JP3693104B2 - 映像信号処理装置、及び映像信号処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像信号処理装置及びその方法に関するもので、特に映像信号に重畳されるノイズを除去するための映像信号処理装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル信号のノイズを低減するためのノイズ低減回路として、メモリを使用したいわゆる巡回型のものが知られており、特にデジタル映像信号についてノイズ低減を行う場合に広く適用されている。
先に本出願人は、このようなノイズ低減回路の構成を提案しているが、この先の提案に基づいて構成されるノイズ低減回路を図11に示す。
【0003】
この図に示すノイズ低減処理回路においては、先ず、入力端子1に対してデジタル信号としての映像信号が入力される。なお、この映像信号は、例えばNTSC方式、PAL方式などをはじめとした、偶数フィールドと奇数フィールドでインターレースされているインターレース方式の映像信号とされる。
このようにして、入力端子1に対して入力された入力映像信号Dinは、補間フィルタ2と減算器9に対して分岐して入力される。
【0004】
減算器9では、入力映像信号Dinから、後述する非線形処理回路8にて処理された信号を減算して、出力端子13に対して出力する。この結果、出力端子13には、ノイズの低減された映像信号出力が得られることになる。
【0005】
また、減算器9から出力端子13に供給された映像信号出力は、フィールドメモリ4に対しても分岐して出力され、ここに対して書き込みが行われる。
このフィールドメモリ4からは、現フィールドに対して1フィールド前となる前フィールド映像信号Dpreとなる。そして、この前フィールド映像信号Dpreは、補間フィルタ5に対して出力される。
【0006】
ここで、入力映像信号Dinが入力される補間フィルタ2には、現フィールドの映像信号(フィールド画像データ)が入力され、補間フィルタ5には、フィールドメモリ4によって1フィールド分のタイミングで遅延された、前フィールド映像信号Dpreが入力されることになる。
これら補間フィルタ2,5は、詳細については実施の形態において後述するが、入力された映像信号について、それぞれ垂直方向の画素について所要の係数を設定することで垂直方向の画素の補間を行う。なお、補間フィルタ2,5における係数設定は、現フィールド画像に対する、これより1フィールド前のフィールド画像の位相関係に応じて、フィールド周期ごとのタイミングで交互に切り換わるようにされる。
そして、このようにして補間フィルタ2,5の各々において補間処理が行われることで、補間フィルタ2,5から出力される補間映像信号Dp1,Dp2との間で、垂直方向における画素の空間的位相関係を一致させるようにしている。
そして、補間フィルタ2,5にて補間処理が行われた補間映像信号Dp1,Dp2は、それぞれワークメモリ3,6に対して書き込まれる。
【0007】
ワークメモリ3,6は、ディレイラインなどの遅延回路で構成される。
この場合において、ワークメモリ3,6からは、動きベクトル検出回路10に対して映像信号を供給するようにされている。
【0008】
ワークメモリ3からは、現フィールドタイミングの補間映像信号Dp1が出力されるのに対して、ワークメモリ6からは現フィールドに対して1フィールド遅延した補間映像信号Dp2が出力される。
そして、動きベクトル検出回路10では、これらワークメモリ3,6から入力された1フィールド分の時間差を有している映像信号を利用することで、動きベクトルを検出する。
また、ベクトル有効/無効判定回路11では、上記動きベクトル検出回路10で検出した候補ベクトルの有効/無効について判定する。つまり、候補ベクトルを動き補償に適用するか否かの判定を行う。
【0009】
メモリコントローラ12は、上記ベクトル有効/無効判定回路11における判定結果に基づいて、動き補償に関するワークメモリ3、6への制御も実行する。即ち、メモリコントローラ12は、ベクトル有効/無効判定回路11により候補ベクトルが有効であると判定された場合には、その候補ベクトルに基づいて、映像信号について動き補償処理が施されるように、ワークメモリ3、6に対して動き補償制御信号を送る。
【0010】
また、メモリコントローラ12の制御によっては、検出された動きベクトルを利用して、動き補償が行われるように、ワークメモリ3、6から映像信号を読み出す。読み出された映像信号は減算器7に供給されて減算が行われる。これによって、ワークメモリ3からの映像信号に対してワークメモリ6からの映像信号を減算した差分信号として、動き補償が施された信号が得られることとなる。
【0011】
非線形処理回路8は、減算器7からの差分信号に対して所要の特性曲線を利用して減衰処理を行うものである。つまりは、減算器7からの差分信号から小振幅の信号成分を抽出することで、結果的にノイズ成分から成るノイズ成分信号を抽出する。そして、非線形処理回路8の出力は、減算器9に対して入力される。
【0012】
そして、減算器9においては、入力映像信号Dinから、ノイズ成分信号である非線形処理回路8の出力信号を減算する。
このようにして、減算器9において減算が行われた信号は、ノイズが低減された映像信号として出力端子13から出力されることになる。また、フィールドメモリ4に書き込まれることで、次のフィールドタイミングによるノイズ低減処理に利用されることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えばVTR(Video Tape Recorder)などでは、通常の1倍速による再生を行うほか、例えば早送り、巻き戻し、ピクチャサーチなどの変則再生が可能とされている。
ここで、映像信号がインターレース方式である場合、通常の1倍速による通常再生により再生される信号は、周知のように、偶数フィールドと奇数フィールドの映像信号の水平同期パルスの位相(位置)が、垂直同期パルスを基準として、0.5ライン分だけシフトした信号となる。ここでは、このような信号を「標準信号」ということにする。
一方、上記したような変則再生によって再生される映像信号は、垂直同期パルスを基準として、偶数フィールドと奇数フィールドの映像信号の水平同期パルスが同位相となる信号である。ここでは、このような信号を「非標準信号」という。
【0014】
そこで、図11に示したノイズ低減回路を、例えば上記VTRのように、標準信号だけではなく、変則再生等による非標準信号が再生されることのある装置に搭載した場合について考えてみると、図11にて説明した動作によっては、標準信号が入力された場合には、ノイズは正常に低減されることになる。
しかしながら、非標準信号入力時においては、偶数フィールドと奇数フィールドの映像信号の水平同期パルスが同位相となるために、現フィールドが偶数フィールドであるのか奇数フィールドであるのかを正しく判定することができないことになる。そして、このような状態のもとで、補間フィルタ2,5による補間処理を含むノイズ低減動作が実行されてしまうと、ノイズを有効に低減することができなくなることがある。
【0015】
上記のような不適切なノイズ低減動作の例として、その原理は後述するが、低減されるべきノイズが、画像上において、上方若しくは下方に移動していくようにして見えることがある。標準信号に対して通常にノイズ低減処理が行われる場合、ノイズは同じ位置にて低減されるのであるが、上記のようにして低減されるべきノイズが移動すると、同じ位置にてノイズが低減されていく場合よりも、目立ったものとなり、より見苦しい映像となってしまうことが分かっている。
【0016】
このようにして、現状のノイズ低減装置の構成では、非標準信号入力時におけるノイズ低減性能が充分に高いとはいえないという問題を有している。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は上記した課題を考慮して、映像信号についてのノイズ低減を行う映像信号処理装置について、次のように構成する。
つまり、インターレース映像信号の互いに異なるフィールドにおける画素の空間的位置関係を一致させる補間係数設定を行なう補間手段と、上記補間手段により補間処理が施された互い異なるフィールドの映像信号についての差分信号を得る差分手段と、上記差分手段により得た差分信号からノイズ成分信号を抽出するノイズ成分信号抽出手段と、上記入力映像信号に対して上記ノイズ成分信号を減算する減算手段と、上記入力映像信号が標準信号であるか非標準信号であるのかについて判別する判別手段を備え、上記入力映像信号が標準信号であると判別されると上記判別手段は、上記補間係数設定を実行させるよう制御し、上記入力映像信号が非標準信号であると判別された場合には、上記補間係数を所定値に固定させるよう制御するか、補間することなくそのまま出力するよう制御するか、またはノイズ成分信号抽出手段のノイズ成分信号抽出動作を停止させるように制御するように構成することとした。
