JP3695173B2 - 現像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真複写機やプリンター等の画像形成装置に用いられる現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、この種の電子写真複写機やプリンター等の画像形成装置においては、複写機以外にプリンターにも対応可能なデジタル機であって、しかも単位時間当たりの複写枚数やプリント枚数が多い高速機であり、かつ設置スペースが小さくて済む小型の機種が強く求められている。従って、このような高速かつ小型のデジタル複写機やプリンター等の画像形成装置に使用される現像装置にも、必然的に高速化かつ小型化が求められてきている。
【0003】
従来、上記高速かつ小型のデジタル複写機やプリンター等の画像形成装置に対応すべく、高速化かつ小型化された現像装置としては、例えば、次に示すようなものがある。この現像装置100は、図14に示すように、装置ハウジング101の内部に、黒色のトナーとキャリアとからなる二成分系の現像剤102を収容しており、その構造は、上記装置ハウジング101の感光体ドラム103側の開口部に配設される現像ロール104と、この現像ロール104の背面側に配設される現像剤供給用パドル105と、この現像剤供給用パドル105の背面側に配設される現像剤搬送兼撹伴用オーガ106、107と、現像ロール104により搬送される現像剤102の層厚を規制する層厚規制部材としてのトリマーバー108とで構成されている。また、上記現像ロール104は、例えばアルミ0ウム合金やステンレス鋼等の非磁性導電性部材からなる現像スリーブ109と、その内部に固定状態に配置されたマグネットロール110とから構成されている。
【0004】
ところで、上記現像装置100は、小型化に伴って、現像ロール104や現像剤供給用パドル105、あるいは現像剤搬送兼撹伴用オーガ106、107として、小径のものが使用されており、しかも小型化と相まって高速化に対応するため、現像ロール104や現像剤供給用パドル105等の部材は、高速で回転駆動されるように構成されている。
【0005】
そして、上記現像装置100では、現像剤搬送兼撹伴用オーガ106、107によって現像剤102を循環搬送する間に、十分に攪拌かつ摩擦帯電されたトナーとキャリアからなる二成分の現像剤102を、現像剤供給用パドル105によって現像ロール104の表面へと供給し、当該現像ロール104の内部に配置されたマグネットロール110の磁力によって、現像剤102を現像ロール104の表面に保持しつつ、当該現像ロール104のスリーブ109の回転によって、現像剤102を感光体ドラム103と対向する現像ニップ領域111へと搬送するようになっている。
【0006】
その際、上記現像ロール104の表面に保持された現像剤102は、トリマーバー108によって現像剤102の層厚が所定の値に規制され、当該現像ロール104の表面には、所定の層厚の現像剤102の磁気ブラシが形成された状態で、現像ニップ領域111へと搬送される。
【0007】
かかる現像装置100においては、小径の現像ロール104が高速で回転するため、当該現像ロール104の表面に保持された現像剤102には大きな遠心力が作用するとともに、現像ロール104の回転に伴う空気の流れによって、装置ハウジング101の感光体ドラム103と対向する開口部の近傍に、現像剤102中のトナーがクラウドとなって飛散し、そのままでは、現像装置ハウジング101の感光体ドラム103と対向する開口部の上部から、現像装置100の外部にトナーが漏れてしまう。
【0008】
そこで、上記従来の現像装置においては、現像装置ハウジングの感光体ドラムと対向する部分の上側をシールし、トナーの漏れを防止する方法として、様々な方法が採られているが、なかでもフィルムシール或いはそれに準じる弾性部材を、感光体ドラムの表面に接触させる方法が一般的である。
【0009】
このように、現像装置の装置ハウジングと感光体ドラムが対向する部分の上側をシールする技術としては、例えば、特開昭58−156970号公報に開示されているように、フィルムシール等の弾性部材をホルダーを介してアッパーカバーに取り付けるように構成したものがある。
【0010】
さらに、上記特開昭58−156970号公報に開示された技術について、上記現像装置100を例にして説明すると、この現像装置100では、図14に示すように、装置ハウジング101の感光体ドラム103と対向する開口部の近傍から、装置の外部にクラウドトナーが飛散して漏れるのを防止するため、装置ハウジング101の上部と感光体ドラム103との間を遮蔽するフィルムシール112が、当該装置ハウジング101のアッパーカバー113に取り付けられている。尚、図14中、114は装置ハウジング101の開口部の下流側をシールするシールロールを示すものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記従来の現像装置100の場合には、図14に示すように、装置ハウジング101のアッパーカバー113と現像ロール104との間隙が狭いため、現像ロール104の開口部周辺で浮遊するクラウドトナーがアッパーカバー113の内面に付着してしまう。そして、このアッパーカバー113の内面に付着したトナーが徐々に堆積し、ある程度の量に達すると、トナーボタ落ちとしてアッパーカバー113の内面から落下して、現像装置100の外部にこぼれ、画像形成装置の機内を汚損したり、画像を形成する転写用紙上に落下して、画質を劣化させるという問題点があった。
【0012】
また、上記従来の現像装置100の場合には、図14に示すように、フィルムシール112と現像ニップ領域111とが近づくため、フィルムシール112の裏面にトナーが付着して汚れてしまう。そのため、裏面にトナーが付着して抵抗値が低下したフィルムシール112によって、感光体ドラム103上に形成された静電潜像がリークし、当該静電潜像を現像した現像像が乱されたり、フィルムシール112の内面に付着したトナーが徐々に堆積し、上述したように、トナーボタ落ちとしてフィルムシール112の内面から落下して、現像装置100の外部にこぼれ、画像形成装置の機内を汚損したり、画像を形成する転写用紙上に落下して、画質を劣化させるという問題点があった。
