JP2672601B2 - カラー映像信号の処理方法 - Google Patents

カラー映像信号の処理方法

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JP2672601B2 JP63274440A JP27444088A JP2672601B2 JP 2672601 B2 JP2672601 B2 JP 2672601B2 JP 63274440 A JP63274440 A JP 63274440A JP 27444088 A JP27444088 A JP 27444088A JP 2672601 B2 JP2672601 B2 JP 2672601B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、メモリを用いたカラー映像信号の処理方法
に関する。
〔従来の技術〕
従来、カラー映像信号の処理方法として、複数の信号
源からのカラー映像信号を継ぎ合わせ処理するに際し、
その継ぎ目でワイプ,クロスフエードなどの効果が得ら
れるようにした方法が知られている。かかる方法を利用
した装置の一例として、「ビデオコム」第8巻第3号
(通巻58号)昭和63年3月1日発行pp.23−25において
は、カメラ一体形VTRが開示されている。
この装置は、ビデオカメラにデイジタルメモリ機能を
もたせたものであつて、ビデオカメラによるあるシーン
の録画終了とともに最終の画像をデイジタルメモリに記
憶し、これと共にVTRでは磁気テープを停止させてポー
ズ状態とする。次に、他のシーンを撮像して録画する場
合には、撮像開始とともに、デイジタルメモリから記憶
されている画像を繰り返し読み出して静止画像信号を
得、これと撮像して得られるカラー映像信号とでワイプ
あるいはクロスフエード処理などを行なつて静止画像信
号からカラー映像信号へと切換えながらVTRに録画する
ものである。これによると、VTRの再生信号による画像
は、シーンの継ぎ目でワイプあるいはクロスフエードな
どによつて先行シーンの最終画像を表す静止画から次の
シーンの動画へと切換わることになる。
このようにして、ワイプやクロスフエートなどによる
継ぎ撮りが可能となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記の編集処理はカラー映像信号の輝度信
号,クロマ信号毎に行なわれる。この編集処理に際して
は、上記従来技術ではビデオカメラ内で行なわれるた
め、別々に生成される輝度信号,クロマ信号夫々に対し
て編集処理を行なうことができ、格別問題は生じない
が、複数のVTRからの再生カラー映像信号や、カメラ一
体形VTRにおいて、ビデオカメラからのカラー映像信号
とVTRの再生カラー映像信号のように、複数のカラー映
像信号について輝度信号,クロマ信号のコンポーネント
信号毎に編集処理を行ない、ワイプ,クロスフエードな
どの効果を得ようとすると、デイジタルメモリから読み
出される静止画部分で色フリツカが生じ、画質が劣化す
るという問題があつた。以下、この色フリツカについて
説明する。
カラー映像信号の静止画処理の場合、1フイールド分
のカラー映像信号を輝度信号とクロマ信号とに分け、ク
ロマ信号は2つの色差信号に復調し、夫々をフイールド
メモリに記憶する。
この場合、カラー映像信号がNTSC方式とすると、走査
線数が525本で2:1インターレース走査であるから、1フ
イールド内の走査線数は262.5本であつてこの分がフイ
ールドメモリに書込まれる。静止画処理の場合、このフ
イールドメモリからは書込まれた各コンポーネント信号
がくり返し読出されるが、フイールドメモリから読出さ
れる走査線数を1フイールド毎に交互に262本、263本と
なるようにする。読み出された色差信号は変調されてク
ロマ信号が形成される。
ところで、画像の高解像度化をはかるため、輝度信号
の周波数帯域をクロマ信号の周波数帯域を含む範囲まで
拡げる場合には、カラー映像信号を輝度信号とクロマ信
号とに分ける手段としてくし形フイルタが用いられる。
しかしながら、一般に、くし形フイルタの調整誤差など
により、分離された輝度信号にクロマ信号が残留する。
また、くし形フイルタ以降の回路や配線などのクロスト
ークにより、分離された輝度信号にクロマ信号がもれ込
むこともある。このようにして輝度信号に残留するクロ
マ信号を、以下、クロストーククロマ信号成分ΔCとい
うことにする。
クロストーククロマ信号成分ΔCを含む輝度信号は1
フイールド分フイールドメモリに書き込まれ、上記のよ
うに、1フイールド毎に走査線数が交互に262本,263本
となるように読み出される。いま、フイールドメモリか
ら読み出される第1〜第4フイールドの4フイールドに
ついてみると、説明を簡単にするために全画面単一色の
画像とした場合を示す第11図において、フイールドメモ
リから同一フイールドの信号が繰り返し読み出されるか
ら、第1〜第4フイールドでの水平同期信号(図示しな
いが、各走査線の左端とする)に対するクロストークク
ロマ信号成分ΔCの位相関係は、破線で示すように、同
一である。
ここで、NTSC方式の場合、色副搬送波周波数fSCは、
水平同期信号周波数fHに対し、 の関係があるから、各走査線の期間は色副搬送波の周期
の1/2の奇数倍である。
一方、フイールドメモリから読み出された色差信号は
連続した色副搬送波を変調してクロマ信号C′が形成さ
れる。第11図では、このクロマ信号C′を一点鎖線で示
す。いま、同図において、第1フイールドでクロストー
ククロマ信号成分ΔCとクロマ信号C′とが同位相とす
ると、色副搬送波周波数fSCと水平同期信号周波数fH
が上記の関係にあつて、1走査線舞にクロストーククロ
マ信号成分ΔCとクロマ信号C′とが水平同期信号に対
し位相反転し、かつ第1フイールドは奇数個の走査線か
らなつて、しかも、静止画処理ではフイールドメモリか
ら同一フイールドの信号が繰り返し読み出されるから、
第2フイールドでは、クロストーククロマ信号成分ΔC
とクロマ信号C′とは互いに逆位相となる。また、同様