【0018】
また、映像信号処理方法として次のように構成する。
つまり、インターレース映像信号の互いに異なるフィールドにおける画素の空間的位置関係を一致させる補間係数設定を行なう補間手順と、上記補間手順により補間処理が施された互い異なるフィールドの映像信号についての差分信号を得る差分手順と、上記差分手順により得た差分信号からノイズ成分信号を抽出するノイズ成分信号抽出手順と、上記入力映像信号に対して上記ノイズ成分信号を減算する減算手順と、上記入力映像信号が標準信号であるか非標準信号であるのかについて判別する判別手順とを実行すると共に、上記判別手順により上記入力映像信号が標準信号であると判別された場合には、上記補間手順として、上記補間係数設定処理を実行し、上記入力映像信号が非標準信号であると判別された場合には、上記補間手順として上記補間係数を所定値に固定させる処理を実行するか、補間することなくそのまま出力する処理を実行するか、又は上記ノイズ成分信号抽出動作を停止させる処理を実行するように構成することとした。
【0019】
上記各構成に依れば、ノイズ低減のための基本的動作としては、所定の映像単位による入力映像信号と1映像単位前の入力映像信号とについて、標準信号対応補間処理を施すことで、上記入力映像信号が標準信号である場合には、現入力映像信号と1映像単位前の入力映像信号との垂直方向における空間的画素位置が適正に一致されることになる。そして、標準信号対応補間処理が施された両信号の減算を行って差分信号を得て、さらにこの差分信号からノイズ成分信号を得るようにされる。そして、現入力映像信号とこのノイズ成分信号とを合成(減算)することで、ノイズの低減された映像信号を得る。
そのうえで、本発明においては、入力映像信号が標準信号と非標準信号の何れであるのかを判別して、標準信号で有れば、上記標準信号対応補間処理を含むノイズ低減処理を施し、非標準信号であれば、その非標準信号に対応した所要処理である、非標準信号対応処理を実行するようにされる。
このような構成であれば、入力映像信号が非標準映像信号である場合には、標準信号対応補間処理が実行されずに、その非標準映像信号に対応する他の信号処理がそのまま実行されることになる。つまり、入力映像信号が非標準映像信号であるのに関わらず標準信号に対応したノイズ低減処理が実行されることで、不適切なノイズ低減動作となることを回避することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明を行っていくこととする。
本実施の形態としての映像信号処理装置は、デジタル映像信号についてノイズ低減を行うノイズ低減回路とされる。
この本実施の形態のノイズ低減回路は、例えば映像信号を記録再生可能なVTR、ディスク記録再生装置、さらには地上波や衛星放送に対応するビデオチューナー、テレビジョン受像機などの映像信号処理を行う装置であって、例えば現状であれば、NTSC方式、PAL方式などのインターレース方式による映像信号について処理を行うべき装置であれば、全般に対して適用が可能とされる。
【0021】
また、本実施の形態のノイズ低減回路は、入力映像信号として、標準信号と非標準信号の何れかが入力されることを前提としているのであるが、ここで、標準信号と非標準信号についての説明を行っておく。
【0022】
標準信号とは、本実施の形態においては、正常なインターレース方式の映像信号をいうものとされる。つまり、インターレース方式の映像信号は、奇数フィールドと偶数フィールドが交互となる。また、1水平走査期間を1Hとすれば、連続する奇数フィールドと偶数フィールドとでは、垂直同期パルスを基準として、水平同期パルスの位置(位相)が互いに0.5Hシフトしたものとなっている。これにより、画素の水平ラインは、奇数フィールドと偶数フィールドでは交互となる空間位置関係が得られる。そして、これら奇数フィールドと偶数フィールドの映像信号がインターレース走査されることで1つのフィールド画像が形成されることになる。
これに対して、非標準信号とは、例えばVTRなどの映像信号の再生機器において、一時停止、早送り、巻き戻し、ピクチャサーチなどの変則再生を行う場合に得られる映像信号であり、垂直同期パルスを基準とする水平同期パルスの位置が、奇数フィールドと偶数フィールドとで同位相となっている映像信号である。
【0023】
図1は、本発明の映像信号処理装置の実施の形態である、ノイズ低減回路の構成例を示している。
入力端子1からは、デジタル信号としての映像信号が入力される。なお、ここでは図示していない前段において、映像信号がアナログ信号である場合には、A/D変換処理によりデジタル信号に変換した後の映像信号を入力するようにされる。
ここで、本実施の形態のノイズ低減回路に入力される入力映像信号Dinとしては、インターレース方式による映像信号であるとされている。なお、上記インターレース方式の信号は、前述したように、「標準信号」と「非標準信号」があり、本実施の形態のノイズ低減回路としては、「標準信号」と「非標準信号」の両者が入力されることを想定しているが、以降説明するノイズ低減回路の構成に関し、基本的なノイズ低減動作の説明にあたっては、「標準信号」が入力されている場合を前提とする。
【0024】
入力端子1から入力された入力映像信号Dinは、減算器9及び補間フィルタ2に対して分岐して入力される。
減算器9においては、入力映像信号Dinから、後述する非線形処理回路8から出力されたノイズ成分信号を減算するようにして合成する。そして、この減算結果としての信号を、ノイズ低減処理が施された映像信号として出力端子13から出力する。
また、この減算器9から出力されたノイズ低減処理後の映像信号は、当該ノイズ低減回路に対して帰還されることで、以降説明するようにして、次フィールドのノイズ低減処理に利用されることとなる。
【0025】
上記のようにして、減算器9から出力され、当該ノイズ低減回路に対して帰還されるべき映像信号は、フィールドメモリ4に書き込まれる。このフィールドメモリ4は、例えば1フィールド分の映像信号を逐次保持するようにされていることで、フィールドメモリ4から読み出されて出力された映像信号は、1フィールド期間に対応する時間だけ遅延されることになる。これにより、フィールドメモリ4の出力としては、現在の入力映像信号Dinに対して、1フィールド前である前フィールド映像信号Dpreが得られる。そして、この前フィールド映像信号Dpreは、補間フィルタ5に対して出力される。
【0026】
ここまでの説明によると、当該ノイズ低減回路には、2つの補間フィルタ2,5が設けられ、補間フィルタ2には、現在の入力映像信号Dinが入力され、補間フィルタ5には、現在の入力映像信号Dinに対して1フィールド前の映像信号である、前フィールド映像信号Dpreが入力されることになる。
これら補間フィルタ2,5は、ノイズ低減の処理対象となる映像信号がインターレース方式であることに対応して設けられる。これら補間フィルタ2,5における基本的な補間処理を、図2及び図3により説明する。
【0027】
ここで、図2に示すようにして、補間フィルタ2に入力される入力映像信号Dinが、フィールドf1として奇数フィールドの映像信号であるとする。また、補間フィルタ5に入力される前フィールド映像信号Dpreが、フィールドf2として偶数フィールドの映像信号であるとする。
この場合、フィールドf1である入力映像信号Dinの画素P1,P2に対しては、第2のフィールドf2である前フィールド映像信号Dpreの画素P11,P12は、空間的に上下(垂直)方向に関して交互にずれるようにして位置している。
即ち、フィールドf1内と、フィールドf2内における垂直方向の画素の間隔(ライン間隔)をLとすると、一方のフィールドにおいて垂直方向に隣接する画素からそれぞれ等しいL/2の距離だけ離れた中間位置に他方のフィールド画素が位置していることとなる。図2の場合には、フィールドf1において上下方向に隣接する画素P1,P2からそれぞれL/2の距離だけ下側となる位置に、フィールドf2の画素P11,P12が位置している。また、フィールドf2側からみれば、フィールドf2側において上下方向に隣接する画素P11,P12から互いに等しいL/2の距離に画素P2が位置している。
【0028】
そして、図示するように、フィールドf1としての入力映像信号Dinが入力される補間フィルタ2は、入力映像信号Dinの画素データを利用して補間映像信号Dp1を生成し、フィールドf2としての前フィールド映像信号Dpreが入力される補間フィルタ5は、前フィールド映像信号Dpreの画素データを利用して補間映像信号Dp2を生成する。
