼フォーカス不良によるものが考えられる。図3は同期回路不良が発生した場合の画面の例を示す模式図である。
【0026】
同図(a)に示されるのはトップカールと称される現象であり、画面の上部の数ラインが曲がって表示されるものである。これはコンポジット信号処理を行う部分の動作異常が原因であり、コンポジット信号入力時に発生しやすい。一方、同図(b)に示されているのは、ジッターと称される現象であり、明確には図示できないが、表示された文字等が水平方向(矢印A方向)や垂直方向(矢印B方向)に揺れて見える現象である。これはPLL回路あるいは偏向出力回路に動作異常が発生した場合に現れるものである。
【0027】
さて、上記したような同期回路不良は、従来技術として説明したエラーコードでは、ともに「0A」と表示されることになるが、エラーコードのみからではトップカールなのかジッターなのかの特定は困難であり、即ち、エラーコードのみからでは故障箇所を特定することができない。しかし、本実施の形態の保守システムでは、撮像装置130により撮像された画像(特に動画像)を参照することが可能であるから、係る画像を参照することにより、どの部分に保守が必要であるかを容易に特定することができる。
【0028】
次に、水平偏向出力回路不良を原因とする場合について説明する。図4は、水平偏向出力回路に異常が発生した場合の画面の例を模式的に示す図である。同図(a)に示す画面は、水平偏向出力回路の振幅異常が発生した場合の画面の例であり、画面の横幅200が本来の幅よりも圧縮されたような画像が表示される様子を模式的に示したものである。一方、同図(b)は図3(b)と同様のジッターが発生した場合を模式的に示すものであり、文字等が水平方向(矢印C方向)若しくは垂直方向(矢印D方向)に揺れ動いて見える現象である。この現象はPLL回路等に異常が発生した場合にも起こり得る。これらは、上記従来のエラーコードとしては、いずれも「1A」が表示されるものであるが、エラーコードのみからでは、どの部分に保守が必要なのかを特定することが困難である。しかしながら、上記のような画像(特に動画像)を参照すれば故障箇所等は容易に特定することが可能であるから、本実施の形態の保守システムにより撮像された画像を参照することができれば、故障原因、故障箇所等を容易に特定することができる。
【0029】
次に、コンバーゼンス不良を原因とする異常について説明する。図5は、CRTプロジェクタにおいてコンバーゼンス不良が発生した場合の画像の例を模式的に示す図である。同図(a)に示す画面は、コンバーゼンス回路が動作せず、ラスター形状の画像が表示されてしまっている場合の例である。同図(b)は色ずれの制御を行う部分に動作不良が生じた場合の例であり、文字がR、G、B各色に色ずれして表示されている。これらは、上記従来のエラーコードとしては、いずれも「4A」が表示されるものであるが、本実施の形態の保守システムにより撮像された画像を参照することができれば、故障原因、故障箇所等を容易に特定することができる。
【0030】
次に、フォーカス不良を原因とする異常について説明する。図6は、フォーカス不良が発生した場合の画像の例を模式的に示す図である。同図(a)は、フォーカス回路が動作していない場合の例であり、画面全体の文字がぼけて表示されている。一方、同図(b)においては、画面の特定部位のフォーカス調整に異常が生じていることにより、画面の一部のみ(同図の例では左上の領域)の部分において文字がぼけて表示されている。これらは、上記従来のエラーコードとしては、いずれも「5A」が表示されるものであり、本実施の形態の保守システムにより撮像された画像を参照することができれば、故障原因、故障箇所等を容易に特定することができる。
【0031】
なお、以上の例はプロジェクタ120としてCRTプロジェクタを用いた場合の例であるが、例えば三板型の液晶プロジェクタの場合でも、コンバーゼンス不良による色ずれの発生やフォーカス不良による画像のぼけなどは、撮像された画像を参照することによって容易に判別することができ、従って、故障原因、故障箇所等の特定を迅速に行うことができる。
【0032】
次に、本実施の形態の保守システムの処理内容について説明する。図7は、保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。プロジェクタ120は、PC110から送信されたデータに基づいて映像系駆動部122によりスクリーン190に画像を拡大投影する。拡大投影の機構は任意であり、液晶プロジェクタであってもCRTプロジェクタその他の構成であっても本発明を適用することが可能である。異常検出部123は映像系駆動部122の各部等について状態や動作をモニターし、プロジェクタ120に異常が発生したことを検出する。異常検出の具体的な方法としては、電源電圧や電流値の検出、IIC(Inter−IC)による各制御ポートのレベル確認や同期信号の周波数の確認など、プロジェクタ120の詳細な構成、投影機構等と相俟って種々の方法が考えられる。
