JP3696002B2 - 内燃機関のノック制御装置 - Google Patents

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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関の燃焼時に点火プラグを介して流れるイオン電流のレベル変化から内燃機関のノッキング発生を検知して内燃機関制御量をノック抑制側に補正する内燃機関のノック制御装置に関し、特に点火プラグや燃料などの違いによりイオン電流量が変動した場合のノック誤検出および誤制御を防止した内燃機関のノック制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内燃機関のノック制御装置においては、ノック発生による内燃機関のダメージを抑制するために、ノック発生に応じて内燃機関の制御量をノック抑制側(たとえば、点火時期を遅角側)に補正制御している。
【0003】
また、イオン電流を用いた内燃機関のノック制御装置は、ノックセンサを用いることなく、各気筒毎のノック強度を検出することができるので、コストダウンを実現するうえで有効であり、従来より種々提案されている。
【0004】
一般に、内燃機関においては、燃焼室内に導入された空気と燃料の混合気をピストンの上昇により圧縮し、燃焼室内の点火プラグに高電圧を印加して発生する電気火花で混合気を燃焼させることにより、ピストンを押し下げる力を出力として取り出す。
【0005】
このとき、燃焼室内において燃焼が行われると、燃焼室内の分子は電離(イオン化)するので、燃焼室内の点火プラグ(イオン電流検出用電極)に高電圧を印加すると、点火プラグを介したイオンの移動によりイオン電流が流れる。
【0006】
このイオン電流は、燃焼室内の圧力変動により敏感に変化し、ノックに対応した振動成分を含むことが知られている。
したがって、イオン電流に基づいてノックの有無を判定することができる。
【0007】
図3はたとえば特開平10−9108号公報に記載された従来の内燃機関のノック制御装置を示すブロック構成図であり、ディストリビュータを介して各気筒の点火プラグに高圧配電を行う場合を示している。
【0008】
図3に示した従来装置は、イオン電流iに重畳されたノック振動成分を抽出して波形整形後にノックパルス数をカウントし、カウント数に基づいてノック判定を行うようになっている。
【0009】
図3において、内燃機関すなわちエンジン(図示せず)のクランク軸にはクランク角センサ1が設けられており、クランク角センサ1は、エンジン回転数に応じたパルスからなるクランク角信号SGTを出力する。
【0010】
クランク角信号SGTの各パルスエッジは、内燃機関の各気筒(図示せず)のクランク角基準位置を示しており、クランク角信号SGTは、マイクロコンピュータからなるECU2に入力されて種々の制御演算に用いられる。
【0011】
ECU2は、波形処理手段(後述する)から入力されるノックパルス列Kpのパルス数Nをカウントするカウンタ21と、パルス数Nに基づいてノックの有無を判定するためのCPU22とを含む。
カウンタ21およびCPU22は、波形処理手段と協動してノック検出手段を構成している。
【0012】
また、ECU2は、クランク角センサ1からのクランク角信号SGTを取り込むとともに、各種センサ(図示せず)からの運転情報を取り込み、運転状態に応じた種々の演算を行い、点火コイル4等を含む各種アクチュエータに対して駆動信号を出力する。
【0013】
点火コイル4を駆動する点火信号Pは、点火コイル4の一次巻線4aに接続されたパワートランジスタTRのベースに印加され、パワートランジスタTRをオンオフ制御して一次電流i1を通電遮断する。
【0014】
一次電流i1の遮断により一次電圧V1が上昇し、点火コイル4の二次巻線4bは、さらに昇圧された二次電圧V2を点火用高電圧(数10kV)として発生する。
すなわち、点火コイル4は、エンジンの点火時期に対応して、二次電圧V2(点火用高電圧)を発生する。
【0015】
二次巻線4bの出力端子に接続されたディストリビュータ7は、内燃機関の回転に同期して、二次電圧V2を各気筒内の点火プラグ8a〜8dに順次分配して印加することにより、点火制御気筒の燃焼室内に放電火花を発生させて混合気を燃焼させる。
すなわち、点火プラグ8a〜8dは、二次電圧V2の印加により、エンジンの点火時期に対応してエンジンを着火させる。
【0016】
一次巻線4aの一端に接続された整流ダイオードD1、電流制限用の抵抗器R、電圧制限用のツェナーダイオードDZに並列接続されたコンデンサ9および整流ダイオードD2からなる直列回路は、一次巻線4aの一端からグランドに接続され、コンデンサ9(イオン電流検出用のバイアス電源)に対する充電電流を流す経路を構成している。
【0017】
ツェナーダイオードDZの両端間に並列接続されたコンデンサ9は、一次電圧V1による充電電流により所定のバイアス電圧VBi(数100V)に充電されて、イオン電流iを検出するためのバイアス電源として機能し、点火プラグ8a〜8dのうちの点火制御直後の点火プラグを介して放電することによりイオン電流iを流す。
【0018】
コンデンサ9の一端にアノードが接続された高圧ダイオード11a〜11dは、点火極性と同極性となるように各点火プラグ8a〜8dの一端にカソードが接続されている。
コンデンサ9の他端に接続されたイオン電流検出用の抵抗器12は、イオン電流iを電圧変換してイオン電流検出信号Eiとして出力する。
【0019】
抵抗器12は、グランドを介して各点火プラグ8a〜8dの他端に接続されており、コンデンサ9および高圧ダイオード11a〜11dとともに、イオン電流iの流れる経路を形成している。
【0020】
抵抗器12から出力されたイオン電流検出信号Eiは、波形整形回路13を介して波形整形信号Fiとなり、続いて、バンドパスフィルタ14を介してノック信号Kiのみが抽出され、さらに、比較回路15を介してノックパルス列Kpに変換された後、ECU2内のカウンタ21に入力される。
【0021】
波形整形回路13、バンドパスフィルタ14および比較回路15は、イオン電流検出信号Eiからノックパルス列Kpを抽出するための波形処理手段を構成している。
ノックパルス列Kpは、ECU2内においてパルス数Nがカウントされ、パルス数Nは、前述のようにノックの有無の判定に用いられる。
【0022】
ノックパルス列Kpのパルス数Nは、ノック強度と大きく関連しており、ノックの強度が大きくなればなるほどパルス数Nも大きくなる。
【0023】
次に、図3および図4を参照しながら、従来の内燃機関のノック制御装置の動作について説明する。
