JP3092336B2 - 動き検出回路 - Google Patents

動き検出回路

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JP3092336B2 JP04196733A JP19673392A JP3092336B2 JP 3092336 B2 JP3092336 B2 JP 3092336B2 JP 04196733 A JP04196733 A JP 04196733A JP 19673392 A JP19673392 A JP 19673392A JP 3092336 B2 JP3092336 B2 JP 3092336B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置(以
下、「VTR」と略記する。)や光磁気ディスク等の記
録再生装置に関し、特に、再生時に映像信号の動き量を
検出する動き検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】VTR等に記録された映像信号を再生す
る際、再生時間の調整のため、あるいはスロ−モ−ショ
ン、静止画、倍速再生等の特殊効果を出すために、画面
を間引いたり、同一画面を繰り返して映出する特殊再生
を行うことがある。
【0003】一方、インタ−レ−ス方式の映像信号で
は、相互に相手画像をインタ−レ−スする関係にある2
つのフィ−ルドで1枚の絵(フレ−ム)を構成する。
【0004】したがって、記録したインタ−レ−ス方式
の映像信号について、画面を間引いたり、同一画面を繰
り返す特殊再生を行う場合は、映像信号のインタ−レ−
ス条件や、サブキャリアの連続性の条件を満足するよう
に、即ち、フィ−ルドナンバ−の連続性を保つために、
内挿フィルタの技術を用いて、再生映像信号からフィ−
ルドナンバ−の異なるフィ−ルドの映像信号を作成し、
特殊再生時の画像の重心移動(垂直ガタ)の防止、及
び、垂直解像度劣化の軽減を行っている。
【0005】内挿フィルタの技術を用いて再生映像信号
からフィ−ルドナンバ−の異なるフィ−ルドの映像信号
を作成する場合、即ち、映像信号のフィ−ルド変換を行
う場合、常に同一フィ−ルド内のデ−タのみを用いてフ
ィ−ルド変換(以下、「フィ−ルド内フィ−ルド変換」
とする。)を行うだけでなく、再生映像が静止画の場合
には、走査線がインタ−レ−スの関係にある複数のフィ
−ルドのデ−タを用いてフィ−ルド変換(以下、「フィ
−ルド間フィ−ルド変換」とする。)を行うことによ
り、特殊再生時の画質を向上できることが特開昭60−
54580号公報等に記載されている。また、再生信号
が静止画の場合には、映像信号中の輝度信号と色信号と
の分離を、同一フィ−ルド内のデ−タを用いて行う2次
元Y/C分離ではなく、フレ−ム相関を利用し、複数の
フィ−ルドのデ−タを用いて行う3次元Y/C分離によ
って行うのが望ましい。
【0006】しかし、このように、フィ−ルド内フィ−
ルド変換を行うかフィ−ルド間フィ−ルド変換を行うか
を、また、2次元Y/C分離を行うか3次元Y/C分離
を行うかを選択するためには、フィ−ルド変換を行おう
とするフィ−ルドのデ−タと、そのフィ−ルドの直前の
数フィ−ルドのデ−タより、映像の動きを検出すること
により再生信号が静止画か否かを判断することが必要で
ある。
【0007】この様な動き検出回路の一例として特願平
3−293276号に記載の回路がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5は特願平3−29
3276号に示されている従来例の動き検出回路のブロ
ック図である。
【0009】図5において、501は映像信号の入力端
子、502は入力端子501に入力された映像信号のフ
ィ−ルドナンバ−が入力される入力端子、503はVT
R等の再生モ−ドを入力する入力端子、504は動き適
応型Y/C分離回路に連なり本動き検出回路で検出され
た動き信号を出力する出力端子、505は動き適応型フ
ィ−ルド変換回路に連なり本動き検出回路により検出さ
れた動き量を出力する出力端子、510は入力端子50
1から入力された映像信号を適宜遅延し、映像信号の再
生状況に応じて動き検出に必要なデ−タを出力するメモ
リ遅延線、511は入力端子501から入力された映像
信号を、メモリ遅延線510からそのまま出力する出力
端子、512は出力端子511から出力される映像信号
の1フレ−ム(2フィ−ルド)遅延信号、あるいはそれ
に相当する映像信号をメモリ遅延線510から出力する
出力端子、513は出力端子511から出力される映像
信号の2フレ−ム(4フィ−ルド)遅延信号、あるいは
それに相当する映像信号をメモリ遅延線510から出力
する出力端子、520は映像信号の絵柄の輪郭部分を検
出するエッジ検出回路、530は映像デ−タのフィ−ル
ドナンバ−、再生モ−ドを入力し、映像信号の繰返し再
生などの発生を検出するスロ−再生検出回路、540は
1フレ−ム間、2フレ−ム間の差信号より検出された動
き信号の影響を時間的、空間的なその周辺部分に広げる
時空間フィルタ、550は雑音除去回路、561、56
2は減算器、563はある特定の周波数よりも低い周波
数領域の信号のみを通過させる低域通過フィルタ(以
下、「LPF」と略記する。)、564、565は入力
されたデ−タに絶対値処理を行う絶対値回路、566、
567はエッジ検出回路520で検出されたエッジ情報
に従って、入力信号に非線形処理を施す動き信号変換回
路、568は1フレ−ム間差の動き信号と2フレ−ム間
差の動き信号とを任意の係数値による重み付けで合成す
る合成回路である。
【0010】この装置で、入力端子501より入力され
た映像信号はメモリ遅延線510で適宜遅延される。メ
モリ遅延線510内の動きは後述するように、通常再
生、スロ−再生等の再生モ−ドに応じて、出力端子51
1、512、513より動き検出に必要な映像信号、即
ち現フィ−ルドの信号、1フレ−ム遅延信号、2フレ−
ム遅延信号が出力される。出力端子511、および51
2より出力された現フィ−ルドの信号、及び1フレ−ム
遅延信号から減算器561、LPF563、絶対値回路
564により1フレ−ム間差の動き信号が、出力端子5
11、および513より出力された現フィ−ルドの信
号、及び2フレ−ム遅延信号から減算器562、絶対値
回路565により2フレ−ム間差の動き信号がそれぞれ
算出される。
【0011】1フレ−ム間差、及び2フレ−ム間差の動