【0033】
プロジェクタ120に何らかの異常が検出された場合(S101)、異常検出部123はその旨の情報を通信部121に送り、通信部121はネットワーク150を介して、撮像装置130に撮像の命令を送信する(S102)。本ステップにおける撮像命令の信号は、プロジェクタ120に何らかの異常が発生したことを示す信号である。
【0034】
撮像の命令を受信した撮像装置130は(S103)、制御部132を介して撮像系駆動部133に、プロジェクタ120からスクリーン190に投影されている画像を撮像させる(S104)。撮像により得られた画像データは、ネットワーク150を介してPC140に送信される(S105)。
PC140は、通信部141を介して送信されてきた画像データを受信し(S106)、記憶部142に格納する(S107)。画像データを記憶部142に格納した後は、任意のタイミングで表示部143に当該画像を表示させることができ、これを管理者等が参照することにより、故障原因、故障箇所等を迅速に特定することができる。
【0035】
以上のように、本実施の形態の保守システムでは、撮像装置130を用いてスクリーン190に投影されている画像を撮像し、撮像により得られた画像データを参照することができるので、エラーコードのみからでは特定できないような異常が発生した場合でも、撮像された画像を管理者等が参照することで故障原因、故障箇所等を迅速に特定することが可能となる。
【0036】
なお、本実施の形態では、ネットワーク150を介してPC110、プロジェクタ120、撮像装置130及びPC140が接続されている場合について説明したが、ネットワーク150を介さず、各機器間が直接ケーブルで接続されている場合でも同様に実現することができる。また、撮像装置130からPC140に画像データを送信する場合には、送信を迅速に行うためには前記したような圧縮方式にて圧縮したデータを送信することが好ましいが、画像圧縮による画像ボケを防止し、より確実に故障原因の特定等を行うには圧縮せずに映像を送信するようにしてもよい。
【0037】
さらに、撮像系が動画像データを得るか、静止画のデータを得るか、静止画の場合であれば撮像する画像の枚数、動画像の場合であれば撮像する時間やファイルの数等について、撮像装置130として用いるネットワークカメラの機能、構成等とも関連するが、任意に設定することが可能である。即ち、PC140の記憶容量を考慮してスクリーン190に投影された映像の全体のみを撮像するようにしてもよいし、故障原因の特定等をより容易にするためには、後述するように投影された映像の各部を拡大して撮像し、数枚の映像を送信するようにしてもよい。また、上記したジッターなどの異常検出のためには、動画像データを得るようにすることが好適である。
【0038】
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、撮像装置130の撮像により得られた画像データをPC140内の記憶部142に記憶する場合について説明したが、本実施の形態では、撮像装置130として記憶装置を内蔵するものを利用する場合について説明する。即ち、本実施の形態の保守システムの全体構成は図1に示したものと同様であるが、本実施の形態では、撮像装置130に記憶装置が内蔵されている点が異なっている。
【0039】
図8は、本実施の形態の保守システムの機能ブロック図である。同図に示されるように、プロジェクタ120の構成は第1の実施の形態と同様であるが、撮像装置130が記憶部134を備えている点、及びPC140が記憶部を備える必要がない点が第1の実施の形態と異なる。もっともPC140が記憶部を備えていてもよいことは言うまでもない。
【0040】
図9は、本実施の形態の各部の処理内容を示すフローチャートである。プロジェクタ120にて異常が検出された場合に(S201)、撮像装置130に対して撮像の命令を送信する点(S202)については、第1の実施の形態と同様である。撮像装置130の側では、命令を受信して(S203)、撮像を行う点(S204)は第1の実施の形態と同様であるが、撮像装置130の撮像で得られた画像データを、撮像装置130に内蔵された記憶部134に格納する点(S205)が第1の実施の形態と異なっている。
【0041】
