JP3693131B2

JP3693131B2 - 人体局部洗浄装置

Info

Publication number: JP3693131B2
Application number: JP21980296A
Authority: JP
Inventors: 重徳梁島; 直稔井上; 康雄飯島
Original assignee: 株式会社日立ハウステック
Priority date: 1996-08-21
Filing date: 1996-08-21
Publication date: 2005-09-07
Anticipated expiration: 2016-08-21
Also published as: JPH1060980A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用便後等に人体局部を洗浄する際に使用する人体局部洗浄装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
衛生志向が強まっている今日において、用便後等に人体局部を温水にて洗浄することが広く一般的に行われている。人体局部洗浄装置の概要を図１を用いて説明すると、本体１に、便蓋２及び便座３を回動自在に取付け、本体上部端面に操作パネルを設け、局部洗浄に使用する水を本体１に取り入れるために、連結ホースにて上水道と接続しているものである。
【０００３】
図２は、本体の裏面を表したもので、本体１には、局部洗浄用の洗浄ノズル５が内蔵され、本体１を使用して局部洗浄する場合にのみモータによって洗浄ノズル５が駆動され伸出する。本体１は、取付ボルトにより便器に固定されて使用されるものであり、洗浄ノズル５以外にも、脱臭を行う脱臭カセット、トイレ室内を暖房する部屋暖房用温風吹出口、清掃時に誤って洗浄ボタンが押されても洗浄水を噴出しないようにする着座スイッチ等を有するものが広く市場にでまわっている。
【０００４】
洗浄ノズル５について詳細に述べると、図３（ａ）に示すように、形状は管状であり、図３（ｂ）の側方断面図からも理解できるようにその内部には洗浄水を通過させるための穴があけられている。更に、洗浄ノズル５には、本体１から洗浄ノズル５自身を出し入れするため、モータに連動する駆動ギヤ９を噛み合わせる歯車部６を有している。図面では、歯車部６を洗浄ノズル５の両端部にのみ設けているように記載しているが、これは省略したものであり、実際には連続して設けてある。該歯車部６は、図３（ｃ）のＢ−Ｂ断面図から読み取れるように、洗浄ノズル５の下面に凸部７を設け、該凸部７に設置されるものであり、モータに連動した駆動ギヤ９にうまく噛み合うようになっている。図３（ｄ）に洗浄ノズル５と駆動ギヤ９の噛み合わせを示す。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述してきたような人体局部洗浄装置では、洗浄ノズル５の成形時に凸部７の分だけ偏肉となり反りが発生しやすく、更には、洗浄ノズル５の上面に付着した汚水が下面に液だれした際に歯車部６に付着し、洗浄ノズル５の出し入れに支障をきたす恐れがあった。
【０００６】
本発明では、以上の点に鑑み、洗浄ノズル成形時に反りが発生することなく、歯車部６に汚水の付着しない人体局部洗浄装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、局部洗浄のための洗浄ノズルと、該洗浄ノズルを駆動するための駆動モータを内蔵した人体局部洗浄装置において、前記洗浄ノズルがノズルとノズル管とからなり、該ノズル管の長手方向下面に凹部を設けると共に、該凹部の凹んだ底面に前記駆動モータに連動した駆動ギヤと噛み合う歯車部を設けたことを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明では、従来凸部であったものを凹部にしたことにより肉圧の差を少なくし、応力が凹部に逃げられるようにしたため、反りが非常に少ないか反りのない洗浄ノズルを製作することに成功し、更に、凹部となっているために汚水は、歯車部に到達する前に便器内に落下する人体局部洗浄装置を開発できた。
【０００９】
本発明の洗浄ノズル５は、ノズルとノズル管からなり、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を使用して製作を行う。中でも熱可塑性樹脂の一種であるＡＢＳは、耐久性やコスト的に良好であり好適に用いられる。尚、本発明では、ノズルとノズル管を分けているが、これは洗浄水の噴出口を有する部分をノズルと呼び、該ノズルへ洗浄水を供給する管をノズル管と呼ぶものであって、必ずしも２部材よりなるとの意味ではない。更に、洗浄ノズルとは、肛門又はビデの洗浄を行うものであり、肛門洗浄用ノズルのみを意味するものではない。
【００１０】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面を用いて説明する。図４は、本発明の実施例である洗浄ノズル及びモータの関係を示したものであり、モータ８を駆動させることにより駆動ギヤ９を回転させ、その動きをノズル１０及びノズル管１１からなる洗浄ノズルに伝えて、洗浄ノズルを本体から出し入れする。ノズル１０には、複数の洗浄水噴出口１３が設けられており、使用者は適宜洗浄水の噴出形態を変化させることが可能である。
【００１１】
図５は、ノズル管の側面図（ａ）、側方断面図（ｂ）、縦（Ａ−Ａ）断面図（ｃ）及び駆動ギヤとの関係図（ｄ）を示したものであり、図５（ｃ）から理解できるように、ノズル管１１の下面、即ち鉛直方向下側には、凹部１２が設けられ且つ該凹部１２の凹み部分に歯車部６を設置してある。凹部１２の幅は、駆動ギヤ９の幅よりも若干広く、クリアランスを有するようになっており、スムーズなノズル移動が可能となっている。当然のことながら、駆動ギヤ９は凹部１２に嵌まり込むような形となるために、ギヤのずれや外れ等が凸部のものに比べ非常に少ない。
【００１２】
【発明の効果】
本発明は、以上述べてきたように、従来凸部に設けていた歯車部を凹部に設けたために、洗浄ノズル成型時の反りが非常に少ないか又はないために生産性が向上する。更には、洗浄ノズルに付着した汚物等が歯車部に付着することがなく、洗浄ノズルの移動を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の人体局部洗浄装置を示す全体の外観図である。
【図２】図１に示す人体局部洗浄装置の裏面図である。
【図３】従来の人体局部洗浄装置に使用される洗浄ノズルであり、（ａ）は側面図、（ｂ）は側方断面図、（ｃ）は（ａ）に示すＢ−Ｂ断面図、（ｄ）は洗浄ノズルと駆動ギヤの関係図である。
【図４】本発明の実施例であり、洗浄ノズル、駆動ギヤ及びモータの説明図である。
【図５】本発明のノズル管を示す実施例であり、（ａ）は側面図、（ｂ）は側方断面図、（ｃ）は（ａ）に示すＡ−Ａ断面図、（ｄ）は洗浄ノズルと駆動ギヤの関係図である。
【符号の説明】
１．本体２．便蓋３．便座４．操作パネル５．洗浄ノズル６．歯車部７．凸部８．モータ９．駆動ギヤ１０．ノズル１１．ノズル管１２．凹部１３．洗浄水噴出口

Claims

局部洗浄のための洗浄ノズルと、該洗浄ノズルを駆動するための駆動モータを内蔵した人体局部洗浄装置において、前記洗浄ノズルがノズルとノズル管とからなり、該ノズル管の長手方向下面に凹部を設けると共に、該凹部の凹んだ底面に前記駆動モータに連動した駆動ギヤと噛み合う歯車部を設けたことを特徴とする人体局部洗浄装置。