き信号は、エッジ検出回路520で検出されたエッジ情
報に従って、動き信号変換回路566、567でそれぞ
れ非線形処理を施される。即ち、映像信号の動き検出を
行う場合、絵柄のエッジ部分を動きとして誤検出してし
まうことが多く、このエッジ部分の動き誤検出は動き適
応フィ−ルド変換回路、及び動き適応Y/C分離回路へ
の悪影響をおよぼす。そこで、エッジ検出回路520に
おいて、エッジ部分であると判断された部分に関して
は、動きが検出された場合でもエッジ検出回路520で
検出されたエッジの強さに応じて検出された動き量を減
らす処理を動き信号変換回路566、567において行
っている。この処理により、映像デ−タの絵柄のエッジ
部分を動きとして誤検出した場合の悪影響を軽減する効
果がある。
【0012】動き信号変換回路566、567で非線形
処理を施された動き信号は、合成回路568で任意の係
数値により重み付けされつつ合成される。合成回路56
8より出力された動き信号は、雑音除去回路550でノ
イズなどの影響が除去され、時空間フィルタ540に入
力される。
【0013】時空間フィルタ540では、通常再生時、
即ち1フィ−ルド毎に映像信号が更新される場合には、
入力された動き信号の影響を時間的、空間的な周辺部分
に減衰しつつ拡散していき、その結果得られた動き信号
情報を出力端子504、505から動き適応Y/C分離
回路、動き適応フィ−ルド変換回路等に出力している。
即ち、1フィ−ルド毎に更新される映像信号の動き量
を、走査線がフィ−ルド毎にインタ−レ−スしている関
係から、1フレ−ム間差の映像信号を利用して検出する
ために動きの検出もれを生じることがあり、この動きの
検出もれによる動き適応処理回路での悪影響、即ち残像
の発生を防ぐためである。また、スロ−再生検出回路5
30において、再生モ−ドがスロ−再生等で映像信号が
前のフィ−ルドから更新されていないことを検出した場
合には、動き信号の減衰、及び拡散を止め、時空間フィ
ルタ540内のメモリ手段に記憶しておいた前フィ−ル
ドの動き信号情報をそのまま動き適応Y/C分離回路、
動き適応フィ−ルド変換回路等に出力する。
【0014】この装置によれば、VTR等で通常再生時
だけでなく、スロ−モ−ション等、同じフィ−ルドのデ
−タがある程度の期間繰返し再生されるような場合にも
正しく、精度のよい動き検出を行うことができる。
【0015】ところが、上記動き検出回路では絵柄のエ
ッジ部分においてエッジ部分を動きとして誤検出するの
を防ぐために動き信号の変換処理を行っているが、逆に
VTRのスロ−モション等、同一フィ−ルドの映像信号
が繰返し再生される場合で、特に、静止している物体の
エッジ部分の上を別の物体が通過する映像等ではこの動
き信号変換処理のために動きの検出漏れを生じることが
ある。図6を用いて説明する。
【0016】図6中、(A)はVTRのテ−プ等に記録
されている映像を通常再生した様子を示したものであ
る。図中、601、602、603はVTRのテ−プ等
から再生された、時間的に連続な、それぞれ1フィ−ル
ドの映像信号である。611、612、613は時間が
進むにつれて画面左から右に移動する物体(以下、「物
体A」とする。)、621、622、623は時間の変
化に係らず一定の場所に静止する物体(「以下、物体
B」とする。)である。
【0017】このような映像信号の記録されたテ−プを
例えば1/3倍でスロ−モ−ション再生し、従来の動き
検出回路を用いて動き検出を行い、その結果に従って動
き適応のフィ−ルド間信号処理を行った場合が同図
(B)である。図中、631〜637はスロ−モション
再生においてテ−プから連続的に再生されてくる、それ
ぞれ1フィ−ルドのデ−タであり、特に、631はフィ
−ルド601と、632〜634はフィ−ルド602
と、635〜637はフィ−ルド603と同じフィ−ル
ドの映像信号を動き適応フィ−ルド間信号処理した映像
信号である。同様に、641〜647は物体Aをスロ−
モション再生したときの映像、651〜657は物体B
をスロ−モション再生したときの映像である。また、6
65〜667は従来の動き検出回路による動きの検出漏
れから、動き適応信号処理の誤動作で生じた残像であ
る。
【0018】同図において、従来の動き検出回路の動き
検出結果を用いてフィ−ルド間信号処理を行った場合、
フィ−ルド635〜637、即ち静止物体Bのエッジ部
分の上を動く物体Aが通過した直後の映像で、図中66
5〜667の部分に動き検出漏れによる残像を生じてし
まう。即ち、物体Aが動いた跡は物体Aによる動き量が
検出される。一方、物体Bのエッジ部分では動き誤検出
を防止するために動き量を減少させるための非線形処理
(図5中、動き変換回路566、567)を行ってい
る。このため、この物体Bのエッジ部分では物体Aの通
過による動きが検出されるが、物体Bのエッジ部分にお
ける非線形処理で、物体Aによる動き量も減少させられ
てしまい、動きの検出漏れとなる。このため、フィ−ル
ド635〜637では、物体Aの通過直後の物体Bのエ
ッジ部分、つまり残像665〜667の部分が動画であ
るにも係らず静止画と判断されてしまい、その結果、動
き適応フィ−ルド変換回路、動き適応Y/C分離回路に
おいて残像を生じる。
【0019】上記のような状況で生じた残像は、テ−プ
からの再生映像信号のフィ−ルドが更新されるまで静止
画エッジ部分に貼り付いたまま消えずにいる。即ち、こ
の残像は通常再生時では60分の1秒という短い時間で
消えるため、殆ど画質劣化とはならないが、特に速度の
遅いスロ−モ−ション再生ほど残像が長い時間表示さ
れ、画質劣化が激しくなる。
【0020】即ち、従来技術による動き検出回路では、
同じフィ−ルドがある程度の期間繰返し再生されるよう
な場合で、静止物体のエッジ部分を動く物体が横切るよ
うな映像において正しい動き検出が不可能となり、動き
適応フィ−ルド変換回路や、動き適応Y/C分離回路の
制御を誤るという問題があった。
【0021】そこで、本発明は通常再生時は言うまでも
なく、前述のような同じフィ−ルドがある程度の期間繰
返し再生されるような場合で、特に静止物体のエッジ部
分を動く物体が横切るような映像においても再生映像信
号の動きを正しく検出し、動き適応フィ−ルド変換回路
や、動き適応Y/C分離回路を正しく制御できる動き検
出回路を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では2フィ−ルドより1フレ−ムを構成する