管理者等は、撮像装置130の記憶部134に格納された画像データを任意のタイミングでPC140を介して取得し、表示部143に表示させて参照することができる。従って、本実施の形態の保守システムでも、迅速な故障原因等の特定が可能となる。
(実施の形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。上記各実施の形態では、撮像装置130により撮像された画像が最終的にPC140の表示部143に表示され、表示された画像を管理者等が参照することにより、故障原因、故障箇所等の特定を行う構成であったが、本実施の形態では、管理者等がエラーコードを参照することを可能とする場合について説明する。
【0042】
なお、本実施の形態の保守システムの構成は基本的には図2に示したものと同様であるから、ここでの説明は省略し、本実施の形態における各部の処理内容について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。
同図に示されるように、本実施の形態では、プロジェクタ120で異常が検出された場合に(S301)、撮像装置130に対して撮像命令を送信するとともに(S302)、PC140に対してエラーコードを送信する(S303)。撮像装置130では、撮像命令を受信して(S304)、スクリーン190上に投影された映像を撮像し(S305)、得られた画像データをPC140に送信する(S306)。
【0043】
PC140では、撮像装置130から送信された画像データを受信し(S307)、記憶部142に格納する(S308)。一方でプロジェクタ120から送信されたエラーコードを受信し(S309)、記憶部142に格納する(S310)。このような処理を行うことにより、PC140では、撮像装置130において撮像された画像だけでなく、エラーコードも参照することができるので、故障原因や故障箇所のより正確な特定が可能となる。なお、ステップS307及びS308における画像の受信及び格納と、ステップS309及びS310におけるエラーコードの受信及び格納の先後関係については特に限定はなく、いずれが先となってもよいのは勿論である。
【0044】
また、第2の実施の形態のように記憶装置を内蔵する撮像装置130を利用する場合には、エラーコードを撮像装置130に送信して記憶するようにしてもよい。このようにしても、PC140から画像データ及びエラーコードを取得して表示させることは可能だからである。
(実施の形態4)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。上記各実施の形態では、プロジェクタ120に異常が検出された場合のみ撮像装置130が動作する構成となっていたが、本実施の形態では、プロジェクタ120に異常が発生していない状態(以下、「定常状態」という。)においても撮像装置130を動作させ、もって撮像装置130の有効利用を図る場合について説明する。
【0045】
本実施の形態の保守システムの全体構成は図1に示したものと同様であるが、本実施の形態では撮像装置130として、撮像方向が可動であるものを用いる。即ち、定常状態においては撮像装置130の撮像方向を変え、例えばプレゼンテータや司会者、参加者等を撮像することが可能である。
図11は、本実施の形態の保守システムの機能ブロック図である。同図に示されるように、本実施の形態では、撮像装置130内に撮像方向記憶部135を設けている点が異なっている。撮像方向記憶部135には、プロジェクタ120に異常が検出された状態(以下、「異常状態」という。)における撮像装置130の撮像方向に関する情報が記憶されている。撮像系駆動部133は、異常状態においては制御部132を介して異常状態における撮像方向に関する情報を取得し、所定の方向で撮像がなされるように撮像系を駆動する。なお、定常状態における撮像向きについては、例えば、不図示のリモコンなどの入力装置を介して入力される指示に基づき、撮像系駆動部133を駆動させることにより任意の制御を行うことができる。
【0046】
図12は、本実施の形態の保守システムの処理内容を示すフローチャートである。本実施の形態では、撮像命令を受信した撮像装置130が(S403)、撮像方向記憶部135に記憶された情報に基づいて撮像方向を調整した後(S404)、撮像を行う(S405)点が上記の実施の形態と異なっている。他の点については、第1の実施の形態と同様であるからここでの詳細な説明は省略する。以上に説明したように、本実施の形態では、定常状態における撮像装置130の有効利用を図ることができる。
【0047】
(実施の形態5)
