JP3694617B2 - マッサージ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はマッサージローラによって利用者に叩きと揉みとのマッサージを行うことができるマッサージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マッサージローラを所定方向に沿って往復駆動することで、そのマッサージローラによって利用者の背面をマッサージするマッサージ装置が知られている。この種のマッサージ装置においては、利用者が上向きに仰臥した状態で背面側の全身に施療を受けることができるマットレスタイプと、着座した状態で背面の腰から上の部分に施療を受けることができる椅子式のものとが知られている。
【0003】
このようなマッサージ装置においては、マッサージ効果を高めるために、上記マッサージローラを単に走行させるだけでなく、叩き運動と揉み運動とを選択的に与えることができるようにしている。
【0004】
マッサージローラに叩き運動と揉み運動とを選択的に与えることができるようにする場合、それぞれの運動を確実に行うことができる構成を採用することが要求される。つまり、叩き運動を行う場合に、マッサージローラによって利用者を確実に叩くことができ、揉み運動を行うときには利用者を確実に揉むことができる構成としなければならない。
【0005】
従来、マッサージローラに叩き運動と揉み運動とを選択的に与えることができるようにする場合、マッサ−ジ装置には叩き軸と揉み軸とを設ける。叩き軸には偏心軸部が設けられ、この偏心軸部にはアームの基端部が回動及び揺動可能に連結される。
【0006】
上記アームには、基端部よりも先端側の部分にマッサージローラを回転自在に設け、さらに上記先端側の部分にはスライダを所定方向に沿ってスライド自在に設ける。上記揉み軸には偏心カム体を設け、この偏心カム体を上記スライダに形成された嵌合孔に嵌合させる。
【0007】
それによって、上記叩き軸を回転させれば、上記アームが基端部を支点として回動することで、マッサージローラに叩き運動を行わせ、上記揉み軸を回転させて上記アームを揺動させることで、上記マッサ−ジローラに揉み運動を行わせることが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマッサ−ジ装置においては、アームにスライダをスライド可能に設けるために、上記アームの一側面にスペーサを介してスライダ受けやカバーを順次積層固定するという構成が採用されていた。
【0009】
そのため、アームにスライダをスライド可能に設けるための構成が複雑化するため、部品点数が多くなり、その組立作業に多くの手間が掛かり、コスト高を招く原因となっていた。しかも、アームにマッサージローラを回転可能に設けるために、上記アームに支軸を取り付け、この支軸にマッサージローラを支持するようにしていた。
【0010】
そのため、支軸の取付け作業に手間が掛かるということがあるばかりか、アームにたとえばねじなどによって支軸を取り付けるようにすると、長期の使用によって上記支軸にがたつきが生じるということがある。
【0011】
さらに、スライダをスライダ受けによって単にスライド可能に設けるようにしたのでは、スライダやスライダ受けの製作精度によってスライダにがたつきが生じるから、そのがたつきによってアームに設けられたマッサ−ジローラにもがたつきが生じ、叩き運動や揉み運動を確実に行うことができなくなるということがある。
【0012】
この発明は、比較的簡単な構成で部品点数を少なくし、組み立て作業を容易にして安価にできるようにするとともに、アームにスライダをスライド可能に設けることができるようにしたマッサージ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は、所定方向に沿って往復駆動される保持体と、
中途部に一対の偏心軸部を有し、上記保持体の走行方向に対して軸線をほぼ直交させて上記保持体に設けられた第1の駆動軸と、
上記第1の駆動軸と軸線を平行にして上記保持体に設けられた第2の駆動軸と、
この第2の駆動軸の中途部に偏心しかつ軸線を上記第2の駆動軸の軸線に対して傾斜して設けられた偏心カム部を有する一対の偏心カム体と、
基端部が上記第1の駆動軸の偏心軸部に軸受によって揺動自在に取り付けられた一対のアームと、
各アームの上記基端部よりも先端側の二箇所に所定間隔で回転自在に設けられた一対の主マッサージローラと、
上記アームの上記一対の主マッサージローラの間の部分に所定方向に沿ってスライド自在に保持されるとともに上記偏心カム部に回転自在に外嵌されていて、上記第1の駆動軸の偏心軸部の偏心回転に連動する上記アームに対して相対的にスライドするスライダと、
上記保持体に設けられ上記第1の駆動軸と第2の駆動軸とのどちらか一方を選択的に回転駆動し、第1の駆動軸を回転駆動することで上記主マッサージローラに上記偏心軸部の偏心回転によって叩き運動を付与し上記第2の駆動軸を回転駆動することで上記偏心カム体の偏心回転によって上記マッサージローラに揉み運動を付与する駆動機構とを具備し、
上記アームは、第1の開口部を有するアームハウジングと、上記第1の開口部に対向する第2の開口部を有し、上記アームハウジングに接合されると共にこれらの接合面間に上記スライダが所定方向に沿ってスライド自在に保持される保持部を形成するアームカバーとから構成されていて、
上記アームカバーには、上記保持部に保持された上記スライダのスライド方向に沿う端面にスライド自在に当接する受け部が形成され、
上記アームカバーには、上記受け部に第1のすり割溝が形成され、上記第2の開口部の周辺部に第2のすり割溝が形成されていて、
上記第1のすり割溝には上記受け部を弾性的に膨張変形させて上記スライダと上記受け部とのがたつきを除去する第1の変形ねじがねじ込まれ、
上記第2のすり割溝には上記アームカバーを板厚方向に弾性的に膨張変形させて上記スライダのスライド方向と交差する厚さ方向のがたつきを除去する第2の変形ねじがねじ込まれることを特徴とするマッサージ装置にある。
【0014】
この発明は、所定方向に沿って往復駆動される保持体と、
中途部に一対の偏心軸部を有し、上記保持体の走行方向に対して軸線をほぼ直交させて上記保持体に設けられた第1の駆動軸と、
上記第1の駆動軸と軸線を平行にして上記保持体に設けられた第2の駆動軸と、
この第2の駆動軸の中途部に偏心しかつ軸線を上記第2の駆動軸の軸線に対して傾斜して設けられた偏心カム部を有する一対の偏心カム体と、
基端部が上記第1の駆動軸の偏心軸部に軸受によって揺動自在に取り付けられた一対のアームと、
各アームの上記基端部よりも先端側の二箇所に所定間隔で回転自在に設けられた一対の主マッサージローラと、
上記アームの上記一対の主マッサージローラの間の部分に所定方向に沿ってスライド自在に保持されるとともに上記偏心カム部に回転自在に外嵌されていて、上記第1の駆動軸の偏心軸部の偏心回転に連動する上記アームに対して相対的にスライドするスライダと、
上記保持体に設けられ上記第1の駆動軸と第2の駆動軸とのどちらか一方を選択的に回転駆動し、第1の駆動軸を回転駆動することで上記主マッサージローラに上記偏心軸部の偏心回転によって叩き運動を付与し上記第2の駆動軸を回転駆動することで上記偏心カム体の偏心回転によって上記マッサージローラに揉み運動を付与する駆動機構とを具備し、
上記アームは、第1の開口部を有するアームハウジングと、上記第1の開口部に対向する第2の開口部を有し、上記アームハウジングに接合されると共にこれらの接合面間に上記スライダが所定方向に沿ってスライド自在に保持される保持部を形成するアームカバーとから構成されていて、
上記アームハウジングとアームカバーとの上記保持部を形成する面には、油溜り溝が形成されていることを特徴とするマッサージ装置にある。
【0015】
この発明は、所定方向に沿って往復駆動される保持体と、
中途部に一対の偏心軸部を有し、上記保持体の走行方向に対して軸線をほぼ直交させて上記保持体に設けられた第1の駆動軸と、
上記第1の駆動軸と軸線を平行にして上記保持体に設けられた第2の駆動軸と、
この第2の駆動軸の中途部に偏心しかつ軸線を上記第2の駆動軸の軸線に対して傾斜して設けられた偏心カム部を有する一対の偏心カム体と、