映像信号を入力し、入力した映像信号をVTR等の再生
モ−ドに応じてn(nは任意の自然数)フィ−ルド遅延
して動き検出に必要な映像信号、即ち入力映像信号、1
フレ−ム遅延相当の信号、及び2フレ−ム遅延相当の信
号を出力する映像信号遅延手段と、前記遅延手段から出
力された映像信号より1フレ−ム間差、2フレ−ム間差
の動きを検出する動き検出手段と、入力映像信号の輪郭
部分を検出するエッジ検出手段と、入力映像信号の属す
るフィ−ルドが該フィ−ルドの直前に入力したフィ−ル
ドの繰返しか否かを検出するスロ−再生検出手段と、1
フィ−ルド分の映像信号の動き量を格納する動きメモリ
を有し、前記スロ−再生検出手段の検出結果、入力映像
信号の属するフィ−ルドが該フィ−ルドの直前に入力し
たフィ−ルドの繰返しでない場合には、前記動き検出手
段において検出された動き信号と前記動きメモリの記憶
内容とを合成して出力すると共に前記合成出力にて前記
動きメモリの内容を更新し、入力映像信号の属するフィ
−ルドが該フィ−ルドの直前に入力したフィ−ルドの繰
返しである場合には、前記動きメモリに記憶されている
動き信号を該フィ−ルドの動き信号として出力する動き
信号選択手段と、前記エッジ検出手段と前記スロ−再生
検出手段の各検出結果に応じて前記動き信号選択手段か
ら出力された動き信号を制御する動き信号制御手段と、
で構成されることを特徴とする動き検出回路を用いる。
【0023】特に、前記の動き信号制御手段において、
前記エッジ検出手段と前記スロ−再生検出手段の検出結
果が、それぞれ絵柄の輪郭部分であることを示し、かつ
入力する映像信号の属するフィ−ルドが該フィ−ルドの
直前に入力したフィ−ルドの繰返しではないことを示し
ている場合には、それ以外の場合に比べ前記動き信号選
択手段から出力された動き信号の大きさを小さくする制
御を施すことにより上記目的を達成する。
【0024】
【作用】再生された映像信号は、まず映像信号遅延手段
に入力されて順次遅延され、再生モ−ドに応じて動き検
出に必要な信号、即ち通常再生時であれば入力された再
生映像信号そのものと1フレ−ム遅延信号及び2フレ−
ム遅延信号が、スロ−モ−ション再生等の特殊再生時で
あれば入力された再生映像信号と、特殊再生に応じた適
当な遅延処理を施して得られる1フレ−ム遅延信号及び
2フレ−ム遅延信号に相当する映像信号が出力される。
【0025】動き信号検出手段では、前記映像信号遅延
手段から出力された再生映像信号と1フレ−ム遅延信号
から減算処理、LPF、及び絶対値処理により1フレ−
ム間差の動き信号が、再生映像信号と2フレ−ム遅延信
号から減算処理、及び絶対値処理により2フレ−ム間差
の動き信号が検出される。
【0026】エッジ検出手段では、遅延手段から出力さ
れた再生映像信号、即ち動き検出を行おうとしているフ
ィ−ルドの映像信号から絵柄の輪郭部分が検出される。
【0027】一方、再生映像信号のフィ−ルドナンバ−
はVTR等の再生モ−ドと共にスロ−再生検出手段に入
力され、スロ−再生検出手段中のメモリに蓄えられてい
た直前に入力された映像信号のフィ−ルドナンバ−と比
較される。ここで、再生モ−ドが正方向の再生で、再生
映像信号のフィ−ルドナンバ−が1つ前の映像信号のフ
ィ−ルドナンバ−に対して、1つ、あるいはそれ以上進
んでいるか、再生モ−ドが逆方向の再生で、再生映像信
号のフィ−ルドナンバ−が1つ前の映像信号のフィ−ル
ドナンバ−に対して、1つ、あるいはそれ以上戻ってい
れば、再生映像信号の繰返しは為されていないと判断
し、再生映像信号のフィ−ルドナンバ−が1つ前の映像
信号のフィ−ルドナンバ−と同じであれば、再生映像信
号は繰り返されていると判断して、その結果を出力す
る。
【0028】動き信号検出手段で検出された1フレ−ム
間差、及び2フレ−ム間差の動き信号は合成された後、
動き信号選択手段に入力される。
【0029】動き信号選択手段では、スロ−再生検出手
段の検出結果に従い、入力された映像信号の属するフィ
−ルドが直前に入力されたフィ−ルドの繰返しでなけれ
ば、前記動き検出手段で検出された動き信号を前記動き
メモリに記憶させると共に、動き信号制御手段に出力
し、入力された映像信号の属するフィ−ルドが直前に入
力されたフィ−ルドの繰返しであれば、前記動きメモリ
に記憶されている内容を該フィ−ルドの映像信号の動き
信号として動き信号制御手段に出力する。この処理によ
り、映像信号が繰返し再生されて動き検出に必要な1フ
レ−ム間差、2スレ−ム間差の映像信号が得られず、正
しい動き検出結果が得られなかった場合でも、動き検出
を行おうとしている映像信号と同じ絵柄で、かつ、正し
く動き検出を行うことができた時の動き信号、つまり、
映像信号のフィ−ルドナンバ−が変わった直後に検出さ
れた動き信号を使用することにより、動き検出の誤りを
防ぐことができる。
【0030】動き信号選択手段から出力された動き信号
は、動き信号制御手段に入力される。動き信号制御手段
では、エッジ検出手段の検出結果と、スロ−再生検出手
段の検出結果に従って、前記動き信号選択手段から出力
された動き信号の大きさを制御して出力する。
【0031】具体的には、前記エッジ検出手段で絵柄の
エッジ部分であると判断された部分で、かつ前記スロ−
再生検出手段で入力映像信号の属するフィ−ルドが該フ
ィ−ルドの繰返しでないと判断された場合には、前記動
き信号選択手段から出力された動き信号の大きさを検出
されたエッジの強さに応じて小さくする処理を施し、そ
れ以外の部分では、前記動き信号検出手段において検出
された動き信号を当該再生映像信号の動き信号としてそ
のまま出力する。
【0032】この動き信号制御処理により、同一フィ−
ルドの映像信号を繰返し再生していない場合のエッジ部
分ではエッジの影響による動き誤検出を防止し、また、
同一フィ−ルドを繰返し再生している場合は、エッジの
影響による動き誤検出よりも激しい劣化となるエッジ処
理による動きの検出漏れを防ぐことができ、再生モ−ド
によらず、常に画質劣化の少ない信号処理を行うことが
できる。
【0033】このように、従来の動き検出手段に再生映
像信号が繰返し再生を行っていることと、映像信号の輪
郭部分であることを検出して、検出された動き量を制御
する動き信号制御手段を加えることにより、VTR等で
スロ−モ−ション、通常再生等の再生モ−ドによらず、
また絵柄のエッジの有無等によらずに正しい動き検出を