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。プロジェクタ120に異常が発生した場合に、そのままの状態で動作を継続することは、より保守の困難な異常や保守不可能な異常の発生を招来する可能性もあることから、本実施の形態では、異常が検出された場合にプロジェクタ120の動作を停止させる場合について説明する。
【0048】
本実施の形態の保守システムの構成は、基本的には図2に示したものと同一であるが、PC140から、通信部141、通信部121を介して映像系駆動部122に対して駆動電源の供給停止を指示することが可能となっている点が上記各実施の形態とは異なっている。即ち、本実施の形態ではプロジェクタ120の電源供給のためのスイッチとしてソフトウェアスイッチ等を用い、外部(若しくはプロジェクタ120内部)からの信号により、電源供給を停止することができる構成となっている。
【0049】
図13は、本実施の形態の各部の処理内容を示すフローチャートである。本実施の形態では、画像データを受信したPC140が(S506)、受信した画像データを記憶部142に格納するとともに(S507)、プロジェクタ120に対して電源停止命令の信号を送信する(S508)。
プロジェクタ120は、電源停止命令の受信を受けて(S509)、映像系駆動部122への電源供給を停止する(S510)。以上のような処理を行うことにより、プロジェクタ120に異常が発生した場合に、さらに継続して動作させることにより、さらに深刻な故障が発生することを防止することができる。
【0050】
なお、上記実施の形態では、PC140から電源停止命令の信号を送信するようにしたが、異常が検出された場合には、プロジェクタ120の内部で電源を停止するようにすることもできる。
(実施の形態6)
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。第5の実施の形態では、電源を停止するタイミングについては、特に規定していない。しかしながら、撮像装置130により撮像を行うには一定の時間が必要であり、電源停止のタイミングが早すぎる場合のように、撮像が終了する前にプロジェクタ120の動作が停止するという事態の発生は防止する必要がある。
【0051】
本実施の形態では、係る事態の発生を防止する構成の一例について説明する。図14は、本実施の形態の保守システムの構成を示す機能ブロック図である。同図に示されるように、本実施の形態では、プロジェクタ120内に待機部124を設けている点が異なっている。待機部124は内部にタイマを有し、異常検出部123により異常が検出された場合に、所定時間の経過後に映像系駆動部123への電源供給を停止するようにしている。
【0052】
図15は、本実施の形態における各部の処理内容を示すフローチャートである。同図のように、本実施の形態ではプロジェクタ120で異常が検出された場合に(S601)、撮像装置130に撮像の命令を行うとともに(S602)、待機部124内部のタイマによる計測を開始し、所定時間の経過後に(S603)、映像系駆動部123への電源供給を停止する(S604)。
【0053】
以上のように、所定期間の経過後に電源供給を停止することにより、撮像装置130による撮像が終了するまでに映像系駆動部123への電源供給が停止され、管理者による故障原因等の特定に必要な画像データが得られないといった問題の発生を防止することができる。なお、待機部124内のタイマで計時すべき所定時間は、撮像装置130の構造や、撮像すべき画像データの種類、量等に基づいて予め設定しておくことが好ましい。
【0054】
(実施の形態7)
次に本発明の第7の実施の形態について説明する。第5の実施の形態の構成ではプロジェクタ120で異常が検出された場合に電源を停止し、動作を停止させるようにしたが、異常の内容によっては、例えばプロジェクタ120で用いている光源の寿命により輝度が低下してきた場合など、プロジェクタ120の動作を停止までさせる必要はない場合もある。本実施の形態では、不要な動作の停止により、プレゼンテーションが中断しないようにする場合について説明する。
【0055】
図16は、本実施の形態の保守システムの構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の保守システムは、基本的には図2に示したものと同様の構成を有しているが、異常検出部123が異常を検出した場合にはプロジェクタ120からPC140にエラーコードが送信される他、PC140から電源停止の命令を送信することによりプロジェクタ120の電源を停止することができるようになっている。