【0029】
つまり、補間処理の結果として、補間映像信号Dp1としての画素P3は、補間前の入力映像信号Din(f1)の画素P1−P2の間隔に対して3:1の距離にある。即ち、画素P3は画素P1から3L/4の距離にあると共に、画素P2からはL/4の距離にある。
従って、この場合の補間フィルタ2における補間のための係数は、これに応じて1:3になるようにする。即ち、画素P1,P2の各値に対応する係数をそれぞれ1/4、3/4として、画素P1,P2の値を重み付けして加算することにより画素P3の値を求める。
【0030】
また、補間映像信号Dp2の画素P13は、補間前の前フィールド映像信号Dpre(f2)の画素P11−P12の間隔に対して1:3の距離にある。即ち、画素P13は、画素P11からL/4の距離にあると共に、画素P12からは3L/4の距離にある。
そこで、この場合の補間フィルタ2における補間のための係数は、これに応じて3:1の比となるように、画素P1,P2の各値に対応する係数をそれぞれ3/4、1/4とし、この係数により画素P11,P12の値を重み付けして加算することにより画素P13の値を求める。
【0031】
このような補間演算により、第1フィールドの入力映像信号Dinを補間した補間映像信号Dp1と、第2フィールドの前フィールド映像信号Dpreを補間した補間映像信号Dp2の各画素は、図示するように、垂直方向において空間的に一致した位置にあるようにされる。
【0032】
また、図2の場合とは逆に、補間フィルタ2に入力される入力映像信号Dinが、フィールドf2とされる偶数フィールドの映像信号で、補間フィルタ5に入力される前フィールド映像信号Dpreが、フィールドf1とされる奇数フィールドの映像信号である場合を、図3に示す。
【0033】
図3に示す場合においても、フィールドf2である入力映像信号Dinの画素P1,P2に対しては、第1のフィールドf1である前フィールド映像信号Dpreの画素P11,P12が、空間的位置の上下(垂直)方向に関して交互にずれるようにして位置することになるが、その上下の位置関係が図2の場合とは異なっている。
つまり、フィールドf2において上下方向に隣接する画素P1,P2からそれぞれL/2の距離だけ上側となる位置に、第1のフィールドf1の画素P11,P12が位置している。また、フィールドf1側からみた場合には、フィールドf1側において上下方向に隣接する画素P11,P12から互いに等しいL/2の距離に画素P1が位置していることになる。
【0034】
そこで、この場合には、補間フィルタ2における補間のための係数は、画素P1,P2の各値に対応する係数をそれぞれ3/4、1/4として設定することで、その比が3:1となるようにする。そして、このようにして係数をかけて重み付けを行った画素P1,P2を加算することにより、画素P3の値を算出する。このような補間処理によって、補間映像信号Dp1の画素P3は、補間前の入力映像信号Din(f2)の画素P1−P2の間隔に対して1:3の距離にあることとなる。即ち、画素P3は画素P1からL/4の距離にあると共に、画素P2からは3L/4の距離にあるようにされる。
【0035】
また、補間フィルタ5における補間のための係数は、画素P11,P12の各値に対応する係数をそれぞれ1/4、3/4として設定することで、その比が1:3となるようにする。そして、このようにして係数をかけて重み付けを行った画素P11,P12を加算することにより、画素P13の値を算出する。
このような補間処理によって、補間映像信号Dp2の画素P13は、補間前の前フィールド映像信号Dpre(f1)の画素P11−P12の間隔に対して3:1の距離にあることとなる。即ち、画素P13は画素P11から3L/4の距離にあると共に、画素P12からはL/4の距離にあることとなる。
つまり、図3の場合には、補間フィルタ2に対しては、先の図2にて補間フィルタ5に対して設定した係数を与え、補間フィルタ5に対しては、先の図2にて補間フィルタ2に対して設定した係数を与えているものである。
そして、このような補間処理が実行されることで、この場合にも、第1フィールドの入力映像信号Dinを補間した補間映像信号Dp1と、第2フィールドの前フィールド映像信号Dpreを補間した補間映像信号Dp2の各画素は、垂直方向において空間的に一致した位置にあるようにされる。
【0036】
このようにして、入力映像信号Dinが奇数フィールドで、前フィールド映像信号Dpreが偶数フィールドである場合には、図2にて説明した係数を設定し、入力映像信号Dinが偶数フィールドで、前フィールド映像信号Dpreが奇数フィールドである場合には、図3にて説明した係数(図2とは逆となる)を設定して補間フィルタ2,5による補間処理を実行することになる。そして、これによって、時間的に互いに前後するフィールド画像について、垂直方向における画素の空間的位置を一致させるようにしているものである。
【0037】
また、入力映像信号Dinが標準信号である場合としては、偶数フィールドと奇数フィールドの映像信号が交互に入力されてくるのであるから、補間フィルタ2,5は、図2と図3に示す補間処理を、フィールド周期ごとに交互に実行することとなる。即ち、補間フィルタ2,5間において、フィールド周期ごとに、係数について互いに交換するようにして設定を行うようにされる。
【0038】
説明を図1に戻す。
上述のようにして、補間フィルタ2,5にて補間処理が行われた入力映像信号Din及び前フィールド映像信号Dpreは、それぞれ、補間映像信号Dp1,Dp2とされて、ワークメモリ3,6に対して書き込みが行われる。ワークメモリ3,6は、それぞれディレイラインなどの遅延回路により構成される。また、ワークメモリ3,6に対する書き込み/読み出しは、メモリコントローラ12の制御によって行われる。
この場合のワークメモリ3,6は、次に説明する動きベクトル検出回路10における動きベクトル検出のための映像信号を保持するために、補間フィルタ2と減算器7との間と、補間フィルタ5と減算器7との間に介在するようにして設けられる。
【0039】
ワークメモリ3,6に書き込まれた補間映像信号Dp1,Dp2は、動きベクトル検出回路10に対して出力されるようになっている。
動きベクトル検出回路10に入力される補間映像信号Dp1,Dp2としては、その元が、入力映像信号Din,前フィールド映像信号Dpreとされていることで、互いに1フィールド期間に対応した時間差を有していることになる。
そして、動きベクトル検出回路10においては、この時間差を有している入力映像信号Dinと前フィールド映像信号Dpreとについて、あるサーチ範囲内において、同一とされるライン同士の信号を、ブロックマッチングにより比較する。そしてブロックごとに動きベクトルを求めるようにされる。なお、動きベクトルの最小単位は、1画素とされる。
【0040】
動きベクトル検出回路10において検出された動きベクトルの情報(候補ベクトル)は、ベクトル有効/無効判定回路11に対して入力される。
ベクトル有効/無効判定回路11においては、入力された候補ベクトルの値に基づいて、この候補ベクトルについての動き補償に対する適用を有効とするか、無効とするのかについて判定する。そして、この判定結果の情報はメモリコントローラ12に対して入力されるようになっている。
【0041】
メモリコントローラ12では、ベクトル有効/無効判定回路11から、候補ベクトルが有効であることを示す判定結果情報が入力された場合には、この候補ベクトルに基づいて、動き補償が得られるようにして、ワークメモリ3,6に対する信号の読み出しタイミングを設定する。
【0042】
そして、減算器7においては、上記のようにしてワークメモリ3,6の各々から読み出された補間映像信号Dp1,Dp2を入力し、Dp1−Dp2で表される減算を行って差分を得る。この演算によって得られた差分信号は、動き補償された映像信号となるものである。このようにして動き補償が行われることで、例えば、以降の処理において、画像の動きをノイズと誤認識してノイズ低減が行われるのを防ぐことが可能になる。
【0043】
非線形処理回路8は、所要の特性曲線を利用して、入力された差分信号について非線形処理を行って減衰させることにより、ノイズ成分信号を抽出する。
映像信号に重畳されるノイズは、例えばホワイトノイズなどにも代表されるように、ノイズ成分の振幅は小さい。そこで、差分信号としての映像信号について非線形処理を行えば、ノイズ成分のみから成るとされるノイズ成分信号を得ることができることになる。
【0044】
上記のようにして、非線形処理回路8によって得られたノイズ成分信号は、減算器9に対して入力される。