【0013】
そこで、かかる問題点を解決するためには、現像装置ハウジング101のアッパーカバー113と現像ロール103との間隙を広く設定することにより、フィルムシール112を現像ニップ領域111より離すことも考えられる。
【0014】
しかし、こうした場合には、装置ハウジング101のアッパーカバー113の内面や、フィルムシール112の裏面へのトナー付着を改善することはできるが、アッパーカバー113と現像ロール104との広い空隙にトナーのクラウドが発生し、このトナーのクラウドが現像装置100の外部に漏れて、機内汚れ等の不具合が発生してしまうという問題点があった。
【0015】
また、上記の如く装置ハウジング101のアッパーカバー113と現像ロール103との間隙を広く設定した場合には、トリマーバー108の上面とアッパーカバー113との間隙も広くなってしまい、アッパーカバー113と現像ロール104との広い空隙で発生したクラウドトナーが、トリマーバー108の上面にも付着し、トリマーバー108の上面に付着したトナーが徐々に堆積し、トナーボタ落ちとしてトリマーバー108の上面から落下して、現像ロール104を介して現像装置の外部にこぼれて機内を汚損したり、現像ロール104の表面に付着し、画質を劣化させるという問題点が新たに生じる。
【0016】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、現像装置ハウジングの上部カバーの内面及びシール部材にトナーが付着するのを防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を防止可能な現像装置を提供することにある。
【0017】
また、この発明の他の目的とするところは、現像剤層厚規制部材の表面にトナーが付着するのを防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を防止可能な現像装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、現像剤を内部に収容し、像担持体と対向する部分に開口部を有する装置ハウジングと、前記装置ハウジングの開口部に配設された現像剤担持体と、前記現像剤担持体によって現像領域へと搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備えた現像装置において、前記装置ハウジングの天井部材を、現像剤担持体の上方に広い間隙を介して配置し、前記層厚規制部材の現像剤担持体回転方向の下流側近傍に、装置ハウジングの天井部から当該層厚規制部材の先端部近傍までを覆う第1の遮蔽部材を配置するとともに、当該第1の遮蔽部材の下流側に、下端部が現像剤担持体の表面に近接して配置された第2の遮蔽部材を配置するように構成したものである。
なお、上記装置ハウジングの天井部材は、現像剤担持体の上方に広い間隙を介して配置されるが、この装置ハウジングの天井部材は、例えば、現像剤担持体の上端部よりも当該現像剤担持体の回転方向上流側に層厚規制部材を配置する構成の場合に、層厚規制部材の基端部よりも更に上方に間隙を介して配置されることにより、現像剤担持体の上方に広い間隙を介して配置される。
【0019】
また、請求項2に記載された発明は、現像剤を内部に収容し、像担持体と対向する部分に開口部を有する装置ハウジングと、前記装置ハウジングの開口部に配設された現像剤担持体と、前記現像剤担持体によって現像領域へと搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備えた現像装置において、前記層厚規制部材の現像剤担持体回転方向の下流側近傍に、装置ハウジングの天井部から当該層厚規制部材の先端部近傍までを覆う第1の遮蔽部材を配置するとともに、当該第1の遮蔽部材の下流側に、下端部が現像剤担持体の表面に近接して配置された第2の遮蔽部材を配置し、前記装置ハウジングの現像剤担持体回転方向の上流側に位置する開口部近傍であって、前記第2の遮蔽部材の下流側に、前記現像剤担持体の略半径方向外側に延び、且つ鉛直方向に延びた垂下板部を備えた凹所を設け、前記凹所の像担持体側の側壁外面に、装置ハウジングと像担持体との間をシールするシール部材を取付るように構成したものである。
【0020】
さらに、請求項3に記載された発明は、現像剤を内部に収容し、像担持体と対向する部分に開口部を有する装置ハウジングと、前記装置ハウジングの開口部に配設された現像剤担持体と、前記現像剤担持体によって現像領域へと搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備えた現像装置において、前記層厚規制部材の現像剤担持体回転方向の下流側近傍に、装置ハウジングの天井部から当該層厚規制部材の先端部近傍までを覆う第1の遮蔽部材を配置するとともに、当該第1の遮蔽部材の下流側に、下端部が現像剤担持体の表面に近接して配置された第2の遮蔽部材を配置し、前記装置ハウジングの現像剤担持体回転方向の上流側に位置する開口部近傍であって、前記第2の遮蔽部材の下流側に、前記現像剤担持体の略半径方向外側に延び、且つ鉛直方向に延びた垂下板部を備えた凹所を設けるとともに、前記凹所の現像剤担持体の軸方向の両端部を閉塞する分割部材を設けるように構成したものである。
【0021】
また更に、請求項4に記載された発明は、前記凹所を現像剤担持体の軸方向に沿って分割する複数の分割部材を設けたことを特徴とする請求項3記載の現像装置である。
【0022】
【作用】
請求項1に記載された発明によれば、層厚規制部材の現像剤担持体回転方向の下流側近傍に、装置ハウジングの天井部から当該層厚規制部材の先端部近傍までを覆う遮蔽部材を配置するように構成したので、仮に層厚規制部材の現像剤担持体回転方向の下流側でクラウドトナーが発生しても、このクラウドトナーが層厚規制部材の上面側に回り込むのを、遮蔽部材によって遮ることができ、層厚規制部材の上面にクラウドトナーが付着するのを防止することができる。そのため、上記層厚規制部材の表面にトナーが堆積するのを防止することができるので、機内の汚損や画質の劣化を防止することが可能となる。
【0023】
