JP2001359098A - 画像信号処理装置及び画像信号処理方法 - Google Patents

画像信号処理装置及び画像信号処理方法

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JP2001359098A
JP2001359098A JP2000177648A JP2000177648A JP2001359098A JP 2001359098 A JP2001359098 A JP 2001359098A JP 2000177648 A JP2000177648 A JP 2000177648A JP 2000177648 A JP2000177648 A JP 2000177648A JP 2001359098 A JP2001359098 A JP 2001359098A
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noise
noise reduction
circuit
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JP2000177648A
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Hiroshi Kobayashi
博 小林
Kyoko Fukuda
京子 福田
Masami Tomita
真巳 冨田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像信号の画質を向上させる。 【解決手段】 ノイズ低減回路4による圧縮符号化前の
ノイズ低減処理において周波数帯域毎にノイズ低減量を
制御することにより、符号化ノイズに特徴的な周波数帯
域のノイズ低減量を抑え、ノイズ低減回路49による伸
張復号化後のノイズ低減処理において周波数帯域毎にノ
イズ低減量を制御することにより、符号化ノイズに特徴
的な周波数帯域のノイズ低減量を強める処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像信号処理装置及
び画像信号処理方法に関し、例えば入力される画像信号
を圧縮符号化して光ディスクに記録する記録再生装置に
適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像信号を圧縮符号化する方式と
して、MPEG(Moving Picture Experts Group)規格
に基づく符号化方式がある。このMPEG規格に基づく
符号化方式は、同一フレーム内における空間的な相関関
係や異なるフレーム間における時間的な相関関係を利用
して画像信号の情報量を削減するようになされている。
【0003】したがって、このMPEG規格に基づく符
号化方式を採用した記録再生装置は、入力される画像信
号をMPEG規格に基づいて圧縮符号化して圧縮画像信
号を生成し、これを光ディスクに記録する。そして記録
再生装置は、再生時、光ディスクから圧縮画像信号を再
生してこれを伸長復号化することにより元の画像信号を
復元する。このように記録再生装置は、MPEG規格に
基づく符号化方式を用いて、膨大な情報量の画像信号を
効率的に光ディスクに記録するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の記録
再生装置においては、画像信号を圧縮符号化する前に入
力画像信号のノイズを低減することにより、画像信号の
圧縮効率を高めている。また、画像信号の伸張復号後に
は、画像信号の圧縮符号化/復号化の処理で発生する符
号化ノイズを低減する処理を施すようにしている。
【0005】しかしながら、従来の記録再生装置では、
圧縮符号化前のノイズ低減処理と伸張復号化後のノイズ
低減処理との二重にノイズ低減処が施されるために、画
像信号とノイズの識別が不十分である場合に画像がぼけ
たり残像が発生するといった画質劣化を生じる不都合が
あった。
【0006】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、従来に比して一段と画像信号の画質を向上し得る
画像信号処理装置及びその画像信号処理方法を提案しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明では、圧縮符号化前のノイズ低減処理において
周波数帯域毎にノイズ低減量を制御することにより、符
号化ノイズに特徴的な周波数帯域のノイズ低減量を抑
え、伸張復号化後のノイズ低減処理において周波数帯域
毎にノイズ低減量を制御することにより、符号化ノイズ
に特徴的な周波数帯域のノイズ低減量を強める処理を行
う。
【0008】本発明に係る画像信号処理装置は、入力画
像信号に含まれるノイズを計測するノイズ計測手段と、