【0056】
また、PC140に判定部144を設けている点が上記各実施の形態とは異なっている。判定部144には、エラーコードごとに電源の停止が必要であるか否かが予め登録されている。そして異常検出部123で異常が検出された場合に、プロジェクタ120から送信されるエラーコードを参照し、当該異常が、プロジェクタ120の電源を停止させる必要があるものか否かを判定する。
【0057】
図17は、本実施の形態の各部の処理内容を示すフローチャートである。本実施の形態では、プロジェクタ120において異常が検出された場合(S701)、撮像装置130に撮像の命令を送信するとともに(S702)、PC140にエラーコードを送信する(S703)。
撮像装置130では、撮像の命令を受信し(S704)、撮像を行い(S705)、得られた画像データをPC140に送信する(S706)。これらの処理は上記各実施の形態と同様である。
【0058】
PC140は、画像データを受信し(S707)、受信した画像データを記憶部142に格納する一方(S708)、プロジェクタ120から送信されたエラーコードを受信し(S709)、判定部144に予め登録されている内容を参照して、プロジェクタ120の電源停止が必要な異常であるか否かを判定する(S710)。
【0059】
電源停止が不要な異常であると判定された場合には(S710:No)、そのまま処理を終了する。この場合でも、画像データは記憶部142に格納されるので、管理者等は撮像された画像を参照して故障原因、故障箇所等を特定することができる。
電源停止が必要であると判定された場合には(S710:Yes)、ステップS708にて実行されている画像データの格納が完了するのを待って(S711:Yes)、プロジェクタ120に電源停止命令を送信する(S712)。プロジェクタ120では、電源停止命令を受信し(S713)、電源を停止する(S714)。
【0060】
以上のように、本実施の形態の保守システムでは、電源の停止が必要な異常であるか否かを判定して、必要な場合のみ電源を停止するようにしているので、特に電源停止の必要のない軽微な異常によってプレゼンテーションが中断されることを防止することができる。また、ステップS711において、画像データの格納が完了するのを待って電源停止命令の送信を行っているので、撮像途中においてプロジェクタ120の動作が停止してしまい、保守に必要な画像データが得られないといった事態の発生も防止することができる。
【0061】
(実施の形態8)
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。図18は、本実施の形態の保守システムの構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態では、異常が検出された場合にプロジェクタ120への電源供給を停止する必要があるか否かを判定する判定部125をプロジェクタ120の内部に設ける。
【0062】
図19は、本実施の形態の各部の処理内容を示すフローチャートである。プロジェクタ120で異常が検出された場合に(S801)、撮像装置130に撮像の命令を送信し(S802)、以後、撮像装置130において行われるステップS805までの処理、及びPC140にて行われるステップS807までの処理は、上記各実施の形態と同様の内容であるから、ここでの詳細な説明は省略する。
【0063】
さて、本実施の形態では、プロジェクタ120の側において、判定部126によるエラーコードの判定を行う(S808)。判定部126には、第7の実施の形態の判定部144と同様に、エラーコードごとに電源停止が必要か否かが予め登録されている。そして、電源停止の必要のない異常であれば(S809:No)、そのまま処理を終了し、プロジェクタ120の動作を継続する。
【0064】
本実施の形態では、PC140の側で、記憶部142への画像データの格納が完了したか否かをモニターしており(S810)、画像データの格納が完了した場合に(S810:Yes)、プロジェクタ120に格納の完了を通知するようにしている(S811)。プロジェクタ120では、判定部126による判定の結果、電源の停止が必要であると判定された場合に(S809:Yes)、PC140からの格納完了通知を待って(S812:Yes)、電源を停止する(S813)。以上に説明したような構成によっても、第7の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0065】
(実施の形態9)