また、請求項2に記載された発明によれば、装置ハウジングの現像剤担持体回転方向の上流側に位置する開口部近傍に、前記現像剤担持体の略半径方向外側に延びた凹所を設けるように構成したので、現像装置を小型化かつ高速化し、現像剤担持体を小径化かつ高速で回転駆動した場合でも、現像剤担持体の周囲で発生するクラウドトナーが、当該現像剤担持体の略半径方向外側に延びた凹所内に導入され、この凹所は、現像剤担持体の略半径方向外側に延びるように設けられているため、当該凹所の内面にクラウドトナーが付着することがない。しかも、上記凹所の像担持体側の側壁外面に、装置ハウジングと像担持体との間をシールするシール部材が取付けられているので、現像剤担持体の周囲で発生するクラウドトナーは、装置ハウジングの凹所で遮られ、シール部材の裏面に付着することがない。そのため、現像装置ハウジングの上部カバーの内面及びシール部材にトナーが堆積するのを防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を防止することが可能となる。
【0024】
さらに、請求項3に記載された発明によれば、装置ハウジングの現像剤担持体回転方向の上流側に位置する開口部近傍に、前記現像剤担持体の略半径方向外側に延びた凹所を設けるとともに、前記凹所の現像剤担持体の軸方向の両端部を閉塞する分割部材を設けるように構成したので、現像装置を小型化かつ高速化し、現像剤担持体を小径化かつ高速で回転駆動した場合でも、現像剤担持体の周囲で発生するクラウドトナーが、当該現像剤担持体の略半径方向外側に延びた凹所内に導入され、この凹所は、現像剤担持体の略半径方向外側に延びるように設けられているため、当該凹所の内面にクラウドトナーが付着することがない。しかも、上記凹所の現像剤担持体の軸方向の両端部を閉塞する分割部材を設けるように構成したので、現像装置を小型化かつ高速化し、現像剤担持体を小径化かつ高速で回転駆動した場合でも、現像剤担持体の周囲で発生するクラウドトナーが、凹所の現像剤担持体の軸方向両端部から漏れるのを分割部材によって防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を防止することが可能となる。
【0025】
また更に、請求項4に記載された発明によれば、凹所を現像剤担持体の軸方向に沿って分割する複数の分割部材を設けるように構成したので、現像装置を小型化かつ高速化し、現像剤担持体を小径化かつ高速で回転駆動した場合でも、現像剤担持体の周囲で発生するクラウドトナーが、当該現像剤担持体の略半径方向外側に延びた凹所内に導入される際に、この凹所に導入されるクラウドトナーは、現像剤担持体の軸方向に沿って複数設けられた分割部材によって効果的に遮蔽され、凹所の現像剤担持体の軸方向に沿って広がるのを防止でき、現像剤担持体の周囲で発生するクラウドトナーが、凹所の現像剤担持体の軸方向両端部から漏れるのを一層効果的に防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を確実に防止することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る現像装置を適用した画像形成装置としてのデジタル複写機を示すものである。
【0028】
図2において、1はデジタル複写機の本体を示すものであり、このデジタル複写機本体1の上部には、原稿2を1枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る画像読取装置4が配設されている。この画像読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及びレンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して読み取るように構成されている。
【0029】
上記画像読取装置4によって読み取られた原稿2の画像情報は、図示しない一時記憶装置に記憶され、必要に応じてIPS(Image Processing System)12によって所定の画像処理が施された後、この画像処理が施された画像情報に応じてROS(Raster Output Scanner)13によって、像担持体としての感光体ドラム14上に画像露光が施され、静電潜像が形成される。上記ROS13は、画像情報に応じてレーザービームを出射する半導体レーザー15と、当該半導体レーザー15から出射されるレーザービームを走査するポリゴンミラー16と、当該ポリゴンミラー16によって走査されるレーザービームを、感光体ドラム14上に露光するためのミラー17、18とから構成されている。上記感光体ドラム14は、ROS13による画像露光に先立って、スコロトロンからなる一次帯電器19によって、所定極性の所定の電位に一様に帯電された後、上述したように、ROS13によって原稿2の画像が露光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム14上に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置20によって現像されてトナー像となる。このトナー像は、転写コロトロン21の帯電によって転写用紙22上に転写されるとともに、当該トナー像が転写された転写用紙22は、分離コロトロン23の除電によって感光体ドラム14から分離される。上記感光体ドラム14からトナー像が転写される転写用紙22は、複写機本体1の内部に複数配設された給紙カセット24、25、26、27のいずれかより、給紙ロール28によって給紙され、搬送ロール29及びプリレジロール30を介して、レジストゲート31まで一旦搬送されて停止する。そして、上記転写用紙22は、感光体ドラム14の表面に形成されるトナー像と同期して開くレジストゲート31を通過して、当該レジストゲート31の下流側に配設されたレジストロール32によって、感光体ドラム14の表面まで搬送され、上述したように、当該感光体ドラム14の表面に形成されたトナー像が転写された後、感光体ドラム14の表面から分離される。
【0030】