上記入力画像信号にノイズ低減処理を施すノイズ低減手
段と、上記ノイズ計測手段により計測されたノイズレベ
ルと復号後のノイズの特徴に基づいて、上記ノイズ低減
制御手段によるノイズ低減効果を制御する制御手段と、
上記ノイズ低減手段によりノイズ低減処理が施された入
力画像信号に圧縮符号化処理を施す圧縮符号化手段と、
上記圧縮符号化手段により圧縮符号化処理が施された画
像信号に復号処理を施す復号手段と、上記復号手段によ
り復号処理が施された復号画像信号にノイズ低減処理を
施すノイズ低減手段とを備えることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る画像信号処理装置は、
入力画像信号に含まれるノイズを計測するノイズ計測ス
テップと、計測されたノイズレベルと復号後のノイズの
特徴に基づいてノイズ低減効果を制御して、上記入力画
像信号にノイズ低減処理を施すノイズ低減ステップと、
ノイズ低減処理が施された入力画像信号に圧縮符号化処
理を施す圧縮符号化ステップと、圧縮符号化処理が施さ
れた画像信号に復号処理を施す復号ステップと、復号処
理が施された復号画像信号にノイズ低減処理を施すノイ
ズ低減ステップとを備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】本発明は、例えば図1に示すような構成の
記録再生装置1に適用される。
【0012】この記録再生装置1では、外部からNTS
C(National Television System Commmittee )方式の
画像信号S1をアナログ/ディジタル(A/D)変換回
路2に入力し、当該A/D変換回路2においてアナログ
ディジタル変換を施すことにより得られた画像信号D2
をNTSCデコーダ3に送出する。NTSCデコーダ3
は、このNTSC方式の画像信号D2を輝度信号及び色
信号に分離し、当該分離された輝度信号及び色信号でな
る画像信号D3をノイズ低減回路4に送出する。
【0013】ノイズ低減回路4は、図2に示すように、
動き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路6、符号化難
易度算出回路7、マルチプレクサ回路8及びフィールド
メモリ9からなる。このノイズ低減回路4は、NTSC
デコーダ3から画像信号D3が動き補償フィールド巡回
型ノイズ低減回路6に供給される。
【0014】動き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路
6は、図3に示すように、画像信号D3が減算器10及
びVフィルタ11に入力される。また動き補償フィール
ド巡回型ノイズ低減回路6は、ノイズ低減回路4(図
2)のフィールドメモリ9から画像信号D3を1フィー
ルド遅延させたフィールド遅延画像信号D5がVフィル
タ13に入力される。
【0015】Vフィルタ11は、インタレース(飛び越
し)走査方式の画像信号D3に対して垂直方向における
フィールド遅延画像信号D5との間の位相補償を施し、
その結果得た画像信号D6を動き補償回路14に送出す
る。同様にしてVフィルタ13は、インタレース(飛び
越し)走査方式のフィールド遅延画像信号D5に対して
垂直方向における画像信号D3との間の位相補償を施
し、その結果得たフィールド遅延画像信号D7を動き補
償回路14に送出する。
【0016】すなわち図4に示すように、Vフィルタ1
1は、画像信号D3の偶数フィールドにおいて、水平方
向の位相が同一であってかつ隣接する偶数ライン上に存
在する2つの画素の画素値を基に、当該各画素を垂直方
向に対して所定の比(例えば3:1)で分割した位相の
画素の画素値を算出する。これとともにVフィルタ13
は、フィールド遅延画像信号D5の奇数フィールドにお
いて、水平方向の位相が同一であってかつ隣接する奇数
ライン上に存在する2つの画素の画素値を基に、当該各
画素を垂直方向に対して所定の比(例えば1:3)で分
割した位相の画素の画素値を算出する。これにより画像
信号D3及びフィールド遅延画像信号D5の垂直方向の
位相が一致し、位相補償が行われる。
【0017】相関度算出手段としての動き補償回路14
は、まず画像信号D6を所定の大きさのブロックに分割
する。そして動き補償回路14は、これら各ブロックの
中から1つの参照ブロックを抽出し、フィールド遅延画
像信号D7の所定のサーチエリア内に存在する候補ブロ
ックの中から当該参照ブロックに最も類似する類似候補
ブロックを探索し、当該探索された類似候補ブロックと
の差分すなわちノイズを算出する。そして動き補償回路
14は、画像信号D6内のすべてのブロックについて類
似候補ブロックとの差分を算出し、これを動き補償残差
信号D8としてアダマール変換回路15及び符号化難易
度算出回路7(図2)に送出する。