行うことができ、その結果、動き適応フィ−ルド変換回
路、動き適応Y/C分離回路等の誤動作による画質劣化
を防止することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の1実施例を図1を用いて説明
する。
【0035】図1において、101はVTR等から再生
された映像デ−タの入力端子、102は入力端子101
に入力された映像デ−タのフィ−ルドナンバ−が入力さ
れる入力端子、103はVTR等の再生モ−ドを入力す
る入力端子、104は動き適応型Y/C分離回路に連な
り、本動き検出回路で検出された動き信号を出力する出
力端子、105は動き適応型フィ−ルド変換回路に連な
り、本動き検出回路で検出された動き信号を出力する出
力端子、110は入力端子101から入力された映像デ
−タをn(nは任意の自然数)フィ−ルド遅延し、映像
デ−タの再生状況に応じて動き検出に必要なデ−タを出
力するメモリ遅延線、111はメモリ遅延線110から
入力端子101に入力された再生映像デ−タをそのまま
出力する出力端子、112は出力端子111から出力さ
れた映像デ−タの1フレ−ム前の映像デ−タ、あるいは
それに相当する映像デ−タをメモリ遅延線110から出
力する出力端子、113は出力端子111から出力され
た映像デ−タの2フレ−ム前の映像デ−タ、あるいはそ
れに相当する映像デ−タをメモリ遅延線110から出力
する出力端子、120は映像デ−タの絵柄のエッジ部分
を検出するエッジ検出回路、130は映像デ−タのフィ
−ルドナンバ−、及び再生モ−ドを入力し、再生映像の
繰返し再生などの発生を検出するスロ−再生検出回路、
141、142は減算器、143はある特定の周波数よ
りも低い周波数領域の信号のみを通過させるLPF、1
44、145は入力されたデ−タに絶対値処理を行う絶
対値回路、146、147はエッジ検出回路120で検
出されたエッジ情報に従って入力された動き信号を変換
する動き信号変換回路、148は1フレ−ム間差の動き
信号と、2フレ−ム間差の動き信号とを任意の係数値に
よる重み付けで合成する合成回路、149は雑音除去回
路、151、152は動き信号をサブキャリアの4倍の
周波数でサンプリングしたときのm(mは任意の自然
数)クロック分の遅延線、153、154は任意の係数
値αをもつ係数器、155は遅延線151の出力、係数
器153、154の出力を任意の重み付けで合成する合
成回路、161は1Hの遅延線、162は合成回路15
5の出力と、遅延線161の出力とを重み付けしつつ合
成する合成回路、171は約262Hの遅延線、172
は任意の係数値βをもつ係数器、173は雑音除去回路
149の出力と係数器172の出力とを重み付けしつつ
合成する動き合成回路、180、181はエッジ検出回
路120、及びスロ−再生検出回路130の検出結果に
従って入力された動き信号を制御する動き信号制御回路
である。
【0036】VTRのテ−プ等から再生された映像デ−
タは、再生映像デ−タ入力端子101に入力され、その
フィ−ルドナンバ−がフィ−ルドナンバ−入力端子10
2に入力される。
【0037】入力端子102に入力された映像デ−タの
フィ−ルドナンバ−はスロ−再生検出回路130に入力
される。スロ−再生検出回路130では、入力端子10
2より入力された現フィ−ルドのフィ−ルドナンバ−
と、入力端子102より入力されてスロ−再生検出回路
130内のメモリに記憶されている1つ前のフィ−ルド
のフィ−ルドナンバ−とを比較し、入力端子103より
入力された再生モ−ドが正方向再生であることを示し、
かつ1つ前のフィ−ルドのフィ−ルドナンバ−に対して
現フィ−ルドのフィ−ルドナンバ−が1つ進んでいれば
通常再生と判断し、2つ以上進んでいれば早送り再生、
進んでいなければスチルを含むスロ−モ−ション再生と
判断する。また、入力端子103より入力された再生モ
−ドが逆方向再生であることを示し、かつ1つ前のフィ
−ルドのフィ−ルドナンバ−に対して現フィ−ルドのフ
ィ−ルドナンバ−が1つ、あるいはそれ以上戻っていれ
ば−1倍速再生を含む逆転早送り再生、戻っていなけれ
ばスチルを含むスロ−モ−ション再生と判断して、その
判断結果をメモリ遅延線110、合成回路155、16
2、係数器172、動き合成回路173、動き制御回路
180、181にそれぞれ出力する。
【0038】入力端子101に入力された映像デ−タは
メモリ遅延線110に入力される。再生された映像デ−
タは、フィ−ルドごとに走査線が相互にインタ−レ−ス
しているため、動き検出を行うためには2フィ−ルド
(1フレ−ム)差の信号、または4フィ−ルド(2フレ
−ム)差の信号が必要となる。そこで、メモリ遅延線1
10では特殊再生時、フィ−ルドシ−ケンスに狂いを生
じた場合でも正しい動き検出を行うことができるよう
に、スロ−再生検出回路130からスロ−再生か否か等
のフィ−ルドシ−ケンス情報を入力し、内部で適切な遅
延処理を行った後にメモリ遅延線110の出力端子11
1、112、113よりそれぞれ現フィ−ルドの映像デ
−タ、1フレ−ム前の映像デ−タに相当する映像デ−
タ、2フレ−ム前の映像デ−タに相当する映像デ−タを
出力する。
【0039】図2を用いて、このメモリ遅延線110の
遅延処理を説明する。
【0040】図2において、(a)は入力端子101か
ら入力された映像デ−タ群であり、(b)、(c)、
(d)、(e)はメモリ遅延線110の内部の縦列に接
続されたフィ−ルドメモリに記憶されている1フィ−ル
ド分の映像デ−タ群である。
【0041】また、201から296まではそれぞれ1
フィ−ルドの映像デ−タであり、図中の数字はそれぞれ
の映像デ−タのフィ−ルドナンバ−を示す。また、図
中、上から下方向に時間が変化している。即ち、図中、
同行の各映像デ−タは、同じ時点における入力映像デ−
タと内部フィ−ルドメモリに格納されている遅延映像デ
−タとを示し、その下の行のデ−タは1フィ−ルド相当
時間経過後の時点の入力映像デ−タと内部フィ−ルドメ
モリに格納されている遅延映像デ−タとを示す。
【0042】さて、図中(A)は通常再生の場合を示し
ており、(A)(a)の201から205まで時間的に
連続な映像デ−タである。これらの映像デ−タ201〜
205は現フィ−ルドの映像デ−タとして、図1の出力
端子111より出力される。図2(A)(b)は(A)
(a)のデ−タと減算処理をして1フレ−ム間差の動き
信号を検出するための映像デ−タである。通常再生の場