上記感光体ドラム14の表面から分離された転写用紙22は、定着器33へと搬送され、当該定着器33によって転写用紙22上に熱及び圧力でトナー像が定着される。このトナー像が定着された転写用紙22は、定着器33の出口ロール34によって、通常の片面複写の場合には、そのまま排出ロール35により機外の排出トレイ36上に排出される。また、両面複写の場合には、片面にトナー像が定着された転写用紙22は、そのまま排出ロール35によって機外に排出されずに、反転ゲート37によって下向きに搬送方向が変更され、3つのロールが圧接されたトリロール38及び反転ロール39によって、反転通路40へと一旦搬送される。そして、上記転写用紙22は、今度は逆転する反転ロール39及び両面ロール41によって両面用通路42へと搬送され、この両面用通路42からプリレジロール30を介して、レジストゲート31まで一旦搬送されて停止し、上述したように、当該レジストゲート31及びレジストロール32によって、感光体ドラム14上のトナー像と同期して搬送され、トナー像の転写・定着工程が行われた後、排出ロール35によって排出トレイ36上に排出される。
【0031】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム14の表面は、クリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去され、次の画像形成工程に備える。
【0032】
図3は上記の如く構成されるデジタル複写機の画像形成部を拡大して示したものである。
【0033】
感光体ドラム14は、スコロトロンからなる一次帯電器19によって、所定極性の所定の電位に一様に帯電された後、当該感光体ドラム14の表面には、ROS13によって原稿2の画像が走査露光され、静電潜像が形成される。この感光体ドラム14上に形成された静電潜像は、現像装置20によって現像されてトナー像となり、このトナー像は、転写前帯電器44による補助帯電を受けた後、前述したように、所望の給紙カセット24〜27から給紙・搬送される転写用紙22上に、転写コロトロン21の帯電によって転写されるとともに、当該トナー像が転写された転写用紙22は、分離コロトロン23の除電によって感光体ドラム14上から分離される。この感光体ドラム14上から分離された転写用紙22は、定着器33へ搬送され、当該定着器33によってトナー像が定着されて、片面複写の場合には、そのまま排出トレイ36上に排出され、両面複写の場合には、裏面への画像形成工程が繰り返される。
【0034】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム14の表面は、クリーニング装置43のクリーニングブラシ45等によって残留トナーや紙粉等が除去された後、イレーズランプ46による露光を受け、残留電荷が消去されて、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0035】
また、この実施の形態1に係るデジタル複写機では、図4に示すように、感光体ドラム14とクリーニング装置43が、ERU(Easy Replacement Unit)47として一体的に構成されており、クリーニング装置43のクリーニングブラシ45等で除去された残留トナーや紙粉等を、内部に搬送用のオーガが配設され且つ略U字形状に形成された搬送経路48を介して、感光体ドラム14の内部に収容するように構成されている。
【0036】
図5は上記現像装置20を示すものである。
【0037】
この現像装置20は、図5に示すように、黒色のトナーとキャリアとからなる二成分系の現像剤51を内部に収容し、感光体ドラム14と対向する部分に開口部52を有する装置ハウジング53を備えている。この装置ハウジング53は、上端面が開口した細長い略直方体状に形成されたケーシング54と、このケーシング54の上端面に被嵌されたアッパーカバー55とから構成されている。上記現像装置20は、装置ハウジング53の開口部52に配設された現像ロール56と、この現像ロール56の背面側に配設される現像剤搬送用パドル57と、この現像剤搬送用パドル57の背面側に配設される現像剤搬送兼撹伴用オーガ58、59と、現像ロール56により搬送される現像剤51の層厚を規制する層厚規制部材としてのトリマーバー60と、で構成されている。
【0038】
また、上記現像ロール56は、図1に示すように、例えばアルミニウム合金やステンレス鋼等の非磁性導電性部材からなる現像スリーブ61と、その内部に固定状態に配置されたマグネットロール62とから構成されている。この現像ロール56は、現像装置20の小型化かつ高速化に伴って、例えば、直径が18mmに設定され、480rpmの高速の回転速度で矢印方向に沿って回転駆動される。上記マグネットロール62には、感光体ドラム14と対向する現像ニップ領域63の位置に、主現像極としてS1 極が、当該主現像極S1 の現像ロール56回転方向下流側の位置に、現像剤51の剥離用の磁極としてN1 極とN2 極が、トリマー60と対向する位置にS2 極が、当該S2 極と主現像極であるS1 極との間に、現像剤51を搬送するためのN3 極が、それぞれ着磁されている。上記現像ロール56のマグネットロール62は、上記の如く着磁されており、当該現像ロール56により搬送される現像剤51の層厚を規制するトリマーバー60は、マグネットロール62のS2 極と略対向する位置に、現像スリーブ61の表面に対して略直交するように傾斜した状態で取り付けられている。
【0039】
さらに、上記トリマーバー60は、図1に示すように、アルミニウム等の非磁性の金属材料によって、略クランク形状に折り曲げられて形成されており、当該トリマーバー60の先端部は、現像ロール56の表面に狭い間隙(例えば、0.5〜1.0mmの間隙)を介して対向するように配置されている。このトリマーバー60の先端部には、その現像ロール56の回転方向上流側の面に、磁性ステンレス(例えば、SUS430)等の磁性の薄い金属板60aが固着されており、この磁性の金属板60aと現像ロール56内のマグネットロール62のS2 極との間に生じる磁力線によって、現像剤51の層厚を例えば700mg/cm2 程度に、トリマーバー60と現像ロール56との間隙寸法よりも薄く安定して規制することができるようになっている。なお、上記クランク形状に折り曲げられたトリマーバー60の中間部は、装置ハウジング53のアッパーカバー55の内面に固着されたウレタンフォーム64によって保持されている。