図4は図3内の各信号の動作波形を示すタイミングチャートであり、イオン電流iにノック信号波形が重畳している状態を示している。
【0024】
まず、ECU2は、クランク角センサ1からのクランク角信号SGT等に基づいて、パワートランジスタTRの通電および遮断を行う点火信号Pを出力する。パワートランジスタTRは、点火信号PがHレベルのときに一次電流i1を通電し、点火信号PがLレベルになった時点で一次電流i1を遮断する。
【0025】
このとき、一次巻線4aには昇圧された一次電圧V1が発生し、これにより、整流ダイオードD1、抵抗器R、コンデンサ9および整流ダイオードD2からなる充電電流経路を介してコンデンサ9が充電される。
コンデンサ9の充電は、コンデンサ9の充電電圧がツェナーダイオードDZの逆方向降伏電圧(バイアス電圧VBi)と等しくなった時点で終了する。
【0026】
コンデンサ9、ツェナーダイオードDZおよびダイオードD2は、バイアス手段を構成しており、一次電流i1の遮断時に一次巻線4aの低圧側に発生する高電圧によって充電される。
【0027】
一次巻線4aに一次電圧V1が発生すると、二次巻線4bは、点火用高電圧に昇圧された数10kVの二次電圧V2を発生し、ディストリビュータ7を介して各気筒の点火プラグ8a〜8dに印加し、点火制御対象となる気筒の点火プラグに火花放電を発生させて混合気を燃焼させる。
【0028】
こうして混合気が燃焼すると、燃焼気筒の燃焼室内にイオンが発生するので、コンデンサ9に充電されたバイアス電圧VBiによってイオン電流iが流れる。たとえば、点火プラグ8aで混合気が燃焼した場合は、コンデンサ9→整流ダイオード11a→点火プラグ8a→抵抗器12→コンデンサ9の経路でイオン電流iが流れる。
【0029】
イオン電流iは、抵抗器12(イオン電流検出手段)を介してイオン電流検出信号Eiとなり、波形整形回路13を介して波形整形信号Fiとなる。
波形整形信号Fiは、図4のように、イオン電流成分のみが一定電圧にクリップされて、ノック信号Kiが抽出され易い信号波形となる。
【0030】
たとえば、内燃機関にノックが発生した場合、イオン電流iにノック振動の信号成分が重畳するので、波形整形信号Fiは、イオン電流波形にノック振動成分が重畳した波形となる。
この波形整形信号Fiは、波形処理手段を構成するバンドパスフィルタ14および比較回路15に入力される。
【0031】
すなわち、バンドパスフィルタ14は、波形整形信号Fiからノック振動周波数を示すノック信号Kiのみを抽出し、比較回路15は、ノック信号Kiを所定レベルと比較して得られたノックパルス列KpをECU2内のカウンタ21に入力する。
【0032】
ECU2内のカウンタ21は、ノックパルス列Kpの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジに応答して、ノックパルス列Kpのパルス数Nをカウントし、これをCPU22に入力する。
【0033】
パルス数Nは、ノック強度が大きくなればなるほど大きくなるので、ECU2内のCPU22は、パルス数Nの大きさに基づいてノックの有無およびノック強度を判定することができる。
これにより、パルス数Nに基づきノック抑制側に制御量(点火時期)を補正することができる。
【0034】
たとえば、パルス数Nのカウント値が所定パルス数以上のときには、ノック発生状態と判定し、点火時期(一次電流i1の遮断時期)を所定量だけ遅角補正する。以下、連続してノック発生が判定されれば遅角量を順次積算していき、ノック発生が判定されなくなった時点で遅角量の積算を停止させる。
【0035】
ノック判定用の比較基準となる所定パルス数は、エンジン回転数によっても、比較回路15内の波形整形レベルによっても異なるが、たとえば、5〜20程度の値に設定される。
【0036】
このように、CPU22の判定結果に応じて点火時期の遅角補正量を決定することにより、ノックが発生した気筒に対する点火時期を最適に補正し、ノックを効果的に抑制することができる。
【0037】
しかしながら、エンジン出力を増大させるために、たとえばNa(ナトリウム)やK(カリウム)などの電離し易い物質を含む添加剤が混入された燃料を用いた場合、通常の燃焼イオンのみならず、混入物質の電離によって発生したイオンが同時に検出されてしまう。
【0038】
このとき、通常燃料を用いた場合に比べて、イオン量が増大してイオン電流検出信号Eiが増大するので、当然ながら、バンドパスフィルタ14を介した高周波振動成分(ノック信号Ki)の振幅も増大し、ノック信号Kiに含まれるノイズ成分も、ノック成分と同様に増加する。
【0039】
また、イオン電流検出信号Eiおよびノック信号Kiの振幅は、たとえば点火プラグ8a〜8dの電極形状の違いなどによっても増減する。ただし、電極形状の違いによるイオン電流検出信号Eiの増加量および減少量は、燃料に添加剤を混入した場合の増加量に比べれば小さいものである。
【0040】
いずれにしても、市場において、点火プラグ8a〜8dが標準装着品以外のものに交換された場合や、イオン化し易い物質を含んだ添加剤が混入された燃料を用いた場合などにおいては、ノック信号Kiの振幅が標準装着品のものに対し増減する可能性がある。
【0041】
しかし、従来装置においては、燃料に添加剤を混入したり、点火プラグ8a〜8dを変更した場合の対処手段が設けられていない。
【0042】
また、たとえば、点火プラグ8a〜8dがくすぶり状態となって、プラグギャップ間(イオン電流iの経路)の絶縁抵抗値が低下した場合には、絶縁抵抗値とバイアス電圧VBiとにより決定するリーク電流がプラグギャップ間に流れる。この結果、くすぶり状態においては、リーク電流を含むイオン電流iが検出されてしまうことになる。
【0043】
このように、従来装置は、同一のハードウェアおよびソフトウェア構成で、通常燃料または添加剤混入燃料を使用した場合、ならびに、標準点火プラグまたは非標準点火プラグを装着した場合の両方において、ノック検出およびノック制御を両立させることが非常に困難である。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】
従来の内燃機関のノック制御装置は以上のように、イオン電流iに基づくノック制御を実現しているものの、燃料に添加剤を混入した場合や非標準の点火プラグを装着した場合に、ノック検出およびノック制御に対する補正手段を具備していないので、イオン電流検出信号Eiのレベル変動によりノック誤検出して誤制御を招くおそれがあるという問題点があった。
