JP3693931B2 - 平板瓦の葺き構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、平板瓦と防水連結材を組み合わせて葺き重ねる、平板瓦の葺き構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、たとえば図2(a)(b)に例示したように、平板瓦(ア)を屋根上に葺く場合においては、防水効果を確保するために、各平板瓦(ア)の暴露率をたとえば50%以下にする必要があった。これにより、左右に隣接する平板瓦(ア)の側端部同士が突き合わされた目地部分に雨水が侵入した場合、その雨水を一段下の平板瓦(ア)により受けて軒側へ流すことができる。
【0003】
しかしながら、このような暴露率では必然的に平板瓦(ア)の枚数が増え、屋根重量が重くなってしまうといった問題があった。
そこで、この問題を解決すべく、たとえば図3に例示したように、左右に隣接する平板瓦(ア)の側端部同士の突合せ目地部分の裏側に防水連結材(イ)を設けて、平板瓦(ア)を葺き重ねる構造が既に提案されている。平板瓦(ア)と防水連結材(イ)を組み合わせて葺き重ねることによって、突合せ目地部分に浸入した雨水は防水連結材(イ)により屋根下地材へ漏れることなく下段の平板瓦(ア)へ導かれるようになり、良好な防水効果が実現されるとともに、平板瓦(ア)の高い暴露率を確保することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のとおりの従来の平板瓦の葺き構造には、実用上以下のような改良すべき点がある。
【0005】
すなわち、防水連結材(イ)は平板瓦(ア)とは別体のものであり、それを各平板瓦(ア)の施工毎に必ず取り付ける必要があるが、時には防水連結材(イ)の付け忘れが生じることが懸念されるのである。このような防水連結材(イ)の付け忘れは、当然、突合せ目地部分における漏水の危険性を生む。
【0006】
この出願の発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、従来技術を改善し、防水連結材の付け忘れを防ぎ、防水連結材による防水効果を確実なものとして、平板瓦の高い暴露率を実現できるようにした、新しい平板瓦の葺き構造を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、左右に隣接する平板瓦の側端部同士の突合せ目地部分の裏側に防水連結材を設けて平板瓦を葺き重ねる平板瓦の葺き構造であって、防水連結材の色や模様は平板瓦とは異ったものとされており、平板瓦の側端部に切欠き部が設けられ、この切欠き部から裏側の前記防水連結材が視認可能となっていることを特徴とする平板瓦の葺き構造を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
この出願の発明は、上記のとおりの特徴を有するものであるが、以下に、添付した図面に沿って実施例を示し、この出願の発明の実施の形態について詳しく説明する。
【0009】
【実施例】
[実施例1]
図1は、この出願の発明の平板瓦の葺き構造を例示した平面図である。
【0010】
たとえばこの図1に例示したように、この出願の発明は、左右に隣接する平板瓦(1)の側端部同士の突合せ目地部分の裏側に防水連結材(2)(フラッシング材あるいはジョイント材などとも呼ぶことができる)を設けて平板瓦(1)を葺き重ねる平板瓦(1)の葺き構造として、平板瓦(1)の側端部に切欠き部(11)を設け、この切欠き部(11)を通して裏側の防水連結材(2)を外から視認可能としており、これによって、防水連結材(2)の付け忘れの効果的な防止を実現している。
【0011】
さらに説明すると、図1の例では、防水連結材(2)は、その軒側端部が下段の平板瓦(1)の棟側端部における所定位置に載置され、釘等により固定される。次いで、この防水連結材(2)の上に、上段の左右に隣接する平板瓦(1)の側端部同士を突き合わせるようにして平板瓦(1)を葺き重ねていけば、防水連結材(2)による防水効果および平板瓦(1)の高い暴露率を確保した屋根葺きが実現される。
【0012】
このとき、左右突合せに係わる平板瓦(1)の側端部に切欠き部(11)を設けておくことで、防水連結材(2)をこの切欠き部(11)にて露出させることができる。すなわち、隣接する側端部同士が突き合わされると互いの切欠き部(11)によって視認窓が形成されることとなり、この視認窓から防水連結材(2)の有無を簡単に確認でき、これによって防水連結部材(2)の付け忘れを効果的に防止し、その取付けを確実なものとすることができる。
【0013】
またさらには、切欠き部(11)を通して突合せ目地部分裏側の防水連結材(2)が露出することで、平板瓦(1)ごとの目地の存在があらわになり、屋根全体における平板瓦(1)の小割り感を良好に得ることができるようにもなる。
【0014】
この場合において、防水連結材(2)の色や模様を平板瓦(1)のそれとは異なるものとすることで、目地をより鮮明なものとして、より良好な小割り感を持つ外観を生むこともできる。
【0015】
なお、切欠き部(11)は、図1の例では平板瓦(1)の側端部において軒棟方向に延びたスリット状のものとなっているが、防水連結材(2)の視認が可能となればよいので、その形状については特に限定はない。ただし、図1に例示したようなスリット状とすれば、上述した目地部分を際立たせて小割り感を生む効果がより顕著に現れることとなる。
【0016】
もちろん、この発明は以上の例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明による新しい平板瓦の葺き構造によって、防水連結材の付け忘れを防ぎ、防水連結材を用いたことによる本来の防水効果と平板瓦の高い暴露率を確実に実現することができる。また、目地部分における防水連結材をあえて目立たせたことで、屋根材の小割り感を強調し、良好な小割り感を持つ外観をも実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の平板瓦の葺き構造を例示した平面図である。
【図2】(a)(b)は、各々、従来の平板瓦の葺き構造を例示した平面図および側面図である。
【図3】防水連結材を組合せた場合の従来の平板瓦の葺き構造を例示した斜視図である。
【符号の説明】
1 平板瓦
11 切欠き部
2 防水連結材
Claims (1)
- 左右に隣接する平板瓦の側端部同士の突合せ目地部分の裏側に防水連結材を設けて平板瓦を葺き重ねる平板瓦の葺き構造であって、防水連結材の色や模様は平板瓦とは異ったものとされており、平板瓦の側端部に切欠き部が設けられ、この切欠き部から前記防水連結材が視認可能となっていることを特徴とする平板瓦の葺き構造を提供する。
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2001
- 2001-04-19 JP JP2001121018A patent/JP3693931B2/ja not_active Expired - Fee Related
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