【0018】アダマール変換回路15は、動き補償回路
14から送出される動き補償残差信号D8を例えば8つ
の水平周波数成分に分離し、当該各水平周波数成分の動
き補償残差信号D9を非線形回路16に送出する。非線
形回路16は、非線形のリミッタ回路でなり、各水平周
波数成分の動き補償残差信号D9に適用される各リミッ
タ値を、当該各水平周波数の周波数帯域に応じて適応的
に変化させ、各動き補償残差信号D9の上限値をそれぞ
れ制限することにより、各水平周波数成分のノイズ信号
D10を生成して逆アダマール変換回路17に送出す
る。動き補償残差信号に応じて適応的にリミッタ特性を
制御する例については後述する。
【0019】逆アダマール変換回路17は、各水平周波
数成分のノイズ信号D10を時間軸のノイズ信号D11
に変換し、これを減算器10に送出する。減算器10
は、NTSCデコーダ3(図1)から供給される画像信
号D3からノイズ信号D11を減算することにより、異
なるフィールド間において時間的な相関関係がないノイ
ズが低減されたノイズ低減画像信号D12を生成し、こ
れをマルチプレクサ回路8(図2)に送出する。
【0020】このように動き補償フィールド巡回型ノイ
ズ低減回路6は、画像信号D3のノイズを予め低減する
ことにより、圧縮符号化処理や伸長復号化処理を実行す
る際に生じる、各ブロックの境界が不連続となるブロッ
ク歪みやエッジ周辺に現れるリンキング状のモスキート
ノイズを低減するようになされている。
【0021】適応型プリフィルタ35は、ノイズ低減回
路4からの画像信号D30に対して、ノイズ低減回路4
からの符号化難易度信号D25により、適応的にフィル
タリング処理を施す。フィルタリング処理を行うこと
で、符号化復号化処理で生じるブロック歪やモスキート
ノイズを低減させる。この適応型プリフィルタ35は、
フィルタリング処理を施した画像信号D31をMPEG
エンコーダ36に送出する。
【0022】MPEGエンコーダ36は、DCT(Disc
rete Cosine Tranform:離散コサイン変換)符号化方式
に基づいてノイズ低減画像信号D31を圧縮符号化する
ことにより、画像信号に例えば量子化スケール等の符号
化情報が付加されてなる圧縮画像信号D32をECC
(Error Correcting Circuit)エンコーダ37に送出す
る。
【0023】ECCエンコーダ37は、圧縮画像信号D
32に対して誤り訂正符号を付加し、その結果得た圧縮
画像信号D33を8−14変調回路38に送出する。8
−14変調回路38は、所定の8−14変調方式に基づ
いて圧縮画像信号D33に対して変調処理を施し、その
結果得た圧縮画像信号D34をRFアンプ39に送出す
る。RFアンプ39は、圧縮画像信号D34を所定レベ
ルに増幅し、その結果得た圧縮画像信号D35を光ピッ
クアップ40を介して光ディスク41に記録する。
【0024】これに対して再生時、記録再生装置1は、
光ディスク41から光ピックアップ40を介して圧縮画
像信号D40を再生し、これをRFアンプ45に送出す
る。RFアンプ45は、圧縮画像信号D40を所定のレ
ベルに増幅し、その結果得た圧縮画像信号D41を8−
14復調回路46に送出する。8−14復調回路46
は、所定の8−14復調方式に基づいて圧縮画像信号D
41を復調し、その結果得た圧縮画像信号D42をEC
Cデコーダ47に送出する。
【0025】ECCデコーダ47は、ECCエンコーダ
37において付加された誤り訂正符号を用いて誤り訂正
を行い、その結果得た圧縮画像信号D43をMPEGデ
コーダ48に送出する。MPEGデコーダ48は、圧縮
画像信号D43を伸長復号化することにより元の画像信
号D44を復元し、これをノイズ低減回路49に送出す
る。その際、MPEGデコーダ48は、量子化スケール
などの符号化情報信号D45を抽出し、当該符号化情報
信号D45もノイズ低減回路49に送出する。
【0026】ノイズ低減回路49は、符号化情報信号D
45を用いて画像信号D44に対してフィルタリング処
理を施すことにより、当該画像信号D44に生じるブロ
ック歪やモスキートノイズ、フリッカノイズを低減し、
その結果得た画像信号D46を画質補正回路50に送出
する。ノイズ低減回路49は、図5に示すように、動き
補償フィールド巡回型ノイズ低減回路500、ブロック
歪低減回路501及びフィールドメモリ502からな
る。画像圧縮率に応じてリミッタ特性を制御する例につ
いては後述する。動き補償フィールド巡回型ノイズ低減
回路500は、図6に示すように、画像信号D44が減
算器610及びVフィルタ611に入力される。また動
き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路500は、ノイ
ズ低減回路49(図5)のフィールドメモリ502から