【0045】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、点火プラグが標準装着品以外のものに交換された場合や、燃料にイオン化し易い物質を含んだ添加剤が混入された場合において、イオン電流量の変動によりノック信号の振幅が変化しても、イオン電流量の変動に応じた信号補正を施すことにより、ノック誤判定に基づく誤制御を防止して、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置を得ることを目的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る内燃機関のノック制御装置は、内燃機関の燃焼時に点火プラグを介して流れるイオン電流を検出するイオン電流検出手段と、イオン電流からノック信号を抽出するフィルタ手段と、ノック信号に基づいて内燃機関のノック状態を判定するノック判定手段と、ノック判定手段の判定結果に基づいて内燃機関の制御量をノック抑制側に補正する制御量補正手段とを備えた内燃機関のノック制御装置において、ノック信号に対応した第1の積分値を算出する第1の積分手段と、イオン電流の出力レベル状態に対応した第2の積分値を算出する第2の積分手段と、第1の積分値に対して基準値となる第1の比較レベルをあらかじめ設定し、第2の積分値に対して基準値となる第2の比較レベルをあらかじめ設定する比較レベル設定手段と、第1の積分値と第1の比較レベルとの比較に基づいて、または、第2の積分値と第2の比較レベルとの比較に基づいて、ノック判定手段または制御量補正手段に関連したパラメータを補正するための補正信号を出力する補正量演算手段とを設けたものである。
【0048】
また、この発明の請求項2に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項1において、イオン電流の非検出期間にイオン電流検出手段から検出される電流信号に基づいて点火プラグのくすぶり状態を検知するくすぶり状態検知手段を設け、補正量演算手段は、点火プラグのくすぶり状態が検知されない場合には、第2の積分値に基づいて補正信号を出力し、点火プラグのくすぶり状態が検知された場合には、第1の積分値に基づいて補正信号を出力するものである。
【0049】
また、この発明の請求項3に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項2において、くすぶり状態検知手段は、電流信号が所定の上限レベルよりも大きい場合には、ノック判定手段によるノック判定を禁止するとともに、制御量補正手段による補正量を所定量に設定するものである。
【0051】
また、この発明の請求項4に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項1において、第1の積分値を平均化処理して第1の積分平均値を算出する第1の平均化手段と、第2の積分値を平均化処理して第2の積分平均値を算出する第2の平均化手段とを設け、補正量演算手段は、第1の積分平均値と第1の比較レベルとの比率または偏差を含む第1の比較値と、第2の積分平均値と第2の比較レベルとの比率または偏差を含む第2の比較値との加算に基づいて、補正信号による補正量を算出するものである。
【0052】
また、この発明の請求項5に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項4において、補正量演算手段は、第1および第2の比較値にそれぞれ異なる係数を乗算した値を加算して、補正量を算出するものである。
【0053】
また、この発明の請求項6に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項1において、補正量演算手段は、第1または第2の積分値が第1または第2の比較レベル以上の値を示す場合に、補正信号によりノック判定手段のノック判定基準レベルを増大補正するものである。
【0054】
また、この発明の請求項7に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項1において、補正量演算手段は、第1または第2の積分値が第1または第2の比較レベル未満の値を示す場合に、補正信号によりノック判定手段のノック判定基準レベルを減少補正するものである。
【0055】
また、この発明の請求項8に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項1において、フィルタ手段は、ノック信号を増幅する増幅手段を含み、補正量演算手段は、積分値が比較レベル以上の値を示す場合に、補正信号により増幅手段のゲインを減少補正するものである。
【0056】
また、この発明の請求項9に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項1において、フィルタ手段は、ノック信号を増幅する増幅手段を含み、補正量演算手段は、第1または第2の積分値が第1または第2の比較レベル未満の値を示す場合に、補正信号により増幅手段のゲインを増大補正するものである。
【0057】
また、この発明の請求項10に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項1において、補正量演算手段は、第1または第2の比較レベルと第1または第2の積分値との比率または偏差を含む比較値に応じて、補正信号による補正量を可変設定するものである。
【0058】
また、この発明の請求項11に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項1において、比較レベル設定手段は、少なくとも内燃機関の回転数および負荷に対応したマップデータを有し、マップデータに応じて第1または第2の比較レベルを可変設定するものである。
【0059】
また、この発明の請求項12に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項11において、比較レベル設定手段は、少なくとも内燃機関の温度情報を含む運転状態に応じて比較レベルを可変設定するものである。
【0060】
また、この発明の請求項13に係る内燃機関のノック制御装置は、請求項12において、比較レベル設定手段は、温度情報の上昇に応じて比較レベルを減少補正するものである。
【0062】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を概略的に示すブロック図であり、前述(図3参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
【0063】
図1において、ECU20は、前述のECU2と同様に、マイクロコンピュータにより構成されている。
また、図1においては、代表的に、1つの点火プラグ8のみが示されているものとする。
【0064】
点火装置40は、前述のパワートランジスタTR、点火コイル4およびディストリビュータ7などを含む。