合は(A)(a)の映像デ−タを内部フィ−ルドメモリ
で(d)、(b)と順次シフトしていき2フィ−ルド分
遅延させ、映像デ−タ211は映像デ−タ201と同じ
タイミングで、また映像デ−タ212は映像デ−タ20
2と同じタイミングで図1の出力端子112より出力す
る。図2(A)(c)は(A)(a)のデ−タと減算処
理をして2フレ−ム間差の動き信号を検出するための映
像デ−タである。この映像デ−タは(A)(b)の映像
デ−タを内部フィ−ルドメモリで(e)、(c)と順次
シフトしていき、さらに2フィ−ルド分遅延して得られ
る。映像デ−タ221は映像デ−タ201、211と同
じタイミングで、また映像デ−タ222は映像デ−タ2
02、212と同じタイミングで図1の出力端子113
より出力される。
【0043】以上の処理により、任意の時点の入力する
映像デ−タ(a)に対して、メモリ遅延線110で1フ
ィ−ルド遅延された映像デ−タ(d)、メモリ遅延線1
10で2フィ−ルド(1フレ−ム)遅延された映像デ−
タ(b)、メモリ遅延線110で3フィ−ルド遅延され
た映像デ−タ(e)、メモリ遅延線110で4フィ−ル
ド(フレ−ム)遅延された映像デ−タ(c)が得られ
る。
【0044】次に、図2(B)はスロ−モ−ション再生
の場合の例を示しており、(B)(a)は入力端子10
1から入力された映像デ−タで、250から257まで
時間的に連続な映像デ−タであり、特に251から25
4は同じフィ−ルドの映像デ−タであり、255から2
57は同じフィ−ルドの映像デ−タである。これらの映
像デ−タは通常再生時と同様に現フィ−ルドの映像デ−
タとして、そのまま図1の出力端子111より出力され
る。
【0045】図2(B)(b)は(B)(a)の映像デ
−タと減算処理をして1フレ−ム間差の動き信号を検出
するための映像デ−タである。しかし、特殊再生中で
は、通常再生時のように(B)(a)の映像デ−タを内
部フィ−ルドメモリで順次シフトさせただけでは正しい
動き検出処理を行うのに必要な映像デ−タを得ることは
できない。したがって、図1のスロ−再生検出回路13
0からのフィ−ルドシ−ケンス情報がスロ−モ−ション
等の特殊再生であることを示しているときは、その再生
モ−ドに応じたメモリ遅延処理が必要になる。
【0046】そこで、例えば、この図2(B)のような
スロ−モ−ション再生の場合は、(B)(a)の映像デ
−タを内部フィ−ルドメモリで1フィ−ルド分遅延さ
せ、(d)の映像デ−タを得る。
【0047】次に、映像デ−タ(d)のうちフィ−ルド
ナンバ−が変化する直前の映像デ−タ、即ち(a)の映
像デ−タのフィ−ルドナンバ−が変わった直後の映像デ
−タ281、285のみを次段のフィ−ルドメモリに書
き込み映像デ−タ(b)を得る。一方、映像デ−タ
(b)を記憶しているフィ−ルドメモリは次に前段のフ
ィ−ルドメモリから映像デ−タが書き込まれるまで書き
込まれた映像デ−タを保持する。同様に、映像デ−タ
(b)、(e)も、フィ−ルドナンバ−が変化する直前
の映像デ−タ260、262、290、292のみを次
段フィ−ルドメモリに書き込む。また、映像デ−タ
(e)、(c)も、次に前段のフィ−ルドメモリから映
像デ−タが書き込まれるまで書き込まれた映像デ−タ保
持する。
【0048】フィ−ルドメモリに記憶されている映像デ
−タのうちフィ−ルドナンバ−が変化する直前の映像デ
−タ281、285、260、262、290、292
の書き込みは、再生映像デ−タのフィ−ルドナンバ−が
変わった直後の入力デ−タのタイミングで次段のフィ−
ルドメモリに書き込むようにすればよい。
【0049】前述のメモリ遅延処理により、図1の出力
端子112からは内部のフィ−ルドメモリに記憶されて
いる映像デ−タ(b)が、出力端子113からは映像デ
−タ(c)が出力される。
【0050】以上の操作を行うことにより、(B)
(a)の入力映像デ−タのうちフィ−ルドが変化した直
後、即ち(B)(a)の映像デ−タのフィ−ルドナンバ
−が変わった直後は、メモリ遅延線110の内部の各フ
ィ−ルドメモリに異なるフィ−ルドの映像デ−タを入力
順に並べることができ、正しい動き検出を行うことの可
能な1フレ−ム間差、及び2フレ−ム間差の映像デ−タ
が得られる。
【0051】しかし、(B)(a)の映像デ−タのうち
フィ−ルドナンバ−が変わった直後以外では正しい動き
検出を行うために必要な1フレ−ム間差、及び2フレ−
ム間差の映像デ−タは得られない。したがって、正しい
動き検出を行うことはできない。そこで後述する処理に
より、フィ−ルドが変わった直後の動き量を次にフィ−
ルドナンバ−が変わるまでの間の動き量とする。
【0052】さて、図1において、メモリ遅延線110
の出力端子111、112、113からはそれぞれ現フ
ィ−ルドの映像デ−タ、1フレ−ム前の映像デ−タに相
当する映像デ−タ、2フレ−ム前の映像デ−タに相当す
る映像デ−タが出力される。出力端子111より出力さ
れた現フィ−ルドの映像デ−タはエッジ検出回路12
0、及び減算器141、142に入力される。また、出
力端子112から出力された1フレ−ム分遅延した映像
デ−タは減算器141に入力され、減算器141で出力
端子111から出力された現フィ−ルドの映像デ−タと
減算処理を行われ、1フレ−ム間差の動き信号が検出さ
れる。同様に、出力端子113から出力された2フレ−
ム分遅延した映像デ−タは減算器143に入力され、減
算器143で出力端子111から出力された現フィ−ル
ドの映像デ−タと減算処理を行われ、2フレ−ム間差の
動き信号が検出される。
【0053】ただし、再生映像デ−タ入力端子101に
入力される映像デ−タがNTSC方式のような、色信号
と輝度信号が多重されたコンポジット信号の場合、フレ
−ムごとに色差信号を搬送する副搬送波の位相が反転し
ているので、この1フレ−ム間差の動き信号は色信号成
分を含むことになる。そこで、減算器141の出力をL
PF143に入力し、LPF143で色信号成分を除去
する必要がある。再生映像デ−タ入力端子101に入力
される映像デ−タがコンポ−ネント信号などのように非
多重の映像デ−タの場合にはこのLPF143は不要と
なる。
【0054】また、出力端子111から出力され、エッ
ジ検出回路120に入力された現フィ−ルドの映像デ−
タは、この回路で映像デ−タの絵柄のエッジ部分を検出
し、このエッジ情報を動き信号変換回路146、14
7、及び動き信号制御回路180、181に出力する。
LPF143、及び減算器142から出力された1フレ