基端部が上記第1の駆動軸の偏心軸部に軸受によって揺動自在に取り付けられた一対のアームと、
各アームの上記基端部よりも先端側の二箇所に所定間隔で回転自在に設けられた一対の主マッサージローラと、
上記アームの上記一対の主マッサージローラの間の部分に所定方向に沿ってスライド自在に保持されるとともに上記偏心カム部に回転自在に外嵌されていて、上記第1の駆動軸の偏心軸部の偏心回転に連動する上記アームに対して相対的にスライドするスライダと、
上記保持体に設けられ上記第1の駆動軸と第2の駆動軸とのどちらか一方を選択的に回転駆動し、第1の駆動軸を回転駆動することで上記主マッサージローラに上記偏心軸部の偏心回転によって叩き運動を付与し上記第2の駆動軸を回転駆動することで上記偏心カム体の偏心回転によって上記マッサージローラに揉み運動を付与する駆動機構とを具備し、
上記アームは、第1の開口部を有するアームハウジングと、上記第1の開口部に対向する第2の開口部を有し、上記アームハウジングに接合されると共にこれらの接合面間に上記スライダが所定方向に沿ってスライド自在に保持される保持部を形成するアームカバーとから構成されていて、
上記アームハウジングには、上記アームの側面から突出した上記偏心カム体を覆う覆い部が一体形成されていることを特徴とするマッサージ装置にある。
【0016】
この発明は、所定方向に沿って往復駆動される保持体と、
中途部に一対の偏心軸部を有し、上記保持体の走行方向に対して軸線をほぼ直交させて上記保持体に設けられた第1の駆動軸と、
上記第1の駆動軸と軸線を平行にして上記保持体に設けられた第2の駆動軸と、
この第2の駆動軸の中途部に偏心しかつ軸線を上記第2の駆動軸の軸線に対して傾斜して設けられた偏心カム部を有する一対の偏心カム体と、
基端部が上記第1の駆動軸の偏心軸部に軸受によって揺動自在に取り付けられた一対のアームと、
各アームの上記基端部よりも先端側の二箇所に所定間隔で回転自在に設けられた一対の主マッサージローラと、
上記アームの上記一対の主マッサージローラの間の部分に所定方向に沿ってスライド自在に保持されるとともに上記偏心カム部に回転自在に外嵌されていて、上記第1の駆動軸の偏心軸部の偏心回転に連動する上記アームに対して相対的にスライドするスライダと、
上記保持体に設けられ上記第1の駆動軸と第2の駆動軸とのどちらか一方を選択的に回転駆動し、第1の駆動軸を回転駆動することで上記主マッサージローラに上記偏心軸部の偏心回転によって叩き運動を付与し上記第2の駆動軸を回転駆動することで上記偏心カム体の偏心回転によって上記マッサージローラに揉み運動を付与する駆動機構とを具備し、
上記アームは、第1の開口部を有するアームハウジングと、上記第1の開口部に対向する第2の開口部を有し、上記アームハウジングに接合されると共にこれらの接合面間に上記スライダが所定方向に沿ってスライド自在に保持される保持部を形成するアームカバーとから構成されていて、
上記偏心カム体は、その偏心カム部が上記スライダに形成された嵌合孔に嵌合され、この偏心カム部の一端面には合成樹脂製のカム押え部材が取り付けられることを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置にある。
【0027】
この発明によれば、アームカバーにスライダを受ける受け部を設けたことで、アームハウジングとアームカバーとの接合面間の保持部に設けられるスライダをスライド可能に支持することができる。
【0028】
また、アームカバーの受け部に第1のすり割溝、同じく第2の開口部の周辺部に第2のすり割溝を形成し、これらすり割溝をそれぞれ変形ねじで膨張変形させるようにしたことで、スライダをアームの保持部にがたつきが生じることのない状態でスライド可能に設けることができる。
【0029】
この発明によれば、アームハウジングとアームカバーとに油溜り溝を形成したことで、その油溜り溝に給油しておくことで潤滑作用を持たせることができる。
【0030】
この発明によれば、アームハウジングに、アームの側面から突出する偏心カム体を覆う覆い部を形成したことで、利用者の身体が上記偏心カム体に当たるのを防止できる。
【0031】
この発明によれば、偏心カム体の端面にカム押え部材を取り付けるようにしたことで、この偏心カム体をスライダに確実に取り付けることが可能となる。
【0033】
【実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0034】
図1乃至図32はこの発明の第1の実施の形態を示す。図1に示すマットレスタイプのマッサ−ジ装置は矩形平板状の基体1を備えている。この基体1は折り曲げ可能なシート状の合成樹脂によって形成されていて、長手方向中途部から2つに折り曲げることが可能となっている。
【0035】
基体1は、たとえば1枚の合成樹脂シートあるいは硬さや強度の異なる複数の合成樹脂シートを積層して構成してもよい。さらに、基体1は1枚または積層された複数枚の合成樹脂シートに限られず、骨格構造等であってもよく、その構造や形態や材質などにはなんら限定されるものでない。
【0036】
上記基体1の上面の幅方向両端部には、ナイロン(商品名)やポリプロピレンなどの合成樹脂によって成形された一対のガイドレ−ル4が平行に離間して敷設されている。このガイドレ−ル4は図5(a)〜(c)に示すように帯状の基部4aを有し、この基部4aの幅方向両端にはL字状の支持部4bが形成されている。上記基部4aの中途部の上下面にはそれぞれ一対のL字状片4cが対向して突設されている。それによって、上記基部4aの上下面にはそれぞれ通路4dが形成され、また上側の通路4dの側方は後述する車輪114の走行面4eとなっている。
【0037】
上記ガイドレ−ル4は複数の保持具4fによって上記基体1の上面にスライド可能に保持されている。つまり、保持具4fは図5(a)に示すようにほぼコ字状に形成されていて、中途部を基体1の下面に接合させるとともに、L字状に折曲された両端の係合部4gを上記基体1に形成された一対の通孔1aから基体1の上面側に突出させ、上記ガイドレール4の支持部4bに係合させている。それによって、上記ガイドレール4は上記基体1にスライド自在に保持されている。
【0038】
上記ガイドレ−ル4の中途部の1か所あるいは2か所には、図5(b)、(c)に示すようにガイドレ−ル4の基部4aを除く部分に所定の間隔で複数のスリット5が形成されている。そのため、ガイドレ−ル4はそのスリット5の部分から上記基体1とともに折り曲げることができるようになっている。
【0039】
上記基体1の上面側には、上記ガイドレール4の外側及び長手方向一端側にそれぞれウレタンフォームなどの弾性材料からなるクッション材5が設けられている。
【0040】
図1に示すように、上記基体1の長手方向一端側の上面、つまりガイドレール4の一端側には第1の駆動機構としての駆動装置10が設けられている。この駆動装置10は図2と図4に示すようにケ−ス11を有する。このケ−ス11内には減速機とモ−タとが一体化された駆動源12が設けられている。この駆動源12はケ−ス11の両側に設けられた各一対の歯車13をそれぞれ逆方向に回転駆動するようになっている。各歯車13にはそれぞれ駆動プ−リ14が一体的に設けられている。
【0041】
図2に示すように、各一対の駆動プ−リ14にはステンレス鋼などの金属帯からなる動力伝達条体としてのベルト15の両端部がそれぞれ巻回されている。上記ベルト15の中途部は上記ガイドレ−ル4の上側と下側の通路4dに挿通され、中途部は上記ガイドレ−ル4の他端部に回転自在に設けられた従動ローラ16に掛けられている。
【0042】
上記駆動源12が作動して各一対の歯車13が逆方向に駆動されると、上記ベルト15は一方の歯車13の駆動プ−リ14から繰り出され、他方の歯車13の駆動プ−リ14に巻き取られる。それによって、上記ベルト15は上記通路4dに沿って走行駆動される。
【0043】
たとえば、図2において、一方の駆動プ−リ14が矢印X方向、他方の駆動プ−リ14がY方向に回転させられると、ベルト15の上側の通路4dに通された部分は矢印Zで示す方向に走行駆動されるようになっている。
【0044】