【0040】
そして、上記現像装置20は、当該現像装置20とは別体に構成された図示しないトナー供給装置のトナーボックスから、図6に示すように、装置ハウジング53の手前側に突出した現像剤搬送兼撹伴用オーガ59の端部に設けられた供給口65からトナーが供給される。この現像剤搬送兼撹伴用オーガ59の端部に設けられた供給口65から供給されたトナーは、当該現像剤搬送兼撹伴用オーガ59によって軸方向の他端部まで搬送されるとともに、他方の現像剤搬送兼撹伴用オーガ58へと受け渡され、当該現像剤搬送兼撹伴用オーガ58によって軸方向の他端部まで搬送されて、現像剤搬送兼撹伴用オーガ59へと再度受け渡される。このように、上記現像剤搬送兼撹伴用オーガ59の端部に供給されたトナーは、現像剤搬送兼撹伴用オーガ58、59によって循環しつつ搬送される間に、装置ハウジング53の内部に収容された現像剤51と十分に攪拌されて摩擦帯電され、その一部の現像剤51が現像剤搬送用パドル57を介して現像ロール56へと供給されて、現像に使用されるようになっている。なお、上記現像剤搬送兼撹伴用オーガ58、59との間には、図5に示すように、仕切り壁66が設けられており、この仕切り壁66の長手方向両端部には、現像剤51を2つの現像剤搬送兼撹伴用オーガ58、59間で受け渡しするための開口部が設けられている。
【0041】
なお、図5中、85は装置ハウジング53の現像ロール回転方向下流側の開口部52をシールするシールロールを示すものである。
【0042】
ところで、この実施の形態では、装置ハウジングの天井部材を、現像剤担持体の上方に広い間隙を介して配置し、前記層厚規制部材の現像剤担持体回転方向の下流側近傍に、装置ハウジングの天井部から当該層厚規制部材の先端部近傍までを覆う遮蔽部材を配置するように構成されている。
【0043】
また、この実施の形態では、装置ハウジングの現像剤担持体回転方向の上流側に位置する開口部近傍に、前記現像剤担持体の略半径方向外側に延びた凹所を設け、前記凹所の像担持体側の側壁外面に、装置ハウジングと像担持体との間をシールするシール部材を取付けるように構成されている。
【0044】
すなわち、上記現像装置20は、図1に示すように、基本的な構成として、装置ハウジング53のアッパーカバー55が、現像ロール56と相対的に広い間隙を介して対向するように配置されている。上記アッパーカバー55には、トリマーバー60の先端部に対応した位置に、下方に垂下された垂下板部67が設けられているとともに、当該垂下板部67の下端部には、水平方向に延びた水平板部68が設けられている。このアッパーカバー55の水平板部67は、現像ロール56の表面と比較的狭い間隙を介して対向するように配置されている。
【0045】
上記アッパーカバー55には、図1に示すように、その垂下板部67の下端部に第1のリブ69が下方に向けて突設されており、この第1のリブ69は、垂下板部67とともに、装置ハウジング53の天井部を構成するアッパーカバー55からトリマーバー60の先端部近傍までを覆う遮蔽部材を構成している。上記第1のリブ69の下端部は、現像ロール56の表面との間に2mmの間隙を介して対向するように配置されているとともに、トリマーバー60との間に1.5mmの間隙を介して対向するように配置されている。また、上記第1のリブ69の下端部には、トリマーバー60との間を1.5mmに設定するため、矩形状の切り欠き部70が設けられている。ここで、上記第1のリブ69とトリマーバー60との間隙は、狭い程効果は大きいが、リブ69がトリマーバー60と干渉してしまうと、当該トリマーバー60によって規制される現像剤51の層厚が変動してしまい、画質欠陥が発生してしまうことを考慮して、本実施の形態では、1.5mmに設定されている。
【0046】
なお、この実施の形態では、上記第1のリブ69の下端部と現像ロール56表面との間隙を、2mmに設定したが、本発明者らの実験の結果、これより広い設定では、リブ69の効果は減少し、3mm以上では効果が殆ど得られないことが判明した。
【0047】
また、上記アッパーカバー55には、図1に示すように、その水平板部68の感光体ドラム14側の端部に第2のリブ71が下方に向けて突設されており、この第2のリブ71の下端部は、現像ロール56の表面との間に1mmの間隙を介して対向するように配置されている。
【0048】
さらに、上記装置ハウジング53の開口部52には、その現像ロール回転方向の上流側に位置する端縁に、現像ロール52の略半径方向外側に延設された凹所72が設けられている。上記アッパーカバー55には、図1に示すように、凹所72を形成するため、水平板部68の感光体ドラム14側の端部に鉛直方向上方に向けた垂直板部73が、アッパーカバー55の上端部よりも僅かに高い位置まで立設されており、当該垂直板部73の上端には、約45度に傾斜した短い傾斜板部74を介して、更に短い水平板部75が設けられている。このアッパーカバー55には、凹所72を形成する水平板部75の端部に、約70度に傾斜した傾斜板部76を介して、鉛直方向下方に延びた垂下板部77が設けられている。このアッパーカバー55の垂下板部77は、先端部に行くに従って肉厚が薄く設定されており、凹所72の下端部は、やや開口幅が広くなるように設定されているとともに、垂下板部77の外側面は、鉛直方向に沿って形成されている。上記アッパーカバー55の傾斜板部76は、後述するように、フィルムシール78の取り付け角度を決定するものであり、その傾斜角度は、フィルムシール78の取り付け角度を考慮して適宜設定される。
【0049】
また、上記アッパーカバー55に設けられた凹所72には、図7及び図8に示すように、当該凹所72の現像ロール56の軸方向の両端部を閉塞する分割部材としての分割壁79が、現像ロール56の現像剤層の端部より僅か外側に設けられている。この分割壁79は、図8に示すように、アッパーカバー55の凹所72を完全に閉塞するように設けられており、その下端部は、現像ロール56の表面との間に、例えば1mm程度の間隙を介して対向するように配置されている。
【0050】