また、イオン電流検出回路10は、前述のコンデンサ9および抵抗器12などを含む。
【0065】
バンドパスフィルタ14Aは、増幅回路を含み、イオン電流検出回路10から出力されるイオン電流検出信号Eiから増幅されたノック信号Kjを抽出する。
【0066】
積分回路16は、ノック信号Kjを積分して積分信号Kmを生成し、A/D変換器17は、積分信号Kmをデジタル信号に変換してECU20に入力する。
この場合、ECU20は、イオン電流検出信号Eiから抽出されたノック信号Kjの積分信号Kmに基づいてノック判定を行う。
【0067】
積分手段16Aは、イオン電流検出信号Eiを積分処理して、イオン電流の出力レベル状態に対応した積分値Emを算出する。
A/D変換器18は、積分値Emをデジタル信号に変換してECU20に入力する。
【0068】
また、A/D変換器19は、イオン電流検出信号Eiが生成されない爆発行程以外の期間において、イオン電流検出回路10により検出される電流信号Giをデジタル信号に変換してECU20に入力する。
【0069】
ECU20は、ノック判定手段23と、点火時期補正手段24と、補正量演算手段25と、比較レベル設定手段26と、くすぶり状態検知手段27とを備えている。
【0070】
ノック判定手段23は、デジタル化された積分信号Kmからノック状態を判定するために、積分信号Kmのデジタルデータ値からバックグランドレベル(ノック判定基準レベル)を算出する手段を含み、積分信号Kmがバックグランドレベルを越えたときにノック状態を示す判定結果Hを生成する。
【0071】
点火時期補正手段24は、ノック判定手段23の判定結果Hに基づいて点火時期(エンジン制御量)を遅角側(ノック抑制側)に補正する。
【0072】
補正量演算手段25は、デジタル化された積分信号Km(第1の積分値)または積分値Em(第2の積分値)からイオン電流の出力レベル状態を判別する。
比較レベル設定手段26は、積分信号Kmおよび積分値Emに対する第1および第2の比較レベルMR1、MR2を設定する。
【0073】
すなわち、補正量演算手段25は、積分信号Kmが第1の比較レベルMR1を越えた場合、または、積分値Emが第2の比較レベルMR2を越えた場合に、イオン電流のレベル上昇による誤検出を防止するための補正信号M1およびM2を出力する。
【0074】
くすぶり状態検知手段27は、デジタル化された電流信号Giがバックグランドレベルを越えた(リーク電流が検出された)場合に、点火プラグ8のくすぶり状態を示すくすぶり状態検知信号Qを出力する。
【0075】
補正量演算手段25は、点火プラグ8のくすぶり状態が検知されず、くすぶり状態検知信号Qがオフを示す場合には、電流信号Giの積分値Emに基づいて補正信号M1およびM2を出力する。
【0076】
すなわち、点火プラグ8がくすぶり状態でなく、リーク電流がない場合には、電流信号Giの積分値Emがイオン電流量を高い信頼性で反映しているので、積分値Emに基づいて補正量を演算する。
【0077】
一方、点火プラグ8のくすぶり状態が検知されて、くすぶり状態検知信号Qがオンを示す場合には、補正量演算手段25は、ノック信号Kjの積分信号Kmに基づいて補正信号M1およびM2を出力する。
【0078】
すなわち、点火プラグ8がくすぶり状態であって、点火プラグ8のギャップ間の絶縁低下によるリーク電流が存在する場合には、電流信号Giの積分値Emにリーク電流が重畳されるので、積分値Emに基づく補正量演算を禁止し、積分信号Kmに基づく補正量演算を実行する。
【0079】
また、補正量演算手段25は、比較レベルMR1およびMR2と積分信号Kmおよび積分値Emとの比率(または、偏差など)を含む比較値に応じて、補正信号M1およびM2による補正量を可変設定する。
【0080】
また、比較レベル設定手段26は、少なくともエンジン回転数および負荷に対応したマップデータを有し、マップデータに応じて比較レベルMR1およびMR2を可変設定することにより、補正量演算の信頼性を向上させている。
【0081】
さらに、比較レベル設定手段26は、少なくともエンジンの温度情報を含む運転状態に応じて比較レベルMR1およびMR2を可変設定し、たとえば、温度情報の上昇に応じて比較レベルMR1およびMR2を減少補正する。
【0082】
補正信号M1およびM2は、以下のように、ノック判定手段23(または、点火時期補正手段24)に関連したパラメータを補正する。
すなわち、補正信号M1は、イオン電流量のレベル増大を補償するために、ノック判定手段23のバックグランドレベルを増大補正し、ノックの誤検出を防止する。
【0083】
同様に、補正信号M2は、イオン電流量のレベル増大を補償するために、バンドパスフィルタ14A内の増幅回路のゲインを減少補正し、ノックの誤検出を防止する。
【0084】
前述のクランク角センサ1を含む各種センサ28は、エンジンの運転状態を示す温度情報などの各種情報をECU20に入力する。
ECU20に接続された各種アクチュエータ29は、運転状態に応じたECU20からの制御信号により駆動される。
【0085】
なお、ここでは図示しないが、ECU20と、バンドパスフィルタ14A、点火装置40、各種センサ28および各種アクチュエータ29との間には、入出力インターフェイスおよびD/A変換器または、A/D変換器が挿入されている。
【0086】
次に、図1に示したこの発明の実施の形態1の動作について、さらに具体的に説明する。
前述のように、ECU20から点火信号Pが生成されると、点火装置40から発生した高電圧が点火プラグ8に印加され、点火プラグ8のキャップ間で放電が起こり、エンジン気筒内の混合気が着火される。
【0087】
このとき、点火エネルギの一部は、イオン電流検出回路10内にバイアス電圧として充電される。このバイアス電圧は、点火装置40を介して点火プラグ8に印加され、混合気の燃焼時に発生したイオンを移動させてイオン電流i(図3参照)を流す。
【0088】
イオン電流iは、イオン電流検出回路10によりイオン電流検出信号Eiとして検出され、一方では、ノック信号Kjが抽出されて積分信号Kmとなり、他方では、イオン電流検出信号Eiの積分値Emとなり、それぞれ、デジタル値に変換されてECU20に入力される。
【0089】
ECU20は、積分信号Kmおよび積分値Emを格納する毎に、積分回路16および16Aをリセットする。
なお、積分データのA/D変換処理および各積分回路16および16Aのリセット処理は、エンジンの点火サイクル毎に実行される。
【0090】
比較レベル設定手段26は、あらかじめ設定されたマップデータから、積分信号Kmおよび積分値Emの比較レベル基準値を取得し、この比較レベル基準値に対して、少なくとも温度情報(吸気温またはエンジン冷却水温)に応じた補正を施し、最終的な比較レベルMR1およびMR2を求める。