図4に示すように、上記ケース11内には上記ベルト15を一定の走行範囲内で往復駆動させる走行範囲設定機構17が設けられている。この走行範囲設定機構17は、詳細は図示しないが、たとえばベルト15の走行距離を駆動プ−リ14の回転数などで検出し、その検出信号で上記駆動源12による歯車13の回転方向を変換する。それによって、上記ベルト15を一定の走行範囲内で往復駆動するようになっている。
【0045】
上記一対のガイドレ−ル4間には、図1に示すように上記ベルト15によって走行駆動される保持体21が設けられている。この保持体21の構成は後述する。また、保持体21の上面側、つまり基体1の上面側は、図32に示すように外装地20によって被覆されており、この外装地20上に利用者が仰臥するようになっている。
【0046】
図1に示すように、一対のガイドレール4の上記駆動装置10側に位置する一端部にはベルト15の張力を制御する張力調整手段41が設けられている。この張力調整手段41は図6乃至図9に示すように板材を側面形状がほぼコ字状となるように折曲した保持部材42を有する。
【0047】
上記保持部材42はその背面壁を駆動装置10のケース11に接合固定して設けられている。この保持部材42の底部上面には案内体43が設けられている。この案内体43は帯板状の部材を有する山形状に折曲することで両端部にガイド溝44を形成してなる。この案内体43の両端部下端は、上記保持部材42の底部上面に固着して設けられている。なお、案内体43の中途部には凹状の切り欠き部45が形成されている。
【0048】
上記保持部材42にはスライド部材46がスライド自在に支持される。このスライド部材46は帯板状の部材を平面形状がほぼコ字状となるよう折曲してなる。スライド部材46の中間部の高さ寸法は、上記案内体43の切り欠き部45が形成された中途部の高さ寸法よりも低くなるよう切り欠かれてなる。
【0049】
そして、スライド部材46は、両側辺が上記ガイド溝44にスライド自在に挿入されている。つまり、スライド部材46はガイド溝44にガイドされて保持部材42の底部上面に沿ってスライド可能となっている。
【0050】
スライド部材46の両側辺の末端はL字状に折曲された支持片47に形成されている。この支持片47と上記保持部材42の背面壁との間には弾性部材としてのばね48が設けられる。つまり、このばね48は、図7に示すように、一端が上記支持片47に設けられたピン49によって保持され、他端は上記保持部材42の背面壁に当接させている。
【0051】
上記保持部材42の背面壁及びこの背面壁が接合する駆動装置10のケース11には、図6と図8に示すようにそれぞれ対応する位置に通孔42a,11aが形成されている。そして、この通孔42a,11aに上記ベルト15が挿通されている。
【0052】
上記ガイドレール4の一端面は上記スライド部材46の中間部に当接している。その状態において、ガイドレール4には図1に矢印Aで示す方向にベルト15の張力が加わり、その張力によってガイドレール4は同矢印A方向にスライドし、上記ばね48を圧縮している。つまり、ガイドレール4は上記ばね48によって基体1に弾性的にスライド可能に保持されている。
【0053】
したがって、ガイドレール4は、温度変化などによって長さ寸法が伸縮すると、その伸縮に応じて上記張力調整手段41のスライド部材46を弾性的に変位させながらスライドするから、上記ベルト15に発生する張力を一定に維持することができる。
【0054】
つまり、ガイドレール4が伸長したときに、ガイドレール4に必要以上の応力が発生するのを防止でき、また縮小したときにはベルト15が弛むのを防止できるようになっている。また、駆動プーリ14の巻径差に起因するガイドレール4の伸縮も吸収することができる。
【0055】
上記保持体21は図10乃至図12に示すように下面が開口した箱型状の一対のサイドフレ−ム112を有する。一対のサイドフレ−ム112は走行方向に沿う両端部の底部がそれぞれ連結軸113によって連結されている。
【0056】
一対の連結軸113の両端部にはそれぞれ上記ガイドレ−ル4に形成された走行面4eを走行するガイドロ−ラ114が回転自在に設けられ、また中途部には側面形状が矩形のセンタフレ−ム115がサイドフレ−ム112の走行方向に沿って取り付け固定されている。
【0057】
図12に示すように上記サイドフレ−ム112の外面の中途部下端には保持部材115aが取り付けられている。この保持部材115aにはワイヤ116の中途部が挿通固定されている。このワイヤ116の両端部は上記サイドフレ−ム112の端部方向に沿って導かれ、その両端部は上記ベルト15に連結部材117を介して連結されているとともに、末端は上記連結軸113に連結固定されている。
【0058】
したがって、上記ベルト15が走行駆動されることで、このベルト15に上記保持体21がワイヤ116を介して連動するようになっている。つまり、保持体21は上記ガイドレ−ル4に沿って往復駆動されるようになっている。
【0059】
図10に示すように、一方のサイドフレ−ム112の外面には電気部品箱121が着脱自在に取り付けられ、他方のサイドフレ−ム112の外面には動力箱122が同じく着脱自在に取り付けられている。保持体21の一対のサイドフレ−ム112間には、走行方向一端側の下部に第1の駆動軸123が回転自在に架設され、中間部の上部には第2の駆動軸124が同じく回転自在に架設されている。
【0060】
上記第1の駆動軸123は、図16に示すように軸方向中途部において第1の部分123aと第2の部分123bとに分断され、各部分にはそれぞれ第1の偏心軸部124aと第2の偏心軸部124bとが設けられている。各偏心軸部124a、124bは、これらの先端部を接続するジョイント125によって偏心の位相を180度ずらして連結されている。上記ジョイント125は上記センタフレ−ム115に第1の軸受126によって回転自在に支持されている。
【0061】
さらに、上記偏心軸部124a、124bには側面形状がL字状のア−ム127の基端部が第2の球形軸受129によって回転自在かつ揺動自在に連結されている。つまり、一対のア−ム127は保持体21の幅方向中心に対して対称に設けられている。
【0062】
上記アーム127は、図18に示すように、矩形状の第1の開口部131が形成されたアームハウジング132と、同じく矩形状の第2の開口部133が形成され上記アームハウジング132の一側面にねじ134によって接合固定されたアームカバー135とから構成されている。上記アームハウジング132とアームカバー135とはポリアセタール等の合成樹脂によって成形されている。
【0063】
上記アームハウジング132の中途部と先端部の他側面、つまり基端部を偏心軸部124a,124bに取り付けたときに上記基端部より先端側の部分には一対の支軸136が所定間隔で一体に突設成形されている。
【0064】
一対の支軸136には、図21に示すようにそれぞれ主マッサージローラ137が2つに分割されたブッシュ138を介して回転自在に設けられている。この主マッサージローラ137は上記支軸136を通されて上記アームカバー135に形成されたねじ孔139に螺合された取付けねじ141によって脱落しないように保持されている。
【0065】
上記アームハウジング132に一対の支軸136を一体成形して主マッサージローラ137を取り付けるようにしたことで、支軸136が別部品の場合に比べてその取付け作業を容易に行うことができるかばかりか、支軸136がアームハウジング132に対してがたつくことがないから、強固に取り付けることが可能となる。
【0066】
上記アームハウジング132とアームカバー135との接合面間には、図22,図23に示すように保持部142が形成されている。この保持部142にはスライダ143が一対の主マッサージローラ137の離間方向、つまり横方向に沿ってスライド自在に設けられている。
【0067】
図27(a),(b)に示すように、上記スライダ143は金属製の矩形板状をなしていて、その上下端面及び両側面にはそれぞれガイド片144が突設されている。これらのガイド片144は、図24に示すように上記アームハウジング132の一側面の上記第1の開口部131の両側と上下とに形成された凹部145にスライド自在に収容されている。