画像信号D44を1フィールド遅延させたフィールド遅
延画像信号D502がVフィルタ613に入力される。
【0027】Vフィルタ611は、インタレース(飛び
越し)走査方式の画像信号D44に対して垂直方向にお
けるフィールド遅延画像信号D502との間の位相補償
を施し、その結果得た画像信号D606を動き補償回路
614に送出する。同様にしてVフィルタ613は、イ
ンタレース(飛び越し)走査方式のフィールド遅延画像
信号D502に対して垂直方向における画像信号D44
との間の位相補償を施し、その結果得たフィールド遅延
画像信号D607を動き補償回路614に送出する。
【0028】動き補償回路614は、まず画像信号D6
06を所定の大きさのブロックに分割する。そして動き
補償回路614は、これら各ブロックの中から1つの参
照ブロックを抽出し、フィールド遅延画像信号D607
の所定のサーチエリア内に存在する候補ブロックの中か
ら当該参照ブロックに最も類似する類似候補ブロックを
探索し、当該探索された類似候補ブロックとの差分すな
わちノイズを算出する。そして動き補償回路614は、
画像信号D606内のすべてのブロックについて類似候
補ブロックとの差分を算出し、これを動き補償残差信号
D608としてアダマール変換回路615に送出する。
【0029】アダマール変換回路615は、動き補償回
路614から送出される動き補償残差信号D608を例
えば8つの水平周波数成分に分離し、当該各水平周波数
成分の動き補償残差信号D609を非線形回路616に
送出する。非線形回路616は、非線形のリミッタ回路
でなり、各水平周波数成分の動き補償残差信号D609
に適用される各リミッタ値を、当該各水平周波数の周波
数帯域に応じて適応的に変化させ、各動き補償残差信号
D609の上限値をそれぞれ制限することにより、各水
平周波数成分のノイズ信号D610を生成して逆アダマ
ール変換回路617に送出する。
【0030】逆アダマール変換回路617は、各水平周
波数成分のノイズ信号D610を時間軸のノイズ信号D
611に変換し、これを減算器610に送出する。減算
器610は、画像信号D44からノイズ信号D611を
減算することにより、異なるフィールド間において時間
的な相関関係がないノイズが低減されたノイズ低減画像
信号D500を生成し、これをブロック歪低減回路50
1(図5)に送出する。
【0031】また、画質補正回路50は、画像信号D4
6に対して例えば輪郭補正などの画質補正処理を施し、
その結果得た画像信号D47をNTSCエンコーダ51
に送出する。NTSCエンコーダ51は、画像信号D4
7をNTSC方式の画像信号D48に変換し、これをデ
ィジタルアナログ(D/A)変換回路52に送出する。
D/A変換回路52は、NTSC方式の画像信号D48
をディジタルアナログ変換し、その結果得た画像信号S
49を外部に出力する。
【0032】ところで、操作入力部55は、ブロック歪
みの低減を行うか否かを選択するためのスイッチや、画
質補正を制御するためのスイッチが設けられ、ユーザの
入力操作に応じた入力信号D55を生成し、これを制御
回路56に送出する。制御回路56は、操作入力部55
から供給される入力信号D55を基に制御信号D56を
生成し、これをノイズ低減回路49及び画質補正回路5
0に送出し当該ノイズ低減回路49及び画質補正回路5
0の動作を制御する。
【0033】次に画像伸張復号化後のノイズ低減処理を
施す際に、画像圧縮率に応じてリミッタ特性を制御する
例について説明する。
【0034】図7(A)及び図7(B)に符号化復号化
処理後に発生する特徴的なノイズの周波数特性の一例を
示す。このノイズは、所謂ブロック歪やモスキートノイ
ズとは異なるもので、低周波数成分に集中し、フリッカ
状のノイズとなる特徴がある。図7(A)は圧縮率が高
いときの例であり、図7(B)圧縮率が低いときの例で
ある。動き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路500
において、各周波数成分毎の非線形回路616のリミッ
タ値は、図7(A)及び図7(B)のノイズレベルと関
連して、図8(A)及び図8(B)に示すように圧縮率
が高いほど、また、低い周波数成分ほど高くなってい
る。
【0035】次に、画像圧縮符号化前の動き補償フィー
ルド巡回型ノイズ低減回路6において、各水平周波数成
分毎の動き補償残差信号D9に応じて適応的にリミッタ
特性を制御する例について説明する。
【0036】アダマール変換回路15により8つの水平
周波数成分に分離された動き補償残差信号D9は、ノイ
ズレベル検出回路18においてフィールド単位で加算平
均し、各水平周波数成分毎にノイズレベルを測定する。
各周波数成分の非線形回路16のリミッタ値は、ノイズ
レベル検出回路18で測定したノイズレベルと、復号化