【0091】
たとえば、エンジンが高温状態(所定温度以上)の場合には、イオン電流量が減少することが一般に知られているので、このような高温状態においては、マップから取得された基準値を減量補正して比較レベルMR1およびMR2を設定する。
【0092】
また、温度情報のみに限らず、イオン電流検出量に影響する他のセンサ情報に関しても、同様に比較レベルMR1およびMR2の基準値を補正することができる。
【0093】
なお、比較レベルMR1およびMR2の基準値マップデータは、エンジン回転数および負荷の少なくとも一方に対応したマップデータからなり、標準状態(標準の点火プラグ8および燃料を使用した場合)における積分信号Kmおよび積分値Emの平均的な値を格納している。
【0094】
補正量演算手段25は、各比較レベルMR1およびMR2と、積分信号Kmおよび積分値Emの各デジタル値とを比較し、各比較結果および比較値(比率または偏差)に基づいて補正量(補正係数)を設定し、補正量に応じた補正信号M1およびM2を出力する。
【0095】
たとえば、イオン化し易い物質を含んだ添加剤が燃料に混入された場合において、積分信号Kmおよび積分値Emは、いずれも比較レベルMR1およびMR2に比べて大幅に増加するので、ノック判定手段23(または、点火時期補正手段24)に関連したパラメータを大きく補正する必要がある。
【0096】
したがって、この場合、補正量演算手段25は、補正信号M1によりノック判定手段23のバックグランドレベルを増加側に補正し、補正信号M2によりバンドパスフィルタ14Aの増幅ゲインを減少側に補正する。
【0097】
また、上記のようにイオン化し易い燃料が混入された場合には、補正量設定手段25は、イオン電流量の大きな増大を補償するために、大きな補正量を設定する。
【0098】
これにより、ノック判定手段23において、積分信号Kmを平均化処理した値から設定されるバックグランドレベルは、補正信号M1に基づいて所要量だけ増大補正される。
【0099】
また、くすぶり状態検知手段27は、イオン電流検出回路10からの電流信号Giのレベルに基づいて、点火プラグ8のくすぶり状態(絶縁抵抗低下)によるリーク電流の有無を検知する。
【0100】
もし、電流信号Giのレベルが所定値以上である(リーク電流が存在する)と検知された場合には、くすぶり状態検知手段27は、くすぶり状態検知信号Qを出力し、イオン電流検出信号Eiの積分値Emに基づく補正信号M1およびM2の演算を禁止する。
【0101】
周知のように、点火プラグ8のくすぶり状態によるリーク電流が検知された場合には、イオン電流にリーク電流が重畳するので、積分値Emを正常に測定することはできない。
【0102】
したがって、補正量演算手段25は、くすぶり状態検知信号Qに応答して、積分値Emに基づく補正量演算を禁止し、積分信号Kmに基づく補正量演算に切り換える。
【0103】
具体的には、くすぶり状態検知手段27は、制御対象気筒の排気行程中において、リーク電流を示す電流信号Giを取り込み、リーク電流判定用の所定値と比較し、電流信号Qが所定値以上を示す場合には、制御対象気筒の点火プラグがくすぶり状態であると判定する。
【0104】
このように、補正量演算手段25を設け、燃料への添加剤混入や点火プラグ8の変更によるイオン電流量の増大が検知された場合に、補正信号M1およびM2により、イオン電流量の増大を相殺するようにパラメータを補正することができる。
【0105】
これにより、通常燃料の使用時および添加剤混入時においても、点火プラグ8の変更時においても、同一のハードウェアおよびソフトウェア構成でノック検出および制御を両立させることができ、良好なノック検出性および制御性を確保することができる。
【0106】
また、点火プラグ8がくすぶり状態となってイオン電流検出信号Eiの積分値Emが異常上昇した場合には、補正量演算手段25による補正量の演算を、ノック信号の積分信号Kmに基づいて実行することができ、さらに安全で信頼性の高いノック制御を実現することができる。
【0107】
なお、上記実施の形態1では、イオン電流量の増大を相殺補償する場合について説明したが、点火プラグ8の交換などによる違いによっては、イオン電流量が減少する場合もあり得るので、イオン電流量の減少に対して相殺補償することも有効である。
【0108】
たとえば、積分値Em(または、積分信号Km)が所定の比較レベル未満の値を示す場合、補正量演算手段25は、補正信号M1によりノック判定手段23のノック判定基準レベルを減少補正する。また、補正量演算手段25は、補正信号M2により、バンドパスフィルタ14A内の増幅手段のゲインを増大補正する。
【0109】
これにより、イオン電流量が減少した場合にも、イオン電流量の減少変動成分が補償されるので、ノック判定およびノック制御の信頼性を確保することができる。
【0110】
なお、積分回路16は、ノック信号Kjの正電圧側の半波を積分電圧変換してもよく、または、絶対値回路を追加することにより、正負両方向の電圧を全波積分してもよい。
【0111】
また、積分回路16の積分対象区間として、たとえばエンジンのクランク角度において、ノック発生の可能性が高いATDC15°〜ATDC65°などに設定してもよい。
【0112】
また、ノック判定手段23は、ノック信号Kjの積分信号Kmを用いてノック強度を認識したが、ノックレベルを示す他の信号として、ノック信号Kjのピーク値、ノック振動継続期間、または、ノック信号Kjを所定レベルで波形整形したパルス数などが用いられ得ることは言うまでもない。
【0113】
また、図1においては、簡略化のために1気筒分のみの回路構成を示したが、多気筒エンジンにおいては、補正量演算手段25を含む同様の制御回路手段を用いて、各気筒の情報に基づいて全気筒に対するパラメータの補正制御を実行してもよい。
【0114】
また、点火プラグ8のくすぶり状態においては、リーク電流が高周波の振動成分を多く含むことから、この振動成分をノック信号Kjとして誤検出してしまい、ノック信号KjのS/N比が悪化することが知られている。
【0115】
したがって、ノック誤検出に起因する誤補正を防止して、正しい点火時期補正を維持するために、くすぶり状態検知手段27は、電流信号Qが所定の上限レベルよりも大きい場合には、ノック判定手段23によるノック判定を禁止するとともに、点火時期補正手段24の点火時期補正量を所定角度を設定してもよい。
【0116】
また、各気筒毎または各気筒グループ毎に積分信号Kmおよび積分値Emに基づいて補正制御を実行する場合、くすぶり状態検知手段27は、リーク電流を検出した特定気筒または気筒グループのみに関して、ノック判定手段23によるノック判定を禁止してもよい。