にして、第2フイールドは偶数個の走査線からなるか
ら、第3フイールドでは、第2フイールドと同様に、ク
ロストーククロマ信号成分ΔCとクロマ信号C′とは互
いに逆位相であり、第3フイールドは奇数個の走査線か
らなるから、第4フイールドでは、クロストーククロマ
信号成分ΔCとクロマ信号C′とは同位相となる。そし
て、クロストーク信号成分ΔCとクロマ信号C′とのか
かるフイールド毎の位相関係の変化が、4フイールド毎
に繰り返す。
そこで、形成されたクロマ信号C′と輝度信号とを合
成してカラー映像信号を形成すると、このカラー映像信
号のクロマ信号C″はクロマ信号C′とクロストークク
ロマ信号ΔCとが合成されたものとなるが、このクロマ
信号C″は、第11図に実線で示すように、第1,第4フイ
ールドでは、クロストーククロマ信号ΔCとクロマ信号
C′とが加算されたものとなり、第2,第3フイールドで
は、クロマ信号C′からクロストーククロマ信号ΔCが
減算されたものとなる。このため、第1,第4フイールド
ではクロマ信号C″の振幅が増大し、第2,第3フイール
ドではクロマ信号C″の振幅が減少する。
このように、4フイールドを周期としてクロマ信号
C″の振幅の増減があり、このため、画面上では4フイ
ールドを周期として色飽和度の増減があつて色フリツカ
となるのである。
さらに、上記では、第1フイールドでクロストークク
ロマ信号ΔCとクロマ信号C′とを同位相としたが、通
常、クロマ信号C′の色搬送波の位相はクロストークク
ロマ信号ΔCに対して任意であり、上記と同様のことか
ら、これらの位相関係は第1,第4フイールドと第2,第3
フイールドとで異なる。このために、これらフイールド
間でクロマ信号C″の水平同期信号に対する位相関係が
異なり、色相方向の色フリツカが生ずることになる。
以上のように、カラー映像信号を輝度信号とクロマ信
号とに分離し、夫々について静止画処理して合成し、静
止画カラー映像信号に形成すると、輝度信号のクロスト
ーククロマ信号成分により、色フリツカが生じて画質が
劣化することになる。
本発明の目的は、かかる問題点を解消し、カラー映像
信号をコンポーネント信号に分離して静止画処理するに
際し、色フリツカを抑圧して画質向上をはかるようにし
たカラー映像信号の処理方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、カラー映像信
号から分離された輝度信号,色差信号の所定フイールド
分を記憶して静止画再生するためのメモリを所定フイー
ルド分の遅延手段とする雑音抑圧手段を設け、該メモリ
に記憶されるべき所定フイールド分の輝度信号,色差信
号の供給期間前、供給される該輝度信号,該色差信号を
該メモリからの遅延輝度信号,遅延色差信号と演算処理
して雑音を抑圧し、該供給期間の開始とともに該メモリ
の書込みを中止して雑音抑圧された輝度信号とクロマ信
号とを該メモリに記憶する。
また、本発明は、カラー映像信号から分離された輝度
信号,メモリから繰り返し読み出される静止画用の輝度
信号,前記合成手段から出力される輝度信号のいずれか
のクロマ信号帯域成分を減衰する。
さらに、本発明は、メモリから繰り返し読み出される
静止画用の輝度信号,クロマ信号をくし形フイルタで処
理する。
〔作用〕
本発明は、メモリを遅延手段とする雑音抑圧手段によ
り、入力される輝度信号,色差信号は常時雑音抑圧処理
されており、メモリへの所定フイールド分の記憶指令に
より該メモリの書き込みが中心されると、このメモリに
雑音が抑圧された輝度信号,色差信号がそのまま記憶さ
れた状態となる。このため、メモリから繰り返し読み出
される輝度信号,クロマ信号にはクロストーク成分など
の雑音はほとんど含まれていない。
また、本発明では、静止画用の輝度信号は、メモリへ
の書込み前または読出し後にクロマ信号帯域の成分が減
衰されるので、該静止画用の輝度信号中のクロストーク
クロマ信号成分はレベルが充分小さくなる。また、静止
画用のクロマ信号を減衰することにより、静止画用の輝
度信号とクロマ信号とを合成してカラー映像信号を生成
しても、該クロマ信号中にあるクロストーク輝度信号に
よる静止画用輝度信号に対する影響も低減でき、静止画
用の輝度信号の解像度低下が防止できる。
このことは、静止画用の輝度信号とクロマ信号とを合
成する前にくし形フイルタで処理する本発明においても
同様である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によつて説明する。
第1図は本発明によるカラー映像信号の処理方法の一
実施例を示すブロツク図であつて、1は入力端子、2は
端子1より入力されたカラー映像信号を輝度信号Yとク
ロマ信号Cに分離するY/C分離回路、3は同期分離回
路、4,5はアナログ信号をデイジタル信号に変換するA/D
変換器、6はクロマ信号Cを2つの色差信号R−Y,B−
Yに分離するための復調回路、7は編集位置を指示する
マイクロコンピユータ、8はクロツク発生回路、9は信
号処理回路、10はメモリ、11,12,13はデイジタル信号を
アナログ信号に変換するD/A変換器、14はD/A変換器12,1
3より出力される2つの色差信号R−Y′,B−Y′をク
ロマ信号C′に変調する変調回路、15は編集点でワイ
プ,クロスフエードなどの処理を行なうエフエクタ回
路、16は輝度信号とクロマ信号の加算回路、17は出力端
子である。
この実施例は、シーンの継ぎ目で、先行シーンの最終
画像(最後の1フイールドの画像)の静止画像から次の
シーンの動画像へと、ワイプ,クロスフエードなどによ
り、切換わつていくように、エフエクタ(特殊効果)機
能を有しているものとする。
第1図において、入力端子1より入力されたカラー映
像信号はY/C分離回路2で輝度信号Yとクロマ信号Cと
に分離される。輝度信号Yは同期分離回路3,A/D変換器
4,エフエクタ回路15に夫々供給される。同期分離回路11
は輝度信号から同期信号が分離され、この同期信号が信
号処理回路9およびエフエクタ15に供給される。クロマ
信号Cは、復調回路6において、クロマ信号C中からの