後に施される動き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路
500によるノイズ低減処理における各周波数成分毎の
非線形回路616のリミッタ値に基づいて決定する。
【0037】例えば、入力画像信号から検出したノイズ
の周波数特性が図9に示す特性であった場合、復号化後
に施されるノイズ低減処理における各周波数成分毎の非
線形回路616のリミッタ値が低域ほど高くなるので、
そのリミッタ値の周波数特性に基づいて入力画像信号か
ら検出したノイズの周波数特性に重み付け処理を施し、
図11に示すように、符号化前の動き補償フィールド巡
回型ノイズ低減回路6における非線形回路16のリミッ
タ値を決定する。因みに、重み付け処理を施さない場合
の符号化前の動き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路
6における非線形回路16のリミッタ値を図12に示
す。なお、上記重み付け処理は、図10に示すように、
入力画像信号に含まれるノイズのレベルが符号化ノイズ
レベルに比べて大きくなるほど符号化ノイズの影響が少
なくなるようになっている。
【0038】上記処理は、図13のフローチャートに示
す手順に従って実行される。すなわち、ステップS13
1では、入力画像信号のノイズレベルを各周波数成分毎
に計測する。また同時に、ステップS133で画像圧縮
率から符号化復号化することにより発生する符号化ノイ
ズの各周波数成分毎の平均的なノイズレベルを推測す
る。次にステップS132において、ステップS131
で計測した入力画像信号のノイズレベルと、ステップS
133で推測した符号化ノイズレベルに基づいて各周波
数毎に重み付け係数を算出する。そして、ステップS1
34では、ステップS131で計測した入力画像信号の
ノイズレベルとステップS132で算出した重み付け係
数に基づいて非線形回路16のリミッタ値を決定する。
【0039】以上の説明では、符号化復号化することに
より発生する符号化ノイズの各周波数成分毎の平均的な
ノイズレベルを推測したが、次に、復号後のノイズの特
徴を符号化器の局所復号器から算出する例について説明
する。
【0040】図14は、図1のMPEGエンコーダ36
の構成例を示している。
【0041】この図14に示すMPEGエンコーダ36
において、入力端子1401から入力される画像信号D
3は、フレームメモリ群1402に送られ、記憶され
る。
【0042】このフレームメモリ群1402に記憶され
た画像信号D3を用いて、動きベクトル検出回路140
3は、フレーム間の動きベクトルを検出する。具体的に
は、動きベクトル検出回路1403では、フレームを小
ブロックに分割し、この小ブロック単位に動きベクトル
MVを計算する。ここで、小ブロックは例えば16画素
×16ラインで構成され、動きベクトル検出は例えば参
照フレームと現在の小ブロックとのパターンマッチング
で行われる。すなわち、式(1)に示すように、現在の
小ブロックの信号Aijと、任意の動きベクトルにより参
照される小ブロックの信号Fijの差の全体値の和Efを
求める。
【0043】 Ef=Σ|Aij−Fij| (i=0〜15,j=0〜15) (1) 動きベクトル検出回路1403は、上記Efの値が最小
となる動きベクトルを動きベクトル信号MVとして出力
する。
【0044】動き補償フレーム間/内予測回路1407
は、画像メモリを備え、上記動きベクトル信号MVに基
づいて当該画像メモリから読み出した予測画像信号を出
力する。
【0045】演算器1404は、フレームメモリ群14
02からの画像信号D3を加算信号とし、上記動き補償
フレーム間/内予測回路1407からの予測画像信号を
減算信号として加算処理を行うことにり、入力画像信号
と、予測画像信号の差分を計算し、その差分を予測残差
信号として出力する。
【0046】そして、予測残差信号(予測を行わないと
き原画像信号)は、DCT回路1405に送られる。こ
のDCT回路1405では上記予測残差信号に対して2
次元DCTを施す。このDCT回路1405から出力さ
れたDCT係数は、量子化回路1406にてスカラー量
子化される。この量子化回路1406の量子化出力信号
は、可変長符号化(VLC)回路1411と逆量子化回
路1408とに送られる。VLC回路1411では、上
記量子化出力信号に対して例えばハフマン符号化を施
す。このVLC回路1411の出力信号はバッファメモ
リ1412に送られる。このバッファメモリ1412で
は出力端子1413から伝送路に出力する信号列のビッ
トレートを平滑化する。また、当該バッファメモリ14
12がオーバーフローしそうになった時には、そのこと
を量子化制御情報として量子化回路1406にフィード
バックする。このとき量子化回路1406では量子化ス