−ム間差、及び2フレ−ム間差の動き信号は、絶対値回
路144、145でそれぞれ絶対値処理を行った後、動
き信号変換回路146、147にそれぞれ入力される。
【0055】動き信号変換回路146、147ではエッ
ジ検出回路120で検出されたエッジ情報に従って、入
力された1フレ−ム間差、及び2フレ−ム間差の動き信
号を変換する。具体的には、再生映像信号の絵柄のエッ
ジ部分では、入力された動き信号の大きさを検出された
エッジの大きさに応じて小さくする処理を施す。
【0056】即ち、映像信号の動き検出を行う場合、絵
柄のエッジ部分を動きとして誤検出することが多い。こ
のエッジ部分での動き誤検出は、動き適応型のフィ−ル
ド変換回路等で、本来フィ−ルド間の信号処理が可能で
あるにも係らず、フィ−ルド内の信号処理を行ってしま
うため、若干の画質劣化を生じる。このため、絵柄のエ
ッジ部分では動き信号にエッジの影響が含まれることを
考慮して、動き量を小さくする処理を行っている。
【0057】動き信号変換回路146、147で動き信
号の変換処理を行った1フレ−ム間差、及び2フレ−ム
間差の動き信号は共に合成回路148に入力され、任意
の係数値で重み付けされつつ合成される。この実施例で
は、動き信号変換回路146の出力と、動き信号変換回
路147の出力とを1対1の割合で加算する、加算平均
処理方式で合成を行う。合成回路148で合成された動
き信号は雑音除去回路149に入力される。
【0058】図3は雑音除去回路149の1例のブロッ
ク図である。
【0059】図3において、301は図1の合成回路1
48から出力された動き信号が入力される入力端子、3
02は雑音等の影響を除去した後の動き信号が出力され
る出力端子、311、312は1Hの遅延線、321は
合成回路である。
【0060】この回路で入力端子301から入力された
動き信号は、遅延線311で1H遅延した信号、及び遅
延線312でさらに1H遅延した信号と共に合成回路3
21に入力される。合成回路321では、入力された3
つの動き信号のうちの1つを選択する、あるいはそれぞ
れの動き信号に任意の係数値を掛け合わせて加算する。
即ち、これにより、検出された動き信号の垂直方向の相
関を調べ、上下の動き信号と比較して突出したものは雑
音として除去するようにする。これは、VTR等より再
生された映像信号は走査線方向、つまり画面上の水平方
向に連続な波形で構成されており、映像信号波形に雑音
等が乗った場合、その雑音等の影響が画面上の水平方向
に広がり、画面上の垂直方向にその影響が広がることは
ないことを利用したものである。この様な処理を行うこ
とによってノイズ等の影響を軽減することができる。
【0061】この合成回路321の出力信号は、雑音等
を除去した後の動き信号として、出力端子302より、
図1の係数器172の出力と共に動き合成回路173に
入力される。
【0062】図1において、動き合成回路173では、
スロ−再生検出回路130から出力されたフィ−ルドシ
−ケンス情報に従って、スロ−モ−ション再生ではない
場合には雑音除去回路149の出力と係数器172の出
力とを合成処理した動き信号を、スロ−モ−ション再生
の場合(同じフィ−ルドナンバ−が連続している場合)
には係数器172の出力をそのまま出力する。本実施例
では、スロ−モ−ション再生ではない場合の合成処理と
して雑音除去回路149の出力と係数器172の出力の
うち大きい方を選択して出力する処理を行っている。
【0063】合成回路155には、動き合成回路173
から出力された動き信号に係数器153で減衰処理を行
った動き信号と、動き合成回路173から出力された動
き信号を遅延回路151でサブキャリアの4倍の周波数
のクロックでmクロック分遅延させた動き信号と、動き
合成回路173から出力された動き信号を遅延回路15
1、152でサブキャリアの4倍の周波数のクロックで
2×mクロック分遅延させたあと、係数器154で減衰
処理を行った動き信号とが入力される。ただし、本実施
例ではm=1としており、サブキャリアの4倍の周波数
でアナログ映像信号をサンプリングした映像信号を記録
に用いているものとする。
【0064】この合成回路155で、スロ−再生検出回
路130から出力されたフィ−ルドシ−ケンス情報に従
って、スロ−モ−ション再生の場合には遅延回路151
の出力がそのまま出力される。また、スロ−モ−ション
再生ではない場合には3つの動き信号が合成され出力さ
れる。本実施例では、スロ−モ−ション再生ではない場
合の合成処理の1例として3つの動き信号のうち最大の
ものを選択して出力している。スロ−モ−ション再生で
はない場合、この遅延回路151、152、係数器15
3、154、合成回路155は検出された動きを水平方
向に減衰しつつ広げる水平フィルタとして動作する。こ
の場合、遅延線151、152の遅延量mにより、水平
フィルタでの動きの広がり方が決まる。
【0065】合成回路155から出力された動き信号
は、動き信号制御回路180に入力されると同時に、遅
延回路161で1H分遅延した動き信号と共に合成回路
162に入力される。この合成回路162では、スロ−
再生検出回路130から出力されたフィ−ルドシ−ケン
ス情報に従って、スロ−モ−ション再生の場合には合成
回路155の出力と遅延回路161の出力が1フィ−ル
ドごとに交互に選択されて出力される。また、スロ−モ
−ション再生ではない場合には2つの動き信号が合成処
理を施されて出力される。ただし、本実施例では、スロ
−モ−ション再生ではない場合の合成処理として2つの
動き信号のうち最大のものを選択して出力する処理をし
ている。
【0066】合成回路162から出力された動き信号
は、動き信号制御回路181に入力されると共に、遅延
回路171に入力される。
【0067】遅延回路171では、雑音除去回路149
の出力に対して、係数器172の出力が1フィ−ルド分
の遅延を持つように入力する動き信号に遅延処理を施
し、遅延した動き信号を係数器172に入力する。係数
器172に入力された動き信号は、スロ−再生検出回路
130から出力されたフィ−ルドシ−ケンス情報に従っ
て、スロ−モ−ション再生の場合には入力された動き信
号をそのまま、またスロ−モ−ション再生ではない場合
には任意の係数値による減衰処理を施されて出力する。
係数器172から出力された動き信号は前述したように
動き合成回路173に入力される。
【0068】一方、動き信号制御回路180、及び18