カラーバースト信号に位相同期した色副搬送波SCで2つ
の色差信号R−Y,B−Yに復調されるとともに、この色
副搬送波SCが変調回路14に供給される。これら色差信号
R−Y,B−YはA/D変換器5に供給される。A/D変換され
た輝度信号と2つの色差信号は信号処理回路9に入力さ
れる。
信号処理回路9では、同期分離回路3から供給された
同期信号から垂直ブランキング期間内の等価パルス、切
込みパルスを除去した水平同期信号を生成するととも
に、クロツク発生回路8で発生したクロツク信号CKの適
宜分周して上記水平同期信号の周波数の信号を生成し、
クロツク発生回路8に供給する。クロツク発生回路8は
いわゆる位相同期ループ回路を構成しており、信号処理
回路9から上記の水平同期信号と分周された信号とが供
給されて位相比較し、その誤差信号で発振器を制御する
ことにより、信号処理回路9より供給される水平同期信
号、即ち入力端子1より入力されるカラー映像信号に同
期したクロツク信号CKを発生する。A/D変換器4,5はこの
クロツク信号CKに基づいて輝度信号Y,色差信号R−Y,B
−Yをサンプリングし、デイジタル信号に変換する。
信号処理回路9は、少なくとも1フイールド分のメモ
リ容量を有するメモリ10とで、いわゆる雑音抑圧回路を
構成されており、通常は、A/D変換器4からの輝度信号
とA/D変換器5からの色差信号とをメモリ10に書き込む
とともに、これらを1フイールド分遅れて読み出し、こ
れら読み出された信号と、入力される輝度信号,色差信
号とで雑音除去の処理を行なう。信号処理回路9には、
マイクロコンピユータ7から、編集開始時点から終了時
点までの間、制御信号が供給され、この間信号処理回路
9はメモリ10への書込みを中止してメモリ10に雑音が抑
圧された信号が記憶されている状態とし、この雑音の抑
圧された信号をメモリ10からくり返し読出す動作をす
る。
メモリ10から繰り返し読み出された輝度信号はA/D変
換器11に、同じく2つの色差信号はそれぞれD/A変換器1
2,13に夫々供給され、アナログ信号に変換される。得ら
れた輝度信号Y′はエフエクタ回路15に供給され、色差
信号R−Y′,B−Y′は変調回路14で、復調回路6から
の色副搬送波SCを変調してクロマ信号C′が生成され
る。このクロマ信号C′はエフエクタ回路15に供給され
る。
エフエクタ回路15では、マイクロコンピユータ7から
編集の開始及び編集期間を示す制御信号が供給される編
集期間以外の期間では、Y/C分離回路2から供給される
輝度信号Y,クロマ信号Cが出力され、加算加算16でこれ
ら輝度信号とクロマ信号が加算されてカラー映像信号が
生成され、このカラー映像信号が出力端子17から出力さ
れる。
編集期間では、メモリ10から繰り返し読み出されてい
る輝度信号Y′,クロマ信号C′とY/C分離回路2から
出力される輝度信号Y,クロマ信号Cとがエフエクタ回路
15に供給され、これら信号が、加算,切換えなどの処理
により、クロスフエード,ワイプなどの処理がなされ、
しかる後、加算回路16に供給される。ここで、信号処理
回路9では雑音処理された信号がメモリ10から読み出さ
れているので、Y/C分離回路2で分離された輝度信号Y
中のクロストーククロマ信号成分ΔCが抑圧され、編集
期間における静止画の色フリツカを抑圧することができ
る。
次に、信号処理回路9でのクロストーククロマ信号成
分ΔCの雑音抑圧処理について説明する。雑音抑圧処理
については、例えば、吹抜著、「画像のデイジタル信号
処理」昭和56年5月発行、pp.115−118に示されている
が、この公知文献に基づく信号処理回路9に適用可能な
雑音抑圧回路の一具体例を第2図に示す。なお、同図に
おいて、18,19は入力端子、20,21は減算回路、22は係数
回路、23は出力端子であり、第1図に対応する部分には
同一符号をつけている。
入力端子18にはデイジタル化された輝度信号もしくは
色差信号が入力され、このデイジタル信号xは減算回路
20,21に供給される。減算回路21では、このデイジタル
信号xからメモリ10から読み出されたデイジタル信号
が減算され、その差信号が係数回路22でK倍されて減算
回路20に供給される。減算回路20の出力信号yはメモリ
10で入力端子19から制御信号によつて書き込まれ、次い
で読み出され、デイジタル信号として減算回路21に供
給されるとともに、出力端子23にも供給される。
ここで入力デイジタル信号xを時系列的に……x-4,x
-3,x-2,x-1,x0と表すと、この雑音抑圧回路の特性は次
の(1)式で表せる。
y=(1−K)(x0+KZ-1x-1+K2Z-2x-2 +K3Z-3x-3+K4Z-4x-4+……) ……(1) メモリ10の記憶容量を1フレームとすると、カラー映
像信号のインターリーブ特性から、クロマ信号Cはその
位相がフレーム毎に反転する。従つて、クロストークク
ロマ信号成分ΔCもフレーム毎に位相が反転し、クロス
トーククロマ信号成分ΔCの振幅をΔCで表すと、雑音
抑圧処理後のクロストーククロマ信号成分ΔCは次の
(2)式で表せる。
従つて、クロストーククロマ信号ΔCの雑音抑圧率R
は次の(3)式で表せる。
また、メモリ10の記憶容量を1フイールドとし、その
遅延時間をフイールド毎に交互に262H,263H(但し、1H
は1水平走査期間)とすると、カラー映像信号のインタ
ーリーブ特性から、クロス信号Cは奇数ライン数分遅延
毎に(即ち、263H遅延毎に)その位相を反転する。従つ
て、クロストーククロマ信号成分ΔCも奇数ライン数分
遅延毎に、即ち、2フイールド毎にその位相を反転す
る。この場合には、上記(1)式は(4)式または
(4)′式で表せる。
なお、(4)式はメモリ10から262Hの遅延信号がデイ
ジタル信号xである場合であり、(4)′式は同じく26
3Hの遅延信号がデイジタル信号xである場合である。
従つて、クロストーククロマ信号の雑音抑圧率Rは
(4),(4)′式に対して夫々(5),(5)′式で
表せる。
ここで、偶数ライン数分遅延後の信号で雑音抑圧処理
をした後の雑音抑圧率Rは(5)式で表され、奇数ライ