テップを大きくし、これにより量子化回路1406から
出力される情報量が少なくなされる。
【0047】一方、逆量子化回路1408では、量子化
回路1406より供給される量子化ステップ情報q_s
tepに対応して、上記量子化出力信号に逆量子化処理
を施す。この逆量子化回路1408の出力は、逆DCT
回路1409に入力される。逆DCT回路1409によ
り逆DCT処理されて復号された予測残差信号が演算器
1410へ入力される。
【0048】また、上記演算器1410には、演算器1
404に供給されている予測画像信号と同一の信号が供
給されている。この演算器1410は、上記予測残差信
号に予測画像信号を加算する。これにより、局所復号し
た画像信号が得られる。
【0049】この画像信号は、動き補償フレーム間/内
予測回路1407で表示順序に並び替えられノイズ検出
回路1414に供給される。この画像信号は、受信側で
の出力画像と同じ信号である。ノイズ検出回路1414
では、特徴的なノイズとして例えば画像の平坦部に現れ
る低域のフリッカノイズのレベルを検出する。そして検
出されたノイズレベルは出力端子1414から出力さ
れ、図1に示すノイズ低減回路4へ送られる。フリッカ
ノイズは、時間軸方向の差分として検出する。
【0050】また、上記の特徴的なノイズである画像の
平坦部に現れる低域のフリッカノイズの検出方法として
は、図15に示すように、逆量子化回路1408の出力
信号を用いてもよい。この信号は、DCT変換された信
号なので、平坦部の検出及び低域成分の信号抽出をする
のが容易である。
【0051】図13のフローチャートのステップS13
3において、圧縮率より符号化ノイズレベルを推測する
代わりに、このようにして実際に求めた特徴的なノイズ
レベルの検出結果を用いることができる。
【0052】なお、上記のノイズレベル信号は画面毎に
算出するとともに、画面間で積分することにより平均化
してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、圧縮符
号化前のノイズ低減処理において周波数帯域毎にノイズ
低減量を制御することにより、符号化ノイズに特徴的な
周波数帯域のノイズ低減量を抑え、伸張復号化後のノイ
ズ低減処理において周波数帯域毎にノイズ低減量を制御
することにより、符号化ノイズに特徴的な周波数帯域の
ノイズ低減量を強める処理を行うので、圧縮符号化前の
ノイズ低減処理と伸張復号化後のノイズ低減処理との二
重にノイズ低減処理が施される結果画像がぼけたり残像
が発生するといった画質劣化を防止することができる。
その結果、入力画像信号に含まれるノイズと符号化ノイ
ズを効率的に低減することができる。
【0054】したがって、本発明によれば、従来に比し
て一段と画像信号の画質を向上し得る画像信号処理装置
及びその画像信号処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録再生装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】上記記録再生装置に設けられたノイズ低減回路
の構成を示すブロック図である。
【図3】上記ノイズ低減回路に設けられた動き補償フィ
ールド巡回型ノイズ低減回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】上記動き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路
におけるVフィルタによる位相補償の説明に供する略線
図である。
【図5】上記記録再生装置に設けられたノイズ低減回路
の構成を示すブロック図である。
【図6】上記ノイズ低減回路に設けられた動き補償フィ
ールド巡回型ノイズ低減回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】符号化復号化処理後に発生する特徴的なノイズ
の周波数特性の一例を示す図である。
【図8】上記動き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路
における各周波数成分毎の非線形回路のリミッタ値の一
例を示す図である。
【図9】入力画像信号から検出したノイズの周波数特性
の一例を示す図である。
【図10】符号化前の動き補償フィールド巡回型ノイズ
低減回路における非線形回路のリミッタ値を決定するた
めの重み付け処理を示す図である。
【図11】上記重み付け処理により決定される符号化前
の動き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路における非
線形回路のリミッタ値を示す図である。
【図12】上記重み付け処理により決定される符号化前
