JP3695915B2 - 屋外排気型燃焼機器の安全装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油燃料を燃焼させるバーナ装置の燃焼排気を、排気装置を介して屋外へ排出するようにした輻射式石油暖房機等の屋外排気型燃焼機器に関し、特に排気装置の閉塞時にバーナ装置の燃焼を停止させるようにした屋外排気型燃焼機器の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の屋外排気型燃焼機器の安全装置としては、例えば、図3に示した特公平7−11334号のように、バーナ本体1を収容した外筒2に、この外筒2の側面を貫通して一端を接続した他端開口が下向きの通気管3を設け、この通気管3の他端開口に対向させて熱伝導板4を設け、この熱伝導板4にハイリミットサーモ等の温度検知器5を取り付け、屋外へ燃焼排気を排出する排気装置が凍結等して閉塞した場合には、通気管3を逆流する燃焼排気の温度を温度検知器5で検知して、その検知温度が所定の高温度に達したときにバーナ装置の燃焼を停止させる構成としていた
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来構成のものでは、略L字状に折曲加工した通気管3を必要とし、部品点数が増加するばかりでなく、この通気管3を外筒2の側面に設けた貫通孔にカシメ結合等で強固に接続する必要があるため、加工工数も増加する難点があった。
【0004】
本発明は上述の実情に鑑みてなされたものであり、排気装置の閉塞時における安全性を維持しつつ、構成の簡素化を図り、部品点数や加工工数を削減できるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明では、バーナ送風機と、バーナ本体及びこのバーナ本体を収容した外筒を有すると共に前記バーナ送風機から燃焼空気が供給されるバーナ装置とを備え、このバーナ装置の燃焼排気が排気装置を介して屋外へ排出される構成の屋外排気型燃焼機器において、前記バーナ本体よりも高い高さ位置の外筒の周側壁にその外筒の内外を連通する通気孔を設け、この通気孔に所定間隔をおいてハイリミットサーモにてなる温度検知器を対向配置し、この温度検知器の検知温度が所定温度に達したときに前記バーナ装置の燃焼を停止させる構成とし、かつ、前記温度検知器は、前記外筒の通気孔に対向するように設けられた熱伝導板の外面側に取り付けられており、前記熱伝導板は、前記バーナ装置を支持するバーナ支持台の縁部に立てて設けられている構成である。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態例を図1及び図2に基づいて説明する。10は屋外排気型燃焼機器としての輻射式石油暖房機であり、この輻射式石油暖房機10は外装ケース11を有し、この外装ケース11内には、バーナ支持台12、このバーナ支持台12に固定保持されたバーナ送風機13及びバーナ装置14、このバーナ装置14の上部に連結された透光性の燃焼筒15、この燃焼筒15の上部に連結された排気箱16及びオイルレベラ17等が収容されている。そして、この輻射式石油暖房機10は脚18、18を介して置台19上に載置されるとともに、被暖房室の壁20の前方に設置され、室内の暖房を行う。
【0009】
21は前記排気箱16の排気出口部16Aに接続された煙突等の排気装置であり、この排気装置21は壁20を貫通して屋外に突出され、前記バーナ装置14の燃焼による燃焼排気を屋外に排出する。また、前記燃焼筒15は耐熱透明ガラスにて作られ、そして、この燃焼筒15内には多孔の内側赤熱筒22と多孔の外側赤熱体23が同心的に設けられ、かつ、これら両赤熱体22、23は、前記燃焼筒15内の下部に設けられた中央に開口24Aを備えたリング板24にそれぞれの下端部が固着されている。
【0010】
前記バーナ装置14は、シール部材25を介してバーナ支持台12の上に載置固定された有底円筒状の外筒26を有するとともに、この外筒26の内部にはバーナ本体としての有底円筒状の気化筒27を有し、この気化筒27は、気化用の電気ヒータ28及びセラミックス製のバーナヘッド29を備えるともに、バーナヘッド29よりも上流側の内部には混合室30が形成され、この混合室30には回転霧化器31が設けられ、この回転霧化器31には燃料パイプ32から灯油等の液体燃料が供給される。