【0117】
また、くすぶり状態検知手段27は、制御対象気筒の排気行程中の電流信号Q(イオン電流量)に基づいてリーク電流を判定したが、点火装置40内の点火コイルへの通電開始から所定期間中における積分値Emが所定値以上か否かより判定してもよい。
【0118】
また、V型エンジンにおいては、各バンク毎の情報に基づいて各バンク毎に補正制御することにより、気筒グループ毎に補正制御を実行してもよい。
さらに、多気筒エンジンにおいても、各気筒毎に同様の補正制御を実行してもよい。
【0119】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、積分信号Kmおよび積分値Emの両方に基づいて、イオン電流量の出力レベルの増大を判定したが、いずれか一方のみで判定してもよい。
【0120】
たとえば、点火プラグ8のくすぶり状態による影響が無視できる程度であれば、イオン電流検出信号Eiの積分値Emのみを用いて、イオン電流量の出力レベルの増大を判定することができる。
【0121】
また、イオン電流量の高精度な判定が要求されない場合には、積分信号Kmのみを用いて、イオン電流量の出力レベルの増大を判定することができる。
この場合、ノック判定用に用いられる積分信号Kmがイオン電流量判定に共用可能となり、積分回路16AおよびA/D変換器18が省略されるので、回路構成の簡略化によりコストダウンを実現することができる。
【0122】
実施の形態3.
また、上記実施の形態1では、補正信号M1およびM2により、ノック判定手段23のバックグランドレベル(ノック判定基準レベル)と、バンドパスフィルタ14Aの増幅ゲインとの両方を補正したが、補正信号M1またはM2により、いずれか一方のみを補正してもよい。
【0123】
また、ノック判定手段23または点火時期補正手段24に関連した他のパラメータとして、たとえば、イオン電流検出回路10内のイオン電流増幅率、積分回路16の積分率、または、点火時期補正手段24のノック強度に対する点火時期補正量などを補正対象としてもよい。
【0124】
実施の形態4.
また、上記実施の形態1では、A/D変換器17および18を介した積分信号Kmおよび積分値Emを補正量演算手段25に直接入力したが、平均化手段を介して平均化処理された積分平均値を入力してもよい。
【0125】
図2は平均化手段を設けたこの発明の実施の形態4を概略的に示すブロック図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
【0126】
図2において、ECU20A、補正量演算手段25Aおよび比較レベル設定手段26Aは、それぞれ、前述のECU20、補正量演算手段25および比較レベル設定手段26に対応している。
【0127】
平均化手段31は、A/D変換器17からの積分信号Kmを平均化処理(周知の時間的なフィルタ演算処理)して積分平均値Kmaとし、ノック判定手段23および補正量演算手段25に入力する。
たとえば、積分平均値Kmaは、以下の(1)式のように算出される。
【0128】
Kma=Km(n−1)×(1−Kf)+Km(n)×Kf・・・(1)
【0129】
ただし、(1)式において、Km(n−1)は積分信号Kmの前回値であり、Km(n)は積分信号Kmの今回値である。また、Kfはフィルタ演算係数であり、0<Kf<1の範囲内の値に設定される。
【0130】
同様に、平均化手段32は、A/D変換器18からの積分値Emを平均化処理して積分平均値Emaとし、補正量演算手段25に入力する。
【0131】
比較レベル設定手段26Aは、積分平均値Kma、Emaに対する比較レベルMR1a、MR2aを設定し、補正量演算手段25Aは、積分平均値Kma、Emaと比較レベルMR1a、MR2aとの各比較結果に基づいて補正信号M1、M2を出力する。
【0132】
すなわち、補正量演算手段25Aは、積分平均値Kmaと比較レベルMR1aとの比率(または、偏差など)を含む第1の比較値と、積分平均値Emaと比較レベルMR2aとの比率(または、偏差など)を含む第2の比較値との加算に基づいて補正信号M1およびM2による補正量を算出する。
【0133】
具体的には、各比較値(たとえば、比率Kma/MR1a、Ema/MR2a)に対して、それぞれ異なる係数α、βを乗算した値を加算し、以下の(2)式のように補正量SRを算出する。
【0134】
SR=(Kma/MR1a)×α+(Ema/MR2a)×β・・・(2)
【0135】
ただし、(2)式において、各乗算係数αおよびβは、たとえば、α+β=1の関係を満たすように、0<α<1、0<β<1の範囲内で任意の値に設定され得る。
【0136】
また、(2)式のように、積分平均値と比較レベルとの比較値として比率を用いた場合、補正量演算手段25Aは、補正量SRが1であれば補正信号M1、M2を生成せず、SR>1であれば、イオン電流量の増大を補償するための補正信号M1、M2を生成し、SR<1であれば、イオン電流量の減少を補償するための補正信号M1、M2を生成する。
【0137】
補正量SRは、補正信号M1およびM2の両方に振り分けられてもよく、補正信号M1またはM2のいずれか一方のみに反映されてもよい。
つまり、補正信号M1、M2によりノック判定手段23およびバンドパスフィルタ14Aの少なくとも一方が補正され、補正信号M1、M2による総合補正量が補正量SRに一致すればよい。
【0138】
このように、積分平均値KmaおよびEmaに基づいて補正量SRを演算することにより、積分信号Kmおよび積分値Emの変動成分が抑制されるので、安定で信頼性の高い補正量に基づいて、さらに信頼性の高いノック判定およびノック制御を実現することができる。
【0139】
たとえば、点火プラグ8のくすぶり状態が検知された場合には、積分信号Emがレベル上昇して積分信号Kmよりも信頼性が低下するので、第1の比較値に対する乗算係数αを大きく設定し、第2の比較値に対する乗算係数βを小さく設定することにより、ノック判定の信頼性を確保することができる。
【0140】
なお、図2では、積分平均値KmaおよびEmaの両方を用いて補正量演算する場合を示したが、積分平均値KmaまたはEmaの一方のみを用いて補正量演算する場合でも、平均化処理により時間的変動成分が抑制されるので、信頼性が向上することは言うまでもない。