また、上記アッパーカバー55には、図1に示すように、現像装置20の装置ハウジング53と感光体ドラム14との間隙をシールする弾性部材からなるシール部材としてのフィルムシール78が設けられている。このフィルムシール78は、その上端部がアッパーカバー55の凹所72を形成する傾斜板部76に接着剤や両面テープ等による接着等の手段によって取付けられている。上記フィルムシール78としては、例えば、厚さ100μmのポリウレタン製のフィルムが用いられ、当該フィルムシール78は、例えば、固着部を除いた自由長が6mmに設定され、感光体ドラム14の表面と1.4mmの長さに渡って接触するように設定される。なお、上記フィルムシール78は、その先端部が感光体ドラム14の表面と接触した状態では、図1に示すように、その先端部がアッパーカバー55の凹所72を形成する垂下板部77の下端部よりも上方に位置している。
【0051】
以上の構成において、この実施の形態1に係る現像装置の場合には、次のようにして、現像装置ハウジングの上部カバーの内面及びシール部材にトナーが付着するのを防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を防止可能となっている。また、この実施の形態1に係る現像装置の場合には、現像剤層厚規制部材の表面にトナーが付着するのを防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を防止可能となっている。
【0052】
すなわち、この実施の形態1に係る現像装置20では、図1に示すように、トリマーバー60の現像ロール56回転方向の下流側近傍に、装置ハウジング55の天井部から当該トリマーバー60の先端部近傍までを覆う垂下板部67と第1のリブ69が配置されている。そのため、現像装置20を小型化かつ高速化し、現像ロール56を小径化かつ高速化した場合でも、トリマーバー60の上面は、装置ハウジング53の天井部から当該トリマーバー60の先端部近傍まで、アッパーカバー55の垂下板部67と第1のリブ68によって覆われているため、トリマーバー60の現像ロール56回転方向下流側でトナークラウドが発生した場合でも、このトナークラウドがアッパーカバー55の垂下板部67と第1のリブ69によって遮られて、トリマーバー60の上面側に回り込むことがない。したがって、トリマーバー60の上面にトナークラウドが付着することがないので、このトリマーバー60の上面に付着したトナーが徐々に堆積し、トナーボタ落ちとしてトリマーバー60の上面から落下して、現像ロール56を介して現像装置20の外部にこぼれて機内を汚損したり、現像ロール56の表面に付着し、画質を劣化させるのを確実に防止することができる。
【0053】
なお、この実施の形態1では、トリマーバー60の下流側に、アッパーカバー55の垂下板部67と直交するように水平板部68が設けられ、当該水平板部68の端部には、第2のリブ71が設けられているので、この第2のリブ71によって凹所72で発生したトナークラウドがトリマーバー60側に来るのを防止しており、トリマーバー60の上面には、実際上、トナークラウドがほとんど付着することがないようになっている。
【0054】
また、この実施の形態1に係る現像装置20では、図1に示すように、装置ハウジング53の開口部52の現像ロール56回転方向の上流側に位置する端縁に、前記現像ロール56の略半径方向外側に延設された凹所72を設け、当該凹所72を形成する装置ハウジング53の垂下板部77の外側面に、装置ハウジング53と感光体ドラム14との間をシールするフィルムシール78を取付けるように構成されている。ように構成されている。
【0055】
この構成により、現像装置20の現像ロール56上の間隙を広げる事によりアッパーカバー55裏面へのトナー付着を防ぐ事ができる。また、フィルムシール78を現像ニップ領域63から遠ざけて設置できるので、フィルムシール78裏面へのトナー付着を防ぐことができる。
【0056】
さらに説明すると、この実施の形態では、現像装置20を小型化かつ高速化し、現像ロール56を小径化かつ高速化した場合でも、現像ロール56の開口部52周辺で浮遊するクラウドトナーが凹所72の内部へと導かれる。この凹所72は、現像ロール56の略半径方向外側に延びるように設けられているため、当該凹所72の内部へと導かれたクラウドトナーは、現像ロール56の回転方向と略直交する凹所72の内面にほとんど付着することがない。したがって、アッパーカバー55の内面にトナーがほとんど付着することがないため、アッパーカバー55の内面に付着したトナーが徐々に堆積し、ある程度の量に達すると、トナーボタ落ちとしてアッパーカバーの内面から落下して、現像装置20の外部にこぼれ、デジタル複写機の機内を汚損したり、画像を形成する転写用紙上に落下して、画質を劣化させるのを確実に防止することができる。
【0057】
さらに、この実施の形態1に係る現像装置20では、図1に示すように、凹所72を形成する装置ハウジング53の垂下板部77の外側面に、装置ハウジング53と感光体ドラム14との間をシールするフィルムシール78を取付けるように構成されている。そのため、現像装置20を小型化かつ高速化し、現像ロール56の直径が小さく設定され、かつ現像ロール56の回転数が高速となった場合でも、現像ロール56の開口部52周辺で浮遊するクラウドトナーが凹所72の内部へと導かれ、凹所72を形成する装置ハウジング53の垂下板部77の外側面に取付けられたフィルムシール78へは、トナークラウドが行かないため、フィルムシール78の裏面にトナーが付着することがない。したがって、裏面にトナーが付着して抵抗値が低下したフィルムシール78によって、感光体ドラム14上に形成された静電潜像がリークし、当該静電潜像を現像した現像像の解像度が低下したり、フィルムシール78の内面に付着したトナーが徐々に堆積し、上述したように、トナーボタ落ちとしてフィルムシール78の内面から落下して、現像装置20の外部にこぼれ、デジタル複写機の機内を汚損したり、画像を形成する転写用紙上に落下して、画質を劣化させるのを確実に防止することができる。
【0058】