1では、それぞれ合成回路155、及び合成回路162
から出力された動き信号の大きさをエッジ検出回路12
0、スロ−再生検出回路130の検出結果に応じて制御
する。具体的には、エッジ検出回路120の検出結果が
絵柄の輪郭部分であることを示し、かつスロ−再生検出
回路130の検出結果が入力再生映像信号の属するフィ
−ルドが直前に入力されたフィ−ルドの繰返しでないこ
とを示している場合には、それ以外の場合に比べ、入力
された動き信号の大きさを小さくする処理を施す。
【0069】即ち、前述したように動き検出の際には、
絵柄のエッジ部分を静止画であるにも係らず動きとして
誤検出してしまうことが多いため、通常再生時、即ち入
力再生映像信号の属するフィ−ルドが直前に入力された
フィ−ルドの繰返しでない場合には、エッジ部分で検出
された動き信号を小さくする処理をこの部分でもう一度
行い、エッジ部分での動き誤検出を低減している。
【0070】しかし、このエッジ部分で検出された動き
信号を小さくする処理により、逆に、エッジ部分に実際
に動きがあった場合に動きの検出漏れを起こし、残像を
生じるという問題が発生する。
【0071】この残像は入力映像デ−タが更新されるま
で表示され続けるため、通常再生時、及び早送り再生時
等には画質劣化は問題とはならないが、スロ−モ−ショ
ン再生時には大きな画質劣化となる。このため、スロ−
モ−ション再生時以外には動き誤検出を防ぐために動き
信号を減少させる処理を行って動き誤検出による画質劣
化を防止するが、スロ−モ−ション再生時にはより大き
な画質劣化である動きの検出漏れによる残像を防ぐため
に動き信号を減少させる処理を行わないようにする。検
出漏れによる残像は動き誤検出による画質劣化と比較し
てはるかに劣化が激しいためである。
【0072】動き信号の制御特性の1例として、本実施
例で用いている動き信号変換回路180の変換特性を図
4に示す。
【0073】本実施例では、エッジ検出回路120の出
力はエッジの強さに応じた4段階の信号として出力して
いる。通常再生時、つまり同じフィ−ルドの映像デ−タ
の繰返しがない場合には、このエッジの強さに応じて動
き信号の変換特性を変えている。即ち、エッジではない
部分では401に示す変換特性を用いて変換し、エッジ
が強く検出された場合には404に示す変換特性を、以
下、エッジの強さの度合に応じて403、402の変換
特性を用いて動き信号を小さくしている。一方、スロ−
再生時、つまり同じフィ−ルドの映像デ−タが繰返し再
生されている場合には、エッジ検出回路120の出力に
係らず、常に401に示す変換特性で動き信号を変換す
る。以上の処理によって、前述の動き信号の変換特性制
御を行っている。また、動き信号変換回路181でも同
様の処理を行っている。
【0074】図4に示した動き信号の変換特性は本実施
例で使用した1例であり、この他に、例えばエッジ検出
回路120の出力をエッジの有無の2値として、動き信
号の変換制御をエッジ部分とそれ以外の部分の2種類で
切り換える、等の方法が考えられる。この場合、エッジ
検出回路120、及び動き信号変換回路180、181
の回路構成を簡略化することができ、本実施例とほぼ同
様の効果を得ることができる。
【0075】動き信号制御回路180、181から出力
された動き信号は、それぞれ出力端子104、105か
ら出力され、動き適応Y/C分離回路、及び動き適応走
査線変換回路を制御する。
【0076】以上述べたように、入力された再生映像デ
−タのフィ−ルドナンバ−と再生モ−ドからスロ−再生
検出回路130でスロ−モ−ション再生であることを検
出し、その検出結果により動き信号制御回路180、1
81の制御特性を変えることにより、通常再生時には、
絵柄のエッジ部分に生じる動きの誤検出を、またスロ−
再生時には絵柄のエッジ部分の動き検出漏れを防ぐこと
が可能となり、再生中常に良好な動き検出結果を得るこ
とができる。
【0077】また、本実施例において、エッジ検出回路
120とスロ−再生検出回路130の検出結果を用いて
動き信号制御回路180、181の制御特性を変えてい
るが、本実施例とは別の実施例の回路構成として動き信
号制御回路180、181はエッジ検出回路120の検
出結果のみを用いて制御し、スロ−再生検出回路130
の検出結果はエッジ検出回路120に入力して、エッジ
検出回路120の出力であるエッジ情報を制御するよう
にしてもよい。この場合、エッジ検出回路120の検出
結果はスロ−再生時にはエッジが検出された場合でもエ
ッジが検出されなかったものとする。このような処理を
することにより前述の実施例と同様に、通常再生時に
は、絵柄のエッジ部分に生じる動きの誤検出を、またス
ロ−再生時には絵柄のエッジ部分の動き検出漏れを防ぐ
ことが可能となり、再生中、常に良好な動き検出結果を
得ることができ、同時に動き信号制御回路180、18
1は回路規模を小さくすることができる。
【0078】また、別の実施例の回路構成として動き信
号制御回路180、181はスロ−再生検出回路130
の検出結果のみを用いて制御する方法も考えられる。こ
の場合、通常再生時のエッジ部分における動き誤検出に
よる画質劣化を若干生じるがスロ−モ−ション再生時の
エッジ部分における動き検出漏れによる画質劣化に対し
ては前述の実施例と同様の効果があり、さらにエッジ検
出回路120による制御を行わないため回路規模を大幅
に減らすことができるという利点がある。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明の動き検出回路に
よれば、VTR等の通常再生時は言うまでもなく、特殊
再生時、特にスロ−モ−ション再生等のように同じフィ
−ルドがある程度の期間繰り返し映出されるような場合
であっても、エッジの有無等の絵柄によらずに、再生映
像信号の動きを正しく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1中のメモリ遅延線110の動作の説明図で
ある。
【図3】図1中の雑音除去回路149の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図1中の動き信号変換回路146の変換特性を
示す図である。
【図5】従来例の動き検出回路の構成を示すブロック図
である。
【図6】従来例の動き検出回路による画質劣化を説明す
る図である。
【符号の説明】