減算器9においては、入力映像信号Dinから上記ノイズ成分信号を減算するようにして信号の合成処理を行う。これによって、減算器9からは、ノイズが低減された映像信号が出力されることになる。そして、この減算器9から出力された映像信号が、当該ノイズ低減回路の出力として出力端子13に対して供給されることになる。
また、この減算器9の出力信号は、フィールドメモリ4に対しても書き込まれることで、前フィールド映像信号Dpreとされて、次フィールド期間におけるノイズ低減処理に利用されることとなる。
そして、これまで述べたノイズ低減動作がフィールド周期ごとに繰り返されることで、ノイズが除去されるようにして収束していくこととなる。
以上が、図1に示すノイズ低減回路における基本的なノイズ低減動作となる。つまり、標準信号に対応したノイズ低減動作を述べてきたものである。
【0045】
そして、本実施の形態としてのノイズ低減回路においては、さらに入力映像信号Dinとして非標準映像信号が入力された場合にも対応して、フレームパルス発生回路21、及び非標準信号検出回路22が設けられる。
【0046】
フレームパルス発生回路21は、入力映像信号Dinから分離抽出された水平同期信号パルスと、垂直同期信号パルスとを入力して、フレームパルスFDを生成して出力する。
「標準信号」である場合、垂直同期信号パルスを基準とした水平同期信号パルスは、偶数フィールドと奇数フィールドとで0.5H分、位相がシフトしていることは前述したとおりである。そこで、フレームパルス発生回路21においては、垂直同期信号パルスの入力タイミングを基準として、水平同期信号パルスの位相を検出することによって、偶数フィールド期間と奇数フィールド期間とで反転する信号を得るようにされる。つまり、標準信号入力時には、フィールド期間ごとに奇数/偶数フィールドが入れ替わるのに応じて反転していく信号を得る。これが、フレームパルスFDである。
【0047】
フレームパルス発生回路21にて生成されたフレームパルスFDは、非標準信号検出回路22に対して出力される。
非標準信号検出回路22では、上記フレームパルスFDと、垂直同期信号パルスを入力して、現在の入力映像信号Dinが、標準信号であるのか非標準信号であるのかを検出する。
入力映像信号Dinが標準信号であれば、フレームパルスFDは上記したように、フィールドごとに反転する信号となっている。これに対して、非標準信号では、偶数/奇数フィールド間で、垂直同期信号パルスを基準とした水平同期信号パルスの位相差が無いのであるから、入力映像信号Dinが非標準信号である場合には、フレームパルスFDは、フィールド期間の経過に関わらず、Hレベル若しくはLレベルが連続するような信号となる。
そこで、非標準信号検出回路22においては、垂直同期信号パルスの出現タイミングとフレームパルスFDの反転タイミングとを比較し、垂直同期信号パルスの出現タイミングごとに応じてフレームパルスFDが反転している状態が継続していれば、標準信号であると検出する。これに対して、垂直同期信号パルスの出現タイミングごとにフレームパルスFDが反転しないで、複数のフィールド期間を連続的にまたがるようにしてフレームパルスFDが反転するような場合には、非標準信号であると検出する。
【0048】
詳しいことは後述するが、補間フィルタ2,5では、非標準信号検出回路22から非標準信号を検出したことを示す検出信号が入力された場合には、図2及び図3に示した標準信号に対応した補間処理に代えて、非標準信号に対応した他の補間処理等を実行するようになっている。あるいは、その動作をオフとすることで、補間処理を施すことなく入力信号をそのまま出力するようにされる。
これにより本実施の形態においては、後述するようにして、非標準信号入力時においても適切なノイズ低減動作が得られるようにされる。
【0049】
ところで、従来例として示した図11のノイズ低減回路の構成においては、入力映像信号Dinが、標準信号/非標準信号であるのに関わらず、図2及び図3により説明した補間処理の実行を伴ったノイズ低減動作が固定的に実行されることとなる。
しかしながら、このような図11に示したノイズ低減回路の構成によっては、非標準信号入力時において、ノイズ低減が有効に実行されない場合がある。この点について、図4,図5,図6を参照して説明しておく。
【0050】
図4は、図11に示したノイズ低減回路に対して、入力映像信号Dinとして標準信号が入力された場合のノイズ低減動作を模式的に示している。
なお、図4においては、説明の便宜上、各フィールド周期内における左側の画素の列が、フィールドメモリ4から読み出された前フィールド映像信号Dpreとされ、右側の画素の列が、入力端子1から入力された入力映像信号Dinとされる。つまり、図2及び図3に示した補間処理の場合の入力映像信号Dinと前フィールド映像信号Dpreの位置関係が逆となっている。これについては、以降説明する図5〜図9についても同様である。
【0051】
標準信号が入力されている場合として、図4に示すようにして、或る第nフィールドのタイミングでは、図中の右側の画素列として示すように入力映像信号Dinとして奇数フィールドとされるフィールドf1の映像信号が入力され、一方、フィールドメモリ4から読み出された前フィールド映像信号Dpreとしては、図中左側の画素列として示すように偶数フィールドとされるフィールドf2の映像信号が入力されているとする。
この場合、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf2の映像信号において垂直方向に隣接する2つの[画素P1,P2]と、入力映像信号Dinであるフィールドf1の映像信号において垂直方向に隣接する2つの[画素P11,P12]の位置関係としては、画素P1−P2の間隔に対して、[画素P11,P12]が1/2画素分、上方向にシフトした状態とされることになる。
また、ここでは、便宜上、●により表される画素P1がノイズの重畳された画素であるとし、○により表される他の画素は、ノイズの重畳されていない画素であるとする。
【0052】
そして、上記のような位置関係では、補間フィルタ2,5の各々にて、図2に対応した補間処理が実行されることになる。これにより、フィールドf2の[画素P1,P2]を利用しては、補間画素P3が得られる。この補間画素P3は、画素P1−P2の間隔に対して、垂直方向に1:3の距離に在るようにされる。
また、フィールドf1の[画素P11,P12]を利用しては、補間画素P13が得られる。この補間画素P13は、[画素P11−P12]に対して垂直方向に3:1の距離に在るようにされる。
【0053】
この結果、補間画素P3と補間画素P13は、垂直方向の空間において同位置にあるようにされる。そして、これらの補間画素P3と補間画素P13を利用して、減算器7、非線形処理回路8、及び減算器9を介しての以後のノイズ低減動作が行われたとする。このノイズ低減動作によっては、上記補間画素P3と補間画素P13を利用してノイズ低減された画素が得られることとなる。つまり、画素P1からノイズが低減されたとして、黒色がより薄くなった画素が得られることになる。この画素は、次の第n+1フィールドにおけるフィールドf1の画素P22として得られることになる。つまり、次のフィールドタイミングにおいて、フレームメモリ4から読み出される前フィールド映像信号Dpreの1画素として得られることになる。
なお、先の第nフィールドの補間画素P3,P13と、第n+1フィールドにおけるフィールドf1の画素P21,P22との垂直方向における位置関係を比較して分かるように、補間画素P3,P13に対しては、画素P22のほうが画素P21よりも近い位置にある。非線形処理回路8及び減算器9の動作によっては、このようにして、補間画素の垂直位置に近い方の画素を、ノイズ低減処理された画素として出力するようになっている。
【0054】
そして、続く第n+1フィールドにおいては、先の第nフィールドに対して、フィールドf2/f1と、映像信号Din/Dpreとの対応関係が逆となる。そこで、図3に示したようにして、フィールドf1については、[画素P21−画素P22]の位置に対して3:1の距離に補間画素P23が得られるように補間を行い、フィールドf2については、[画素P31−画素P32]の位置に対して1:3の距離に補間画素P33が得られるように補間を行うことで、各補間画素の垂直方向位置が一致するようにさせることとなる。そして、これら補間画素P23,P33について補間処理後のノイズ低減処理を実行して得られる画素としては、次の第n+2フィールドにおけるフィールドf2の画素P41とされることになる。
【0055】