次に本発明の第9の実施の形態について説明する。図20は、本実施の形態の保守システムの構成を示す機能ブロック図である。同図に示されるように、本実施の形態では、プロジェクタ120に待機部124を設け、判定部125により電源の停止が必要であると判定された場合に、所定時間の経過を待って電源を停止するようにたものである。
【0066】
図21は、本実施の形態の各部の処理内容を示すフローチャートである。本実施の形態のステップS901からS909までの処理は第8の実施の形態と同様であるから、ここでの詳細な説明は省略する。本実施の形態では、ステップS909において、判定部125により電源の停止が必要な異常であると判断された場合(S909:Yes)、待機部124により所定時間の経過後に(S910)、電源を停止する(S911)。なお、待機部124にて待機すべき所定時間は、撮像装置130による撮像に必要な時間等を考慮して予め設定しておく。
【0067】
以上のような構成とすることにより、以下のような効果が得られる。即ち、第7の実施の形態や第8の実施の形態では、PC140の記憶部142への画像データの格納完了を待って電源を停止したが、ネットワークの状態や画像データの量によっては、撮像装置130からPC140への画像データの転送にある程度の時間を要することがあり、そのような場合には撮像装置130による撮像が完了した後もかなりの時間電源が停止されないことが考えられる。本実施の形態では、PC140への画像データの転送に長時間を要した場合でも、撮像装置130による撮像が終了する時間にはプロジェクタ120の電源を停止することができるので、電源停止が遅れることを防止することができる。
【0068】
(実施の形態10)
次に本発明の第10の実施の形態について説明する。本実施の形態では、プロジェクタ120への異常の発生後、できるだけ速く電源を停止することを可能とする場合の処理について説明する。本実施の形態の保守システムの構成は、図2に示したものと基本的に同一である。
【0069】
図22は、定常状態における撮像装置130及びPC140の処理内容を示すフローチャートである。本実施の形態では、撮像装置130は定常状態においてもスクリーン190に投影された画像を撮像し(S1001)、得られた画像データを随時PC140に送信している(S1002)。
一方、PC140の側では送信された画像データを受信し(S1003)、一定時間(例えば3分間)が経過するごとに(S1004:Yes)、記憶手段142に記憶される画像データを更新する(S1005)。これにより、記憶手段142には、定常状態において常に当該一定時間に対応する最新の画像データが記憶されることになる。
【0070】
次に、プロジェクタ120に異常が発生した場合について説明する。図23は異常状態における各部の処理内容を示すフローチャートである。同図に示されるようにプロジェクタ120で異常が検出されると(S1101)、すぐに電源を停止するとともに(S1002)、PC140に対して画像データの更新中止の命令を送信する(S1003)。
【0071】
更新中止命令を受信したPC140は(S1004)、記憶部142の内容の更新を中止する(S1005)。これにより、プロジェクタ120に異常が検出された場合には、記憶部142には、異常が検出される直前の画像が前記一定時間分だけ格納された状態となる。従って、本実施の形態の構成では、プロジェクタ120に異常が発生した場合に、迅速に電源を停止することが可能となり、プロジェクタ120に、より深刻な異常が発生することを、より確実に防止することができる。
【0072】
(実施の形態11)
次に本発明の第11の実施の形態について説明する。上記各実施の形態では、撮像装置130による撮像の方法について特に規定はしておらず、撮像方法は任意であるものとしていたが、異常の発生によりスクリーン190に投影される画像に前述したような現象が現れる場合、異常の内容によって撮像の方法を変えることが効果的な場合もある。本実施の形態では、異常の内容によって撮像方法を変更する場合について説明する。
【0073】
図24は、本実施の形態の保守システムの構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の構成は、プロジェクタ120内部に撮像方法判定部126を設ける点が上記各実施の形態とは異なっている。撮像方法判定部126は、内部にエラーコードと撮像方法との対応関係を記憶しており、プロジェクタ120は、異常が検出された場合に撮像方法判定部126に記憶された内容を参照し、撮像方法の指定を含む撮像命令を撮像装置130に送信するようにしている。
【0074】