ン数分遅延後の信号で雑音抑圧処理をした後の雑音抑圧
率は(5)′式で表される。一例として、K=0.5の場
合のクロストーククロマ信号ΔCの雑音抑圧率Rは、フ
レーム遅延の場合で9.5dB、フイールド遅延場合で偶数
ライン数分遅延処理後の場合には4.4dB、同じく奇数ラ
イン数分遅延処理後の場合には13.4dBとなる。
なお、係数回路22の係数Kは一定値ではなく、先に挙
げた文献「画像のデイジタル信号処理」にも示されてい
るように、減算回路21の差分信号のレベルが大きい場合
には、その係数Kを小さくし、あるいは0としても良
い。このようにすれば、残像を小さくすることができ
る。
マイクロコンピユータ7から編集期間を示す制御信号
が信号処理回路9に供給されると、その期間ではメモリ
10への信号書き込みが中止される。第2図において、メ
モリ10への書き込み制御は入力端子19から入力される制
御信号によつて行なわれる。
そこで、編集期間では、メモリ10に上記のようにして
雑音抑圧されたデイジタル輝度信号が書き込まれてお
り、このデイジタル輝度信号を繰り返し読み出すことに
より、クロストーククロマ信号成分ΔCの抑圧された静
止画用の輝度信号を出力端子23からD/A変換器11(第1
図)に供給することができる。このようにして、編集時
における静止画においても、カラーフリツカを抑圧する
ことができ、著しく画質向上を図ることができる。
また、メモリ10への書き込みを中止するタイミングを
制御することにより、クロストーククロマ信号成分ΔC
の抑圧率Rを大きくすることができる。即ち、上記のよ
うにメモリ10の記憶容量を1フイールドとしたとき、奇
数ライン数分遅延後の信号で雑音抑圧処理をした後にメ
モリ10への書き込みを中止すれば、クロストーククロマ
信号ΔCの抑圧が充分大きいデイジタル信号をメモリ10
に取り込むことができる。
第3図はそのため制御回路を一具体例を示すブロツク
図であつて、24は垂直同期信号VDの入力端子、25は水平
同期信号HDの入力端子、26はマイクロコンピユータ7か
らの編集期間を示す制御信号の入力端子、27はメモリ10
の行アドレス信号の出力信号、28はメモリ10の書き込み
中止期間を示す信号の出力端子、29はエツジ検出回路、
30は計数回路、31はデコーダ、32は2分周回路、33はD
型フリツプフロツプである。
また、第4図は第3図の各部の信号を示す波形図であ
る。
第3図,第4図において、入力端子24に第1図の同期
分離回路3から入力された垂直同期信号VDはエツジ検出
回路29に供給され、入力端子25に同期分離回路3から入
力された水平同期信号HDはエツジ検出回路29と計数回路
30とに供給される。垂直同期信号VDと水平同期信号HDと
のエツジは、第4図(a)に示すように、時間的にずれ
ているものとする。エツジ検出回路29では、垂直同期信
号VDが供給されると、その垂直同期信号VDの立上がりエ
ツジ後の最初の水平同期信号の立下りエツジでこれを検
知し、その立下りエツジから1H値のパルスを生成して垂
直同期信号VDの立上りエツジとする。エツジ検出回路29
で検出されたこのエツジ信号EDは、水平同期信号HDを計
数する計数回路30のリセツト信号として端子Rに供給さ
れる。第4図(a)から明らかなように、計数回路30は
2フイールドおきに262まで計数し、他の1フイールド
おきに261まで計数する。計数回路30の計数値はデコー
ダ31に供給されるとともに、出力端子27から出力され
る。デコーダ31では、これら計数値261,262をデコード
し、計数値261のときデコード信号D1の、計数値262のと
きデコード信号D2を夫々出力する。デコード信号D1は2
分周回路32で2分周され、デコード信号D2は2分周回路
32をリセツトする。2分周回路32の分周出力信号DVはD
型フリツプフロツプ32にクロツクとして供給され、入力
端子26に入力されるマイクロコンピユータ7(第1図)
からの編集期間信号をラツチする。D型フリツプフロツ
プ33のQ端子からの出力信号はメモリ10の書き込み停止
期間を表す信号としてメモリ10の書き込み制御を行な
う。
そこで、いま、第4図(a)に示すように、計数回路
30がエツジ信号EDによつてリセツトされた後261までカ
ウントして次のエツジ信号EDでリセツトされると、次の
カウントは262まで行なう。計数回路30が261までカウン
トするときには、デコーダ31はこの261のカウント時点
でデコード信号D1のみを発生するが、計数回路30が次の
262までカウントするときには、デコーダは261のカウン
ト時点でデコード信号D1を発生し、さらに1H遅れてデコ
ード信号D2を発生する。2分周回路32はデコード信号D1
が供給される毎にレベルを反転する分周信号DVを出力す
る。
ここで、エツジ信号HDは1H幅であり、このために、計
数回路30は1H期間カウントを停止して最初の1つ目の水
平同期信号HDをカウントしない。このために、デコード
信号D1の周期は交互に262H(=261H+1H)と263H(=26
2H+1H)となり、したがつて、2分周回路32が出力する
分周信号DVも、エツジ間の期間が交互に262H,263Hとな
る。デコード信号D2は分周信号DVのエツジ間が263Hとな
る部分を低レベルとするものである。
D型フリツプフロツプ33では、この分周信号DVの立上
りエツジで入力端子26からの編集期間を表す信号をラツ
チする。この立上りエツジは分周信号の262Hの高レベル
期間の開始タイミングを表している。また、出力端子27
から出力される計数回路30の計数値はメモリ10の行アド
レス信号として用いられる。したがつて、メモリ10で
は、出力端子28からの信号が供給されると263Hの読み出
しが完了してから書き込みが停止し、このために、263H
遅延された信号で雑音処理された信号がメモリ10に残る
ことになる。これにより、この場合の雑音抑圧率Rは上
記(5)′式で表され、書き込み停止後では、メモリ10
からクロストーククロマ信号成分が充分抑圧された輝度
信号と色差信号とが繰り返し読み出されることになる。