また、この第n+1フィールドに続く第n+2フィールドにおいては、先の第nフィールドと同様の、フィールドf2/フィールドf1と映像信号Din/Dpreとの対応関係となる。そこで、図2に示したようにして、フィールドf2については、画素P41−P42の間隔に対して1:3の距離に補間画素P43が得られるように補間を行い、フィールドf1については、画素P51−P52の間隔に対して3:1の距離に補間画素P53が得られるように補間を行って、補間画素の垂直方向における位置を一致させる。そして、補間処理後のノイズ低減処理を実行することで、次の第n+3フィールドのフィールドf1における画素P61が、補間画素P43、P53を利用してノイズ低減された画素として得られることになる。
このような動作が繰り返し実行されることで、例えば元のノイズが重畳されているとされる画素P1に対応する位置の画素については、徐々にノイズが低減されていく(白くなっていく)ようにされるものである。
そして、この図4からも分かるように、画素P1を元とするノイズの画素(P22,P41,P61は、フィールド期間が経過していくのに関わらず、奇数/偶数フィールドのそれぞれにおいて、特に上下の何れの方向にも移動していくことなく同じ垂直空間位置を保っていることになる。
なお、本明細書においては、この図4にても説明したように、図2及び図3に示される補間処理がフィールド周期ごとに交互に実行されることで、標準信号に対しては適正な補間結果が得られるようにされた補間処理を「標準信号対応補間処理」ともいうことにする。
【0056】
これに対して、図2及び図3に示す処理を交互に実行する標準信号対応補間処理が非標準信号に対して行われたまま、以降のノイズ低減処理が実行された場合には、図5若しくは図6に示すようなノイズ低減結果が得られることとなる。
非標準信号とは、前述もしたように、垂直同期信号に対して継続的に水平同期信号が同位相となる映像信号である。これは、即ち、フレームパルス発生回路21の動作として、入力映像信号Dinとしては、奇数フィールドの映像信号のみが継続して入力されるか、若しくは、偶数フィールドの映像信号のみが継続して入力されているとして認識することを意味している。
【0057】
図5は、非標準信号入力時として、入力端子1に対して奇数フィールドとして認識される映像信号が継続して入力されている場合に対応している。
非標準信号の場合には、垂直同期信号に対して継続的に水平同期信号が同位相となるのであるから、入力映像信号Dinと前フィールド映像信号Dpreの各画素の垂直方向における位置は、連続するフィールド期間において一致していることになる。
このため、例えば図5に示す第nフィールドにおいては、前フィールド映像信号Dpreとしてのフィールドf2の[画素P1,P2]と、入力映像信号Dinとしてのフィールドf1の[画素P11、P12]は、互いに1/2画素ライン分シフトしているのではなく、垂直方向において同位置に在ることとなる。
そしてこの場合には、入力映像信号Dinとして奇数フィールドが継続的に入力されていることを検出している状態にあるので、この場合には、図2により説明した補間処理のみを、連続するフィールドごとに実行することになる。つまり、入力映像信号Dinとしては奇数フィールド、前フィールド映像信号Dpreとしては偶数フィールドであるとみなした補間処理が、連続するフィールドごとに実行される。
【0058】
このため、先ず第nフィールドでは、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf2の画素P1−P2の間隔に対して1:3の距離にある補間画素P3を得ると共に、入力映像信号Dinであるフィールドf1の画素P11−P12の間隔に対して3:1の距離にある補間画素P13を得る。そして、これら補間画素P3,P13について補間処理後のノイズ低減処理を実行することで、ノイズが低減された画素として、次の第n+1フィールドにおける、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf2の画素P21を得る。
ここで、画素P21は、先の第nフィールドの画素P2,P12と垂直方向において同じ位置に在るべきものとして出力される。
【0059】
そして、第n+1フィールドにおいても、先の第nフィールドと同じ、図2に対応する補間処理が実行されることで、図示するようにして、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf2の画素P21−P22の間隔に対して1:3の距離にある補間画素P23を得ると共に、入力映像信号Dinであるフィールドf1の画素P31−P32の間隔に対して3:1の距離にある補間画素P33を得る。そして、これらの補間画素P23,P33によりノイズ低減処理された画素P41を、次の第n+2フィールドにおける前フィールド映像信号Dpreの画素として得る。この画素P41は、第n+1フィールドの画素P22,P32と垂直方向において同位置に在る。
【0060】
そして、第n+2フィールドにおいても同様にして、図2に対応する補間処理が実行されることで、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf2の[画素P41−P42]に対して1:3の距離にある補間画素P43が得られ、入力映像信号Dinであるフィールドf1の[画素P51−P52]対して3:1の距離にある補間画素P53が得られる。そして、補間画素P43,P53を利用したノイズ低減処理としては、次の第n+3フィールドの前フィールド映像信号Dpreの画素P61を得る。この画素P61も、先の第n+2フィールドの画素P42,P52と垂直方向において同位置に在るように出力される。
【0061】
この図5に示すノイズ低減動作が行われる結果、第nフィールドにおいて画素P1として得られていたノイズは、以降の第n+1フィールド→第n+2フィールド→第n+3フィールド・・・と進行するのに従って、徐々にノイズが低減されるようにして、画素P21,P41,P61・・・として得られていくことになる。
ここで、画素P1,P21,P41,P61の位置を比較した場合、フィールド期間が進行するごとに、1水平画素ラインづつ下側へシフトしていることが確認できる。これは、実際に表示される画像としては、ノイズは低減されつつも、そのノイズは、時間経過に従って下方向に伝播していくように見えることとなる。
【0062】
また、非標準信号として、入力端子1に対して偶数フィールドの映像信号が継続して入力されている場合のノイズ低減動作を図6に示す。
この場合には、入力映像信号Dinとして偶数フィールドが継続的に入力されていることを検出している状態にあるから、図3により説明した補間処理のみを、連続するフィールドごとに実行することになる。つまり、入力映像信号Dinとしては偶数フィールドとして扱い、前フィールド映像信号Dpreとしては奇数フィールドであるとした補間処理が、連続するフィールドごとに実行される。
また、この場合にも、非標準信号が継続的に入力されているのであるから、前フィールド映像信号Dpreとしてのフィールドf1の画素と、入力映像信号Dinとしてのフィールドf2の画素は、互いに垂直方向において同位置に在ることとなる。
【0063】
この場合、第nフィールドでは、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf1の画素P1−P2の間隔に対して3:1の距離にある補間画素P3を得る。なお、この図においては、画素P2を●により示して、ノイズの重畳された画素であるとみなしている。そして、これと共に、入力映像信号Dinであるフィールドf1の画素P11−P12の間隔に対して1:3の距離にある補間画素P13を得る。そして、これら補間画素P3,P13について補間処理後のノイズ低減処理を実行することで、ノイズが低減された画素が得られることになる。この場合には、ノイズが低減された画素として、第n+1フィールドにおける、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf1の画素P22が得られる。
この場合の、ノイズ低減された画素P22は、先の第nフィールドの画素P1,P11と垂直方向において同じ位置に在るものとして出力される。つまり、この場合には、ノイズ低減された画素P21は、元の画素P2に対して1水平画素ライン上に位置することになる。
【0064】
そして、次の第n+1フィールドにおいても、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf1の[画素P21−P22]と、入力映像信号Dinであるフィールドf2の[画素P31−P32]について、先の第nフィールドと同様の図3に対応する補間処理が実行されて、補間画素P23,P33が得られ、これら補間画素P23,P33について補間処理後のノイズ低減処理が実行されることで、ノイズ低減された画素としては、続く第n+2フィールドの画素P42が得られる。
【0065】