撮像方法判定部126に記憶された内容は、具体的には、例えばエラーコードが同期不安定を示すものであった場合、撮像装置130に対し、▲1▼スクリーン190に投影されている画像の全体、▲2▼画像の上部、▲3▼中央部分の拡大画像、をそれぞれ撮像するように規定する。これは、画像の全体を撮像することにより異常の概要を知ることができ、画像上部及び中央部分の拡大画像を撮像することにより、図3(a)に示したようなコンポジット信号入力時の画像の歪み(トップカール)であるか、図3(b)に示したようなジッターであるかを容易に判断することが可能となるからである。
【0075】
また、エラーコードが「映像の色むら」を示すものであった場合、▲1▼画像の全体、及び▲2▼画面を数個に分割し、分割された画像ごとに撮像、というように規定することも考えられる。これは、全体画像により異常の概要を知ることができ、分割された画像を参照することにより、どの部分の補正波形に異常が生じているのかを容易に判断することが可能となるからである。
【0076】
図25は、本実施の形態の各部の処理内容を示すフローチャートである。以下、上記した実施の形態と異なる部分を中心として説明する。本実施の形態では、異常が検出された場合に(S1201)、撮像方法判定部126により撮像方法を判定し(S1202)、判定された撮像方法に関する情報を含む撮像命令を撮像装置130に送信する(S1203)。
【0077】
撮像装置130は、命令を受信すると(S1204)、指定された撮像方法に従ってスクリーン190に投影されている画像を撮像し(S1205)、得られた画像データをPC140に送信する(S1206)。なお、複数の画像データが得られた場合には、それぞれの画像データに異なるファイル名を付与することにより、PC140の記憶部142に画像データを格納する際に上書きされることがないようにする。以後の処理は既述した実施の形態と同様である。
【0078】
以上のような処理を行うことにより、エラーコードに対応して、異常の内容を判断しやすいような画像データが得られることとなるため、故障原因や故障箇所をより容易に、また、確実に特定することが可能となる。なお、撮像方法判定部126に規定される撮像方法は、用いるプロジェクタ120の構造等によって異なってくるのは勿論であり、したがって撮像方法判定部126は原則としてプロジェクタ120内部に設けることが好ましいが、PC140等、外部機器に設けるようにすることも可能である。
【0079】
<変形例>
以上、本発明の種々の実施の形態について説明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を考えることができる。即ち、上記実施の形態では、画像データ源としてのPC110と、画像記憶装置としてのPC140とを個別に設けるようにしたが、両者は同一のPCを用いるようにしてもよい。また、PCに限定されるわけでもなく、記憶装置や表示装置を有する装置であれば、他の装置を用いることもできる。
【0080】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る保守システムによれば、撮像装置により撮像された画像を管理者が参照することができるので、事後における画像表示装置の故障原因等の特定を迅速に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における保守システムの全体構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態等に係る保守システムの機能ブロック図である。
【図3】同期回路不良が発生した場合の画面の例を示す模式図である。
【図4】水平偏向出力回路に異常が発生した場合の画面の例を模式的に示す図である。
【図5】CRTプロジェクタにおいてコンバーゼンス不良が発生した場合の画像の例を模式的に示す図である。
【図6】フォーカス不良が発生した場合の画像の例を模式的に示す図である。
【図7】第1の実施の形態に係る保守システムの各部の処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態に係る保守システムの機能ブロック図である。
【図9】第2の実施の形態に係る保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施の形態に係る保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】第4の実施の形態に係る保守システムの機能ブロック図である。