また、第3図においては、D型フリツプフロツプ33に
おいて、入力端子26からの編集期間を表す信号が2分周
回路32の出力信号DVの立上りエツジでラツチされるか
ら、第4図(b)に示すように、編集期間を表す信号の
立上りエツジが信号DVの立上りエツジと次の立下りエツ
ジとの間にあると、D画フリツプフロツク33から出力さ
れるメモリ10の書き込み中止を表す信号の立上りエツジ
が入力端子26からの信号よりも1フイールド以上遅れ、
ユーザが希望する編集開始時点よりもメモリ10での実際
の書き込み中止の開始時点が1フイールド遅れることに
なる。このような場合、たとえば、ユーザがあるシーン
の最終画面の終わりに編集開始時点を設定したとして
も、この時点よりもメモリ10の書き込み中止の開始時点
が1フイールド遅れるために、この希望するシーンの最
終画面に続く他のシーンの最初の画面がメモリ10に記憶
された状態となり、メモリ10からはこの画面が繰り返し
読み出されることになつて好ましくない。
これを防止するために、マイクロコンピユータ7(第
1図)で自動編集を行なう場合、入力端子26から供給さ
れる編集期間を表す信号の立上りエツジを、ユーザが指
定する編集開始時点よりも1フイールド早めればよい。
これにより、第4図(b)の場合には、編集期間の開始
時点が1フイールド進んで信号DVの直前の立上りエツジ
の前となり、この立上りエツジがメモリ10の書き込み中
上の開始時点となる。
第5図はメモリ10の制御回路の他の具体例を示すブロ
ツク図であつて、34はマルチプレクサ、35は2分周回
路、36はマイクロコンピユータ7(第1図)からの制御
信号の入力端子であり、第3図に対応する部分には同一
符号をつけている。
同図において、入力端子24より入力された垂直同期信
号VDは2分周回路35で2分周され、マルチプレクサ34の
制御端子Sに供給される。マルチプレクサ34には、第3
図の場合と同様にしてデコーダ31から出力されるデコー
ド信号D1,D2が供給されており、フイールド毎に交互に
デコード信号D1,D2が選択される。マルチプレクサ34の
出力信号は計数回路30にリセツト信号として供給され、
その計数値が262になつたときと、263になつたときと交
互にリセツトされる。これにより、第3図に示した具体
例と同等の効果を得ることができる。
また、この具体例においても、編集開始時点が編集期
間の開始時点より1フイールド遅延する場合がある。第
3図に示した具体例の場合と同様に、入力端子26から入
力されるマイクロコンピユータ7からの編集開始時点を
1フイールド分早めれば良い。
さらに、マルチプレクサ34やD型フリツプフロツプ33
の入力信号を、2分周回路35の出力信号に代えて、入力
端子36より入力される信号を用いても良い。これによる
と、入力端子26からはマイクロコンピユータ7(第1
図)からの制御信号が入力されるが、この制御信号は2
フイールド周期の信号であり、デコード信号D1,D2をフ
イールド毎に交互に選択制御する。また、編集時点が事
前にわかる場合には、この制御信号の極性を調整するこ
とにより、フイールド遅延なく、静止画読み出しに入る
ことができる。
第6図は第1図における信号処理回路9での雑音抑圧
回路の他の具体例を示すブロツク図であつて、37は加算
回路、38は切換え回路、39は切換え回路38の制御信号の
入力端子であり、第2図に対応する部分には同一符号を
つけている。
同図において、切換え回路38は通像端子A側に接続さ
れており、入力端子18より入力されたデイジタル信号は
加算回路37と、切換え回路38を介してメモリ10とに供給
される。メモリ10では、デイジタル信号が毎フイールド
263H遅延されて加算回路37に供給される。従つて、クロ
ストーククロマ信号成分ΔCは加算回路37で除かれて0
となる。一方、入力端子39には、マイクロコンピユータ
7から編集開始時点の1フイールド前に切換え回路38の
端子B側への切換えを行なう制御信号が入力される。こ
のために、切換え回路38の端子B側への切換直前の1フ
イールドのデイジタル信号がこの切換えとともにメモリ
10から読み出され、これが加算回路37に供給されて入力
端子18からの入力デイジタル信号の雑音低減が行なわ
れ、切換え回路38を介してメモリ10に書き込まれる。こ
のようにして、編集開始時点直前の雑音低減された1フ
イールドのデイジタル信号をメモリ10に書き込むことが
でき、その後は、入力端子19より入力される書き込み中
止信号により、メモリ10への書き込みが中止されるの
で、クロストーククロマ信号成分の含まない静止画信号
を出力端子23から出力することができる。従つて、メモ
リ10から読み出された輝度信号とクロマ信号とを加算し
ても、色フリツカを著しく低減できて画質改善効果は大
きい。
第7図は第1図における信号処理回路9での雑音抑圧
回路のさらに他の具体例を示すブロツク図であつて、40
は減算回路、41は係数回路であり、第6図に対応する部
分には同一符号をつけている。
同図において、メモリ10から読み出されるデイジタル
信号は係数回路41でK倍され、加算回路37で入力端子18
からの入力デイジタル信号と加算される。また、入力端
子18より入力されたデイジタル信号とメモリ10から読み
出されたデイジタル信号は減算回路40で減算される。フ
イールド間で動きがある場合には、減算回路40からの差
分信号は大きくなる。従つて、この差分信号が大きい場
合には、係数回路41の係数Kを小さく、あるいは0とし
てメモリ10の出力信号のK倍のデイジタル信号を入力端
子18から入力されるデイジタル信号に加算する。これに
より、フイールド間で動きが大きい場合にも、残像が少
ない静止画を得ることができる。また、クロストークク
ロマ信号成分ΔCについても、第6図に示した具体例と
同様の効果を得ることができ、色フリツカを抑圧するこ
とができる。
第8図は本発明によるカラー映像信号の処理方法の他
の実施例を示すブロツク図であつて、42は静止画信号処
理回路、43,44,45は帯域減衰フイルタ(以下、BEFとい
う)、46は減衰回路であり、第1図に対応する部分は同