【0141】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1によれば、内燃機関の燃焼時に点火プラグを介して流れるイオン電流を検出するイオン電流検出手段と、イオン電流からノック信号を抽出するフィルタ手段と、ノック信号に基づいて内燃機関のノック状態を判定するノック判定手段と、ノック判定手段の判定結果に基づいて内燃機関の制御量をノック抑制側に補正する制御量補正手段と、ノック信号に対応した第1の積分値を算出する第1の積分手段と、イオン電流の出力レベル状態に対応した第2の積分値を算出する第2の積分手段と、第1の積分値に対して基準値となる第1の比較レベルをあらかじめ設定し、第2の積分値に対して基準値となる第2の比較レベルをあらかじめ設定する比較レベル設定手段と、第1の積分値と第1の比較レベルとの比較に基づいて、または、第2の積分値と第2の比較レベルとの比較に基づいて、ノック判定手段または制御量補正手段に関連したパラメータを補正するための補正信号を出力する補正量演算手段とを設け、点火プラグが標準装着品以外のものに交換された場合や、燃料にイオン化し易い物質を含んだ添加剤が混入された場合において、イオン電流量の変動によりノック信号の振幅が変化しても、イオン電流量の変動に応じた信号補正を施すようにしたので、ノック誤判定に基づく誤制御を防止して、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0143】
また、この発明の請求項2によれば、請求項1において、イオン電流の非検出期間にイオン電流検出手段から検出される電流信号に基づいて点火プラグのくすぶり状態を検知するくすぶり状態検知手段を設け、補正量演算手段は、点火プラグのくすぶり状態が検知されない場合には、第2の積分値に基づいて補正信号を出力し、点火プラグのくすぶり状態が検知された場合には、第1の積分値に基づいて補正信号を出力するようにしたので、くすぶり状態が発生しても、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0144】
また、この発明の請求項3によれば、請求項2において、くすぶり状態検知手段は、電流信号が所定の上限レベルよりも大きい場合には、ノック判定手段によるノック判定を禁止するとともに、制御量補正手段による補正量を所定量に設定するようにしたので、くすぶり状態が発生しても、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0146】
また、この発明の請求項4によれば、請求項1において、第1の積分値を平均化処理して第1の積分平均値を算出する第1の平均化手段と、第2の積分値を平均化処理して第2の積分平均値を算出する第2の平均化手段とを設け、補正量演算手段は、第1の積分平均値と第1の比較レベルとの比率または偏差を含む第1の比較値と、第2の積分平均値と第2の比較レベルとの比率または偏差を含む第2の比較値との加算に基づいて、補正信号による補正量を算出するようにしたので、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0147】
また、この発明の請求項5によれば、請求項4において、補正量演算手段は、第1および第2の比較値にそれぞれ異なる係数を乗算した値を加算して、補正量を算出するようにしたので、第1および第2の比較値のうちの信頼性の高い方の反映率を高くすることができ、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0148】
また、この発明の請求項6によれば、請求項1において、補正量演算手段は、第1または第2の積分値が第1または第2の比較レベル以上の値を示す場合に、補正信号によりノック判定手段のノック判定基準レベルを増大補正するようにしたので、燃料性状の違いでイオン電流レベルが増大した場合でも、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0149】
また、この発明の請求項7によれば、請求項1において、補正量演算手段は、第1または第2の積分値が第1または第2の比較レベル未満の値を示す場合に、補正信号によりノック判定手段のノック判定基準レベルを減少補正するようにしたので、点火プラグの違いでイオン電流レベルが減少した場合でも良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0150】
また、この発明の請求項8によれば、請求項1において、フィルタ手段は、ノック信号を増幅する増幅手段を含み、補正量演算手段は、積分値が比較レベル以上の値を示す場合に、補正信号により増幅手段のゲインを減少補正するようにしたので、燃料性状の違いでイオン電流レベルが増大した場合でも、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0151】
また、この発明の請求項9によれば、請求項1において、フィルタ手段は、ノック信号を増幅する増幅手段を含み、補正量演算手段は、第1または第2の積分値が第1または第2の比較レベル未満の値を示す場合に、補正信号により増幅手段のゲインを増大補正するようにしたので、点火プラグの違いでイオン電流レベルが減少した場合でも良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0152】
また、この発明の請求項10によれば、請求項1において、補正量演算手段は、第1または第2の比較レベルと第1または第2の積分値との比率または偏差を含む比較値に応じて、補正信号による補正量を可変設定するようにしたので、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0153】
また、この発明の請求項11によれば、請求項1において、比較レベル設定手段は、少なくとも内燃機関の回転数および負荷に対応したマップデータを有し、マップデータに応じて第1または第2の比較レベルを可変設定するようにしたので、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0154】
また、この発明の請求項12によれば、請求項11において、比較レベル設定手段は、少なくとも内燃機関の温度情報を含む運転状態に応じて比較レベルを可変設定するようにしたので、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【0155】
また、この発明の請求項13によれば、請求項12において、比較レベル設定手段は、温度情報の上昇に応じて比較レベルを減少補正するようにしたので、良好なノック検出状態およびノック制御状態を確保した内燃機関のノック制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を概略的に示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態4を概略的に示すブロック図である。
【図3】 従来の内燃機関のノック制御装置を示すブロック構成図である。