【図12】第4の実施の形態に係る保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図13】第5の実施の形態に係る保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図14】第6の実施の形態に係る保守システムの機能ブロック図である。
【図15】第6の実施の形態に係る保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図16】第7の実施の形態に係る保守システムの機能ブロック図である。
【図17】第7の実施の形態に係る保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図18】第8の実施の形態に係る保守システムの機能ブロック図である。
【図19】第8の実施の形態に係る保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図20】第9の実施の形態に係る保守システムの機能ブロック図である。
【図21】第9の実施の形態に係る保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図22】第10の実施の形態に係る保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図23】第10の実施の形態において、プロジェクタ120に異常が発生した場合の各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図24】第11の実施の形態に係る保守システムの機能ブロック図である。
【図25】第11の実施の形態に係る保守システムの各部の処理内容を示すフローチャートである。
【図26】従来の画像表示システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
110 PC
120 プロジェクタ(画像表示装置)
121 通信部
122 映像系駆動部
123 異常検出部
124 待機部
125 判定部
126 撮像方法判定部
130 撮像装置
131 通信部
132 制御部
133 撮像系駆動部
134 記憶部
135 撮像方向記憶部
140 PC(画像記憶装置)
141 通信部
142 記憶部
143 表示部
144 判定部
150 ネットワーク
190 スクリーン

Claims (4)

  1. ネットワークに接続可能な画像表示装置の保守を行う保守システムであって、
    ネットワークに接続可能な撮像装置を備え、
    当該撮像装置は、
    前記画像表示装置に異常が発生したことを示す信号を、前記ネットワークを介して受信する異常信号受信手段と、
    前記異常信号受信手段が前記信号を受信した場合に、前記画像表示装置により表示されている画像を撮像する撮像手段と、
    前記画像表示装置に異常が発生した場合に、画像表示装置の駆動を停止する停止手段とを含み、
    前記停止手段は、前記画像表示装置に発生した異常の内容に基づき、駆動を停止するか否かを判定する判定手段を有すること
    を特徴とする保守システム。
  2. 前記停止手段はさらに、
    前記判定手段により駆動を停止すると判定された場合に、前記撮像手段による撮像で得られた画像データの前記画像データ受信手段による受信が完了したか否かを判定する画像データ受信完了判定手段を含み、
    前記画像データ受信完了判定手段により受信が終了したと判定された後に前記画像表示装置の駆動を停止する
    ことを特徴とする請求項に記載の保守システム。
  3. 前記停止手段は、
    前記判定手段により駆動を停止すると判定された場合に、所定時間の経過を待って駆動を停止すること
    を特徴とする請求項に記載の保守システム。
  4. ネットワークに接続可能な画像表示装置の保守を行う保守システムであって、
    ネットワークに接続可能な撮像装置を備え、
    当該撮像装置は、
    前記画像表示装置に異常が発生したことを示す信号を、前記ネットワークを介して受信する異常信号受信手段と、
    前記異常信号受信手段が前記信号を受信した場合に、前記画像表示装置により表示されている画像を撮像する撮像手段と、
    前記画像表示装置に発生した異常の内容に基づき、前記撮像手段による撮像の方法を判定する撮像方法判定手段とを有し、
    前記撮像手段は、
    前記撮像方法判定手段により判定された方法に従って画像を撮像すること
    を特徴とする画像表示装置の保守システム。
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