101…映像デ−タ入力端子、 102…フィ−ルドナンバ−入力端子、 103…再生モ−ド信号入力端子、 104、105…動き信号出力端子、 110…メモリ遅延線、 120…エッジ検出回路、 130…スロ−再生検出回路、 141、142…減算器、 143…ロ−パスフィルタ、 144、145…絶対値回路、 146、147…動き信号変換回路、 148…合成回路、 149…雑音除去回路、 151、152、161、171…遅延回路、 153、154、172…係数器、 155、162、173…動き合成回路 180、181…動き信号制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉越 美代子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−56584(JP,A) 特開 平1−318382(JP,A) 特開 平5−130564(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/87 H04N 5/93

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビデオ信号を入力し、該入力するビデオ信
    号の動きを検出する動き検出回路において、 上記入力するビデオ信号をn(nは任意の自然数)フィ
    −ルド遅延させるビデオ信号遅延手段と、 上記入力するビデオ信号のうち着目するビデオ信号のフ
    ィ−ルドが、その直前に入力したフィ−ルドのビデオ信
    号の繰返しか否かを検出するスロ−再生検出手段と、 上記ビデオ信号遅延手段によって遅延された、上記着目
    するビデオ信号よりnフィ−ルド前のビデオ信号に対
    し、上記着目するビデオ信号の動きを検出する動き検出
    手段と、 上記スロ−再生検出手段の検出結果に応じて、上記動き
    検出手段で検出された動き信号の大きさを制御する動き
    信号制御回路と、 を有することを特徴とする動き検出回路。
  2. 【請求項2】ビデオ信号を入力し、該入力するビデオ信
    号の動きを検出する動き検出回路において、 上記入力するビデオ信号をn(nは任意の自然数)フィ
    −ルド遅延させるビデオ信号遅延手段と、 上記入力するビデオ信号のうち着目するビデオ信号のフ
    ィ−ルドが、その直前に入力したフィ−ルドのビデオ信
    号の繰返しか否かを検出するスロ−再生検出手段と、 上記着目するビデオ信号の絵柄の輪郭部分を検出するエ
    ッジ検出手段と、 上記ビデオ信号遅延手段によって遅延された、上記着目
    するビデオ信号よりnフィ−ルド前のビデオ信号に対
    し、上記着目するビデオ信号の動きを検出する動き検出
    手段と、 上記スロ−再生検出手段と、上記エッジ検出手段の検出
    結果に応じて、上記動き検出手段で検出された動き信号
    大きさを制御する動き信号制御回路と、 を有することを特徴とする動き検出回路。
  3. 【請求項3】請求項2記載の動き検出回路であって、 上記動き信号制御手段は、上記エッジ検出手段と、上記
    スロ−再生検出手段の検出結果が、それぞれ、絵柄の輪
    郭部分で、かつ着目するビデオ信号のフィ−ルドがその
    直前に入力したフィ−ルドのビデオ信号の繰返しではな
    い場合には、それ以外の場合に比べ、前記動き検出手段
    において検出された動き信号の大きさを小さくする制御
    を施すことを特徴とする動き検出回路。
  4. 【請求項4】ビデオ信号を入力し、該入力するビデオ信
    号の動きを検出する動き検出回路において、 上記入力するビデオ信号をn(nは任意の自然数)フィ
    −ルド遅延させるビデオ信号遅延手段と、 上記入力するビデオ信号のうち着目するビデオ信号のフ
    ィ−ルドが、その直前に入力したフィ−ルドのビデオ信
    号の繰返しか否かを検出するスロ−再生検出手段と、 上記スロ−再生検出手段の検出結果に応じて、上記着目
    するビデオ信号の絵柄の輪郭部分を検出する際の検出感
    度を変えるエッジ検出手段と、 上記ビデオ信号遅延手段によって遅延された、上記着目
    するビデオ信号よりnフィ−ルド前のビデオ信号に対
    し、上記着目するビデオ信号の動きを検出する動き検出
    手段と、 上記エッジ検出手段で輪郭部分を検出した場合には、上
    記動き検出手段で検出された動き信号の大きさを小さく
    する制御を施す動き信号制御回路と、 を有し、 上記スロ−再生検出手段の検出結果が、上記着目するビ
    デオ信号のフィ−ルドがその直前に入力したビデオ信号
    の繰返しである場合には、上記エッジ検出手段の検出結
    果がエッジの有無に係らずエッジは検出されなかったも
    のとして、動き信号制御回路を制御することを特徴とす
    る動き検出回路。
  5. 【請求項5】請求項1、2、及び4記載の動き検出回路
    であって、 上記入力ビデオ信号は、奇偶2つのフィ−ルドより1フ
    レ−ムを構成するビデオ信号であって、 上記ビデオ信号遅延手段は、上記スロ−再生検出手段の
    検出結果に応じて、直前のフィ−ルドの繰返しでないフ
    ィ−ルドのビデオ信号のみを、直前のフィ−ルドの繰返
    しでないフィ−ルドのビデオ信号の入力するタイミング
    で1フィ−ルド遅延する、少なくとも1フレ−ム分以
    上、ビデオ信号を遅延可能なビデオ信号遅延手段である
    ことを特徴とする動き検出回路。
  6. 【請求項6】請求項1、2、及び4記載の動き検出回路
    であって、 前記入力ビデオ信号は、奇偶2つのフィールドより1フ
    レームを構成するビデオ信号であって、 1フィールド分の動き信号を格納する動きメモリと、 上記スロー再生検出手段の検出結果に応じて、上記着目
    するビデオ信号のフィールドが、その直前に入力したビ
    デオ信号の繰返しでない場合には、上記動き検出手段に
    おいて検出された動き信号と上記動きメモリの記憶内容
    とを合成して出力すると共に上記合成出力にて上記動き
    メモリの内容を更新し、直前に入力したビデオ信号の繰
    返しである場合には、上記動きメモリの記憶内容を上記
    着目するビデオ信号の動きとして出力する選択手段と、 を有することを特徴とする動き検出回路。
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