また、この実施の形態では、図7及び図8に示すように、凹所72の現像ロール56の軸方向の両端部を閉塞する分割部材79を設けるように構成したので、現像ロール56の周囲で発生するクラウドトナーが、当該現像ロール56の略半径方向外側に延びた凹所72内に導入されても、この凹所72に導入されたクラウドトナーは、現像ロール56の軸方向の両端部に設けられた分割部材79によって遮蔽され、凹所72の現像ロール56の軸方向両端部から漏れるのを防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を確実に防止することが可能となる。
【0059】
実施の形態2
図9はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、凹所を現像剤担持体の軸方向に沿って分割する複数の分割部材を設けるように構成されている。
【0060】
すなわち、この実施の形態2に係る現像装置20は、図9に示すように、アッパーカバー55に設けられた凹所72を、現像ロール56の軸方向に沿って分割する複数の分割部材80が、等しい間隔で設けられている。
【0061】
そして、この実施の形態2では、図9に示すように、アッパーカバー55に設けられた凹所72を、現像ロール56の軸方向に沿って分割する複数の分割部材80を設けるように構成したので、現像装置20を小型化かつ高速化した場合に、現像ロール56を小径化かつ高速で回転駆動しても、現像ロール56の周囲で発生するクラウドトナーが、当該現像ロール56の略半径方向外側に延びた凹所72内に導入される際に、この凹所72に導入されるクラウドトナーは、現像ロール56の軸方向に沿って複数設けられた分割部材80によって分割され、凹所72の現像ロール56の軸方向に沿って広がるのを防止でき、現像ロール56の周囲で発生するクラウドトナーが、凹所72の現像ロール56の軸方向両端部から漏れるのを一層効果的に防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を確実に防止することが可能となる。
【0062】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0063】
実施の形態3
図10はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態3では、凹所を現像剤担持体の軸方向に沿って分割する複数の分割部材を設けるとともに、これら複数の分割部材が端部程狭い間隔で配置されている。
【0064】
すなわち、この実施の形態3に係る現像装置20は、図10に示すように、アッパーカバー55に設けられた凹所72を、現像ロール56の軸方向に沿って分割する複数の分割部材80が、中央部側の間隔が広く、両端部側の間隔が狭くなるように設けられている。
【0065】
そして、この実施の形態3では、図10に示すように、アッパーカバー55に設けられた凹所72を、現像ロール56の軸方向に沿って分割する複数の分割部材80を設けるように構成したので、現像装置20を小型化かつ高速化した場合に、現像ロール56を小径化かつ高速で回転駆動しても、現像ロール56の周囲で発生するクラウドトナーが、当該現像ロール56の略半径方向外側に延びた凹所72内に導入される際に、この凹所72に導入されるクラウドトナーは、現像ロール56の軸方向に沿って複数設けられた分割部材80によって分割され、凹所72の現像ロール56の軸方向に沿って広がるのを防止でき、現像ロール56の周囲で発生するクラウドトナーが、凹所72の現像ロール56の軸方向両端部から漏れるのを一層効果的に防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を確実に防止することが可能となる。
【0066】
しかも、この実施の形態3では、これら複数の分割部材80が端部程狭い間隔で配置されているので、凹所72内に導入されたクラウドトナーを、狭い間隔で配置された分割部材80によって効果的に遮蔽することができる。
【0067】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0068】
実施の形態4
図11はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態4では、凹所を現像剤担持体の軸方向に沿って分割する複数の分割部材を設けるとともに、これら複数の分割部材のうち、両端部側に位置する分割部材が斜めに配置されている。
【0069】
すなわち、この実施の形態4に係る現像装置20は、図11に示すように、アッパーカバー55に設けられた凹所72を、現像ロール56の軸方向に沿って分割する複数の分割部材80のうち、両端部側に位置する分割部材80a、80bが斜めに配置されている。
【0070】
これは、本来この現像装置20において、クラウドトナーの漏れ易い場所が、現像装置20の両端部であることから考えられたものであり、両端部でのクラウドトナーの漏れ量を減少させるために、両端部側の入口を狭く感光体ドラム14側を広くすることにより、狭い入口から凹所72内に導入されたクラウドトナーが、奥側へ行くほど凹所72が広くなることにより、圧力の減衰を生じて、クラウドトナーが現像ロール56の軸方向両端部から漏れるのを効果的に防止することができる。
【0071】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0072】
実施の形態5
図12及び図13はこの発明の参考発明としての実施の形態5を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この参考発明としての実施の形態5では、層厚規制部材の現像剤担持体回転方向の下流側近傍に、装置ハウジングの天井部から当該層厚規制部材の先端部近傍までを覆う遮蔽部材を配置したものであるが、この遮蔽部材の構成が前記実施の形態と異なるように構成されている。
【0073】
すなわち、この実施の形態5に係る現像装置20は、図12に示すように、アッパーカバー55の垂下板部67の下端部にリブを突設するのではなく、当該アッパーカバー55の垂下板部67のトリマーバー60側の側面に、薄いポリウレタンフィルム等からなるフィルムシール90が接着等の手段によって取り付けられており、このフィルムシール90の先端部が、トリマーバー60の先端部近傍であって、現像ロール56の回転方向下流側の上面に接触するように配置されている。そして、上記アッパーカバー55の垂下板部67及びフィルムシール90によって、トリマーバー60の上面にクラウドトナーが付着するのを防止するようになっている。