【0068】
上記アームカバー135の内面には、図23及び図26(a),(b)に示すように上記アームハウジング132の第1の開口部131の両側に形成された凹部145の下端部に入り込む帯状の一対の受け部146が一体に突設形成されている。
【0069】
上記受け部146には、図23と図26(d)に示すように第1のすり割り溝147が形成されている。そして、アームカバー135には、上記第1のすり割溝147に連通するねじ孔148が形成され、このねじ孔148には第1の変形ねじ149(図18に示す)が螺合される。
【0070】
受け部146に第1の変形ねじ149がねじ込まれると、受け部146の第1のすり割溝147によって上下に分断された部分が上下方向に膨らんでスライダ143の側部のガイド片144の下面を押圧する。そのため、保持部142におけるスライダ143の上下方向のがたつきをなくすことができる。
【0071】
さらに、上記アームカバー135には、図26(a),(c)に示すように第2の開口部133の上端側と下端側とにそれぞれ第2のすり割溝151が形成されている。アームカバー135には、その外面から上記第2のすり割溝151に連通するねじ孔152が形成されている。
【0072】
上記ねじ孔152には第2の変形ねじ153が螺合される。それによって、アームカバー135の第2のすり割溝151が形成された部分が内方へ膨出し、スライダ143の上下に設けられたガイド片144を押圧するから、スライダ143のスライド方向と交差する厚さ方向にがたつくのが防止される。
【0073】
つまり、スライダ143は、第1の変形ねじ149と第2の変形ねじ53とによって上下方向と厚さ方向とにがたつくことなくスライド自在に設けられている。
【0074】
図25(a),(b)に示すように、上記アームハウジング132の上記第1の開口部131の両側と上下とに形成された凹部145の内面には油溜り溝132aが形成され、図26(a),(b)に示すように上記アームカバー135の内面には上記凹部145と対向する部位に油溜り溝135aが形成されている。これら油溜り溝132a,135aには潤滑油が供給される。
【0075】
それによって、保持部142にスライド自在に設けられたスライダ143は長期にわたって円滑にスライド可能となっている。
【0076】
上記スライダ143には嵌合孔154が形成されている。この嵌合孔154には上記第2の駆動軸124の中途部が挿通されている。この第2の駆動軸124の中途部には偏心カム体155が装着されている。
【0077】
上記偏心カム体155は図28に示すようにボス部156と偏心カム部157とが合成樹脂によって一体形成されている。この偏心カム体155には軸孔158が形成され、この軸孔158に上記第2の駆動軸124が挿通されている。なお、偏心カム体155の軸孔158と第2の駆動軸124との間には、図17に示すようにキー159が設けられている。
【0078】
上記偏心カム部157は、図28に示すように上記第2の駆動軸124の軸線に対して偏心し、かつ所定の角度で傾斜しているとともに、その一端側には鍔部161が設けられている。そして、上記偏心カム部157は、上記スライダ143の嵌合孔154にスラストワッシャ160を介して嵌合されている。
【0079】
上記偏心カム部157の端面には合成樹脂製のカム押え部材162が接合固定され、このカム押え部材162と上記鍔部161とでスライダ143を挟持している。カム押え部材162は、上記偏心カム部157よりも大径に形成されている。
【0080】
図28(a),(b)に示すように、上記偏心カム部157の端面には、この端面に開放した凹部163が形成されている。また、上記カム押え部材162には図29に示すように上記凹部163に嵌合する凸部164が設けられている。
【0081】
上記偏心カム部157の上記凹部163の周壁には、分断溝165が軸方向に沿って形成されている。上記凸部164には第3のすり割溝166が形成されている。さらに、カム押え部材162には上記第3のすり割溝166に連通するねじ孔167が形成されている。このねじ孔167には図17に示すように第3の変形ねじ169が螺合される。
【0082】
それによって、上記凸部164が上下方向に膨み、分断溝165によって分断された凹部163の周壁を径方向外方へ押圧し、その周壁をスライダ143の嵌合孔154の内周面に圧接させるから、偏心カム体155をスライダ143の嵌合孔154にがたつくことなく取り付けることができるようになっている。
【0083】
上記第2の駆動軸124が後述するごとく回転駆動され、その回転に偏心カム体155の偏心と傾斜角度に応じ上下に回動すると同時に図10に矢印で示す方向に揺動する。そのため、これらアーム体127に設けられた各一対の主マッサージローラ137が揉み運動を行うことになる。
【0084】
このとき、スライダ143は偏心カム部157の偏心回転に応じてアーム体127に対してスライドするため、一対のアーム体127の揺動運動が円滑に行われる。
【0085】
なお、上記アーム体127のアームハウジング132の上部には、その開口部131から突出した偏心カム体155の上方を覆う覆い部168が突設されている。それによって、利用者の身体が回転する偏心カム体155に当たるのを防止している。
【0086】
上記第2の駆動軸124には、図10と図11に示すように上記センタフレ−ム115の両側部分に位置する一対のセンタロ−ラ171と、各サイドフレ−ム112の内側面近傍に位置する一対のサイドロ−ラ172と、上記サイドフレ−ム112の上面に開口して形成された収容部112aに収容された一対の補助マッサ−ジロ−ラ173とがそれぞれ回転自在に設けられている。
【0087】
上記センタロ−ラ171は利用者の身体、とくに首筋等の部分がセンタフレ−ム115に当たるのを防止し、サイドロ−ラ172はサイドフレ−ム112の内側縁に当たるのを防止する。さらに、上記補助マッサ−ジロ−ラ173は外周面が保持体21の幅方向内方に向かって低く傾斜したテ−パ状に形成されていて、利用者の背面をマッサ−ジするとともに、そのテ−パ面によって身体が幅方向にずれ動くのを防止するとともに、身体がサイドフレ−ム112の上面に当たるのを防止している。
【0088】
上記第1の駆動軸123と第2の駆動軸124との一端部は動力箱122内に突出している。この動力箱122内には第2の駆動機構181が設けられ、この第2の駆動機構181によって上記第1の駆動軸123と第2の駆動軸124とが選択的に回転駆動されるようになっている。
【0089】
上記第2の駆動機構181は図12と図13に示すように、上記動力箱122に収容された可逆モータ182を有する。この可逆モータ182の出力軸183には、継手184を介して上記動力箱122内に回転自在に設けられた回転軸185が連結されている。
【0090】
この回転軸185には第1のウオームギヤ186と第2のウオームギヤ187とが設けられている。図15に示すように第1のウオームギヤ186は第1の一方向クラッチ188によって一方向に回転可能に設けられ、第2のウオームギヤ187は第2の一方向クラッチ189によって第1のウオームギヤ186と逆方向に回転可能に設けられている。
【0091】
上記第1のウオームギヤ186には第1のウオームホイール191が噛合している。この第1のウオームホイール191は上記動力箱122内の一端部に回転自在に設けられた第1の支軸192に取り付けられている。
【0092】
上記第1の支軸192の一端部には、図13に示すように上記動力箱122の側壁に回転自在に設けられたカップリング193に連結されている。このカップリング193は上記側壁に形成された通孔194に対向している。
【0093】
動力箱122を一方のサイドフレーム112に接合すると、上記第1の駆動軸123の一端部が上記通孔194から動力箱122内に入り込み、上記カップリング193を介して上記第1の支軸192に一体的に回転するよう連結される。これらの連結は、たとえばカップリング193の内周面にスプライン溝を形成し、第1の駆動軸123の端部に図13に示すようにスプライン123cを形成しておくことで可能となる。
【0094】