一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、静止画信号処理回路42は、通常、A/D
変換器4,5より供給されるデイジタル化された輝度信号
と色差信号とをメモリ10に書き込み、編集期間では、メ
モリ10への書き込みを中止してメモリ10から連続的に読
み出し制御する。輝度信号中のクロストーククロマ信号
成分ΔCはクロマ信号帯域を減衰帯域とするBEF43,44,4
5のいずれか少なくとも1つにより充分に抑圧される。
これにより、静止画における色フリツカも抑圧すること
ができる。
この実施例では、クロストーククロマ信号成分ΔCと
同時にクロマ信号帯域の輝度信号成分も減衰してしまう
ため、その帯域に相当する輝度信号の解像度が低下す
る。しかし、BEF43,44のいずれか一方、または両方のみ
を用いてBEF45を用いない場合には、メモリ10を経由し
た静止画信号のみの解像度が低下することになり、しか
も、その期間は編集期間のみなのでその妨害は極めて小
さい。
また、BEF45を用いた場合には、第8図の点線で示す
ように、変数期間のみ、BEF45が作用するようにBEF45を
制御することにより、その妨害は極めて小さくすること
ができ、色フリツカも抑圧することができる。
さらに、図示するように、輝度信号とクロマ信号とを
加算回路16で加算し、コンポジツト信号として出力端子
17から出力するとともに、エフエクタ回路15から出力さ
れる輝度信号とクロマ信号とを合成しないでそのまま出
力できるようにすることができ、このような場合には、
BEF45を加算回路16に供給される輝度信号のみが通過す
るようにし、コンポーネント信号として出力される輝度
信号はこのBEF45の入力側から得るようにすることによ
り、このコンポーネント信号として出力される輝度信号
の解像度低下による画質劣化をなくすことができる。
ここで、減衰回路46はクロマ信号を減衰させて加算回
路16に供給する。Y/C分離回路2において生ずるクロス
トークには、クロマ信号から輝度信号にもれ込むクロス
トーククロマ信号成分と、逆に、輝度信号からクロマ信
号にもれ込むクロストーク輝度信号とがある。このクロ
ストーク輝度信号成分があると、静止画処理した場合、
このクロストーク輝度信号成分が変調回路14で2フイー
ルド周期で変調されるから、変調回路14から出力される
クロマ信号中のクロストーク輝度信号成分は色副搬送波
の1/2周期毎に反転することになり、かかるクロマ信号
と輝度信号とを加算回路16で加算すると、このクロスト
ーク輝度信号成分により、輝度信号が脈動してクロマ信
号帯域に相当する輝度信号の解像度が低下する。このた
めに、クロマ信号を減衰して加算することにより、クロ
ストーク輝度信号成分の輝度信号に与える影響を小さく
できる。すなわち、出力端子17からのカラー映像信号を
他のビデオ機器でY/C分離すると、このときのクロマ信
号のレベルは小さいので、分離された輝度信号中のクロ
ストーク信号成分は無限でまる程度に小さいことにな
る。
この場合、出力端子17から出力されるカラー映像信号
のクロマ信号成分のレベルは小さくなるが、次段につな
がらビデオ機器では、Y/C分離した後クロマ信号レベル
を正規の値に調整するACC回路(オートマテイツククロ
マレベルコントロール)を用いるので、クロマ信号は元
のレベルとなつて問題は生じないし、また、クロマ信号
中のクロストーク輝度信号成分はレベルが充分小さいの
で、これによる影響は目立たない。
第9図は本発明によるカラー映像信号の処理方法のさ
らに他の実施例を示すブロツク図であつて、47はくし型
フイルタであり、第1図,第8図に対応する部分には同
一符号をつけている。
この実施例は、第9図に示すように、第8図のBEF43
〜45,減衰回路46の代わりに、エフエクタ回路15と加算
回路16との間にくし型フイルタ47を設けたものである。
これにより、エフエクタ回路15から出力されるY/C分離
回路2からの輝度信号Y,クロマ信号Cおよびメモリ10か
ら読み出された静止画信号の輝度信号Y′,クロマ信号
C″に対して、クロストーククロマ信号成分、クロスト
ーク輝度信号成分の除去処理が行なわれ、色フリツカや
輝度信号の解像度劣化を防止することができる。
第10図は本発明によるカラー映像信号の処理方法を行
なう装置(以下、処理装置という)の応用例を示すもの
である。
第10図(a)はこの処理装置48を単独に用いる例であ
る。入力端子49からはカラー映像信号が入力されるが、
その信号源としてはVTR,ビデオカメラ,ビデオデイスク
装置,テレビジヨン受像機のチユーナなど何であつても
よい。処理装置48は、上記実施例のように、シーンの継
ぎ目で静止画を挿入する。出力端子50に得られる編集さ
れたカラー映像信号はVTRに記憶してもよいし、また、
モニタに供給するようにしてもよい。また、上記各信号
源からのカラー映像信号を切換選択することにより、こ
れからのシーンを編集することもできる。
第10図(b)はVTR51の記録系に処理装置48を設けた
ものである。これによると、上記のような信号源からの
必要なシーンのカラー映像信号を処理装置48で編集し、
記録再生系52に供給して磁気テープに記録することがで
きる。
第10図(c)はVTR51の再生系に処理装置48を設けた
例である。この例では、VTR51に編集なしで各シーンが
記録されれおり、これらが記録再生系52で読み出されて
処理装置48でに供給され、必要なシーンが選択されて編
集される。編集されたカラー映像信号は出力端子50から
モニタ,VTRなどに供給される。
第10図(d)はカメラ一体型VTRに処理装置48を設け
た例である。処理装置48はビデオカメラ側に設けられて
おり、このビデオカメラの信号発生部53で別々に生成さ
れる輝度信号Y,クロマ信号Cがそのまま処理回路に供給
される。したがつて、上記実施例におけるY/C分離回路
は必要ない。これによると、輝度信号Y,クロマ信号Cの
伝送中に生ずる相互間のもれによる輝度信号Y中のクロ
ストーククロマ信号成分などを除去することができる。