また、第n+2フィールドにおいても、同様に、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf1の[画素P41−P42]と、入力映像信号Dinであるフィールドf2の[画素P51−P52]について、図3に対応する補間処理を実行して補間画素P43,P53を得て、これら補間画素P43,P53を利用したノイズ低減処理によって、ノイズ低減された画素として、続く第n+3フィールドの画素P62を得る。
【0066】
上記図6に示したようにして補間処理及びノイズ低減処理が実行される結果、第nフィールドにおいて画素P2として得られていたノイズは、以降の第n+1フィールド→第n+2フィールド→第n+3フィールド・・・において徐々にノイズが低減され、画素P22,P42,P62・・・として得られていくことになる。
そして、これら画素P2,P22,P42,P62は、フィールド期間が進行するごとに、1水平画素ラインづつ上側にシフトしている。つまり、実際に表示される画像としては、そのノイズが低減されながらも、時間経過に従って上方向にずれていくように見えることとなる。
【0067】
このようにして、標準信号対応補間処理を常に実行させる構成とした場合、標準信号が入力されている場合には図4に示したようにして、ノイズが上下方向に移動しないようにして適正にノイズ低減が行われるのであるが、非標準信号が入力された場合には、図5及び図6に示したようにして、ノイズが上又は下方向に移動していくように見えることとなる。このようなノイズの移動は視覚的に目立ちやすいことから好ましいことではない。
また、非標準信号に対して、図2若しくは図3に示した補間処理をそのまま適用した場合には、その補間処理結果として、図5及び図6における同一フィールドタイミング内の2つの補間画素(例:第nフィールドにおける補間画素P3,P13)の位置関係からも分かるように、その垂直方向における位置は一致しないこととなる。
本来、この標準信号対応補間処理は、インターレース方式により奇数/偶数フィールドで異なる垂直方向における画素空間位置を一致させることで、より高い効果のノイズ低減効果が得られることを目的としているものであるから、図5及び図6に示したようにして、同じフィールドタイミングで2つの補間画素の垂直方向における画素空間位置が異なってしまうことによっては、有効なノイズ低減効果が得られないことにもなる。
【0068】
そこで、本実施の形態としては、非標準信号入力時においては、標準信号対応補間処理を含むノイズ低減処理に代えて、以降説明するようにして非標準信号に対応した信号処理(非標準信号対応処理)を実行させることで、上記した問題の回避を図るものである。
本実施の形態の非標準信号対応処理としては、第1例〜第3例までの3例を挙げることとし、先ずは、第1例について説明を行うこととする。
【0069】
第1例においては、入力端子1に対して非標準信号が入力されている場合には、以降説明するようにして、フィルタ係数を固定することとする。なお、入力端子1に対し標準信号が入力されている場合には、図2及び図3、図4にて説明した通常の補間処理(標準信号対応補間処理)、及び図1にて説明した、減算器7、非線形処理回路8、及び減算器9による、補間処理以降のノイズ低減動作が実行される。つまり、「標準信号対応のノイズ低減動作」が実行される。
【0070】
前述もしたように、フレームパルス発生回路21では、奇数フィールドと偶数フィールドに応じて反転した信号であるフレームパルスFDを出力するようにされる。ここでは、フレームパルス発生回路21は、奇数フィールド検出時にはHレベル、偶数フィールド検出時にはLレベルのフレームパルスFDを出力するように構成されているものとする。
非標準信号入力時おいては、フレームパルス発生回路21では、奇数フィールドの映像信号のみが入力されている、若しくは、偶数フィールドの映像信号のみが入力されていると認識して、これに対応して、Hレベル若しくはLレベルの何れかを連続するフィールド期間にわたって継続的に出力する。従って、フレームパルス発生回路21は、非標準信号として奇数フィールドの映像信号が入力されているときにはHレベルのフレームパルスFDを継続的に出力し、偶数フィールドの映像信号が入力されているときにはLレベルのフレームパルスFDを継続的に出力することとなる。
そして、非標準信号検出回路22では、非標準信号として、奇数フィールドの映像信号が入力(FD=H)されている場合と、偶数フィールドの映像信号が入力(FD=L)されている場合を区別して、非標準信号を検出するようにされる。そして、補間フィルタ2,5では、非標準信号検出回路22からの検出出力として、奇数フィールドの映像信号(FD=H)である場合の非標準信号検出時と、偶数フィールドの映像信号(FD=L)である場合の非標準信号検出時とでは、次に説明するようにして、固定されるべきフィルタ係数の組み合わせが異なるように制御される。
【0071】
図7は、第1例において、フレームパルスFDがHレベルとされて、非標準信号としては、奇数フィールドの映像信号が入力されていると検出されている場合のノイズ低減処理動作を示している。
この場合には、奇数フィールドの映像信号としての非標準信号が入力端子1から入力されているので、第n〜第n+3の各フィールドにおいて、入力映像信号Dinはフィールドf1(奇数フィールド)として扱われ、前フィールド映像信号Dpreは、フィールドf2(偶数フィールド)として扱われる。
しかしながら実際には、非標準信号が入力されていることで、同一フィールド期間内におけるフィールドf1とフィールドf2の各画素は、垂直方向における空間位置が一致した状態にある。
【0072】
そして、このような場合においては、例えば第nフィールドの補間処理として示すように、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf2では、[画素P1−P2]について、1:3の距離にある補間画素P3が得られるように係数を設定し、入力映像信号Dinであるフィールドf1としても、[画素P11−P12]について、1:3の距離にある補間画素P3が得られるように係数を設定する。つまり、補間フィルタ2,5の何れについても、上下に隣接する2つの画素を利用した補間処理として、1:3の距離にある補間画素が得られるように係数を設定する。そして、このようにして設定した係数を、非標準信号として奇数フィールドの映像信号が入力されている(FD=H)と検出されている期間において固定的に設定しておくものである。
【0073】
これにより、例えば第nフィールドにおいて、フィールドf2の画素P1,P2を利用して得られる補間画素P3と、フィールドf1の画素P11,P12を利用して得られる補間画素P13とは、垂直方向において同じ画素空間に位置させることができる。そして、これらの補間画素を利用した以後のノイズ低減動作としては、通常時と同様にして行われる。つまり、減算器7、非線形処理回路8、及び減算器9が、図1にて説明したのと同様の動作を実行する。そして、補間画素P11,P13を利用してノイズ低減を行って生成した画素P21としては、元のノイズが重畳された画素P1と同じ垂直空間位置とすることができる。
【0074】
そして、次の第n+1フィールドにおいても、補間フィルタ2,5は、先の第nフィールドと同じ係数により補間処理を実行する。これにより、図示するようにして、フィールドf2の画素P21,P22を利用した補間画素P23と、フィールドf1の画素P31,P32を利用した補間画素P33とを、垂直方向において同じ画素空間に位置させるようにして生成する。そして、これら補間画素P23,P33を利用してノイズ低減を行った画素P41を、画素P1,P21と同じ高さの水平画素ラインに位置させるようにして出力する。
【0075】
同様にして、続く第n+2フィールドにおいても、補間フィルタ2,5が先のフィールド期間と同じ係数により補間処理を実行することで、フィールドf2の画素P41,P42を利用した補間画素P43と、フィールドf1の画素P51,P52を利用した補間画素P53とを、垂直方向において同じ画素空間に位置させるようにして生成する。そして、これら補間画素P43,P53を利用してノイズ低減を行った画素P61を、画素P1,P21,P41と同じ高さの水平画素ラインに位置させるようにして出力する。以降のフィールドにおいても、固定設定された係数によって補間フィルタ2,5が補間処理を行ったうえで、ノイズ低減動作が実行されていく。
【0076】
続いて、非標準信号として偶数フィールドの映像信号(FD=L)が入力されている場合の動作を、図8に示す。
図8の場合には、偶数フィールドの映像信号としての非標準信号が入力端子1から入力されているので、各フィールドタイミングにおいて、入力映像信号Dinとしてはフィールドf2(偶数フィールド)が入力され、前フィールド映像信号Dpreとしてはフィールドf1(奇数フィールド)が入力されているものとして扱っていることになる。また、この場合にはノイズの重畳された画素はP2であるとして●により示している。