したがって、上記第1の駆動軸123には、上記可逆モータ182の出力軸183の一方向の回転が上記第1のウオームギヤ186とウオームホイール191を介して伝達されるようになっている。上記第1のウオームギヤ186とウオームホイール191は第1の動力伝達機構を構成している。
【0095】
上記第2のウオームギヤ187には第2のウオームホイール194が噛合している。この第2のウオームホイール194は上記動力箱122内に回転自在に支持された第2の支軸195の一端部に取り付けられている。この第2の支軸195の他端部は、図13に示すように上記動力箱122の一側部に形成された凹部196に突出し、その突出端部には第1のはすば歯車197が嵌着されている。
【0096】
上記第1のはすば歯車197には第2のはすば歯車198が噛合している。この第2のはすば歯車198は上記凹部196を形成する動力箱122の側壁の外面に突設された第3の支軸199に回転自在かつ軸方向に僅かに動くように設けられている。
【0097】
上記第3の支軸199には、上記第2のはすば歯車198と一体的に形成されたはす歯車からなる中間歯車201が設けられている。第3の支軸199の先端部にはCリングなどのストッパ202及び波形ワッシャ203が設けられ、第2のはすば歯車198は軸方向に波形ワッシャ203によって押されている。
【0098】
動力箱122を一方のサイドフレーム112の側面に接合すると、上記中間歯車201はサイドフレーム112の側面に形成された凹部204に入り込む。この凹部204には上記第2の駆動軸124の一端部が突出しており、その突出端部にははす歯車からなる端末歯車205が嵌着されている。この端末歯車205には上記中間歯車201が噛合する。
【0099】
それによって、上記回転軸185が上記可逆モータ182によって上記一方向と逆方向に回転駆動されると、その回転が第2のウオームギヤ187、第2のウオームホイール194、第1、第2のはすば歯車197,198、中間歯車201及び端末歯車205を介して上記第2の駆動軸124に伝達されるようになっている。
【0100】
上記第2の駆動軸124に動力を伝達するこれらの歯車列は第2の動力伝達機構を構成しており、このような構成とすることで、第2の駆動軸124への動力の伝達を簡単な構成で確実に行うことができると共に、2段減速を行いかつ第2の支軸195と第2の駆動軸124を同軸上に配置することができる。とくに、第2のはすば歯車198と中間歯車201とを一体的に形成したことで、部品点数を少なくすることができる。
【0101】
上記第1の駆動軸123の他端部、つまり他方のサイドフレーム内に突出した端部には図10と図16に示すように第3の一方向クラッチとしてのスプリングクラッチ206が設けられている。このスプリングクラッチ206は、上記第1の駆動軸123が回転駆動されていないときに、その回転方向である、一方向と逆方向に回転するのを阻止するようになっている。
【0102】
さらに、上記第2のはすば歯車198の一側面には硬質フェルトなどのような材料からなるシート状の摩擦部材207が取着されている。この摩擦部材207は、上記動力箱122の凹部196の側壁外面(固定部材)と軽く接触している。
【0103】
上記可逆モータ182によって回転駆動された第1のはすば歯車197に噛合した第2のはすば歯車198には、歯形状の向きにより上記側壁外面から離れる方向に軸方向の荷重が加わるが、このはすば歯車198には上記波形ワッシャ203によってそれとは逆向きの軸方向の荷重が加わっていることにより、このはすば歯車198に取着された摩擦部材207は上記側壁外面と軽く接触した状態に保たれている。
【0104】
上記摩擦部材207は、上記側壁外面に押し付けられることで、上記第2の駆動軸124の回転を減速するようになっている。つまり、第2の駆動軸124の回転に偏心カム体155が連動して回転する場合、偏心カム部157の下死点から上死点に向かうときには主マッサージローラ137に加わる利用者の荷重に抗して徐々に回転する。
【0105】
しかしながら、上死点を過ぎると、偏心カム体155は、主マッサージローラ137を介して利用者の荷重が加わることで急激に回転しようとする。そのとき、偏心カム体155の回転に連動した第2の駆動軸124の回転が上記第1のはすば歯車197からの伝動とは逆方向から第2のはすば歯車198に伝わる。
【0106】
第1のはすば歯車197から伝動されるときの第2のはすば歯車198は側壁外面から離れる方向への軸方向の荷重が加わるが、第2の駆動軸124の回転による逆向きの伝動の場合、第2のはすば歯車198には側壁外面に向かう軸方向の荷重が加わる。さらに、上記波形ワッシャ203によって側壁方向に押されていることにより、第2のはすば歯車198が第3の支軸199に沿って僅かに移動し、その側面に設けられた摩擦部材207が凹部196の側壁外面に押し付けられる。
【0107】
したがって、第2の駆動軸124が急激に回転するのが阻止されるから、主マッサージローラ137がアーム127と共に急激に降下するのが防止されることになり、良好なマッサージを得ることができる。
【0108】
上記保持体21の動力箱122に設けられた可逆モータ182と、電気部品箱121に設けられた電気部品208(図10に示す)とには上記保持体21を走行駆動する一対のベルト15を介して給電されるようになっている。
【0109】
すなわち、図6に示すように、一対のガイドレール4の端部には上記ベルト15に電気的に接触する導電ブラシ211を有する一対ホルダ212(一方のみ図示)がねじ213によって固定されている。上記導電ブラシ211にはリード線214が接続され、一方のリード線124は図示しない直流電源のプラス側に接続され、他方のリード線はマイナス側に接続される。
【0110】
各ベルト15は、図3に示すように、ベルト15に保持体21を連動させるための連結部材117及びワイヤ116を介して保持体21のサイドフレーム121に電気的に導通している。
【0111】
上記ワイヤ116の両端は一対のサイドフレーム121を連結した一対の連結軸113の両端にナット221によって固定されている。一方の連結軸113の一端に設けられたナット221と、他方の連結軸113の他端に設けられたナット221は、それぞれ合成樹脂などの電気絶縁材料によって形成され、他のナット221が導電材料である金属によって形成されている。
【0112】
したがって、一方のベルト15は一方のワイヤ116の一端及び一方の連結軸113の一端に設けられた金属ナット221を通して一方の連結軸113に電気的に接続され、他方のベルト15は他方のワイヤ116の一端及び他方の連結軸113の一端に設けられた金属ナット221を通して他方の連結軸113に電気的に接続されている。
【0113】
図10に示すように、一方の連結軸113の一端と可逆モータ182とは第1のリード線222によって接続され、他方の連結軸113の一端と上記可逆モータ182とは第2のリード線223によって接続されている。
【0114】
上記一方の連結軸113の他端と電気部品箱121に設けられた電気部品208とは第3のリード線224によって接続され、他方の連結軸113の他端と上起電機部品208とは第4のリード線225によって接続されている。
【0115】
それによって、上記可逆モータ182と電気部品208とに給電できるようになっている。つまり、走行駆動される保持体21に主マッサージローラ137を揉み運動と叩き運動させるための可逆モータ182を設けるようにしても、この可逆モータ182への給電を、上記保持体21を走行させるためのベルト15を利用して行うことができるようになっている。
【0116】
上記第2の駆動軸124の上記電気箱121内に突出した他端部には、上記偏心カム体155の偏心カム部157の偏心位置を検知するための検知機構225が設けられている。この検知機構61は、図30に示すように上記第2の駆動軸124の端部に外嵌固定された円盤226を有する。この円盤226には上記偏心カム部157の最も偏心量の大きい位置(上支点)に対応してマグネット227が埋設されている。
【0117】