第10図(e)もカメラ一体型VTRに処理装置48を設け
た例であるが、処理装置48をVTR51の再生カラー映像信
号Sにも用いることができるようにしたものである。VT
R51の記録時に編集処理を行なう場合には、スイツチ54
をR側閉じる。これにより、第10図(d)と同様とな
る。但し、処理装置48は先の実施例と同様にY/C分離回
路2が設けられており、信号発生部53からの輝度信号Y,
クロマ信号CはこのY/C分離回路2の出力側から処理装
置48に入力される。VTR51の再生時に編集処理を行なう
場合には、スイツチ54はP側に切換えられてVTR51の再
生カラー映像信号Sは処理回路48へY/C分離回路2の入
力側から供給される。処理装置48で編集処理されたカラ
ー映像信号は、スイツチ54を介し、出力端子50からモニ
タや他のVTRに供給される。
なお、第10図(b),(c)の側では、ビデオデイス
ク装置などのカラー映像信号の記録再生装置であつても
よい。
また、第10図(b),(d)の例や、第10図(a),
(c),(e)の例で出力端子50からの編集されたカラ
ー映像信号を他のVTRに編集記録する場合には、処理装
置48におけるメモリ10での書き込み中止とともに記録す
るVTRを停止させ、次の必要なシーンの発生とともに処
理装置48を動作させて記録するVTRの記録を開始させ
る。これにより、この記録するVTRでは、2つのシーン
の継ぎ目で正しく静止画と次のシーンの動画とのワイプ
やクロスフエードなどの効果が正しく得られる記録が可
能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、Y/C分離など
によつて生ずるクロストーククロマ信号成分やクロスト
ーク輝度信号成分を充分低減することができ、メモリを
用いてカラー映像信号の静止画信号を得る場合などにお
いて、色フリツカや輝度信号の解像度低下を防止するこ
とができて著しい画質向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるカラー映像信号の処理方法の一実
施例を示すブロツク図、第2図は第1図における信号処
理回路に用いられる雑音抑圧回路の一具体例を示すブロ
ツク図、第3図は第1図におけるメモリの制御回路の一
具体例を示すブロツク図、第4図は第3図における各部
の信号を示す波形図、第5図は第1図におけるメモリの
制御回路の他の具体例を示すブロツク図、第6図および
第7図は夫々第1図における信号処理回路に用いられる
雑音抑圧回路の他の具体例を示すブロツク図、第8図お
よび第9図は夫々本発明によるカラー映像信号の処理方
法の他の実施例を示すブロツク図、第10図は本発明の応
用例を示すブロツク図、第11図は従来のカラー映像信号
の処理方法の一例を示す図である。 1……カラー映像信号の入力端子、 2……Y/C分離回路、6……復調回路、 7……マイクロコンピユータ、9……信号処理回路、10
……メモリ、14……変調回路、 15……エフエクタ回路、16……加算回路、 17……カラー映像信号の出力端子、 43〜45……帯域減衰フイルタ、46……減衰回路、47……
くし型フイルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 正尊 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 六田 守人 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社日立製作所東海工場内 (56)参考文献 特開 昭63−50292(JP,A)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー映像信号を輝度信号とクロマ信号と
    に分離して該クロマ信号を色差信号に復調し、該輝度信
    号と該色差信号とを所定フイールド分メモリに記憶し、
    該メモリから該輝度信号と該色差信号とを繰り返し読み
    出して静止画用の輝度信号と色差信号とを得、該静止画
    用の色差信号を変調して静止画用のクロマ信号とし、該
    静止画用の輝度信号,クロマ信号を加算して静止画用の
    カラー映像信号を生成するようにしたカラー映像信号の
    処理方法において、該メモリを該所定フイールド分の遅
    延手段とする雑音抑圧手段を有し、該メモリに記憶され
    るべき該所定フイールド分の輝度信号,色差信号の供給
    期間前、供給される該輝度信号,該色差信号を該メモリ
    からの遅延輝度信号,遅延色差信号と演算処理して雑音
    を抑圧し、該供給期間の開始とともに該メモリの書込み
    を中止して雑音抑圧された輝度信号とクロマ信号とを該
    メモリに記憶することを特徴とするカラー映像信号の処
    理方法。
  2. 【請求項2】所望の第1のシーンの入力カラー映像信号
    を輝度信号とクロマ信号とに分離して合成手段に供給す
    るとともに、第1のシーンの終了部分に相当する所定フ
    イールド分の該輝度信号とクロマ信号とをメモリに記憶
    させ、該第1のシーンの入力カラー映像信号の入力終了
    後に所望の第2のシーンの入力カラー映像信号の入力と
    ともに、該メモリから該所定フイールド分の輝度信号と
    該色差信号とを所定期間読み出して静止画用の輝度信号
    と色差信号とを得、該静止画用の色差信号を変調して静
    止画用のクロマ信号とし、該所定期間、該第2のシーン
    の入力信号から分離された輝度信号と該静止画用の輝度
    信号とを、同じく該第2のシーンの入力カラー映像信号
    から分離されたクロマ信号と該静止画用のクロマ信号と
    を夫々該合成手段で合成処理し、該合成手段から出力さ
    れる輝度信号とクロマ信号とを加算してカラー映像信号
    を生成するようにしたカラー映像信号処理方法におい
    て、該メモリを所定フイールド分の遅延手段とする雑音
    抑圧手段を有し、該メモリに記憶されるべき該所定フイ