【図4】 従来の内燃機関のノック制御装置の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
4 点火コイル、8 点火プラグ、10 イオン電流検出回路、14A バンドパスフィルタ(フィルタ手段)、16 積分回路(第1の積分手段)、16A積分回路(第2の積分手段)、20、20A ECU、23 ノック判定手段、24 点火時期補正手段(制御量補正手段)、25、25A 補正量演算手段、26、26A 比較レベル設定手段、27 くすぶり検知手段、28 各種センサ、31、32 平均化手段、Ei イオン電流検出信号、Em 積分値(第2の積分値)、Ema、Kma 積分平均値、Gi 電流信号、H 判定結果、i イオン電流、Kj ノック信号、Km 積分信号(第1の積分値)、M1、M2 補正信号、MR1、MR2、MR1a、MR2a 比較レベル、P 点火信号、Q くすぶり状態検知信号。

Claims (13)

  1. 内燃機関の燃焼時に点火プラグを介して流れるイオン電流を検出するイオン電流検出手段と、
    前記イオン電流からノック信号を抽出するフィルタ手段と、
    前記ノック信号に基づいて前記内燃機関のノック状態を判定するノック判定手段と、
    前記ノック判定手段の判定結果に基づいて前記内燃機関の制御量をノック抑制側に補正する制御量補正手段と
    を備えた内燃機関のノック制御装置において、
    前記ノック信号に対応した第1の積分値を算出する第1の積分手段と、
    前記イオン電流の出力レベル状態に対応した第2の積分値を算出する第2の積分手段と、
    前記第1の積分値に対して基準値となる第1の比較レベルをあらかじめ設定し、前記第2の積分値に対して基準値となる第2の比較レベルをあらかじめ設定する比較レベル設定手段と、
    前記第1の積分値と前記第1の比較レベルとの比較に基づいて、または、前記第2の積分値と前記第2の比較レベルとの比較に基づいて、前記ノック判定手段または前記制御量補正手段に関連したパラメータを補正するための補正信号を出力する補正量演算手段と
    を設けたことを特徴とする内燃機関のノック制御装置。
  2. 前記イオン電流の非検出期間に前記イオン電流検出手段から検出される電流信号に基づいて前記点火プラグのくすぶり状態を検知するくすぶり状態検知手段を設け、
    前記補正量演算手段は、
    前記点火プラグのくすぶり状態が検知されない場合には、前記第2の積分値に基づいて前記補正信号を出力し、
    前記点火プラグのくすぶり状態が検知された場合には、前記第1の積分値に基づいて前記補正信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のノック制御装置。
  3. 前記くすぶり状態検知手段は、前記電流信号が所定の上限レベルよりも大きい場合には、前記ノック判定手段によるノック判定を禁止するとともに、前記制御量補正手段による補正量を所定量に設定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のノック制御装置。
  4. 前記第1の積分値を平均化処理して第1の積分平均値を算出する第1の平均化手段と、
    前記第2の積分値を平均化処理して第2の積分平均値を算出する第2の平均化手段とを設け、
    前記補正量演算手段は、前記第1の積分平均値と前記第1の比較レベルとの比率または偏差を含む第1の比較値と、前記第2の積分平均値と前記第2の比較レベルとの比率または偏差を含む第2の比較値との加算に基づいて、前記補正信号による補正量を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のノック制御装置。
  5. 前記補正量演算手段は、前記第1および第2の比較値にそれぞれ異なる係数を乗算した値を加算して、前記補正量を算出することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のノック制御装置。
  6. 前記補正量演算手段は、前記第1または第2の積分値が前記第1または第2の比較レベル以上の値を示す場合に、前記補正信号により前記ノック判定手段のノック判定基準レベルを増大補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のノック制御装置。
  7. 前記補正量演算手段は、前記第1または第2の積分値が前記第1または第2の比較レベル未満の値を示す場合に、前記補正信号により前記ノック判定手段のノック判定基準レベルを減少補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のノック制御装置。
  8. 前記フィルタ手段は、前記ノック信号を増幅する増幅手段を含み、
    前記補正量演算手段は、前記第1または第2の積分値が前記第1または第2の比較レベル以上の値を示す場合に、前記補正信号により前記増幅手段のゲインを減少補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のノック制御装置。
  9. 前記フィルタ手段は、前記ノック信号を増幅する増幅手段を含み、
    前記補正量演算手段は、前記第1または第2の積分値が前記第1または第2の比較レベル未満の値を示す場合に、前記補正信号により前記増幅手段のゲインを増大補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のノック制御装置。
  10. 前記補正量演算手段は、前記第1または第2の比較レベルと前記第1または第2の積分値との比率または偏差を含む比較値に応じて、前記補正信号による補正量を可変設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のノック制御装置。
  11. 前記比較レベル設定手段は、少なくとも前記内燃機関の回転数および負荷に対応したマップデータを有し、前記マップデータに応じて前記第1または第2の比較レベルを可変設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のノック制御装置。
  12. 前記比較レベル設定手段は、少なくとも前記内燃機関の温度情報を含む運転状態に応じて前記第1または第2の比較レベルを可変設定することを特徴とする請求項11に記載の内燃機関のノック制御装置。
  13. 前記比較レベル設定手段は、前記温度情報の上昇に応じて前記比較レベルを減少補正することを特徴とする請求項12に記載の内燃機関のノック制御装置。
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