上記円盤226の周囲には磁気力を検知する第1乃至第3の3つのセンサ228a〜228cが周方向に90度間隔で配置されている。つまり、センサは上下および上下に対して左右の90度方向の一方に配置されている。上記センサ228a〜228cは上記マグネット227が対向したときにその磁力を検知するから、上記偏心カム部157の偏心量に応じた回転角度を検知することができる。それによって、第2の駆動軸124の回転角度をマグネット227がそれぞれのセンサ228a〜228cに対向する角度で制御できる。
【0118】
第2の駆動軸124の回転によってア−ム127が揺動するから、その回転角度を制御することで、一対のア−ム127の平面視における揺動状態を図11(a)〜(c)に示すように先端開き、後端開き、平行のいずれかに設定することができる。
【0119】
上記実施の形態ではマグネットによる磁力式を採用したが、これに限らず、光電式であってもよい。
【0120】
なお、上記ベ−ス1の上面側は図示しない布製のカバ−によって覆われている。したがって、利用者がカバー上にい仰臥すれば、背面にマッサ−ジを受けることができる。
【0121】
つぎに、上記構成のマッサ−ジ装置を使用する場合について説明する。
【0122】
利用者がベ−ス1の上面の図示しないカバー上に仰臥したならば、駆動装置10を作動させる。それによって、保持体21がレ−ル2に沿って往復駆動されるから、この保持体21に設けられた主マッサ−ジロ−ラ137や補助マッサージロ−ラ173などによって利用者は背面にマッサ−ジを受けることができる。
【0123】
主マッサ−ジロ−ラ137は一対のア−ム127にそれぞれ2個ずつ設けられている。そのため、1つだけの場合に比べて利用者に与えるマッサ−ジ作用が大きくなるから、その分、マッサ−ジ効果を高めることができる。
【0124】
また、1つのア−ム127に2つの主マッサ−ジロ−ラ137を保持体21の走行方向に沿って所定間隔で設けたことで、その方向に対して利用者の身体が落ち込みにくくなり、しかも主マッサ−ジロ−ラ137の外方に補助マッサ−ジロ−ラ173を設けたことによっても保持体21の幅方向に対して利用者の身体が落ち込みにくい。さらに、第2の駆動軸124には、センタフレ−ム115の両側にセンタロ−ラ171が設けられ、サイドフレ−ム112の内側にはサイドロ−ラ172が設けられている。さらに、アーム127には、このアーム体127に設けられた偏心カム体155を覆う覆い部168が設けられている。
【0125】
したがって、これらロ−ラと覆い部168により、ベ−ス1上に仰臥した利用者の身体が保持体21内に落ち込むのが防止されるから、走行駆動される上記保持体21によって身体が強く擦られることがなくなる。しかも、マッサ−ジロ−ラ31を大径化することなく利用者の身体が保持体21に当たるのを防止できるから、マッサ−ジ装置の厚さ寸法を増大させることがない。
【0126】
上記アーム127は基端部よりも先端側の部分である、中途部と先端部とに2つの主マッサージローラ137が設けられ、その中間部にスライド自在に保持されたスライダ143を介して第2の駆動軸124に支持されている。
【0127】
そのため、これら2つの主マッサージローラ137に利用者の荷重が加わった状態で、上記第1の駆動軸123を駆動して叩き運動を行わせると、第2の駆動軸124を支点として、この駆動軸124の中心点から先端部の主マッサージローラ137の取付部までの距離と、先端部の主マッサージローラ137に加わる荷重との積と、第2の駆動軸124の中心点と中途部の主マッサージローラ137の取付部までの距離と、中途部の主マッサージローラ137に加わる荷重との積との差として上記アーム127には回転モーメントが発生する。
【0128】
そして、上記第1の駆動軸123を駆動するには、上記アーム127に発生する上記回転モーメントの値を支点である第2の駆動軸124から第1の駆動軸123までの距離で除した大きさの分だけのトルクで第1の駆動軸123を駆動させればよい。
【0129】
つまり、主マッサージローラ137をアーム127の先端側に1つだけ設けた場合に比べ、小さい動力で第1の駆動軸123を駆動することができる。第2の駆動軸124を駆動して揉み運動を行わせる場合も、同様に小さいトルクで駆動することができる。それゆえ、上記第1、第2の駆動軸123,124を駆動する可逆モータ182を小型化する事ができる。
【0130】
一方、上記保持体21に設けられた可逆モ−タ182を作動させ、回転軸185をたとえば一方向(正方向)へ回転させれば、第1、第2の駆動軸123、124のうち、第1の駆動軸123だけを所定方向に回転駆動させることができる。
【0131】
それによって、一対のア−ム127を上記第1の駆動軸123の第1の偏心軸部124aと第2の偏心軸部124bとの偏心回転によって上下方向に変位させることができるから、上記主マッサ−ジロ−ラ31に叩き運動を付与することができる。
【0132】
上記可逆モ−タ182によって回転軸185を逆方向に回転駆動すれば、第2の駆動軸124だけが回転駆動される。それによって、ア−ム127が揺動駆動されるから、一対のア−ム127に設けられた主マッサ−ジロ−ラ137に揉み運動を与えることができる。
【0133】
上記主マッサ−ジロ−ラ137による叩き運動と揉み運動は保持体21を往復走行させながら行うことができる。つまり、ベ−ス1には駆動装置10を設け、保持体21には可逆モ−タ182を設けたので、これら両方を作動させれば、保持体21を走行させながら主マッサ−ジロ−ラ137に叩き運動と揉み運動のどちらかを選択的に与えることができる。
【0134】
また、可逆モータ182の作動を停止した状態で駆動装置10を作動させれば、保持体21を走行させて主マッサージローラ137によるローリングマッサージを与えることができ、駆動装置10を停止した状態で可逆モータ182を作動させて主マッサージローラ137に叩き運動あるいは揉み運動のどちらかを与えて使用することができる。このように、一対のアーム127にそれぞれ2個づつの主マッサージローラ137が設けられているので、4個所で叩き運動や揉み運動を行うことができ、効率のよい良好なマッサージを与えることができる。
【0135】
逆に、駆動装置10と可逆モ−タ182とのどちらか一方だけを作動させれば、保持体21を走行させるだけあるいは保持体21が停止した状態で主マッサ−ジロ−ラ137に叩き運動あるいは揉み運動のどちらかを与えて使用することができる。
【0136】
上記保持体21の動力箱122には、可逆モータ182及びこの可逆モータ182によって第1の駆動軸123と第2の駆動軸124とを選択的に回転駆動するための第2の駆動機構181を設けるようにした。
【0137】
そのため、可逆モータ182を保持体21と別体に設ける場合に比べて全体の構成をコンパクトにすることができる。しかも、可逆モータ182を走行駆動される保持体21に設けても、上記可逆モータ182には保持体21を走行させるための一対のベルト15を利用して給電できるから、給電のための構成も簡略化することができる。
【0138】
上記第1の駆動軸123の電気部品箱121内に突出した端部に、っスプリングクラッチ206を設けるようにした。このスプリングクラッチ206は、第1の駆動軸123が停止しているときに、この第1の駆動軸123が上述した所定方向と逆方向に回転するのを阻止する。
【0139】
第1の駆動軸123が停止し、第2の駆動軸124が回転駆動されて主マッサージローラ137が揉み運動を行っているとき、揺動しているアーム127の動きにつれて上記第1の駆動軸123が所定の回転方向と逆方向に多少回転することがあり、それによってアーム127が第2の駆動軸124による揺動の他に、第1の駆動軸123の回転による基端部を支点とした上下運動が加えられる。
【0140】
それによって、良好な揉みマッサージが行われないということがあるが、上記スプリングクラッチ206は上記第2の駆動軸124によるアーム127の揺動によってもたらされる上記第1の駆動軸123の回転を阻止し、アーム127が第2の駆動軸124による揺動をしているときに、第1の駆動軸123による基端部を支点とした上下運動を行うのを防ぐ。
【0141】
つまり、揉み運動の最中にたたき運動が行われるということを防ぐことができるから、主マッサージローラ137による揉み運動を確実に行うことができる。