    ールド分の輝度信号,色差信号の供給期間前、供給され
    る該輝度信号,該色差信号を該メモリからの遅延輝度信
    号,遅延色差信号と演算処理して雑音を抑圧し、該供給
    期間の開始とともに該メモリの書込みを中止して雑音抑
    圧された輝度信号とクロマ信号とを該メモリに記憶する
    ことを特徴とするカラー映像信号の処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記雑音抑圧
    手段は、供給される前記入力輝度信号,前記入力色差信
    号夫々から前記メモリから出力される前記遅延輝度信
    号,前記遅延色差信号を夫々減算し、得られる夫々の差
    分信号を所定係数倍して前記入力輝度信号,前記入力色
    差信号から夫々減算し、該減算処理された輝度信号,色
    差信号夫々を前記メモリに供給することを特徴とするカ
    ラー映像信号の処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記雑音抑圧
    手段は、供給される前記入力輝度信号,前記入力色差信
    号と前記メモリから前記遅延輝度信号,前記遅延色差信
    号とを夫々加算し、前記メモリに記憶されるべき前記所
    定フイールド分の輝度信号,色差信号の供給期間前供給
    される前記入力輝度信号,前記入力色差信号を前記メモ
    リに供給し、該供給期間前入力輝度信号と前記遅延輝度
    信号との加算信号,前記入力色差信号と前記遅延色差信
    号との加算信号とを夫々前記所定フイールド分前記メモ
    リに記憶することを特徴とするカラー映像信号の処理方
    法。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記入力輝度信号,前
    記入力色差信号と前記遅延輝度信号,前記遅延色差信号
    との夫々の差に応じた係数を前記遅延輝度信号,前記遅
    延色差信号に夫々乗ずることを特徴とするカラー映像信
    号の処理方法。
  6. 【請求項6】請求項3,4または5において、前記メモリ
    による前記遅延輝度信号,前記遅延色差信号の遅延量は
    1フイールド毎に水平走査期間の奇数倍,偶数倍と交互
    となることを特徴とするカラー映像信号の処理方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記入力カラー映像信
    号はNTSC方式であつて、前記遅延量は1フイールド毎に
    水平走査期間の262倍,263倍と交互になることを特徴と
    するカラー映像信号の処理方法。
  8. 【請求項8】請求項6または7において、前記メモリに
    記憶されて読み出される前記輝度信号,前記色差信号
    は、夫々前記水平走査期間の奇数倍遅延された前記遅延
    輝度信号,前記遅延色差信号で雑音抑圧された信号であ
    ることを特徴とするカラー映像信号の処理方法。
  9. 【請求項9】所望の第1のシーンの入力カラー映像信号
    を輝度信号とクロマ信号とに分離して合成手段に供給す
    るとともに、第1のシーンの終了部分に相当する所定フ
    イールド分の該輝度信号と該クロマ信号とをメモリに記
    憶させ、該第1のシーンの入力カラー映像信号の入力終
    了後に所望の第2のシーンの入力カラー映像信号の入力
    とともに、該メモリから該所定フイールド分の輝度信号
    と色差信号とを所定期間読み出して静止画用の輝度信号
    と色差信号とを得、該静止画用の色差信号を変調して静
    止画用のクロマ信号とし、該所定期間、該第2のシーン
    の入力信号から分離された輝度信号と該静止画用の輝度
    信号とを、同じく該第2のシーンの入力カラー映像信号
    から分離されたクロマ信号と該静止画用のクロマ信号と
    を夫々該合成手段で合成処理し、該合成手段から出力さ
    れる輝度信号とクロマ信号とを加算してカラー映像信号
    を生成するようにしたカラー映像信号の処理方法におい
    て、前記第1のシーンのカラー映像信号から分離された
    輝度信号,前記メモリから繰り返し読み出される静止画
    用の輝度信号,前記合成手段から出力される輝度信号の
    いずれかのクロマ信号帯域成分を減衰することを特徴と
    するカラー映像信号の処理方法。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記合成手段から出
    力される前記クロマ信号を減衰することを特徴とするカ
    ラー映像信号の処理方法。
  11. 【請求項11】所望の第1のシーンの入力カラー映像信
    号を輝度信号とクロマ信号とに分離して合成手段に供給
    するとともに、第1のシーンの終了部分に相当する所定
    フイールド分の該輝度信号とクロマ信号とをメモリに記
    憶させ、該第1のシーンの入力カラー映像信号の入力終
    了後に所望の第2のシーンの入力カラー映像信号の入力
    とともに、該メモリから該所定フイールド分の輝度信号
    と該色差信号とを所定期間読み出して静止画用の輝度信
    号と色差信号とを得、該静止画用の色差信号を変調して
    静止画用のクロマ信号とし、該所定期間、該第2のシー
    ンの入力信号から分離された輝度信号と該静止画用の輝
    度信号とを、同じく該第2のシーンの入力カラー映像信
    号から分離されたクロマ信号と該静止画用のクロマ信号
    とを夫々該合成手段で合成処理し、該合成手段から出力
    される輝度信号とクロマ信号とを加算してカラー映像信
    号を生成するようにしたカラー映像信号の処理方法にお
    いて、前記合成手段から出力される輝度信号,クロマ信
    号を夫々くし形フイルタで処理することを特徴とするカ
    ラー映像信号の処理方法。
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