そして、この場合にも、同一フィールド期間内におけるフィールドf1とフィールドf2の各画素は、垂直方向における空間位置が一致した状態にある。
【0077】
そして、この場合の補間フィルタ2,5に対しては、次のように係数を設定する。
つまり、第nフィールドに示される補間処理を例とすれば、前フィールド映像信号Dpreであるフィールドf1では、画素P1−P2の間隔に対して、3:1の距離にある補間画素P3が得られるように係数を設定し、入力映像信号Dinであるフィールドf2についても、画素P11−P12の間隔に対して、3:1の距離にある補間画素P13が得られるように係数を設定する。
即ち、補間フィルタ2,5の何れについても、上下に隣接する2つの画素を利用した補間処理として、3:1の距離にある補間画素が得られるように係数を設定する。そして、このように設定した係数を、非標準信号として偶数フィールドが入力されていると検出されている(FD=L)かぎりは、固定的に設定する。
【0078】
このように係数を設定することで、先の図7の場合と同様に、第nフィールドにおいて、フィールドf1の画素P1,P2を利用して得られる補間画素P3と、フィールドf2の画素P11,P12を利用して得られる補間画素P13とは、垂直方向において同じ画素空間に位置する。また、これら補間画素P11,P13を利用してノイズ低減を行って得た画素P22は、元のノイズが重畳された画素P2と同じ高さの水平画素ラインに位置することになる。
【0079】
そして、以降続く第n+1フィールド、第n+2フィールドにおいても、補間フィルタ2,5は、先の第nフィールドと同じ係数により補間処理を実行する。
これにより、第n+1フィールドでは、フィールドf2の画素P21,P22を利用して生成した補間画素P23と、フィールドf1の画素P31,P32を利用して生成した補間画素P33とが同じ垂直画素空間に位置する。そして、これら補間画素P23,P33を利用してノイズ低減を行った画素P42を、画素P1,P21と同じ高さの水平画素ラインに位置させるようにして出力する。
また、第n+2フィールドでは、フィールドf2の画素P41,P42により生成した補間画素P43と、フィールドf1の画素P51,P52により生成した補間画素P53とを、垂直方向において同じ画素空間に位置させる。そして、これら補間画素P43,P53を利用してノイズ低減を行った画素P62を、画素P2,P22,P42と同じ高さの水平画素ラインに位置させるようにして出力する。
【0080】
上記図7及び図8に示したようにして、補間フィルタ2,5の係数を共通の所定値により固定したうえで、この係数設定による補間処理を含むノイズ低減動作が実行される結果、ノイズ低減された画素P1(P2),及びこの画素P1(P2)からノイズを低減していったとされる画素P21(P22),P41(P42),P61(P62)は、同じ水平画素ラインに位置していることになる。つまり、低減されていくノイズが上方、若しくは下方向に移動していく現象が生じないようにされる。
また、各フィールドタイミングにおいて、補間フィルタ2,5により補間処理される補間画素は、垂直方向において同じ空間位置に在るようにされるため、より有効なノイズ低減効果が得られることにもなる。
【0081】
続いては、第2例としての非標準信号対応処理について説明する。
第2例においては、非標準信号検出回路22において非標準信号が入力されていると検出されているときには、補間フィルタ2,5の補間処理をオフとするように構成される。ここで、補間フィルタ2,5の補間処理を「オフする」ということは、補間処理を行うことなく、入力された画素単位の映像信号データをそのままパスするようにして出力することをいう。また、第2例においては、非標準信号が、奇数フィールドの映像信号が入力(FD=H)されている場合と、偶数フィールドの映像信号が入力(FD=L)されている場合とで区別することなく、補間フィルタ2,5をオフするようにされる。
なお、第2例においても、非標準信号検出回路22により標準信号が入力されていると検出されている場合には、第1例の場合と同様に「標準信号対応のノイズ低減動作」が実行される。
【0082】
この第2例としての非標準信号対応処理は、図9に示される。
この場合には、非標準信号の例として、奇数フィールドの映像信号が入力されている例が示されている。つまり、入力映像信号Dinをフィールドf1として扱い、前フィールド映像信号Dpreをフィールドf2として扱っている。
そして、上記もしたように、第2例では、補間フィルタ2,5の動作はオフとされている。このため、先ず第nフィールドでは、フィールドf2においてノイズが重畳しているとされる画素P1と、フィールドf1において、この画素P1と同じ垂直空間位置に在る画素P11は、共に補間処理されることなくそのままスルーされるようにして出力されることになる。そして、補間フィルタ2,5以降の回路(減算器7、非線形処理回路8、減算器9)によるノイズ低減動作が実行されることで、画素P1,P11を利用してノイズ低減処理された画素画素P21が得られることになる。
この画素P21は、次の第n+1フィールドのフィールドf2(前フィールド映像信号Dpre)に含まれる画素となり、画素P1,P11と同じ垂直空間位置に在ることになる。
【0083】
そして、続く第n+1フィールドにおいても同様の動作が実行されることで、フィールドf2の画素P21とフィールドf1の画素P31を用いてノイズ低減処理が行われることで、次の第n+2フィールドにおいて、フィールドf2に含まれる画素P41を得るようにされる。
さらに、次の第n+2フィールドにおいても同様の動作が実行され、フィールドf2の画素P41とフィールドf1の画素P51を用いたノイズ低減処理により、次の第n+3フィールドにおいて、フィールドf2に含まれる画素P61を得る。
そして、このようにして、画素P1をノイズ低減したとされる画素P21,P41,P61は、全て画素P1と同じ水平画素ラインに位置することとなる。
【0084】
従って、第2例のようにして補間フィルタ2,5の補間処理を共にオフさせても、低減されるノイズが上下に移動していく現象は生じないようにされる。また、この場合には、補間処理自体を実行させていないのであるから、同じフィールド期間において得られる2つの補間画素の垂直空間位置がずれることにはならないものである。
【0085】
続いて第3例の非標準信号対応処理について説明する。
第3例としては、非標準信号検出回路22の検出信号は、非線形処理回路8に対して供給するようにされる。そして、非線形処理回路8においては、非標準信号検出回路22から供給される検出信号に基づいて、入力信号が非標準信号であるとされるときには、当該非線形処理回路8から減算器9に対して非線形処理信号(ノイズ成分信号)を出力しないようにされる。このためには、例えば非線形処理回路8において出力レベルを強制的に0レベルとして設定すればよい。
このようにして非線形処理回路8からの出力が停止されることで、減算器9において、入力映像信号Dinに対するノイズ成分信号の減算は行われないことになる。つまり、ノイズ低減動作そのものが停止されることになる。なお、この場合にも標準信号入力時においては、「標準信号対応のノイズ低減動作」が実行される。
このようにしても、例えば図5及び図6に示したように、ノイズが上下方向に移動していくような現象は生じさせないことができる。但し、この場合には入力映像信号Dinがそのまま出力映像信号として出力端子から出力され、ノイズ低減効果は得られないことになる。
しかしながら、非標準信号としての入力映像信号Dinの信号状態によっては、先の第1例若しくは第2例にて説明したノイズ低減動作(補間フィルタの動作)が適正に実行されずに、かえって乱れた画像となってしまうような可能性も有している。このような場合に、第3例にあるようなノイズ低減動作を停止させるという動作を、より有効な手段として選択する余地が生じてくることもあると考えられる。
そこで、本実施の形態としては、例えば非標準信号入力時において、その非標準信号としての品質を判定して、その判定結果として所定以上の品質であれば、第1例若しくは第2例としての非標準信号対応処理を実行させることで、非標準信号に対応してのノイズ低減動作が行われるようにし、所定以下の品質であれば第3例による非標準信号対応処理を実行させ、ノイズ低減動作を停止させるように構成することも可能とされる。
【0086】
以上、本実施の形態としての非標準信号対応処理として3例を挙げたが、ここで、入力信号状態に応じた、本実施の形態のノイズ低減回路の動作の流れについて、図10のフローチャートを参照して説明する。