【0142】
一方、上記第2の駆動軸123を回転駆動して主マッサージローラ137に揉み運動を行わせているときに、偏心カム体155の偏心カム部157の偏心回転が上死点から下降方向へ移行する際、主マッサージローラ137に加わる利用者の荷重によって偏心カム体155と共に第2の駆動軸124が急激に回転する虞がある。つまり、アーム127は、基端部を支点として主マッサージローラ137が設けられた部分が急激に下降することがある。
【0143】
しかしながら、可逆モータ182の回転を第2の駆動軸124に伝達する歯車列の第2のはすば歯車198の側面には、摩擦部材207を設けるようにした。そのため、偏心カム体155が第2の駆動軸124と共に急激に回転しようとすると、第2のはすば歯車198が第3の支軸199に沿って僅かに移動し、その側面に設けられた摩擦部材207が凹部196の外壁面に当接して摩擦力が発生する。
【0144】
その結果、上記摩擦力によって第2の駆動軸124の回転が減速されることになるから、この第2の駆動軸124が急激に回転するのが阻止される。つまり、揉み運動の最中に主マッサージローラ137が急速に下降するのを防止することができるから、良好なマッサージを行うことができる。
【0145】
一方、アーム127は、アームハウジング132にアームカバー135を接合し、これらの接合面間に形成された保持部142にスライダ143を設けるようにした。
【0146】
そのため、主マッサージローラ137に揉み運動を行わせるための上記スライダ143を、簡単な構成で確実にスライドできるよう、上記アーム体127に設けることができる。
【0147】
主マッサージローラ137は、上記アームハウジング132に一体成形された支軸136に回転自在に設け、この支軸136に取付けねじ141を通してアームカバー135に螺合することで保持するようにした。
【0148】
そのため、支軸136とアームハウジング132とが一体構成であるから、別体の場合に比べて構成の簡略化や組立作業の容易化、さらには主マッサージローラ137をがたつくことなく確実に設けることができるなどのことがある。
【0149】
上記一実施の形態ではマットレスタイプのマッサージ装置について説明したが、この発明のマッサ−ジ装置は椅子式であっても差し支えない。
【0150】
図33はこの発明の第2の実施の形態を示すマッサージ装置の平面図である。このマッサージ装置は基体1に設けられた一対のガイドレール4に、保持体21だけでなく、上記保持体21と所定の間隔で複数のマッサージローラ231が回転自在に設けられた取付軸232を設けるようにした。この取付軸232の両端は支持部材233が設けられている。この支持部材233は上記ガイドレール4に沿って走行駆動されるベルト15に連結されている。
【0151】
また、保持体21に設けられた動力箱122の突出した部分、つまり可逆モータ182が設けられた部分は、上記一実施の形態と逆方向、つまり駆動装置10の方向に向いている。この場合、詳細は図示しないが、保持体21に設けられた第1の駆動軸123は、保持体21の駆動装置10側とは反対側の側部に設けられることになる。
【0152】
このような構成によれば、上記マッサージローラ231は上記保持体21とともにガイドレール4に沿って走行駆動されるから、利用者は上記マッサージローラ231によっても身体がマッサージされることになる。つまり、マッサージ効果の高いマッサージ装置を提供することができる。
【0153】
なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一記号を付して説明を省略する。
【0161】
【発明の効果】
この発明によれば、アームカバーにスライダを受ける受け部を設けるようにした。
【0162】
そのため、上記受け部によってアームハウジングとアームカバーとの接合面間の保持部に設けられるスライダをスライド可能に支持することができる。
【0163】
また、アームカバーの受け部に第1のすり割溝と、第2の開口部の周辺部に第2のすり割溝を形成し、これらすり割溝をそれぞれ変形ねじで膨張変形させるようにした。
【0164】
そのため、上記受け部とアームカバーの周辺部との膨張変形によって、スライダをアームの保持部にがたつきが生じることのない状態でスライド可能に設けることができる。つまり、アームやスライダの製作精度が多少悪くても、スライダを精度よくスライド可能に設けることができる。
【0165】
この発明によれば、アームハウジングとアームカバーとに油溜り溝を形成した。
【0166】
そのため、油溜り溝に給油しておくことで潤滑作用を持たせることができるから、スライダが早期に損傷するのを防止できる。
【0167】
この発明によれば、アームハウジングに、アームの側面から突出する偏心カム体を覆う覆い部を形成した。
【0168】
そのため、利用者の身体が落ち込んでも、上記覆い部によって身体が上記偏心カム体に当たるのを防止できる。
【0169】
この発明によれば、偏心カム体の端面にカム押え部材を取り付けるようにした。
【0170】
そのため、上記カム押え部材によって偏心カム体をスライダに確実に取り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す外装地を除去したマッサージ装置の平面図。
【図2】同じく一部断面した側面図。
【図3】同じく動力箱を除去した支持体とベルトとの連結構造を示す斜視図。
【図4】同じく駆動装置及び一対のガイドレールを示す平面図。
【図5】(a)は同じく基体とガイドレールとの取付け構造を示す断面図、(b)は同じくガイドレールの平面図、(c)は同じく断面図。
【図6】同じく張力調整手段の分解斜視図。
【図7】同じく一部断面した平面図。
【図8】同じく縦断面図。
【図9】同じく張力調整手段の保持部材の正面図。
【図10】同じく保持体の平面図。
【図11】同じく保持体の縦断面図。
【図12】同じく動力箱の内部を示した保持体の側面図。
【図13】同じく保持体の動力箱をサイドフレームから分離した状態の平面図。
【図14】同じく保持体の動力箱の部分の断面図。
【図15】同じく第1の駆動軸と第2の駆動軸とを駆動する第2の駆動機構の概略的構成を斜視図。
【図16】同じく第1の駆動軸の構造を示す正面図。
【図17】同じく第2の駆動軸に設けられた偏心カム体の拡大断面図。
【図18】同じくアームの分解斜視図。
【図19】同じくアームの正面図。
【図20】同じく図19のXX−XX線に沿う断面図。
【図21】同じく図19のXXI−XXI線に沿う断面図。
【図22】同じく図19のXXII−XXII線に沿う断面図。
【図23】同じくスライダの上下方向の位置決めを行うすり割溝の部分を構造を拡大した断面図。
【図24】同じくアームのアームカバーを除去した正面図。
【図25】(a)は同じくアームハウジングの平面図、(b)は同じく正面図、(c)は同じく図25(b)のc−c線に沿う断面図。
【図26】(a)は同じくアームカバーの平面図、(b)は同じく正面図、(c)は同じく図26(b)のc−c線に沿う断面図、(d)は同じくスライダの上下方向の位置決めを行うすり割溝の部分の拡大図。
【図27】同じく(a)はスライダの正面図、(b)は同じく側面図。
【図28】(a)は同じく偏心カム体の断面図、(b)は同じく側面図。
【図29】同じく偏心カム体に取り付けられるカム押え部材の断面図。
【図30】同じく第2の駆動軸の回転角度を検知する機構の説明図。
【図31】(a)〜(c)は同じく第2の駆動軸の回転角度と一対のアームの傾斜状態の説明図。
【図32】同じくマッサージ装置の概略的構成を示す側面図。
【図33】この発明の第2の実施の形態を示すマッサージ装置の平面図。
【符号の説明】
21…保持体
10…駆動装置(第1の駆動機構)
127…アーム
123…第1の駆動軸
124…第2の駆動軸
143…スライダ
155…偏心カム体
157…偏心カム部
181…第2の駆動機構
182…可逆モータ
185…回転軸
186…第1のウームギヤ
187…第2のウオームギヤ
188…第1の一方向クラッチ
189…第2の一方向クラッチ
191…第1のウオームホイール
194…第2のウオームホイール
197…第1のはすば歯車