【0011】
33は点火プラグ、34はフレームセンサ、35は多数の二次空気噴出孔36、36を環状に配列して設けた二次空気供給リングであり、この二次空気供給リング35は前記気化筒27の先端部外周に嵌合装着され、この二次空気供給リング35の外縁部には前記外筒26の周側壁26Aに内嵌めされて密接する環状壁35Aが一体成形されている。また、前記二次空気供給リング35よりも上流側の外筒26の内部には環状の蓄気室Xが形成され、この蓄気室Xには外筒26の底壁26Bに穿った多数の小孔37、37を介して二次空気が送り込まれる。そして、前記バーナ装置14は、機器の熱要求に応じて燃焼量が約2000〜5600kcal/hの範囲で可変するものである。また、前記バーナ送風機13は、送風ファン38、この送風ファン38を収容したファンケース39、送風ファン38及び回転霧化器31の双方を駆動する直流のモータ40から構成され、そして、このバーナ送風機13は、前記ファンケース39に接続した空気取入管41を介して室内空気を吸引し、その室内空気は、一次空気口42を介して気化筒27の混合室30に一次空気として供給されるとともに、小孔37を介して蓄気室Xに二次空気として供給される。
【0012】
43は前記外筒26の周側壁26Aに設けられ外筒26の内外を連通する円形の通気孔であり、この通気孔43は前記気化筒27の先端部よりも僅かに高い高さ位置に設けられ、その孔径は約7〜10mmに設定されている。
【0013】
44は前記通気孔43と約30〜50mmの所定間隔をおいてその通気孔43に対向させた鋼板製で平板状の熱伝導板であり、この熱伝導板44は前記外筒26の外径寸法と略同じかそれ以上の幅寸法となされるとともに、図1に示すように、それの下端部が前記バーナ支持台12の一辺(縁部)にネジ止め固定されて立設されており、それの上端部は通気孔43よりも上方にまで延設されている。そして、この熱伝導板44の外面側には、図1に示すように、ハイリミットサーモにてなる温度検知器45が前記通気孔43に対向した状態で取り付けられている。この前記温度検知器45は、それの検知温度が例えば90℃に達したときにオフし、そのオフ信号は燃焼制御回路(図示せず)に入力されて燃料ポンプ46の駆動を止めバーナ装置14の燃焼運転を停止させる。
【0014】
上述の構成において、機器の運転が開始され、燃料ポンプ46が駆動すると、灯油等の液体燃料が燃料パイプ32を介して回転中の回転霧化器31に供給される。回転霧化器31の遠心力にて飛散された燃料は、予め電気ヒータ28によって加熱された気化筒27の気化面に当って気化する。この気化燃料は、バーナ送風機13によって混合室30に送り込まれた一次空気と予混合された後、バーナヘッド29から噴出して点火プラグ33で着火される。一方、小孔37、37を介して蓄気室Xに送り込まれた二次空気は、二次空気供給リング35の二次空気噴出孔36、36から噴出して火炎Fに供給され、二次燃焼を促進する。
【0015】
このようにして、バーナ装置14でガス化燃焼が行われると、火炎Fがバーナヘッド29上に形成され、燃焼ガスはリング板24の開口24Aを通過して燃焼筒15内を上昇して排気箱16内に流入し、この排気箱16内に流入した燃焼排気は排気装置21を介して屋外へ排出される。
【0016】
ここで、排気装置21内が閉塞されていない正常状態では、外筒26の外部の空気は、火炎Fのドラフト作用や二次空気噴出孔36、36から噴出する二次空気流の吸引力により、通気孔43を通って外筒26の内部に流入する。
【0017】
排気装置21内が閉塞した異常状態となった場合は、図2の仮想線で示す閉塞部分イよりも上流側における排気経路の各部の圧力が上昇し、燃焼排気の一部や熱気が通気孔43を通ってバーナ装置14の外部に流出し、その流出した燃焼排気の一部や熱気によって通気孔43に対向する熱伝導板44が暖められ、熱伝導板44に取り付けられた温度検知器45の検知温度が例えば90℃に達したときに、温度検知器45がオフし、そのオフ信号は燃焼制御回路(図示せず)に入力されて燃料ポンプ46の駆動が止まり、燃焼が停止する。
【0018】
この時、ブザーや異常表示ランプ等の報知器(図示せず)を動作させて、機器か異常停止したことを報知する。
【0019】