この図に示す動作としては、上記したように、非標準信号入力時においても、その信号状態に応じて、第1例又は第2例の非標準信号対応処理と、第3例の非標準信号対応処理との何れかを実行するように構成した場合を例に挙げている。また、この図に示す動作は、非標準信号検出回路22の検出出力に基づいて、補間フィルタ2,5及び非線形処理回路8がその動作を切り換えることによって実現される。
【0087】
図11においては、先ずステップS101において映像信号が入力される。つまり、入力映像信号Dinを得る。そして、次のステップS102においては、この入力映像信号Dinが標準信号であるか否かについて検出する。このステップS102の動作は、非標準信号検出回路22が行う。そして、検出結果として、標準信号であるとの肯定結果が得られた場合には、ステップS103の処理として、通常の動作モードを設定する。これにより、先に図1、図2,図3、及び図4により説明したとおりの標準信号に対応したノイズ低減動作が得られる。
【0088】
これに対して、ステップS102の検出結果として、非標準信号であるとして否定結果が得られた場合には、ステップS104に進み、ここでさらに、ノイズ低減動作をオフとするか否かについての判断を行う。このためには、例えば、非標準信号検出回路22が、非標準信号に関しての所定のパラメータを検出して、非標準信号としての品質についての判定が可能なようにし、この品質の判定結果に基づいて判断結果が下せるように構成すればよい。
そして、例えばノイズ低減動作をオフとはしないとの判断を行った場合には、ステップS105として示すように、補間フィルタの係数を固定する、又は補間フィルタをオフとするように制御する。つまり、第1例又は第2例としての非標準信号対応処理の動作が実行されるようにする。
これに対して、ノイズ低減動作をオフすべきとの判断を行った場合には、ステップS106に示すように、非線形処理回路8の出力を0レベルとして、ノイズ低減動作を停止させる。つまり、第3例としての非標準信号対応処理の動作を実行させる。
【0089】
なお、例えば非標準信号としての品質に応じて、第1例としての非標準信号対応処理と、第2例としての非標準信号対応処理の動作が使い分けられるようにしても良いものである。
【0090】
また、先に説明した図7及び図8に示される補間フィルタ2,5に対するフィルタ係数の設定例も一例であって、補間処理の結果として、補間画素が同じ垂直画素空間位置に在るようにされ、かつ、2つの補間画素を利用してノイズ低減されたとする画素が、ノイズ低減前の画素と同じ垂直空間位置に在るようにされる限りは、任意に設定されて構わないものである。
さらに、本発明が適用されるノイズ低減装置としては、図1に示した構成に限定されることなく、必要に応じて、変更されて構わないものである。一例として、図1に示す回路構成では、動きベクトル検出回路10による動き検出にワークメモリ3,6から読み出した映像信号データを利用しているが、補間フィルタ2,5から出力された映像信号データを利用して動き検出を行うように構成することも可能である。また、非標準信号を検出する構成としても、必ずしも図1に示したフレームパルス発生回路21及び非標準信号検出回路22とから成る回路系を備えることに限定されるものではない。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、入力映像信号として非標準信号が入力されている場合には、標準信号に対応した補間処理(標準信号対応補間処理)を伴わない、他の信号処理であるところの非標準信号対応処理を実行するようにされる。
例えば、従来のようにして非標準信号入力時においても標準信号対応補間処理を伴うノイズ低減動作が実行されることによっては、ノイズが上方向又は下方向に移動していくような現象をはじめとして、適切なノイズ低減結果を有効に得ることができない場合があったが、本発明のようにして、非標準信号の入力に対応して、標準信号対応補間処理を伴わない非標準信号対応処理とすることで、このような不都合を回避することが可能となるものである。
【0092】
このような非標準信号対応処理として、1つには、補間のためのフィルタ係数を所定値に固定するようにされる。或いは、補間処理を停止して入力信号をそのまま出力するようにされるが、これらの処理によっては、ノイズが上方向又は下方向に移動していくような現象を回避しながらも、ノイズを有効に低減させることができる。
【0093】
また、非標準信号対応処理として、非線形処理による出力を停止させれば、ノイズ低減動作そのものが停止されることとなり、これによっても、ノイズが上方向又は下方向に移動していくような現象は回避される。このようにして非線形処理による出力を停止させた場合には、ノイズ低減効果は得られないこととなるが、例えば、非標準信号の状態等によっては、敢えてノイズ低減動作を実行させることが好ましくないような場合に有用となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのノイズ低減回路の構成例を示すブロック図である。
【図2】補間フィルタの補間処理を示す説明図である。
【図3】補間フィルタの補間処理を示す説明図である。
【図4】標準信号入力時に対応した、標準信号対応補間処理を含むノイズ低減動作を模式的に示す説明図である。
【図5】非標準信号入力時において、標準信号対応補間処理を実行した場合のノイズ低減動作を模式的に示す説明図である。
【図6】非標準信号入力時において、標準信号対応補間処理を実行した場合のノイズ低減動作を模式的に示す説明図である。
【図7】本実施の形態において、第1例としての非標準信号対応処理によるノイズ低減動作を模式的に示す説明図である。
【図8】本実施の形態において、第1例としての非標準信号対応処理によるノイズ低減動作を模式的に示す説明図である。
【図9】本実施の形態において、第2例としての非標準信号対応処理によるノイズ低減動作を模式的に示す説明図である。
【図10】本実施の形態のノイズ低減回路の動作の流れを示すフローチャートである。
【図11】従来例としてのノイズ低減回路の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2,5 補間フィルタ、3,6 ワークメモリ、4 フィールドメモリ、7 減算器、8 非線形処理回路、9 減算器、10 動きベクトル検出回路、11 ベクトル有効/無効判定回路、12 メモリコントローラ、13 出力端子、21 フレームパルス発生回路、22 非標準信号検出回路

Claims (2)

  1. インターレース映像信号の互いに異なるフィールドにおける画素の空間的位置関係を一致させる補間係数設定を行なう補間手段と、
    上記補間手段により補間処理が施された互い異なるフィールドの映像信号についての差分信号を得る差分手段と、
    上記差分手段により得た差分信号からノイズ成分信号を抽出するノイズ成分信号抽出手段と、
    上記入力映像信号に対して上記ノイズ成分信号を減算する減算手段と、
    上記入力映像信号が標準信号であるか非標準信号であるのかについて判別する判別手段
    を備え、
    上記入力映像信号が標準信号であると判別されると上記判別手段は、上記補間係数設定を実行させるよう制御し、上記入力映像信号が非標準信号であると判別された場合には、上記補間係数を所定値に固定させるよう制御するか、補間することなくそのまま出力するよう制御するか、またはノイズ成分信号抽出手段のノイズ成分信号抽出動作を停止させるように制御することを特徴とする映像信号処理装置。
  2. インターレース映像信号の互いに異なるフィールドにおける画素の空間的位置関係を一致させる補間係数設定を行なう補間手順と、
    上記補間手順により補間処理が施された互い異なるフィールドの映像信号についての差分信号を得る差分手順と、
    上記差分手順により得た差分信号からノイズ成分信号を抽出するノイズ成分信号抽出手順と、
    上記入力映像信号に対して上記ノイズ成分信号を減算する減算手順と、
    上記入力映像信号が標準信号であるか非標準信号であるのかについて判別する判別手順と
    を実行すると共に、
    上記判別手順により上記入力映像信号が標準信号であると判別された場合には、上記補間手順として、上記補間係数設定処理を実行し、上記入力映像信号が非標準信号であると判別された場合には、上記補間手順として上記補間係数を所定値に固定させる処理を実行するか、補間することなくそのまま出力する処理を実行するか、又は上記ノイズ成分信号抽出動作を停止させる処理を実行するように構成されている、ことを特徴とする映像信号処理方法。
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