198…第2のはすば歯車
206…スプリングクラッチ(第3の一方向クラッチ)
207…摩擦部材(減速部材)
Claims (5)
- 所定方向に沿って往復駆動される保持体と、
中途部に一対の偏心軸部を有し、上記保持体の走行方向に対して軸線をほぼ直交させて上記保持体に設けられた第1の駆動軸と、
上記第1の駆動軸と軸線を平行にして上記保持体に設けられた第2の駆動軸と、
この第2の駆動軸の中途部に偏心しかつ軸線を上記第2の駆動軸の軸線に対して傾斜して設けられた偏心カム部を有する一対の偏心カム体と、
基端部が上記第1の駆動軸の偏心軸部に軸受によって揺動自在に取り付けられた一対のアームと、
各アームの上記基端部よりも先端側の二箇所に所定間隔で回転自在に設けられた一対の主マッサージローラと、
上記アームの上記一対の主マッサージローラの間の部分に所定方向に沿ってスライド自在に保持されるとともに上記偏心カム部に回転自在に外嵌されていて、上記第1の駆動軸の偏心軸部の偏心回転に連動する上記アームに対して相対的にスライドするスライダと、
上記保持体に設けられ上記第1の駆動軸と第2の駆動軸とのどちらか一方を選択的に回転駆動し、第1の駆動軸を回転駆動することで上記主マッサージローラに上記偏心軸部の偏心回転によって叩き運動を付与し上記第2の駆動軸を回転駆動することで上記偏心カム体の偏心回転によって上記マッサージローラに揉み運動を付与する駆動機構とを具備し、
上記アームは、第1の開口部を有するアームハウジングと、上記第1の開口部に対向する第2の開口部を有し、上記アームハウジングに接合されると共にこれらの接合面間に上記スライダが所定方向に沿ってスライド自在に保持される保持部を形成するアームカバーとから構成されていて、
上記アームカバーには、上記保持部に保持された上記スライダのスライド方向に沿う端面にスライド自在に当接する受け部が形成され、
上記アームカバーには、上記受け部に第1のすり割溝が形成され、上記第2の開口部の周辺部に第2のすり割溝が形成されていて、
上記第1のすり割溝には上記受け部を弾性的に膨張変形させて上記スライダと上記受け部とのがたつきを除去する第1の変形ねじがねじ込まれ、
上記第2のすり割溝には上記アームカバーを板厚方向に弾性的に膨張変形させて上記スライダのスライド方向と交差する厚さ方向のがたつきを除去する第2の変形ねじがねじ込まれることを特徴とするマッサージ装置。 - 所定方向に沿って往復駆動される保持体と、
中途部に一対の偏心軸部を有し、上記保持体の走行方向に対して軸線をほぼ直交させて上記保持体に設けられた第1の駆動軸と、
上記第1の駆動軸と軸線を平行にして上記保持体に設けられた第2の駆動軸と、
この第2の駆動軸の中途部に偏心しかつ軸線を上記第2の駆動軸の軸線に対して傾斜して設けられた偏心カム部を有する一対の偏心カム体と、
基端部が上記第1の駆動軸の偏心軸部に軸受によって揺動自在に取り付けられた一対のアームと、
各アームの上記基端部よりも先端側の二箇所に所定間隔で回転自在に設けられた一対の主マッサージローラと、
上記アームの上記一対の主マッサージローラの間の部分に所定方向に沿ってスライド自在に保持されるとともに上記偏心カム部に回転自在に外嵌されていて、上記第1の駆動軸の偏心軸部の偏心回転に連動する上記アームに対して相対的にスライドするスライダと、
上記保持体に設けられ上記第1の駆動軸と第2の駆動軸とのどちらか一方を選択的に回転駆動し、第1の駆動軸を回転駆動することで上記主マッサージローラに上記偏心軸部の偏心回転によって叩き運動を付与し上記第2の駆動軸を回転駆動することで上記偏心カム体の偏心回転によって上記マッサージローラに揉み運動を付与する駆動機構とを具備し、
上記アームは、第1の開口部を有するアームハウジングと、上記第1の開口部に対向する第2の開口部を有し、上記アームハウジングに接合されると共にこれらの接合面間に上記スライダが所定方向に沿ってスライド自在に保持される保持部を形成するアームカバーとから構成されていて、
上記アームハウジングとアームカバーとの上記保持部を形成する面には、油溜り溝が形成されていることを特徴とするマッサージ装置。 - 上記偏心カム部の一端面には、周壁が分割溝によって分割された凹部が形成され、上記カム押え部材には上記凹部に入り込むとともに第3のすり割溝を有する凸部が設けられ、上記第3のすり割溝には上記凸部を弾性的に膨張変形させて上記凹部の周壁を押圧変形させる第3の変形ねじがねじ込まれることを特徴とする請求項2記載のマッサージ装置。
- 所定方向に沿って往復駆動される保持体と、
中途部に一対の偏心軸部を有し、上記保持体の走行方向に対して軸線をほぼ直交させて上記保持体に設けられた第1の駆動軸と、
上記第1の駆動軸と軸線を平行にして上記保持体に設けられた第2の駆動軸と、
この第2の駆動軸の中途部に偏心しかつ軸線を上記第2の駆動軸の軸線に対して傾斜して設けられた偏心カム部を有する一対の偏心カム体と、
基端部が上記第1の駆動軸の偏心軸部に軸受によって揺動自在に取り付けられた一対のアームと、
各アームの上記基端部よりも先端側の二箇所に所定間隔で回転自在に設けられた一対の主マッサージローラと、
上記アームの上記一対の主マッサージローラの間の部分に所定方向に沿ってスライド自在に保持されるとともに上記偏心カム部に回転自在に外嵌されていて、上記第1の駆動軸の偏心軸部の偏心回転に連動する上記アームに対して相対的にスライドするスライダと、
上記保持体に設けられ上記第1の駆動軸と第2の駆動軸とのどちらか一方を選択的に回転駆動し、第1の駆動軸を回転駆動することで上記主マッサージローラに上記偏心軸部の偏心回転によって叩き運動を付与し上記第2の駆動軸を回転駆動することで上記偏心カム体の偏心回転によって上記マッサージローラに揉み運動を付与する駆動機構とを具備し、
上記アームは、第1の開口部を有するアームハウジングと、上記第1の開口部に対向する第2の開口部を有し、上記アームハウジングに接合されると共にこれらの接合面間に上記スライダが所定方向に沿ってスライド自在に保持される保持部を形成するアームカバーとから構成されていて、
上記アームハウジングには、上記アームの側面から突出した上記偏心カム体を覆う覆い部が一体形成されていることを特徴とするマッサージ装置。 - 所定方向に沿って往復駆動される保持体と、
中途部に一対の偏心軸部を有し、上記保持体の走行方向に対して軸線をほぼ直交させて上記保持体に設けられた第1の駆動軸と、
上記第1の駆動軸と軸線を平行にして上記保持体に設けられた第2の駆動軸と、
この第2の駆動軸の中途部に偏心しかつ軸線を上記第2の駆動軸の軸線に対して傾斜して設けられた偏心カム部を有する一対の偏心カム体と、
基端部が上記第1の駆動軸の偏心軸部に軸受によって揺動自在に取り付けられた一対のアームと、
各アームの上記基端部よりも先端側の二箇所に所定間隔で回転自在に設けられた一対の主マッサージローラと、
上記アームの上記一対の主マッサージローラの間の部分に所定方向に沿ってスライド自在に保持されるとともに上記偏心カム部に回転自在に外嵌されていて、上記第1の駆動軸の偏心軸部の偏心回転に連動する上記アームに対して相対的にスライドするスライダと、
上記保持体に設けられ上記第1の駆動軸と第2の駆動軸とのどちらか一方を選択的に回転駆動し、第1の駆動軸を回転駆動することで上記主マッサージローラに上記偏心軸部の偏心回転によって叩き運動を付与し上記第2の駆動軸を回転駆動することで上記偏心カム体の偏心回転によって上記マッサージローラに揉み運動を付与する駆動機構とを具備し、
上記アームは、第1の開口部を有するアームハウジングと、上記第1の開口部に対向する第2の開口部を有し、上記アームハウジングに接合されると共にこれらの接合面間に上記スライダが所定方向に沿ってスライド自在に保持される保持部を形成するアームカバーとから構成されていて、
上記偏心カム体は、その偏心カム部が上記スライダに形成された嵌合孔に嵌合され、この偏心カム部の一端面には合成樹脂製のカム押え部材が取り付けられることを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置。
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