【0074】
また、この実施の形態5に係る現像装置20は、図13に示すように、アッパーカバー55に第2のリブ71を設けずに、第1のリブ70のみを設けるように構成しても良い。
【0075】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0076】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、現像装置ハウジングの上部カバーの内面及びシール部材にトナーが付着するのを防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を防止可能な現像装置を提供することができる。
【0077】
また、この発明によれば、現像剤層厚規制部材の表面にトナーが付着するのを防止することができ、機内の汚損や画質の劣化を防止可能な現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る現像装置の要部を示す部分拡大断面図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る現像装置を適用したデジタル複写機を示す構成図である。
【図3】 図3はデジタル複写機の画像形成部を示す構成図である。
【図4】 図4はERUを示す断面構成図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る現像装置を示す構成図である。
【図6】 図6は同現像装置の一部破断の上面図である。
【図7】 図7は同現像装置の正面図である。
【図8】 図8は同現像装置の要部断面図である。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態2に係る現像装置を示す正面図である。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態3に係る現像装置を示す正面図である。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態4に係る現像装置のアッパーカバーを示す裏面図である。
【図12】 図12はこの発明の参考発明としての実施の形態5に係る現像装置を示す構成図である。
【図13】 図13はこの発明の参考発明としての実施の形態5に係る現像装置を示す構成図である。
【図14】 図14は従来の現像装置を示す断面構成図である。
【符号の説明】
14:感光体ドラム(像担持体)、20:現像装置、51:現像剤、52:開口部、53:装置ハウジング、55:アッパーカバー、56:現像ロール、57:現像剤搬送用パドル、58、59:現像剤搬送兼撹伴用オーガ、60:トリマーバー(層厚規制部材)、61:現像スリーブ、62:マグネットロール、67:垂下板部、69:第1のリブ(遮蔽部材)、72:凹所、77:垂下板部(凹所の側壁)、78:フィルムシール、79:分割部材、80:分割部材。
Claims (4)
- 現像剤を内部に収容し、像担持体と対向する部分に開口部を有する装置ハウジングと、前記装置ハウジングの開口部に配設された現像剤担持体と、前記現像剤担持体によって現像領域へと搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備えた現像装置において、前記装置ハウジングの天井部材を、現像剤担持体の上方に広い間隙を介して配置し、前記層厚規制部材の現像剤担持体回転方向の下流側近傍に、装置ハウジングの天井部から当該層厚規制部材の先端部近傍までを覆う第1の遮蔽部材を配置するとともに、当該第1の遮蔽部材の下流側に、下端部が現像剤担持体の表面に近接して配置された第2の遮蔽部材を配置したことを特徴とする現像装置。
- 現像剤を内部に収容し、像担持体と対向する部分に開口部を有する装置ハウジングと、前記装置ハウジングの開口部に配設された現像剤担持体と、前記現像剤担持体によって現像領域へと搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備えた現像装置において、前記層厚規制部材の現像剤担持体回転方向の下流側近傍に、装置ハウジングの天井部から当該層厚規制部材の先端部近傍までを覆う第1の遮蔽部材を配置するとともに、当該第1の遮蔽部材の下流側に、下端部が現像剤担持体の表面に近接して配置された第2の遮蔽部材を配置し、前記装置ハウジングの現像剤担持体回転方向の上流側に位置する開口部近傍であって、前記第2の遮蔽部材の下流側に、前記現像剤担持体の略半径方向外側に延び、且つ鉛直方向に延びた垂下板部を備えた凹所を設け、前記凹所の像担持体側の側壁外面に、装置ハウジングと像担持体との間をシールするシール部材を取付たことを特徴とする現像装置。
- 現像剤を内部に収容し、像担持体と対向する部分に開口部を有する装置ハウジングと、前記装置ハウジングの開口部に配設された現像剤担持体と、前記現像剤担持体によって現像領域へと搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備えた現像装置において、前記層厚規制部材の現像剤担持体回転方向の下流側近傍に、装置ハウジングの天井部から当該層厚規制部材の先端部近傍までを覆う第1の遮蔽部材を配置するとともに、当該第1の遮蔽部材の下流側に、下端部が現像剤担持体の表面に近接して配置された第2の遮蔽部材を配置し、前記装置ハウジングの現像剤担持体回転方向の上流側に位置する開口部近傍であって、前記第2の遮蔽部材の下流側に、前記現像剤担持体の略半径方向外側に延び、且つ鉛直方向に延びた垂下板部を備えた凹所を設けるとともに、前記凹所の現像剤担持体の軸方向の両端部を閉塞する分割部材を設けたことを特徴とする現像装置。
- 前記凹所を現像剤担持体の軸方向に沿って分割する複数の分割部材を設けたことを特徴とする請求項3記載の現像装置。
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