本実施形態例によれば、バーナ装置14の外筒26の周側壁26Aに、孔径が約7〜10mmに設定された通気孔43を設け、この通気孔43と約30〜50mmの所定間隔をおいてその通気孔43に温度検知器45を対向配置し、この温度検知器45の検知温度が例えば90℃に達したときに燃料ポンプ46の駆動を止めてバーナ装置14の燃焼を停止させる構成であるから、排気装置21の閉塞時における安全性を維持しながら、従来必要としていた通気管を不要にでき、安全装置の構成の簡素化が図れ、部品点数や加工工数を削減できる。
【0020】
また、前記温度検知器45は外筒26の通気孔43に対向して設けられた熱伝導板44の外面側に取り付けられている構成であるから、熱伝導板44を遮熱板として利用でき、そのため、通気孔43から流出する燃焼排気の一部や熱気が、バーナ装置14の側方に配置された燃料ポンプ46等の構成部品に熱的悪影響をおよぼさないように、他の構成部品を保護できる。
【0021】
なお、上述の一実施形態例では、灯油等の液体燃料を気化して燃焼させる気化式のバーナ装置を使用しているが、これに限定されるものではなく、ポツト式バーナ装置やガス燃料を燃焼させるガスバーナ装置であっても良い。
【0022】
【発明の効果】
請求項1に記載の屋外排気型燃焼機器の安全装置によれば、バーナ送風機と、バーナ本体及びこのバーナ本体を収容した外筒を有すると共に前記バーナ送風機から燃焼空気が供給されるバーナ装置とを備え、このバーナ装置の燃焼排気が排気装置を介して屋外へ排出される構成の屋外排気型燃焼機器において、前記バーナ本体よりも高い高さ位置の外筒の周側壁にその外筒の内外を連通する通気孔を設け、この通気孔に所定間隔をおいてハイリミットサーモにてなる温度検知器を対向配置し、この温度検知器の検知温度が所定温度に達したときに前記バーナ装置の燃焼を停止させる構成とし、かつ、前記温度検知器は、前記外筒の通気孔に対向するように設けられた熱伝導板の外面側に取り付けられており、前記熱伝導板は、前記バーナ装置を支持するバーナ支持台の縁部に立てて設けられている構成としているので、従来のように、排気装置の閉塞時における安全性を維持しながら、従来必要としていた、略L字状の通気管が不要になると共に、その通気管のカシメ結合も不要になるため、構成の簡素化を図ることが可能となり、部品点数や加工工数を削減でき、しかも、排気装置の閉塞時に通気孔から流出する燃焼排気や熱気によって他の構成部品が熱的悪影響を受けるのを熱伝導板によって防止できる。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る屋外排気型燃焼機器の安全装置の一実施形態例を示す燃焼機器の要部断面図である。
【図2】 同じく燃焼機器全体の概略構成図である。
【図3】 従来の安全装置を備えた燃焼機器の要部断面図である。
【符号の説明】
12 バーナ支持台
13 バーナ送風機
14 バーナ装置
21 排気装置
26 外筒
27 気化筒(バーナ本体)
43 通気孔
44 熱伝導板
45 温度検知器(ハイリミットサーモ)
Claims (1)
- バーナ送風機と、バーナ本体及びこのバーナ本体を収容した外筒を有すると共に前記バーナ送風機から燃焼空気が供給されるバーナ装置とを備え、このバーナ装置の燃焼排気が排気装置を介して屋外へ排出される構成の屋外排気型燃焼機器において、
前記バーナ本体よりも高い高さ位置の外筒の周側壁にその外筒の内外を連通する通気孔を設け、この通気孔に所定間隔をおいてハイリミットサーモにてなる温度検知器を対向配置し、この温度検知器の検知温度が所定温度に達したときに前記バーナ装置の燃焼を停止させる構成とし、かつ、前記温度検知器は、外筒の通気孔に対向するように設けられた熱伝導板の外面側に取り付けられており、前記熱伝導板は、前記バーナ装置を支持するバーナ支持台の縁部に立てて設けられていることを特徴とする屋外排気型燃焼機器の安全装置。
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JPH11141871A JPH11141871A (ja) | 1999-05-28 |
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JP (1) | JP3695915B2 (ja) |
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1997
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