の動き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路における非
線形回路のリミッタ値を示す図である。
【図13】動き補償フィールド巡回型ノイズ低減回路に
おける非線形回路のリミッタ値を設定するための処理手
順を示すフローチャートである。
【図14】MPEGエンコーダの構成例を示すブロック
図である。
【図15】MPEGエンコーダの他の構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置、4 ノイズ低減回路、6 動き補償
フィールド巡回型ノイズ低減回路、7 符号化難易度算
出回路、8 マルチプレクサ回路、9 フィールドメモ
リ、14 動き補償回路、21 Hブロックフィルタ回
路、22 Vブロックフィルタ回路、23 マルチプレ
クサ回路、24 シリアルパラレル変換回路、25 パ
ラレルシリアル変換回路、26 セレクタ回路、27
メモリ、28 加算平均回路、29,30 テンポラル
フィルタ、31 シフトレジスタ回路、35 適応型プ
リフィルタ、36 MPEGエンコーダ、41 光ディ
スク、48 MPEGデコーダ、49 ノイズ低減回
路、50 適応型画質補正回路
フロントページの続き (72)発明者 冨田 真巳 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C021 PA12 PA18 PA99 RA01 RA12 YA01 ZA02 5C059 KK00 KK01 LA00 MA00 MA04 MA05 MA22 MA23 ME02 NN01 RC11 RF05 SS11 TA00 TB15 TC11 TD05 UA02 UA05 UA21 UA33 5J064 AA01 BA16 BB08 BC01 BC11 BC25 BD03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像信号に含まれるノイズを計測す
    るノイズ計測手段と、 上記入力画像信号にノイズ低減処理を施すノイズ低減手
    段と、 上記ノイズ計測手段により計測されたノイズレベルと復
    号後のノイズの特徴に基づいて、上記ノイズ低減制御手
    段によるノイズ低減効果を制御する制御手段と、 上記ノイズ低減手段によりノイズ低減処理が施された入
    力画像信号に圧縮符号化処理を施す圧縮符号化手段と、 上記圧縮符号化手段により圧縮符号化処理が施された画
    像信号に復号処理を施す復号手段と、 上記復号手段により復号処理が施された復号画像信号に
    ノイズ低減処理を施すノイズ低減手段とを備えることを
    特徴とする画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記圧縮符号化手段に
    よる画像圧縮率に応じて上記ノイズ低減制御手段による
    ノイズ低減効果を制御することを特徴とする請求項1記
    載の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記圧縮符号化処理が施された画像信号
    を記録媒体を介して記録/再生する記録/再生手段を備
    え、 上記復号手段は、上記記録/再生手段により記録媒体か
    ら再生された画像信号に復号処理を施すことを特徴とす
    る請求項1記載の画像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 入力画像信号に含まれるノイズを計測す
    るノイズ計測ステップと、 計測されたノイズレベルと復号後のノイズの特徴に基づ
    いてノイズ低減効果を制御して、上記入力画像信号にノ
    イズ低減処理を施すノイズ低減ステップと、 ノイズ低減処理が施された入力画像信号に圧縮符号化処
    理を施す圧縮符号化ステップと、 圧縮符号化処理が施された画像信号に復号処理を施す復
    号ステップと、 復号処理が施された復号画像信号にノイズ低減処理を施
    すノイズ低減ステップとを備えることを特徴とする画像
    信号処理方法。
  5. 【請求項5】 上記ノイズ低減ステップでは、上記圧縮
    符号化ステップにおける画像圧縮率に応じてノイズ低減
    効果を制御することを特徴とする請求項4記載の画像信
    号処理方法。
  6. 【請求項6】 上記圧縮符号化処理が施された画像信号
    を記録媒体を介して記録/再生する記録/再生ステップ
    をさらに備え、 上記復号ステップでは、上記記録/再生ステップにより
    記録媒体から再生された画像信号に復号処理を施すこと
    を特徴とする請求項4記載の画像信号処理方法。
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